JP3559353B2 - 電子現像型撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、撮影により得られた画像を電子的に現像する電子現像型の記録媒体を使用する撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、撮影レンズにより得られた光学像を電子的に現像することができる写真材料が知られており、例えば特開平5−2280号公報には、静電情報記録媒体と電荷保持媒体とを組み合わせた記録媒体が開示されている。この明細書では、このような記録媒体を電子現像型記録媒体と呼び、また、この電子現像型記録媒体を用いた撮像装置を電子現像型撮像装置と呼ぶ。
【0003】
上記公報に記載された電子現像型記録媒体において、静電情報記録媒体は光導電層と無機酸化物層を有し、電荷保持媒体は液晶表示素子を有している。この構成では、静電情報記録媒体と電荷保持媒体に電圧が印加された状態で静電情報記録媒体が露光されると、入射光量に応じた電荷が静電情報記録媒体に生成される。静電情報記録媒体に対向して配置された液晶表示素子にかかる電界の強さは、その生成電荷に応じて変化するので、液晶表示素子には光量分布に応じた画像が表示すなわち現像される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、電子現像型記録媒体を透過した透過光をラインセンサ等により読み取るように構成し、電子現像型記録媒体に保持されている光学像を即時読み出してICカード等に記録しようとする場合、読取り時、光源からの光は電子現像型記録媒体を透過する必要がある。一方撮影時、光源、ラインセンサ等は光軸から外れた位置に退避する必要があり、例えば光源を駆動する駆動モータを設け、読取り時のみ光源を電子現像型記録媒体に対向する位置に配置することも考えられるが、この場合、光源を駆動する構成の分、装置自体が複雑化し、大型化する。
【0005】
本発明は、以上のような問題を解決するものであり、簡素かつコンパクトな構成で、撮影および読出し動作が可能な電子現像型撮像装置を得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電子現像型撮像装置は、上記課題を解決するため、撮像光学系により結像される被写体像の結像面上に配置され、被写体像を電子的に光学情報として保持する電子現像型記録媒体と、撮像光学系と電子現像型記録媒体との間に設けられ、少なくとも被写体観察時には撮像光学系の光路内に進出して、撮像光学系と対向する第1反射面により撮像光学系からの光束を被写体観察用のファインダ光学系へ導く反射ミラーと、電子現像型記録媒体を照明する光源と、この光源から射出され、電子現像型記録媒体を透過してきた光束を結像させるスキャナ光学系と、このスキャナ光学系による結像位置に配置され、電子現像型記録媒体に記録された光学情報に対応する電気的な画像情報を得るラインセンサとを備えた電子現像型撮像装置であって、
反射ミラーの第1反射面と反対側の面には、光源からの光束を電子現像型記録媒体へ導く第2反射面が形成されていることを特徴としている。
【0007】
【実施例】
以下図示実施例により本発明を説明する。
図1は本発明の一実施例を適用したスチルビデオカメラの外観図である。このスチルビデオカメラは電子現像型の撮像装置であり、電子現像型記録媒体によって画像を現像するように構成されている。
【0008】
カメラ本体11を前方から見ると、前面の略中央には、撮像光学系12(図2参照)が取付られるレンズ取付口12cが形成され、その上方にはファインダ15が設けられる。レンズ取付口12cの左上方にはレリーズスイッチ14が設けられており、これを半押しすると、AF動作が行われ、また全押しすると、撮影動作が行われる。レンズ取付口12cの上方にはストロボ13が取り付けられる。このカメラにより得られた画像信号を記録する記録媒体としてのICカードCは、カメラ本体11の側面に設けられたカード挿入口(図示せず)より着脱される。
【0009】
図2はスチルビデオカメラの断面図、図3はブロック図である。
システムコントロール回路20は、マイクロコンピュータであり、本カメラ全体の制御を行う。システムコントロール回路20には、レリーズスイッチ14等の各種スイッチ、種々の設定状態等を表示するための表示素子68、ストロボ13の発光制御を行うためのストロボ駆動回路23の他、後述する種々の各回路等が接続され、各種動作が制御される。
【0010】
撮像光学系12は、レンズ取付口12cに取付けられ、複数のレンズ群12bの他、絞り12aを有している。各レンズ群12aは、AF動作時に所望のフォーカス位置をとるべく移動する。
【0011】
電子現像型記録媒体30は、記録ユニット41の開口部41a内に嵌合されて記録ユニット41に保持される。記録ユニット41には駆動モータ47に連結される減速ギヤの1つのギヤが噛合している。媒体移動回路46の制御により、駆動モータ47が駆動し、記録ユニット41が図2の上下方向(副走査方向)に移動する。通常、記録ユニット41は図2に示す初期位置に定められており、このとき電子現像型記録媒体30は、撮像光学系12により結像される被写体像の結像面12d上に配置される。電子現像型記録媒体30は、電圧印加されている間に露光されることによって、後述するように撮像光学系12によって結像された被写体像を可視像として現像し、電子的に光学情報(光学像)として保持する。
【0012】
撮像光学系12と電子現像型記録媒体30の間には可動リフレクタ50が、光軸に垂直な軸回りに回動可能に設けられる。可動リフレクタ50には反射ミラー51(図6参照)が設けられ、可動リフレクタ50の上方には被写体観察用のファインダ光学系15aが配設され、可動リフレクタ50から導かれる光をファインダ15に導いている。可動リフレクタ50は、通常(少なくとも被写体観察時)、撮像光学系12の光路内に進出して、ダウン位置(実線により示される傾斜状態)に定められ、撮像光学系12を通過した光をファインダ光学系15aに導いているが、撮像動作時、露出制御回路27の制御に従い、ミラー駆動回路25によって上方に回動せしめられアップ位置(破線により示される水平状態)、すなわち撮像光学系12から電子現像型記録媒体30に導かれる光の経路から外れた撮影位置に定められ、これにより撮像光学系12からの被写体像が電子現像型記録媒体30に結像する。また、電子現像型記録媒体30への露光動作が完了した後、可動リフレクタ50は、再び元のダウン位置に復帰せしめられる。
【0013】
可動リフレクタ50と電子現像型記録媒体30の間にはシャッタ22が設けられる。シャッタ22は通常閉塞しているが、撮像および読出し動作時、露出制御回路27の制御に従って、シャッタ駆動回路26によって所定時間開放され、これにより撮像光学系12または光源42から導かれる光が電子現像型記録媒体30に導かれる。
【0014】
絞り12a、可動リフレクタ50およびシャッタ22は、それぞれアイリス駆動回路24、ミラー駆動回路25およびシャッタ駆動回路26によって駆動され、これらの回路24、25、26は露出制御回路27により制御される。露出制御回路27はシステムコントロール回路20から出力される指令信号に従って動作する。すなわち、露出制御時、測光センサ28からの出力信号に基づく露出制御回路27の制御に従って、絞り12aはアイリス駆動回路24により開度を調整される。
【0015】
また、このスキャナカメラは、電子現像型記録媒体30に保持される光学像を読み出し、例えばICカードC等のメモリ媒体に記録する機能を有しており、光源42、スキャナ光学系43、ラインセンサ44、ICカードCを保持するICカード保持部18の他、媒体読取回路45、媒体移動回路46、アンプ61、A/D変換器62、画像処理回路63、インターフェイス回路65等が設けられた回路基板17(図2参照)を備えている。
【0016】
電子現像型記録媒体30を照明する光源42は、撮像光学系12から電子現像型記録媒体30に導かれる光の経路から外れた、可動リフレクタ50の下方に固定され、固定枠48に取り付けられている。光源42は図4に示すように、支持枠42aと、この支持枠42aに支持された複数個の発光素子(LED、発光体)42bと、この発光素子42bの発する光束を平行光束として射出させる光学系のコリメートレンズアレイ42cとを有している。発光素子42bとコリメートレンズアレイ42cは水平方向に配列されており、図5に示すように、発光素子42bから出射された光線LBは、コリメートレンズアレイ42cによって平行光束に変換され、可動リフレクタ50に設けられた反射ミラー51に照射される。なお、このように複数の発光素子42bを配設する構成に代え、連続的な線状の発光素子を設けてもよい。また光源としては、電子現像型記録媒体30の散乱特性に優れた450n程度の青色波長近傍のものが好ましい。
【0017】
スキャナ光学系43は、図2において電子現像型記録媒体30後方に上下方向に配置される全反射ミラー43b、スキャナレンズ43aおよび全反射ミラー43cより構成され、電子現像型記録媒体30を透過した透過光をラインセンサ44の受光面が配置された結像面に結像する。スキャナレンズ43aは、その構成レンズが対称なリレーレンズ系であり、このため電子現像型記録媒体30上の被写体像の結像面12dからスキャナレンズ43aの入射面までの光路長と、スキャナレンズ43aの出射面からラインセンサ44の受光面までの光路長は等しく、したがって被写体結像面12dとラインセンサ44の受光面とは光学的に対称な位置にある。別言すれば、電子現像型記録媒体30上の像面と、ラインセンサ44の受光面は、それぞれスキャナ光学系43の焦点位置に位置している。
【0018】
全反射ミラー43bは、電子現像型記録媒体30を透過した透過光の光軸上に所定の角度をもって配置され、この透過光を下方に配置されたスキャナレンズ43aに導いている。全反射ミラー43cは、スキャナレンズ43aにより集光された透過光を、図2において全反射ミラー43cの左側に配置されたラインセンサ44に導いている。このように全反射ミラー43b、43cにより透過光を屈折させ、透過光を記録ユニット41の移動により必要なスペースの外側に沿って導かれるよう構成したため、スキャナ光学系43およびラインセンサ44を効率的に配置でき、装置自体をコンパクトにすることができる。
【0019】
ラインセンサ44は、その受光面がスキャナ光学系43による結像面上に配置されるように固定され、上記透過光の光学像に対応する電気的な画像情報を得る。ラインセンサ44は、例えば4096画素のCCD1次元センサが用いられる。
【0020】
アンプ61では、ラインセンサ44から出力された画素信号が増幅され、A/D変換器62によってデジタル信号に変換される。画像処理回路63では、上記デジタル信号にシェーディング補正、ドロップアウト補正およびガンマ補正等の処理を施されて所定の画像情報に変換された後、メモリに一時的に格納される。インターフェイス回路65では、メモリから読み出された画像情報が画像圧縮、画素データの間引き、補間処理、画像圧縮あるいはフォーマットの変換等の処理を施され、メモリ媒体であるICカードCに出力され、記録される。
【0021】
上記読出し動作時、光源42、ラインセンサ44および媒体移動回路46は媒体読取回路45により駆動制御され、アンプ61、A/D変換器62、画像処理回路63、インターフェイス回路65等はシステムコントロール回路20により制御される。
【0022】
図6の(a)は可動リフレクタの断面図、(b)は正面図である。
可動リフレクタ50は、反射ミラー51、支持部材52および回転軸53より構成される。反射ミラー51は、いわゆるクイックリターンミラーであり、支持部材52に凹設された支持部52aに係合し、載置された状態で支持部材52に固定される。支持部52aの底面の略中央付近には開口部52bが形成され、この開口部52bより反射ミラー51の反射面H2が外部に露出している。支持部材52の上縁に形成された軸孔には回転軸53が貫通しており、支持部材52は、この回転軸53回りに回動可能である。
【0023】
反射ミラー51が図2に示すダウン位置に定めらているとき、撮像光学系12の光軸と反射ミラー51の反射面H1とのなす角と、光源42から出射される平行光束の光軸と反射ミラー51の反射面H2とのなす角が等しくなるよう、撮像光学系12、光源42等の各部材は配置されている。反射ミラー51の一方の反射面H1は、撮像光学系12の光軸に対して45度傾斜した位置にあり、撮像光学系12からの光束を反射面H1によりファインダ光学系15aへ向けて90度偏向させている。これと同時に反射ミラー51の反対側の反射面H2は、光源42からの平行光束に対して同じく45度傾斜した位置にあり、光源42からの光束を90度偏向させ、電子現像型記録媒体30に反射させている。光源42より射出され、反射面H2によって反射された光束は、撮像光学系12の光軸に平行な光束となり、電子現像型記録媒体30の記録面に対して垂直に入射するようになっている。
【0024】
反射面H1、H2には、アルミまたは銀等の金属の薄膜や誘電体の薄膜とを組み合わせて積層形成するコーティング処理が施されて反射膜が形成されている。詳述すると、反射面H1には、金属蒸着による全反射膜が形成され、反射面H2には、電子現像型記録媒体の散乱特性に優れた波長近傍の光の反射率が最も高くなるように、金属薄膜と誘電体薄膜とを組み合わせた多層膜構造の反射膜が形成されている。なお、反射面H2は、その全体にわたって多層膜コートする必要はなく、本実施例においては、開口部52bより露出する部分周辺のみ、反射膜が形成されている。
【0025】
図7は電子現像型記録媒体30の記録領域の構成を示す図であり、これは特開平5−2280号公報に開示されたものと同じである。すなわち電子現像型記録媒体30は静電情報記録媒体31と電荷保持媒体32と電源33とを備えている。静電情報記録媒体31は、基板34、電極層35、無機酸化物層36および光導電層37を積層して成り、光導電層37は電荷発生層37aと電荷輸送層37bを重合させて構成される。電荷保持媒体32は、液晶支持体38と液晶電極層39の間に液晶40を封入して構成される。静電情報記録媒体31の電荷輸送層37bと電荷保持媒体32の液晶支持体38とは微小間隙をもって対向している。
【0026】
電源33は記録媒体記録回路29によりオンオフ制御され、電源33がオン状態のとき、電極層35と液晶電極層39の間、すなわち静電情報記録媒体31と電荷保持媒体32に電圧が印加される。この電圧印加状態で静電情報記録媒体31が露光されると、静電情報記録媒体31には、画像に応じた電荷が発生する。この電荷に応じて、液晶40に作用する電界の強さが変化するため、液晶40には、その画像が可視像として表示され、被写体像が現像される。この電荷保持媒体32は分散型液晶表示素子であり、現像された可視像は電界を除去しても保持される。分散型液晶表示素子は、加熱装置(図示せず)を用いて所定の温度に加熱することにより、現像された可視像を消去させることもでき、その場合は繰り返し同一記録媒体を用いることもできる。
【0027】
図8は、記録ユニット近傍を示す図であり、(a)は、読取り開始時、(b)は読取り動作終了時、(c)は初期位置の状態を示している。
【0028】
通常、記録ユニット41は図8の(c)に示す初期位置に定められ、可動リフレクタ50はダウン位置(図2参照)に定められている。撮影時、撮像光学系12から導かれる被写体像は、反射ミラー51の反射面H1を反射し、ファインダ光学系15aを介してファインダ15に導かれている。
【0029】
この状態でレリーズスイッチ14が半押しされると、測光センサ28の測光結果に基づいてAF動作が行われ、撮影レンズ群12bがフォーカス位置まで移動する。続いてレリーズスイッチ14が全押しされると、絞り12aの開度が全開状態から所定開度まで変化するとともに、可動リフレクタ50がダウン位置からアップ位置(図2参照)に移動して被写体像の光軸から退避し、撮影動作が可能な状態に定められる。この状態でシャッタ22が所定時間開放し、撮像光学系12から導かれる被写体像が電子現像型記録媒体30に結像する。電子現像型記録媒体30では電圧が印加され、被写体像が光学像として現像される。この光学像は記録媒体活性化信号の出力(電子現像型記録媒体への電圧の印加)が停止しても保持される。
【0030】
その後、可動リフレクタ50がダウン位置に復帰し、絞り12aが初期状態に復帰したことが確認されると、可動リフレクタ50と絞り12aの駆動が停止され、撮像動作は終了する。
【0031】
次に読出し動作について説明する。
撮像動作終了の信号を受けると、シャッタ22が開放されるとともに、駆動モータ47が正転して、記録ユニット41が上昇し、図8の(a)に示す読取り開始位置に定められる。駆動モータ(パルスモータ)47の駆動量や総駆動量は、媒体移動回路46を介してシステムコントロール回路20により把握されて制御される
【0032】
次いで光源42が点灯され、光源42からの光は反射ミラー51の反射面H2を反射し、電子現像型記録媒体30に導かれる。反射ミラー51は、光源42の平行光束による照明領域より十分に大きく、撮像光学系12から入射する光が、光源42の照明領域、すなわちラインセンサ44の読み取り領域へ進入するのを防止する役割も果たしている。電子現像型記録媒体30を透過した透過光はスキャナ光学系43を介してラインセンサ44の受光面に結像され、ラインセンサ44は、この光学像に対応する画像情報をアンプ61に出力する。この画像情報は、アンプ61、A/D変換器62、画像処理回路63、インターフェイス回路65で所定の処理が施された後、ICカードCに記録される。
【0033】
1水平走査線分の読出し動作が終了すると、駆動モータ47が逆転し、記録ユニット41が次の1水平走査線分だけ下降して停止し、同様にしてその1水平走査線分に相当する光学像が読み出される。このように記録ユニット41が所定時間の停止と所定量の移動とを繰り返し走査することにより、電子現像型記録媒体30に記録形成された光学像が順次読み出されICカードCに記録される。
【0034】
逆転駆動の総駆動量が所定値に達して、全水平走査線の読み出しが完了したとき、記録ユニット41は、図8の(b)に示す読取り終了位置に位置しており、ラインセンサ44の駆動電源がオフ状態に切り換えられるとともに、光源42が消灯され、シャッタ22が閉塞される。次いで駆動モータ47が正転駆動し、記録ユニット41が初期位置(図8の(c)に示す位置)に定められた後、駆動モータ47が停止する。なお電子現像型記録媒体30の初期位置の検知動作は、例えば電子現像型記録媒体30の一部がフォトインタラプタ(図示せず)を横切ることによって出力される信号に基づいて行われる。
【0035】
この後、読み出された画像信号の画像が全てICカードCに記録されると、アンプ61、A/D変換器62等が停止され、読出し動作が終了する。
【0036】
以上のように、本実施例では、撮影時には、撮像光学系12からの被写体像が反射ミラー51の反射面H1を反射してファインダ15に導かれ、また、読取り時には、この反射ミラー51の反射面H2を介して光源42からの光が電子現像型記録媒体30に照射され、その透過光がラインセンサ44に読み出されるように構成したため、装置を複雑化することなく、光源42を被写体像の光軸から外れた位置に固定的に設けることができ、装置自体を簡素かつコンパクトにすることができる。
【0037】
なお、本実施例では、撮影動作が終了すると直ちに読出し動作が開始するよう構成していたが、例えば読出し開始スイッチを設け、この開始スイッチを操作することにより読出し動作が開始するように構成してもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、簡素かつコンパクトな構成で、撮影および読出し動作が可能な電子現像型撮像装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用したスチルビデオカメラの外観図である。
【図2】図1のスチルビデオカメラの断面図である。
【図3】図1のスチルビデオカメラの回路構成を示すブロック図である。
【図4】光源における発光素子とコリメートレンズの配列を示す図である。
【図5】コリメートレンズの作用を示す図である。
【図6】可動リフレクタを示す図であり、(a)は断面図、(b)は正面図である。
【図7】電子現像型記録媒体の構成を示す図である。
【図8】記録ユニット近傍の図であり、(a)は、読取り開始時、(b)は読取り動作終了時、(c)は初期位置の状態を示している。
【符号の説明】
11 カメラ本体
12 撮像光学系
15 ファインダ
20 システムコントロール回路
30 電子現像型記録媒体
41 記録ユニット
42 光源
43 スキャナ光学系
44 ラインセンサ
50 可動リフレクタ
51 反射ミラー
H1、H2 反射面

Claims (8)

  1. 撮像光学系により結像される被写体像の結像面上に配置され、前記被写体像を電子的に光学情報として保持する電子現像型記録媒体と、前記撮像光学系と電子現像型記録媒体との間に設けられ、少なくとも被写体観察時には前記撮像光学系の光路内に進出して、前記撮像光学系と対向する第1反射面により前記撮像光学系からの光束を被写体観察用のファインダ光学系へ導く反射ミラーと、前記電子現像型記録媒体を照明する光源と、この光源から射出され、前記電子現像型記録媒体を透過してきた光束を結像させるスキャナ光学系と、このスキャナ光学系による結像位置に配置され、前記電子現像型記録媒体に記録された光学情報に対応する電気的な画像情報を得るラインセンサとを備えた電子現像型撮像装置であって、
    前記反射ミラーの前記第1反射面と反対側の面には、前記光源からの光束を前記電子現像型記録媒体へ導く第2反射面が形成されていることを特徴とする電子現像型撮像装置。
  2. 前記光源は、発光体と、発光体の発する光束を平行光束として射出させる光学系とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子現像型撮像装置。
  3. 前記光源は、前記反射ミラーが撮像光学系の光路内に進出した状態において、前記反射ミラーの第2反射面によって反射される光束が、前記電子現像型記録媒体の記録面に対して垂直に入射するような位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の電子現像型撮像装置。
  4. 前記光源は、前記反射ミラーが撮像光学系の光路内に進出した状態において、前記撮像光学系の光軸と前記反射ミラーの第1反射面とのなす角と、前記光源から出射される主光線の光軸と前記反射ミラーの第2反射面とのなす角とが等しくなる位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の電子現像型撮像装置。
  5. 前記反射ミラーは、前記第2反射面を露出させる開口部が形成された支持部材上に載置され、この支持部材は、前記被写体観察位置と前記撮像光学系の光路外へ待避した撮影位置とに移動可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の電子現像型撮像装置。
  6. 前記画像情報に所定の処理を施し、記録媒体に記録する記録手段を有することを特徴とする請求項1に記載の電子現像型撮像装置。
  7. 前記電子現像型記録媒体を保持する記録ユニットと、この記録ユニットを所定方向に移動する移動手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の電子現像型撮像装置。
  8. 前記第1反射面および第2反射面に、それぞれ所定のコート処理が施されていることを特徴とする請求項1に記載の電子現像型撮像装置。
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