JP3306285B2 - 電子現像型カメラ - Google Patents

電子現像型カメラ

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JP3306285B2
JP3306285B2 JP33276595A JP33276595A JP3306285B2 JP 3306285 B2 JP3306285 B2 JP 3306285B2 JP 33276595 A JP33276595 A JP 33276595A JP 33276595 A JP33276595 A JP 33276595A JP 3306285 B2 JP3306285 B2 JP 3306285B2
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康裕 山元
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影光学系により
得られた被写体像を電子的に現像する記録媒体を用いた
カメラに関し、特に、この記録媒体に記録された画像を
読み出すための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平5−2280号公報
において、記録媒体自体が直接電子的に現像され、かつ
その現像された可視像が即時に得られる写真材料が提案
されている。このような電子的に現像される記録媒体
を、この明細書では電子現像型記録媒体、またこの記録
媒体を用いたカメラを電子現像型カメラと呼ぶ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電子現像型カメラにお
いて、電子現像型記録媒体に記録された画像を読み出す
ため、電子現像型記録媒体の全体を照明することが必要
である。このため、カメラ本体内に大きな照明光学系を
設けることが必要であり、カメラが大形化し、またその
重量が大きくなるという問題がある。
【0004】本発明は、電子現像型記録媒体の画像を読
み出す機能を有する電子現像型カメラを小形化かつ軽量
化することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電子現像型
カメラは、カメラ本体と、カメラ本体の内部において、
画像の読出動作において電子現像型記録媒体の背面側に
位置する光学センサと、カメラ本体の内部において、画
像の読出動作において電子現像型記録媒体と光学センサ
の間に位置し、電子現像型記録媒体に記録された画像を
光学センサの受光面上に結像させるスキャナ光学系と、
カメラ本体に着脱自在に取り付けられ、ファインダ光学
系が設けられる側から光を照射して、電子現像型記録媒
体の前面を照明する光源とを備えたことを特徴としてい
る。
【0006】光源は例えば、ファインダの接眼レンズに
対向した部位に着脱自在に取り付けられる照明ユニット
のハウジング内に設けられる。照明ユニットとファイン
ダの一方がカメラ本体に選択的に取り付けられるように
構成してもよい。
【0007】光源は例えば点光源であり、この場合、ハ
ウジング内に、ファインダ光学系と協働して、光源から
出射された光を平行光に変換するリレーレンズが設けら
れる。
【0008】カメラ本体内に、光源から照射された光を
電子現像型記録媒体側に反射させるミラーが設けられて
もよい。
【0009】光学センサは例えばラインセンサであり、
この場合、電子現像型記録媒体をこのラインセンサの幅
方向に移動させる副走査機構が設けられる。
【0010】光源がカメラ本体に取り付けられた状態に
おいて、ファインダ光学系のピント板がカメラ本体から
取り外されてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態を
適用した電子現像型カメラであって、照明ユニットを取
り付けた状態を示す外観図である。
【0012】カメラ本体11を前方から見ると、前面の
略中央には撮影レンズ等を備えた撮影光学系12が設け
られている。撮影光学系12はカメラ本体11に設けら
れたレンズマウント(図示せず)を介して、カメラ本体
11に装着されている。撮影光学系12の右上方にはス
トロボ13が配設され、またストロボ13とは反対側に
はレリーズボタン14が設けられている。ファインダ1
5はカメラ本体11の上面の中央部に設けられ、カメラ
本体11の前面から後面まで延びている。ファインダ1
5の側方であってカメラ本体11の上面には、電源を投
入するため、またこのカメラの動作モードを設定するた
めのメインスイッチ10が設けられている。カメラ本体
11の上面であってメインスイッチ10とは反対側に
は、スキャンスタートスイッチ16が設けられている。
【0013】このカメラにより得られた画像信号を外部
の記録装置等に出力するため、カメラ本体11の側面の
下部には出力端子17が配設されている。またカメラ本
体11の側面には、電子現像型記録媒体30を装着する
ためのスロット18が形成され、スロット18の近傍に
は電子現像型記録媒体30をスロット18から抜き取る
ときに押される排出スイッチ19が設けられている。
【0014】ファインダ15の接眼レンズ(図示せず)
に対向した部位に照明ユニット80が取り付けられてい
る。この照明ユニット80は着脱自在であり、撮影時に
は取り外される。なお照明ユニット80はその装着時に
おいて、カメラ本体11の装着位置近傍に設けられた接
続端子100(図2参照)を介して電気的にも接続され
る。
【0015】図2は、照明ユニット80をカメラ本体1
1に取り付けた状態の電子現像型カメラのブロック図で
ある。
【0016】システムコントロール回路20はマイクロ
コンピュータであり、本電子現像型カメラの全体の制御
を行う。
【0017】撮影光学系12には複数のレンズ群の他、
絞り12aが設けられている。撮影光学系12の後方に
は、電子現像型記録媒体30が配設されている。撮影光
学系12と電子現像型記録媒体30の間には、ハーフミ
ラーであるクイックリターンミラー21が設けられ、ク
イックリターンミラー21と電子現像型記録媒体30の
間にはシャッタ22が設けられている。クイックリター
ンミラー21の上方にはファインダ光学系23が配設さ
れている。ファインダ光学系23はピント板23aの上
方にペンタプリズム23bを設けるとともに、ペンタプ
リズム23bの後方に接眼レンズ23cを配設して構成
される。ピント板23aとペンタプリズム23bはクイ
ックリターンミラー21の上方に位置している。一方、
クイックリターンミラー21の下方には照明系ミラー9
1が設けられている。照明系ミラー91はペンタプリズ
ム23bから導かれる光線に対して約45度だけ傾斜し
ている。
【0018】照明ユニット80のハウジング81(図1
参照)内には、リレーレンズ82と光源42と照明光源
駆動回路45が設けられている。光源42は、例えば発
光素子(LED)から成る点光源である。リレーレンズ
82と光源42と接眼レンズ23cは1直線上に配置さ
れ、光源42から照射された光は、リレーレンズ82を
介して接眼レンズ23cに入射され、平行光として接眼
レンズ23cから出射される。光源42のオンオフ制御
は照明光源駆動回路45により行われ、照明光源駆動回
路45は、端子100を介してシステムコントロール回
路20から出力される指令信号に基づいて動作する。
【0019】絞り12a、クイックリターンミラー21
およびシャッタ22は、それぞれアイリス駆動回路2
4、ミラー駆動回路25およびシャッタ駆動回路26に
よって駆動され、これらの回路24、25、26は露出
制御回路27により制御される。露出制御回路27はシ
ステムコントロール回路20から出力される指令信号に
従って動作する。すなわち、露出制御時、測光センサ2
8からの出力信号に基づく露出制御回路27の制御に従
って、絞り12aはアイリス駆動回路24により開度を
調整される。クイックリターンミラー21は通常、被写
体を観察するための位置であるダウン位置(実線により
示される傾斜状態)に定められ、撮影光学系12を通過
した光をファインダ光学系23に導いているが、撮影動
作時、露出制御回路27の制御に従い、ミラー駆動回路
25によって上方に回動せしめられアップ位置(破線に
より示される水平状態)に定められる。このクイックリ
ターンミラー21の位置は、図示しないセンサによって
検出され、システムコントロール回路20に入力され
る。シャッタ22は通常閉塞しているが、撮影動作時、
露出制御回路27の制御に従って、シャッタ駆動回路2
6によって所定時間開放され、これにより撮影光学系1
2を通過した光が電子現像型記録媒体30の受光面に照
射される。
【0020】電子現像型記録媒体30は記録媒体駆動回
路41の制御に基づいて電圧(すなわち記録媒体活性化
信号)を印加され、この電圧印加の間に露光されること
によって電子現像型記録媒体30には、撮影光学系12
によって結像された画像が可視像として現像される。な
お記録媒体駆動回路41は、システムコントロール回路
20から出力される指令信号に従って動作する。
【0021】電子現像型記録媒体30は副走査機構(図
示せず)によって、撮影光学系12の光軸に垂直な方向
に移送される。この副走査機構の移送動作を制御するた
め、媒体移送回路92が設けられ、媒体移送回路92は
システムコントロール回路20から出力される指令信号
に基づいて動作する。副走査機構の近傍であって照明系
ミラー91の後方には、スキャナ光学系43とラインセ
ンサ44が設けられている。ラインセンサ44は光学セ
ンサであり、例えば2000画素のCCD1次元センサ
等を用いることができる。
【0022】電子現像型記録媒体30はスキャナ光学系
43の前面側を、撮影光学系12の光軸に垂直な方向に
移送される。電子現像型記録媒体30が移送される範囲
は、電子現像型記録媒体30の記録領域の中心が撮影光
学系12の光軸にほぼ一致する位置(この位置は撮影時
における電子現像型記録媒体の位置であり、記録領域の
下端はスキャナ光学系の光路外にある)から、電子現像
型記録媒体30の記録領域の上端がスキャナ光学系43
の光軸にほぼ一致する位置までである。すなわち、この
移送動作において、ラインセンサ44は電子現像型記録
媒体30の背面側に位置し、スキャナ光学系43は電子
現像型記録媒体30とラインセンサ44の間に位置す
る。電子現像型記録媒体30がスキャナ光学系43の前
方において移送される間、光源42から照射された光
は、リレーレンズ82、接眼レンズ23c、ペンタプリ
ズム23b、ピント板23a、クイックリターンミラー
(ハーフミラー)21、照明系ミラー91およびスキャ
ナ光学系43を介してラインセンサ44に導かれ、これ
により電子現像型記録媒体30の画像がラインセンサ4
4の受光面に結像される。すなわち、ラインセンサ44
には電子現像型記録媒体30の画像に対応した信号が発
生する。
【0023】ラインセンサ44に発生した画像信号の読
出動作等の制御はラインセンサ駆動回路47により行わ
れ、ラインセンサ駆動回路47はシステムコントロール
回路20から出力される指令信号に基づいて動作する。
ラインセンサ44から読み出された画像信号は、アンプ
61により増幅され、A/D変換器62によってデジタ
ル信号に変換される。デジタルの画像信号は、システム
コントロール回路20の制御に従って、画像処理回路6
3においてシェーディング補正およびガンマ補正等の処
理を施された後、メモリ64に一時的に格納される。な
おメモリ64は、ラインセンサ44から出力される1水
平走査線分だけの記憶容量を有していてもよいが、1フ
レーム分の記憶容量を有するメモリであってもよい。ま
たメモリ64はE2 PROMを備えており、このE2
ROMにはシェーディング補正等の補正値が格納され
る。
【0024】メモリ64から読み出された画像信号は、
画像処理回路63からインターフェイス回路65に入力
されてフォーマットの変換等の所定の処理を施され、出
力端子17を介して外部のコンピュータ(図示せず)等
に出力可能である。インターフェイス回路65はシステ
ムコントロール回路20からの指令信号に従って動作す
る。
【0025】システムコントロール回路20には、メイ
ンスイッチ10、レリーズボタン14、スキャンスター
トスイッチ16等を含む操作部72が接続されている。
この操作部72の操作に従って、撮像動作(記録動作)
および画像信号の読出動作等が行われる。またシステム
コントロール回路20には、この電子現像型カメラの種
々の設定状態等を表示するための表示素子68と、スト
ロボ13の発光制御を行うためのストロボ駆動回路69
が接続されている。
【0026】図3は、副走査機構およびこれの近傍の構
成を示す斜視図である。副走査機構50の移動部材52
は、一対のガイドシャフト51に摺動自在に支持されて
いる。移動部材52には電子現像型記録媒体30が取り
付けられ、電子現像型記録媒体30はガイドシャフト5
1に平行な方向に定められている。移動部材52に固定
されたラック53はピニオン54に噛合し、このピニオ
ン54は、スキャン駆動モータ55の出力軸に設けられ
たギア56に噛合している。
【0027】撮影動作時、電子現像型記録媒体30は撮
影光学系12の光軸に対応した位置にある。撮像動作が
完了し、電子現像型記録媒体30において画像が現像さ
れると、スキャン駆動モータ55が回動し、電子現像型
記録媒体30が下降してラインセンサ44の長手方向と
直交する方向に移送(すなわち副走査)されるととも
に、ラインセンサ44による主走査が行われ、この主走
査と副走査を交互に行って電子現像型記録媒体の記録領
域上の2次元の画像が読み出される。
【0028】図4は電子現像型記録媒体30の構成を示
す図であり、これは特開平5−2280号公報に開示さ
れたものと基本的に同じである。すなわち電子現像型記
録媒体30は静電情報記録媒体31と電荷保持媒体32
を備えており、静電情報記録媒体31と電荷保持媒体3
2は電源33によって電圧を印加される。静電情報記録
媒体31は、基板34、電極層35、無機酸化物層36
および光導電層37を積層して成り、光導電層37は電
荷発生層37aと電荷輸送層37bを重合させて構成さ
れる。電荷保持媒体32は、液晶支持体38と液晶電極
層39の間に液晶40を封入して構成される。静電情報
記録媒体31の電荷輸送層37bと電荷保持媒体32の
液晶支持体38とは微小間隙をもって対向している。
【0029】電源33は記録媒体駆動回路41によりオ
ンオフ制御され、電源33がオン状態のとき、電極層3
5と液晶電極層39の間、すなわち静電情報記録媒体3
1と電荷保持媒体32に電圧が印加される。この電圧印
加状態で静電情報記録媒体31が露光されると、静電情
報記録媒体31には、画像に応じた電荷が発生する。こ
の電荷に応じて、液晶40に作用する電界の強さが変化
するため、液晶40には、その画像が可視像として表示
され、被写体像が現像される。この電荷保持媒体32は
メモリタイプの液晶を用いた液晶表示素子であり、現像
された可視像は電界を除去しても保持される。この液晶
表示素子は、加熱装置(図示せず)を用いて所定の温度
に加熱することにより、現像された可視像を消去させる
こともでき、その場合は繰り返し同一記録媒体を用いる
こともできる。
【0030】図5〜図7は、電子現像型記録媒体30の
画像の読出動作時に電子現像型記録媒体30を照明する
ための構成を示している。図5(a)は、光学系を側方
から見た図、図5(b)は光学系を上方から見た図であ
る。図6はファインダ光学系23の接眼レンズ23cと
リレーレンズ82の斜視図、図7はファインダ光学系2
3のピント板23aの平面図である。
【0031】図5および図6から理解されるように、リ
レーレンズ82と接眼レンズ23cは共に、両面が凸面
の正のパワーを持つレンズであり、正面から見て、所定
の撮影領域のアスペトク比に略対応させた長方形に成形
されている。リレーレンズ82の焦点位置は、照明ユニ
ット80がカメラ本体11に装着された際に接眼レンズ
の焦点位置と一致するように配置されており、これによ
り、光源42の発光点像は接眼レンズ23cの焦点位置
に形成されて、接眼レンズの作用により平行光束に形成
されて出射される。
【0032】一方、ピント板23aは矩形のガラス板で
あり、その中央部において一辺に平行に延びる透過面T
1と、この透過面T1によって2分された拡散面T2と
を有する。透過面T1の長手方向は接眼レンズ23cか
ら出射される平行光のビームスポットの形状に合致して
いる。すなわち、この平行光は、ピント板23aの透過
面T1を透過し、クイックリターンミラー21を透過し
て照明系ミラー91において反射され、電子現像型記録
媒体30に照射される。
【0033】図8は、電子現像型記録媒体30への画像
の記録動作(撮像動作)と、この画像をラインセンサ4
4によって読み出す動作とを示すタイミングチャートで
ある。
【0034】レリーズボタン14が押下されたことが検
知されると(符号S11)、測光センサ28からの出力
信号すなわち測光値が検出される。この測光値に基づい
て露出演算が開始される(符号S12)。レリーズボタ
ン14が押下されてから所定時間が経過した後、記録媒
体活性化信号が出力され(符号S13)、これにより電
源33がオン状態となって静電情報記録媒体31と電荷
保持媒体32に電圧が印加される。露出演算が完了した
ことが確認されると(符号S14)、この演算結果に従
って記録動作が行われる。
【0035】まず、絞り12aの開度が全開状態から所
定開度まで変化し(符号S15)、またクイックリター
ンミラー21がダウン状態からアップ状態に変化する
(符号S16)。ミラー21のアップ状態への変化と絞
り12aの開度調整が完了したことが確認されると、シ
ャッタ22が開放する(符号S17)。露出演算により
求められた露出期間が経過し、露出が完了したことが検
出されると、シャッタ22が閉じる(符号S18)。こ
のシャッタ22の閉塞動作の完了に伴い、ミラー21が
ダウン状態に変化するとともに(符号S19)、絞り1
2aが全開状態まで開放する(符号S20)。次いで記
録媒体活性化信号の出力が停止される(符号S21)。
【0036】すなわち、記録媒体活性化信号は少なくと
もシャッタ22が開放している間出力され、この間、電
子現像型記録媒体30に所定の電圧が印加される。そし
て、この状態で露光されることにより、電子現像型記録
媒体30には被写体像が可視像として現像される。この
可視像は記録媒体活性化信号の出力が停止しても保持さ
れる。
【0037】ミラー21と絞り12aが初期状態に復帰
したことが確認されると、ミラー21と絞り12aの駆
動が停止され、この記録動作は終了する。
【0038】次いで、スキャンスタートスイッチ16が
押されると、接続端子100を介して、照明ユニット8
0が装着されていることを条件に、次に述べる読出動作
が実行される。なお、照明ユニット80の装着、非装着
は、システムコントロール回路20が端子100を介し
て定期的に行う通信動作により検出される。
【0039】スキャナ駆動指令信号が出力されたことが
確認されると(符号S31)、シャッタ22が開放され
(符号S32)、光源42が点灯される(符号S3
3)。そして、スキャナ系駆動信号が出力されて(符号
S34)、スキャン駆動モータ55が正転し、副走査機
構50の移動部材52すなわち電子現像型記録媒体30
が撮影光学系12の後方位置から下降し始める(符号S
35)。そして、ラインセンサ駆動電源がオン状態とな
る(符号S36)。
【0040】電子現像型記録媒体30が読み出し開始位
置に定められたことが確認されると、スキャナ系駆動信
号の出力が停止され(符号S37)、スキャン駆動モー
タ55が停止される(符号S38)。この停止動作は、
例えばスキャン駆動モータ55を回転駆動するためのパ
ルス信号を計数すること等によって制御される。次い
で、ラインセンサ44に対する露出が開始され、電荷蓄
積が行われる(符号S39)。例えば一定時間が経過し
たことを検知することにより、ラインセンサ44の露出
が完了したことが確認されると、ラインセンサ44の読
み出しが開始され、1水平走査線分の画像信号の出力が
開始される(符号S40)。そしてスキャン駆動モータ
55を正転させるスキャナ系駆動信号が出力されて(符
号S41)、移動部材52がさらに下降し始める(符号
S42)。
【0041】この移動部材52の移動中、ラインセンサ
44の読み出しが終了したことが確認されると、その読
み出しが停止される(符号S43)。この読み出しの終
了は、例えばラインセンサ駆動回路47から出力される
ラインセンサ44を駆動するためのパルス信号を計数す
ることにより制御される。なお、ラインセンサ44が次
の水平走査線の位置に定められてもラインセンサ44の
読み出しが終了しない場合には、移動部材52がスキャ
ナ系駆動信号の出力の停止によってその水平走査線位置
において停止した後、読み出しが停止される。
【0042】全水平走査線の数は例えば2000であ
り、上述した動作が繰り返されて全水平走査線の読み出
しが完了すると(符号S50)、ラインセンサ44の駆
動電源がオフ状態に切り換えられるとともに(符号S5
1)、光源42が消灯される(符号S52)。また、シ
ャッタ22が閉塞される(符号S53)。さらに、スキ
ャン駆動モータ55を逆転させるスキャナ系駆動信号が
出力されて(符号S54)、移動部材52が上昇する
(符号S55)。なお、全水平走査線の読み出しの完了
は、1水平走査線の読み出し毎にカウントアップするカ
ウンタの値を計数することにより行われる。
【0043】この移動部材52の上昇動作中に、電子現
像型記録媒体30が初期位置すなわち撮影光学系12の
後方位置に復帰したことが確認されると、スキャナ系駆
動信号の出力が停止され(符号S56)、スキャン駆動
モータ55が停止される(符号S57)。なお、初期位
置の検知動作は、例えば移動部材52の一部がフォトイ
ンタラプタ(図示せず)を横切ることによって出力され
る信号に基づいて行われる。
【0044】このように本実施形態では、電子現像型記
録媒体30が副走査機構50によって所定時間の停止と
所定量の移動とを繰り返す間、ラインセンサ44によっ
て電子現像型記録媒体30の画像が副走査され、電子現
像型記録媒体30に記録された画像が読み出される。
【0045】以上のように本実施形態は、電子現像型記
録媒体30に記録された画像を読み出す時、ファインダ
の接眼レンズ23aに対向して照明ユニット80を取り
付け、この照明ユニット80内の光源42から出射され
る光によって電子現像型記録媒体30を照明している。
すなわち光源42を含む照明装置はカメラ本体11の外
部に設けられ、この照明装置は読出動作以外の時はカメ
ラ本体11から取り外される。したがってカメラ本体1
1内の構成は、照明装置の分だけ簡単になり、この電子
現像型カメラを小形化かつ軽量化することができる。
【0046】図9は第2の実施形態を示すブロック図で
ある。この実施形態では、電子現像型記録媒体30に記
録された画像の読出動作において、すなわち光源42が
カメラ本体11に取り付けられた状態において、ファイ
ンダ光学系23のピント板23aがカメラ本体11から
取り外される。その他の構成は第1の実施形態と同じで
ある。
【0047】なお第2の実施形態では、ピント板23b
は、カメラ本体11のレンズマウントから撮影光学系1
2を外した状態で、レンズマウントの開口部側から治具
を挿入して取り外され、ピント板23bを除去した後は
拡散面による拡散が起こらないので、電子現像型記録媒
体全体を平行光束で照明することが可能である。ピント
板23aの着脱可能な取付け構造に関しては、従来公知
の銀塩フィルムを用いたレンズ交換式一眼レフカメラに
おけるピント板(スクリーンマット)の取付け構造と同
一構成にできるので、その詳細説明は省略する。
【0048】図10は第3の実施形態を適用した電子現
像型カメラであって、照明ユニットを取り付けた状態を
示す外観図であり、図11は第3の実施形態のブロック
図である。
【0049】この実施形態では、電子現像型記録媒体3
0に記録された画像の読出動作時、接眼レンズ23c、
ペンタプリズム23bおよびピント板23aの光学系が
設けられたファインダ15がカメラ本体11から取り外
され、その代わりに照明ユニット80が取り付けられ
る。すなわち照明ユニット80とファインダ15の一方
がカメラ本体11に選択的に取り付けられる。照明ユニ
ット80内において、光源42はリレーレンズ82の焦
点位置に配置されており、リレーレンズ82により形成
される平行光束が照明光としてクイックリターンミラー
21へ出射される。また読出動作時、ピント板23aは
カメラ本体11から取り外される。照明ユニット80と
ファインダ15の装着状態は、端子100を介してシス
テムコントロール回路20により検出される。その他の
構成は第1の実施形態と同じである。
【0050】図12は第4の実施形態を示すブロック図
である。この実施形態では、クイックリターンミラー2
1は全反射ミラーであり、図2を参照して説明したアッ
プ位置(破線で示す状態)とダウン位置(実線で示す状
態)に加え、二点鎖線で示すように退避位置、すなわち
撮影光学系12の光軸に垂直な位置に定めることが可能
である。クイックリターンミラー21は、電子現像型記
録媒体30の画像の読出動作時、退避位置に定められ、
これにより光源42から出射された光は、リレーレンズ
82、接眼レンズ23c、ペンタプリズム23b、ピン
ト板23aおよび照明系ミラー91を介して電子現像型
記録媒体30に照射される。すなわち、クイックリター
ンミラー21は光源42からの照射光の光路から外れた
位置に退避する。なお、クイックリターンミラー21の
アップ位置、ダウン位置および退避位置は、図示しない
センサによって検出され、システムコントロール回路2
0に入力される。その他の構成は第1の実施形態と同じ
である。
【0051】図13は第4の実施形態の動作を示すタイ
ミングチャートである。図8に示す第1の実施形態の動
作との相違点を説明すると、スキャナ駆動指令信号が出
力されたことが確認されると(符号S31)、シャッタ
22の開放動作等以外に、クイックリターンミラー21
が退避位置に定められ(符号S61)、全水平走査線の
読み出しが完了すると(符号S50)、ラインセンサ4
4の駆動電源の切り換え動作等以外に、クイックリター
ンミラー21が退避位置からダウン位置に切り換えられ
る(符号S62)。その他の動作は第1の実施形態と同
じである。
【0052】第4の実施形態によれば、第1の実施形態
と比較して、照明ユニット80から電子現像型記録媒体
30に照射される光量のロスを大幅に減少させることが
できるので、電子現像型記録媒体30の画像の読出動作
における消費電力を抑えることができる。また、クイッ
クリターンミラー21が全反射ミラーであるため、ファ
インダ15の視野をより明るく見やすいものにすること
ができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電子現像
型記録媒体の画像を読み出す機能を有する電子現像型カ
メラを小形化かつ軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を適用した電子現像型
カメラであって、照明ユニットを取り付けた状態を示す
斜視図である。
【図2】図1の電子現像型カメラの回路構成を示すブロ
ック図である。
【図3】副走査機構を示す斜視図である。
【図4】電子現像型記録媒体の構成を示す図である。
【図5】電子現像型記録媒体の画像の読出動作時に電子
現像型記録媒体を照明するための光学系の構成を示す図
である。
【図6】ファインダ光学系の接眼レンズとリレーレンズ
の斜視図である。
【図7】ファインダ光学系のピント板の平面図である。
【図8】第1の実施形態における記録動作と画像の読み
出し動作を示すタイミングチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態を適用した電子現像型
カメラであって、照明ユニットを取り付けた状態を示す
要部のブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施形態を適用した電子現像
型カメラであって、照明ユニットを取り付けた状態を示
す斜視図である。
【図11】本発明の第3の実施形態の要部のブロック図
である。
【図12】本発明の第4の実施形態を示すブロック図で
ある。
【図13】第4の実施形態における記録動作と画像の読
み出し動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
11 カメラ本体 30 電子現像型記録媒体 42 光源 43 スキャナ光学系 44 光学センサ

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を電子的に現像する電子現像型記録
    媒体を用いた電子現像型カメラであって、カメラ本体
    と、前記カメラ本体の内部において、前記画像の読出動
    作において前記電子現像型記録媒体の背面側に位置する
    光学センサと、前記カメラ本体の内部において、前記画
    像の読出動作において前記電子現像型記録媒体と光学セ
    ンサの間に位置し、前記電子現像型記録媒体に記録され
    た画像を前記光学センサの受光面上に結像させるスキャ
    ナ光学系と、前記カメラ本体に着脱自在に取り付けら
    れ、ファインダ光学系が設けられる側から光を照射し
    て、前記電子現像型記録媒体の前面を照明する光源とを
    備えたことを特徴とする電子現像型カメラ。
  2. 【請求項2】 前記光源が、ファインダの接眼レンズに
    対向した部位に着脱自在に取り付けられる照明ユニット
    のハウジング内に設けられることを特徴とする請求項1
    に記載の電子現像型カメラ。
  3. 【請求項3】 前記光源が点光源であり、前記ハウジン
    グ内に、前記ファインダ光学系と協働して、前記光源か
    ら出射された光を平行光に変換するリレーレンズが設け
    られることを特徴とする請求項1に記載の電子現像型カ
    メラ。
  4. 【請求項4】 前記カメラ本体内に、前記光源から照射
    された光を前記電子現像型記録媒体側に反射させるミラ
    ーが設けられることを特徴とする請求項1に記載の電子
    現像型カメラ。
  5. 【請求項5】 前記光学センサがラインセンサであり、
    前記電子現像型記録媒体をこのラインセンサの幅方向に
    移動させる副走査機構を備えたことを特徴とする請求項
    1に記載の電子現像型カメラ。
  6. 【請求項6】 前記光源が前記カメラ本体に取り付けら
    れた状態において、前記ファインダ光学系のピント板が
    前記カメラ本体から取り外されることを特徴とする請求
    項1に記載の電子現像型カメラ。
  7. 【請求項7】 前記光源が照明ユニットのハウジング内
    に設けられ、前記照明ユニットとファインダの一方が前
    記カメラ本体に選択的に取り付けられることを特徴とす
    る請求項1に記載の電子現像型カメラ。
  8. 【請求項8】 撮影光学系を通過した光をファインダ光
    学系に導くためのクイックリターンミラーが設けられ、
    このクイックリターンミラーは、前記電子現像型記録媒
    体に記録された画像を前記光学センサによって読み出す
    時、前記光源の光路から退避することを特徴とする請求
    項1に記載の電子現像型カメラ。
  9. 【請求項9】 前記電子現像型記録媒体が、画像に応じ
    た電荷が発生する静電情報記録媒体と、この電荷に応じ
    て可視像が発生するとともにこの可視像を保持可能な電
    荷保持媒体とを有することを特徴とする請求項1に記載
    の電子現像型カメラ。
  10. 【請求項10】 前記電荷保持媒体がメモリタイプの液
    晶を用いた液晶表示素子であることを特徴とする請求項
    に記載の電子現像型カメラ。
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