JP4327940B2 - 一眼レフレックスカメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光路分割が行われるカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
ミラーが使われたカメラに関する技術においては一般的な自動焦点(AF)機能付き一眼レフ(SLR)カメラがあり、その光路分割のためにハーフミラーが使われることが多くみられる。近年ではこのハーフミラーとして例えば通常は反射するが電圧を印加することで透過状態に変化するような液晶素子の一種(以後この素子を「ミラー液晶」と称す)が開発され、これが専門誌Nature vol392 pp4762 April 1998 に発表されている。
【0003】
上述のような特徴をもつ液晶素子は、カメラ分野での広い応用が充分に考えられ、その一例としてカメラの光路分割手段にも利用可能である。ただし、ハーフミラーとして光学的に透過率が決まると電気的にその透過率を安易には変更することができず、透過または反射のうちの一方に光量(透過/反射光量)を多く採るとその他方は相対的に光量(反射/透過光量)が少なくなってしまうという欠点がある。また、カメラのファインダ系とその他の機能系(例えばAF系、AE系、撮像系など)に光量を分割する場合はその他の機能系が動作する時間は非常に少ないが多くの光量が必要になる場合が多く、透過対反射のバランス設定がそのカメラの仕様に大きい影響を与える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように上述のミラー液晶は、印加する電圧によって例えば透過率90%の透明板の如き状態と、透過率10%で残りを反射させる鏡板の如き状態とに機能変更が可能な液晶素子ではあるが、AF系を有する通常の自動焦点一眼レフ(AF−SLR)カメラでは、クイックリターンミラーとして働くメインミラーの面全体ではなく通常その中央部がハーフミラーになるように設計されているため、ファインダ系を介して被写体を見た時には実際よりもかなり暗く見え、特に暗い状況下の被写体を観察するには充分な光が得られず見ずらいという不具合がある。
【0005】
このファインダ系の暗さの問題は、ハーフミラーの占める面積を拡大することによりある程度改善されるが、しかしその分、AF系やAE系などへの光量が減ってしまい、これでは根本的な問題解決にはなり得ない。
【0006】
また、最近の電子撮像カメラ(デジタルカメラ)にこのハーフミラーを用いた場合でも同様な不具合が生じる。例えばファインダ系と電子撮像系とに光路を分割するため従来のハーフミラーを採用したとしても、ファインダ系を明るくすると電子撮像系への光量が相対的に減少してしまう。撮像素子の感度を向上させるにはコスト上の新たな問題が生ずる。
よって現在、コスト上昇を招かずできるだけ明るいファインダ系をもちその他の機能系の性能に悪影響を与えないカメラが求められている。
【0007】
そこで本発明の目的は、低コストで見やすいカメラ用ファインダを有するカメラを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の如き現状に鑑みて成されたものであり、上記課題を解決し目的を達成するため次のような手段を講じている。
第1の本発明によれば、撮影光学系と、撮像を行う撮像ユニットと、焦点検出を行うAFユニットと、ファインダ光学系と、ダウン位置にある場合には上記撮影光学系内を通過する光束を上記AFユニット及び上記ファインダ光学系に導き、アップ位置にある場合には上記撮影光学系内を通過する光束を上記撮像ユニットに導くミラーと、上記ミラーを上記ダウン位置または上記アップ位置へ駆動する駆動機構と、上記ミラーにおける少なくとも一部分を構成し、電圧を印加することにより反射状態から透過状態へ変化する光学素子と、第1レリーズスイッチがオンされると上記AFユニットを制御して焦点検出動作を行い、更に第2レリーズスイッチがオンされると上記駆動機構を制御して上記ミラーを上記ダウン位置から上記アップ位置へ駆動すると共に上記撮像ユニットを制御して画像取込み動作を行う制御手段と、を具備し、上記制御手段は、上記焦点検出動作の実行中には、上記光学素子にパルス電圧を周期的に印加して、上記光学素子を反射状態と透過状態とに交互に設定する動作を繰り返し、上記光学素子を見かけ半透過状態に設定することを特徴とする一眼レフレックスカメラが提供される。
【0009】
また第2の本発明によれば、上記第1の本発明に記載の一眼レフレックスカメラであって、上記ミラーはサブミラーを含み、上記光学素子を透過した光束は、上記サブミラーにより反射されて上記AFユニットへ導かれることを特徴とする請求項1に記載の一眼レフレックスカメラが提供される
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、複数の実施形態例を挙げて本発明の要旨について詳しく説明する。
(第1実施形態例)
図1には、本発明の第1実施形態例に係わる一眼レフタイプのカメラの構成図を示す。図示の如くこの一眼レフカメラは、このカメラを統括制御する制御手段としてのCPU1と、撮影レンズやこのレンズの駆動機構、その為のアクチュエータなどを含む撮影光学系2と、この撮影光学系2を通過した光束を分岐させるための光路分割手段としてのミラーユニット3と、例えば銀塩フィルム等が含まれそのフィルム面に露光・撮像するための撮像手段としての撮像ユニット4と、自動焦点機能を有する特に焦点の検出手段としてのAFユニット5と、例えばペンタプリズム、接眼レンズ及びフォーカシングスクリーンを含むファインダ光学ユニット6とを備えている。
【0011】
ミラーユニット3には、クイックリターンミラーとして動くメインミラー3aおよび、光束の一部をAFユニット5に導くサブミラー3bを一体的に有して、ミラー駆動機構によって2ndレリーズ操作に連動し回動軸3cを中心にクイックリターン動作(ミラーアップ)するように構成されている。このメインミラー3aにはミラー液晶が採用され、電気的に制御可能にCPU1に接続されている。
【0012】
CPU(制御手段)1は、通常のカメラシーケンスプログラムの中に、ミラー液晶を電気的に制御するための光学素子制御手段(又はミラー制御手段)としての所定の制御プログラムステップを含んでいる。
なおこの撮像ユニット4は、銀塩フィルムに露光する形式のものに限らず、CCD等で撮像する形式のカメラ場合は、画像処理回路や画像データ記憶回路(メモリ媒体)などで構成されていてもよい。
【0013】
CPU1はこれに接続された1stレリーズSW、2ndレリーズSWおよびメインSW18のそれぞれの状態を監視しながら、所定のタイミング(詳細後述)で各ユニット2,3,4,5,6を制御している。特に、メインミラー3aの動作および透過/非透過(反射)を制御できるように構成されている。つまりこのメインミラー3aは前述のミラー液晶で部分的に形成されている。詳しくは、所定の大きさのシート状のミラー液晶を透明ガラス板で挟み込み、その電極に続くリード線を回動軸3c付近から引き出してCPU1で制御可能に接続する。そして印加電圧がプログラム制御可能に構成されている。なお、このミラー液晶がメインミラー3aに占める割合は、その一部でも全部でもよく、コスト対効果により任意に決められる。
このよう構成することによって、メインミラー3aの透過率を所定のタイミングで所定の状態に変更制御できるようになっていることがわかる。
【0014】
この第1実施形態例に示した一眼レフカメラは、図2(a),(b)にそれぞれ示したようなタイミングで動作する。但し、図2(b)に示すタイミングチャートは図2(a)の一変形例として後に詳しく述べる。
【0015】
図2(a)に示すタイミングチャートには、1stレリーズ動作から、撮影動作までの動作タイミングが図示されている。
1stレリーズSWがON状態になると、ミラー液晶にパルス性の電圧が印加され、ミラーの透過率が周期的に変化して、透過状態と反射状態が交互に繰り返される。この期間内にAF機能が働き、所定の焦点検出動作が行われる。
この期間の見せかけの透過率は、ほぼ半分のレベルの透過率(半透過状態)を示して、実質的にハーフミラーと等価な状態となる。
【0016】
また、この実質的に半透過状態にあるクイックミラーのダウン状態はこの後、2ndレリーズSWのON状態になった時を継起として回動軸を中心に回動され、ミラーアップ状態となり、直進する光束で銀塩フィルム面に露光される。
つまり、ミラー液晶はAF検出期間中のみハーフミラーとなることがわかる。なお、このミラー液晶の透過率や反射率は、周期的に印加される電圧のパルス幅で決まる。
【0017】
次に具体的に、上述した第1実施形態例のカメラの動作について説明する。図3に示すフローチャートには、カメラ全体の動作手順(カメラシーケンス)を示している。
まずステップS10において、メモリ内容などの初期化(イニシャライズ)処理を行う(S10)。
【0018】
ステップS20においては、カメラの主電源スイッチであるメインSWがON状態であるか否かを判定する(S20)。もし否であればステップS90に分岐して当ルーチンを終了する。
一方、メインSWがON状態であるとステップS30において、1stレリーズSWがON状態にされたか否かを判定する(S30)。もし否(OFF状態)であれば、上記ステップS20に戻る。一方、1stレリーズSWがON状態にされると、ステップS40において、後述するサブルーチン「AF」を実行する(S40)。
【0019】
ステップS50において再び、1stレリーズSWがON状態にされたか否かを判定し(S50)、もし否(OFF状態)であれば上記ステップS20に戻る。一方、1stレリーズSWがON状態にされると、続くステップS60において、2ndレリーズSWがON状態にされたか否かを判定する(S60)。もし否(OFF状態)であれば、上記ステップS50に戻る。
一方、2ndレリーズSWがON状態にされると、ステップS70において、画像取込み動作を行う(S70)。そして再び、前述のステップS20に戻って、一連の処理ステップを繰り返す。
【0020】
図4に示すフローチャートは、自動焦点(AF)のタイミングの動作手順を、ミラー液晶への通電(電圧印加)に対比して示したサブルーチン(S40)である。最初はミラー液晶へは通電していない状態(OFF状態)、即ち非透過状態の反射機能をもつ状態から当ルーチンは始まる。
【0021】
まずステップS41において、ミラー液晶の初期状態を変更してデュティ駆動する(S41)。即ち、所定の電圧を印加することで(ON状態)、このミラー液晶をハーフミラー状態(透明状態)にし、サブミラー3bを経由してAFユニット5に光束を供給する。
そしてステップS42では、このミラー液晶によって分割された光束に基づき所定のAF処理を行う(S42)。
【0022】
次にステップS43において、ミラー液晶の電極に対する印加電圧を遮断する(OFF状態)ことでこのミラー液晶を初期の様な反射状態にする(S43)。その後、ステップS49において、前述のメインルーチン「カメラシーケンス」のステップS40の次ステップにリターンする(S49)。
【0023】
(作用効果1)
この第1実施形態例では、ハーフミラーとして機能するメインミラー3aを用いて自動焦点調節(AF)を行うカメラシステムにおいて、ハーフミラー部にミラー液晶を兼用して用い、AF動作中にはこのミラー液晶を透過状態に制御する。ハーフミラー部をミラー液晶で構成し、AF処理中には、時分割制御にて透過/反射を交互に繰り返す。つまり、AF動作中にはこれを実質的に半透過状態にする。
【0024】
光学素子制御手段による上記の電気的な制御によって、ミラー液晶はAF動作を行う期間にはハーフミラーとして作用するので、この一眼レフカメラの光学系はAFのためにはこのミラー液晶が反射鏡となって光路が変えられる。この時、このミラー液晶は光路分割手段として利用できている。
【0025】
このように第1実施形態例で、例えば、カメラの光路分割手段としてミラー液晶を用いて実施したことで以下のメリットが得られる。すなわち、ハーフミラー部を有するメインミラーにミラー液晶を応用したことで、自動焦点検出の場合のみハーフミラーとして使え、そのほかの場合では光路分割の為のミラーとして使うことで明るいファインダを実現できる。また、透過/反射に係わる光量を変えることができるので、AF動作に要する時間を短くすることも可能になる。
【0026】
ミラー液晶を従来のペリクルミラーの代用として使うこともでき、1stレリーズ動作時のみは透過率を更に上げることで見やすいファインダを提供できると同時に、2ndレリーズ動作時にファインダ内の視野を一瞬暗くすることで露光時間の告知も可能にである。
【0027】
また、ファインダ部から光路を分割して測光などを行うカメラの場合は、測光時間だけ反射機能することで、通常は明るいファインダ系が実現できる。さらに露光タイミングを知らせる手段として透過率を任意に変えることもできる。所望によれば、一時的なスーパーインポーズも実現できる。
【0028】
なお、上述の第1実施形態例は次のように変形実施してもよい。例えば、
(変形例1)
図2(b)に示すタイミングチャートには、前述の図2(a)の変形例としての動作タイミングが例示されている。このチャートに示す如く、この変形例の場合は、ミラー液晶に一定の電圧が印加され、ミラーの透過率が変化して透過状態になる。そしてこの期間内にAF機能が働いて焦点検出動作が行われる。この期間の見せかけの透過率は、ほぼ100%に近い透過率を示し、ミラーは実質的に透明な状態となる。
【0029】
このように制御することでも、同様な機能を発揮できる。特にこの場合は、ほぼ完全な透過状態となるので、良好な状態で焦点検出が行える。
またこの時、ファインダの視野は一瞬ほぼ真っ暗になるが、一方、焦点検出は暗い被写体でも可能となり、その検出精度も向上しやすくなるので有益である。これによっても前述の実施形態例と同等またはそれ以上の効果が期待できる。
また、メインミラー3a及びサブミラー3bをこのミラー液晶を用いてペリクルミラーとしてもよい。
【0030】
(第2実施形態例)
図5には、本発明の第2実施形態例に係わる電子撮像カメラ(ディジタルカメラ)の構成を概略的に示している。このディジタルカメラの構成においては、前述の第1実施形態例の構成に類する同じ符号のユニットが在るほか、電子撮像機能を有したカメラである故に、ミラー系(ミラーユニット13)と撮像系(撮像ユニット14)が次のように異なる。
【0031】
すなわち、ミラーユニット13はミラー液晶から成るメインミラー13aを有するもので、クイックリターン機能は不要な構造(即ちミラー固定構造)のカメラであり、光路分割機能は前述同様にCPU1によって電気的制御で行われるものである。また、被写体像の撮像を電子的に行う電子撮像ユニット14は、二次元のCCDまたはMOS等のセンサを含む撮像ユニットである。
【0032】
図6に示すタイミングチャートには、1stレリーズ動作からの動作タイミングが例示されている。
1stレリーズSWがON状態になると、ミラー液晶で成るメインミラー13aにパルス性の電圧が周期的に印加され、そのミラー液晶の透過率も周期的に変化して透過状態と反射状態が交互に繰り返される(デュティDx)。この期間内において、AF機能および/又はAE機能(自動露光機能)が働き、焦点検出動作および/又は測光動作が行われる。この期間の見せかけの透過率は、ほぼ半分のレベルの透過率(半透過状態)を示し、実質的にハーフミラーと同じ状態となる。
【0033】
また、2ndレリーズSWのON状態になった時を継起として、今度はそのミラー液晶にデュティDxの時とは僅かに長い周期でパルス性の電圧が印加され、ミラーの透過率が周期的に変化して透過状態と反射状態が交互に繰り返される(デュティDy)。そしてこの期間内に撮像素子の積分動作が起動されて一連の撮像が完了する。
【0034】
つまりこの第2実施形態例では、AF検出中のみならず電子撮像中に、このミラー液晶が透明な状態のハーフミラーとなる。そしてこの電子撮像ではより多くの光量を二次元センサに導くことができることがわかる。
なお、ミラー液晶の透過率や反射率は、印加する電圧のパルス幅で決まる。さらにAF動作時と測光・撮影時の透過・反射率は任意に変えることができ、理論的にはまったく透明にすることも可能である。
【0035】
図7に示すフローチャートには、ミラーアップ/ダウンしないディジタルカメラの「画像取込み動作」の手順が例示されている。ただし、「カメラシーケンス」の手順は、図3に例示したものと実質的に同様であり、画像取込みシーケンスが主に異なるのでその部分を中心に説明する。なお、この画像取込みシーケンスも図4の「AF」と類似している。
【0036】
まず、被写体画像を取り込むために、まずステップS71において、ミラー液晶をデュティ駆動する。すなわち所定の電圧を電極に印加してこのミラー液晶を透明状態にする(S71)。
メインミラー13aの透明状態にて、ステップS72では、その後方に配置された電子撮像ユニット14の二次元センサにより撮像することができる(S72)。
【0037】
一連の撮像動作が完了すると、ステップS73においては、それまでの印加電圧を遮断することで、このミラー液晶を初期の反射状態に戻す(S73)。
そしてステップS79において、メインルーチンにリターンする(S79)。
【0038】
図8に示すタイミングチャートには、1stレリーズ動作からの動作タイミングを例示している。1stレリーズSWがON状態になると、ミラー液晶には所定の電圧Vxが印加され、ミラー液晶の透過率が変化し透過状態および反射状態が共存して発揮される。この期間内においては、焦点検出動作(AF機能)および/又は測光動作(AE機能)が働く。
なお、この期間におけるミラーの透過率は、ほぼ半分のレベルの透過率(半透過状態)を示し、実質的にハーフミラーと同じ状態となる。
【0039】
AF機能および/又はAE機能の働きが完了すると、印加電圧はゼロとなる。また、2ndレリーズSWのON状態になった時を継起として、そのミラー液晶には電圧Vxとは僅かに高い所定の電圧Vyが印加され、ミラーの透過率が変化して透過状態に極めて近くなる。そしてこの期間内に、撮像素子の積分動作が起動されて撮像が完了する。つまり、AF検出中と撮影中においてこのミラー液晶はハーフミラー機能を発揮する。
【0040】
なおこの例の場合も、透過率、反射率は印加する電圧値で決まる。さらにAF時と撮影時の透過・反射率は所望の程度に変えることができる。
この例の場合は、前述した例に比べて、撮影時(電子撮像時)ではミラー液晶を介してより多くの光量を撮像素子に導いている。
【0041】
(作用効果2)
このように、第2実施形態例の電子撮像カメラではミラー液晶を用い、光学素子制御手段によって上述の如く適宜制御することによって、撮像時に効率的な透過率を実現し、透明なガラス板を介する如く充分な光量を撮像素子に供給する。
【0042】
よって、第1実施形態例の効果同様に、AF処理時間が短縮できる。またAF動作期間以外ではファインダの視野が明るくできる。さらにこれは電気的な制御なので透過/反射の変更が早い。
【0043】
また、この撮像時のミラー液晶により撮像に要する充分な光量が得られるので、少々暗い被写体でも鮮明に撮像することができるようになる。
さらに、ミラー液晶を従来のペリクルミラーの代用として使うことで、レリーズ時のみは透過率を上げることもでき、見やすいファインダを提供すると同時に、ファインダ内の視野が一瞬暗くなることで露光時間の告知も可能になり、とかく撮像の瞬間がわかりにくいデジタルカメラには特に有効である。さらに、撮影時以外はセンサに不要な光が当たらないのでセンサ上で電荷があふれることを防止できる。
【0044】
(変形例2)
なお、この第2実施形態例は次のように変形実施してもよい。例えば、撮像時の透過率を高めに設定して、その分、感度の相対的に低い安価な例えばCCD等の撮像素子を採用することによって、カメラ全体のコストを押さえることも可能である。これにより第2実施形態例と同等な性能を維持しながら良好なコスト効果が期待できる。
【0045】
ミラー液晶に印加する電圧はON/OFFのような二者択一的ではなく、その印加電圧値を徐々に増加または減少するようなアナログ的に制御してもよいし、所望する透明状態になるまでその値を監視しながら増減させて調整してもよい。また、メインミラー13aをこのミラー液晶を用いてペリクルミラーとすることも可能である。
【0046】
(第3実施形態例)
図9には、本発明の第3実施形態例に係わる非TTL(Through The Lens)型のファインダ系を有する装置の構成図が示されている。
ファインダ光学ユニット16は、透過または反射機能を発揮するハーフミラー(ミラー液晶)16aを含み、このハーフミラー16aで反射された光束に基づき、AEユニット27は所定の自動露光処理を行うように、前述同様の光学素子制御手段としてのCPU1に接続されている。また、CPU1にはメインSWおよび各レリーズSWが接続され、それらの各スイッチの状態を監視しながら、CPU1は対応する制御を行う。例えば、1stレリーズ操作に伴ないミラー液晶にパルス性の電圧を所定周期で印加することで、ファインダ光路をセンサ(光学センサ)側に分岐するように構成されている。
【0047】
ここで図10に本実施形態例のファインダ光学ユニット16の構成を示す。このファインダ光学ユニット16には、ミラー液晶のハーフミラー16aを有している。また、被写体像をこのファインダ系に取り込むための凸レンズ16bと、複数プリズム要素が複合されたホロプリズム16cと、ハーフミラー16aにより分岐した光束に基づいて例えば所定の光を検知するセンサユニット16dと、このファインダ系の接眼レンズ群16eからこのファインダ光学ユニット16が構成されている。
【0048】
図11に示すタイミングチャートには、この例における1stレリーズ動作からの動作タイミングが示されている。
1stレリーズSWがON状態になると、ミラー液晶にパルス性の電圧が印加され、ミラーの透過率が周期的に変化し透過状態と反射状態が交互に繰り返される。この期間内にAE機能が働く。つまりこの場合、AE検出中のみこのミラー液晶はハーフミラー機能を発揮して透明に変化することがわかる。
なお、ミラー液晶の透過率や反射率は、印加する電圧のパルス幅で決まる。
【0049】
(作用効果3)
このように、本発明の要旨を第3実施形態例に示した非TTL型のファインダ系を有する例えばカメラのファインダ装置にも同様に適用することによって、前述した第2実施形態例とほぼ同様な効果が得られる。
また、ミラー液晶をはじめとしてこのファインダ装置の筐体内に必要な各ユニットをコンパクトに収納することもでき、小型軽量で低コストに提供することができる。
【0050】
(変形例3)
この第3実施形態例は次のように変形実施してもよい。この例を例えばAF系、補助光発光部またはリモートコントローラに応用してもよい。すなわち、上記センサユニット6dは所望する用途によって、AF系又はAE系のものでもよく、例えばカメラのアクティブAF機能のための赤外線発光素子を有していてもよい。また、上記センサユニット6dは例えばリモートコントローラ用の補助光を発するランプで置き換えてもよく、この用途の場合のファインダ系は発光機能を有するアクティブユニットとして使用できる。逆にこれを受光素子に置き換えても勿論よいし、これらを併用してもよい。これら変形によっても、第3実施形態例と同等な効果が期待できる。
【0051】
(その他の変形例)
このほかにも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0052】
以上、複数実施形態例とその変形例に基づき本発明の要旨を説明したが、本明細書中には次の発明が含まれている。
[1] 光学系と、
この光学系内を通過する光束を反射または透過させる光学素子と、
この光学素子に電圧を印加することにより、該光学素子の上記光束に対する反射率及び透過率を変更する制御を行う光学素子制御手段と、
を具備するカメラを提供できる。
【0053】
[2] 撮影光学系と、
この撮影光学系内を通過する光束を撮像する撮像手段と、
上記光束を用いて所定の検出動作を行う検出手段と、
ファインダ光学系と、
この光学系内を通過する光束を上記検出手段及び上記ファインダ光学系に導くように分割する光学素子と、
この光学素子に電圧を印加することにより、該光学素子の上記光束に対する反射率及び透過率を変更する制御を行う光学素子制御手段と、
を具備するカメラを提供できる。
【0054】
[3] 上記光学系は、撮影光学系またはファインダ光学系であることを特徴とする[1]記載のカメラである。
[4] 上記光学素子は、上記光学素子制御手段による印加電圧の出力に応じて、上記光束に対する反射率の増大に伴いその透過率が減少し、上記光束に対する反射率の減少に伴いその透過率が増大することを特徴とする[1]または[2]に記載のカメラを提供できる。
【0055】
[5] 上記検出手段は、測距または測光のための受光センサであることを特徴とする[2]に記載のカメラである。
[6] 上記光学素子は、液晶素子であることを特徴とする[1]または[2]記載のカメラである。
【0056】
[7] 撮影光学系と、電圧によって反射率・透過率を可変可能な液晶素子を有し、
上記撮影光学系からの光束を分割するミラー手段と、
上記ミラー手段の反射率・透過率を制御するミラー制御手段と、
から構成されるカメラを提供できる。
[8] ファインダ光学系と、
電圧によって反射率・透過率を可変可能な液晶素子を有し、
上記ファインダ光学系からの光束を分割するミラー手段と、
上記ミラー手段の反射率・透過率を制御するミラー制御手段と、
から構成されるカメラを提供できる。
【0057】
[9] 撮影光学系と、
この撮影光学系の光束を撮像する撮像手段と、
ファインダ光学系と、
電圧によって反射率・透過率を可変可能な液晶素子を有し、
上記撮影光学系からの光束を上記撮像手段と上記ファインダ光学系とに分割するミラー手段と、
上記ミラー手段の反射率・透過率を制御するミラー制御手段と、
から構成されるカメラを提供できる。
【0058】
[10] 撮影光学系と、
この撮影光学系の光束を撮像する撮像手段と、
ファインダ光学系と、
上記撮像光学系の光束の一部を用いて測距する測距手段と、
電圧によって反射率・透過率を可変可能な液晶素子を有し、
撮影光学系からの光束を上記測距手段と上記ファインダ光学系とに分割するミラー手段と、
上記測距手段が少なくとも測距に必要な時間のみ、上記ミラーの反射率・透過率を可変制御するミラー制御手段と、
から構成されるカメラを提供できる。
【0059】
[11] 撮影光学系と、
この撮影光学系の光束を撮像する撮像手段と、
ファインダ光学系と、
電圧によって反射率・透過率を可変可能な液晶素子を有し、
上記撮影光学系からの光束を上記撮像手段と上記ファインダ光学系とに分割するミラー手段と、
上記撮像手段が少なくとも撮像に関する動作を行っている時間のみ、上記ミラーの反射率・透過率を可変制御するミラー制御手段と、
から構成されるカメラを提供できる。
【0060】
[12] ミラー制御手段は電圧のレベルにおいて、上記ミラー手段の反射率・透過率を可変することを特徴とする[7]〜[11]に記載のカメラである。
[13] ミラー制御手段は所定電圧パルスのパルス幅にて、上記ミラー手段の反射率・透過率を可変することを特徴とする[7]〜[12]に記載のカメラである。
【0061】
[14] 光路分割を行うミラーを有するカメラにおいて、
メインミラーにミラー液晶を用い、
ファインダ系とAF系およびAE系の分割するか又は、ファインダ系と撮像系の分割を行うことを特徴とするカメラを提供できる。
【0062】
[15] 光路分割を行うミラーを有するカメラにおいて、
ミラーにミラー液晶を用い、
ファインダ光学系からの光路分岐を行い、ファインダ系とAF系およびAE系の分割を行うことを特徴とするカメラを提供できる。
【0063】
[16] 上記ミラー液晶の透過率を可変に構成し、
撮像時とAF・AE検出時で透過率または反射率を変えることを特徴とする[15]に記載のカメラである。
[17] 上記ミラー液晶の透過率を可変に構成し、
時分割にて透過率または反射率を変えることを特徴とする[15]に記載のカメラである。
[18] 上記ミラー液晶の透過率を可変に構成し、
電圧にて透過率または反射率を変えることを特徴とする[15]に記載のカメラである。
【0064】
[19] 光路分割を行うミラーを有する自動焦点一眼レフカメラにおいて、
メインミラー及びサブミラーにミラー液晶を用いてペリクルミラーを構成することを特徴とするカメラを提供できる。
【0065】
[20] 光路分割を行うミラーを有する自動焦点一眼レフカメラにおいて、
AF動作のための光取り入れミラー部にミラー液晶が採用されていることを特徴とするカメラを提供できる。
[21] 上記ミラーをAF動作時のみハーフミラーにするため、時分割的に光路分割を行うことを特徴とする[20]に記載のカメラである。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、低コストで見やすいファインダを有するカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態例に係わる一眼レフタイプのカメラの構成図。
【図2】図2(a)は、1stレリーズ動作からのタイミングチャート、
図2(b)は、図2(a)の変形例としてのタイミングチャート。
【図3】図3は、カメラ全体の動作手順を示すフローチャート。
【図4】図4は、AFタイミングの動作手順を示すサブルーチンのフローチャート。
【図5】図5は、本発明の第2実施形態例に係わるディジタルカメラの構成図。
【図6】図6は、1stレリーズ動作からのタイミングチャート。
【図7】図7は、ミラーアップしないディジタルカメラのフローチャート。
【図8】図8は、1stレリーズ動作からのタイミングチャート。
【図9】図9は、本発明の第3実施形態例に係わる非TTL型のファインダ系を含むカメラの構成図。
【図10】図10は、非TTLのファインダ光学ユニットの構成図。
【図11】図11は、1stレリーズ動作からのタイミングチャート。
【符号の説明】
1…CPU(光学素子制御手段を含む制御手段)、
2…撮影光学系、
3…ミラーユニット(クイックリターンミラー用)、
3a…メインミラー(ミラー液晶)、
3b…サブミラー、
3c…回動軸、
4…撮像ユニット(撮像系)、
5…AFユニット(AF系)、
6…ファインダ光学ユニット(ファインダ系)、
13…ミラーユニット(電子カメラ用)、
13a…ハーフミラー(ミラー液晶)、
14…電子撮像ユニット(二次元センサを含む)、
16…ファインダ光学ユニット(ファインダ系)、
16a…ハーフミラー(ミラー液晶)、
17a…1stレリーズSW、
17b…2ndレリーズSW、
18…メインSW、
27…AEユニット(AE系)。

Claims (2)

  1. 撮影光学系と、
    撮像を行う撮像ユニットと、
    焦点検出を行うAFユニットと、
    ファインダ光学系と、
    ダウン位置にある場合には上記撮影光学系内を通過する光束を上記AFユニット及び上記ファインダ光学系に導き、アップ位置にある場合には上記撮影光学系内を通過する光束を上記撮像ユニットに導くミラーと、
    上記ミラーを上記ダウン位置または上記アップ位置へ駆動する駆動機構と、
    上記ミラーにおける少なくとも一部分を構成し、電圧を印加することにより反射状態から透過状態へ変化する光学素子と、
    第1レリーズスイッチがオンされると上記AFユニットを制御して焦点検出動作を行い、更に第2レリーズスイッチがオンされると上記駆動機構を制御して上記ミラーを上記ダウン位置から上記アップ位置へ駆動すると共に上記撮像ユニットを制御して画像取込み動作を行う制御手段と、
    を具備し、
    上記制御手段は、上記焦点検出動作の実行中には、上記光学素子にパルス電圧を周期的に印加して、上記光学素子を反射状態と透過状態とに交互に設定する動作を繰り返し、上記光学素子を見かけ半透過状態に設定する
    ことを特徴とする一眼レフレックスカメラ。
  2. 上記ミラーはサブミラーを含み、
    上記光学素子を透過した光束は、上記サブミラーにより反射されて上記AFユニットへ導かれる
    ことを特徴とする請求項1に記載の一眼レフレックスカメラ。
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