JPH11133353A - 像投影装置 - Google Patents

像投影装置

Info

Publication number
JPH11133353A
JPH11133353A JP9300846A JP30084697A JPH11133353A JP H11133353 A JPH11133353 A JP H11133353A JP 9300846 A JP9300846 A JP 9300846A JP 30084697 A JP30084697 A JP 30084697A JP H11133353 A JPH11133353 A JP H11133353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
projection
color
optical system
illumination light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9300846A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3588990B2 (ja
Inventor
Yasumasa Sawai
靖昌 澤井
Shunta Takimoto
俊太 瀧本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP30084697A priority Critical patent/JP3588990B2/ja
Publication of JPH11133353A publication Critical patent/JPH11133353A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3588990B2 publication Critical patent/JP3588990B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトな構成で不要光を確実に除去し、
投影画像の色再現性を高める。 【解決手段】 光源301からの照明光はカライドスコ
ープ303、リレー光学系304、全反射ミラー305
及びテレセントリック光学系である投影レンズ5の後群
502によりライトバルブ201〜203に導かれる。
ダイクイロイックミラー4とライトバルブ201,20
2との間には、照明光内の不要な色成分の光束を照明光
の入射光路と同一光路上に正反射させて除去し得るよう
に色補正フィルタ204,205がライトバルブ20
1,202のパネル面に対して傾斜させて配置されてい
る。照明光に含まれる不要な光束を色補正フィルタ20
4,205で照明光の光源側に返すことで、照明光から
不要な光束を確実に除去し、投影画像に不要な光束によ
るゴーストが生じないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクリーン上に光
学画像を拡大投影する像投影装置に係り、特に投影画像
のゴーストの原因となる照明光の不要な成分を除去する
光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、映像信号に基づきライトバルブで
照明光を空間変調して投影用の光学画像を形成し、この
光学画像を投影レンズでスクリーン上に拡大投影する像
投影装置において、照明光の不要な成分を除去する光学
系が提案されている。
【0003】例えば実公平5−35383号公報には、
R,G,Bの各色成分の光学画像を形成する液晶ライト
バルブのパネル面の前方位置に楔形のフィルタ部材を配
置し、このフィルタ部材で各液晶ライトバルブの照明光
として不要な成分の光束を反射・除去する像投影装置が
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記実公平5−353
83号公報に記載の像投影装置は、楔形のフィルタ部材
を用いて不要な成分の光束を投影レンズの光路外に反射
しているので、フィルタ部材の反射面の傾斜角が大き
く、投影画像に与える非点収差の影響が大きい。また、
フィルタ部材の配置スペースが大きく、投影レンズ系が
大型化する。更に投影レンズの鏡胴内で不要な成分の光
束が複雑に反射して投影光に悪影響を与える迷光を生じ
る可能性もある。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、コンパクトな構成で確実に照明光の不要な成分
を除去し、色再現性の高い投影画像が得られる像投影装
置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、映像信号に基
づき照明光を空間変調して複数の色成分の投影用の光学
画像を形成する複数のライトバルブと、上記照明光を生
成する光源手段と、上記ライトバルブとスクリーンとの
間に設けられ、上記光学画像を上記スクリーンに投影す
る投影光学系と、上記投影光学系の絞り位置に設けら
れ、絞り面の有効な光束通過領域の半分の領域を通過し
て上記ライトバルブに入射するように、上記光源手段か
らの照明光を反射する反射部材と、上記投影光学系と上
記ライトバルブとの間に設けられ、上記照明光を上記複
数の色成分の光束に分解して対応するライトバルブに照
射するとともに、上記ライトバルブで形成された各色成
分の光学画像を合成する色分解合成手段と、上記色分解
合成手段と上記ライトバルブとの間に設けられ、色分解
された照明光の光束に含まれる不要な波長の光束を反射
させて除去するの色補正フィルタとを備えた像投影装置
であって、上記色補正フィルタは、上記不要な波長の光
束を上記照明光の入射光路と同一の光路に正反射させる
ように、上記ライトバルブのパネル面に対して所定の角
度だけ傾斜させて設けられているものである。
【0007】上記構成によれば、光源手段から放射され
た照明光の光束は、反射部材で投影レンズの光軸と平行
な方向に反射され、絞り面の有効な光束通過領域の半分
の領域を通過して色分解合成手段に照射される。照明光
は、色分解合成手段により、例えばR,G,Bの色成分
の光束に分解されてそれぞれ対応するライトバルブに入
射される。色分解合成手段から出射された各色の光束
は、色補正フィルタにより当該色に不要な色成分の光束
が反射・除去され、必要な色成分の光束のみが透過され
て対応するライトバルブに入射される。不要な色成分の
光束は、色補正フィルタで正反射され、照明光の入射光
路と同一の光路を逆に進行して光源手段側に戻され、こ
れにより投影光への混入が確実に防止される。
【0008】照明光の照射により各ライトバルブで投影
用のR,G,Bの色成分の光学画像が形成され、この光
学画像を構成する各色成分の光束は、色分解合成手段に
入射され、色合成された後、投影光学系に出射される。
そして、この投影光学系の絞り位置に一旦、集光された
後、絞り面の照明光が通過しない領域を通過してスクリ
ーン側に拡大投影される。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る像投影装置
の光学系の第1の実施形態を示す図である。像投影装置
1は、映像信号からなる投影像を光学画像(R,G,
B,の3原色の分光画像)に変換する光学像形成部2、
光学画像を生成するべく光学像形成部2を照明する照明
光を発生する照明光学系3、この照明光学系3からの照
明光をR,G,Bの3原色の光に分光して光学像形成部
2に照射するとともに、この照明光の照射により形成さ
れた各色の光学画像を合成して投影像を生成する光学像
合成部4及びこの光学像合成部4で生成された投影像を
スクリーン6に投影する投影光学系5から構成されてい
る。
【0010】光学像形成部2は、3個の反射型液晶ライ
トバルブ(以下、単にライトバルブという。)201,
202,203と色補正フィルタ204,205とから
構成されている。ライトバルブ201,202,203
は、それぞれR,G,Bの各色の電気画像からなる投影
像を光学画像に変換するものである。また、色補正フィ
ルタ204,205は、それぞれR,Gの各色成分に対
して不要な色成分を除去するものである。
【0011】照明光学系3は、光源301、リフレクタ
302、カライドスコープ303、リレー光学系304
及び全反射ミラー305により構成されている。光源3
01は、例えばメタルハライドランプからなり、例えば
図2に示す発光スペクトル特性を有する白色光(ランダ
ム偏光光)を発光するものである。なお、光源301と
してハロゲンランプやキセノンランプを用いてもよい。
リフレクタ302は、光源301から放射された光束を
カライドスコープ303側に反射するための回転楕円鏡
からなる反射板である。光源301は、リフレクタ30
2の反射板内にある焦点位置に配置され、カライドスコ
ープ303は、リフレクタ302の回転軸A上に、その
入射面303aをリフレクタ302の反射板外の焦点位
置に一致させて配置されている。従って、光源301か
ら放射された光束の内、回転軸Aに平行な成分は、直
接、カライドスコープ303の入射面303aに入射
し、リフレクタ302に向かって放射された光束は、そ
の反射面でリフレクタ302外の焦点位置に向かって反
射され、開口部302aから放出された後、カライドス
コープ303の入射面303aに入射する。
【0012】カライドスコープ303は、例えば内周面
全体が反射面で構成された四角柱状の筒体や円柱状のガ
ラス体からなるロッド棒で構成され、一方端から入射し
た光束を内周面で全反射させつつ他方端から出射するオ
プティカルインテグレータである。カライドスコープ3
03により光源302からの光束は、等価的にその入射
面303aに複数の点光源からなる二次光源に変換され
る。
【0013】カライドスコープ303は、その入射面3
03aがリレー光学系304及び全反射ミラー305の
光学作用により投影光学系5の絞り位置Pと共役な関係
となるように、また、その出射面303bがリレー光学
系304及び投影光学系5の後群502の光学作用によ
りライトバルブ201〜203と共役な関係となるよう
に配置されている。従って、カライドスコープ303で
形成された二次光源に基づきリレー光学系304及び全
反射ミラー305の光学作用により投影光学系5の絞り
位置Pに、二次光源像が形成される。
【0014】なお、カライドスコープ303に代えて、
例えば図4に示すように、第1レンズアレイ306及び
第2レンズアレイ307を組み合わせてオプティカルイ
ンテグレータを構成してもよい。
【0015】同図に示す像投影装置1では、第2レンズ
アレイ307は、リフレクタ302及び第1レンズアレ
イ306の光学作用により光源301と共役な関係にあ
り、重ね合わせレンズ308、リレー光学系304及び
全反射ミラー305の光学作用により投影レンズ5の絞
り位置Pと共役な関係にある。また、第1レンズアレイ
306は、第2レンズアレイ307、重ね合わせレンズ
308、リレー光学系304及び投影レンズ5の後群5
02の光学作用によりライトバルブ201,202,2
03と共役な関係にある。
【0016】光源301及びリフレクタ302から照射
された光束は、第1レンズアレイ306で複数の光束に
分割され、レンズセル306aの光軸上に二次光源を生
成し、これらの二次光源が重ね合わせレンズ308、リ
レー光学系304及び全反射ミラー305を介して投影
光学系5の絞り位置Pに結像され、絞り面に二次光源像
を形成するようになっている。
【0017】図1に戻り、リレー光学系304は、カラ
イドスコープ303で形成された二次光源の光源像を投
影光学系5の絞り位置Pに結像するものである。また、
全反射ミラー305は、投影光学系5の絞り位置Pの近
傍に設けられ、投影光学系5の絞りの有効な光束通過領
域の半分の領域(図1では左半分の領域)を通過させる
ように、リレー光学系304を透過した照明光を反射さ
せて光学像形成部2に導くものである。
【0018】光学像合成部4は、4個の直角プリズム4
01,402,403,404を直角を挟む面で互いに
接合したプリズム型のクロスダイクロイックミラーで構
成されている。接合面405,406には、可視光の
内、略580nm以上の波長の光束を反射し、その他の
波長の光束を透過するダイクロイック多層膜が蒸着さ
れ、接合面407,408には、可視光の内、略510
nm以下の波長の光束を反射し、その他の波長の光束を
透過するダイクロイック多層膜が蒸着されている。直角
プリズム401〜403の各傾斜面401a〜403a
は、それぞれR,G,Bの色成分の照明光の出射面であ
るとともに、ライトバルブ201,202,203で形
成されたR,G,Bの光学画像の投影光の入射面となっ
ている。また、直角プリズム404の傾斜面404a
は、投影光学系5の後群502を介して入射される照明
光の入射面であるとともに、クロスダイクロイックミラ
ー4で合成されたR,G,Bの光学画像の投影光の出射
面となっている。
【0019】色補正フィルタ204は、上述のようにR
の色成分に不要な波長の成分を除去するフィルタで、5
90nm以上の波長の光束を透過するフィルタ特性(図
2の帯域K2参照)を有している。また、色補正フィル
タ205は、上述のようにGの色成分に不要な波長の成
分を除去するフィルタで、510〜570nmの波長の
光束を透過するフィルタ特性(図2の帯域K1参照)を
有している。図2に示す色補正フィルタ204,205
のフィルタ特性から明らかなように、両色補正フィルタ
204,205は、光源301から放射される白色光の
主として水銀による略580nmの輝線スペクトルUの
ライトバルブ201,202への透過を阻止し、R及び
Gの各色成分の光学画像の色調のずれを防止するもので
ある。
【0020】色補正フィルタ204,205は、フィル
タリングした不要な光束が投影光学系5の投影光の光路
側に反射され、投影光学系5を介してスクリーン6に照
射されないように、図3に示すように、ライトバルブ2
01,202のパネル面に対して傾斜して配置されてい
る。すなわち、色補正フィルタ204は、ライトバルブ
201のパネル面に平行な面Nに対して所定の角度α°
だけ下端側がダイクロイックミラー4に近接するように
傾斜させて設けられ、色補正フィルタ205は、ライト
バルブ201のパネル面に平行な面Mに対して所定の角
度α°だけ右端側がダイクロイックミラー4に近接する
ように傾斜させて設けられている。なお、図3におい
て、照明光の光束は実線で示し、投影光の光束は点線で
示している。
【0021】今、ライトバルブ202のパネル面の中心
に左前方から斜めに入射してくる照明光の光束7を例に
説明すると、光束7がダイクロイックミラー4内に入射
すると、光束7に含まれる略580nm以上の波長の光
束(赤色成分の光束)は、接合面405に形成されたダ
イクロイック膜によりライトバルブ201側に反射さ
れ、直角プリズム401の出射面401aから出射され
る。この出射光は、色補正フィルタ204に対して垂直
に入射し、590nm以上の長い波長の光束は、色補正
フィルタ204を透過してライトバルブ201のパネル
面に入射され、略580〜590nm波長の光束は、色
補正フィルタ204で正反射される(矢印Q1参照)。
【0022】また、光束7に含まれる略510〜580
nmの波長の光束(緑色成分の光束)は、接合面40
5,408に形成されたダイクロイック膜を透過し、直
角プリズム402の出射面402aから出射される。こ
の出射光は、色補正フィルタ205に対して垂直に入射
し、510〜570nmの波長の光束は、色補正フィル
タ205を透過してライトバルブ202のパネル面に入
射され、略570〜580nm波長の光束は、色補正フ
ィルタ205で正反射される(矢印Q2参照)。
【0023】従って、色補正フィルタ204,205で
反射された略570〜590nmの波長の不要な光束
は、クロスダイクロイックミラー4に入射されるが、照
明光の入射光路を逆方向に進行し、クロスダイクロイッ
クミラー4の入射面404aから光束7と逆方向に出射
され、更に投影光学系5を照明光の光路を逆に進行して
照明光学系3に戻される。このため、照明光の不要な成
分の光束がスクリーン6に照射されることはない。
【0024】一方、ダイクロイックミラー4内に入射し
た光束7のうち、510nm以下の短い波長の光束(青
色成分の光束)は、接合面408に形成されたダイクロ
イック膜によりライトバルブ203側に反射され、直角
プリズム403の出射面403aから出射される。この
出射光は、ライトバルブ203に斜め入射され、この青
色成分の光束の照射によりライトバルブ203で形成さ
れた光学画像を構成する光束(投影光の光束)は、ライ
トバルブ203のパネル面を所定の反射角で反射して、
出射面403aから再度、ダイクロイックミラー4内に
入射される。
【0025】青色成分の投影光の光束は、接合面405
に形成されたダイクロイック膜を透過した後、接合面4
07に形成されたダイクロイック膜で投影光学系5側に
反射され、入射面404aから光軸Lに対して照明光の
光束7と対称に同一の傾斜角で出射される。
【0026】また、ライトバルブ201では、590n
m以上の長い波長の光束(赤色成分の光束)の照射によ
り赤色成分の光学画像が形成され、この光学画像を構成
する光束(投影光の光束)は、ライトバルブ201のパ
ネル面を所定の反射角で反射して出射面401aから再
度、ダイクロイックミラー4内に入射される。赤色成分
の投影光の光束は、接合面406に形成されたダイクロ
イック膜で投影光学系5側に反射され、接合面407に
形成されたダイクロイック膜を透過して入射面404a
の青色成分の光束の出射点から光軸Lに対して照明光の
光束7と対称に同一の傾斜角で出射される。また、ライ
トバルブ202では、510〜570nmの波長の光束
(緑色成分の光束)の照射により緑色成分の光学画像が
形成され、この光学画像を構成する光束(投影光の光
束)は、ライトバルブ202のパネル面を所定の反射角
で反射して出射面402aから再度、ダイクロイックミ
ラー4内に入射される。緑色成分の投影光の光束は、接
合面406,407に形成されたダイクロイック膜を透
過し、入射面404aの青色成分の光束の出射点から光
軸Lに対して照明光の光束7と対称に同一の傾斜角で出
射される。
【0027】従って、R,G,Bの色成分の投影光の光
束は、クロスダイクロイックミラー4内で混合され、こ
の混合光が入射面404aから光軸Lに対して照明光の
光束7と対称に同一の傾斜角度で出射される(図3の光
束8参照)。そして、この出射された投影光の光束8
は、投影光学系5よりスクリーン6に導かれる。
【0028】上記のように、本実施の形態では、色補正
フィルタ204,205を、反射除去すべき不要な成分
の光束がフィルタ面で反射した後、照明光の入射光路と
同一の光路上を逆に進行し得るように、ライトバルブ2
01,202のパネル面に対して所定の角度で所定の方
向に傾斜させているので、フィルタ面で反射した不要な
成分の光束が投影光の光路と平行に進行してスクリーン
6に照射されること(すなわち、図3で不要な成分の光
束9が生じて投影光として出射されること)が確実に防
止され、投影画像に不要な成分の光束によるゴースト画
像が生じることがないようにしている。
【0029】投影光学系5は、例えば図5に示すよう
な、2群構成のテレセントリック系の投影レンズで構成
されている。テレセントリック系では後群502の前側
焦点が投影レンズ5の絞り位置Pとなるので、全反射ミ
ラー305は、一方端を投影レンズ5の光軸Lと絞り位
置Pとの交点Oに略一致させ、光軸Lに対して角度45
°で前群501側に傾斜させて設けられている。また、
投影レンズ5は、光学像合成部4に対して、絞り位置P
に結像される光源像が後群502、クロスダイクロイッ
クミラー4を透過し、ライトバルブ201,202,2
03で反射した後、その反射光像(光学画像)が再び絞
り位置に結像する関係(共役関係)となるように配置さ
れている。
【0030】なお、図5に示す投影レンズ5の構成で
は、投影レンズ5の前群501と絞り位置Pとの間に全
反射ミラー305を配置するためのスペースを必要と
し、投影レンズ5が光軸Lの方向に長くなる。そこで、
図6に示すように、全反射ミラー305を、一方端を投
影レンズ5の光軸Lと絞り位置Pとの交点Oに略一致さ
せ、光軸Lに対して角度45°で後群502側に傾斜さ
せて設けることにより投影レンズ5を光軸Lの方向に短
くするようにしてもよい。
【0031】また、図5及び図6の光軸Lと全反射ミラ
ー305の角度は、45°に限定されるものではなく、
投影レンズ5と照明光学系3とが配置上、干渉しない限
り、任意の角度を設定することができる。また、図6に
おいては、光軸Lと全反射ミラー305の角度を45°
より大きくすることで、絞り位置Pにおいて、絞り板等
(図示せず)により照明光のけられを防止することがで
きる。
【0032】テレセントリック系では後群502と投影
レンズ5の絞り位置Pとの間に焦点距離fの距離を設け
る必要があるので、図6に示す方法は、前群501と後
群502との空間を全反射ミラー305の配置スペース
として有効に活用でき、投影レンズ5の小型化、コンパ
クト化が可能になる。また、全反射ミラー305を絞り
位置Pから後群502側に配置すると、前群501を絞
り位置Pに近づけることで、絞り位置Pから前群501
側に配置したものよりもスクリーン6側に透過する投影
光の光路の領域が狭くできるので、前群501を構成す
るレンズ径を小さくすることができ(図6の斜線部50
1aを削減することができ)、更に投影レンズ5の小型
化、コンパクト化が可能になる。
【0033】上記構成において、光源301から放射さ
れたランダム偏光の光束は、一部がリフレクタ302の
開口部302aから直接に、また、残りの一部がリフク
レタ302の反射面で反射されてカライドスコープ30
3の入射面303aに入射される。カライドスコープ3
03に入射された照明光の光束は、スコープの周面で全
反射を繰り返しながら軸方向に透過し、出射面303b
から出射される。
【0034】カライドスコープ303はオプティカルイ
ンテグレータを構成し、カライドスコープ303の出射
面303bから出射される光束は、等価的に入射面30
3aに形成された複数の点光源からなる二次光源からの
光束を重ね合わせたものとなっている。そして、この光
束は、リレー光学系304及び全反射ミラー305によ
り投影レンズ5の絞り位置Pに導かれ、その位置に二次
光源を形成する。投影レンズ5の絞り位置Pに二次光源
を形成した照明光は、更に投影レンズ5の後群502に
入射され、テレセントリック状態でクロスダイクロイッ
クミラー4に出射される。
【0035】クロスダイクロイックミラー4に入射され
た照明光は、略580nm以上の波長の光束が接合面4
05,406で赤色のライトバルブ201側に直角に反
射され、略510nm以下の波長の光束が接合面40
7,408で青色のライトバルブ203側に直角に反射
され、510〜580nmの波長の光束は接合面405
〜408を透過する。
【0036】略580nm以上の波長の光束は、クロス
ダイクロイックミラー4の出射面401aから出射され
るが、580〜590nmの光束は色補正フィルタ20
4で入射光路と同一方向に正反射され、クロスダイクロ
イックミラー4及び投影レンズ5により照明光学系3側
に戻すことで除去され、590nmより長い波長の光束
のみが赤色のライトバルブ201に入射される。また、
510〜580nmの波長の光束は、クロスダイクロイ
ックミラー4の出射面402aから出射されるが、57
0〜580nmの光束は色補正フィルタ205で入射光
路と同一方向に正反射され、クロスダイクロイックミラ
ー4及び投影レンズ5により照明光学系3側に戻すこと
で除去され、510〜570nmの波長の光束のみが緑
色のライトバルブ201に入射される。また、510n
m以下の波長の光束は、クロスダイクロイックミラー4
の出射面403aから出射され、青色のライトバルブ2
03に入射される。
【0037】そして、R,G,Bの各色成分の照明光の
照射によりR,G,Bの各色のライトバルブ201,2
02,203で電気画像が光学画像に変換され、この光
学画像を構成する光束は、再びクロスダイクロイックミ
ラー4に入射され、このクロスダイクロイックミラー4
で色合成された後、投影レンズ5によりスクリーン6に
投影される。
【0038】上記のように、色補正フィルタ204,2
05をクロスダイクロイックミラー4とライトバルブ2
01,202との間にそれぞれ傾斜させて配置し、R色
領域とG色領域とに股がる不要な色成分の光束(略58
0nmの光束)をそれぞれ照明光の入射光路と同一方向
に反射して除去するようにしたので、この不要な色成分
の光束がスクリーンに投影されて投影画像にゴーストが
生じるようなことがない。また、不要な光束は、入射光
路を逆に進行して照明光学系3側に返されるので、投影
レンズ5の鏡胴等で迷光となることもない。また、不要
な光束を投影レンズ5の鏡胴外に反射させる方法に比し
て色補正フィルタの傾斜角が小さいので、スクリーン6
の投影画像に与える非点収差の影響が小さくなる。
【0039】また、色分解後に不要な色成分を除去する
ようにしているので、例えば色分解前に狭帯域反射ミラ
ーを用いて不要な光束を除去するような構成に比して簡
単な構成で容易に良好なフィルタ特性の色補正構造を得
ることができる。
【0040】なお、本実施の形態では、図2に示すよう
に、光源301の発光特性が赤領域と緑領域とに股がる
不要な輝線スペクトルUを有していたので、Rのライト
バルブ201とGのライトバルブ202とにだけそれぞ
れ色補正フィルタ204,205を設けてその輝線スペ
クトルUを除去するようにしたものであり、光源301
の発光特性が図2の特性と異なる場合は、その発光特性
に応じてその発光特性に含まれる不要な色成分を除去す
るように、R,G,Bの各色のライトバルブ201〜2
03に対応して適宜の色補正フィルタを所定の角度で傾
斜して設けるようにするとよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ライトバルブとスクリーン間に投影光学系と色分解合成
手段とを設けるとともに、投影光学系の絞り位置に光源
手段からの照明光をライトバルブ側に反射する反射部材
を設け、この反射部材で導かれた照明光を色分解合成手
段で所要の色成分に分解してそれぞれ対応するライトバ
ルブに照射する反射型の像投影装置において、色分解合
成手段とライトバルブとの間に、各ライトバルブの照明
に不要な波長の光束を照明光の入射光路と同一の光路に
正反射させるように、色補正フィルタをライトバルブの
パネル面に対して所定の角度だけ傾斜させて設けたの
で、各色の投影光の色純度が向上し、色再現性の高い投
影画像を得ることができる。
【0042】また、色補正フィルタの傾斜角を小さく設
定できるので、投影光像に与える非点収差の影響が少な
く、色分解合成手段、色補正フィルタ及び投影光学系か
らなる光学系をコンパクトに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る像投影装置の光学系の第1の実施
形態を示す図である。
【図2】照明光の発光スペクトル特性の一例を示す図で
ある。
【図3】色補正フィルタの配置関係を示す図である。
【図4】第1及び第2レンズアレイでオプティカルイン
テグレータを構成した像投影装置の光学系を示す図であ
る。
【図5】投影光学系内における全反射ミラーの配置関係
の一例を示す図である。
【図6】投影光学系内における全反射ミラーの配置関係
の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 像投影装置 2 光学像形成部 201,202,203 ライトバルブ 204,205 色補正フィルタ 3 照明光学系 301 光源(リフクタとで光源手段を構成) 302 リフレクタ 303 カライドスコープ 304 リレー光学系 305 全反射ミラー(反射部材) 306 第1レンズアレイ 307 第2レンズアレイ 308 重ね合わせレンズ 4 光学像合成部(色分解合成手段) 401,402,403,404 直角プリズム 5 投影レンズ(投影光学系) 501 前群 502 後群 6 スクリーン 7 照明光の光束 8 投影光の光束

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号に基づき照明光を空間変調して
    複数の色成分の投影用の光学画像を形成する複数のライ
    トバルブと、上記照明光を生成する光源手段と、上記ラ
    イトバルブとスクリーンとの間に設けられ、上記光学画
    像を上記スクリーンに投影する投影光学系と、上記投影
    光学系の絞り位置に設けられ、絞り面の有効な光束通過
    領域の半分の領域を通過して上記ライトバルブに入射す
    るように、上記光源手段からの照明光を反射する反射部
    材と、上記投影光学系と上記ライトバルブとの間に設け
    られ、上記照明光を上記複数の色成分の光束に分解して
    対応するライトバルブに照射するとともに、上記ライト
    バルブで形成された各色成分の光学画像を合成する色分
    解合成手段と、上記色分解合成手段と上記ライトバルブ
    との間に設けられ、色分解された照明光の光束に含まれ
    る不要な波長の光束を反射させて除去する色補正フィル
    タとを備えた像投影装置であって、上記色補正フィルタ
    は、上記不要な波長の光束を上記照明光の入射光路と同
    一の光路に正反射させるように、上記ライトバルブのパ
    ネル面に対して所定の角度だけ傾斜させて設けられてい
    ることを特徴とする像投影装置。
JP30084697A 1997-10-31 1997-10-31 像投影装置 Expired - Fee Related JP3588990B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30084697A JP3588990B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 像投影装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30084697A JP3588990B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 像投影装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11133353A true JPH11133353A (ja) 1999-05-21
JP3588990B2 JP3588990B2 (ja) 2004-11-17

Family

ID=17889830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30084697A Expired - Fee Related JP3588990B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 像投影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3588990B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000073844A1 (fr) * 1999-05-28 2000-12-07 Hitachi, Ltd. Systeme optique a reflexion et projecteur reflectif contenant ce systeme
US6674579B2 (en) 2001-03-30 2004-01-06 Koninklijke Philips Electronics N.V. Color correction to target white points by adjustment of two colors
US7120309B2 (en) 2001-11-08 2006-10-10 Lightsharp Llc Ghost image correction system and method
JP2008257242A (ja) * 2007-03-31 2008-10-23 Sony Deutsche Gmbh 画像生成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000073844A1 (fr) * 1999-05-28 2000-12-07 Hitachi, Ltd. Systeme optique a reflexion et projecteur reflectif contenant ce systeme
US6674579B2 (en) 2001-03-30 2004-01-06 Koninklijke Philips Electronics N.V. Color correction to target white points by adjustment of two colors
US7120309B2 (en) 2001-11-08 2006-10-10 Lightsharp Llc Ghost image correction system and method
JP2008257242A (ja) * 2007-03-31 2008-10-23 Sony Deutsche Gmbh 画像生成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3588990B2 (ja) 2004-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6406149B2 (en) Illuminating apparatus and projecting apparatus
JP2000305167A (ja) 照明光学系およびこれを用いた投射型表示装置
JP3635979B2 (ja) 照明光学系および投写型表示装置
JPH11133354A (ja) 像投影装置
JPH11281914A (ja) 照明光学系およびこれを用いたプロジェクタ装置
JPH01302385A (ja) 投写型表示装置
JP3588990B2 (ja) 像投影装置
JP2002090884A (ja) 照明光学系およびこれを用いたプロジェクタ
JP3317915B2 (ja) 映像投射装置
JP3301321B2 (ja) 照明光学系装置及び投写型表示装置
JP4174931B2 (ja) 照明装置と投射型表示装置
JP2010026262A (ja) 照明光学装置及びそれを用いた投写型表示装置
JP2004053641A (ja) 偏光照明光学系およびこれを用いた投写型表示装置
JPH11231261A (ja) 像投影装置
JP2978202B2 (ja) 投写型表示装置
JP2000258839A (ja) 投影装置
JPH09297352A (ja) 投射型表示装置
JPH11231260A (ja) 像投影装置
JP2643893B2 (ja) 投写型表示装置
JP3960185B2 (ja) 照明光学装置及びプロジェクタ
JPH10133147A (ja) 液晶プロジェクタ
JP2000010044A (ja) 液晶プロジェクタ
JPH09230258A (ja) 投写型映像表示装置
JP3550261B2 (ja) 液晶プロジェクタ
JP2003015086A (ja) 反射型投影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040727

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040809

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090827

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090827

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110827

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees