JPH11133277A - 極細径光ファイバコードおよびその製法 - Google Patents

極細径光ファイバコードおよびその製法

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JPH11133277A
JPH11133277A JP9295985A JP29598597A JPH11133277A JP H11133277 A JPH11133277 A JP H11133277A JP 9295985 A JP9295985 A JP 9295985A JP 29598597 A JP29598597 A JP 29598597A JP H11133277 A JPH11133277 A JP H11133277A
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JP
Japan
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optical fiber
buffer layer
resin
coating layer
fiber
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9295985A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Shimomichi
毅 下道
Tetsuo Hayano
哲雄 早野
Etsuo Ino
悦男 井野
Keiji Ohashi
圭二 大橋
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の光ファイバ素線と同程度の外径を有
し、しかも温度特性、側圧特性、抗張力特性、口出し性
なども良好な極細径光ファイバコードを得る。 【解決手段】 溶融紡糸して得られた光ファイバ裸線1
1上にヤング率0.1〜1kg/mm2の低ヤング率の
樹脂からなる緩衝層12を設け、この緩衝層12上に直
接連続工程(タンデム)により繊維強化被覆層13を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、局内光機器間の
接続等に使用される極細径の光ファイバコードとその製
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、局内光機器内あるいは光機器間等
に用いられる光配線の増大に伴い、その高密度化の要求
が高まり、極細径の光ファイバコードが必要とされてい
る。このような極細径化の要求に対応するものとして、
図2に示すような極細径光ファイバコードが提案されて
いる。図2において、符号1は光ファイバ素線である。
この光ファイバ素線1は、外径125μmの光ファイバ
裸線2上に紫外線硬化型樹脂などからなるヤング率が
0.1〜1kg/mm2の柔軟な厚み37.5μmの一
次被覆層3と、紫外線硬化型樹脂などからなるヤング率
が10〜200kg/mm2の剛直な厚み25μmの二
次被覆層4とを被覆した外径250μmのものである。
【0003】この光ファイバ素線1上には、繊維強化被
覆層5が設けられて、外径900μmの極細径光ファイ
バコード6となっている。上記繊維強化被覆層5は、ガ
ラス繊維、アラミド繊維、カーボン繊維などの補強繊維
を光ファイバ素線1に縦添えし、これに紫外線硬化型樹
脂、エポキシ樹脂などの硬化性樹脂液を塗布、含浸し、
硬化させたものであって、この被覆層5が光ファイバ素
線1を機械的に保護し、光ファイバコードとして必要な
機械的特性を得るようになっている。
【0004】また、この極細径光ファイバコードの製造
は、常法により製造され、一旦巻取ドラムに巻き取られ
た光ファイバ素線1を巻取ドラムから送出し、これに補
強繊維を縦添えした状態でコーティングダイスに送り込
み、ここで上記硬化性樹脂液を塗布、含浸させたのち、
硬化装置に送って硬化させる方法によって行われる。
【0005】ところで、局内光配線のより一層の高密度
化が要求されつつあり、光ファイバコードとして光ファ
イバ素線と同径程度のさらに細径のものが望まれてい
る。この極細径化の要望を満たすための方策としては、
光ファイバコードとしての機械的強度を保持する必要か
ら繊維強化被覆層5は必須であり、したがって、光ファ
イバ素線1の一次被覆層3または二次被覆層4のいずれ
か一方を省略するしか方法がない。
【0006】しかしながら、製造方法上の制約から、光
ファイバ素線の保護層としての二次被覆層4を取り去る
ことは外傷等を受けるために困難である。したがって一
次被覆層3を省略することが考えられるが、柔軟な一次
被覆層3を取り除くことは、口出し性、側圧特性、温度
特性の低下をもたらし、実用上大きな問題が残る。この
ため、光ファイバ素線と同程度の外径250μm程度の
極細径の光ファイバコードを得ることは、困難であっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明におけ
る課題は、光ファイバ素線と同程度の外径を有し、かつ
側圧特性などの諸特性の低下がない極細径光ファイバコ
ードを得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、光ファイ
バ裸線上に一次被覆層に相当する低ヤング率の緩衝層を
設け、この上に直接、連続工程(タンデム)により繊維
強化被覆層を形成することによって解決できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明の極細径光ファイバコードの一例を示す
もので、図中符号11は、外径125μmの石英ガラス
からなる光ファイバ裸線である。この光ファイバ裸線1
1上には緩衝層12が設けられている。この緩衝層12
は、紫外線硬化型樹脂、シリコーン樹脂などからなり、
硬化後のヤング率が0.1〜1kg/mm2の低ヤング
率の樹脂からなるもので、厚さが27μmとなってい
る。この緩衝層12は、外力を吸収、緩和して直接光フ
ァイバ裸線11に作用しないようにするものである。
【0010】この緩衝層12上には、繊維強化被覆層1
3が設けられて、外径300μm以下、好ましくは25
0μmの光ファイバコード14となっている。繊維強化
被覆層13は、ガラス繊維、アラミド繊維、カーボン繊
維、鋼細線などの極細径の補強繊維を縦添えし、これに
紫外線硬化型樹脂、エポキシ樹脂などを含浸し、硬化し
て得られたもので、補強繊維の含有量が20〜50vo
l%とされたもので、厚みが36μmとなっている。こ
の繊維強化被覆層13は、光ファイバコードとして必要
な機械的特性を担うものである。
【0011】このような極細径光コードの製造は、溶融
紡糸された光ファイバ裸線11を第1のコーティングダ
イスに導き、ここで緩衝層12となる樹脂液を塗布し、
硬化装置に送って硬化させて緩衝層12を形成したの
ち、そのまま連続して第2のコーティングダイスに導く
ようにする。この際、補強繊維を縦添えした状態で第2
のコーティングダイスに導き、ここで硬化性樹脂液を塗
布し、補強繊維に含浸したのち、硬化装置に送り、硬化
せしめる方法によって行われる。
【0012】このような光ファイバコードにあっては、
緩衝層12上に直接繊維補強被覆層13を設けているの
で、極細径化が可能で、通常の光ファイバ素線と同じ2
50μmの外径とすることができる。また、ソフトな緩
衝層12が内側に存在するので、口出し性、側圧特性、
温度特性など諸特性が良好となる。さらに、緩衝層12
を形成したのち、ただちに繊維補強被覆層13を形成す
るようにしているために、緩衝層12に外傷等が入る余
地がなくなり、光ファイバ素線の二次被覆層に相当する
層を設ける必要がなくなり、上述の細径化が達成でき
る。
【0013】以下、具体例を示す。
【実施例】溶融紡糸された外径125μmの石英ガラス
系光ファイバ裸線を第1のコーティングダイスに導い
て、紫外線硬化型樹脂を塗布し、紫外線照射装置に送っ
て硬化させて、ヤング率の0.5kg/mm2の緩衝層
を形成し、その外径を180μmとした。引きつづきこ
のものに、アラミド繊維を縦添えしつつ第2のコーティ
ングダイスに導き、紫外線硬化型樹脂を塗布、含浸し、
紫外線照射装置に送って硬化して繊維強化被覆層を形成
して、外径250μmの極細径光ファイバコードを作成
した。
【0014】
【比較例】実施例において、第1のコーティングダイス
で塗布される紫外線硬化型樹脂を変更してヤング率10
0kg/mm2の被覆層を形成する以外は、同様にして
外径250μmの極細径光ファイバコードを作成した。
これらの実施例および比較例で得られた極細径光ファイ
バコードの側圧特性を測定したところ、30kg/10
cmの条件で、実施例の光ファイバコードでは、損失値
が0.05dBであり、比較例の光ファイバコードでは
0.51dBであった。これより、本発明の光ファイバ
コードでは緩衝層があるために側圧特性が良好であり、
従来の光ファイバ素線上に繊維強化被覆層を設けたもの
と同等の値を示すことが明かとなった。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外径300μm以下の通常の光ファイバ素線の外径とほ
ぼ同径の極細径光ファイバコードが得られ、かつこのも
のは側圧特性、温度特性、口出し性、抗張力特性等が良
好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の極細径光ファイバコードの一例を示
す概略断面図である。
【図2】 従来の極細径光ファイバを示す概略断面図で
ある。
【符号の説明】
11・・光ファイバ裸線、12・・緩衝層、13・・繊
維強化被覆層、14・・極細径光ファイバコード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 圭二 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ裸線上に低ヤング率の樹脂か
    らなる緩衝層を設け、この緩衝層上に繊維強化被覆層を
    設けたことを特徴とする極細径光ファイバコード。
  2. 【請求項2】 仕上外径が300μm以下であることを
    特徴とする請求項1記載の極細径光ファイバコード。
  3. 【請求項3】 溶融紡糸された光ファイバ裸線上に樹脂
    液を塗布、硬化して低ヤング率の樹脂からなる緩衝層を
    設けたのち、これに引きつづいて強化繊維を縦添えしつ
    つ樹脂液を塗布、含浸し、硬化して繊維強化被覆層を設
    けることを特徴とする極細径光ファイバコードの製法。
JP9295985A 1997-10-28 1997-10-28 極細径光ファイバコードおよびその製法 Withdrawn JPH11133277A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009265681A (ja) * 2009-06-19 2009-11-12 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバ素線
CN109407248A (zh) * 2019-01-21 2019-03-01 南京华信藤仓光通信有限公司 一种碳纤维超轻微缆及其制造方法

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