JP2000154045A - 光ファイバコードおよびその製法 - Google Patents

光ファイバコードおよびその製法

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JP2000154045A
JP2000154045A JP10325700A JP32570098A JP2000154045A JP 2000154045 A JP2000154045 A JP 2000154045A JP 10325700 A JP10325700 A JP 10325700A JP 32570098 A JP32570098 A JP 32570098A JP 2000154045 A JP2000154045 A JP 2000154045A
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JP
Japan
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reinforcing
resin
optical fiber
cord
layer
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JP10325700A
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English (en)
Inventor
Etsuo Ino
悦男 井野
Takeshi Shimomichi
毅 下道
Keiji Ohashi
圭二 大橋
Shigenori Uruno
重則 宇留野
Hajime Takemoto
一 武本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバ素線上に、補強繊維に樹脂を含浸
してなる補強層とオーバーコード層を設けた細径の光フ
ァイバコードの曲げ損失を小さくする。 【解決手段】 光ファイバ素線11上の補強層12を、
補強繊維に樹脂が含浸していない状態の内側部分12a
と補強繊維に樹脂が含浸して状態の外側部分12bとに
区分する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ファイバコー
ド、特に外径0.9mm程度の細径の光ファイバコード
およびこれを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の細径の光ファイバコード
(以下、コードと略記する。)の例を示すもので、図中
符号1は光ファイバ素線を示すものである。この光ファ
イバ素線1は、外径250μmのもので、この光ファイ
バ素線1上には補強層2が設けられている。補強層2
は、ガラス繊維などの補強繊維と紫外線硬化型樹脂など
の樹脂からなるもので、補強繊維に樹脂が完全に含浸し
た状態の一種の繊維強化樹脂(FRP)であり、光ファ
イバ素線1と密着している。
【0003】この補強層2の外径は500〜700μm
とされ、補強層2内の補強繊維の含有量は50〜90体
積%程度となっている。この補強層2上には、紫外線硬
化型樹脂などの樹脂からなるオーバーコート層3が設け
られて、外径0.9mmの細径のコード4となってい
る。
【0004】このようなコードの製造は、図4に示すよ
うに、光ファイバ素線1と補強繊維5とを紫外線硬化型
樹脂の未硬化状態の樹脂液などの未硬化樹脂液Aが満た
されたポット6に通し、光ファイバ素線1の表面に樹脂
液を塗布すると同時に補強繊維5に樹脂液を含浸させ
る。
【0005】ついで、この状態で第1の塗布ダイス7に
送り込み、ここで光ファイバ素線1周上に補強繊維5を
集束し、さらに紫外線硬化型樹脂の未硬化樹脂液などの
未硬化樹脂液Aと塗布する。第1の塗布ダイス7から出
た光ファイバ素線1および補強繊維5を紫外線照射装置
などの第1の硬化装置8に導き、樹脂液を液化させて、
補強層2を形成する。
【0006】ついで、このものを図示しない第2の塗布
ダイスに送り込み、未硬化樹脂液を塗布し、図示しない
第2の硬化装置に送って硬化し、オーバーコート層3を
形成し、コード4とする方法で製造されている。
【0007】しかしながら、このような構造のコード4
にあっては、機械的強度に優れ、かつ安価に製造できる
利点を有するものの、曲げ損失が大きいと言う欠点があ
った。すなわち、このコードを径30mmのマンドレル
に巻き付けた際の巻付回数1回当りの曲げ損失値が2d
B程度となり、目標値である1B以下を大幅に越えるこ
とがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明におけ
る課題は、この種の構造のコードの曲げ損失値を小さく
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、補強層の
内側部分を、補強繊維が樹脂で含浸されていない状態と
するので解決できる。そして、補強層の内側部分を補強
繊維が樹脂で含浸されていない状態にするには、光ファ
イバ素線に補強繊維を添えて塗布ダイスに直接送り込
み、ここで補強繊維の外側部分にのみ樹脂液を塗布する
方法で、可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明のコードの一例を示すもので、図1にお
いて符号11は外径0.25mmの光ファイバ素線であ
る。この光ファイバ素線11上には補強層12が設けら
れている。この補強層12は、ガラス繊維,炭素繊維,
アラミド繊維などの補強繊維と、紫外線硬化型樹脂,シ
リコーン樹脂などの樹脂とからなるもので、内側部分1
2aと外側部分12bとに分かれている。
【0011】上記内側部分12aは、補強繊維に樹脂が
完全には含浸していない状態の部分であり、補強繊維と
わずかの空隙から形成されており、光ファイバ素線1上
に補強繊維が単に集束している状態で、この部分の補強
繊維は樹脂による束縛がなく、ある程度自由に動くこと
ができるようになっている。内側部分12aの厚さは、
補強層12の全体の厚さの30〜80%を占め、この内
側部分12aの補強繊維の存在量(Vf)はコード全体
の3〜10体積%程度となっている。
【0012】また、外側部分12bは、補強繊維に樹脂
が十分含浸して硬化した状態の部分であり、補強繊維は
樹脂中で束縛され、硬い強固な層となっている。この外
側部分12bの補強繊維の存在量(Vf)はコード全体
の5〜50体積%程度となっている。なお、内側部分1
2aと外側部分12bとは必ずしも明確に区分されるも
のではなく、外側部分12bから徐々に樹脂含浸量が低
下し、内側部分12aに至ることもある。そして、この
補強層12上には、紫外線硬化型樹脂,シリコーン樹脂
などの樹脂からなるオーバーコート層13が設けられ
て、コード14となっている。
【0013】このような構造のコード14にあっては、
補強層12の内側部分12aに存在する非束縛の補強繊
維がクッションのような役割をはたし、コード14を曲
げても、その力が緩和されて光ファイバ素線11に伝わ
り、曲げ損失が大きくなることが防止される。また、コ
ード14に引張力が作用した際には、内側部分の補強繊
維も抗張力材として機能し、高い引張強さを発揮する。
【0014】次に、このようなコードの製法について説
明する。図2は、この発明の製法の一例を示すものであ
る。光ファイバ素線11には、ガラス繊維,炭素繊維,
アラミド繊維などの補強繊維15が縦添え状態で添えら
れて第1の塗布ダイス16に送られる。ここでの補強繊
維15の形態は、多数のフィラメンドの束であるストラ
ンド,ロービング,ヤーンなどがある。第1の塗布ダイ
ス16は、ロート状のニップル16aを有しており、第
1の塗布ダイス16に送り込まれた光ファイバ素線11
と補強繊維15とはニップル16aの出口において集束
され、光ファイバ素線11の周囲に補強繊維15が束ね
られた状態とされ、塗布ダイス16のダイ16bに送ら
れる。
【0015】このダイ16bにおいて、紫外線硬化型樹
脂の未硬化樹脂液などの未硬化樹脂液Aが補強繊維15
の外側部分に塗布され、この外側部分にのみ樹脂液Aが
含浸された状態となる。この状態で第1の塗布ダイス1
6を出た光ファイバ素線11と補強繊維15との集束物
は、紫外線照射装置などの硬化装置17に送られ、ここ
で樹脂液が硬化されて補強層12が形成される。補強層
12を形成する樹脂のヤング率は0.1〜20kg/m
2の比較的軟らかいものが好ましい。
【0016】ついで、このものは図示しない第2の塗布
ダイスに送られ、補強層12上に樹脂液が塗布され、図
示しない硬化装置に送られて硬化され、オーバーコート
層13が形成され、コード14が製造される。オーバー
コート層13を形成する樹脂の硬化後のヤング率は40
〜200kg/mm2程度の若干硬いものが好ましい。
【0017】このようなコードの製法にあっては、第1
の塗布ダイス16を単に通すことによって内側部分12
aと外側部分12bとからなる補強層12を形成するこ
とができる。また、従来のコードの製法に比べて、補強
繊維15への樹脂液の含浸工程が不要となり、樹脂液の
使用量が減少し、生産コストを低減できる。
【0018】以下、具体例を示す。径0.25mmの光
ファイバ素線の周上に200デニールのガラス繊維を均
一に添わせ、第1の塗布ダイスに送り、ガラス繊維を光
ファイバ素線に集束するとともに紫外線硬化型樹脂の未
硬化樹脂液を集束されたガラス繊維の外側部分に塗布,
含浸したのち、紫外線照射装置に送り、硬化して外径6
50μmの補強層を形成した。この補強層の内側部分の
外径は約450μmであった。
【0019】ついで、このものを第2の塗布ダイスに送
り込み、紫外線硬化型樹脂の未硬化樹脂液を塗布し、紫
外線照射装置に送って硬化せしめて、オーバーコート層
を形成し、仕上径0.9mmのコードを得た。
【0020】このコードを外径30mmのマンドレルに
複数回巻き付け、波長1.55μmでの損失変化を測定
し、巻付回数1回当りの曲げ損失値を求めたところ、
0.1dB以下であった。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコードに
あっては、補強層の内側部分に存在する束縛されていな
い補強繊維が、クッションの役割をはたし、曲げがコー
ドに加わった際に、内部の光ファイバ素線に直接外力が
そのまま作用することが緩和され、コードの曲げ損失が
小さいものとなる。また、本発明のコードの製法にあっ
ては、上述の構造のコードを効率よく安価に製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコードの一例を示す概略断面図であ
る。
【図2】 本発明のコードの製法の一例を示す概略構成
図である。
【図3】 従来のコードの例を示す概略断面図である。
【図4】 従来のコードの製法の例を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
11…光ファイバ素線、12…補強層、12a…内側部
分、12b…外側部分、13…オーバーコード層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下道 毅 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 大橋 圭二 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 宇留野 重則 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 武本 一 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H050 BA03 BA14 BB01Q BB04Q BB04S BB15Q BB22Q BB33Q BC17 BC18 BD07 4G060 AA02 AA03 AC02 AC15 AD22 AD32 AD43 CA20 CB27

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ素線上に補強層とオーバーコ
    ート層を設けた光ファイバコードにおいて、 上記補強層が補強繊維と樹脂とからなり、補強層の内側
    部分が補強繊維に樹脂が含浸していない状態のものであ
    ることを特徴とする光ファイバコード。
  2. 【請求項2】 上記補強層の内側部分の厚みは、補強層
    の厚みの30〜80%であることを特徴とする請求項1
    記載の光ファイバコード。
  3. 【請求項3】 光ファイバ素線の周囲に補強繊維を添わ
    せて第1の塗布ダイスに送り、樹脂液を補強繊維の外側
    部分に塗布し、硬化せしめて、補強層を形成し、ついで
    に第2の塗布ダイスに送り、樹脂液を塗布し、硬化せし
    めてオーバーコート層を形成することを特徴とする光フ
    ァイバコードの製法。
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