JPH11133040A - 微動機構装置および走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

微動機構装置および走査型プローブ顕微鏡

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JPH11133040A
JPH11133040A JP9316035A JP31603597A JPH11133040A JP H11133040 A JPH11133040 A JP H11133040A JP 9316035 A JP9316035 A JP 9316035A JP 31603597 A JP31603597 A JP 31603597A JP H11133040 A JPH11133040 A JP H11133040A
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Takashi Morimoto
高史 森本
Hiroshi Kuroda
浩史 黒田
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陽正 小野里
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微動機構の負荷を軽減でき、測定部を観察で
きる光学顕微鏡を設けるスペースを確保でき、カンチレ
バーが移動しても光学的検出系はその背面の同一箇所に
光を照射できる微動機構装置と走査型プローブ顕微鏡を
提供する。 【解決手段】 探針16を有するカンチレバー17と、探針
等を微動させるX,Y,Zの微動機構12,13,14と、カン
チレバーのたわみ変形量を検出する光学的検出装置を備
える。Z微動機構はY微動機構に、カンチレバーはZ微
動機構に固定される。光学的検出装置は、光源31からの
光を接近・退避方向へ反射する第1反射部33、その反射
光をカンチレバーの背面に照射する第2反射部39、カン
チレバーでの反射光を接近・退避方向へ反射する第3反
射部45、その反射光を光検出器37に入射させる第4反射
部35を備える。光源と光検出器と第1反射部と第4反射
部はY微動機構に固定され、第2反射部と第3反射部は
Z微動機構に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は微動機構装置および
走査型プローブ顕微鏡に関し、特に、探針(プローブと
もいう)の走査・移動を行う際にカンチレバーを含む探
針部分の側を移動することにより大型試料の測定に好適
な微動機構装置、およびこの微動機構装置を備え、光学
顕微鏡や電子顕微鏡等による測定部分の監視を可能に
し、カンチレバーのたわみ変形を光学的検出系で検出す
る走査型プローブ顕微鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】走査型プローブ顕微鏡(SPM)につい
ての技術文献として、例えば日本応用磁気学会誌Vo
l.16.No.3.1992(511頁)「STM/
AFM/MFMによる電子・磁性材料評価とその応
用」、および1992年度精密工学会秋季大会学術講演
会講演論文集(277頁)「AFM及びMFM機能を有
する光てこ方式フォース顕微鏡」を挙げることができ
る。これらの文献に示されているようにSPMは、走査
型トンネル顕微鏡(STM)、原子間力顕微鏡(AF
M)、磁気力顕微鏡(MFM)などを総称し、いずれも
固体のプローブを試料に極めて接近または接触して得ら
れるトンネル電流、原子間力、磁気力、押圧力(以下こ
れらを総称して「相互作用力」という)を利用して、試
料の表面構造や漏洩磁界分布を得るもので、レンズ光学
系を用いた顕微鏡像よりも1桁から2桁分解能が高いと
いう特徴を持つ。
【0003】これらのSPMは、測定の際に試料に対向
して配置される探針を備えている。探針の形状には、S
PMの測定対象の違い等に応じて棒状、円錐状、角柱
状、鳥のくちばし状などがある。
【0004】さらに上記SPMの具体例として、探針に
よる試料の測定の際、当該探針とこれを先端に設けたカ
ンチレバー(片持ち梁部材)の側を移動するように構成
された探針移動型原子間力顕微鏡がある。この原子間力
顕微鏡の技術文献として、例えば特開平6−82249
号公報と特開平8−278317号公報を挙げることが
できる。
【0005】特開平6−82249号公報に示された原
子間力顕微鏡は、先部に検出チップ(探針に相当)を有
するばね要素(カンチレバーに相当)、およびこれに関
連する光学的検出系の側を微動機構で動かし、試料の側
を動かさない構成を備えている。この構成によって大型
または重量のある試料の測定を可能にしている。
【0006】特開平8−278317号公報に示された
原子間力顕微鏡は、X軸方向とY軸方向の各々に積層型
圧電素子棒を配し、それらを先端で結合し、その結合部
に、探針を備えたカンチレバーをZ方向用圧電駆動部材
を介して取り付けている。そして、X軸とY軸の各圧電
素子棒を伸縮させ、探針の位置がXまたはYの方向に変
化したときでも、カンチレバーのたわみ変形が光学的に
必ず検出できるように、光路変換部材を用いて光学路を
設定した光学的検出系を備え、さらに、この光学的検出
系を任意の位置に配置できるようにしてカンチレバーの
上側のスペースを開放した構成を示している。この構成
によって、試料に対して探針を移動しても、光源からの
光は、カンチレバー背面の同一箇所に照射され、かつそ
の反射光は受光素子の同一点に入射される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来の原子
間力顕微鏡は、探針側を微動機構で移動させて大型の試
料の測定に対応しているが、構造上、カンチレバーの上
方に光学的検出系の構成部材が配置され、測定部分を観
察するための光学顕微鏡を併設できないという問題を有
する。一方、上記第2の従来の原子間力顕微鏡は、上記
問題は起きないが、X方向用圧電駆動部材(X微動機構
に相当)とY方向用圧電駆動部材(Y微動機構に相当)
がブロックおよびヒンジを介して固定されているため、
XY直交座標系での走査を行っても互いに干渉が生じ
X,Yの各方向に独立した正確な変位動作が得られない
という他の問題が起きる。
【0008】本発明の目的は、上記課題に鑑みて、大型
の試料の測定に対応でき、測定の際の微動機構の負荷を
軽減でき、XY方向の走査が独立して正確な変位動作が
でき、直交座標系の走査の動作特性を向上できる微動機
構装置を提供すること、好ましくはカンチレバーを含む
測定部分を上方から観察できる他の顕微鏡(光学顕微鏡
や電子顕微鏡等)を配置するためのスペースを確保でき
る微動機構装置を提供すること、また光学的検出系を利
用してカンチレバーのたわみ変形を検出する構成の走査
型プローブ顕微鏡において、上記微動機構装置を利用し
て、カンチレバーがX,Y,Zのいずれの方向に移動し
てもカンチレバーの背面の同一箇所に光を照射できる走
査型プローブ顕微鏡を提供すること、さらに本発明に係
る微動機構装置を用いて構成され、探針の先端部が他の
光学顕微鏡等によって観察できる複合型の走査型プロー
ブ顕微鏡を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明に係る
微動機構装置およびこの微動機構装置を用いた走査型プ
ローブ顕微鏡は、上記目的を達成するため、次のように
構成される。
【0010】微動機構装置(請求項1に対応): 支持
部材と; この支持部材に固定される2つの固定部と、
それらの固定部間に配置される二対の平行平板型たわみ
部と、該平行平板型たわみ部で連結されてX方向に移動
するX移動部と、二対の平行平板型たわみ部のそれぞれ
の平行平板間に位置して固定部に対しX移動部を移動さ
せるX方向圧電アクチュエータとからなるX微動機構
と; X移動部に設けられ、X方向に直交するY方向に
設けられた二対の他の平行平板型たわみ部と、該他の平
行平板型たわみ部で連結されてY方向に移動するY移動
部と、二対の他の平行平板型たわみ部のそれぞれの平行
平板間に位置してX移動部に対しY移動部を移動させる
Y方向圧電アクチュエータとからなるY微動機構と;
Y移動部に設けられ、XY方向に直交するZ方向に移動
するZ移動部と該Z移動部を移動させるZ方向圧電アク
チュエータとからなるZ微動機構と;から構成される。
【0011】上記の構成では、試料と対向する部分に広
いスペースを確保でき、大型の試料の測定に対応でき
る。また微動機構をX微動機構とY微動機構に分離して
構成し、X,Yが独立して駆動できるようにしたため、
試料の表面形状に追従して動作する微動機構の負荷が軽
減され、XY方向の走査の動作特性を向上することがで
きる。
【0012】上記の微動機構装置において、好ましくは
X,Y,Zの各微動機構でZ方向に貫かれる開口部が形
成された構成とすることによって他の観察手段を上方よ
り配置することを可能にした(請求項2に対応)。この
場合、Z方向圧電アクチュエータにはチューブ型圧電素
子を用いることが好ましい(請求項3に対応)。
【0013】第1の走査型プローブ顕微鏡(請求項4に
対応): 先端に探針を有し他端が固定されたカンチレ
バーと、測定の際に探針とカンチレバーをX方向に移動
・走査させるX微動機構とX方向に直交するY方向に移
動・走査させるY微動機構と、測定の際に探針とカンチ
レバーをX,Y方向に直交するZ方向に接近・退避させ
るZ微動機構と、X,Y,Zの各微動機構を支持する支
持部材と、探針と試料間の相互作用力の変化でカンチレ
バーがたわみ変形するときたわみ変形量を検出する光学
的検出装置を備えている。X微動機構とY微動機構とZ
微動機構には、前述した微動機構装置が利用される。測
定のとき探針は試料台上の試料に所定距離で対向した状
態にあり、光学的検出装置は光源と光検出器を含み、光
源から出射された光はカンチレバーの背面で反射され、
その後光検出器に入射されるように構成される。カンチ
レバーと、光学的検出装置の光源からの光をカンチレバ
ーの背面に導く第1反射部と、カンチレバーで反射され
た光を光検出器に導く第2反射部はZ微動機構に固定さ
れる。測定の際に探針が移動しても、カンチレバーのた
わみ変形量が一定であるときには、光がカンチレバーの
背面の同一箇所に照射されかつ光検出器で同一箇所に入
射される。
【0014】上記の走査型プローブ顕微鏡では、光学的
検出装置を上記構成にしたことにより、カンチレバーを
X,Y,Zの各方向に微動させても、カンチレバー背面
の反射面に対する光学的検出装置の各部品の相対的位置
関係は変化せず、カンチレバーの反射面への入射位置は
一定である。例えばZ微動機構が動作してZ軸方向に微
動したとしても、光源と第1反射部、光検出器と第2反
射部の距離は変化するが、第1反射部への入射角は同じ
であるので、カンチレバーの反射面の入射点は同じであ
り、カンチレバーのたわみ変形量が同じである限り、光
検出器の受光面における入射点は同じ位置である。この
ことは、XまたはYの方向へ微動しても変わることはな
い。従って、探針が試料に対してXYZの直交する3軸
方向に微動しても、カンチレバーのたわみ変形量が同じ
であれば、カンチレバーへの入射点と、光検出器への入
射点は一定である。
【0015】第2の走査型プローブ顕微鏡(請求項5に
対応): 第1の構成の走査型プローブ顕微鏡におい
て、好ましくは、Y微動機構のY移動部に設けた光源か
らの光をY方向に照射するようにし、その光をZ微動機
構の移動方向に反射する第3反射部を設け、また第2反
射部からZ微動機構の移動方向に反射した光をY移動部
に設けた光検出器にY方向から入射するように反射する
第4反射部を設けるようにした。これにより、探針が試
料に対してXYZの直交する3軸方向に微動しても、カ
ンチレバーのたわみ変形量が同じであれば、カンチレバ
ーへの入射点と、光検出器への入射点は一定である。
【0016】第3の走査型プローブ顕微鏡(請求項6に
対応): さらに第2の走査型プローブ顕微鏡におい
て、好ましくは、X微動機構のX移動部において光源と
光検出器を光がそれぞれY方向に照射および入射される
ように設け、光源からの光がY移動部に設けらた第3反
射部、Z微動機構に設けられた第1反射部、カンチレバ
ー背面、第2反射部、Y移動部に設けられた第4反射部
を経由して光検出器に入射される。従って、探針が試料
に対してXYZの直交する3軸方向に微動しても、カン
チレバーのたわみ変形量が同じであれば、カンチレバー
への入射点と、光検出器への入射点は一定である。
【0017】第4の走査型プローブ顕微鏡(請求項7に
対応): 上記第1〜3の構成の走査型プローブ顕微鏡
において、好ましくは、X,Y,Zの各微動機構が、探
針の上方に位置する部分に、他の観察手段を配置するた
めの開口部を有している。従って他の測定手段を配置す
るためのスペースを容易に確保することができ、これに
よって探針等を含む走査型プローブ顕微鏡の測定部分を
測定範囲に沿って広く監視することができる。
【0018】第5の走査型プローブ顕微鏡(請求項8に
対応): 第4の構成の走査型プローブ顕微鏡におい
て、微動機構の支持部材は支持基盤に固定され、光学顕
微鏡等のフレームも支持基盤に固定され、かつそのフレ
ームに固定された光学顕微鏡等の対物レンズ等は微動機
構の開口部に合わせて配設されている。従ってカンチレ
バーを含む測定部位を測定範囲に沿って光学的に広く監
視できると共に大きな試料も支障なく測定することがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を添付図面に基づいて説明する。
【0020】図1〜図3を参照して微動機構装置の第1
の実施形態を説明する。図1は微動機構装置をX方向に
沿って切った縦断面図(図2中のA−A線断面図)を示
し、図2は図1を下方から見た図を示す。これらの図に
おいて、装置フレームの一部をなす支持部材11にX微
動機構12が固定されている。支持部材11は板状部材
で、その中央部に例えば矩形の開口部(空間部)11a
が形成されている。X微動機構12も板状体の形態を有
する。さらにY微動機構13は、X微動機構12に囲ま
れるように位置してX微動機構12と同じ板状体の中に
組み込まれて一体的に形成されている。Y微動機構13
には、Y移動部132の中央部に円形の開口部(空間
部)132aが形成されている。機能の観点からX微動
機構12とY微動機構13に分けて説明するが、これら
2つの機構は同一の板状体によって形成されている。Z
微動機構14は、Y微動機構13の下側位置で、Y移動
部132の開口部132aの周囲に固定されている。各
微動機構は、図示された座標系100において、その移
動部がそれぞれX,Y,Zの各方向へ微動動作させる機
能を備えている。
【0021】次に、X,Y,Zの各微動機構の構成につ
いてより詳細に述べる。X微動機構12は、両端の固定
部120が支持部材11にボルト124(または接着剤
等)で固定され、当該固定部の内側に平行平板型たわみ
部121aを形成し、X移動部122を備えている。X
微動機構12において平行平板型たわみ部121aは二
対設けられている。対向する2つのたわみ部121aと
固定部120とX移動部122とによって空間部121
bが形成される。空間部121bには、X移動部122
をX方向に移動させる圧電アクチュエータ123が、固
定部120の突起部120aとX移動部122の突起部
122aの間に固定されている。
【0022】Y微動機構13は、X移動部122にてX
方向に延びる溝131cを形成することにより作られ、
その溝131cの両端部近傍にたわみ部131aを形成
し、Y移動部132を備えている。Y微動機構13にお
いて平行平板型たわみ部131aは二対設けられてい
る。たわみ部131aとX移動部122とY移動部13
2によって空間部131bが形成される。空間部131
bには、Y移動部132をY方向に移動させる圧電アク
チュエータ133が、X移動部122側の突起部122
bとY移動部132の突起部132bの間に固定されて
いる。なお溝131cは、Y方向圧電アクチュエータ1
33を駆動してY移動部132を移動したときに、Y方
向に所望の変位量だけ変位させるのに必要な幅に設定さ
れる。そしてY移動部132のほぼ中央には上記の開口
部132aが形成されている。
【0023】Z微動機構14は、円筒形のZ移動部14
1とそれをZ方向に移動する円筒型圧電素子(圧電アク
チュエータ)142とで構成され、円筒型圧電素子14
2の側がY移動部132に固定されている。Z微動機構
14は円筒型に形成したので、中央部にはZ方向に開口
された空間部分を有している。なおZ移動部141の下
端には、探針16を先端に備えたカンチレバー17が固
定部材15と取付け材171を介して固定され、Z移動
部141が後述する移動(微動)動作を行うことによっ
て、探針16に対向する試料(図示せず)を測定するこ
とができる。また図1に仮想線で示す18は、探針16
等の測定部を監視するための他の観測手段であり、例え
ば光学顕微鏡の対物レンズである。
【0024】次に図3を参照して上記微動機構装置の動
作を説明する。100は例えば走査型原子間力顕微鏡の
コントローラであり、顕微鏡測定に必要な全体的な制御
を行う。101はX方向の微動制御回路であり、コント
ローラ100の指令に基づき左右2個の圧電アクチュエ
ータ123の電極(図示せず)に同一条件の電圧を印加
し、X移動部122をX方向に所望の伸縮量で微動変位
させる。変位は、X固定部120とX移動部122を連
結している平行平板型たわみ部121aが圧電アクチュ
エータの伸縮動作に追従してたわむことにより、生じさ
せることができる。従って、X移動部122に設けられ
たY微動機構13とこのY微動機構13に固定されてい
るZ微動機構14も、同時に同量X方向に変位する。
【0025】102はY方向の微動制御回路であり、コ
ントローラ100の指令に基づき左右2個の圧電アクチ
ュエータ133に同一条件の電圧を印加し、Y移動部1
32をX移動部122に対しY方向の所望の位置に微動
変位させる。Y方向の変位は、X移動部122とY微動
機構13を連結する平行平板型たわみ部131aがたわ
むことにより、生じさせることができる。その変位は、
溝131cに所定の幅を持たせることによって、吸収す
ることができる。従ってY移動部132に固定されてい
るZ微動機構14も同時に同量Y方向に変位する。この
ように微動機構をX微動機構とY微動機構に分離して構
成し、X,Yの各方向の動きを独立して駆動できるよう
にしたため、試料の表面形状に追従して動作する微動機
構の負荷が軽減され、XY方向(直交座標系)の走査の
動作特性を向上できる。
【0026】103はZ方向の微動制御回路であり、コ
ントローラ100の指令に基づき圧電アクチュエータ1
42に電圧を印加し、Z移動部141をY移動部132
に対しZ方向の所望位置に微動変位させる。従って例え
ばZ微動機構14の下部に固定された探針16等をZ方
向に変位させることができる。
【0027】上記第1の実施形態によれば、前述の構成
により、大型の試料の測定に対応でき、測定の際の微動
機構の負荷を軽減でき、X,Yの各方向の走査が独立し
て正確な変位動作が可能となり、直交座標系の動作特性
を向上させることができる。またX,Yの各微動機構に
開口部を設け、Z微動機構は円筒形状の圧電アクチュエ
ータとZ移動部を用いて構成したので、例えばZ微動機
構の下部に固定したカンチレバーを含む測定部分を上方
から観察できる他の顕微鏡(光学顕微鏡や電子顕微鏡
等)を配置し、測定部を監視するためのスペースを確保
できる。
【0028】次に微動機構装置の第2の実施形態を図4
と図5を参照して説明する。なお図1〜図3に示した要
素と実質的に同じ要素には同じ符号を付し、その説明を
省略する。図4は微動機構装置をY方向に沿って切った
断面図(図5中のB−B線断面図)を示し、図5は図4
を下方から見た図を示す。この実施形態では、Y微動機
構をX微動機構とは別の板状部材で形成し、これをX移
動部に固定しており、Z微動機構の圧電アクチュエータ
はブロック状に形成されている。
【0029】以下にその構成を説明する。X微動機構2
2は、第1の実施形態のものと実質的に同一で板状体に
よって形成され、その中央部にX移動部222を備えて
いる。X移動部222では、Y微動機構23の配置箇所
に対応する部分に、開口部222aが形成されている。
【0030】Y微動機構23は、図5の下面形状に示す
通り、全般的にほぼ矩形の形状を有する。Y微動機構2
3では、X移動部222に固定される固定部230が両
端部に設けられ、この固定部230の内側に平行平板型
たわみ部231aが設けられ、中央部にY移動部232
を備えている。Y微動機構23では二対の平行平板型た
わみ部231aが設けられる。たわみ部231aと固定
部230とY移動部232とによって空間部231bが
形成され、各空間部231bで、Y方向に移動する圧電
アクチュエータ133が、固定部230の突起部230
aとY移動部232の突起部232bとの間に固定され
ている。またY移動部232のほぼ中央には開口部23
2aが形成されている。Y微動機構23は例えば複数の
ボルト127でX移動部222に固定されている。
【0031】Z微動機構145は、Z方向の移動を生じ
させる圧電アクチュエータ146とその下端に取付けら
れたZ移動部147とで構成され、Y移動部232に固
定されている。なおZ移動部147の端部には例えばS
TMで使われる探針161が固定されている。
【0032】上記のように構成した第2の実施形態の微
動機構装置によっても前記第1の実施形態と同様の作用
効果を奏することができる。本発明に係る微動機構装置
は走査型プローブ顕微鏡等の走査手段としての微動機構
として広く応用できる。
【0033】次に本発明の走査型プローブ顕微鏡の第1
の実施形態を、原子間力顕微鏡を例にし、図6〜図8を
参照して説明する。この走査型プローブ顕微鏡は、微動
機構部として、前述の微動機構装置の第1実施形態(図
1〜図3)を適用したものである。図6は走査型プロー
ブ顕微鏡において探針が位置するほぼ中央部のY方向断
面図を1部省略して示した図、図7は図6のC−C線で
切って下方から見た図、図8は図6の構成に制御系を付
加した図である。なお本実施形態に係る走査型プローブ
顕微鏡に適用した微動機構装置において、前述の微動機
構装置の実施形態で説明した要素と実質的に同じ要素に
は同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0034】図6〜図8において、X,Y,Zの各微動
機構は、走査型プローブ顕微鏡のフレームの一部をなす
支持部材11に固定されている。支持部材11の中央に
は矩形の開口部11aが形成されている。X微動機構1
2およびY微動機構13は同じ板状部材で形成され、Y
微動機構13はX微動機構12のX移動部122の中に
組み込まれている。Y移動部132には円形状の開口部
132aが形成され、その下部にZ微動機構14の円筒
型のZ方向圧電アクチュエータ142の上端が固定され
ている。圧電アクチュエータ142には、それと同じ程
度の径の円筒型Z移動部141が固定されている。Z微
動機構14のZ移動部141の下部には、探針16を備
えたカンチレバー17が固定部材15を介して固定され
ている。ここで探針16の配置位置は円筒型圧電アクチ
ュエータ142のほぼ中心に設定されている。
【0035】X,Y,Zの各微動機構の移動部は、それ
ぞれの圧電アクチュエータの電極(図示せず)に所望の
電圧を印加することにより、それぞれの方向に微動され
る。X,Yの方向は、探針で試料の表面を測定すると
き、探針の走査方向であり、試料表面と実質的に平行で
ある。Z方向は、測定の際、試料表面に臨む探針を当該
試料表面に対して接近させたりあるいは退避させたりす
る移動方向である。上記の構成によって、X,Yの各微
動機構の中央に位置する部分を、XまたはYの各方向ま
たはそれらを組み合わせた方向に微動させることがで
き、それ故に、Z微動機構14を介してその下部に取り
付けられた探針16等をXY平面内における任意の方向
に微小に移動させることができる。
【0036】次に、先端に探針16を備えたカンチレバ
ー17のたわみ変形量を検出する光学的検出系の構成に
ついて説明する。Y移動部132の下面には、光源31
を備えた支持台32が固定されている。光源31からの
光は、Z方向に照射されるように設定されている。Y移
動部132の下面には、さらに、光検出器37を備えた
支持台38が固定され、光検出器37はZ方向から受光
するように設定される。Z移動部141には、光源31
から照射されるZ方向の光をカンチレバー17の背面に
当てるように導く第1反射部44を備えた反射部支持部
材40と、カンチレバー17の背面で反射した光を光検
出器37に対しZ方向から入射するように導く第2反射
部45を備えた反射部支持部材40とが固定されてい
る。そしてZ移動部141には、第1反射部44で反射
した光をカンチレバー17の背面に通すための孔、切
欠、スリット等の透光部14aと、カンチレバー17で
反射した光を第2反射部45に通すための同様の透光部
14bが設けられている。ここで上記光源支持台32
と、光検出器支持台38は、図示されるように、Z微動
機構14を中心として反対側の位置に配置されている。
また第1反射部44を備えた右側の反射部支持部材40
と第2反射部45を備えた左側の反射部支持部材40
は、カンチレバー17を中心として前述の支持板15の
両側の位置に配置される。従って、光源31、第1反射
部44、第2反射部45、光検出器37、および探針1
6を含むカンチレバー17等の測定部は、図でY方向の
ほぼ一直線上に配置される。これらの光学的検出装置に
おける光の経路は図において点線41で示す。
【0037】上記Z方向の円筒型圧電アクチュエータ1
42の直径は例えば40mm程度である。上記の支持部
材11の矩形開口部11a、Y微動機構13の円形開口
部132a、およびZ微動機構14の内部空間を利用し
て、光学顕微鏡18が配置されている。この光学顕微鏡
18では、その対物レンズが、探針16を含むカンチレ
バー17の背面部に臨む。この構成により、光学顕微鏡
18を用いて探針16等からなる測定部分を観察するこ
とができる。なお、光学顕微鏡18とY微動機構13の
円形開口部132aとの間、光学顕微鏡18とZ微動機
構14の間には、X微動機構12とY微動機構13の各
動作でXY方向への微動が生じた時であっても、互いに
接触しないように十分な広さの隙間が形成されている。
【0038】上記構成を有する光学的検出系によれば、
光路を示した点線41で明らかなように、光源31から
出射された光(レーザ光等)はZ方向に照射され、さら
に第1反射部44によってカンチレバー17の背面に一
定の角度で照射される。なお第1反射部44とカンチレ
バー17の間の光路にはZ微動機構14が存在するが、
前述の通り光が通過できる透過部14aが形成されてい
る。
【0039】カンチレバー17の背面で反射された光
は、さらに第2反射部45で反射してZ方向と平行にな
り、光検出器37に入射される。この光路の部分につい
ても、カンチレバー17と第2反射部45との間にはZ
微動機構14が存在するが、前述の通り光が通過できる
透光部14bが形成されている。
【0040】上記光学的検出系に基づく点線41で示さ
れた光路は固定され、カンチレバー17が、X,Yの各
微動機構によりXY平面内で移動し、またZ微動機構1
4によりZ軸方向に移動しても、上記光路に関して光軸
が移動することはない。
【0041】探針16の下方の位置には試料42が配置
される。試料42は試料台としての粗動ステージ43の
上に配置されている。粗動ステージ43によってX,
Y,Zの各方向に相対的に大きな距離の移動を達成す
る。試料42は、粗動ステージ43によって任意の位置
へ移動される。カンチレバー17の上方に配置された光
学顕微鏡18によって探針16と試料42を観察するこ
とができる。
【0042】上記の構成において、粗動ステージ43に
よって試料42をXY平面の任意の位置でZ方向に移動
させて探針16に接近すると、探針16と試料42の間
に原子間力が生じ、カンチレバー17にたわみ変形が生
じる。このときには、カンチレバー17から光検出器3
7までの光路に関しての光軸が変化し、その変化は光検
出器37で検出される。カンチレバー17のたわみ変形
量を検出する光検出器37では、探針16で生じたZ方
向の変位を検出することができる。上記光学的検出系で
は、測定の際に探針がXY平面内で移動しても、カンチ
レバー17のたわみ変形量が一定であるときには、光が
カンチレバー17の背面の同一箇所に照射され、その結
果、前記光検出器で同一箇所に入射される。
【0043】次に、図8を参照して制御系に関して説明
する。光源31は、光源ドライバ51から駆動信号を受
けて発光動作を行う。また光検出器37から出力された
信号は、受光アンプ52を経由してコントローラ53に
入力される。コントローラ53は、微動機構制御装置5
4を経由してX微動機構12とY微動機構13による
X,Yの各方向の動作と、Z微動機構14によるZ方向
の動作を制御する機能を有する。微動機構制御装置54
は、コントローラ53からの指示を受け、X,Yの各微
動機構を制御し、探針16をXY方向へ移動する。その
とき、カンチレバー17は探針・試料間の原子間力に基
づいてたわみ変形するが、カンチレバー17のたわみ変
形量は、光検出器37で検出され、コントローラ53内
に取り込まれる。コントローラ53は、カンチレバー1
7でのたわみ変形量が一定に保持されるように、微動機
構制御装置54に指示し、Z微動機構14の伸縮動作を
制御する。かかるコントローラ53による制御は、試料
42の測定面を探針で測定する間、継続して行われる。
当該測定で得られたデータ、すなわち試料測定面におけ
る探針の位置データ(XYデータ)および各測定点にお
ける高さデータ(Zデータ)はコンントローラ53に保
存される。コントローラ53は、測定データを用いて例
えば測定画像を作成し、出力装置55に出力する。
【0044】次に本発明の走査型プローブ顕微鏡の第2
の実施形態を図9〜図11を参照して説明する。図9は
Y方向に沿う断面図、図10は一部を切り欠いた外観を
示す斜視図、図11は図9のD−D線で切って下方から
見た図を一部省略して示したものである。なお、走査型
プローブ顕微鏡の第1の実施形態で説明した要素と実質
的に同じ要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省
略する。本実施形態では、走査型プローブ顕微鏡の第1
の実施形態に比較し、光学的検出装置において、光源3
1と第1反射部44との間に第3反射部33を設け、第
2反射部45と光検出器37との間に第4反射部35を
設けたものである。第3反射部33および第4反射部3
5はそれぞれ支持部材34,36によって支持され、Y
微動機構13のY移動部132の下面に固定されてい
る。
【0045】以下では、第1の実施形態と異なる部分の
構成を中心に説明する。まずY移動部132の下面に、
Y方向に光を照射するように光源31を備えた光源支持
部材320と、その光源31からの光をZ方向に向け第
1反射部44に導くように反射させる第3反射部33を
備えた反射部支持部材34を固定する。さらに同じくY
移動部132の下面に、第2反射部45からZ方向に反
射されてきた光をY方向に反射させる第4反射部35を
備えた反射部支持部材36と、第4反射部35から反射
された光を入射する光検出器37を備えた光検出器支持
部材380が固定されている。光源支持部材320およ
び第3反射部支持部材34と、第4反射部支持部材36
および光検出器支持部材380とは、Z微動機構14を
中心として反対側の位置に配置されている。そして光源
31、第3反射部33、第1反射部44、カンチレバー
17の背面の反射部17a(図10に示す)、第2反射
部45、第4反射部35および光検出器37は、Y方向
で見るとほぼ一直線上に並ぶように配置されている。そ
の他の構成は前記走査型プローブ顕微鏡の第1の実施形
態と同じである。
【0046】上記構成を有する光学的検出系によれば、
光路を示した点線41で明らかなように、例えば光源3
1からY方向に平行に出射された光は、反射部33,4
4によってカンチレバー17の背面に設けられた反射面
17aに照射される。反射部33で反射された光はZ方
向と平行になる。反射部44で反射された光はカンチレ
バー17の背面に一定の角度で照射される。なお、反射
部44とカンチレバー17の間の光路にはZ微動機構1
4が存在するが、前述の通り光路となる部分には光が進
行できるように透光部14aが形成されている。
【0047】カンチレバー17の反射面17aで反射さ
れた光は、さらに反射部45,35で反射され、光検出
器37に入射される。反射部45で反射された光はZ方
向と平行になり、反射部35で反射された光はY方向に
平行になっている。この光路の部分についても、カンチ
レバー17と反射部45との間にはZ微動機構14が存
在するが、前述の通り光路となる部分には光が進行でき
るように透光部14bが形成されている。
【0048】上記光学的検出系に基づく点線41で示さ
れた光路は固定され、X,Yの各微動機構によってXY
平面内での移動が生じ、かつZ微動機構14によってZ
方向の移動が生じても、上記光路に関して光軸が移動す
ることはない。
【0049】また上記光学的検出系によれば、測定の際
に探針16が移動しても、カンチレバーのたわみ変形量
が一定であるときには、光がカンチレバー17の背面の
同一箇所に照射され、その結果、前記光検出器37で同
一箇所に入射される。
【0050】次に本発明の走査型プローブ顕微鏡の第3
の実施形態を図12を参照して説明する。図12は図1
1に対応する図である。本実施形態では、第2の実施形
態と比較して、光源31を備えた光源支持部材320と
光検出器37を備えた光検出器支持部材380とを、Y
移動部132ではなく、X微動機構12のX移動部12
2に固定した点が異なる。その他の構成は第2の実施形
態と同じである。
【0051】本実施形態においても、Y移動部132は
X微動機構12のX移動部122と共に微動する。この
ためY移動部132がY方向に移動するとき、光源31
と第3反射部33の間隔と第4反射部と光検出器37の
間隔はそれぞれ変化するが、前記実施形態と同様にY方
向の光軸は一直線上に存在して変わることがない。
【0052】次に本発明の走査型プローブ顕微鏡の第4
の実施形態を図13と図14を参照して説明する。本実
施形態は、第2の実施形態(図9〜図11)で示した
X,Y,Zの各微動機構および光学的検出装置等を適用
し、光学顕微鏡とセットで構成した、走査型プローブ顕
微鏡を示す。図13はY方向に沿って切った一部断面
図、図14は図13を右側面から見たもので、X方向に
沿って切った一部断面を示す側面図である。なお前述の
各実施形態で説明した要素と実質的に同じ要素には同じ
符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0053】図において、111は走査型プローブ顕微
鏡の支持部材であり、支持基盤46に固定されている。
支持部材111には開口部111aが設けられている。
この支持部材111には、第2の実施形態で説明したX
微動機構12の両側の固定部120がボルト124で固
定されている。XYZ粗動機構43は支持基盤46に固
定されている。粗動機構43は、測定する試料42のサ
イズに合わせて、XY方向には例えばそれぞれ250m
mあるいはそれ以上の移動ができるように設定されてい
る。光学顕微鏡49はフレーム47と対物レンズ18で
構成される。フレーム47は前記支持基盤46に固定さ
れている。対物レンズ18は、支持部材111の開口部
111a、Y移動部132の開口部132a,Z微動機
構14の円筒空間部に挿入され、探針16を含む測定部
に臨むように設定されている。
【0054】なおXおよびYの微動機構として図1〜図
3に示したものを適用した例を説明したが、図4と図5
に示した微動機構を適用してもよいことは明らかであ
る。
【0055】上記走査型プローブ顕微鏡のいずれの構成
においても、光学的検出系における光路等の構成は、カ
ンチレバー17と探針16がX,Y,Zの各方向に移動
しても、その光軸がカンチレバー17の背面の所定位置
からずれることはない。またX微動機構とY微動機構を
分離した構成では、Y微動機構に加わる負荷を低減する
ことができる。例えばY方向をサンプリング方向、X方
向をフィード方向とすると、サンプリング方向について
その高速化を達成することができ、サンプリング方向の
高速化は測定全体の高速化に大きな影響を与える。従っ
て、Y微動機構13,23に加わる負荷を小さくするこ
とによって、測定の高速化を達成することができる。
【0056】上記の各実施形態では原子間力顕微鏡の例
をとって説明したが、上記の探針とカンチレバーを含む
類似の構造を有する走査型プローブ顕微鏡に対して、本
発明に係る光学的検出系を設けることが可能である。ま
たX微動機構とY微動機構の関係については、X微動機
構の中央部にY微動機構を組み込むまたは付設するよう
にしたが、この関係を反対にすることもできる。この場
合にはY微動機構の中央部にX微動機構が一体的に組み
込まれまたは別部材として付設され、このX微動機構に
対してZ微動機構および関連する機構が付設されること
になる。また上記Z移動部は必ずしも必要なく、Z微動
機構においてカンチレバーを圧電アクチュエータに直接
に設けることも可能である。
【0057】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、探針等を微動させる微動機構をX,Y,Zの各方
向に分離独立して互いの干渉がないように構成したた
め、測定の際の探針等を微動させる微動機構部分の負荷
を軽減することができ、XY方向の走査動作を向上させ
ることができ、さらには大型試料の測定にも対応するこ
とができる。
【0058】またカンチレバーのたわみ変形量を検出す
る光学的検出系の各部品をカンチレバーの上方側方のス
ペースを利用して配置するようにしたため、探針とカン
チレバーを含む測定部分を上方から観察できる光学顕微
鏡等を設置するスペースを確保できる。さらに、光学的
検出系を利用してカンチレバーのたわみ変形量を検出す
る構成において、複数の反射部を設けて光の光路(光
軸)を所定方向に設定したため、探針とカンチレバーが
X,Y,Zのいずれの方向に移動してもカンチレバーの
同一背面に光を照射することができる。これにより、探
針が試料に対してXYZの直交する3軸方向に微動して
も、カンチレバーのたわみ変形量が同じであれば、カン
チレバーへの入射点と、光検出器への入射点を一定にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の微動機構の第1実施形態を示す縦断面
図である。
【図2】図1に示す微動機構を下方から見た図である。
【図3】図2に示した微動機構に制御系を付加した図で
ある。
【図4】本発明の微動機構の第2実施形態を示す縦断面
図である。
【図5】図4に示す微動機構を下方から見た図である。
【図6】本発明の走査型プローブ顕微鏡の第1実施形態
を示す縦断面図である。
【図7】図6においてC−C線で切って下方から見た図
である。
【図8】第1実施形態の構成に対して光学的検出系の電
気回路部と制御系を付加して示した図である。
【図9】本発明の走査型プローブ顕微鏡の第2実施形態
を示す縦断面図である。
【図10】第2実施形態における光学的検出系の要部を
示す一部断面斜視図である。
【図11】図9においてD−D線で切って下方から見た
図である。
【図12】本発明の走査型プローブ顕微鏡の第3実施形
態を示し、図11に対応する図である。
【図13】本発明の走査型プローブ顕微鏡の第4実施形
態を示し、要部を断面で示した図である。
【図14】図13の右側面図を示し、X方向に沿って切
ることにより一部を断面で示した図である。
【符号の説明】
11 支持部材 12,22 X微動機構 122,222 X移動部 13,23 Y微動機構 132,232 Y移動部 14,145 Z微動機構 141,147 Z移動部 15 固定部材 16 探針 17 カンチレバー 18 光学顕微鏡の対物レンズ 31 光源 33,35 反射部 44,45 反射部 37 光検出器 42 試料 43 XYZ粗動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 浩史 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 小野里 陽正 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材と、前記支持部材に固定される
    2つの固定部と、それらの固定部間に配置される二対の
    平行平板型たわみ部と、該平行平板型たわみ部で連結さ
    れてX方向に移動するX移動部と、前記二対の平行平板
    型たわみ部のそれぞれの平行平板間に位置して前記固定
    部に対し前記X移動部を移動させるX方向圧電アクチュ
    エータとからなるX微動機構と、 前記X移動部に設けられ、前記X方向に直交するY方向
    に設けられた二対の他の平行平板型たわみ部と、該他の
    平行平板型たわみ部で連結されてY方向に移動するY移
    動部と、前記二対の他の平行平板型たわみ部のそれぞれ
    の平行平板間に位置して前記X移動部に対し前記Y移動
    部を移動させるY方向圧電アクチュエータとからなるY
    微動機構と、 前記Y移動部に設けられ、前記XY方向に直交するZ方
    向に移動するZ移動部と該Z移動部を移動させるZ方向
    圧電アクチュエータとからなるZ微動機構と、 から構成したことを特徴とする微動機構装置。
  2. 【請求項2】 前記X,Y,Zの各微動機構には、他の
    観察手段を上方より配置するためにZ方向に貫かれる開
    口部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    微動機構装置。
  3. 【請求項3】 前記Z方向圧電アクチュエータはチュー
    ブ型圧電素子であることを特徴とする請求項1または2
    記載の微動機構装置。
  4. 【請求項4】 先端に探針を有し他端が固定されたカン
    チレバーと、測定の際に前記探針と前記カンチレバーを
    X方向に移動・走査させるX微動機構と、前記X方向に
    直交するY方向に移動・走査させるY微動機構と、測定
    の際に前記探針と前記カンチレバーをXY方向に直交す
    るZ方向に接近・退避させるZ微動機構と、前記X,
    Y,Zの各微動機構を支持する支持部材と、前記探針と
    試料間の相互作用力の変化でカンチレバーがたわみ変形
    するときたわみ変形量を検出する光学的検出装置を備
    え、測定のとき前記探針は試料台上の試料に所定距離で
    対向した状態にあり、前記光学的検出装置は光源と光検
    出器を含み、前記光源から出射された光は前記カンチレ
    バーの背面で反射され、その後前記光検出器に入射され
    る走査型プローブ顕微鏡において、 前記X微動機構は、前記支持部材に2つの固定部で固定
    され、それらの固定部間に二対の平行平板型たわみ部を
    設け、該平行平板型たわみ部で連結されてX方向に移動
    するX移動部と、前記二対の平行平板型たわみ部のそれ
    ぞれの平行平板間に位置して前記固定部に対し前記X移
    動部を移動させるX方向圧電アクチュエータとを備え、 前記Y微動機構は、Y方向に二対の他の平行平板型たわ
    み部を設け、該他の平行平板型たわみ部で連結されてY
    方向に移動するY移動部と、前記二対の他の平行平板型
    たわみ部のそれぞれの平行平板間に位置して前記X移動
    部に対し前記Y移動部を移動させるY方向圧電アクチュ
    エータとを備え、 前記Z微動機構は、前記Y移動部に対しZ方向に移動す
    るZ移動部と、該Z移動部を移動させるZ方向圧電アク
    チュエータとを備え、 前記カンチレバーは前記Z微動機構の下部に固定され、 前記光学的検出装置は、前記光源と前記光検出器を前記
    Y微動機構のY移動部に固定し、前記光源からの前記光
    を前記Z微動機構の移動方向に照射し、その光を前記カ
    ンチレバーの背面に照射するように導く第1反射部と、
    前記カンチレバーで反射された前記光を前記光検出器に
    入射させるように前記Z微動機構の移動方向に反射する
    第2反射部とを前記カンチレバーとの位置関係が一定に
    保持されるように前記Z微動機構に固定し、 測定の際に前記探針が移動しても、前記カンチレバーの
    たわみ変形量が一定であるときには、前記光が前記カン
    チレバーの背面の同一箇所に照射されかつ前記光検出器
    で同一箇所に入射されることを特徴とする走査型プロー
    ブ顕微鏡。
  5. 【請求項5】 前記光学的検出装置は、前記光源からの
    前記光を前記Y微動機構の移動方向に照射しその光を前
    記Z微動機構の移動方向に反射し前記第1反射部に導く
    第3反射部と、前記第2反射部で反射された前記光が前
    記光検出器に前記Y微動機構の移動方向に入射されるよ
    うに導く第4反射部とを前記Y微動機構のY移動部にさ
    らに固定したことを特徴とする請求項4記載の走査型プ
    ローブ顕微鏡。
  6. 【請求項6】 前記光学的検出装置の光源と光検出器は
    前記X方向微動機構の前記X移動部に固定されることを
    特徴とする請求項4または5記載の走査型プローブ顕微
    鏡。
  7. 【請求項7】 前記X,Y,Zの各微動機構には、他の
    観察手段を上方より配置するためのZ方向に貫かれる開
    口部が形成されていることを特徴とする請求項4〜6の
    いずれか1項に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  8. 【請求項8】 支持基盤を備え、この支持基盤に、前記
    支持部材と、前記探針に対し対向配置される試料を載置
    する試料台と、該試料台をX,Y,Z方向に移動する移
    動ステージとを固定し、前記観察手段の支持フレームを
    固定し、該支持フレームに支持された前記観察手段の対
    物部を前記開口部に配設したことを特徴とする請求項7
    記載の走査型プローブ顕微鏡。
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