JP2000009867A - ステージ移動装置 - Google Patents

ステージ移動装置

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JP2000009867A
JP2000009867A JP10174840A JP17484098A JP2000009867A JP 2000009867 A JP2000009867 A JP 2000009867A JP 10174840 A JP10174840 A JP 10174840A JP 17484098 A JP17484098 A JP 17484098A JP 2000009867 A JP2000009867 A JP 2000009867A
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fine movement
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moving
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Takeshi Warabe
毅 童
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、コンパクトな構成で広範囲、高分解
能の移動を行う。 【解決手段】固定板1上に直動アクチュエータ5−1〜
5−6を備えた6本のリンク2−1〜2−6を介して粗
動台10を設けたパラレルリンク機構の粗動台10に、
微動台11及びこの微動台11を微動させるための微動
装置12を有する微動移動機構13を嵌め込んで一体化
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば走査型顕微
鏡、光学顕微鏡、半導体製造装置やその検査装置の微動
粗動ステージに適用されるステージ移動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、走査型顕微鏡や半導体製造検査装
置に用いられるステージの分野では、ナノメータオーダ
からミリメータオーダまでの移動範囲でかつナノメータ
オーダの分解能を持つ移動機構が要求されている。
【0003】このような移動機構のうち微動機構には、
弾性ばねステージを用いる場合がある。この弾性ばねス
テージに用いられる弾性ばねステージは、一般に摺動部
を持たないのでガタや摩擦、摩耗の影響を受けずに高分
解能で動作が可能である。
【0004】他のステージとしては、例えば特開平9−
318883号公報に記載されているように、Z方向を
棒状弾性ばねで支持され、XY平面内で移動可能となっ
ているものがある。このステージは、そのXY方向にそ
れぞれ1本の変位素子がステージに対して僅かだけ変位
させた状態で配置されている。このステージの動作は、
XY軸方向にそれぞれ配置された各変位素子に変位信号
を与えることで各変位素子を伸縮させ、ステージをXY
平面内又はXYZ空間で移動させ、所望の位置に位置決
めしている。
【0005】一方、図7に示すようにパラレルリンク機
構を用いたステージがある。このパラレルリンク機構
は、固定板1上に少なくとも3つのリンク、例えば6本
のリンク2−1〜2−6を設け、これらリンク2−1〜
2−6の上端にそれぞれボールジョイント3−1〜3−
6を介して可動台4を設けたものとなっている。各リン
ク2−1〜2−6は、それぞれ直動アクチュエータ5−
1〜5−6が備えられ、これら直動アクチュエータ5−
1〜5−6の伸縮動作により各リンク長が変化するもの
となっている。従って、これらリンク2−1〜2−6の
各リンク長と速度とを協調して制御することにより、可
動台4は、並進3自由度、回転3自由度の計6自由度の
相対運動を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記弾
性ばねステージでは、ステージを高分解能で移動するこ
とが可能であるが、その移動量は精々数百μmであり、
広範囲に亘る移動は困難である。
【0007】一方、パラレルリンク機構を用いたステー
ジでは、可動台4の移動量は大きくて広範囲に亘り移動
できるが、例えばボールジョイント3−1〜3−6にガ
タがあるために、そのボールジョイント3−1〜3−6
の精度や部材の歪みから本来あるべきでない方向の誤
差、例えばピッチ、ロール、ヨーの誤差が問題となる。
そこで本発明は、コンパクトな構成で広範囲、高分解能
の移動ができるステージ移動装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、固定
部材に対してアクチュエータを備えた少なくとも3つの
リンクを介して可動部材を設けたステージ移動装置にお
いて、可動部材に対して微動移動機構を一体化して設け
たステージ移動装置である。
【0009】請求項2によれば、請求項1記載のステー
ジ移動装置において、微動移動機構は、少なくとも可動
部材に対してアーム及び弾性体を介して支持された微動
部材と、この微動部材を所定方向に微動させる複数の圧
電アクチュエータとを有する。
【0010】請求項3によれば、請求項1記載のステー
ジ移動装置において、微動移動機構は、微動部材と、円
筒状本体の外周に複数の圧電素子が配置され、これら圧
電素子の伸縮により微動部材を所定方向に微動させる。
【0011】
【発明の実施の形態】(1) 以下、本発明の第1の実施の
形態について図面を参照して説明する。なお、図7と同
一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略す
る。図1はパラレルリンク機構を用いたステージ移動装
置の構成図である。
【0012】固定板1上には、それぞれ直動アクチュエ
ータ5−1〜5−6を備えた6本のリンク2−1〜2−
6が設けられ、これらリンク2−1〜2−6の上端にそ
れぞれボールジョイント3−1〜3−6を介して粗動台
(可動台)10が設けられている。なお、各リンク2−
1〜2−6には、それぞれこれらリンク2−1〜2−6
の変位を検出するセンサが備えられている。
【0013】粗動台10には、微動部材としての微動台
11と、この微動台11を所定方向に微動させるための
微動装置12とを有する微動移動機構13が嵌め込めら
れて一体化され、パラレルリンク機構の粗動台10と微
動台11とが同一平面上に配置されている。
【0014】図2(a)(b)はかかる微動移動機構13の構
成図であって、同図(a) は平面図、同図(b) は断面図で
ある。粗動台10には、X方向微動駆動用の圧電アクチ
ュエータ20、21とY方向微動駆動用の圧電アクチュ
エータ22、23とが固定されている。又、粗動台10
には、微動台11が各屈曲ばね24〜27を介し、各ア
ーム28〜31により支持されている。これらアーム2
8〜31は、各ヒンジ32〜35により粗動台10と接
続されている。そして、これらヒンジ32〜35の近傍
には、各ピン36〜39が圧入されている。しかるに上
記X方向微動駆動用の圧電アクチュエータ20、21は
各ピン38、39を押圧するように粗動台10に固定さ
れ、かつ上記Y方向微動駆動用の圧電アクチュエータ2
2、23は各ピン36、37を押圧するように粗動台1
0に固定されている。
【0015】従って、微動台11をX方向に移動駆動す
る場合は、各X方向微動駆動用の圧電アクチュエータ2
0、21に同一電圧を印加し、かつ微動台11をY方向
に移動駆動する場合は、各Y方向微動駆動用の圧電アク
チュエータ22、23に同一電圧を印加するものとな
る。このとき、各アーム28〜31は、それぞれ各ヒン
ジ32〜35を中心に回動動作する。
【0016】ここで、各アーム28〜31の各屈曲ばね
24〜27との接続位置における変位は、各圧電アクチ
ュエータ20〜23の押圧位置が各ヒンジ32〜35に
近いので、各圧電アクチュエータ20〜23の変位がて
この原理により拡大され、これら圧電アクチュエータ2
0〜23の変位よりも大きくなる。
【0017】上記各X方向微動駆動用の圧電アクチュエ
ータ20、21による変位端には、それぞれ屈曲ばね2
6、27が接続されるとともに、上記各Y方向微動駆動
用の圧電アクチュエータ22、23の変位端には、それ
ぞれ屈曲ばね24、25が接続されている。
【0018】従って、例えば微動台11をX方向に移動
駆動した場合、各屈曲ばね24、25は圧縮・引っ張り
力を受けるとともに、各屈曲ばね26、27は曲げの力
を受ける。このように圧縮・引っ張り力を受けた際の各
屈曲ばね24、25の変位と曲げの力を受けた各屈曲ば
ね26、27の変位とでは、曲げの力による変位の方が
大きいので、微動台11はX方向に変位する。
【0019】又、微動台11をY方向に移動駆動した場
合、各屈曲ばね24、25は曲げ力を受けるとともに、
各屈曲ばね26、27は圧縮・引っ張り力を受け、微動
台11はY方向に変位する。
【0020】一方、微動台11の下面には、一部中抜き
された中抜き部40を有する肉薄の各薄板状ばね41〜
44が配置されている。これら薄板状ばね41〜44
は、中抜き部40を構成するように棒状ばねで屈曲して
形成されている。又、これら薄板状ばね41〜44は、
それぞれ微動台11をX方向及びY方向に移動した際に
作用する曲げ力に対する剛性が小さく、かつ微動台11
をZ方向に移動した際に作用する圧縮力及び引っ張り力
に対する剛性が大きくなっている。又、これら薄板状ば
ね41〜44は、それぞれその一端が微動台11に接続
され、他端が後述するZ方向微動駆動用の圧電アクチュ
エータ45〜48を介して粗動台10に接続されてい
る。これにより、微動台11は、各薄板状ばね41〜4
4を介して粗動台10に弾性的に支持されている。な
お、各薄板状ばね41〜44の下端部49は、他の部位
に固定されることなくフリーな状態となっており、1枚
の連結部材50を介して互いに連結されている。
【0021】各Z方向微動駆動用の圧電アクチュエータ
45〜48は、それぞれ微動台11の四隅近傍の粗動台
10に固定され、各薄板状ばね41〜44の他端をZ方
向に押圧することができるようになっている。
【0022】従って、各Z方向微動駆動用の圧電アクチ
ュエータ45〜48を伸張させて各薄板状ばね41〜4
4の他端に押圧力を加えると、これら薄板状ばね41〜
44にはZ方向の圧縮力及び引っ張り力が作用するが、
これら圧縮力及び引っ張り力に対する各薄板状ばね41
〜44の剛性が大きいので、各薄板状ばね41〜44
は、それぞれ弾性変形することなく各Z方向微動駆動用
の圧電アクチュエータ45〜48の伸張運動をそのまま
微動台11に伝達するものとなる。
【0023】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。各直動アクチュエータ5−1〜5−6を
伸縮動作させると、各リンク2−1〜2−6の各リンク
長が変化する。従って、これらリンク2−1〜2−6の
各リンク長と速度とを協調して制御することにより、粗
動台10は、X・Y・Z方向へ並進3自由度、XYZ軸
回りの回転3自由度の計6自由度の相対運動を行う。
【0024】これと共に、微動台11をX方向に移動駆
動する場合は、各X方向微動駆動用の圧電アクチュエー
タ20、21に同一電圧を印加する。この電圧印加によ
り各X方向微動駆動用の圧電アクチュエータ20、21
が伸縮すると、各屈曲ばね24、25には圧縮・引っ張
り力が加わるとともに、各屈曲ばね26、27には曲げ
の力が加わる。このとき圧縮・引っ張り力が加わった際
の各屈曲ばね24、25の変位と曲げの力が加わった各
屈曲ばね26、27の変位とでは、曲げの力による変位
の方が大きいので、微動台11はX方向に変位する。
【0025】又、微動台11をY方向に移動駆動する場
合は、各Y方向微動駆動用の圧電アクチュエータ22、
23に同一電圧を印加する。この電圧印加により各Y方
向微動駆動用の圧電アクチュエータ22、23が伸縮す
ると、各屈曲ばね24、25には曲げ力が加わるととも
に、各屈曲ばね26、27には圧縮・引っ張り力が加わ
り、微動台11はY方向に変位する。
【0026】さらに、微動台11をZ方向に移動駆動す
る場合は、各Z方向微動駆動用の圧電アクチュエータ4
5〜48に電圧を加えて、これらZ方向微動駆動用の圧
電アクチュエータ45〜48を伸張させる。これらZ方
向微動駆動用の圧電アクチュエータ45〜48の伸張運
動は、そのまま微動台11に伝達され、微動台11はZ
方向に移動する。
【0027】従って、大きな移動範囲での粗動移動に
は、各直動アクチュエータ5−1〜5−6の伸縮動作に
よる粗動台10の並進3自由度、回転3自由度の相対運
動が行われ、極めて狭い範囲での微動移動には、各X方
向微動駆動用の圧電アクチュエータ20、21、各Y方
向微動駆動用の圧電アクチュエータ22、23及び各Z
方向微動駆動用の圧電アクチュエータ45〜48の伸縮
動作による微動台11の微動移動が行われる。
【0028】このように上記第1の実施の形態によれ
ば、固定板1上に直動アクチュエータ5−1〜5−6を
備えた6本のリンク2−1〜2−6を介して粗動台10
を設けたパラレルリンク機構の粗動台10に、微動台1
1及びこの微動台11を微動させるための微動装置12
を有する微動移動機構13を嵌め込んで一体化したの
で、構造をコンパトクにでき、しかも微動台11の移動
範囲を広範囲で長ストロークにできるとともに微動によ
り高分解能の移動ができる。又、ステージの高さが積み
重ねた構造に比べて低く、かつ粗動機構の運動能力が並
進だけでなく、XYZ軸回りの回転もできるので、例え
ば走査型プローブ顕微鏡(SPM)や走査型レーザ顕微
鏡(LSM)のサンプルを粗動機構を用いて傾けて、微
動移動機構13でXY走査させる用途に有効である。
又、微動移動機構13は、微動台11の駆動時に摺動部
を持たず、他軸方向への干渉が無くXYZ方向に高分解
能で動作できる。
【0029】なお、この第1の実施の形態は、図3に示
すように微動移動機構を微動台11及び圧電体型チュー
ブスキャナ60により構成してもよい。この圧電体型チ
ューブスキャナ60は、例えば図4に示すように弾性体
から成る円筒状本体61の外周に複数の圧電素子、例え
ば4つの圧電素子62〜65を配設したもので、その一
端側に微動台11を設けたものとなっている。従って、
各圧電素子62〜65に印加する電圧値を制御すること
によって各圧電素子62〜65の伸縮量を変化させれ
ば、微動台11はXY平面内で移動する。 (2) 以下、本発明の第2の実施の形態について図面を参
照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を
付してその詳しい説明は省略する。
【0030】図5はパラレルリンク機構を用いたステー
ジ移動装置の構成図である。円板状の固定部材70上に
は、その円周方向に沿って複数の直動アクチュエータ、
例えば6つの直動アクチュエータ71−1〜71−6が
設けられている。これら直動アクチュエータ71−1〜
71−6は、それぞれ固定部材70面に対して角度αを
形成して固定部材70上に固定されており、各直動アク
チュエータスライダ72−1〜72−6を備えている。
【0031】これら直動アクチュエータスライダ72−
1〜72−6の端部には、それぞれボールジョイント7
3−1〜73−6が設けられ、これらボールジョイント
73−1〜73−6に各固定長リンク74−1〜74−
6及びボールジョイント3−1〜3−6を介して粗動台
10が連結されている。なお、各固定長リンク74−1
〜74−6は、長さが一定に形成されている。
【0032】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。各直動アクチュエータ71−1〜71−
6を伸縮動作させると、その各直動アクチュエータスラ
イダ72−1〜72−6の各スライディング量が変化
し、これらスライディング量が各固定長リンク74−1
〜74−6及びボールジョイント3−1〜3−6を介し
て粗動台10に伝達される。従って、各直動アクチュエ
ータスライダ72−1〜72−6の各スライディング量
と速度とを協調して制御することにより、粗動台10
は、並進3自由度、回転3自由度の計6自由度の相対運
動を行う。
【0033】これと共に、微動台11をX方向に移動駆
動する場合は、各X方向微動駆動用の圧電アクチュエー
タ20、21に同一電圧を印加することにより、微動台
11はX方向に変位する。微動台11をY方向に移動駆
動する場合は、各Y方向微動駆動用の圧電アクチュエー
タ22、23に同一電圧を印加することにより、微動台
11はY方向に変位する。さらに、微動台11をZ方向
に移動駆動する場合は、各Z方向微動駆動用の圧電アク
チュエータ45〜48に電圧を加えることにより、微動
台11はZ方向に移動する。
【0034】このように上記第2の実施の形態によれ
ば、上記第1の実施の形態と同様に、構造をコンパトク
にでき、しかも微動台11の移動範囲を広範囲で長スト
ロークにできるとともに微動により高分解能の移動がで
きる。又、ステージの高さが積み重ねた構造に比べて低
く、かつ粗動機構の運動能力が並進だけでなく、XYZ
軸回りの回転もできるので、例えば走査型プローブ顕微
鏡や走査型レーザ顕微鏡のサンプルを粗動機構を用いて
傾けて、微動移動機構13でXY走査させる用途に有効
である。又、微動移動機構13は、微動台11の駆動時
に摺動部を持たず、他軸方向への干渉が無くXYZ方向
に高分解能で動作できる。 (3) 以下、本発明の第3の実施の形態について図面を参
照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を
付してその詳しい説明は省略する。
【0035】図6はパラレルリンク機構を用いたステー
ジ移動装置の構成図である。円板状の固定板75上に
は、その円周方向に沿って複数の回転アクチュエータ、
例えば6つの回転アクチュエータ76−1〜76−6が
設けられている。なお、これら回転アクチュエータ76
−1〜76−6には、これら回転アクチュエータ76−
1〜76−6の回転角度を検出するセンサが設けられて
いる。
【0036】これら回転アクチュエータ76−1〜76
−6には、それぞれ各ボールジョイント77−1〜77
−6により連結された各第1リンク78−1〜78−6
及び各第2リンク79−1〜79−6が設けられてい
る。そして、各第1リンク78−1〜78−6は、各ボ
ールジョイント3−1〜3−6を介して粗動台10に連
結されている。
【0037】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。各回転アクチュエータ76−1〜76−
6を回転動作させると、その各回転運動に応じて各第1
リンク78−1〜78−6及び各第2リンク79−1〜
79−6の各回転角度が変化し、これら回転角度の変化
が粗動台10に伝達される。
【0038】従って、各回転アクチュエータスライダ7
6−1〜76−6の各回転角度と速度とを協調して制御
することにより、粗動台10は、並進3自由度、回転3
自由度の計6自由度の相対運動を行う。
【0039】これと共に上記同様に、微動台11をX方
向に移動駆動する場合は、各X方向微動駆動用の圧電ア
クチュエータ20、21に同一電圧を印加することによ
り、微動台11はX方向に変位する。微動台11をY方
向に移動駆動する場合は、各Y方向微動駆動用の圧電ア
クチュエータ22、23に同一電圧を印加することによ
り、微動台11はY方向に変位する。さらに、微動台1
1をZ方向に移動駆動する場合は、各Z方向微動駆動用
の圧電アクチュエータ45〜48に電圧を加えることに
より、微動台11はZ方向に移動する。
【0040】このように上記第3の実施の形態によれ
ば、上記第1の実施の形態と同様に、構造をコンパトク
にでき、しかも微動台11の移動範囲を広範囲で長スト
ロークにできるとともに微動により高分解能の移動がで
きる。又、ステージの高さが積み重ねた構造に比べて低
く、かつ粗動機構の運動能力が並進だけでなく、XYZ
軸回りの回転もできるので、例えば走査型プローブ顕微
鏡や走査型レーザ顕微鏡のサンプルを粗動機構を用いて
傾けて、微動移動機構13でXY走査させる用途に有効
である。又、微動移動機構13は、微動台11の駆動時
に摺動部を持たず、他軸方向への干渉が無くXYZ方向
に高分解能で動作できる。
【0041】なお、本発明は、上記第1乃至第3の実施
の形態に限定されるものでなく次の通り変形してもよ
い。例えば、上記第2及び第3の実施の形態は、微動移
動機構を上記図3に示すように微動台11及び圧電体型
チューブスキャナ60により構成してもよい。
【0042】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の請求項1乃
至3によれば、コンパクトな構成で広範囲、高分解能の
移動ができるステージ移動装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるステージ移動装置の第1の実施
の形態を示す構成図。
【図2】同装置における微動移動機構の構成図。
【図3】同装置の変形例を示す構成図。
【図4】同変形例に用いる圧電体型チューブスキャナの
構成例を示す図。
【図5】本発明に係わるステージ移動装置の第2の実施
の形態を示す構成図。
【図6】本発明に係わるステージ移動装置の第3の実施
の形態を示す構成図。
【図7】従来のパラレルリンク機構を用いたステージの
構成図。
【符号の説明】
1:固定板、 2−1〜2−6:リンク、 3−1〜3−6:ボールジョイント、 5−1〜5−6:直動アクチュエータ、 10:粗動台、 11:微動台、 12:微動装置、 13:微動移動機構、 20,21:X方向微動駆動用の圧電アクチュエータ、 22,23:Y方向微動駆動用の圧電アクチュエータ、 45〜48:Z方向微動駆動用の圧電アクチュエータ、 60:圧電体型チューブスキャナ、 70:固定部材、 71−1〜71−6:直動アクチュエータ、 72−1〜72−6:直動アクチュエータスライダ、 74−1〜74−6:固定長リンク、 75:固定板、 76−1〜76−6:回転アクチュエータ、 77−1〜77−6:ボールジョイント、 78−1〜78−6:第1リンク、 79−1〜79−6:第2リンク。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材に対してアクチュエータを備え
    た少なくとも3つのリンクを介して可動部材を設けたス
    テージ移動装置において、 前記可動部材に対して微動移動機構を一体化して設けた
    ことを特徴とするステージ移動装置。
  2. 【請求項2】 前記微動移動機構は、少なくとも前記可
    動部材に対してアーム及び弾性体を介して支持された微
    動部材と、この微動部材を所定方向に微動させる複数の
    圧電アクチュエータとを有することを特徴とする請求項
    1記載のステージ移動装置。
  3. 【請求項3】 前記微動移動機構は、微動部材と、円筒
    状本体の外周に複数の圧電素子が配置され、これら圧電
    素子の伸縮により前記微動部材を所定方向に微動させる
    圧電体型チューブスキャナとを有することを特徴とする
    請求項1記載のステージ移動装置。
JP10174840A 1998-06-22 1998-06-22 ステージ移動装置 Withdrawn JP2000009867A (ja)

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