JPH09318883A - テーブル機構 - Google Patents
テーブル機構Info
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- JPH09318883A JPH09318883A JP13351396A JP13351396A JPH09318883A JP H09318883 A JPH09318883 A JP H09318883A JP 13351396 A JP13351396 A JP 13351396A JP 13351396 A JP13351396 A JP 13351396A JP H09318883 A JPH09318883 A JP H09318883A
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- JP
- Japan
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- main table
- sub
- axis direction
- piezoelectric actuator
- main
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、特定の方向への変位を容易に得るこ
とができる。 【解決手段】固定台1に4本の第1の棒状ばね部材2a
〜2dを介して副テーブル3を連結し、この副テーブル
3に対して4本の第2の棒状ばね部材4a〜4dを介し
て主テーブル5を連結し、かつ固定台1と主テーブル5
との間にx軸方向圧電アクチュエータ6及びy軸方向圧
電アクチュエータ7を設けるとともに固定台1における
主テーブル1及び副テーブル3の中心位置となるところ
にz軸方向圧電アクチュエータ8を設けた。
とができる。 【解決手段】固定台1に4本の第1の棒状ばね部材2a
〜2dを介して副テーブル3を連結し、この副テーブル
3に対して4本の第2の棒状ばね部材4a〜4dを介し
て主テーブル5を連結し、かつ固定台1と主テーブル5
との間にx軸方向圧電アクチュエータ6及びy軸方向圧
電アクチュエータ7を設けるとともに固定台1における
主テーブル1及び副テーブル3の中心位置となるところ
にz軸方向圧電アクチュエータ8を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型プローブ顕
微鏡や走査型レーザ顕微鏡などに適用されるテーブル機
構に関する。
微鏡や走査型レーザ顕微鏡などに適用されるテーブル機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】このように走査型プローブ顕微鏡や走査
型レーザ顕微鏡などに用いられるテーブル機構は、試料
台上に載置された試料や、ホルダーを介して載置された
プローブ等を走査させる機能(変位させる機能とも称す
る)を備えている。
型レーザ顕微鏡などに用いられるテーブル機構は、試料
台上に載置された試料や、ホルダーを介して載置された
プローブ等を走査させる機能(変位させる機能とも称す
る)を備えている。
【0003】このような走査機能において、三次元的な
走査機能を実現する手段としては、例えば円筒型の圧電
アクチュエータや、3本の積層型圧電アクチュエータを
互いに直交させて連結したトライポッドがある。
走査機能を実現する手段としては、例えば円筒型の圧電
アクチュエータや、3本の積層型圧電アクチュエータを
互いに直交させて連結したトライポッドがある。
【0004】このうち円筒型の圧電アクチュエータは、
その変位発生が円筒状の圧電体の伸縮と湾曲であるた
め、例えばxy方向(湾曲する方向)の変位には、z方
向(伸縮する方向)の変位が伴い、純粋なx及びy方向
のみの変位とはならない。
その変位発生が円筒状の圧電体の伸縮と湾曲であるた
め、例えばxy方向(湾曲する方向)の変位には、z方
向(伸縮する方向)の変位が伴い、純粋なx及びy方向
のみの変位とはならない。
【0005】一方、トライポッドは、3本の積層型圧電
アクチュエータを互いに直交させて連結しているので、
1本の積層型圧電アクチュエータを伸縮させた際に、他
の2本の積層型圧電アクチュエータがその動きに干渉し
てしまい、これら他の2本の積層型圧電アクチュエータ
の変位方向にも他の方向の変位が伴ってしまう。
アクチュエータを互いに直交させて連結しているので、
1本の積層型圧電アクチュエータを伸縮させた際に、他
の2本の積層型圧電アクチュエータがその動きに干渉し
てしまい、これら他の2本の積層型圧電アクチュエータ
の変位方向にも他の方向の変位が伴ってしまう。
【0006】このように円筒型の圧電アクチュエータや
トライポッドでは、他の方向の干渉を受けて、特定の一
方向に対する変位を簡単に得ることができない。そこ
で、特定の一方向に対する変位を得るためには、その一
方向に関する制御を加え、変位ずれを補償する制御が必
要となり、制御の面でかなりの負担が加わる。
トライポッドでは、他の方向の干渉を受けて、特定の一
方向に対する変位を簡単に得ることができない。そこ
で、特定の一方向に対する変位を得るためには、その一
方向に関する制御を加え、変位ずれを補償する制御が必
要となり、制御の面でかなりの負担が加わる。
【0007】なお、試料台等の走査動作が2次元的(x
y平面内)なものに限るならば、一方向のみの変位を簡
単に得ることのできるテーブル機構は、例えば昭和61
年度精密工学会春期大会論文集p43〜44「板バネを
利用した直動及び回転機構」において開示され、既に知
られた技術である。
y平面内)なものに限るならば、一方向のみの変位を簡
単に得ることのできるテーブル機構は、例えば昭和61
年度精密工学会春期大会論文集p43〜44「板バネを
利用した直動及び回転機構」において開示され、既に知
られた技術である。
【0008】このテーブル機構は、一方向に対して2組
の平行ばねを組み合わせ、一方の平行ばねによる沈み込
み(変位方向とは異なる方向への移動)を他方の平行ば
ねによる沈み込みで相殺することにより補償するもので
ある。
の平行ばねを組み合わせ、一方の平行ばねによる沈み込
み(変位方向とは異なる方向への移動)を他方の平行ば
ねによる沈み込みで相殺することにより補償するもので
ある。
【0009】しかしながら、走査型プローブ顕微鏡や走
査型レーザ顕微鏡などへの適用を考えると、テーブル機
構は、2次元的走査でなく、3次元的な走査機能を備え
ていることが望ましい。
査型レーザ顕微鏡などへの適用を考えると、テーブル機
構は、2次元的走査でなく、3次元的な走査機能を備え
ていることが望ましい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、円筒型
の圧電アクチュエータやトライポッドでは、他の方向の
干渉を受けて、特定の一方向に対する変位を簡単に得る
ことができない。そこで、特定の一方向に対する変位を
得るためには、その一方向に関する制御を加え、変位ず
れを補償する制御が必要となり、制御の面でかなりの負
担が加わる。
の圧電アクチュエータやトライポッドでは、他の方向の
干渉を受けて、特定の一方向に対する変位を簡単に得る
ことができない。そこで、特定の一方向に対する変位を
得るためには、その一方向に関する制御を加え、変位ず
れを補償する制御が必要となり、制御の面でかなりの負
担が加わる。
【0011】一方、試料台等の走査動作が2次元的なも
のに限るならば、一方向のみの変位を簡単に得ることの
できるテーブル機構はあるが、これでは走査型プローブ
顕微鏡や走査型レーザ顕微鏡などに適用する場合、3次
元的な走査機能を備えていることが望ましい。そこで本
発明は、特定の方向への変位を容易に得ることができる
3次元的な走査機能を備えたテーブル機構を提供するこ
とを目的とする。
のに限るならば、一方向のみの変位を簡単に得ることの
できるテーブル機構はあるが、これでは走査型プローブ
顕微鏡や走査型レーザ顕微鏡などに適用する場合、3次
元的な走査機能を備えていることが望ましい。そこで本
発明は、特定の方向への変位を容易に得ることができる
3次元的な走査機能を備えたテーブル機構を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、固定
台と、この固定台に対して第1の棒状ばね部材を介して
連結された副テーブルと、この副テーブルに対して第2
の棒状ばね部材を介して連結された主テーブルと、固定
台に対して一端が固定されるとともに他端が主テーブル
に対して接触し、主テーブルを3次元空間の各方向に移
動させる複数の変位素子と、を備えたテーブル機構であ
る。
台と、この固定台に対して第1の棒状ばね部材を介して
連結された副テーブルと、この副テーブルに対して第2
の棒状ばね部材を介して連結された主テーブルと、固定
台に対して一端が固定されるとともに他端が主テーブル
に対して接触し、主テーブルを3次元空間の各方向に移
動させる複数の変位素子と、を備えたテーブル機構であ
る。
【0013】このようなテーブル機構であれば、主テー
ブルを3次元空間のうち例えば±x軸方向に移動させる
場合には、複数の変位素子のうち±x軸方向の変位素子
を駆動し、同様に、主テーブルを例えば±y軸方向に移
動させる場合には、±y軸方向の変位素子を駆動する。
このような主テーブルの移動において、xy軸方向への
移動では、第1及び第2の棒状ばね部材の曲げ変位によ
る作用があり、±z軸方向への移動では、これら棒状ば
ね部材の軸方向の伸縮変位により作用がある。
ブルを3次元空間のうち例えば±x軸方向に移動させる
場合には、複数の変位素子のうち±x軸方向の変位素子
を駆動し、同様に、主テーブルを例えば±y軸方向に移
動させる場合には、±y軸方向の変位素子を駆動する。
このような主テーブルの移動において、xy軸方向への
移動では、第1及び第2の棒状ばね部材の曲げ変位によ
る作用があり、±z軸方向への移動では、これら棒状ば
ね部材の軸方向の伸縮変位により作用がある。
【0014】すなわち、主テーブルのxy軸方向への移
動において、第1及び第2の棒状ばね部材の曲げ変位に
より主テーブルと副テーブルとの間隔が狭まり、主テー
ブルのz軸方向への移動が打ち消される。
動において、第1及び第2の棒状ばね部材の曲げ変位に
より主テーブルと副テーブルとの間隔が狭まり、主テー
ブルのz軸方向への移動が打ち消される。
【0015】又、主テーブルのz軸方向への移動におい
て、第1の棒状ばね部材は、主テーブルの中心位置から
等距離・等間隔に配置され、さらに第2の棒状ばね部材
は、副テーブルの中心位置から等距離・等間隔に配置さ
れ、かつ同一材質、同一形状、同一弾性係数を有してい
れば、主テーブルは、xy平面内で傾かず、平行を保っ
てz軸方向に移動が可能となる。
て、第1の棒状ばね部材は、主テーブルの中心位置から
等距離・等間隔に配置され、さらに第2の棒状ばね部材
は、副テーブルの中心位置から等距離・等間隔に配置さ
れ、かつ同一材質、同一形状、同一弾性係数を有してい
れば、主テーブルは、xy平面内で傾かず、平行を保っ
てz軸方向に移動が可能となる。
【0016】請求項2によれば、請求項1記載のテーブ
ル機構において、第1及び第2の棒状ばね部材は、それ
ぞれ主テーブル及び副テーブルの中心位置から等距離で
かつ等間隔位置に配置されている。
ル機構において、第1及び第2の棒状ばね部材は、それ
ぞれ主テーブル及び副テーブルの中心位置から等距離で
かつ等間隔位置に配置されている。
【0017】請求項3によれば、請求項1記載のテーブ
ル機構において、複数の変位素子は、主テーブルの側面
側に配置されてx方向に主テーブルを移動させるx方向
圧電アクチュエータと、主テーブルの側面側に配置され
てx方向に直交するy方向に主テーブルを移動させるy
方向圧電アクチュエータと、主テーブル及び副テーブル
の中心位置に配置され、x方向及びy方向に対して互い
に直交するz方向に主テーブルを移動させるz方向圧電
アクチュエータと、から成る。
ル機構において、複数の変位素子は、主テーブルの側面
側に配置されてx方向に主テーブルを移動させるx方向
圧電アクチュエータと、主テーブルの側面側に配置され
てx方向に直交するy方向に主テーブルを移動させるy
方向圧電アクチュエータと、主テーブル及び副テーブル
の中心位置に配置され、x方向及びy方向に対して互い
に直交するz方向に主テーブルを移動させるz方向圧電
アクチュエータと、から成る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
について図面を参照して説明する。図1はテーブル機構
の立体構成図、図2は上方から見た図、図3はA−A断
面図である。
について図面を参照して説明する。図1はテーブル機構
の立体構成図、図2は上方から見た図、図3はA−A断
面図である。
【0019】固定台1は、立方体形状に形成されてい
る。この固定台1の内部には、4本の第1の棒状ばね部
材2a〜2dを介して副テーブル3が配置され、かつこ
の副テーブル3に対して4本の第2の棒状ばね部材4a
〜4dを介して主テーブル5が配置されている。
る。この固定台1の内部には、4本の第1の棒状ばね部
材2a〜2dを介して副テーブル3が配置され、かつこ
の副テーブル3に対して4本の第2の棒状ばね部材4a
〜4dを介して主テーブル5が配置されている。
【0020】具体的に固定台1は、立方体形状で、その
上方に中心位置に正方形状の孔を形成したものとなって
いる。なお、この固定台1は、加工の度合い上2体以上
の部品から構成され、それぞれビス等により堅固に固定
したものとなっている。
上方に中心位置に正方形状の孔を形成したものとなって
いる。なお、この固定台1は、加工の度合い上2体以上
の部品から構成され、それぞれビス等により堅固に固定
したものとなっている。
【0021】副テーブル3及び主テーブル5は、それぞ
れ正方形状の板形状に相似形状に形成され、かつ同軸上
に配置されている。このうち副テーブル3の中心には、
正方形状の孔が形成されている。
れ正方形状の板形状に相似形状に形成され、かつ同軸上
に配置されている。このうち副テーブル3の中心には、
正方形状の孔が形成されている。
【0022】なお、主テーブル5の大きさは、副テーブ
ル3と比較して小さく形成されている。固定台1と副テ
ーブル3とを連結する4本の第1の棒状ばね部材2a〜
2dは、それぞれ一端が副テーブル3の上面から垂直に
立設されると共に、他端が固定台1内部の上部に連結さ
れている。
ル3と比較して小さく形成されている。固定台1と副テ
ーブル3とを連結する4本の第1の棒状ばね部材2a〜
2dは、それぞれ一端が副テーブル3の上面から垂直に
立設されると共に、他端が固定台1内部の上部に連結さ
れている。
【0023】又、これら第1の棒状ばね部材2a〜2d
は、それぞれ副テーブル3の中心位置から等距離・等間
隔、すなわち副テーブル3の4隅に配置されている。こ
の副テーブル3の上面には、上記の如く4本の第2の棒
状ばね部材4a〜4dを介して主テーブル5が連結され
ている。
は、それぞれ副テーブル3の中心位置から等距離・等間
隔、すなわち副テーブル3の4隅に配置されている。こ
の副テーブル3の上面には、上記の如く4本の第2の棒
状ばね部材4a〜4dを介して主テーブル5が連結され
ている。
【0024】4本の第2の棒状ばね部材4a〜4dは、
主テーブル5の中心位置から等距離・等間隔、すなわち
主テーブル5の4隅で、かつ副テーブル3の上面及び主
テーブル5の下面に対してそれぞれ垂直方向に配置され
ている。
主テーブル5の中心位置から等距離・等間隔、すなわち
主テーブル5の4隅で、かつ副テーブル3の上面及び主
テーブル5の下面に対してそれぞれ垂直方向に配置され
ている。
【0025】ところで、上記第1及び第2の棒状ばね部
材2a〜2d、4a〜4dは、それぞれ同一材料、同一
形状であって、同一弾性係数を有している。一方、固定
台1と主テーブル5との間、すなわち互いに直交する2
面、例えばxz面とyz面上には、それぞれx軸方向圧
電アクチュエータ6、y軸方向圧電アクチュエータ7が
設けられている。
材2a〜2d、4a〜4dは、それぞれ同一材料、同一
形状であって、同一弾性係数を有している。一方、固定
台1と主テーブル5との間、すなわち互いに直交する2
面、例えばxz面とyz面上には、それぞれx軸方向圧
電アクチュエータ6、y軸方向圧電アクチュエータ7が
設けられている。
【0026】このうちx軸方向圧電アクチュエータ6
は、一端側が固定台1に固定され、かつ他端側が主テー
ブル5に接触し、電圧の印加により伸縮して主テーブル
5をx軸方向に移動させるものである。
は、一端側が固定台1に固定され、かつ他端側が主テー
ブル5に接触し、電圧の印加により伸縮して主テーブル
5をx軸方向に移動させるものである。
【0027】y軸方向圧電アクチュエータ7は、一端側
が固定台1に固定され、かつ他端側が主テーブル5に接
触し、電圧の印加により伸縮して主テーブル5をy軸方
向に移動させるものである。
が固定台1に固定され、かつ他端側が主テーブル5に接
触し、電圧の印加により伸縮して主テーブル5をy軸方
向に移動させるものである。
【0028】又、固定台1において、主テーブル1及び
副テーブル3の中心位置となるところには、z軸方向圧
電アクチュエータ8が立設されている。このz軸方向圧
電アクチュエータ8は、一端側が固定台1に固定され、
かつ他端側が主テーブル5に接触し、電圧の印加により
伸縮して主テーブル5をz軸方向に移動させるものであ
る。
副テーブル3の中心位置となるところには、z軸方向圧
電アクチュエータ8が立設されている。このz軸方向圧
電アクチュエータ8は、一端側が固定台1に固定され、
かつ他端側が主テーブル5に接触し、電圧の印加により
伸縮して主テーブル5をz軸方向に移動させるものであ
る。
【0029】次に上記の如く構成されたテーブル機構の
作用について説明する。主テーブル5を+x軸方向に移
動させる場合には、圧電アクチュエータ6に電圧を印加
し、この圧電アクチュエータ6を伸ばす。
作用について説明する。主テーブル5を+x軸方向に移
動させる場合には、圧電アクチュエータ6に電圧を印加
し、この圧電アクチュエータ6を伸ばす。
【0030】逆に主テーブル5を−x軸方向に移動させ
る場合には、圧電アクチュエータ6に逆電圧を印加し、
圧電アクチュエータ6を縮める。同様に、主テーブル5
を±y軸方向に移動させる場合には、圧電アクチュエー
タ7に電圧を印加し、この圧電アクチュエータ6を伸縮
させる。
る場合には、圧電アクチュエータ6に逆電圧を印加し、
圧電アクチュエータ6を縮める。同様に、主テーブル5
を±y軸方向に移動させる場合には、圧電アクチュエー
タ7に電圧を印加し、この圧電アクチュエータ6を伸縮
させる。
【0031】このような主テーブル5のxy軸方向への
移動では、第1及び第2の棒状ばね部材2a〜2d、4
a〜4dの曲げ変位による作用があり、z軸方向への移
動では、これら第1及び第2の棒状ばね部材2a〜2
d、4a〜4dの軸方向の伸縮変位による作用がある。
移動では、第1及び第2の棒状ばね部材2a〜2d、4
a〜4dの曲げ変位による作用があり、z軸方向への移
動では、これら第1及び第2の棒状ばね部材2a〜2
d、4a〜4dの軸方向の伸縮変位による作用がある。
【0032】ここで、主テーブル5をxy平面内で移動
させたときの動作について、x軸方向への動きを例に取
って図4を参照して説明する。なお、同図において実線
は主テーブル5の移動後を示し、破線は主テーブル5の
移動前を示す。
させたときの動作について、x軸方向への動きを例に取
って図4を参照して説明する。なお、同図において実線
は主テーブル5の移動後を示し、破線は主テーブル5の
移動前を示す。
【0033】圧電アクチュエータ6に電圧を印加して、
この圧電アクチュエータ6を例えば+Δx軸方向に伸ば
し、主テーブル5を+Δx軸方向に押圧して移動させる
と、主テーブル5と副テーブル3とを連結している4本
の第2の棒状ばね部材4a〜4dは、図4に示すように
z軸方向に対して斜めになる。
この圧電アクチュエータ6を例えば+Δx軸方向に伸ば
し、主テーブル5を+Δx軸方向に押圧して移動させる
と、主テーブル5と副テーブル3とを連結している4本
の第2の棒状ばね部材4a〜4dは、図4に示すように
z軸方向に対して斜めになる。
【0034】これにより主テーブル5と副テーブル3と
間隔は、z軸方向にΔzo だけ狭まる。又、このように
主テーブル5が+x軸方向に押圧されると、この主テー
ブル5の移動に伴って、第1及び第2の棒状ばね部材2
a〜2d、4a〜4dにより連結されていることから副
テーブル3も+x軸方向に移動する。
間隔は、z軸方向にΔzo だけ狭まる。又、このように
主テーブル5が+x軸方向に押圧されると、この主テー
ブル5の移動に伴って、第1及び第2の棒状ばね部材2
a〜2d、4a〜4dにより連結されていることから副
テーブル3も+x軸方向に移動する。
【0035】これにより、副テーブル3と固定台1とを
連結している4本の第1の棒状ばね部材2a〜2dは、
z軸方向に対して第2の棒状ばね部材4a〜4dと逆方
向に同じだけ斜めになる。
連結している4本の第1の棒状ばね部材2a〜2dは、
z軸方向に対して第2の棒状ばね部材4a〜4dと逆方
向に同じだけ斜めになる。
【0036】従って、固定台1と副テーブル3の間隔も
Δzo だけ狭まる。結局、主テーブル5と副テーブル3
との間隔の狭まりと、副テーブル3と固定台1との間隔
の狭まりとが打ち消し合うため、主テーブル5は、z軸
方向に干渉しない。
Δzo だけ狭まる。結局、主テーブル5と副テーブル3
との間隔の狭まりと、副テーブル3と固定台1との間隔
の狭まりとが打ち消し合うため、主テーブル5は、z軸
方向に干渉しない。
【0037】換言すれば、主テーブル5がx軸方向に移
動するときにz軸方向には移動しない。主テーブル5が
y軸方向に移動する場合においても同様の原理で、主テ
ーブル5はz軸方向には移動しない。
動するときにz軸方向には移動しない。主テーブル5が
y軸方向に移動する場合においても同様の原理で、主テ
ーブル5はz軸方向には移動しない。
【0038】次に主テーブル5をz軸方向に移動させた
ときの作用について図5を参照して説明する。なお、図
中において実線は主テーブル5の移動後を示し、破線は
主テーブル5の移動前を示す。
ときの作用について図5を参照して説明する。なお、図
中において実線は主テーブル5の移動後を示し、破線は
主テーブル5の移動前を示す。
【0039】圧電アクチュエータ8に電圧を印加して、
この圧電アクチュエータ8を伸長させ、主テーブル5を
+Δz1 軸方向に移動させると、主テーブル5と副テー
ブル3とを連結する4本の第2の棒状ばね部材4a〜4
dは、引っ張り力を受けて伸び、副テーブル3と固定台
1とを連結している4本の第1の棒状ばね部材2a〜2
dは、圧縮力を受けて縮む。
この圧電アクチュエータ8を伸長させ、主テーブル5を
+Δz1 軸方向に移動させると、主テーブル5と副テー
ブル3とを連結する4本の第2の棒状ばね部材4a〜4
dは、引っ張り力を受けて伸び、副テーブル3と固定台
1とを連結している4本の第1の棒状ばね部材2a〜2
dは、圧縮力を受けて縮む。
【0040】ここで、これら第1の棒状ばね部材2a〜
2dは、主テーブル5の中心位置から等距離・等間隔に
配置され、さらに4本の第2の棒状ばね部材4a〜4d
は、副テーブル3の中心位置から等距離・等間隔に配置
され、かつ同一材質、同一形状、同一弾性係数を有して
いるので、主テーブル5は、xy平面内で傾かず、平行
を保ってz軸方向に移動が可能となる。
2dは、主テーブル5の中心位置から等距離・等間隔に
配置され、さらに4本の第2の棒状ばね部材4a〜4d
は、副テーブル3の中心位置から等距離・等間隔に配置
され、かつ同一材質、同一形状、同一弾性係数を有して
いるので、主テーブル5は、xy平面内で傾かず、平行
を保ってz軸方向に移動が可能となる。
【0041】このように上記一実施の形態においては、
固定台1に4本の第1の棒状ばね部材2a〜2dを介し
て副テーブル3を連結し、この副テーブル3に対して4
本の第2の棒状ばね部材4a〜4dを介して主テーブル
5を連結し、かつ固定台1と主テーブル5との間にx軸
方向圧電アクチュエータ6及びy軸方向圧電アクチュエ
ータ7を設けるとともに固定台1における主テーブル1
及び副テーブル3の中心位置となるところにz軸方向圧
電アクチュエータ8を設けたので、他の方向の干渉を受
けることなく、3次元的な走査機能、すなわちx軸方
向、y軸方向及びz軸方向に対する変位を簡単に得るこ
とができる。そのうえ、これら3次元的な走査方向に対
する変位を得るために変位ずれの補償を制御する必要も
ない。
固定台1に4本の第1の棒状ばね部材2a〜2dを介し
て副テーブル3を連結し、この副テーブル3に対して4
本の第2の棒状ばね部材4a〜4dを介して主テーブル
5を連結し、かつ固定台1と主テーブル5との間にx軸
方向圧電アクチュエータ6及びy軸方向圧電アクチュエ
ータ7を設けるとともに固定台1における主テーブル1
及び副テーブル3の中心位置となるところにz軸方向圧
電アクチュエータ8を設けたので、他の方向の干渉を受
けることなく、3次元的な走査機能、すなわちx軸方
向、y軸方向及びz軸方向に対する変位を簡単に得るこ
とができる。そのうえ、これら3次元的な走査方向に対
する変位を得るために変位ずれの補償を制御する必要も
ない。
【0042】従って、走査型プローブ顕微鏡や走査型レ
ーザ顕微鏡などに適用するに望ましいテーブル機構であ
る。なお、本発明は、上記一実施の形態に限定されるも
のでなく次の通り変形してもよい。
ーザ顕微鏡などに適用するに望ましいテーブル機構であ
る。なお、本発明は、上記一実施の形態に限定されるも
のでなく次の通り変形してもよい。
【0043】例えば、主テーブル5及び副テーブル3
は、それぞれ正方形状の板形状に形成した場合について
説明したが、これらは円形形状に形成してもよい。これ
ら主テーブル5及び副テーブル3が円形形状に形成され
れば、第1及び第2の棒状ばね部材2a〜2d、4a〜
4dは、それぞれ複数本づつ設けるようにしてもよい。
又、固定台1は、立方形状に限ることはない。
は、それぞれ正方形状の板形状に形成した場合について
説明したが、これらは円形形状に形成してもよい。これ
ら主テーブル5及び副テーブル3が円形形状に形成され
れば、第1及び第2の棒状ばね部材2a〜2d、4a〜
4dは、それぞれ複数本づつ設けるようにしてもよい。
又、固定台1は、立方形状に限ることはない。
【0044】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の請求項1〜
3によれば、特定の方向への変位を容易に得ることがで
きる3次元的な走査機能を備えたテーブル機構を提供で
きる。
3によれば、特定の方向への変位を容易に得ることがで
きる3次元的な走査機能を備えたテーブル機構を提供で
きる。
【図1】本発明に係わるテーブル機構の一実施の形態を
示す立体構成図。
示す立体構成図。
【図2】同テーブル機構を上方から見た図。
【図3】同テーブル機構のA−A断面図。
【図4】主テーブルのxy平面内で移動させたときの動
作説明図。
作説明図。
【図5】主テーブルのz軸上で移動させたときの動作説
明図。
明図。
1…固定台、 2a〜2d…第1の棒状ばね部材、 3…副テーブル、 4a〜4d…第2の棒状ばね部材、 5…主テーブル、 6…x軸方向圧電アクチュエータ、 7…y軸方向圧電アクチュエータ、 8…z軸方向圧電アクチュエータ。
Claims (3)
- 【請求項1】 固定台と、 この固定台に対して第1の棒状ばね部材を介して連結さ
れた副テーブルと、 この副テーブルに対して第2の棒状ばね部材を介して連
結された主テーブルと、 前記固定台に対して一端が固定されるとともに他端が前
記主テーブルに対して接触し、前記主テーブルを3次元
空間の各方向に移動させる複数の変位素子と、を具備し
たことを特徴とするテーブル機構。 - 【請求項2】 前記第1及び第2の棒状ばね部材は、そ
れぞれ前記主テーブル及び前記副テーブルの中心位置か
ら等距離でかつ等間隔位置に配置されていることを特徴
とする請求項1記載のテーブル機構。 - 【請求項3】 前記複数の変位素子は、前記主テーブル
の側面側に配置されてx方向に前記主テーブルを移動さ
せるx方向圧電アクチュエータと、 前記主テーブルの側面側に配置されてx方向に直交する
y方向に前記主テーブルを移動させるy方向圧電アクチ
ュエータと、 前記主テーブル及び前記副テーブルの中心位置に配置さ
れ、x方向及びy方向に対して互いに直交するz方向に
前記主テーブルを移動させるz方向圧電アクチュエータ
と、から成ることを特徴とする請求項1記載のテーブル
機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13351396A JPH09318883A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | テーブル機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13351396A JPH09318883A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | テーブル機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09318883A true JPH09318883A (ja) | 1997-12-12 |
Family
ID=15106547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13351396A Withdrawn JPH09318883A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | テーブル機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09318883A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10249534A1 (de) * | 2002-10-23 | 2004-05-13 | Leica Microsystems Jena Gmbh | Vorrichtung zur Höhenverstellung |
-
1996
- 1996-05-28 JP JP13351396A patent/JPH09318883A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10249534A1 (de) * | 2002-10-23 | 2004-05-13 | Leica Microsystems Jena Gmbh | Vorrichtung zur Höhenverstellung |
DE10249534B4 (de) * | 2002-10-23 | 2004-08-19 | Leica Microsystems Jena Gmbh | Vorrichtung zur Höhenverstellung |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030805 |