JP3536193B2 - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は走査型プローブ顕微
鏡に関し、特に、カンチレバーのたわみ変形量を検出す
る光学装置を備えた走査型プローブ顕微鏡における当該
光学装置の光路部分の構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型プローブ顕微鏡は、原子オーダの
測定分解能を有するものであり、表面の形状計測を始
め、各種分野に適用されつつある。検出に利用する物理
量に依存して、走査型トンネル顕微鏡(STM)、原子
間力顕微鏡(AFM)、磁気力顕微鏡(MFM)などに
分かれ、応用範囲も広がりつつある。特に原子間力顕微
鏡は、試料表面の凹凸形状を高分解能で検出するに適し
ており、半導体、ディスクなどの分野で実績をあげてい
る。以下では、原子間力顕微鏡の例について説明する。
【0003】図7に従来の一般的な原子間力顕微鏡の例
を示す。チューブ型XYZ微動機構71は軸方向を立て
て設けられており、その上部に被測定試料72が配置さ
れている。XYZ微動機構71には円筒形状の圧電素子
が用いられ、一般的に、この圧電素子の円筒外周面には
Z軸用電極73、X軸用電極74、Y軸用電極75が設
けられ、内周面には共通電極(図示せず)が設けられて
いる。電極74,75はそれぞれ2枚がXYZ微動機構
71の反対側外面に配置されている。共通電極に対して
各電極に必要な電圧を印加すると、XYZ微動機構71
において、印加された電極に応じて直交する3軸である
X軸、Y軸、Z軸の各方向に変形を生じさせることがで
きる。XYZ微動機構71において当該変形が生じる
と、その上端部に配置された試料72の位置を変化させ
ることができる。
【0004】上記試料72の上方位置にはカンチレバー
76が配置され、その先端に設けられた探針77は、試
料72の表面に臨んでいる。試料72の表面を測定する
際、探針77は、試料との間で原子間力が生じる程度の
距離で試料72に対して接近させて配置されている。カ
ンチレバー76は、その基端が、図示しない支持部に固
定されている。カンチレバー76は、所定の柔軟性を有
し、探針・試料間の距離の変化に伴う原子間力の変化に
応じてたわみ変形を生じるという特性を有している。か
かるカンチレバー76に対して、カンチレバーのたわみ
変形を利用した例えば光てこ式の変位量検出光学装置が
設けられる。この光学装置は、レーザ光78を発する光
源79と、レーザ光78を受ける光検出器80からな
る。光源79から出射されたレーザ光78は、カンチレ
バー76の背面の反射面で反射され、光検出器80に入
射される。光検出器80は位置センサとして機能するも
ので、カンチレバー76のたわみ変形量に応じてレーザ
光78の入射位置が変化することから、その検出信号に
基づいて、カンチレバー76のたわみ変形量、すなわち
探針77と試料72の表面との間の距離の変化を検出で
きる。なおカンチレバーのたわみ変形量の検出方式には
その他に光干渉方式などが用いられる。
【0005】図示しないカンチレバー接近機構により探
針77と試料72の相対距離を約1nmにまで近づける
と、両者の間に原子間力が作用し、カンチレバー76に
たわみ変形が生じるようになる。そのたわみ角を光てこ
の原理で検出する。光検出器80から出力される検出信
号は、増幅器81を経由して加算器82に入力される。
加算器82では、当該検出信号と基準値Vref が比較さ
れ、偏差信号Vdが出力される。この偏差信号Vdは、
制御部83に入力される。制御部83では一般的に比例
−積分補償(PI制御)が行われ、その出力信号は増幅
器84に入力される。増幅器84の出力信号はXYZ微
動機構71のZ微動部(内蔵される)に入力され、探針
77と試料72の間の相対距離を変化させる。
【0006】上記構成によって探針77と試料72の距
離を一定に保つ制御が実現される。XY走査回路85の
出力信号は、増幅器86を介してXYZ微動機構71の
XY微動部(内蔵される)に入力される。XY走査回路
85の出力信号によって、探針77は試料72の表面を
XY方向に平面走査する。上記Z微動部の移動量に相当
するデータVzと、XY走査回路85の出力信号に係る
データとをメモリ87に格納し、さらにこれらのデータ
を利用して必要な処理を行い、画像装置に画像表示を行
えば、試料72の表面の形状を観察することができる。
以上のような原理に基づき測定動作を行う原子間力顕微
鏡では、原子オーダの分解能があり、測定視野を数nm
から数100μmまで切り替えて観察することを容易に
実現できる。
【0007】上記の構成は、通常、数10mm角の小型
試料を対象にしたものである。一方、原子間力顕微鏡に
ついてはウェハ等の大型試料を測定したいというニーズ
も大きい。直径(φ)200mmといったウェハ等を計
測する場合には、従来の小型試料対応の装置構成の考え
方、すなわち試料側移動方式では、試料および試料台の
質量のため、高速な動作が困難となり、機械的な工夫を
要する。
【0008】そこで、走査のためにカンチレバーの側を
XY方向に移動させるタイプの走査型プローブ顕微鏡が
提案されている。例えば特開平3−296612号公報
に示される顕微鏡は、XYZ微動機構にカンチレバーお
よび光てこ式検出光学装置を装備している。このタイプ
の顕微鏡は、走査の際カンチレバーのみならず光学装置
まで移動させるため、移動の質量が大きくなり、高速走
査には適さない。
【0009】一方、カンチレバーのみを移動させる方式
も提案されている。例えば、米国特許第5463897
号公報、特願平6−288757号公報、特願平8−2
78317号公報等に示されている。以下に、これらの
内容を概説する。
【0010】図8に、カンチレバーのみを移動させる方
式の走査型プローブ顕微鏡の一例を概略的に示す。米国
特許第5463897号公報にも同様な構成が示されて
いる。図8において、図7で説明した要素と実質的に同
一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
先端に探針77を備えるカンチレバー76は、当該カン
チレバーのみを移動させるためのXYZ微動機構88に
取り付けられる。試料72は静止状態に保持される。カ
ンチレバーのみを移動して走査を行う構成の場合、光源
79から出射されるレーザ光78の位置は不変であるた
め、カンチレバー76の背面におけるレーザ光の照射位
置が変化するという問題がある。このため、光検出器8
0に到達する光強度がカンチレバーの走査に応じて変動
するので、高精度な検出が難しくなるという問題が提起
される。そこで、カンチレバー76の背面におけるレー
ザ光の照射位置を固定できる方式が要求される。
【0011】次に、図9は、上記特開平8−28875
7号公報に開示された要部の構成を示している。この構
成では、XYZ微動機構88にカンチレバー76と光源
79と移動装置89が固定されている。移動装置89に
は方向変換ミラー90,91と光検出器80が固定さ
れ、移動装置89は方向変換ミラー等を移動させる。か
かる構成によれば、カンチレバー76を例えば図示した
X軸方向に走査するとき、カンチレバー76の移動と同
時に、移動装置89の働きで方向変換ミラー90,91
と光検出器80が同じ方向に移動するため、カンチレバ
ー76におけるレーザ光78の照射位置は一定であり、
変化しない。しかしながら、上記の構成では、X軸方向
の一軸のみの補正しか行わず、紙面に垂直なY軸方向に
おける走査の場合には意味をなさない。従って、図9に
示された方式によれば、高精度な走査型プローブ顕微鏡
を構成することはできないという欠点を有する。
【0012】図10の(A),(B),(C)は特開平
8−278317号公報に開示された要部構成を示す。
図10(A)に示す構成では、XYZ微動機構88にカ
ンチレバー76と光源79と光検出器(図示せず)と移
動装置92を固定し、さらに移動装置92の下面に方向
変換ミラー93が固定されている。光源79から出射さ
れたレーザ光78は、方向変換ミラー93で反射され、
さらにカンチレバー76の背面で反射された後、再び方
向変換ミラー93で反射され、同じ光路を反対向きでた
どり、光検出器に入射される。この構成でも、カンチレ
バー76がX軸方向に微小に移動したとき、移動装置9
2によって方向変換ミラー93をカンチレバー76の移
動方向と同方向に移動させ、カンチレバーにおけるレー
ザ光の照射位置を同一箇所とし、X軸方向の補正を行う
ことができる
【0013】一方、図10の(B),(C)はY軸方向
の補正を行うための構成例を示す。94は固定部材であ
り、固定部材94に回転ヒンジ95を介して移動部材9
6が結合されている。カンチレバー76は移動部材96
の先部に固定されている。移動部材96は回転ヒンジ9
5を中心に回転し、これによりカンチレバー76をY軸
方向に変位させることができる。光てこ式検出光学装置
の光源から出射されたレーザ光97を導く光路を形成す
る手段として、回転ヒンジ95の回転中心に方向変換ミ
ラー98が配置され、カンチレバー76の上方に方向変
換ミラー99が配置されている。方向変換ミラー98,
99は移動部材96に固定され、移動部材96の回転と
共に移動する。方向変換ミラー98,99は互いに向い
合い、方向変換ミラー99は常にカンチレバー76の上
方に位置する。方向変換ミラー98は、移動部材96に
固定されているので、移動部材96の回転方向にレーザ
光97を導くことができ、方向変換ミラー98との関係
によりY方向のレーザ光の補正を行うことができる。そ
の結果、本装置では、XY方向の補正を行うことができ
る。しかしながら、この方式は、回転機構を用いた場合
に限定される。走査型プローブ顕微鏡においては、XY
方向への正確な走査が必要になるが、回転機構を用いた
場合には走査が直交しないので、高精度化が難しい。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとく、カンチ
レバーのみを移動させる方式の従来の原子間力顕微鏡等
の走査型プローブ顕微鏡では、カンチレバーの移動で光
学装置のレーザ光の照射位置がずれないように、レーザ
光の光路を、カンチレバーの移動に追従させて移動する
ようにしている。しかしながら、前述したように、X軸
とY軸の各々の方向のカンチレバーの移動に対して、レ
ーザ光の光路を正確に移動させることは困難であり、高
精度の走査型プローブ顕微鏡を実現することはできなか
った。
【0015】本発明の目的は、上記の問題を解決するこ
とにあり、カンチレバーをXY方向に移動して試料表面
を走査しカンチレバーのたわみ変形量を光学的に検出す
る走査型プローブ顕微鏡において、カンチレバーをXY
のいずれの方向に走査しても、レーザ光の照射位置を常
に一定に保持でき、高精度の測定を行える走査型プロー
ブ顕微鏡を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段および作用】本発明に係る
走査型プローブ顕微鏡は、上記の目的を達成するため、
次のように構成される。
【0017】第1の走査型プローブ顕微鏡(請求項1に
対応): 探針を有するカンチレバーと、直交する3軸
(X軸、Y軸、Z軸)で定められる座標空間で探針と試
料の間の相対的位置関係を変更する3軸微動機構と、探
針の変位量を検出する光学装置を含み、探針と試料の間
に作用する物理量により生じるカンチレバーのたわみ変
形量を光学装置で検出することにより測定の際の探針の
変位量を検出し、試料の表面性状を計測する。上記3軸
微動機構は、支持部材に結合されかつX軸方向とY軸方
向の微動を行う2軸微動機構(XYアクチュエータ)
と、カンチレバーが固定されかつZ軸方向の微動を行う
1軸微動機構(Z軸微動機構)からなり、2軸微動機構
に含まれる2つの微動素子が並列的位置関係になるよう
2軸微動機構に2軸移動部(XY移動部)を設け、こ
の2軸移動部に1軸微動機構を固定している。また光学
装置は、装置フレームをなす支持部材に固定された光源
と、2軸移動部に固定された第1方向変換ミラーと、支
持部材に固定された第2方向変換ミラーと、2軸移動部
に固定された第3方向変換ミラーとから構成される。光
源からY軸に平行な方向に出射された光は、最初に第1
方向変換ミラーによってZ軸に平行な方向に方向変換さ
れ、次に第2方向変換ミラーによってX軸に平行な方向
に方向変換され、次に第3方向変換ミラーによってカン
チレバーの背面に導かれ、常に当該背面の同一箇所に照
射される。
【0018】上記の構成では、カンチレバーを走査移動
させる2軸移動部がX軸またはY軸の方向に平行移動
(並進運動)を行うと共に、第1方向変換ミラーと第3
方向変換ミラーを2軸移動部に設け、それらの中間の第
2の方向変換ミラーを支持部材に設け、この構成によっ
て、2軸移動部がX軸またはY軸の方向に平行移動をし
ても、カンチレバーのたわみ変形を検出するための光の
カンチレバー背面における照射箇所を常に一定に保つこ
とが可能となる。
【0019】第2の走査型プローブ顕微鏡(請求項2に
対応): カンチレバーの背面で反射された光は、第3
方向変換ミラーによって光学装置の光検出器の受光面に
入射されるように方向変換され、光源から第3方向変換
ミラーまでの光の光路と第3方向変換ミラーから光検出
器までの光の光路の間で共通な光路部分を有しないこと
を特徴とする。
【0020】第3の走査型プローブ顕微鏡(請求項3に
対応): 第1または第2の走査型プローブ顕微鏡にお
いて、第1方向変換ミラーと第2方向変換ミラーの各受
光面が、2軸移動部の2軸平面の移動の際、常に光を受
けることのできる十分な広さを有するように構成され
る。
【0021】第4の走査型プローブ顕微鏡(請求項4に
対応): 第1の走査型プローブ顕微鏡において、好ま
しくは、2軸微動機構は並進移動機構である。
【0022】第5の走査型プローブ顕微鏡(請求項5に
対応): 第1の走査型プローブ顕微鏡において、好ま
しくは、カンチレバーの取付け角度を水平面から10°
±5°、第3方向変換ミラーの取付け角度を水平面から
45°±10°とするように構成される。
【0023】第6の走査型プローブ顕微鏡(請求項6に
対応): 第1の走査型プローブ顕微鏡において、好ま
しくは、2軸微動機構は直交配置した2つの圧電素子で
構成され、2軸移動部は、2つの圧電素子の交差部に連
結される。
【0024】第7の走査型プローブ顕微鏡(請求項7に
対応): 第1または第6の走査型プローブ顕微鏡にお
いて、好ましくは、支持部材と2軸移動部の間に、2軸
方向にのみ移動可能な弾性ガイド部材を設けるように構
成される。
【0025】第8の走査型プローブ顕微鏡(請求項8に
対応): 第1または第6の走査型プローブ顕微鏡にお
いて、好ましくは、2軸移動部の各々の軸部と2軸微動
機構部との間に平行平板弾性部材を設け、並進動作を行
えるように構成した。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を添付図面に基づいて説明する。
【0027】図1〜図4を参照して本発明の第1の実施
形態を説明する。この実施形態では原子間力顕微鏡の例
を説明する。図1と図2は、走査型プローブ顕微鏡にお
ける本発明に関係する要部を示し、先部に探針を備えた
カンチレバーとその微動機構とカンチレバーの変形量を
検出する光てこ式検出光学装置の部分を示している。図
1と図2は、動作原理の説明を容易に行うため、構成を
概念的に示している。図1は測定のための微動動作を行
わない標準状態を示し、図2はカンチレバーがX軸また
はY軸の方向に並進移動した状態(XY並進状態)を示
している。また図1と図2では、それぞれ2つの図
(A),(B)を含み、(A)はX軸とZ軸の各方向の
光路の状態が明示された図であり、(B)はY軸とZ軸
の各方向の光路の状態が明示された図である。図3は、
前述のカンチレバーとその微動機構と光てこ式検出光学
装置からなるユニットの具体的一例を示した外観斜視図
であり、図1および図2に比較して装置構造をより具体
的に示している。図4は光学装置におけるカンチレバー
への入射光路とカンチレバーからの反射光路の関係を説
明する図である。
【0028】各図において、探針11を先部に備えたカ
ンチレバー12は、その基端がZ軸微動機構13に固定
されている。測定時、探針11は試料(図示せず)に所
定の距離で接近され、探針と試料の間に原子間力が生じ
ると、カンチレバー12ではたわみ変形が生じる。Z軸
微動機構13は、Z軸方向にカンチレバー12を微小の
距離で変位させるもので、試料表面の測定の際、Z軸微
動機構13によって探針と試料の間の距離を所定の距離
に保つという働きを有する。Z軸微動機構13は、通常
圧電素子を利用して構成される。
【0029】14はXY移動部である。XY移動部14
は、ロッド状のX軸圧電素子15xとY軸圧電素子15
yが直交してなるXYアクチュエータ(XY微動機構)
15に固定されるブロック状の部材である。図3に明示
されるように、XY移動部14は、直交するX軸圧電素
子15xとY軸圧電素子15yの先端交差部に結合され
ている。さらに同じく図3に明示されるように、X軸圧
電素子15xとY軸圧電素子15yの各基端は、ほぼコ
の字型をした支持枠体16に固定される。XYアクチュ
エータ15は、いわゆる従来のトライポッド微動機構に
近い構造を有し、後述するごとくXY方向の並進移動機
構として機能する。また支持枠体16は、走査型プロー
ブ顕微鏡において、動かない部分として固定されてい
る。この支持枠体16において、XYアクチュエータ1
5が動作することによって、XY移動部14は並進移動
の動作を行う。すなわち、XY移動部14は、X軸圧電
素子15xがX軸方向に伸縮動作することによりX軸方
向に並進移動され、Y軸圧電素子15yがY軸方向に伸
縮動作することによりY軸方向に並進移動される。X軸
圧電素子15xとY軸圧電素子15yの伸縮動作は、各
々に設けられた電極に対して電源から必要な電圧を印加
することによって生じる。なお図において、当該電極や
電源の図示は省略されている。
【0030】なお、上記のコの字型支持枠体16は、X
軸平行部16a,16bとY軸平行部16cを備えてい
る。X軸平行部16a,16bとX軸圧電素子15xは
平行な位置関係にあり、Y軸平行部16cはY軸圧電素
子15yと平行な位置関係にある。
【0031】前述したZ軸微動機構13は、XY移動部
14の先部に取り付けられている。このとき、本実施形
態では一例としてカンチレバー12の長手方向がX軸方
向に向くように取り付けられる。従って、XY移動部1
4のX軸方向またはY軸方向の並進移動に伴って、Z軸
微動機構13に固定されたカンチレバー12(探針1
1)も、X軸、Y軸の各方向に並進移動する。
【0032】上記のXYアクチュエータ15には、XY
移動部14がXY方向に並進運動する機構であれば、ど
のようなものでも用いることができる。XYアクチュエ
ータとしては上記のごとく圧電素子を用いるのが一般的
であり、微動機構の方式としては従来のトライポッド型
や平行板バネ型等が一般的である。
【0033】次に、上記構成に対して、カンチレバー1
2のたわみ変形量を検出をするための光てこ式検出光学
装置の構成を説明する。なお、レーザ光の光路を中心と
して概念的構成を示した図1の構成と、具体的な装置構
造を示した図3の構成との間では、若干相違が存在する
が、構成は実質的に同じであり、実質的に同一の要素に
は同一の符号を付している。また以下の構成では、装置
構造が明確な図3に示したものに即しながら、図1に明
示されたレーザ光路L1〜L4を参照して説明される。
【0034】光学装置は、レーザ光L1を出射する光源
(レーザ発振器)21と、第1から第3の方向変換ミラ
ー22,23,24と、光検出器25から構成される。
光源21は支持枠体16のX軸平行部16aに固定さ
れ、Y軸方向にレーザ光L1を出射する。第1方向変換
ミラー22は、XY移動部14の側面に固定され、Y軸
方向のレーザ光L1をZ軸方向のレーザ光L2に変換す
る。第2方向変換ミラー23は、X軸平行部16aの内
面からY軸方向に延設された支持板16dに固定され、
Z軸方向のレーザ光L2をX軸方向のレーザ光L3に変
換する。第3方向変換ミラー24は、同じくXY移動部
14の端面に固定され、レーザ光L3をカンチレバー1
3の背面の反射部に向け、レーザ光L4として入射させ
る。カンチレバー13の背面の反射部で反射されたレー
ザ光は、後述されるように、第3方向変換ミラー24と
カンチレバー13の各々の設置角の関係に基づいて、第
3方向変換ミラー24で反射され、光検出器25の受光
面に入射される。光検出器25は、支持枠体16のY軸
平行部16cに固定されている。
【0035】なお、図1と図2に示した構成では、レー
ザ光の光路を明確に示すため、第1方向変換ミラー22
と第3方向変換ミラー24を、XY移動部14に固定さ
れた取付け部14a,14bに取り付け、第2方向変換
ミラー23を支持枠体16に取り付けた構成を示してい
る。また斜線部26は、固定されて動かないことを意味
している。
【0036】次に、上記構成を有する走査型プローブ顕
微鏡の動作を図2を参照して説明する。
【0037】図2の(A)は、X軸圧電素子15xが伸
縮動作してXY移動部14がX軸方向に並進移動した場
合を示している。このとき、光源21と第2方向変換ミ
ラー23は支持枠体16に固定され、静止状態に保持さ
れ、XY移動部14に固定された第1と第3の方向変換
ミラー22,24は、XY移動部14の移動と共にX軸
方向に移動する。XY移動部14のX軸方向の並進で
は、第1方向変換ミラー22でのレーザ光入射位置が変
化し、かつ第2方向変換ミラー23と第3方向変換ミラ
ー24の光路が長くなるものの、カンチレバー12の背
面におけるレーザ光L4の入射位置に変化はない。この
ようにXY移動部14の移動に伴ってカンチレバー12
がX軸方向に移動しても、光てこ式検出光学装置のレー
ザ光のカンチレバー照射位置は変らず、X軸方向のレー
ザ光の補正が行われる。なお上記第1方向変換ミラー2
2のレーザ光を受ける面はX軸方向の並進動作に対応で
きる十分な広さを有するものであり、第2方向変換ミラ
ー23のレーザ光を受ける面はY軸方向の並進動作に対
応できる十分な広さを有するものであるとする。
【0038】図2の(B)は、Y軸圧電素子15yの伸
縮動作をしてXY移動部14がY軸方向に並進移動した
場合を示している。このとき、上記と同じく、光源21
と第2方向変換ミラー23が支持枠体16に固定されて
移動せず、第1と第3の方向変換ミラー22,24がY
軸方向に並進動作する。その結果、光源21と第1方向
変換ミラー22の間の距離が変化すると共に、第2方向
変換ミラー23におけるレーザ光の照射位置が変化す
る。レーザ光に関する移動量は、XY移動部14のY軸
方向の並進量とは等しい。従って、XY移動部14がY
軸方向に並進移動しても、カンチレバー12の背面にお
けるレーザ光L4の入射位置に変化はない。このように
XY移動部14の移動に伴ってカンチレバー12がY軸
方向に移動しても、光てこ式検出光学装置のレーザ光の
カンチレバー照射位置は変らず、Y軸方向のレーザ光の
補正が行われる。さらに第2方向変換ミラー23は、固
定され動かないので、前述したX軸方向の補正と干渉す
ることはない。
【0039】仮に、第2方向変換ミラー23がXY移動
部14に固定されていたとすると、例えばXYアクチュ
エータ15のX軸方向の並進移動に伴い、第2方向変換
ミラー23の反射面でレーザ光L2の入射位置がZ軸方
向で移動し、カンチレバー12の背面におけるレーザ光
照射位置が変化することになる。これ対して、本実施形
態に係る光学装置では、第2方向変換ミラー23を支持
枠体16の側に固定して用いるようにしたので、カンチ
レバー12がXY方向に並進移動をしても、カンチレバ
ー12とレーザ光L4の相対的な位置関係に変化がな
く、高精度な走査型プローブ顕微鏡を構成できる。
【0040】次に、図3と図4を参照して、第3方向変
換ミラー24と光検出器25の間の光路について説明す
る。本実施形態では、例えば第3方向変換ミラー24は
垂線から35°の取付け角度で配置され、カンチレバー
12は水平面から15°の取付け角度で配置されてい
る。なお好ましくは第3方向変換ミラー24は水平面か
ら45°±10°の取付け角、カンチレバー12は水平
面から10°±5°の取付け角で取り付けることがこと
ができる。この配置状態で、レーザ光L3,L4がカン
チレバー12の背面に入射されると、レーザ光L5,L
6の方向に反射される。第3方向変換ミラー24とカン
チレバー12の取付け角度はいろいろな値をとり得る
が、本実施形態の位置関係にすることにより、レーザ光
L6は水平方向に対して10°の角度で出射されること
になる。従って、レーザ光L6の延長に光検出器25を
配置すれば、通常の光てこによりカンチレバー12のた
わみ変形量を検出することが可能になる。当該レーザ光
L6は、図3に示すように、第1方向変換ミラー22と
第2方向変換ミラー23の間に位置する空間を通るよう
に設定され、干渉を防止することができる。
【0041】上記の本実施形態によれば、カンチレバー
のたわみ変形量(変位量)を検出する光てこ式検出光学
装置において、カンチレバーがX軸方向またはY軸方向
に並進移動されても、レーザ光がカンチレバーに照射さ
れる位置に変動が生じないので、高精度なカンチレバー
変位検出ができると共に、構成が極めて薄型であるの
で、光学顕微鏡との複合が容易である。すなわち、光学
顕微鏡等のワーキングディスタンス内に、本実施形態に
係る構造物を挿入して使用することができる。また、並
進型のXY微動機構を用いることができるので、XY方
向の走査精度を向上させることができる。
【0042】次に、図5を参照して本発明の第2の実施
形態を説明する。図5において、図3に示された要素と
実質的に同一の要素には同一の符号を付し、その説明を
省略する。この実施形態では、支持枠体16とXY移動
部16の間に、図5中例えば逆L字型をし、かつ4箇所
の弾性ヒンジ31a,31b,31c,31dが形成さ
れた連結部材(弾性ガイド部材)31が設けられ、この
連結部材で支持枠体31とXY移動部14が連結されて
いる。その他の構成は、第1実施形態の構成と同じであ
る。この実施形態の構成によれば、連結部材31はX軸
方向とY軸方向の並進は規制せず、これをガイドし、Z
軸方向の移動に対して規制するので、Z軸方向の剛性を
高めることができ、走査型プローブ顕微鏡の高速動作を
可能にしている。
【0043】図6を参照して本発明の第3の実施形態を
説明する。図6はXYアクチュエータの平面図であり、
この実施形態ではXYアクチュエータの他の例を示して
いる。本実施形態のXYアクチュエータでは、支持枠体
16に固定されるXYアクチュエータにおいて、X軸圧
電素子15xおよびY軸圧電素子15yとXY移動部1
4との間に、平行平板型の弾性部材32a,32b,3
2c,32dが設けられている。例えばX軸圧電素子1
5xが伸縮駆動されると、弾性部材32c,32dが変
形する。Y軸方向についても同様で、Y軸圧電素子15
yが伸縮駆動されると、弾性部材32a,32bが変形
する。本実施形態によれば、XYアクチュエータの各圧
電素子が伸縮動作するとき平行平板でガイドされるた
め、きわめて高精度なXY並進機構を実現できる。
【0044】なお上記の各実施形態において、XYアク
チュエータ(XY微動機構)またはZ軸微動機構とし
て、その他のチューブ型、平行板バネ型などの各種の構
成が適用できることは言うまでもない。さらにXY微動
とZ微動を分離して構成する方式について説明したが、
例えばトライポッド機構のようにXYZ微動が一体形成
されているタイプのものも使用することができる。その
場合、第1方向変換ミラー22と第3方向変換ミラー2
4はXYZ移動部に配置されることになる。またカンチ
レバーの検出方法として光てこ方式を用いたが、干渉を
用いる方式も可能である。さらには、カンチレバーへの
入射光と反射光の角度を変える場合について説明した
が、同軸にして構成することも可能である。その場合に
は、通常の光学系で用いられる偏向ビームスプリッタと
λ/4板を用いることにより行きと戻りのレーザ光を分
離することが望ましい。
【0045】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、試料に対し配置されたカンチレバーをXY方向に
移動して走査動作を行わせ、探針と試料の間の原子間力
などの作用によってカンチレバーにたわみ変形が生じた
とき、カンチレバーの当該たわみ変形量を光てこ式等の
光学装置で検出し、測定時の探針の変位量を検出するよ
うにした走査型プローブ顕微鏡において、カンチレバー
の走査移動にはX軸方向並進またY軸方向並進を行える
微動機構を用いると共に、光学装置に、レーザ光がカン
チレバー背面の一定箇所に常に照射される光路構造を設
けたため、高い精度で測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の構成を概念的に説明す
るための標準状態を示す図であり、(A)は側面図、
(B)は(A)の構成を右方向から見た図である。
【図2】上記第1実施形態において並進動作を説明する
ための図であり、(A)は側面図、(B)は(A)の構
成を右方向から見た図である。
【図3】本発明の第1実施形態の構成を実現する具体例
を示す外観斜視図である。
【図4】第1実施形態におけるカンチレバーへのレーザ
光入射路とカンチレバーからのレーザ光反射路の一例を
示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態の構成を示す外観斜視図
である。
【図6】本発明の第3実施形態の構成を示す要部の平面
図である。
【図7】従来の走査型プローブ顕微鏡の第1例を示す構
成図である。
【図8】従来の走査型プローブ顕微鏡の第2例を示す構
成図である。
【図9】従来の走査型プローブ顕微鏡の第3例の要部構
成図である。
【図10】従来の走査型プローブ顕微鏡の第4例の要部
構成図である。
【符号の説明】
11 探針 12 カンチレバー 13 Z軸微動機構 14 XY移動部 15 XYアクチュエータ(XY微動
機構) 15x X軸圧電素子 15y Y軸圧電素子 16 支持枠体 21 光源 22 第1方向変換ミラー 23 第2方向変換ミラー 24 第3方向変換ミラー 25 光検出器 31 連結部材(弾性ガイド部材) 32a〜31d 弾性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本 高史 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 黒田 浩史 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 平8−105904(JP,A) 特開 平8−105903(JP,A) 特開 平7−128467(JP,A) 特開 平5−333930(JP,A) 特開 平5−335199(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 13/10 - 13/24 G12B 21/00 - 21/24

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 探針を有するカンチレバーと、直交する
    X軸とY軸とZ軸の3軸で定められる座標空間で前記探
    針と試料の間の相対的位置関係を変更する3軸微動機構
    と、前記探針の変位量を検出する光学装置を含み、前記
    探針と前記試料の間に作用する物理量により生じる前記
    カンチレバーのたわみ変形量を前記光学装置で検出する
    ことにより前記探針の変位量を検出し、前記試料の表面
    性状を計測する走査型プローブ顕微鏡において、 前記3軸微動機構は、支持部材に結合されかつX軸方向
    とY軸方向の微動を行う2軸微動機構と、前記カンチレ
    バーが固定されかつZ軸方向の微動を行う1軸微動機構
    とからなり、前記2軸微動機構に含まれる2つの微動素
    子が並列的位置関係になるように前記2軸微動機構に2
    軸移動部を設け、この2軸移動部に前記1軸微動機構を
    固定し、 前記光学装置は、前記支持部材に固定された光源と、前
    記2軸移動部に固定された第1方向変換部と、前記支持
    部材に固定された第2方向変換部と、前記2軸移動部に
    固定された第3方向変換部とからなり、前記光源から
    軸に平行な方向に出射された光は、最初に前記第1方向
    変換部によってZ軸に平行な方向に方向変換され次に
    前記第2方向変換部によってX軸に平行な方向に方向変
    換され次に前記第3方向変換部によって前記カンチレ
    バーの背面に導かれ、常に当該背面の同一箇所に照射さ
    れる、 ことを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
  2. 【請求項2】前記カンチレバーの背面で反射された前記
    光は、前記第3方向変換部によって前記光学装置の光検
    出器の受光面に入射されるように方向変換され、前記光
    源から前記第3方向変換部までの前記光の光路と前記第
    3方向変換部から前記光検出器までの前記光の光路の間
    で共通な光路部分を有しないことを特徴とする請求項1
    記載の走査型プローブ顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記第1方向変換部と前記第2方向変換
    部の各受光面は、前記2軸移動部の2軸平面の移動の
    際、前記光の入射位置に対応する広さを有することを特
    徴とする請求項1または2記載の走査型プローブ顕微
    鏡。
  4. 【請求項4】 前記2軸微動機構は並進移動機構である
    ことを特徴とする請求項1記載の走査型プローブ顕微
    鏡。
  5. 【請求項5】 前記カンチレバーの取付け角度を水平面
    から10°±5°、第3方向変換部の取付け角度を水平
    面から45°±10°としたことを特徴とする請求項1
    記載の走査型プローブ顕微鏡。
  6. 【請求項6】 前記2軸微動機構は直交配置した2つの
    圧電素子で構成され、前記2軸移動部は、前記2つの圧
    電素子の交差部に連結されることを特徴とする請求項1
    記載の走査型プローブ顕微鏡。
  7. 【請求項7】 前記支持部材と前記2軸移動部の間に、
    2軸方向にのみ移動可能な弾性ガイド部材を設けたこと
    を特徴とする請求項1または6記載の走査型プローブ顕
    微鏡。
  8. 【請求項8】 前記2軸移動部の各々の軸部と前記2軸
    微動機構部との間に平行平板弾性部材を設け、並進動作
    を行えるようにしたことを特徴とする請求項1または6
    記載の走査型プローブ顕微鏡。
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