JP2967965B2 - 走査型プローブ顕微鏡用スキャナ及びそれを備える走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡用スキャナ及びそれを備える走査型プローブ顕微鏡

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JP2967965B2
JP2967965B2 JP14812393A JP14812393A JP2967965B2 JP 2967965 B2 JP2967965 B2 JP 2967965B2 JP 14812393 A JP14812393 A JP 14812393A JP 14812393 A JP14812393 A JP 14812393A JP 2967965 B2 JP2967965 B2 JP 2967965B2
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一雄 青木
栄市 羽崎
昭 橋本
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査型プローブ顕微鏡
で用いるスキャナに関する。なお、本明細書では、走査
型トンネル顕微鏡、走査型原子間力顕微鏡等のマイクロ
プローブを走査する形式の顕微鏡を走査型プローブ顕微
鏡と称する。
【0002】
【従来の技術】走査型プローブ顕微鏡、例えば走査型ト
ンネル顕微鏡は米国特許第4343993号明細書に記
載されている。一般に、走査型プローブ顕微鏡では、試
料又はプローブのどちらかを、圧電素子の組み込まれた
スキャナを用いてXY方向に走査する。この時、試料−
プローブ間の相互作用を一定にするように、プローブの
Z軸方向の変位を制御すると、そのZ軸方向変位から試
料表面の情報を得ることができる。
【0003】例えば、走査型トンネル顕微鏡において
は、プローブと試料との間に所定のトンネル電圧を印可
し、流れるトンネル電流の大きさが一定になるようにス
キャナのZ軸方向圧電素子に印可する電圧をフィードバ
ック制御する。この制御によってプローブと試料の間の
距離が高精度に一定に維持されるので、スキャナのX軸
方向の圧電素子及びY軸方向の圧電素に走査電圧を印可
して試料表面をラスター走査しながらZ軸方向の圧電素
子に印可したフィードバック電圧を記録すると、試料表
面の凹凸を拡大した走査型トンネル顕微鏡像が得られ
る。
【0004】この時、プローブの実際の変位は、一般に
圧電素子に印可した電圧の関数として計算される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】スキャナの圧電素子へ
の印可電圧からプローブ又は試料の変位を計算する従来
の方法では、スキャナに使用する圧電素子のヒステリシ
スや非線形性、クリープなどの特性から、印可電圧が同
じでも、状態により変位には大きな誤差が残るという問
題がある。周期的な往復運動あるいは単調な運動をする
だけであって電圧の履歴が単純なXY方向の走査では、
各種の補正式を用いることにより精度を上げる方法も考
えられるが、各圧電素子の特性のバラツキもあり誤差数
%以下の精度は簡単には得られない。また、サーボ状態
で変位するZ軸方向の圧電素子は、複雑な電圧履歴を持
つので、XY方向の走査精度より一層大きな誤差を含む
ことになる。
【0006】本発明の目的は、走査型プローブ顕微鏡の
スキャナによるプローブ又は試料の変位を、個々の圧電
素子の特性のバラツキやヒステリシスにかかわりなく、
簡単に高精度に得ることができるようにすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の走査型プローブ顕微鏡は、光源、カンチレ
バー、光点の移動を検知するポジションセンサを含む光
学系、すなわち光てこセンサを備えたスキャナを有す
る。
【0008】
【作用】光てこの原理により、カンチレバーの角度変化
をポジションセンサ上の光点の移動として検知する。そ
して、カンチレバーの角度変化より圧電素子したがって
プローブ又は試料の実際の変位を一義的かつ高精度に検
知する。
【0009】
【実施例】図1は、本発明による走査型プローブ顕微鏡
の実施例を示す図である。この実施例では、Z軸圧電素
子によるZ軸方向のプローブ変位を光てこセンサで検知
する。走査型プローブ顕微鏡のスキャナは、スキャナベ
ース1、Z軸圧電素子2、X軸圧電素子3、Y軸圧電素
子(図示せず)及びプローブ5を有する。図1には、ト
ライポッド型のスキャナを例示したが、スキャナの形状
は円筒型その他の形状であってもよい。また、スキャナ
にはプローブ5の代わりに試料を付けてもよい。
【0010】本発明によるスキャナは、上記要素に加え
て、プローブ5に固定されたカンチレバー受け4、カン
チレバー6、カンチレバーを固定するカンチレバーベー
ス7、レーザ光源10、PSD(ポジションセンサ)1
1、カンチレバーをスキャナベースに対して移動させる
機構としてのマイクロヘッド9、スキャナベースに固定
されたベースおさえ8を含む。
【0011】まず、マイクロヘッド9でカンチレバー6
とカンチレバー受け4の相対位置を調整して、カンチレ
バー6が点線14で示されるようにわずかにたわんでい
る状態になるようにする。この時、レーザ光源10から
発射された光線は、カンチレバー6で反射された後、破
線13で示された光路を進んでPDS11に入射する。
【0012】この状態から、Z軸圧電素子2が長さzだ
け伸びてプローブ5がZ軸方向に距離zだけ変位し、実
線の相対位置関係になったとすると、カンチレバー6は
角度αだけたわむ。すると、レーザ光源10から発射さ
れ、カンチレバー6で反射した光線は、光路13から角
度2αだけ偏向した実線の光路12を進んでPSD11
に入射する。
【0013】カンチレバー6からPSD11までの光路
長をLとすると、カンチレバーのたわみ角αが充分小さ
ければ、PSD上での光点の移動距離dは、d=2αL
となる。ここで、カンチレバーの長さをrとすると、α
=z/rとなる。以上より、z=αr=dr/2Lとな
る。ここで、短いカンチレバー長r、長い光路長L、位
置分解能のよいPSDを用いれば、充分精度の良いzが
得られる。例えば、r=1mm,L=50mm,d=
0.1μmでは、z=1nm程度の分解能が得られる。
【0014】カンチレバーを半導体のプロセスを用いて
作れば、r=20μm程度が得られてより有効である。
PSDでは光点の位置による位置検出に非線形の誤差が
生じるが、PSDにはヒステリシスがないので補正は簡
単である。カンチレバーをスキャナベースに対して移動
させるための移動機構としては、前記マイクロヘッド以
外のものも利用できる。また、光源もレーザ以外のもの
も利用可能である。
【0015】Z軸圧電素子によるプローブ変位は、圧電
素子への印加電圧から計算すると複雑な電圧履歴の影響
で誤差が大きいため、とりわけ本発明が有効である。本
実施例では、スキャナによるプローブのZ軸方向変位を
光てこセンサで検出するようにしたが、同様な構成でプ
ローブのX軸方向変位又はY軸方向変位を光てこセンサ
で検知するようにすることも可能である。また、スキャ
ナに2つ以上の光てこセンサを独立に配置することによ
り、プローブの2軸以上の変位を同時に光てこセンサで
検知するように構成することも可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明の走査型プローブ顕微鏡は、スキ
ャナに光てこセンサを備えることにより、プローブの変
位を高精度に検知することができる。これは、圧電素子
への印加電圧からの計算ではヒステリシスによる誤差の
大きいZ軸圧電素子による変位の検知に特に有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による走査型プローブ顕微鏡の実施例の
構成を示す図。
【符号の説明】
1…スキャナベース 2…Z軸圧電素子 3…X軸
圧電素子 4…カンチレバー受け 5…プローブ 6…カンチ
レバー 7…カンチレバーベース 8…ベースおさえ 9…
マイクロヘッド 10…レーザ 11…PSD 12…変位前の光線
13…変位後の光線 14…変位前のカンチレバーベースの相対位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 昭 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 平5−71951(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 21/00 - 21/32 G01N 37/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に取り付けられたプローブ又は試料
    をスキャナベースに対して変位させる手段を有する走査
    型プローブ顕微鏡用スキャナであって、 前記スキャナベースに対して一定の位置関係にあるカン
    チレバーベースと、前記プローブ又は試料に対して固定
    されたカンチレバー受けと、一端が前記カンチレバーベ
    ースに固定され他端が前記カンチレバー受けに接触して
    変位可能なカンチレバーと、前記カンチレバーに光線を
    照射する光源と、前記カンチレバーによって反射された
    光線を検知するポジションセンサとを含み、前記ポジシ
    ョンセンサへの光線の入射位置から前記スキャナベース
    に対する前記プローブ又は試料の変位を検知することを
    特徴とする走査型プローブ顕微鏡用スキャナ。
  2. 【請求項2】 前記プローブ又は試料をスキャナベース
    に対して変位させる手段は圧電素子であることを特徴と
    する請求項1記載の走査型プローブ顕微鏡用スキャナ。
  3. 【請求項3】 前記カンチレバーは、前記スキャナベー
    スに対する前記プローブ又は試料のZ軸方向の変位によ
    って前記光源からの光線の反射角度が変化するように配
    置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の走
    査型プローブ顕微鏡用スキャナ。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の走査型プロー
    ブ顕微鏡用スキャナを備える走査型プローブ顕微鏡。
JP14812393A 1993-06-18 1993-06-18 走査型プローブ顕微鏡用スキャナ及びそれを備える走査型プローブ顕微鏡 Expired - Lifetime JP2967965B2 (ja)

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CN1300565C (zh) * 2004-12-28 2007-02-14 天津大学 基于角度测量的原子力显微镜测量装置
CN1300564C (zh) * 2004-12-28 2007-02-14 天津大学 基于角度测量的原子力显微镜测量方法

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