JP4535488B2 - 走査形プローブ顕微鏡 - Google Patents

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本発明は走査形トンネル顕微鏡、原子間力顕微鏡、磁気力顕微鏡、摩擦力顕微鏡、マイクロ粘弾性顕微鏡、表面電位差顕微鏡及びその類似装置の総称である走査形プローブ顕微鏡に関するものである。
最近、探針付きカンチレバーと試料を対向配置し、且つ探針と試料の距離を数ナノメートル以下の距離にして、探針により試料表面を走査することにより、探針と試料間に働く原子間力,或いは磁気力,或いは静電気力等の物理量を測定し、測定に基づいて試料表面の凹凸像を得るように成した走査形プローブ顕微鏡が注目されている。
走査形プローブ顕微鏡の一種である原子間力顕微鏡のコンタクトモードは、試料表面と探針間の原子間斥力を用いて観察・測定を行う。カンチレバーの端に取り付けた探針を試料表面に近づけていくと、試料と探針の間に原子間力が働くことから、この原子間力や探針と試料との距離制御に基づき試料表面の観察を行うものである。ここで、原子間力は、試料と探針が離れている間は引力が働き、近づいてくると斥力が働くので、この原子間力によって片持ちばりが撓む。そこで、レーザを用いた光てこ方式などでこの片持ちばりの撓みを検出して、原子間力が一定となるように圧電素子を用いたチューブスキャナにより探針又は試料をZ方向に制御して試料表面上を二次元的に走査を行い、試料の凹凸像の観察を行う。
図5は原子間力顕微鏡のコンタクトモードの概略図である。先端に探針8を有するカンチレバー3が試料9に対向して設置されている。探針8と試料9表面間に作用する原子間力(斥力)をカンチレバー3の撓みから検知する構成で、カンチレバー3先端に照射したレーザ光線の反射スポット位置を分割フォトディテクタ7で検出している。この光学検出系は光てこ法を利用したもので、カンチレバー3の微小な変位を分割フォトディテクタ7上に拡大投影して検出している。分割フォトディテクタ7には分割形フォトダイオードを使用し、それぞれの検出信号量の差を図示しない演算回路によって演算することで位置情報を得いる。つまり、カンチレバー3の先端が上下に変位し反射スポットの位置がずれると検出信号量の差の演算結果に変化が生じる。誤差増幅器はこの結果を受けて基準位置からの誤差が最小となる出力をチューブスキャナ2に送る。このフィードバック回路によって、例えばカンチレバー3が上方に変位した場合にはチューブスキャナ2が縮み、カンチレバー3の姿勢が基の位置に戻る。このように走査形プローブ顕微鏡は探針8と試料9間に作用する原子間力を一定に保持するフィードバック制御下で試料9表面上を走査し、この時のチューブスキャナ2を距離換算したデータに基づいて凹凸情報として画像化している。
図5の特徴は、探針側を走査することである。これにより、半導体ウェハのような大型の試料も測定することができる。また、装置の信頼性や安定性を考慮し、レーザ光源4からのレーザ光をトラッキングレンズ5より、探針8が付けられたカンチレバー3の先端部背面にレーザ光線の焦点が合うようにしている。
カンチレバー3を走査した際の光軸の動きを図7に示す。カンチレバー3を走査させると、走査していない位置のカンチレバー3Cはカンチレバー3Dで示す位置に移動する。カンチレバーの走査とともにトラッキングレンズ5も破線で示した位置から実線で示した位置に移動する。レーザ光源4から照射されたレーザ光はトラッキングレンズ5で屈折し、カンチレバー3D上に照射される。この時、カンチレバー背面に入射するレーザ光は、移動前よりカンチレバー背面垂直方向に対して鈍角に入射する。そのため、カンチレバー3Dからの反射光は更に外側に広がってしまう。そこで、集光レンズ10を用いて分割フォトディテクタ7に入射されるように集光されている。分割フォトディテクタ7及び集光レンズ10はベース1に固定されている。
しかし、図8で示すように、試料―カンチレバー先端間に原子間力が働き、カンチレバーが撓んだ(又は捻れた)場合、上述のようにカンチレバーからの反射光を集光レンズ10を用いて分割フォトディテクタ7上に集光させているため、カンチレバーの変位によってずれた反射光13等の不要な反射光も分割フォトディテクタ7の中央に集光してしまう。したがって、分割フォトディテクタ7上のレーザスポットの動きが鈍く、感度が大きく低下してしまう。
なお、従来技術としては、カンチレバーの変位の検出感度を向上するカンチレバー変位測定方法がある(例えば、特許文献1)。
特開2000−234994
本発明の解決しようとする課題は、カンチレバーの変位の検出感度を向上することである。
請求項1の発明は、ベースに固定された光源と、一端が前記ベースに固定され、XY方向に変位自在なXYチューブスキャナと、一端にカンチレバが取り付けられ、Z方向に変位自在なZチューブスキャナと、前記XYチューブスキャナの他端と前記Zチューブスキャナの他端の間に配置された、第1と第2の光学レンズと、前記ベースに固定されたディテクタとを備え、前記光源から放出された光は第1の光学レンズによって第2の光学レンズの前で焦点を結び、第2の光学レンズに入射した前記光はその第2の光学レンズによって前記カンチレバ上で焦点を結び、前記カンチレバで反射した光は前記ディテクタで検出されることを特徴とする。
請求項4の発明は、カンチレバーと試料との相対的位置を変化させ、光源からの光を光学レンズを通してカンチレバーに照射し、前記カンチレバーで反射した光を検出することにより前記カンチレバーの変位を測定するようにした走査形プローブ顕微鏡におけるカンチレバー変位測定方法において、前記光源からの光を少なくとも2つの光学レンズにより、前記カンチレバーをトラッキングすることを特徴とする。
カンチレバーとレーザ光源の間の光軸上に2枚の凸レンズ(トラッキングレンズ)を配置し、カンチレバーからの反射光が集光レンズを用いずに分割フォトディテクタで検知できるように実現した。
以下、図を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の構成概略図である。圧電素子で構成される円筒形のチューブスキャナ2の一端はベース1上に固定されている。チューブスキャナ2の他端は自由端であり、カンチレバー3が取り付けられている。カンチレバー3自由端には探針8が設置されており、試料9に対面している。チューブスキャナ2の内側には、チューブスキャナ2の長さのほぼ中央部分に光学凸レンズであるトラッキングレンズ5及びトラッキングレンズ6が固定されている。チューブスキャナは圧電素子で円筒型に一体形成されており、トラッキングレンズ固定位置よりベース1側のチューブスキャナ2AにはXY方向に変位自在とするための電極が設置されていて、トラッキングレンズ固定位置よりカンチレバー3側のチューブスキャナ2BにはZ方向に変位自在とするための電極が設置されている。つまり、トラッキングレンズ固定位置には電極が設置されていないため、その部分の圧電素子は変位しない。ベース1に固定されたレーザ光源4より放出されたレーザ光は、トラッキングレンズ5及び6を経て、カンチレバー3の背面に照射される。カンチレバー3背面での反射光はベース1上に固定された分割フォトディテクタ7に入射している。
図2は、カンチレバー3に照射されるレーザ光の光学図である。レーザ光源4から放出されたレーザ光12はトラッキングレンズ5によってトラッキングレンズ6の前で焦点を結ぶ。トラッキングレンズ6に入射したレーザ光はトラッキングレンズ6によってカンチレバー3上で焦点を結ぶようにそれぞれが配置されている。レンズを2個使用することで、走査した時カンチレバーに対してレーザ光2が鋭角に入射する。
以上本発明の構成を説明したが、次に、本発明の動作を説明する。図3はカンチレバー3を走査した場合のレーザ光軸11の動きを示す図である。カンチレバー3の走査はチューブスキャナ2AにXY方向に走査する電圧を印加することにより、チューブスキャナ2Aが変位して行われる。カンチレバー3を走査させると、走査していない位置のカンチレバー3Aはカンチレバー3Bの位置に移動する。トラッキングレンズ5及び6はチューブスキャナ2に固定されているため、チューブスキャナ2の変位と共にトラッキングレンズ5及び6も破線で示した位置から実線で示した位置に移動する。レーザ光源4から放出されたレーザ光はトラッキングレンズ5、トラッキングレンズ6で屈折し、カンチレバー3B上に照射される。カンチレバー3Bの背面垂直方向に対して、より鋭角に入射するため、反射光も広がらない。このため、集光レンズがなくても、カンチレバー3からの反射光は分割フォトディテクタ7上に集光する。
図4に試料―カンチレバー先端間に原子間力が働き、カンチレバー3が撓んだ(または捻れた)場合の光軸の変化を示す。カンチレバー3の変位によってずれた反射光は中心からずれて分割フォトディテクタ7に入射される。したがって、カンチレバー3の変位によって、分割フォトディテクタ上のレーザスポットが動き、カンチレバー3の変位を感度を落とすことなく検出することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、測定方法はコンタクトモードに限らず、ノンコンタクトモードでもよい。また、試料−探針間に働く力は、化学的結合力、電気力、磁気力等の物理量でもよい。さらに、トラッキングレンズは3つ以上設置されてもよい。
本発明による走査形プローブ顕微鏡の概略図である。 図1における光学図である。 本発明による走査形プローブ顕微鏡における、探針走査時の図である。 本発明による走査形プローブ顕微鏡における、探針変位時のレーザスポットの移動を示す図である。 従来技術による走査形プローブ顕微鏡の概略図である。 図5における光学図である。 従来技術による走査形プローブ顕微鏡における、探針走査時の図である。 従来技術による走査形プローブ顕微鏡における、探針変位時のレーザスポットを示す図である。
符号の説明
1 ベース
2 チューブスキャナ
2A チューブスキャナ(XY変位部)
2B チューブスキャナ(Z変位部)
3 カンチレバー
3A カンチレバー(走査前)
3B カンチレバー(走査後)
4 レーザ光源
5 トラッキングレンズ
6 トラッキングレンズ
7 分割フォトディテクタ
8 探針
9 試料
10 集光レンズ
11 レーザ光軸
12 レーザ光外郭
13 ずれた反射光
14 変位前の反射光

Claims (1)

  1. ベースに固定された光源と、
    一端が前記ベースに固定され、XY方向に変位自在なXYチューブスキャナと、
    一端にカンチレバが取り付けられ、Z方向に変位自在なZチューブスキャナと、
    前記XYチューブスキャナの他端と前記Zチューブスキャナの他端の間に配置された、第1と第2の光学レンズと、
    前記ベースに固定されたディテクタとを備え、
    前記光源から放出された光は第1の光学レンズによって第2の光学レンズの前で焦点を結び、第2の光学レンズに入射した前記光はその第2の光学レンズによって前記カンチレバ上で焦点を結び、前記カンチレバで反射した光は前記ディテクタで検出される
    ことを特徴とする走査形プローブ顕微鏡。
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