JPH07198730A - 走査型プローブ顕微鏡装置 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡装置

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JPH07198730A
JPH07198730A JP33661193A JP33661193A JPH07198730A JP H07198730 A JPH07198730 A JP H07198730A JP 33661193 A JP33661193 A JP 33661193A JP 33661193 A JP33661193 A JP 33661193A JP H07198730 A JPH07198730 A JP H07198730A
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JP
Japan
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microscope
cantilever
laser
sample
probe
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JP33661193A
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English (en)
Inventor
Takeshi Murayama
健 村山
Takashi Morimoto
高史 森本
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プローブ顕微鏡をより正確にセットすること
ができ、かつ、装置全体を簡素化することができる走査
型プローブ顕微鏡装置を提供すること。 【構成】 最初にレーザ顕微鏡Bにより試料3を走査し
てその顕微鏡像から観察対象領域を捕捉する。次にレー
ザビームLBを光路切換手段により変位させてカンチレ
バー1の先端の顕微鏡像を得る。カンチレバー1の先端
にレーザビームが照射されている状態で、ステージ8に
より観察対象個所を探針2に対向させ、XYZスキャナ
9でプローブ顕微鏡Aによる走査、計測を行なう。この
間、カンチレバー1から反射したレーザビームは光検出
手段で検出される。レーザ顕微鏡Bにより観察対象個所
が精度良く捕捉され、レーザビームと光検出器16をレ
ーザ顕微鏡Bとプローブ顕微鏡Aで共用するので構成が
簡素化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は広視野顕微鏡としてレ−
ザ顕微鏡を用いた走査型プローブ顕微鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型プローブ顕微鏡には、被検査材料
(試料)の表面形状や表面電気特性を計測するのに好適
なトンネル顕微鏡、試料の表面形状を計測するのに好適
な原子間力顕微鏡、試料の磁気特性を計測する磁気力顕
微鏡、試料の表面形状を計測し、又は試料を微細加工す
るのに適した力顕微鏡等、多くの種類が開発され、実用
化されている。このようなプローブ顕微鏡を、原子間力
顕微鏡を例示して図9により説明する。
【0003】図9は原子間力顕微鏡の概略構成を示す図
である。この図で、1はカンチレバー、2はカンチレバ
ー1の先端に取り付けられた探針、3は試料、4は試料
3を載置するXYZスキャナである。5はレーザ光LB
を用いてカンチレバー1の変位を検出する変位検出器で
あり、例えばレーザ光の干渉を用いる方式や光てこの原
理を用いる方式が採用されている。したがって、この変
位検出器5には、レーザ発振器および光検出器が含まれ
ている。6は走査信号を出力し、又、変位検出器5の検
出信号に基づいてXYZスキャナ4を駆動制御するコン
トローラである。X、Y、Zは座標軸を示す。
【0004】計測に際し、探針2を試料3の表面に接近
(約1nm)させると、探針2と試料3との間にファン
デルクールス力等の力が作用し、この力によりカンチレ
バー1にたわみ変形が生じる。このたわみ変形のたわみ
量は変位検出器5で検出され、コントローラ6に出力さ
れる。一方、コントローラ6は走査信号PX 、PY によ
りXYZスキャナ4をX−Y平面で駆動して試料3を探
針2の下で走査させる。この走査の間、カンチレバー1
は試料3の表面形状に応じてたわみ、コントローラ6は
変位検出器5で検出された当該たわみ量が常に一定にな
るように変位信号PZ を出力してXYZスキャナ4をZ
軸方向に変位させる。この変位信号PZに基づいて試料
3の表面形状が測定される。この測定は原子オーダの分
解能でなされる。
【0005】ところで、XYZスキャナ4には圧電素子
が用いられ、その移動範囲は1〜100μm程度であ
り、極めて微小な領域である。したがって、試料3の表
面全体からこの微小領域を探して探針2を対向セットす
るのは目視では不可能である。このため、通常、プロー
ブ顕微鏡に光学顕微鏡が併設され、最初に観察対象領域
を光学顕微鏡で捕捉し、次いで、試料3を移動させて捕
捉された領域にプローブ顕微鏡をセットする手法が採用
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】プローブ顕微鏡に光学
顕微鏡を併設した上記のプローブ顕微鏡装置において、
光学顕微鏡の分解能はそれほど高くはなく、一方、観察
対象領域はより微小になる傾向にあるので、光学顕微鏡
を用いた装置では、プローブ顕微鏡の正確なセットには
問題があった。又、プローブ顕微鏡と光学顕微鏡の併設
は装置全体を複雑かつ大型化するという問題もあった。
【0007】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、プローブ顕微鏡をより正確にセットするこ
とができ、かつ、装置全体を簡素化することができる走
査型プローブ顕微鏡装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、カンチレバーおよびその先端に取り付け
られた探針より成るプローブ顕微鏡と、試料を載置する
面を有しその面内で変位可能なステージとを備えた走査
型プローブ顕微鏡装置において、レーザ顕微鏡を、前記
カンチレバーの先端を視野内に入れる位置に設置すると
ともに、前記レーザ顕微鏡のレーザビームを前記試料と
前記カンチレバーとに切り換えて照射する光路切換手段
と、前記試料又は前記カンチレバーで反射したレーザビ
ームを検出するレーザビーム検出手段とを設けたことを
特徴とする。
【0009】又、本発明は、上記構成において、光路切
換手段に代えて、前記試料に照射されている前記レーザ
顕微鏡のレーザビーム位置に対して前記カンチレバーの
先端を進入、退避させるカンチレバー移動手段を設けた
ことも特徴とする。
【0010】
【作用】レーザ顕微鏡により試料の顕微鏡像が得られ、
この顕微鏡像から観察対象領域が精度良く捕捉される。
この状態で、レーザビームは光路切換手段によりカンチ
レバー側に変位され、カンチレバーの顕微鏡像が得られ
る。レーザビームがカンチレバー先端に照射された状態
で、捕捉された観察対象個所と探針とを対向させ、プロ
ーブ顕微鏡による走査、計測を行ない、このときカンチ
レバーから反射したレーザビームをレーザビーム検出手
段で検出してカンチレバーのたわみ量を、即ちプローブ
顕微鏡像を得る。
【0011】又、カンチレバー移動手段を用いる場合に
は、レーザビームを観察対象領域に照射した状態で、カ
ンチレバー移動手段によりカンチレバーの先端をレーザ
ビームの照射位置まで進入させ、この状態で走査、計測
を実施し、上記と同様にレーザビーム検出手段でカンチ
レバーのたわみ量を検出する。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。図1は本発明の第1の実施例に係る走査型プロー
ブ顕微鏡装置の概略構成を示す図である。この図で、A
はプローブ顕微鏡であり、カンチレバー1、探針2、試
料3を載置するステージ8、およびカンチレバー1を支
持するXYZスキャナ9で構成される。Bはプローブ顕
微鏡Aと併設された本実施例のレーザ顕微鏡(干渉型)
を示す。ここで、通常の干渉型レーザ顕微鏡の構成およ
び動作を図2を参照して説明する。
【0013】図2は干渉型レーザ顕微鏡の概略構成を示
す図である。この図で、10はレーザビームLBを出力
するレーザ発振器、11は偏光ビームスプリッタ、12
はλ/4板、13は反射ミラー、14はλ/4板、15
はレンズ、16は光検出器である。Kはレーザビームの
光軸を示す。
【0014】レーザ発振器10から出力されたレーザビ
ームLBは偏光ビームスプリッタ11に入射し、ここで
2つの光路に分かれる。一方は参照光としてλ/4板1
2を通り、反射ミラー13で反射されて光検出器16に
導入される。この光路を通るレーザビームが符号LB1
で示されている。又、他方はλ/4板14を通り、レン
ズ15で絞られ、試料3に照射され、その反射光が光検
出器16に導入される。この光路を通るレーザビームが
符号LB2 で示されている。光検出器16に導入された
2つのレーザビームLB1 、LB2 はそれら相互の光路
長の差に応じて互いに干渉する。したがって、ステージ
8をX−Y平面内で走査すると、試料3の表面の凹凸に
応じて光路長が変化し、この変化に応じて光検出器16
における干渉光の強度が変化する。これにより、試料3
の表面形状のレーザ顕微鏡像を得ることができる。この
干渉型レーザ顕微鏡のZ軸方向の分解能は1nm以下で
あり、X、Y軸方向では通常0.5〜1μm程度であ
る。
【0015】ここで、再び図1に示す本実施例の説明に
戻る。図1に示すレーザ顕微鏡Bにおいて、図2に示す
部分と同一又は等価な部分には同一符号が付してある。
本実施例では、レーザ発振器10を光軸Kから外れた位
置に設け、光軸K上にはレーザ発振器10からのレーザ
ビームLBの光路を光軸K方向に変換する光路変換部1
7が配置される。この光路変換部17は、単にレーザビ
ームLBの光路を光軸K方向に変換するだけでなく、X
軸まわりおよびY軸まわりの2自由度をもって光路を選
択することができる。レーザ顕微鏡Bの他の構成は図2
に示す構成と同じである。
【0016】図3は図1と同じプローブ顕微鏡装置の概
略構成を示す図であり、図1に示す部分と同一部分には
同一符号が付してある。図1がレーザビームを試料3に
照射する状態を示す図であるのに対して、図3は光路を
変換してレーザビームをカンチレバー1の先端に照射す
る状態を示す図である図4は図1および図3に示す装置
の駆動を制御する制御部のブロック図である。この図
で、図1に示す部分と同一部分には同一符号が付してあ
る。80はレーザ顕微鏡コントローラであり、ステージ
8の走査を制御するとともに、この走査中に得られた光
検出器16の検出信号に基づいてレーザ顕微鏡像表示の
ための画像処理を行なう。90はプローブ顕微鏡コント
ローラであり、XYZスキャナ9を駆動してカンチレバ
ー1の変位や探針2の試料3への接近や離間を制御する
とともに、光検出器16の検出信号に基づいてレーザ顕
微鏡像表示のための画像処理を行なう。18は2つの切
換端子T1 、T2 を有するスイッチ部であり、光検出器
16の検出信号をレーザ顕微鏡コントローラ80又はプ
ローブ顕微鏡コントローラ90に選択的に切り換えて入
力させる。170は光路コントローラであり、光路変換
部18を駆動して光路を図1又は図2に示す状態に変換
するとともに、スイッチ部18の切り換えを制御する。
19はプローブ顕微鏡A又はレーザ顕微鏡Bの顕微鏡像
を表示する表示部である。なお、上記XYZスキャナ9
はステージ8の上に設け、その上に試料3を載置しても
よい。この場合、カンチレバー1は適宜個所に固定され
る。
【0017】図5はレーザ顕微鏡Bの視野を示す図であ
る。この図で、B0 はレーザ顕微鏡Bの視野、B0Sは試
料3の走査領域の顕微鏡像、B0Aはカンチレバー1の先
端の顕微鏡像、P3 は走査領域の顕微鏡像B0S内の観察
対象個所、P1 はカンチレバー1の先端の探針2が取り
付けられている個所を示す。
【0018】次に、本実施例の動作を説明する。最初
に、光路コントローラ170は光路変換部17を駆動し
てレーザビームを図1に示すように試料3に照射させる
とともに、スイッチ部18を端子T1 側に切り換える。
この状態で、レーザ顕微鏡コントローラ80はステージ
8を駆動して試料3の走査を行なう。この走査中、光検
出器16で得られた検出信号はスイッチ部18を介して
レーザ顕微鏡コントローラ80へ出力され、レーザ顕微
鏡コントローラ80はこの検出信号を画像処理して表示
部19へ出力する。これにより、表示部19には図5に
示す走査領域の顕微鏡像B0Sが表示される。この表示に
基づいて観察対象個所P3 が見出され、その座標がレー
ザ顕微鏡コントローラ80のメモリ記憶される。
【0019】次に、光路コントローラ170は光路変換
部17を駆動してレーザビームを図3に示すようにカン
チレバー1に照射させる。カンチレバー1に照射された
か否かは、表示部19の表示を見ても判断できるが、本
実施例では、光路コントローラ170が光検出器16の
検出信号を入力し、レーザビームがカンチレバー1に照
射されたときの当該検出信号の変化(光干渉の強度の変
化)により判断する。この判断と同時に、光路コントロ
ーラ170は光路変換部17の駆動を停止する。この状
態において、表示部19には図5に示すカンチレバー1
の顕微鏡像B0Aが表示される。
【0020】レーザ顕微鏡コントローラ80は、図5に
示す個所P1 の座標をそのメモリに記憶するとともに、
この座標と、さきに記憶されている観察対象個所P3
座標から、両者の差x、yを演算し、ステージ8を距離
x、yだけ移動させる。この結果、観察対象個所P3
は、カンチレバー1にレーザビームが照射された状態
で、探針2に対向することとなる。
【0021】次に、光路コントローラ170はスイッチ
部18を端子T2 側に切り換える。この状態で、プロー
ブ顕微鏡コントローラ90は、XYZスキャナ9を駆動
して観察対象個所P3 を走査するとともに、この走査
中、光検出器16で得られた検出信号をスイッチ部18
を介して入力する。プローブ顕微鏡コントローラ90は
この入力された検出信号(カンチレバー1のたわみ量に
応じた信号)を画像処理して表示部19へ出力する。こ
れにより、表示部19には観察対象個所P3 の計測結果
の像が表示される。
【0022】このように、本実施例では、広視野顕微鏡
としてレーザ顕微鏡を用いたので、高い分解能で観察対
象個所を捕捉することができ、ひいては、当該観察対象
個所に探針2を確実にセットすることができる。又、プ
ローブ顕微鏡Aとレーザ顕微鏡Bとを、カンチレバー1
の先端がレーザ顕微鏡Bの視野に入る状態で併設し、レ
ーザ顕微鏡のレーザビームおよび光検出器16をプロー
ブ顕微鏡Aの変位検出に併用するようにしたので、プロ
ーブ顕微鏡Aの変位検出に要する装置を省くことがで
き、装置の全体構成を簡素化することができ、かつ、装
置のコストを低減することができる。
【0023】図6は本発明の第2の実施例に係る走査型
プローブ顕微鏡装置の概略構成を示す図である。この図
で、図1に示す部分と同一又は等価な部分には同一符号
が付されている。さきの実施例と比べて本実施例では、
レーザ発振器10は光軸K上に配置され、又、光路変換
部17は省かれている。さらに、XYZスキャナ9はス
テージ8上に設けられ、その上に試料3が載置されてい
る。91はカンチレバー移動機構であり、カンチレバー
1の先端をレーザビームの照射位置に進入させ、又は、
当該照射位置から退避させる機能を有する。
【0024】本実施例では、図4に示すさきの実施例の
光路変換部17に代えてカンチレバー移動機構91を、
又、光路コントローラ170に代えてカンチレバー移動
機構91を駆動するカンチレバー移動機構コントローラ
を設ける。レーザ顕微鏡で観察対象個所を見出すときに
は、カンチレバー移動機構コントローラでカンチレバー
移動機構を駆動してカンチレバー1を退避させ、かつ、
スイッチ部18を端子T1 側に切り換える。試料3の観
察対象位置が見出されると、この位置をステージ8でレ
ーザビームで一致させた後、プローブ顕微鏡で観察対象
個所の計測を行なう。この計測においては、カンチレバ
ー移動機構コントローラでカンチレバー移動機構を駆動
してカンチレバー1をその上面にレーザビームが照射さ
れる位置に進入させ、かつ、スイッチ部18を端子T2
側に切り換える。その他の動作および本実施例の効果
は、さきの実施例の動作および効果と同じである。
【0025】図7は本発明の第3の実施例に係る走査型
プローブ顕微鏡装置の概略構成を示す図である。この図
で、図6に示す部分と同一又は等価な部分には同一符号
が付してある。B1 はレーザ顕微鏡を示す。このレーザ
顕微鏡B1 は共焦点型のレーザ顕微鏡である。20はレ
ーザビームLBの点光源であり、さきの実施例のレーザ
発振器10に相当する。21はハーフミラー又はビーム
スプリッタ、22は対物レンズ、24はピンホール、2
5は光検出器である。
【0026】点光源20からのレーザビームLBはハー
フミラー又はビームスプリッタ21を通り、対物レンズ
22で試料3上に焦点を結ぶ。試料3からの反射光は対
物レンズ22を経てハーフミラー又はビームスプリッタ
21に戻り、ここで光路を変換され、ピンホール24を
通って光検出器25に到達する。対物レンズ22の焦点
距離と試料3の表面が一致したとき光検出器25の出力
は最大となり、焦点距離がずれるに従って出力が低下す
る。ピンホール24が介在しているため、検出感度が極
めて高く、試料3の凹凸情報(Z軸方向の変化の情報)
も計測可能である。このような共焦点型レーザ顕微鏡B
1 の分解能は、レーザビームにヘリュームネオンレーザ
を用いた場合、約0.25μmと云われている。
【0027】本実施例の動作は、図6に示す第2の実施
例の動作に準じる。又、本実施例の効果はさきの各実施
例の効果と同じであり、さらに、上述のように直接凹凸
情報を得ることができるため、XYZスキャナ9におけ
るZ軸方向の制御が容易になる。
【0028】図8は本発明の第4の実施例に係る走査型
プローブ顕微鏡装置の概略構成を示す図である。この図
で、図7に示す部分と同一又は等価な部分には同一符号
が付してある。B2 はレーザ顕微鏡を示す。このレーザ
顕微鏡B2 も図7に示すレーザ顕微鏡B1 と同じく共焦
点型のレーザ顕微鏡である。30はレーザビームLBの
点光源であり、第1、第2の実施例のレーザ発振器10
に相当する。31はビームエキスパンダ、32はミラ
ー、33は音響光学偏向素子(AO素子)、34は偏向
ビームスプリッタ、35はガルバノミラー、36はミラ
ー、37は対物レンズ、38はレンズ、39はCCDイ
メージセンサである。CCDイメージセンサ39は上記
各実施例の光検出器16に相当する。
【0029】点光源30からのレーザビームLBは、ビ
ームエキスパンダ31でビーム径が広げられた後、ミラ
ー32、AO素子33、偏向ビームスプリッタ34、ガ
ルバノミラー35、ミラー36、対物レンズ37を通っ
て試料3に照射され、その反射光は逆に同一経路を経て
偏向ビームスプリッタ34からレンズ38を通り、CC
Dイメージセンサ39に入力される。
【0030】本実施例では、図4に示す構成のうち、光
検出器16に代えてCCDイメージセンサを、又、光路
変換部17に代えてAO素子33およびガルバノミラー
35をそれぞれ設け、さらに、光路コントローラ170
をAO素子33およびガルバノミラー35を制御する機
構に構成する。
【0031】本実施例のレーザ顕微鏡B2 も原理的には
図7に示すレーザ顕微鏡B1 と同じであるが、AO素子
33およびガルバノミラー35を用いて図7に示す実施
例とは異なる動作を行なう。即ち、光路コントローラ1
70は、AO素子33およびガルバノミラー35を制御
してレーザ顕微鏡B2 の視野(図5に示す視野B0 に相
当する)を走査する。この走査は、AO素子33および
ガルバノミラー35の機能により高速に行なわれる。こ
の結果、CCDイメージセンサ39には高速で当該視野
のレーザ顕微鏡像が得られる。CCDイメージセンサ3
9からの信号はレーザ顕微鏡コントローラ80で画像処
理されて表示部19に表示される。
【0032】この場合、試料3上の観察対象個所の像と
カンチレバー1の像が同時に得られるので、両者の座標
も同時に得られる。そこで、レーザ顕微鏡コントローラ
80は当該各座標に基づいてステージ8を移動させ、観
察対象個所を探針2に一致させる。次いで、光路コント
ローラ170はAO素子33およびガルバノミラー35
を制御してレーザビームをカンチレバー1の先端に照射
するとともに、スイッチ部18を端子T2 に切り換え
る。なお、上記ステージ8の移動と光路の変位の動作順
序は逆にしても差し支えない。この状態で、プローブ顕
微鏡コントローラ90はXYZスキャナ9を駆動して、
観察対象個所を走査し、CCDイメージセンサ39にプ
ローブ顕微鏡像を採取する。
【0033】本実施例の効果も第3の実施例の効果と同
じであり、さらに、試料3上の観察対象個所の像とカン
チレバー1の像が同時に得られるので、処理手順がより
一層簡素化される。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、広視野
顕微鏡としてレーザ顕微鏡を用いたので、高い分解能で
観察対象個所を捕捉することができ、ひいては、当該観
察対象個所に探針を確実にセットすることができる。
又、プローブ顕微鏡とレーザ顕微鏡とを、カンチレバー
の先端がレーザ顕微鏡の視野に入る状態で併設し、レー
ザ顕微鏡のレーザビームおよび光検出器をプローブ顕微
鏡の変位検出に併用するようにしたので、プローブ顕微
鏡の変位検出に要する装置を省くことができ、装置の全
体構成を簡素化することができ、かつ、装置のコストを
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る走査型プローブ顕
微鏡装置の概略構成を示す図である。
【図2】レーザ顕微鏡の構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る走査型プローブ顕
微鏡装置の概略構成を示す図である。
【図4】図1および図3に示す装置の駆動を制御する制
御部のブロック図である。
【図5】レーザ顕微鏡の視野を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る走査型プローブ顕
微鏡装置の概略構成を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施例に係る走査型プローブ顕
微鏡装置の概略構成を示す図である。
【図8】本発明の第4の実施例に係る走査型プローブ顕
微鏡装置の概略構成を示す図である。
【図9】プローブ顕微鏡の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 カンチレバー 2 探針 3 試料 8 ステージ 9 XYZスキャナ 10 レーザ発振器 16 光検出器 17 光路変換部 A プローブ顕微鏡 B レーザ顕微鏡

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カンチレバーおよびその先端に取り付け
    られた探針より成るプローブ顕微鏡と、試料を載置する
    面を有しその面内で変位可能なステージとを備えた走査
    型プローブ顕微鏡装置において、レーザ顕微鏡を、前記
    カンチレバーの先端を視野内に入れる位置に設置すると
    ともに、前記レーザ顕微鏡のレーザビームを前記試料と
    前記カンチレバーとに切り換えて照射する光路切換手段
    と、前記試料又は前記カンチレバーで反射したレーザビ
    ームを検出するレーザビーム検出手段とを設けたことを
    特徴とする走査型プローブ顕微鏡装置。
  2. 【請求項2】 カンチレバーおよびその先端に取り付け
    られた探針より成るプローブ顕微鏡と、試料を載置する
    面を有しその面内で変位可能なステージとを備えた走査
    型プローブ顕微鏡装置において、レーザ顕微鏡を、前記
    カンチレバーの先端を視野内に入れる位置に設置すると
    ともに、前記試料に照射されている前記レーザ顕微鏡の
    レーザビーム位置に対して前記カンチレバーの先端を進
    入、退避させるカンチレバー移動手段と、前記試料又は
    前記カンチレバーで反射したレーザビームを検出するレ
    ーザビーム検出手段とを設けたことを特徴とする走査型
    プローブ顕微鏡装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記レ
    ーザ顕微鏡は、干渉型レーザ顕微鏡であることを特徴と
    する走査型プローブ顕微鏡装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2において、前記レ
    ーザ顕微鏡は、共焦点型レーザ顕微鏡であることを特徴
    とする走査型プローブ顕微鏡装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009025126A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Mitsutoyo Corp 形状測定装置
EP2278264A1 (en) 2009-07-13 2011-01-26 Mitutoyo Corporation Probe microscope

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