JPH11132535A - 低圧試験室の圧力制御装置 - Google Patents

低圧試験室の圧力制御装置

Info

Publication number
JPH11132535A
JPH11132535A JP9295275A JP29527597A JPH11132535A JP H11132535 A JPH11132535 A JP H11132535A JP 9295275 A JP9295275 A JP 9295275A JP 29527597 A JP29527597 A JP 29527597A JP H11132535 A JPH11132535 A JP H11132535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
air supply
flow rate
low
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9295275A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4057685B2 (ja
Inventor
Takashi Hara
隆 原
Ikuo Nakamoto
郁雄 仲本
Yasumitsu Yamanaka
庸詳 山中
Toshiharu Miyanaga
俊晴 宮永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanki Engineering Co Ltd
Original Assignee
Sanki Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanki Engineering Co Ltd filed Critical Sanki Engineering Co Ltd
Priority to JP29527597A priority Critical patent/JP4057685B2/ja
Publication of JPH11132535A publication Critical patent/JPH11132535A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4057685B2 publication Critical patent/JP4057685B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Engines (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 換気を必要とする低圧試験室の圧力制御にお
いて、高精度の制御を実現する。制御上の応答遅れによ
るオーバーシュートなどをなくす。 【解決手段】 排気系の流量を一定に制御し、この流量
をセ氏0度、1気圧の標準状態に換算し、入力される圧
力変化速度から求めた標準状態の加減圧風量と、標準状
態に換算された排気系の質量流量との和から吸気制御弁
に与えるCv値を求め、予め求めた補正値によりCv値
を補正し、これを制御量として吸気制御弁に与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の低
圧環境試験に利用される低圧環境試験室のように、換気
を必要とする低圧試験室の圧力制御に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用低圧試験室においては、供試体
の模擬走行状況における標高信号に合わせて室内圧力を
追従制御するために、応答遅れを防止して安定な制御を
行うことが望まれている。この種の装置は、換気を必要
とするため、一般に図7又は図8に示すように構成さ
れ、低圧室と該低圧室に空気を供給する給気系と前記低
圧室の空気を外部に放出する排気系とを備えている。低
圧室の圧力は、給気量と排気量との差で調整される。図
7を参照すると、外気を低圧室7に導入する給気管8に
は給気ファン1と給気制御弁2が設置され、低圧室7内
の空気を排気する排気管9には、排気ブロア3と排気制
御弁4が設置されている。
【0003】図7に示す構成においては、排気系すなわ
ち排気ブロア3と排気制御弁4の動作を一定にしてお
き、圧力センサ5が検出した低圧室7の圧力と目標圧力
とに応じて、給気制御弁2をフィードバック制御し、低
圧室7の圧力が目標圧力になるように調節計6で制御す
る。図8に示す構成においては、給気系すなわち給気フ
ァン1と給気制御弁2の動作を一定にしておき、圧力セ
ンサ5が検出した低圧室7の圧力と目標圧力とに応じ
て、排気制御弁4をフィードバック制御し、低圧室7の
圧力が目標圧力になるように調節計6で制御する。自動
車用低圧試験室の場合には、目標圧力は、試験室内シャ
シダイナモ設備からの標高信号(車速信号と登坂勾配信
号から演算により求められる)に対応する気圧に定めら
れる。
【0004】また、特開昭55−41306号公報に開
示された従来技術においては、給気系主体の制御と排気
系主体の制御とを自動的に切り替えるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の装
置において、圧力制御の性能は、制御機器の応答性能、
低圧室の容積、換気風量の影響を受ける。換気風量の最
低基準は、低圧室内の人員の呼吸量や、実験車両の必要
給気量などで決定される。
【0006】但し、換気量が大きすぎると、給気及び排
気装置の大型化によりコストが増大し、さらに装置故障
時に圧力変動量が大きくなり低圧室内の人体に及ぼす悪
影響が大きい。このため実用上、吸排気装置の換気能力
は必要最小限にすることが望ましい。従って、自動車性
能試験室のように低圧室の容積が大きくなると、室容積
に比べて換気量の比率が小さくなり、制御ゲインも小さ
くなる。このような環境では、従来のようなフィードバ
ック制御を実施するだけでは、圧力制御に応答遅れ、オ
ーバーシュート、ハンチングなどが生じるのは避けられ
ない。
【0007】しかし、例えば自動車用低圧試験室の場
合、室内圧力は自動車排気ガスの評価基準として、標高
信号に合わせて高精度に追値制御しなければならず、高
精度の性能試験を実施するために、低圧試験室の圧力制
御の精度および応答性を改善することが望まれている。
そこで本発明は、低圧試験室の圧力を高精度で制御する
と共に高い応答性を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1では、低圧室と該低圧室に空気を供給する
給気系と前記低圧室の空気を外部に放出する排気系とを
備える低圧試験室の圧力制御装置において、前記排気系
の検出圧力に基づき、該排気系の流量をその設定値に近
づくように制御する排気系制御手段と、前記排気系の流
量値を、少なくとも前記排気系の圧力に基づき、予め定
められた標準状態における質量流量値に換算する排気流
量換算手段と、入力される圧力変化速度を前記低圧室で
実現するのに必要な給気と排気との差分に相当する、前
記標準状態における加減圧質量流量を求める加減圧流量
生成手段と、前記排気流量換算手段が出力する標準状態
における質量流量値と、前記加減圧流量生成手段が出力
する標準状態における加減圧質量流量とに応じて、前記
給気系の質量流量を制御する給気系制御手段を設ける。
【0009】また請求項2の発明では、請求項1記載の
低圧試験室の圧力制御装置において、前記給気系制御手
段が、前記排気流量換算手段が出力する標準状態におけ
る質量流量値と前記加減圧流量生成手段が出力する標準
状態における加減圧質量流量との和と、少なくとも給気
系に配置された給気制御弁の1次圧及び2次圧に基づい
て、前記給気制御弁の制御量であるCv値を求めるCv
値生成手段と、予め定められた係数により、前記Cv値
を補正するCv値補正手段と、該Cv値補正手段により
補正して得られたCv値に応じて、前記給気制御弁の開
度を制御する弁開度調節手段を含む。
【0010】また請求項3の発明では、前記請求項2記
載の低圧試験室の圧力制御装置において、更に前記給気
系制御手段が、前記給気制御弁の上流側に配置され該給
気制御弁の入側に空気を送る給気手段を備えると共に、
該給気手段の制御量を、該給気手段と前記給気制御弁の
間での検出圧力に応じて補正する給気圧力補正手段を備
える。
【0011】(作用)例えば、排気系に設置したブロア
を一定速度で回転させた場合、排気の容積流量はほぼ一
定になるが、排気管内の圧力が変化すると、それに伴っ
て質量流量が変動する。低圧室内の圧力は、給気量と排
気量との収支バランスによって決定されるので、排気系
の質量流量の変動は、低圧室の圧力制御に悪影響をもた
らす。しかし請求項1の発明では、排気系制御手段の働
きにより、排気系の質量流量の変動が抑制される。
【0012】低圧室の圧力、すなわち給気量と排気量と
の収支バランスを正確に制御するためには、給気系、排
気系及び低圧室の状態を、圧力や温度が統一された環境
で把握する必要がある。請求項1では排気流量換算手段
が出力する質量流量値は、予め定められた標準状態(例
えば、1気圧、セ氏0度)に換算された排気系の質量流
量値である。また、加減圧流量生成手段が出力する加減
圧質量流量は、入力される圧力変化速度を低圧室で実現
するのに必要な給気と排気との差分に相当するものであ
り、前記標準状態での値に換算されている。
【0013】従って、前記排気流量換算手段が出力する
質量流量値と、前記加減圧流量生成手段が出力する加減
圧質量流量とを加算した結果により、給気系の質量流量
を制御すれば、低圧室内の圧力を高精度で制御しうる。
しかも、フィードフォワード制御なので、基本的に応答
遅れが生じることがなく、設定圧力変更時に、オーバー
シュートやハンチングの発生を避けることができる。
【0014】また請求項2の発明では、さらに、前記給
気系制御手段に含まれるCv値生成手段が出力するCv
値(弁の容量係数)によって給気制御弁の開度が制御さ
れる。但し、実際には給気制御弁の1次側と2次側との
差圧の大きさ、及び給気制御弁と接続配管の複合抵抗系
の存在により、一般的な計算式で得られるCv値に基づ
いて給気制御弁を制御すると、制御誤差が生じる。この
制御誤差を無くするために、Cv値補正手段は、予め定
められた補正係数(実測などにより予め設定される)に
より、前記Cv値を補正する。弁開度調節手段は、補正
されたCv値に応じて、給気制御弁を制御するので、高
精度の圧力制御が実現する。
【0015】また請求項3の発明では、前記給気制御弁
の上流側に配置された給気手段の制御量を、該給気手段
と前記給気制御弁の間での検出圧力に応じて補正するの
で、給気制御弁の入側の圧力が安定化され、低圧室の圧
力制御の精度を更に向上するのに役立つ。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、この実施の形態は、請求項1,請求項2及
び請求項3に相当する。自動車の低圧環境試験に利用さ
れる低圧室の圧力を制御するシステムの主要部を図3に
示す。図3を参照して説明する。低圧室11は、室容積
が1200(m3)であり、これに給気管12と排気管1
3が接続されている。給気管12の途中には、給気ファ
ン14と給気制御弁18が設置されており、排気管13
の途中には、真空ブロア15が設置されている。
【0017】給気ファン14は、インバータ16によっ
て回転速度が制御される1台のターボファンで構成され
ており、最大で6000 (m3/h)の給気を得る能力を有し
ている。真空ブロア15はインバータ17により回転速
度が制御される容積式の2台のブロアで構成されてお
り、最大で2500 (m3/h)の排気能力を有している。な
お実際には排気管は2系統存在し、各々の排気管にブロ
アが1台ずつ設置されているが、同一の構成であるた
め、図3においては、一方の排気系の記載を省略してあ
る。このシステムにおいては、低圧室11の圧力が43
0〜760(mmHg)の範囲で制御される。
【0018】低圧室11内の圧力は、給気量と排気量と
のバランスによって決定される。即ち、排気量に比べて
給気量が大きいと低圧室11の圧力が上昇し、排気量に
比べて給気量が小さいと低圧室11の圧力が降下する。
この形態では、質量流量をセ氏0度、1気圧の標準状態
に換算して把握し、給気量と排気量とのバランスを制御
し、低圧室11の圧力を制御する。
【0019】つまり、図1に示すように、排気流量をQ
e (Nm3/h)、加減圧流量をQd(Nm3/h)とする
と、給気流量Qs (Nm3/h)は、QeとQdとの和で
表される。Qdが正の値であれば低圧室の圧力は上昇
し、Qdが0であれば変化せず、Qdが負の値であれば
圧力は降下する。
【0020】ところで、真空ブロア15の回転速度を一
定にすると、排気管13での容積流量は一定になるが、
排気管13内の圧力が変化すると、排気管13での質量
流量が変化する。図3に示す形態では、圧力にかかわら
ず排気管13での質量流量が一定になるように制御して
いる。即ち、排気管13に圧力検出器22が設置されて
おり、これが検出したサクション圧Psが効率補正テー
ブル25に入力される。効率補正テーブル25は、図6
(a)に示すように、排気流量設定値Qesの値(A0
0,A01,・・)とサクション圧Psの値(B0,B
1,B2,・・)とで特定されるデータ(D0000,
D0001,D0002,・・・)を出力するテーブル
であり、サクション圧Psが変化しても排気管13の実
際の体積流量が排気流量設定値Qesに維持されるよう
な値が予め登録されている。
【0021】従って、サクション圧Psが変化すると、
効率補正テーブル25の出力値が変化し、インバータ1
7の出力の周波数が変わって真空ブロア15の排気効率
が補正され、排気管13の体積流量がQesに維持され
る。この例では、排気流量設定値Qesとして定数を用
いている。温度,圧力補正処理26においては、次に示
す第1式に基づき、排気流量設定値Qesを標準状態
(セ氏0度、1気圧)の排気流量Qeに換算する。
【0022】 Qe=Qes・(Ps/760)・(273/Te) ・・・・(1) Qes:圧力Psにおける排気流量(m3/h) Ps:サクション圧(mmHg) Te:排気温度(K) 排気温度Teは、排気管13に設置された温度検出器2
3が検出した値である。なお、Teが低圧室11内の温
度(Ts)と大きな差がない場合には、温度検出器23
を省略して、Teの代わりにTsを採用してもよい。
【0023】実際にこのシステムを使用する場合、低圧
室11の圧力目標値SVと圧力変化速度ΔSvが外部の
装置から与えられる。例えば自動車の模擬走行状態の環
境試験をする場合には、車速信号と登坂勾配信号に基づ
いて、標高が計算され、それによって圧力と圧力変化速
度が決定され、SV及びΔSvとしてこのシステムに入
力される。圧力目標値SVと圧力変化速度ΔSvの一例
を図2に示す。
【0024】圧力変化速度ΔSvが正なら圧力目標値S
Vは時間の経過と共に上昇し、圧力変化速度ΔSvが負
の場合には圧力目標値SVは降下する。入力される圧力
変化速度ΔSvに基づき、加減圧風量計算処理28で
は、加減圧流量Qd(Nm3/h)を生成する。計算式
は次の第2式の通りである。 Qd=(V/γ・R・Ts)・(ΔSv/760)・104 ・・・・(2) γ:標準状態の空気比重量 V:低圧室の容積(m3) R:空気のガス定数 Ts:低圧室内温度(K) ΔSv:圧力変化速度(mmHg/h) 必要な給気流量Qs(Nm3/h)は、加算処理27で
QeとQdを加算することで得られる。
【0025】図3に示す形態では、給気管12の質量流
量を必要な給気流量Qsに制御するために、Qsから給
気弁制御18の容量係数であるCv値を求めて、Cv値
で給気制御弁18を制御している。Cv値計算処理30
では、次に示す第3式によりCv値を求める。 Cv0=Qs/273・√{S・Ts/(P1−P2)(P1+P2)} ・・・・(3) S: 空気の比重 P1:給気弁の1次側圧力 P2:給気弁の2次側圧力 上記第3式において、室温Tsは温度検出器21で検出
されたもの、1次側圧力P1及び2次側圧力P2は、そ
れぞれ圧力検出器19及び20で検出されたものであ
る。
【0026】Cv値によって給気制御弁を制御する方式
は基本的に望ましいのであるが、実際にここで求めたC
v0で制御を実施すると制御誤差が発生する。これは、
弁ポート部からの急拡大による圧力損失が主な原因であ
り、上記第3式の適用限界と考えられる。即ち、適正な
Cv値とCv0との間に偏差が生じる。ここでCv値偏
差率=(適正Cv値−Cv0)/適正Cv値、と定義す
ると、Cv値偏差率は、図4に示すように室内圧力P2
に応じて変化する。この偏差を補正するために、図3で
はCv値補正テーブル29を用いて、Cv0からCv1
を生成している。
【0027】Cv値補正テーブル29は、例えば予め実
測して得られた図4のような偏差特性を補償するための
データが圧力P2に対応付けて登録されたものであり、
Cv0と圧力P2を入力することにより、適正Cv値に
補正されたCv1が、Cv値補正テーブル29から出力
される。実際には、Cv値補正テーブル29は図6
(b)のように構成されており、入力されるCv0の値
(A00,A01,・・)と圧力P2の値(B0,B
1,B2,・・・)に応じて定まるデータ(D100
0,D1001,・・)をCv1として出力する。
【0028】弁開度制御器32は、Cv値補正テーブル
29から出力されるCv1に応じて、給気制御弁18の
開度を調整する。また、このようなフィードフォワード
制御だけだと、僅かであるが誤差が生じるので、それを
補償するために図3の構成にはフィードバック制御系も
含まれている。即ち、低圧室11の圧力目標値SVと検
出圧力P2との差分、つまり誤差Esvを減算処理33
で求め、この誤差EsvをPI(比例,積分)制御器3
4に入力して、フィードバック補償量Es2を生成し、
これを加算処理31で弁開度制御器32の入力に加算し
ている。Gfbはフィードバック制御系のゲインを決定
する定数である。
【0029】また、給気ファン14の下流側の圧力変動
による給気ファン14での質量流量の変動を吸収するた
めに、PI制御器24が設けてある。PI制御器24
は、予め定めた目標値と、圧力検出器19が検出した圧
力P1とが一致するような制御量を出力する。この制御
量はインバータ16に与えられる。これによって給気フ
ァン14の下流側の圧力が一定になる。
【0030】図3において、効率補正テーブル25及び
Cv値補正テーブル29の内容は固定であるため、これ
らの各々はこの例ではROM(読み出し専用メモリ)で
構成されている。図3の装置における圧力目標値SV,
検出圧力P2,弁制御出力(弁開度制御器32の出力)
の例を図5に示す。また、実際の装置において、−10
(mmHg/min)の変化速度(ΔSv)で圧力目標
値(SV)を700から600(mmHg)まで変化さ
せた場合と、−20(mmHg/min)の変化速度
(ΔSv)で圧力目標値(SV)を650から600
(mmHg)まで変化させた場合の2種類について実験
を行ったが、何れの場合も、減圧開始、終了と同時に制
御弁出力が適正値に変化し、顕著なオーバーシュートは
認められなかった。また、減圧中も制御精度は±1(m
mHg)以内に維持された。
【0031】なお上記形態においては、効率補正テーブ
ル25及びCv値補正テーブル29をROMで構成した
が、これらをRAM(読み書きメモリ)に置き換えて、
電源投入直後などのタイミングで、ハードディスクやフ
ロッピーディスクなどの記憶媒体から予め定めたデータ
をロードして使用してもよい。また例えば、効率補正テ
ーブル25を、圧力Psのみに応じて補正データが特定
されるテーブルと、そのテーブルの出力値と設定値Qe
sとの乗算処理に置き換えてもよい。Cv値補正テーブ
ル29についても同様に、圧力P2のみに応じて補正デ
ータが特定されるテーブルとそのテーブルの出力値とC
v0との乗算処理に置き換えてもよい。
【0032】更に、テーブルのデータを比較的単純な関
数で近似できる場合には、効率補正テーブル25及びC
v値補正テーブル29を、各々の関数計算処理に置き換
えてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の請求項1
によれば、排気系の流量をその設定値に近づくように制
御した上で、この排気系の標準状態に換算された質量流
量と、入力される圧力変化速度から求められる標準状態
における加減圧質量流量とを基準にして決定した制御目
標値により、給気系の質量流量をフィードフォワード制
御するので、制御上の応答遅れがなくなり、オーバーシ
ュートやハンチングの発生も防止される。
【0034】また請求項2によれば、Cv値補正手段に
より補正して得られたCv値に応じて、給気制御弁の開
度を制御するので、Cv値を計算する際に発生する誤差
の影響を十分に低減でき、精度の高い圧力制御が実現す
る。また請求項3の発明によれば、前記給気制御弁の上
流側に配置された給気手段の制御量を、該給気手段と前
記給気制御弁の間での検出圧力に応じて補正するので、
給気制御弁の入側の圧力が安定化され、低圧室の圧力制
御の精度を更に向上するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の1形態の構成例を示すブロック図であ
る。
【図2】圧力目標値SVと圧力変化速度ΔSvの関係を
示すタイムチャートである。
【図3】図1の制御系を具体化したブロック図である。
【図4】室内圧力とCv値偏差率の相関の一例を示すグ
ラフである。
【図5】SV,ΔSv,弁制御出力の変化例を示すタイ
ムチャートである。
【図6】各テーブルの内容の一部を示すマップである。
【図7】従来の制御系の構成を示すブロック図である。
【図8】従来の制御系の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 低圧室 12 給気管 13 排気管 14 給気ファン 15 真空ブロア 16,17 インバータ 18 給気制御弁 19,20,22 圧力検出器 21,23 温度検出器 24 PI制御器 25 効率補正テーブル 26 温度,圧力補正処理 27 加算処理 28 加減圧風量計算処理 29 Cv値補正テーブル 30 Cv値計算処理 31 加算処理 32 弁開度制御器 33 減算処理 34 PI制御器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低圧室と該低圧室に空気を供給する給気
    系と前記低圧室の空気を外部に放出する排気系とを備え
    る低圧試験室の圧力制御装置において、 前記排気系の検出圧力に基づき、該排気系の流量をその
    設定値に近づくように制御する排気系制御手段と、 前記排気系の流量値を、少なくとも前記排気系の圧力に
    基づき、予め定められた標準状態における質量流量値に
    換算する排気流量換算手段と、 入力される圧力変化速度を前記低圧室で実現するのに必
    要な給気と排気との差分に相当する、前記標準状態にお
    ける加減圧質量流量を求める加減圧流量生成手段と、 前記排気流量換算手段が出力する標準状態における質量
    流量値と、前記加減圧流量生成手段が出力する標準状態
    における加減圧質量流量とに応じて、前記給気系の質量
    流量を制御する給気系制御手段とを設けたことを特徴と
    する低圧試験室の圧力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の低圧試験室の圧力制
    御装置において、前記給気系制御手段が、 前記排気流量換算手段が出力する標準状態における質量
    流量値と前記加減圧流量生成手段が出力する標準状態に
    おける加減圧質量流量との和と、少なくとも給気系に配
    置された給気制御弁の1次圧及び2次圧に基づいて、前
    記給気制御弁の制御量であるCv値を求めるCv値生成
    手段と、 予め定められた係数により、前記Cv値を補正するCv
    値補正手段と、 該Cv値補正手段により補正して得られたCv値に応じ
    て、前記給気制御弁の開度を制御する弁開度調節手段と
    を含むことを特徴とする低圧試験室の圧力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項2記載の低圧試験室の圧力制
    御装置において、前記給気系制御手段が、 前記給気制御弁の上流側に配置され該給気制御弁の入側
    に空気を送る給気手段を備えると共に、該給気手段の制
    御量を、該給気手段と前記給気制御弁の間での検出圧力
    に応じて補正する給気圧力補正手段を備えたことを特徴
    とする低圧試験室の圧力制御装置。
JP29527597A 1997-10-28 1997-10-28 低圧試験室の圧力制御装置 Expired - Lifetime JP4057685B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29527597A JP4057685B2 (ja) 1997-10-28 1997-10-28 低圧試験室の圧力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29527597A JP4057685B2 (ja) 1997-10-28 1997-10-28 低圧試験室の圧力制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11132535A true JPH11132535A (ja) 1999-05-21
JP4057685B2 JP4057685B2 (ja) 2008-03-05

Family

ID=17818498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29527597A Expired - Lifetime JP4057685B2 (ja) 1997-10-28 1997-10-28 低圧試験室の圧力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4057685B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7610746B2 (en) 2005-09-14 2009-11-03 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Combustion control device for gas turbine
CN105352735A (zh) * 2015-11-18 2016-02-24 河北华北柴油机有限责任公司 发动机模拟高原进气装置
CN105928123A (zh) * 2015-02-27 2016-09-07 阿自倍尔株式会社 室压控制系统及室压控制方法
CN107575742A (zh) * 2016-09-26 2018-01-12 吉林壹舟医疗科技有限公司 一种低压舱的气路系统
CN107570220A (zh) * 2016-09-26 2018-01-12 吉林壹舟医疗科技有限公司 一种能够形成低压环境的舱室
CN107940639A (zh) * 2017-11-09 2018-04-20 珠海格力电器股份有限公司 冷水机组的控制方法和装置
CN114563187A (zh) * 2022-04-29 2022-05-31 中国飞机强度研究所 气候实验室飞机发动机开车试验室内压力控制装置及方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102553675B1 (ko) * 2016-03-23 2023-07-10 주식회사 대동 내연기관용 고지대 성능 시험 장치
JP6218875B2 (ja) * 2016-04-07 2017-10-25 ダイキン工業株式会社 気圧調整試験室の圧力制御装置
CN107490483B (zh) * 2016-12-24 2020-06-02 宝沃汽车(中国)有限公司 发动机模拟高原进气装置
CN107490484B (zh) * 2016-12-24 2020-06-02 宝沃汽车(中国)有限公司 发动机模拟高原进气装置
JP2022158087A (ja) * 2021-04-01 2022-10-14 東京エレクトロン株式会社 ガス供給装置、ガス供給方法、および基板処理装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7610746B2 (en) 2005-09-14 2009-11-03 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Combustion control device for gas turbine
CN105928123A (zh) * 2015-02-27 2016-09-07 阿自倍尔株式会社 室压控制系统及室压控制方法
CN105928123B (zh) * 2015-02-27 2019-03-22 阿自倍尔株式会社 室压控制系统及室压控制方法
CN105352735A (zh) * 2015-11-18 2016-02-24 河北华北柴油机有限责任公司 发动机模拟高原进气装置
CN107575742A (zh) * 2016-09-26 2018-01-12 吉林壹舟医疗科技有限公司 一种低压舱的气路系统
CN107570220A (zh) * 2016-09-26 2018-01-12 吉林壹舟医疗科技有限公司 一种能够形成低压环境的舱室
CN107570220B (zh) * 2016-09-26 2024-04-26 吉林壹舟医疗科技有限公司 一种能够形成低压环境的舱室
CN107940639A (zh) * 2017-11-09 2018-04-20 珠海格力电器股份有限公司 冷水机组的控制方法和装置
CN107940639B (zh) * 2017-11-09 2019-03-19 珠海格力电器股份有限公司 冷水机组的控制方法和装置
CN114563187A (zh) * 2022-04-29 2022-05-31 中国飞机强度研究所 气候实验室飞机发动机开车试验室内压力控制装置及方法
CN114563187B (zh) * 2022-04-29 2022-07-12 中国飞机强度研究所 气候实验室飞机发动机开车试验室内压力控制装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4057685B2 (ja) 2008-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4057685B2 (ja) 低圧試験室の圧力制御装置
JP6278119B2 (ja) 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法
US5385505A (en) Pressure maintenance system for substantially sealed space
US10256488B2 (en) Fuel cell system and control method of the same
JPS6116239A (ja) 過給機付エンジンの過給圧制御装置
US6406268B1 (en) Control of a compressor unit
JP2003168467A (ja) 車両用燃料電池システムの制御装置
JPH11259140A (ja) 流量制御装置
JPS62195492A (ja) タ−ボ圧縮機のサ−ジング防止装置
JP3683269B2 (ja) 閉環状ステータベーンの制御機構
JPH03100398A (ja) ターボコンプレツサのサージング防止装置
JP6984466B2 (ja) 燃料電池システム
JP2015086772A (ja) 燃料調整装置、燃焼器、ガスタービン装置、ガスタービンシステム、燃料制御方法、及びプログラム
JPH087109B2 (ja) 吹出式風洞の圧力制御装置
JP4513936B2 (ja) ガスタービンの燃料流量制御方法
JP2949521B2 (ja) 排気装置用制御装置
JP3137498B2 (ja) ガスタービン用燃料ガス供給装置およびその制御方法
JP2515648B2 (ja) 吹出式風洞の圧力制御装置
CN111736470B (zh) 一种使用扰动观测器代替前馈的控制方法
JPH02267328A (ja) ガスタービンエンジンの制御装置および制御方法
JP3817851B2 (ja) ガス焚きボイラの燃料ガス圧力制御方法及び装置
JPH08284879A (ja) 送風機制御装置
JP3523974B2 (ja) 流体圧力制御装置
JP2895950B2 (ja) 室圧制御換気設備
JPH09228900A (ja) 内燃機関用egr制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070717

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070918

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131221

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term