JPH11132360A - 管路内の破断したサブダクト部分の取り出し方法 - Google Patents

管路内の破断したサブダクト部分の取り出し方法

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JPH11132360A
JPH11132360A JP29696497A JP29696497A JPH11132360A JP H11132360 A JPH11132360 A JP H11132360A JP 29696497 A JP29696497 A JP 29696497A JP 29696497 A JP29696497 A JP 29696497A JP H11132360 A JPH11132360 A JP H11132360A
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broken
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sub duct
towing
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JP29696497A
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Terunobu Iio
輝伸 飯尾
Hirokazu Kuzushita
弘和 葛下
Masaharu Bando
正治 坂東
Masahiro Fukui
政博 福井
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RYOSEI DENSETSU KK
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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RYOSEI DENSETSU KK
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管路内でサブダクトが破断した場合に、破断
サブダクト部分を容易に取り出し得る実用的な方法を提
供することにある。 【解決手段】 管路内に挿設するサブダクト内には予め
牽引手段を挿通しておき、且つサブダクトの一端側から
牽引手段を引いたときにサブダクトの他端が牽引手段と
共に牽引される状態としておき、管路内でサブダクトが
破断したときに牽引手段を引いて管路内からサブダクト
を牽引し取り出すことを特徴とするサブダクトの取り出
し方法。 【効果】 破断したサブダクト部分の全部を極めて容易
に且つ確実に管路の外に取り出すことができる。よって
破断サブダクト部分の取り出しのために、管路自体を堀
り返す大規模工事が不要であり、またその際に必要とな
る交通規制や停電を回避することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力ケーブル布設
用の管路などの管路の内部に存在するサブダクトを該管
路内から取り出す方法に関し、詳しくは、管路内の破断
したサブダクト部分を該管路内から取り出す方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4は、電力ケーブルなどの地下ケーブ
ルを布設したケーブル管路の側面断面図であり、図5は
図4におけるX−X線に沿った断面図であり、図6は図
5の一部拡大図である。図4〜図6において、Gは舗装
道路の路面、Mは路面Gに設けられたマンホール、Sは
各マンホールの下に掘設された作業空間、D1〜D9は
いずれも作業空間Sの側壁において開口しているケーブ
ル管路(以下、管路)である。図4では、管路D1〜D
9のうち、D7〜D9の三本だけが示されている。Cは
それら管路D1〜D9内に布設されて作業空間S内で露
出するケーブル群である。このうち管路D7は、図示す
る通りにL字状に湾曲して路面Gに向かって立ち上がっ
ている。管路D7の立ち上がり部をD10として示す。
Pは、地上に露出する管路D7(立ち上がり部D10)
の先端部の傍に位置する電柱である。管路D1〜D9の
うち、従来よりその8本D2〜D9が電力ケーブル布設
用に、残る1本D1のみが通信ケーブル布設用にそれぞ
れ使用されてきている。
【0003】近時における情報通信社会の到来により、
通信ケーブル特に光ファイバ通信ケーブルの急激な増大
により、我国の各地における通信ケーブル専用布設用の
管路D1 が既に通信ケーブルで満杯となっていて、その
上で追加の通信ケーブル布設需要が続発している。舗装
道路の路面Gを堀り起こして管路を増設することは、既
設管路の量が甚大であるだけに工事費、工事期間、工事
による都市機能の麻痺などの観点から実際上不可能であ
る。
【0004】そこで電力ケーブル布設用の各管路D2〜
D9内には、図6から判るように、空間RSが残存して
いることに着目して、該空間を通信ケーブル布設用に利
用することが提案され、一部実施されるに至っている。
図4〜図6は、例えば管路D7についてその様子を示
し、CTは電力ケーブル布設用の管路内に最もよく布設
されているCT1〜CT3の三芯からなる6kv電力ケ
ーブル(トリプレックス)であり、SDは管路D7の残
存空間RS内に布設されたサブダクトである。サブダク
トSD内には光ファイバ通信ケーブルOFCが布設され
ていて、光ファイバ通信ケーブルOFCは、管路D7内
のサブダクトSDの先端部から露出して傍の電柱Pに架
設されている支線と接続されている。
【0005】マンホールMの設置間隔、あるいは電柱P
と最寄りのマンホールMとの間隔、したがって管路D7
の長さは、通常30〜250m程度であり、したがって
かかる長尺の管路内に布設されるサブダクトSDも同程
度の長尺である。なお管路D7の立ち上がり部D10の
長さは、5〜100m程度である。
【0006】管路は、主として鋼管にて形成されてお
り、一方、サブダクトSDはポリ塩化ビニル管などの可
撓性プラスチック管にて形成されている。サブダクトS
Dの管路内への布設は、管路の一端からサブダクトSD
を押し込む方法、あるいは管路内に予め設置したガイド
ワイヤーの一端に被布設のサブダクトSDの先端を接続
し、ガイドワイヤーの他端を牽引して引き込む方法の二
方法が考えられる。このうち後者の引き込み方法では、
作業員による強引な牽引が行われ勝ちで既設の電力ケー
ブルを損傷することがあるので、かかる問題のない押し
込み方法が専ら採用されている。押し込み方法において
は、サブダクトSDの押し込みの途中に挿入抵抗を感じ
ると、抵抗のない押し込み方向を模索しつつ押し進める
ので電力ケーブルに損傷を与える心配がない。
【0007】ところでサブダクトSDの押し込み方法
は、既設の電力ケーブルの損傷防止上からは有利であっ
ても、押し込みの過程でサブダクトSDが破断する可能
性がある。以下その理由を、サブダクトSDをマンホー
ルM下の作業空間Sから管路D7およびその立ち上り部
D10に挿設するケースを例にとって説明する。図7お
よび図8は、共にサブダクトSDを管路D7に押し込み
挿設する際の作業図であって、図7は押し込み中の状態
を示す断面図であり、一方図8は押し込みの途中に挿入
抵抗を感じて、押し込みの方向を変更するためにサブダ
クトSDを一旦少し引き戻ししている状態での断面図で
ある。管路D7は、通常、曲率半径0.6〜1m程度の
曲がり部D71を有している。押し込み中においては、
サブダクトSDの先端部SD1は、管路D7内では図7
に示す通り、管路D7の立ち上がり部D10の側壁D7
2上をスライドしつつ進行するが、引き戻しの際にはサ
ブダクトSDは、その直線化癖により図8に示す通り、
曲がり部D71の内壁D73と強く接触した状態で、換
言すると、内壁D73に擦られつつ引き戻される。この
ときにサブダクトSDが一〜数カ所で破断することがあ
る。
【0008】多くの管路は、種々の曲がり部があって、
それら曲がり部毎に上記した曲がり部D71の場合と同
様の機構にて破断が生じる可能性がある。破断したサブ
ダクトSDは、使用不可であるばかりでなく新品のサブ
ダクトを挿設する際の邪魔にもなるので除去する必要が
ある。しかし管路は、上記した通りの長尺であるうえに
管路内は狭隘であり、加えて電力ケーブルが布設されて
いるので、管路内に残存する破断サブダクト部分の除去
は容易でない。例えば、管路の一端から掻出治具を挿入
して掻き出す方法は、電力ケーブルの存在が掻出治具の
挿入の障害となる。たとえ掻出治具を挿入できたとして
も、該破断部分の存在位置が不明であるので、掻出治具
を破断部分に接続することが困難である。管路の一端か
ら強風を吹き込む方法は、破断部分が中空であって風圧
を受け難いうえにトリプレックス電力ケーブルの表面凹
凸が破断部分の管路内の円滑な移動を邪魔する。さらに
破断部分の管路内の強引な移動は、電力ケーブルの表面
を損傷する問題もある。破断部分の確実な除去方法は管
路の堀り返しであるが、この方法は大規模の堀り返し工
事を必要とし、その間は長時間の交通規制並びに停電を
伴うので実際的でない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかして本発明が解決
しようとする課題は、長尺の管路内でサブダクトが破断
した場合に、破断サブダクト部分を容易に取り出し得る
実用的な方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明における上記課題
の解決手段の特徴は、つぎの通りである。
【0011】(1) 管路内のサブダクト内には牽引手段が
予め挿設され且つサブダクトの一端側から牽引手段を引
いたときにサブダクトの他端が牽引手段と共に牽引され
るようにしておき、サブダクトの一端側から牽引手段を
引いて管路内から破断したサブダクト部分を牽引し取り
出すことを特徴とする管路内の破断したサブダクト部分
の取り出し方法。 (2) 牽引手段が、サブダクトの全長より長い牽引用長尺
体と牽引用長尺体の片側または両側に設けられ且つサブ
ダクトの端に係合する係合手段とを有し、牽引用長尺体
がサブダクト内に予め挿設されてなる上記(1) 記載の管
路内の破断したサブダクト部分の取り出し方法。 (3) 牽引用長尺体が、金属製または有機高分子製の単
線、撚線、チェーンからなる群から選ばれた少なくとも
1種であり、係合手段がサブダクト内に挿入し得る円柱
体部とサブダクトの内径より大きい底面直径を有する円
錐形部とを有していて円錐形部の底面が円柱体部と接続
されてなるものである上記(1) または(2) 記載の管路内
の破断したサブダクト部分の取り出し方法。 (4) 管路が電力ケーブル布設用の管路であり、サブダク
トが通信ケーブル布設用のサブダクトである上記(1) 〜
(3) のいずれかに記載の管路内の破断したサブダクト部
分の取り出し方法。
【0012】
【作用】本発明においては、例えばサブダクトの全長よ
り長い金属撚線などの牽引用長尺体とその片側または両
側に設けられた係合手段とを有するような牽引手段が用
いられ、管路内に存在するサブダクト内には、上記の牽
引用長尺体が予め挿通されている。また上記の係合手段
は、サブダクトの端部と係合し得る機能を有する。さら
にサブダクトの一端側から牽引用長尺体の一端を引くと
サブダクトの他端が牽引手段と共に牽引される状態とさ
れている。この状態でサブダクトが二以上の部分に破断
しても、破断にて生じた二以上のサブダクト部分は、牽
引用長尺体にて恰も数珠繋ぎ状となっているので、サブ
ダクトの一端側から牽引用長尺体を引くことにより破断
サブダクト部分の全部を管路の外に牽引し、取り出すこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明においては、管路は前記し
たケーブル布設用のものに限らず、その他の用途の管路
であってもよい。また管路は、鋼、SUS、コンクリー
ト、FRC(繊維補強コンクリート)、プラスチック、
FRP(繊維補強プラスチック)、あるいはその他の材
料にて形成されたものであってもよい。なお本発明の実
施に適した管路は、その内径が100〜150cm程度
のものである。
【0014】サブダクトについても、その用途や形成材
料の種類は問わない。但し実際問題上から、一般に長尺
で且つ内部が狭隘な管路にサブダクトを挿設するには、
サブダクトとしては、SUSの螺旋管、可撓性のパイ
プ、就中プラスチックパイプが用いられる。さらに可撓
性プラスチックパイプのうちでも、パイプの内径、肉
厚、および曲げ剛性(kg・mm2 )が小さいとパイプ
の剛性が乏しくなって、押し込みによる挿設が困難とな
る。一方、パイプの内径、肉厚、および曲げ剛性が大き
くなると逆にパイプの剛性が大きくなってドラム巻きが
困難となり、その長尺物をドラム巻きして輸送すること
ができなくなる。よってサブダクトとしては、内径、肉
厚、および曲げ剛性が、それぞれ25〜35mm程度、
1.5〜3.0mm程度、および5×106 〜2×10
7 kg・mm2 程度の剛性プラスチックパイプであるも
のが好ましい。
【0015】上記の剛性プラスチックパイプは、例えば
破断面伸びが少なくとも10%、特に少なくとも25%
の種々の剛性プラスチックにて形成し得る。かかる剛性
プラスチックを例示すると、硬質ポリ塩化ビニル、ポリ
エチレン、ポリスチレン、アクリル系樹脂などの汎用剛
性プラスチック類、フッ素樹脂、ポリアミド、ポリアセ
タール、ポリアミドイミド、ポリイミドなどのエンジニ
アリングプラスチック類などである。
【0016】一般的にプラスチックの剛性は、配合剤特
に充填剤や繊維類を配合することにより高めることがで
きる。したがってプラスチック単品では剛性が不十分で
あっても、上記の配合剤を配合して剛性を改善したプラ
スチック組成物からなるプラスチックパイプもサブダク
トとして使用することができる。上記の充填剤として
は、例えば、タルク、クレー、カーボンブラック、シリ
カ、ガラス粉、マイカなどであり、上記の繊維類として
は、例えば、セラミック繊維、ロックウール、ガラス繊
維、カーボン繊維、炭化珪素やアルミナなどのウィス
カ、ポリアミド繊維、アラミド繊維などの無機または有
機の繊維である。
【0017】サブダクト用として特に多用されている剛
性プラスチックパイプは、硬質ポリ塩化ビニル製のもの
である。その場合の硬質ポリ塩化ビニルとしては、各種
の硬質ポリ塩化ビニル製品の製造に使用されているポリ
塩化ビニルと、その100重量部あたり上記した充填剤
20〜70重量部、特に30〜60重量部とからなる実
質的に可塑剤フリーのポリ塩化ビニル組成物であって、
組成物の破断面伸びが少なくとも25%、特に少なくと
も35%のものである。本発明では、前記した種々のパ
イプからなるサブダクトを対象となし得る。
【0018】以下、本発明を図例により詳細に説明す
る。図1は、本発明で使用する牽引手段を予め挿通した
サブダクトを管路内に押し込み挿設する際の状態を示す
断面図である。図2は、図1におけるサブダクト先端部
の拡大断面図である。図3は、本発明の実施例におい
て、管路の外に取り出されるべき破断したサブダクトの
状態を示す断面図である。
【0019】図1〜図3においては、図7〜図8に基づ
いて前記した場合と同じく、サブダクトSDをマンホー
ル下の作業空間Sから管路D7に挿設するケースを例に
とって説明する。
【0020】サブダクトSD内には、その全長にわたり
牽引手段Wの牽引用長尺体W1が挿通されている。牽引
手段Wは、サブダクトSDの全長より長い牽引用長尺体
W1と牽引用長尺体W1の片端に接続された係合手段W
2とからなる。牽引用長尺体W1としては、破断したサ
ブダクト部分を牽引して管路の外に取り出す際に必要な
牽引張力に耐えるものであればよい。例えば、金属製ま
たは有機高分子製の単線、撚線、チェーンなどが例示さ
れる。係合手段W2は、先端の円錐形部W21、中間の
円柱体部W22、および後端の接続部W23とからな
り、W21、W22、およびW23の三部は図2に示す
通りに一体成形されていて、牽引用長尺体W1は接続部
W23に設けられた孔に掛けられて係合手段W2と接続
されている。円柱体部W22は、その外径がサブダクト
SDの内径より僅かに小さくてサブダクト内に挿入し得
る。一方、円錐形部W21の底面の直径はサブダクトS
Dの内径より大きくて、かかる径差に基づいて両部W2
1、W22間にリング状の鍔W24が形成されている。
鍔W24の外径は、サブダクトSDの内径より確実に大
きい。しかしてサブダクトSDの一端から露出する牽引
用長尺体W1を矢印Aの方向(図1参照)に引っ張る
と、図2に示す通り、係合手段W2はその鍔W24がサ
ブダクトSDの最先端面に掛かってサブダクトSDの先
端に係合し、サブダクトSDの全体が牽引用長尺体W1
と一緒に牽引されることになる。
【0021】円錐形部W21の底面直径が過大であって
サブダクトSDの外径より大きいと、サブダクトSDの
外周面からはみ出た該底面の外周部が牽引用長尺体W1
によるサブダクトSDの牽引の際の抵抗となり、また管
路D7内の電力ケーブル(図1、図3では図示省略)の
表面を損傷することがある。よって鍔W24とサブダク
トSDの最先端面との接触面積が充分であって、牽引用
長尺体W1によるサブダクトSDの牽引が支障なく行え
る限り、円錐形部W21の底面直径はサブダクトSDの
外径と同じか、あるいは僅かに小さい方がよい。
【0022】サブダクトSDを管路D7内に押し込む
際、係合手段W2は、通常、図2に示すようにサブダク
トSDの先端に確り係合した状態に維持される。この係
合維持は、サブダクトSDの押し込み前進に対して牽引
用長尺体W1を軽く矢印Aの方向に引っ張り続けること
により達成される。かかる状態を維持すると、円錐形部
W21がその円錐形により押し込み抵抗を軽減する機能
をなす。その際に円錐形部W21の頂部は、それが鋭利
であると電力ケーブルを損傷することがあるので、丸み
を持たせておくことが好ましく、且つ円錐形部W21の
少なくとも頂部表面、好ましくは全表面は、平滑にして
低摩擦係数の材料、例えばポリ四フッ化エチレン、二硫
化モリブデン、ガラス、陶器、硬質金属などで形成され
ていることが好ましい。
【0023】図3には、図8に基づいて先に説明したよ
うに、サブダクトSDの引き戻しの際の内壁D73での
擦れにより二ケ所で破断が生じて三部分SD1、SD
2、SD3に破断したサブダクトSDを示す。サブダク
トSD内には、牽引手段Wの牽引用長尺体W1が挿通さ
れているのでそれを矢印Aの方向に引くと、係合手段W
2と共に上記三部分SD1、SD2、SD3が数珠繋ぎ
状で牽引され、かくしてそれらを管路D7の外に取り出
すことができる。
【0024】図1に示すサブダクトの管路内への押し込
みにおいて、サブダクトが破断事故なく挿設し得た場合
には、押し込み先端側から係合手段W2および牽引用長
尺体W1を引き抜き除去し、代わって所定の光ファイバ
通信ケーブルなどを挿設することができる。しかし本発
明においては、管路内挿設後、さらには光ファイバ通信
ケーブルなどの挿設後においても、少なくともサブダク
ト内の牽引用長尺体W1は除去せずに残存せしめておく
ことが好ましい。かくすると、後日に何らかの理由でサ
ブダクトが破断した場合には、必要に応じて前記した方
法で破断したサブダクトを容易に除去することができ
る。
【0025】本発明において用いられる牽引手段中の係
合手段は、基本的に、牽引用長尺体W1にて牽引される
際にサブダクトの一端をも一緒に牽引する機能を有すれ
ばよいのであるから、図2に示す係合手段W2以外にも
種々の変形実施態様が可能である。例えば、海釣りで使
用する移動浮きのようなもの、サブダクトの先端または
その極く近傍でサブダクト壁に固定された鉤などが例示
される。あるいはサブダクトの先端またはその極く近傍
の管壁に子孔を明けて、牽引用長尺体W1の先端部をそ
の子孔に通して接続しておいてもよい。
【0026】さらに牽引手段中の係合手段は、牽引用長
尺体W1の片側のみならずその両側に設けて、牽引用長
尺体W1の両端のどちら側からでもサブダクトを牽引除
去できるようにしておいてもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、管路内でサブダクトが
多数のサブダクト部分に破断しても、管路自体並びに該
管路内の既設の電力ケーブルを損傷することなく、破断
サブダクト部分の全部を極めて容易に且つ確実に管路の
外に取り出すことができる。よって、管路自体を堀り返
すような大規模の工事が不要であり、また管路の堀り返
しの際に必要となる長時間に及ぶ交通規制や停電を回避
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する牽引手段を挿通したサブダク
トを管路内に押し込み挿設する際の状態を示す断面図で
ある。
【図2】図1におけるサブダクト先端部の拡大断面図で
ある。
【図3】本発明の実施例において、破断したサブダクト
の状態を示す断面図である。
【図4】地下ケーブルの布設状況を概略的に示す側面断
面図である。
【図5】図4におけるX−X線に沿った断面図である。
【図6】図5の一部拡大図である。
【図7】サブダクトを従来の方法で管路内に押し込み挿
設する際の状態を示す断面図である。
【図8】管路内でサブダクトが破断する理由を説明する
ための管路およびサブダクトの断面図である。
【符号の説明】
S マンホールの下に掘設された作業空間 D7 管路 SD サブダクト SD1 破断したサブダクトSDの部分 SD2 破断したサブダクトSDの部分 SD3 破断したサブダクトSDの部分 W 牽引手段 W1 牽引手段の牽引用長尺体 W2 牽引手段の係合手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂東 正治 大阪府大阪市西淀川区千舟3−1−7 菱 星電設株式会社関西事業所内 (72)発明者 福井 政博 大阪府大阪市西淀川区千舟3−1−7 菱 星電設株式会社関西事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管路内のサブダクト内には牽引手段が予
    め挿設され且つサブダクトの一端側から牽引手段を引い
    たときにサブダクトの他端が牽引手段と共に牽引される
    ようにしておき、サブダクトの一端側から牽引手段を引
    いて管路内から破断したサブダクト部分を牽引し取り出
    すことを特徴とする管路内の破断したサブダクト部分の
    取り出し方法。
  2. 【請求項2】 牽引手段が、サブダクトの全長より長い
    牽引用長尺体と牽引用長尺体の片側または両側に設けら
    れ且つサブダクトの端に係合する係合手段とを有し、牽
    引用長尺体がサブダクト内に予め挿設されてなる請求項
    1記載の管路内の破断したサブダクト部分の取り出し方
    法。
  3. 【請求項3】 牽引用長尺体が、金属製または有機高分
    子製の単線、撚線、チェーンからなる群から選ばれた少
    なくとも1種であり、係合手段がサブダクト内に挿入し
    得る円柱体部とサブダクトの内径より大きい底面直径を
    有する円錐形部とを有していて円錐形部の底面が円柱体
    部と接続されてなるものである請求項1または2記載の
    管路内の破断したサブダクト部分の取り出し方法。
  4. 【請求項4】 管路が電力ケーブル布設用の管路であ
    り、サブダクトが通信ケーブル布設用のサブダクトであ
    る請求項1〜3のいずれかに記載の管路内の破断したサ
    ブダクト部分の取り出し方法。
JP29696497A 1997-10-29 1997-10-29 管路内の破断したサブダクト部分の取り出し方法 Pending JPH11132360A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010039019A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ケーブル敷設用治具及び光ケーブル敷設方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010039019A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ケーブル敷設用治具及び光ケーブル敷設方法

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