JP2943858B2 - 管路内におけるノズル付ホースの挿通方法 - Google Patents

管路内におけるノズル付ホースの挿通方法

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JP2943858B2 JP33104596A JP33104596A JP2943858B2 JP 2943858 B2 JP2943858 B2 JP 2943858B2 JP 33104596 A JP33104596 A JP 33104596A JP 33104596 A JP33104596 A JP 33104596A JP 2943858 B2 JP2943858 B2 JP 2943858B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は管路内におけるノズ
ル付ホースの挿通方法に関し、詳しくは、複数の電線ケ
ーブルが収容された既設の長尺な管路において、その管
路内部の電線ケーブルを除く部位で管路両端部間で貫通
する間隙に、長尺なノズル付ホースを管路の一端部から
他端部まで挿通させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、地中には下水管やCVT用電線
管などの各種の管路が埋設され、例えば、CVT用電線
管では、例えば3本の電線を撚り合わせた電線ケーブル
や単体の電線からなる電線ケーブル等、種々様々な電線
ケーブル(例えば、6000V程度の高圧ケーブル等)
が収容されている。
【0003】このように地中に埋設された電線管につい
ては、電線ケーブルの保守管理上、電線ケーブルの点検
及び交換を定期的に実施する必要があり、そのため、マ
ンホール内部で電線管の開口端部から電線ケーブルを引
き出して前述した点検及び交換を実施しているのが通常
である。
【0004】また、近年の光通信技術の進歩によりファ
イバケーブルを前記電線管を利用して敷設する手段が採
用されており、この電線管内部の電線ケーブルを除く部
位で電線管の両端部間で貫通する間隙にファイバケーブ
ルを挿通させるようにしている。尚、前述したように電
線管の内部には複数の電線ケーブルが予め収容されてい
るため、その電線ケーブルとの絶縁性を確保する必要か
ら、まず、電線管にファイバ用保護管を挿通させ、その
保護管内にファイバケーブルを挿通させるようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、地震や地盤
沈下などにより地中に埋設された電線管の継手部が破損
してその継手部から電線管内に砂が侵入した場合、電線
ケーブルを点検又は交換するためにその電線ケーブルを
引き出すことや、電線管の破損した継手部を含む箇所を
点検するために超小型テレビカメラが装着されたケーブ
ルを挿入することが、電線管の内部に充満した砂が障害
物となって困難になる事態が発生する。
【0006】このように電線管や電線ケーブルの保守管
理作業は、マンホール内部の電線管の開口端部を利用し
て電線管が地中に埋設されたままの状態で行わなければ
ならず、必然的に長尺な電線管に対して行われる電線ケ
ーブルの引き出し等の作業がより一層困難になっている
というのが現状であった。
【0007】尚、前述したようにマンホールを利用せず
に短い区間で電線管や電線ケーブルを保守管理しようと
すると、その短い区間で地面を掘る土木作業が必要とな
って、実際上、大がかりな工事となって長時間の作業と
膨大な労力が必要となって不適である。
【0008】また、電線管へのファイバ敷設に際して、
その電線管の内部では、複数の電線ケーブルが収容され
ているため、その電線管の貫通間隙に保護管を挿入しよ
うとしても、電線管自体がストレート状に配置されてい
るとは限らず、上下方向や水平方向にS字状に湾曲して
いたり、L字状に屈曲していたりする箇所もあるため、
保護管が電線管の湾曲部位や屈曲部位で引っ掛かった
り、電線管内部の電線ケーブル間に嵌まり込んでその保
護管を電線管内でスムーズに前進させて貫通させること
が困難となる。また、電線管内で保護管が電線ケーブル
と摺接しながら前進する状態では、その電線ケーブルと
保護管との摺接抵抗が大きくて、この摺接抵抗が大きい
点でも保護管の前進の障害となっている。
【0009】そこで、本発明は上記現状に鑑みて提案さ
れたもので、電線管の内部に侵入した砂を迅速に除去し
得る手段や電線管の内部にファイバ用保護管を挿通させ
る手段などに応用できる方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【0011】
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、複数の電線ケーブルが
収容され、内部に砂が充満した状態にある既設の長尺な
管路において、管路内部の前記電線ケーブルを除く部位
で管路両端部間で貫通する間隙に、所定の間隔で浮子が
取り付けられた長尺なホースの先端に、チタン又はアル
ミニウム或いは分子量が400〜500万の超高分子量
ポリエチレン樹脂で成形した軽量で耐摩耗性及び低摩擦
係数を有する部材からなるノズルが装着されたノズル付
ホースを前記管路の一端部から他端部まで挿通させる方
法であって、前記管路内部に水を注入して、その管路内
部に充填された水によって前記ノズル付ホースに浮力を
与えながら、前記ノズルから後方へ向けて噴射される高
圧流体による推進力でもって前記ノズル付ホースを管路
内部の前記間隙中で前進させ、ノズル付ホースの前進に
よりノズルから噴射される高圧流体でもって管路内部に
充満した砂を攪拌し、ノズル付ホースの挿通後、ノズル
付ホースを引き戻すことによりノズルから噴射される高
圧流体でもって管路内部に充満した砂を流出させて除去
可能としたことを特徴とする。尚、ノズル付ホースの引
き戻し時に管路内部をその一端部からバキュームするこ
とを併用すれば、管路内部に充満した砂の除去をより一
層効率的に行うことができる。
【0013】また、本発明は、複数の電線ケーブルが収
容された既設の長尺な管路において、その管路内部の前
記電線ケーブルを除く部位で管路両端部間で貫通する間
隙に、所定の間隔で浮子が取り付けられた長尺なホース
の先端に、チタン又はアルミニウム或いは分子量が40
0〜500万の超高分子量ポリエチレン樹脂で成形した
軽量で耐摩耗性及び低摩擦係数を有する部材からなるノ
ズルが装着されたノズル付ホースを前記管路の一端部か
ら他端部まで挿通させる方法であって、前記管路内部に
水を注入して、その管路内部に充填された水によって前
記ノズル付ホースに浮力を与えながら、前記ノズルから
後方へ向けて噴射される高圧流体による推進力でもって
前記ノズル付ホースを管路内部の前記間隙中で前進さ
せ、ノズル付ホースの挿通後、その後端にファイバ用保
護管を接続してノズル付ホースを管路の他端部から引き
出すことにより前記保護管を管路内部の間隙に挿通可能
としたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1乃至図1
0を参照しながら以下に詳述する。
【0015】この実施形態では、図4(a)(b)に示
すように例えば3本の電線1a〜1cを撚り合わせた電
線ケーブル2が収容された状態で地中に埋設された管路
である長尺な電線管3に適用した例である。尚、図示の
ものは一例であり、前述したように電線管には単体の電
線からなる電線ケーブルが複数本収容されている場合
や、これら複数の電線を撚り合わせた電線ケーブル2と
単体の電線からなる電線ケーブルが混在して収容されて
いる場合など種々の場合がある。
【0016】本発明方法で使用するノズル付ホース10
は、図5に示すように長尺なホース5とそのホース5の
先端に装着されたノズル7とからなり、ホース5は、例
えばナイロンコアチューブの外周に超高張力ポリエステ
ルブレード層を形成し、その外装材として熱可塑性ウレ
タンカバーを被覆したナイロンホースが好適である。
尚、ノズル付ホース10の引き戻し時に電線ケーブル2
とある程度摺接することがあるため、電線ケーブル2と
の摺接抵抗を低減する目的で、ホース5の外周面を例え
ばテフロン(商品名)やその他のフッ素系樹脂などの摩
擦抵抗の小さい材質のもので被覆することが好ましい。
【0017】尚、このホース5には所定の間隔(例えば
2m程度)をあけて浮子6が取り付けられている。この
浮子6は、例えばEPTゴムをホース5に巻き付ける等
して水に浮く材質のものを固着した構造を有する。ま
た、ホース5の基端部には高圧水又は高圧エアを供給す
るための高圧流体供給源12が接続される。
【0018】また、ホース5の先端のノズル7は、例え
ばチタンやアルミニウム等の金属、或いは分子量が40
0〜500万程度の超高分子量ポリエチレン樹脂で成形
した軽量で耐摩耗性及び低摩擦係数を有する部材で、同
図に示すように半球状の先端部から後方に向けて若干括
れた形状をなし、その基端部を前述のホース5の先端に
気密的に接続した構造を有する。このノズル7の先端部
の頂点部位には、前方に向けて開口する噴射口8が形成
され、先端部と基端部との間に位置する括れた部位に
は、後方(角度15゜〜30゜程度)へ向けて開口する
噴射口9がその外周方向に複数個(例えば8個)形成さ
れている。これら噴射口8,9の開口部を適宜の形状と
すれば、噴射される高圧水又は高圧エアの飛散を所望の
状態に設定することが可能となる。
【0019】尚、この実施形態では、ホースの先端に一
つのノズルのみを装着したノズル付ホースを使用した場
合について説明するが、ホースの先端に一つのノズルを
装着するだけでなく、その先端に位置するノズルの後方
に一つ以上のノズルを間隔をあけて配置して複数段のノ
ズルを具備した複数段ノズル付ホースを使用することも
可能である。この場合、各段のノズルでその噴射口の
数、位置、角度又は口径を異ならせることにより、高圧
水又は高圧エアによる砂の攪拌状態(後述)をより一層
効果的に発揮させることができる。
【0020】次に、前述したノズル付ホース10を使用
して電線管3の内部に侵入して充満した砂sを除去する
方法、及び電線管3の内部にファイバ用保護管を挿通さ
せる方法を詳述する。
【0021】電線管3の内部に侵入して充満した砂sを
除去する方法として、まず、図1に示すようにマンホー
ル内部で開口する電線管3の一端部3aから砂sが充満
した電線管内部に水wを注入する。この電線管3への水
wの注入は、例えば水道栓を利用してその水道栓から延
ばしたホース11の先端を電線管3の一端部3aから挿
入して行えばよい。
【0022】ここで、電線管3は、長尺なものであり、
かつ、上下方向や水平方向にS字状に湾曲していたり、
L字状に屈曲していたりしてストレート形状ではないた
め、電線管3の開口する両端部3a,3bは開放したま
まの状態でも水wの注入は可能で、ある程度、電線管3
の内部には水wが充填される。尚、電線管3の内部での
水wの充填状態を確実なものにするためには、水wの注
入時に、電線管3の両端部3a,3bにゴムや樹脂など
の充填材を詰めて閉塞状態としておくことが好ましい。
【0023】このようにして電線管3の内部に水wを充
填させた状態で、図2に示すように前述したノズル付ホ
ース10を電線管3の一端部3aから内部へ挿入する。
この時、ノズル7に設けられた噴射口8,9から高圧水
又は高圧エア13を噴射させる。この高圧水又は高圧エ
ア13の噴射は、電線ケーブル2が活線状態にあるため
にその外表面に損傷を与えない程度で行わなければなら
ず、そのため、高圧水の場合には、例えば噴射圧を50
〜80kg/cm2 、水量を毎分8〜12リットルに設
定すればよい。
【0024】前述の注入により電線管3の内部に充填さ
れた水によってノズル付ホース10に浮力を与えなが
ら、そのノズル7から後方へ向けて噴射される高圧水又
は高圧エア13による推進力でもってノズル付ホース1
0を電線管3の内部の貫通間隙4中で前進させる(図2
参照)。この時、ホース5には浮子6が取り付けられて
いるので、ノズル付ホース10には、水wによる浮力が
より一層効果的に作用する。
【0025】このノズル付ホース10は、前述したよう
に水wによる浮力が作用しているため、例えば電線ケー
ブル3の撚り合わせ部位に嵌まり込むことなく、電線管
3がストレート状に配置されている箇所だけでなく、上
下方向や水平方向にS字状に湾曲している箇所、L字状
に屈曲している箇所でスムーズに前進する。また、電線
管3の内部に充填された水wは、前述したようにノズル
付ホース10に浮力を与えるだけでなく、ノズル付ホー
ス10と電線ケーブル2とが摺接することを低減すると
共に、電線ケーブル2の外周面が損傷されることから保
護する作用を呈する。
【0026】このノズル付ホース10の前進により、ノ
ズル7の先端に位置する噴射口8から前方へ向けて噴射
される高圧水又は高圧エア13によりその前方に存在す
る砂sを抉り取りながら、その前方へ向けて噴射される
高圧水又は高圧エア13と共に噴射口9から後方へ向け
て噴射される高圧水又は高圧エア13により電線管3の
内部の砂sを攪拌する。このようにしてノズル7から噴
射される高圧水又は高圧エア13により砂sを攪拌しな
がら前進するノズル付ホース10の先端が電線管3の他
端部3bに到達する(図3参照)。
【0027】その後、先端のノズル7が電線管3の他端
部3bまで到達したノズル付ホース10をその電線管3
の一端部3aから引き戻す。このノズル付ホース10の
引き戻し時、ノズルから噴射される高圧水又は高圧エア
13により、電線管3の内部で予め攪拌された砂sが流
出して除去される。この時、ノズル付ホース10は、電
線管3の内部で電線ケーブル2にある程度摺接しながら
引き戻されるが、ホース5の外周面を摩擦抵抗の小さい
材質のもので被覆しておけば、電線ケーブル2との摺接
抵抗が低減されて引っ掛かることなくスムーズに引き戻
される。
【0028】尚、ノズル付ホース10を引き戻すに先立
って、電線管3の他端部3bまで到達したノズル付ホー
ス10のノズル7を、高圧水又は高圧エア13の噴射角
度が異なる別のノズル7と交換することも可能で、これ
により、電線管3の内部の砂sの除去がより一層確実に
なる場合がある。
【0029】このようにしてノズル付ホース10を引き
戻すに際しては、電線管3の一端部3aからのバキュー
ムを併用することが好ましい。その場合、電線管3の一
端部3aに強力なバキューム装置(図示せず)を接続
し、電線管3の他端部3bを開放した状態で電線管3の
内部を真空吸引する。これにより、電線管3の内部に残
存する砂sをより一層効率的に除去することができると
共に、ノズル付ホース10の引き戻しをより一層スムー
ズに行うことができる。
【0030】このようにして電線管3の内部に充満して
いた砂sを簡単に除去することが実現容易となり、電線
ケーブル2を点検又は交換するためにその電線ケーブル
2を電線管3から引き出すことや、電線管3の破損した
継手部を含む箇所を点検するために超小型テレビカメラ
が装着されたケーブルを挿入することが可能となる。
【0031】次に、電線管3の内部にファイバ用保護管
14を挿通させる方法としては、前述した電線管3の内
部に侵入した砂sを除去する場合と同様、まず、図6に
示すようにマンホール内部で開口する電線管3の一端部
3aからその電線管3の内部に水wをホース11により
注入する。この注入により電線管3の内部に水wを充填
させた状態で、図7に示すように前述したノズル付ホー
ス10を電線管3の一端部3aから内部へ挿入する。こ
の時、ノズル7の噴射口9から高圧水又は高圧エア13
を噴射させる。
【0032】尚、ファイバ用保護管14を挿通させる場
合には、ノズル7の先端に位置して前方へ向けて開口す
る噴射口8(図5参照)は不要である。また、ノズル7
の先端にブロック状の浮子(図示せず)を装着すれば、
ホース5に浮子6を装着しているのと同様、ノズル付ホ
ース10の先端に位置するノズル7には、水wによる浮
力がより一層効果的に作用する。
【0033】前述の注入により電線管3の内部に充填さ
れた水によってノズル付ホース10に浮力を与えなが
ら、そのノズル7の噴射口9から後方へ向けて噴射され
る高圧水又は高圧エア13による推進力でもってノズル
付ホース10を電線管3の内部で水wが充填された貫通
間隙4中で前進させる(図7参照)。このノズル付ホー
ス10は、前述したように水wによる浮力が作用してい
るため、例えば電線ケーブル3の撚り合わせ部位に嵌ま
り込むことなく、電線管3がストレート状に配置されて
いる箇所だけでなく、上下方向や水平方向にS字状に湾
曲している箇所、L字状に屈曲している箇所でスムーズ
に前進する。
【0034】このようにして電線管3の一端部3aから
挿入されたノズル付ホース10が電線管3の内部の貫通
間隙4中を前進してその他端部3bへ到達すると(図8
参照)、高圧流体供給源12からの高圧水又は高圧エア
13の供給を停止させ、その高圧流体供給源12からホ
ース5の基端部を取り外す。
【0035】そして、図9に示すようにそのホース5の
基端部にロープ15の先端を締結した上で、電線管3の
他端部3bに到達したノズル付ホース10をホース5の
基端部まで引き出し、ロープ15の先端を電線管3の他
端部3bから導出させる。
【0036】その上で、図10に示すようにロープ15
の後端にファイバ用保護管14の先端を締結した上で、
電線管3の他端部3bから導出されたロープ15の先端
をウィンチ等で引っ張ることによりロープ15の後端に
締結された保護管14を電線管3の一端部3aから導入
してその内部の貫通間隙4中を前進させ、最終的にロー
プ15の後端を電線管3の他端部3bから導出すること
により、保護管14を電線管3の一端部3aから他端部
3bにかけて挿通させる。この保護管14の挿通後、そ
の保護管14内にファイバケーブル16を挿通させるこ
とにより、ファイバ敷設が完了する。
【0037】尚、前述では、ノズル付ホース10のホー
ス5の基端部にロープ15を締結したが、この方法以外
にも、ノズル付ホース10の先端に位置するノズル7に
適宜の手段によりロープ15を接続することも可能で、
これにより、ノズル付ホース10を電線管3に挿通させ
ると同時にロープ15も挿通させることができる。この
場合、ロープ15は、電線管3の内部に充填された水中
を前進するため、その材質としては水に浮くような軽量
なものを使用することが望ましい。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、例えば、地震や地盤沈
下などにより地中に埋設された既設の電線管の継手部が
破損してその電線管に砂が侵入した場合でも、電線ケー
ブルを点検又は交換するためにその電線ケーブルを電線
管から引き出すことや、電線管の破損した継手部を含む
箇所を点検するために超小型テレビカメラが装着された
ケーブルを挿入することができるので、地中に蛇行した
状態で埋設された長尺な電線管であっても、電線ケーブ
ルや電線管の保守管理が容易かつ迅速に行えて作業性が
飛躍的に向上し、工費の削減も実現できて経済性も向上
する。
【0039】また、例えば、既設の長尺な電線管へのフ
ァイバ敷設に際しても、その電線管の内部の貫通間隙に
ファイバ用保護管を容易かつ迅速に挿通させることがで
きるので、地中に蛇行した状態で埋設された長尺な電線
管であっても、ファイバ用保護管を電線管に挿通させる
ファイバ敷設作業をスムーズに行うことができてその作
業効率が飛躍的に向上し、工費の削減も実現できて経済
性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施形態を説明するためのもの
で、電線管の内部に侵入した砂を除去する場合への適用
形態を示す断面図
【図2】図1の電線管の内部をノズル付ホースが前進す
る状態を示す断面図
【図3】図2のノズル付ホースが電線管の他端部に到達
した状態を示す断面図
【図4】(a)は複数の電線を撚り合わせたケーブルを
収容した電線管を示す断面図 (b)は(a)の側面図
【図5】本発明方法で使用するノズル付ホースを示す正
面図
【図6】本発明の他の実施形態を説明するためのもの
で、電線管の内部にファイバ用保護管を挿通させる場合
への適用形態を示す断面図
【図7】図6の電線管の内部をノズル付ホースが前進す
る状態を示す断面図
【図8】図7のノズル付ホースが電線管の他端部に到達
した状態を示す断面図
【図9】図8のノズル付ホースの後端に接続したロープ
を電線管の内部に挿通させた状態を示す断面図
【図10】図9のロープの後端に接続したファイバ用保
護管を電線管の内部に挿通させた状態を示す断面図
【符号の説明】
2 電線ケーブル 3 管路(電線管) 4 間隙(貫通間隙) 5 ホース 6 浮子 7 ノズル 10 ノズル付ホース 13 高圧流体(高圧水又は高圧エア) w 水

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電線ケーブルが収容され、内部に
    砂が充満した状態にある既設の長尺な管路において、管
    路内部の前記電線ケーブルを除く部位で管路両端部間で
    貫通する間隙に、所定の間隔で浮子が取り付けられた長
    尺なホースの先端に、チタン又はアルミニウム或いは分
    子量が400〜500万の超高分子量ポリエチレン樹脂
    で成形した軽量で耐摩耗性及び低摩擦係数を有する部材
    からなるノズルが装着されたノズル付ホースを前記管路
    の一端部から他端部まで挿通させる方法であって、前記
    管路内部に水を注入して、その管路内部に充填された水
    によって前記ノズル付ホースに浮力を与えながら、前記
    ノズルから後方へ向けて噴射される高圧流体による推進
    力でもって前記ノズル付ホースを管路内部の前記間隙中
    で前進させ、ノズル付ホースの前進によりノズルから噴
    射される高圧流体でもって管路内部に充満した砂を攪拌
    し、ノズル付ホースの挿通後、ノズル付ホースを引き戻
    すことによりノズルから噴射される高圧流体でもって管
    路内部に充満した砂を流出させて除去可能としたことを
    特徴とする管路内におけるノズル付ホースの挿通方法。
  2. 【請求項2】 複数の電線ケーブルが収容された既設の
    長尺な管路において、その管路内部の前記電線ケーブル
    を除く部位で管路両端部間で貫通する間隙に、所定の間
    隔で浮子が取り付けられた長尺なホースの先端に、チタ
    ン又はアルミニウム或いは分子量が400〜500万の
    超高分子量ポリエチレン樹脂で成形した軽量で耐摩耗性
    及び低摩擦係数を有する部材からなるノズルが装着され
    たノズル付ホースを前記管路の一端部から他端部まで挿
    通させる方法であって、前記管路内部に水を注入して、
    その管路内部に充填された水によって前記ノズル付ホー
    スに浮力を与えながら、前記ノズルから後方へ向けて噴
    射される高圧流体による推進力でもって前記ノズル付ホ
    ースを管路内部の前記間隙中で前進させ、ノズル付ホー
    スの挿通後、その後端にファイバ用保護管を接続してノ
    ズル付ホースを管路の他端部から引き出すことにより前
    記保護管を管路内部の間隙に挿通可能としたことを特徴
    とする管路内におけるノズル付ホースの挿通方法。
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