JPH0738885Y2 - 光フアイバケ−ブル布設用管路 - Google Patents
光フアイバケ−ブル布設用管路Info
- Publication number
- JPH0738885Y2 JPH0738885Y2 JP1986142944U JP14294486U JPH0738885Y2 JP H0738885 Y2 JPH0738885 Y2 JP H0738885Y2 JP 1986142944 U JP1986142944 U JP 1986142944U JP 14294486 U JP14294486 U JP 14294486U JP H0738885 Y2 JPH0738885 Y2 JP H0738885Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- fiber cable
- conduit
- pipeline
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は光フアイバケーブルの布設技術において、あら
かじめ布設された管路内に、とくに空気などの気体流に
乗せて光フアイバケーブルを挿通するのに使用する管路
の構造の改良に関するものである。
かじめ布設された管路内に、とくに空気などの気体流に
乗せて光フアイバケーブルを挿通するのに使用する管路
の構造の改良に関するものである。
光通信の利用の多様化に伴い、光フアイバケーブルの布
設をより合理化することが考えられている。その一つの
考え方として、将来，光フアイバケーブルによる回線が
必要となるであろう区間に、まず最初に細径のパイプ状
ダクトや、細径のパイプを集合した管路を布設してお
き、後日、実際に回線が必要となつた時点で、既設の管
路内に光フアイバケーブルを挿通して回線を設定する方
法である。この方法の利点は、直ぐには使用する要求の
ない回線の先行設置を避け、初期投資を抑えて、回線の
必要時点で容易に回線の増設を行うことができることで
ある。この工法は、用地確保、工事費、スペースの観点
からビル内における光フアイバケーブルの布設や、既設
のガス管，上下水道などの配線／配管網を利用して光通
信回路網を合理的に構築しようとする場合にとくに有効
である。細径のパイプからなる管路内に光フアイバケー
ブルを布設する場合、管路内に空気などの気体の流れを
生じさせ、その気体流に乗せて光フアイバケーブルを管
路内に挿通する吹き流し布設工法を採るのが経済的で、
しかも能率的である。この基本的な考案については、た
とえば特開昭59-104607号公報に記載されている。
設をより合理化することが考えられている。その一つの
考え方として、将来，光フアイバケーブルによる回線が
必要となるであろう区間に、まず最初に細径のパイプ状
ダクトや、細径のパイプを集合した管路を布設してお
き、後日、実際に回線が必要となつた時点で、既設の管
路内に光フアイバケーブルを挿通して回線を設定する方
法である。この方法の利点は、直ぐには使用する要求の
ない回線の先行設置を避け、初期投資を抑えて、回線の
必要時点で容易に回線の増設を行うことができることで
ある。この工法は、用地確保、工事費、スペースの観点
からビル内における光フアイバケーブルの布設や、既設
のガス管，上下水道などの配線／配管網を利用して光通
信回路網を合理的に構築しようとする場合にとくに有効
である。細径のパイプからなる管路内に光フアイバケー
ブルを布設する場合、管路内に空気などの気体の流れを
生じさせ、その気体流に乗せて光フアイバケーブルを管
路内に挿通する吹き流し布設工法を採るのが経済的で、
しかも能率的である。この基本的な考案については、た
とえば特開昭59-104607号公報に記載されている。
従来のこの種の吹き流し布設工法は、空気などの気体の
流れを利用するので、布設可能な距離は挿入される光フ
アイバケーブルの重量および表面の形状に大きく依存
し、そのときの気体の流れの圧力および光フアイバケー
ブルを挿入する管路の内径により、大体の布設可能距離
が算出できる。特開昭59-104607号公報によれば、単位
長当りの光フアイバケーブルへの気体の流れの力Ｆは で与えられる。ここでr1は光フアイバケーブルの半径、
r2は光フアイバケーブルを挿入する管路の内径、 は管路中の微小区間dlの圧力勾配である。
流れを利用するので、布設可能な距離は挿入される光フ
アイバケーブルの重量および表面の形状に大きく依存
し、そのときの気体の流れの圧力および光フアイバケー
ブルを挿入する管路の内径により、大体の布設可能距離
が算出できる。特開昭59-104607号公報によれば、単位
長当りの光フアイバケーブルへの気体の流れの力Ｆは で与えられる。ここでr1は光フアイバケーブルの半径、
r2は光フアイバケーブルを挿入する管路の内径、 は管路中の微小区間dlの圧力勾配である。
（１）式より力Ｆを大きくするためには、r1，r2， を大きくする必要がある。しかし管路の内半径r2は、配
管箇所などによつて制約を受け自由に値を選べないこと
が多い。従つて光フアイバケーブルの半径r1および微小
区間dlの圧力勾配 の値を大きくすることが有効となる。しかし、単に光フ
アイバケーブルの半径r1を大きくすると、光フアイバケ
ーブルの重量も重くなり、吹き流し布設工法による場
合、布設距離を延ばすことができないという問題があ
る。
管箇所などによつて制約を受け自由に値を選べないこと
が多い。従つて光フアイバケーブルの半径r1および微小
区間dlの圧力勾配 の値を大きくすることが有効となる。しかし、単に光フ
アイバケーブルの半径r1を大きくすると、光フアイバケ
ーブルの重量も重くなり、吹き流し布設工法による場
合、布設距離を延ばすことができないという問題があ
る。
本考案は従来の問題点を解決し、気体流に乗せて光フア
イバケーブルを挿通させるときの光フアイバケーブルと
管路内面との摩擦を少なくする構造の管路を提供するも
ので、管路は、内壁に管路の長さ方向に沿つた溝を有す
る構造を備えたことを特徴とし、とくに溝の溝幅は、管
路に挿通する光フアイバケーブルの外径より小なる構造
としたことを特徴としている。
イバケーブルを挿通させるときの光フアイバケーブルと
管路内面との摩擦を少なくする構造の管路を提供するも
ので、管路は、内壁に管路の長さ方向に沿つた溝を有す
る構造を備えたことを特徴とし、とくに溝の溝幅は、管
路に挿通する光フアイバケーブルの外径より小なる構造
としたことを特徴としている。
本考案は光フアイバケーブルを気体流に乗せて挿通する
管路構造が、気体流の方向に沿つて管路内面に溝を有
し、かつ溝幅は、とくに挿通する光フアイバケーブルの
径より小さいことから、挿通する光フアイバケーブルと
管路内面との接触面積を著しく減少させることができ
る。したがつて、たとえば空気などの気体の流れに乗せ
て光フアイバケーブルを管路に挿通するとき、光フアイ
バケーブルと管路との摩擦は、内面が滑らかな断面が円
形の管路に比べて少なくなる。また本考案の管路構造で
は、管路に設けた溝中にも気体流が流れるので、光フア
イバケーブルが浮上しやすく管路との摩擦が軽減され、
布設距離を延ばすことができる。以下図面にもとづき実
施例について説明する。
管路構造が、気体流の方向に沿つて管路内面に溝を有
し、かつ溝幅は、とくに挿通する光フアイバケーブルの
径より小さいことから、挿通する光フアイバケーブルと
管路内面との接触面積を著しく減少させることができ
る。したがつて、たとえば空気などの気体の流れに乗せ
て光フアイバケーブルを管路に挿通するとき、光フアイ
バケーブルと管路との摩擦は、内面が滑らかな断面が円
形の管路に比べて少なくなる。また本考案の管路構造で
は、管路に設けた溝中にも気体流が流れるので、光フア
イバケーブルが浮上しやすく管路との摩擦が軽減され、
布設距離を延ばすことができる。以下図面にもとづき実
施例について説明する。
第１図は本考案の光フアイバケーブル布設用管路の実施
例の断面構造である。１は光フアイバケーブル、２は管
路、３は管路に設けた溝を示す。溝３の成形は、管路を
押出し成形する際、ダイスに溝を設けることにより所望
の形状に成形することができる。たとえば、Ｖ字形やＵ
字形などが考えられる。これらの溝形状は、挿入する光
フアイバケーブル１の外径や管路２の構造などから最適
構造が決定される。また管路２の材質については、本実
施例では加工しやすいポリエチレンを用いたが、これに
限るものではなく他の高分子材料や金属などを適用でき
る。
例の断面構造である。１は光フアイバケーブル、２は管
路、３は管路に設けた溝を示す。溝３の成形は、管路を
押出し成形する際、ダイスに溝を設けることにより所望
の形状に成形することができる。たとえば、Ｖ字形やＵ
字形などが考えられる。これらの溝形状は、挿入する光
フアイバケーブル１の外径や管路２の構造などから最適
構造が決定される。また管路２の材質については、本実
施例では加工しやすいポリエチレンを用いたが、これに
限るものではなく他の高分子材料や金属などを適用でき
る。
第２図に本実施例で用いた光フアイバケーブルの断面構
造を示す。光フアイバ４を７本、第２図に示すように撚
り合わせ、外被５として軽量を特徴とする発泡ポリエチ
レンを被覆してある。
造を示す。光フアイバ４を７本、第２図に示すように撚
り合わせ、外被５として軽量を特徴とする発泡ポリエチ
レンを被覆してある。
次に本考案の具体例について説明する。内径が6mmφの
円形断面の通常のパイプと、第１図に示した本考案によ
る構造の内径6mmφで、溝幅1mm,溝深さ0.5mmの三角溝を
設けたパイプとをそれぞれ用いて、次の条件による比較
実験を行つた。
円形断面の通常のパイプと、第１図に示した本考案によ
る構造の内径6mmφで、溝幅1mm,溝深さ0.5mmの三角溝を
設けたパイプとをそれぞれ用いて、次の条件による比較
実験を行つた。
上記の通常のパイプおよび本考案の構造を有するパイプ
を、それぞれ直径1mφの径で10m巻き、擬似管路を形成
し、それぞれの擬似管路を形成したパイプの中に、第２
図の断面構造を有する外径2mmφの光フアイバケーブル
を、パイプの全長にわたつて10m挿入し、光フアイバケ
ーブルをそれぞれのパイプから引抜くために必要な力、
すなわち、気体流に乗せて光フアイバケーブルを管路相
当のパイプに挿通する場合の圧送力に対応する力の測定
を行つた。その結果、本考案の構造のパイプの場合、20
0g以下の力で光フアイバケーブル10mを容易に引き抜く
ことができた。これに対し通常の断面円形構造のパイプ
では、パイプ内面と光フアイバケーブルとの摩擦抵抗の
ため、光フアイバケーブルを引き抜くことができなかつ
た。
を、それぞれ直径1mφの径で10m巻き、擬似管路を形成
し、それぞれの擬似管路を形成したパイプの中に、第２
図の断面構造を有する外径2mmφの光フアイバケーブル
を、パイプの全長にわたつて10m挿入し、光フアイバケ
ーブルをそれぞれのパイプから引抜くために必要な力、
すなわち、気体流に乗せて光フアイバケーブルを管路相
当のパイプに挿通する場合の圧送力に対応する力の測定
を行つた。その結果、本考案の構造のパイプの場合、20
0g以下の力で光フアイバケーブル10mを容易に引き抜く
ことができた。これに対し通常の断面円形構造のパイプ
では、パイプ内面と光フアイバケーブルとの摩擦抵抗の
ため、光フアイバケーブルを引き抜くことができなかつ
た。
以上説明したように、本考案の光フアイバケーブル布設
用管路は、管路内面に、挿入する光フアイバケーブルの
外径より溝幅の小さい溝を、気体流の流れ方向に沿つて
設けた構造であることから、光フアイバケーブルと管路
内面との接触面積を大幅に減らすことができ、管路内面
と光フアイバケーブルとの摩擦を減少させ、布設距離を
延ばすことができる。また管路の曲がり部なども容易に
光フアイバケーブルを挿通させる効果もある。
用管路は、管路内面に、挿入する光フアイバケーブルの
外径より溝幅の小さい溝を、気体流の流れ方向に沿つて
設けた構造であることから、光フアイバケーブルと管路
内面との接触面積を大幅に減らすことができ、管路内面
と光フアイバケーブルとの摩擦を減少させ、布設距離を
延ばすことができる。また管路の曲がり部なども容易に
光フアイバケーブルを挿通させる効果もある。
第１図は本考案の光フアイバケーブル布設用管路の実施
例の断面構造図、第２図は光フアイバケーブルの実施例
の断面構造図である。 １……光フアイバケーブル、２……管路、３……管路に
設けた溝、４……外被、５……外被
例の断面構造図、第２図は光フアイバケーブルの実施例
の断面構造図である。 １……光フアイバケーブル、２……管路、３……管路に
設けた溝、４……外被、５……外被
Claims (2)
- 【請求項１】管路の中に流し込む気体の気体流に乗せて
光フアイバケーブルを挿通する光フアイバケーブルの吹
き流し布設工法に使用する管路において、 前記管路は、 内壁に、 前記管路の長さ方向に沿つた溝を有する構造を備えてな
る ことを特徴とする光フアイバケーブル布設用管路。 - 【請求項２】前記管路の内壁に設けた溝の溝幅は、前記
管路に挿通する光フアイバケーブルの外径より小なるこ
とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の光
フアイバケーブル布設用管路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986142944U JPH0738885Y2 (ja) | 1986-09-18 | 1986-09-18 | 光フアイバケ−ブル布設用管路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986142944U JPH0738885Y2 (ja) | 1986-09-18 | 1986-09-18 | 光フアイバケ−ブル布設用管路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6349502U JPS6349502U (ja) | 1988-04-04 |
| JPH0738885Y2 true JPH0738885Y2 (ja) | 1995-09-06 |
Family
ID=31052160
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986142944U Expired - Lifetime JPH0738885Y2 (ja) | 1986-09-18 | 1986-09-18 | 光フアイバケ−ブル布設用管路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0738885Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2663665B2 (ja) * | 1990-02-09 | 1997-10-15 | 日立電線株式会社 | 光ファイバ布設用パイプ及びそれを用いた光ファイバの布設方法 |
| JP4562038B2 (ja) * | 2005-10-27 | 2010-10-13 | 日本電信電話株式会社 | ケーブル布設済み保護管補修方法 |
| JP4562037B2 (ja) * | 2005-10-27 | 2010-10-13 | 日本電信電話株式会社 | ケーブル布設済み保護管補修方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4565351A (en) * | 1984-06-28 | 1986-01-21 | Arnco Corporation | Method for installing cable using an inner duct |
-
1986
- 1986-09-18 JP JP1986142944U patent/JPH0738885Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4565351A (en) * | 1984-06-28 | 1986-01-21 | Arnco Corporation | Method for installing cable using an inner duct |
| US4565351B1 (ja) * | 1984-06-28 | 1992-12-01 | Arnco Corp |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6349502U (ja) | 1988-04-04 |
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