JPH11131842A - 蓄圧作動式自動車昇降装置 - Google Patents

蓄圧作動式自動車昇降装置

Info

Publication number
JPH11131842A
JPH11131842A JP31116897A JP31116897A JPH11131842A JP H11131842 A JPH11131842 A JP H11131842A JP 31116897 A JP31116897 A JP 31116897A JP 31116897 A JP31116897 A JP 31116897A JP H11131842 A JPH11131842 A JP H11131842A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pallet
valve
tank
hydraulic
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31116897A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Harino
桂一 播野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP31116897A priority Critical patent/JPH11131842A/ja
Priority to TW88217241U priority patent/TW437812U/zh
Publication of JPH11131842A publication Critical patent/JPH11131842A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 安全・確実かつ、迅速に作動する二段式駐車
装置を安価に提供する。 【解決手段】 パレット上の自動車の動輪Dで回転する
ローラRに連結した油圧ポンプPおよび逆止弁V1を直
列に経て気液式蓄圧タンクAに配管接続すると共に圧力
計Mに連通配管し、これら各部の配管接続部aを上昇下
降開閉弁V2を経て油圧シリンダSのボトム室Saに配
管接続開口し、かつ、配管接続部aを下降開閉弁V3を
経てオイルタンクTに配管し、また、油圧ポンプPで蓄
圧タンクA内に作動油を予め蓄圧貯留して油圧ポンプP
を停止した後、蓄圧タンクA内の蓄圧作動油を上昇下降
開閉弁V2を経てシリンダSのボトム室Saに圧入し、
シリンダSのピストンロッドPSを作動させることで、
また、ボトム室Sa内の作動油をオイルタンクT内に流
出させることで、パレット上の自動車を上昇、下降可能
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、二段式立体駐車
装置における自動車搭載用昇降パレットの油圧駆動装置
の改良に係り、特に、自動車の乗り捨て昇降可能な自動
車昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の二段式駐車装置としては、従
来、例えば特許第2515193号公報記載のものが有
った。この従来の技術は、外枠に水平状態でかつ上下動
自在に支持した長方形状の車両搭載用パレットと、該パ
レットに連結して、このパレットを上下動させる駆動機
構と、前記パレットに水平状態で設けてあって、車両の
区動輪の回転追従して回転し、その回転力により前記駆
動機構を作動させる動力取出し用のローラを備えてなる
二段式駐車装置において、前記駆動機構として、パレッ
トに連結してあって床や地上に立設した油圧シリンダ
と、該油圧シリンダを伸縮させる油圧ポンプと、前記油
圧シリンダと前記油圧ポンプ間に介在した油圧を逃がす
ための操作レバーを含む油圧ユニットから構成し、前記
パレットの端部に切り欠きを設けると共に、該切り欠き
内に、車両の駆動輪の回転に追従して回転する2本のロ
ーラーをパレットの幅方向に沿って設け、前記油圧ポン
プを前記パレット上に配置すると共に、連結帯を介して
前記ローラーに連結して車両の区動輪によって回転さ
せ、その回転力により前記駆動機構の油圧ポンプを作動
させると共に、車両をパレットの外に移動させるに際し
ては、前記ローラーが車両の駆動輪の回転に追従するこ
となくロックするようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の技術
は、自動車タイヤの回転力で油圧ポンプを回転させなが
ら自動車搭載のパレットを油圧シリンダで上昇させるも
のであるため、自動車上昇後にエンジンを停止させるた
め、高所のパレットまで運転者等が階段を昇降しなけれ
ばならない。このために、上昇しようとする自動車に運
転者が同乗してタイヤを回し乍ら上昇するいわゆる『同
乗方式』を採用することになり、二段式駐車装置として
の安全基準が、法的に厳格なものとなり、駐車設備が全
体的に大型・複雑、かつ、高価になってしまうという問
題点が有る。
【0004】また、これとは別に自動車の乗り捨て昇降
装置として、特開平8−21116号公報記載のよう
に、複数のパレットをそれぞれパレット用油圧シリンダ
ーによって昇降自在に保持し、少なくともパレットと自
動車の重量よりも大きい重量を有するウエイトをウエイ
ト用油圧シリンダーによって昇降自在に保持し、複数の
パレットを保持したパレット用油圧シリンダーは油圧配
管継手によって並列に連通し、パレット用油圧シリンダ
ーとウエイト用油圧シリンダーとの間にそれぞれパレッ
ト上昇用開閉弁を設け連通し、パレット用油圧シリンダ
ーと油タンクとの間にそれぞれパレット下降用開閉弁を
設け連通していることを特徴とする2段式立体駐車装置
も周知である。
【0005】ところが、この従来例におけるウエイト
は、自動車とパレット回り関連部材との総重量よりも大
重量であるので、この大重量ウエイトを安定に高所まで
昇降させるに要するシリンダとピストンロッドとの補強
が大掛りとなり、広い補強スペースを必要とするため、
スペース的に不利であるし、ウエイトの重量を前記自動
車とパレットとの和の重量よりもかなり重くして、細い
シリンダでピストンをかなり高所まで大重量のウエイト
と共に持ち上げないと、自動車とパレットとはパスカル
の原理により上昇しないので、実用性に乏しいという本
質的、かつ、重大な問題点が有る。
【0006】さらに、蓄圧タンク、すなわちアキューム
レータを油圧ポンプの補助油圧源として用いた油圧式昇
降装置に特開平7−10497号公報記載のものも周知
である。この従来例は、油圧ポンプの吐出圧を切換え弁
を介して油圧シリンダのロッド側及びボトム側へ選択的
に供給することにより、上記油圧シリンダにより負荷を
昇降するようにした昇降装置において、上記油圧シリン
ダのボトム側管路に絞り弁を、またボトム側管路とロッ
ド側管路の間に圧力弁を介在させ、かつ上記絞り弁の上
流側及び下流側の油圧を切換え弁を介して複合弁へ導入
して、上記油圧シリンダにより負荷を下降させる際の位
置エネルギーを、油圧シリンダにより油圧に変換して、
上記複合弁を介してアキュムレータへ蓄圧するようにな
すと共に、油圧シリンダにより負荷を上昇する際、アキ
ュムレータに蓄圧された油圧を複合弁を介して、油圧ポ
ンプより油圧シリンダへ供給される油圧に合流させるこ
とを特徴とする昇降装置の油圧回路である。
【0007】ところが、この従来例は、多数の切換弁や
複雑な構成の複合弁を多岐に亘る配管系統で輻輳接続し
なければならず、大掛りで高価となるため、簡易には実
施できないし、油圧ポンプを補助するためのアキュムレ
ータの油吐出時に、油圧ポンプを並行運転しなければな
らないので、この従来例も前記『同乗方式』を採らざる
を得ず、最初に述べた従来例と同様な本質的かつ、重大
な問題点が有る。
【0008】この発明は、前記した各問題点を除去する
ために、昇降パレットに搭載した自動車の動輪の回転力
でローラを介し油圧ポンプを駆動し、この油圧ポンプで
蓄圧タンク内に作動油を予め蓄圧貯留した後、開閉弁の
操作により、蓄圧タンク内の蓄圧作動油の圧力でシリン
ダを作動させて、上記パレットを自動車と共に上昇させ
ることで、安全・確実かつ、迅速に作動する乗り捨て昇
降タイプの二段式駐車装置を安価に提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記したこの発明の目的
は、支柱で水平を保ち昇降可能に平設支持した自動車搭
載用の昇降パレットを油圧シリンダで昇降させる二段式
立体駐車装置を構成するに当り、オイルタンク内の油面
以下の部分を前記パレット上の自動車の動輪で回転する
ローラに連結した油圧ポンプおよび逆止弁を直列に経て
気液式蓄圧タンクに配管接続すると共に圧力計に連通配
管し、これら各部の配管接続部を上昇下降開閉弁を経て
前記油圧シリンダのボトム室に配管接続開口し、かつ、
上記配管接続部を下降開閉弁を経て前記オイルタンク内
に開口配管し、また、前記油圧ポンプで蓄圧タンク内に
作動油を予め蓄圧貯留して油圧ポンプを停止した後、前
記蓄圧タンク内の蓄圧作動油を前記上昇下降開閉弁を経
て前記シリンダのボトム室に圧入し、シリンダのピスト
ンロッドを作動させることで、前記パレットを前記自動
車と共に上昇可能となし、かつ、前記ボトム室内の作動
油を前記上昇下降開閉弁と下降開閉弁とを直列に経て前
記オイルタンク内に流出させることで、前記パレットを
前記自動車と共に下降可能となしたことで達成できた。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例について図
面を参照して説明する。先ず、この発明の基本形態は、
図1、図5に示すように、前後2本ずつ計4本の支柱1
で水平を保ち昇降可能に平設支持した自動車搭載用の昇
降パレットPLを油圧シリンダSで昇降させる二段式立
体駐車装置を構成するに当り、先ず、油圧作動配管系統
として、図1に示すように、オイルタンクT内の油面以
下の部分を前記パレット上の自動車Cの動輪Dに摩擦係
合させたラチェットギヤ係合のローラRにチェーン等で
連結した周知の油圧ポンプPおよび逆止弁V1を直列に
経て気液式蓄圧タンクAに高圧用ゴム管などの可撓管で
配管接続すると共に圧力計Mに連通配管する。そして、
これら各部の接続部aを上昇下降開閉弁V2を経て前記
油圧シリンダSのボトム室Saに配管接続開口し、か
つ、上記配管接続部aを下降開閉弁V3を経て前記オイ
ルタンクT内に開口配管する。
【0011】さらに、本発明の基本動作として、前記油
圧ポンプPで蓄圧タンクA内に作動油を予め蓄圧貯留し
た後、自動車Cのエンジンを止めて油圧ポンプPを停止
し、次いで、前記蓄圧タンクA内の蓄圧作動油を前記上
昇下降開閉弁V2を経て前記シリンダSのボトム室Sa
に圧入し、シリンダSのピストンロッドPSを作動させ
ることで、前記パレットPLを前記自動車Cと共にこれ
らの重力に抗し上昇可能となす。そして、前記ボトム室
Sa内の作動油を前記上昇下降開閉弁V2と下降開閉弁
V3とを直列に経て前記オイルタンクT内に流出させる
ことで、前記パレットPLを前記自動車Cと共にこれら
の自己重力で下降可能となした本発明による蓄圧作動式
自動車昇降装置の基本的配管系統を構成する。
【0012】なお、各図中符号nで示した部分は、シリ
ンダ内のエアまたはオイル抜きパイプであり、また、前
記各部間の配管材としては、高圧油圧用の周知のゴムホ
ースを用いることができる。そして、当然のことなが
ら、前記昇降パレットPLは図5のように、地面や床面
に対し強固に立設した左右一本ずつ計2本または前後左
右計4本の支柱1,1に対し、ローラ転接等周知の昇降
手段で水平状態を保ち、昇降可能に堅固に平設する。具
体的には、図5のようにパレットPLの後部の左右また
は中央にピストンロッドPSを接地して立設した前記油
圧シリンダSの下部を連結固定し、前方支柱1の内側の
上下にそれぞれスプロケット2,3を軸支し、後方支柱
1の内側下部にもスプロケット4を軸支する。
【0013】そして、パレットPLの前部左側方にはチ
ェーン5の前端5Aを固定してあり、該チェーンは、上
のスプロケット2をターンして下のスプロケット3,4
を順に経由し、その後端5BがパレットPLの後部左側
方に固定してある。なお、パレットPLの右側方にも、
チェーン5を用いた同様の機構が設けてある。こうする
ことで、油圧シリンダSのピストンロッドPSを伸長さ
せれば、パレットPLの後部が持ち上がり、これにより
チェーン5が引っ張られてパレット3の前部も図5の鎖
線位置から同図実線位置までチェーン5で吊上げ持ち上
げられるので、パレットPLは水平状態を保ち、自動車
Cと共に上昇する。
【0014】次いで、パレットPLを下降させるには、
シリンダS内の油圧を上昇下降開閉弁V2と下降開閉弁
V3とを開いて解除することで、チェーン5の後端5B
がパレット後部と共に下がるので、パレット前部のチェ
ーン前端5Aもパレット自重で共に下がり、パレットは
水平下降する。なお、前記蓄圧タンクAは、気液分離式
のプラグ形と称する不活性ガス封入ゴム袋を強化タンク
に内装したJIS規格品を用い、図5のように地上に設
置するのが適し、この蓄圧タンクAと同様にオイルタン
クTも地上設置の可撓管配管とすることで、パレット重
量を軽減できる。
【0015】また、上昇下降および下降の各開閉弁V
2、V3は、それぞれ図5のように後方支柱1の上部に
配置することで操作し易くなり、さらに、図1〜図4に
示すように、前記配管接続部aには、必要に応じリリー
フ弁V4を安全弁として配管接続することで、油圧系の
過大圧力の発生を防止できるが、圧力計Mに注目するこ
とで、リリーフ弁V4は省略できる。
【0016】そして、下降開閉弁V3とオイルタンクT
との間に流量調節弁V5を直列挿入配管することで、パ
レットPLの下降速度を緩徐にすることができるが、上
昇・下降の各開閉弁V2、V3の開度変化をレバー操作
等で緩徐に行なうことで、パレットPLの上昇・下降の
スピードとかパレットの上限・下降停止時におけるショ
ックを柔らげることができる。さらに、自動車によって
は、前輪駆動の車種も有るが、この場合は、図5の自動
車Cの向きを反転して駐車すればよく、さらに四輪駆動
式で駆動切換がない車種では、パレット前部に前輪乗せ
空転ローラ対を軸支する。
【0017】本発明装置の構成は以上のようなもので、
以下に前記蓄圧タンクAの容量を30リットルとし、タ
ンクA内の不活性ガス封入ゴム袋のガス封入圧力が13
0kg/cm2 のものを用いた本発明装置の使用例に付き
説明する。図1に示す状態は、予じめ地表近くに図5の
鎖線のように降りているパレットPL上の自動車Cをバ
ックさせ、その動輪Dを一対の回転ローラR間に跨がせ
載せた後、動輪Dを回転させてローラRを摩擦係合によ
り強制回転させてチェーン等の伝動部材(周知のもので
よいから図示せず)を介し油圧ポンプPを回転駆動して
いる状態である。
【0018】このときには、ポンプPの吐出油は、図1
における矢示方向、つまり、順方向の逆止弁V1を通
り、蓄圧タンクA内に入り、内装した前記130kg/cm
2 程度の圧力の不活性ガス収納袋を蓄圧タンクA内で
圧縮し、蓄圧タンクA内の油圧を例えば、上記吐出油量
が気温25℃で約7リットル、35℃で6.25リット
ル、気温−10℃で9.132リットルでそれぞれ21
0kg/cm2 程度に高める初回蓄圧過程であり、シリン
ダの上昇下降開閉弁V2は閉であるから、シリンダSの
方向には、油は流れない。そして、蓄圧タンクA内に約
7リットルの油が入り、その油圧が上記210kg/cm2
程度になったことを圧力計Mを見て動輪Dを止めるこ
とで油圧ポンプPを停止させる。
【0019】次いで、地上近くに有るパレットPL上の
自動車Cのエンジンを運転者が止めた後、この運転者が
パレットPLから降りてシリンダSの上昇下降開閉弁V
2だけを開くと、蓄圧タンクA内の前記210kg/cm2
程度の蓄圧作動油は、図2の矢示方向に流出して進行
し、上記の開いている上昇下降開閉弁V2を経てシリン
ダSのボトム室Sa内に作動油が入り、ピストンロッド
PSを押し下げようとするが、ピストンロッドPSの下
部は、前記のように地面や床面にシッカリ固定してある
ので、後部左右または、後部中央のシリンダSが自動車
Cを搭載したパレットPLと共に図2の矢印方向に上昇
し、所定高さの所で周知のパレット下降防止安全ロック
機構(図示せず)により、パレットが下降しないように
パレットPLを支柱1に対しロックすれば、図5の実線
のように自動車Cを上昇パレット上に駐車でき、その下
に別の自動車を駐車できる。
【0020】また、上記の場合には、蓄圧タンクA内の
オイルは、油圧ポンプPの方にも行こうとするが、途中
に逆方向の逆止弁V1が有るので、この逆止弁V1で作
動油はストップする。次いで、パレットPLを自動車C
と共に下降させるには、先ず、パレット下に別の自動車
がないことを確認した後、前記パレットロック機構を周
知手段で外してシリンダSの上昇下降開閉弁V2と下降
開閉弁V3とを開くと、図3に示すようにシリンダボト
ム室Sa内の作動油は、上記各弁を直列に経て直接また
は流量調節弁V5を通り、緩徐にオイルタンクT内に流
出するので、シリンダSは自動車搭載のパレットPLと
共に緩徐に図4および図5の鎖線位置まで下降し、自動
車Cの前輪ブレーキを解き、ローラRにブレーキを掛け
ることで、自動車Cを図5の鎖線のように発進させるこ
とができ、しかも、パレット下降済不使用時には、蓄圧
タンクA内を初めとして、油圧系全体を大気圧に戻せる
ので安全である。
【0021】
【実施例】前記のシリンダS内のピストンPSの半径r
を2.5cmとするとピストン面積は、πr2 で求まる
から、ピストン面積は約3.14×2.52 =3.1
4×6.25=約19.635cm2 となる。また、自
動車Cをバックギヤでエンジンを1300rpm で回転さ
せた場合に、蓄圧タンクA内に初回は約7リットルの作
動油を油圧ポンプPで送り込みタンクA内のガス袋を圧
縮させることによりタンクA内には、約1分15秒程で
210kg/cm2 の圧力の作動油を約7リットル蓄圧で
き、この蓄圧油の圧力でパスカルの原理により、前記一
本当りのピストンPSの初期上昇作動圧力は、210kg
×19.635=4123.34kgとなり、1本または
2本のシリンダSの上昇力で約2〜3トン程度の自動車
をパレットPLと共に水平を保ち約10〜12秒間で図
5の実線のように約1.6メートルの高さまで充分持ち
上げ得た。
【0022】そして、自動車搭載済のパレットPLを下
降させるときは、前記の上昇下降開閉弁V2を先に開
け、後から下降開閉弁V3を開けて、上記パレットPL
を下降させてもよいが、パレット上昇ロック後に予じ
め、下降開閉弁V3を開けて蓄圧タンクA内の残留オイ
ルをオイルタンクT内に排出して、上記下降開閉弁V3
を開けたままにしておき、パレットを下降させるときに
上昇下降開閉弁V2だけを開けることで、上記パレット
PLを図4のように下降させることができ、パレットP
Lの下降時における上記各開閉弁V2,V3を含む配管
系統に蓄圧オイルの乱流発生を防止できると共に、パレ
ット下降時におけるハントドル操作が一本操作でよく、
容易となる。
【0023】なお、上昇下降開閉弁V2には誤作動防止
用の安全キーを付加することで、このキーを持たない他
人のパレット上昇および下降操作を阻止することがで
き、例えば、子供のいたずらによる事故を防止でき、よ
り一層安全性を高め得る。
【0024】また、パレットPLの設置例の他の具体例
としては、図6に示すように床面Gに強固に立設した前
後左右四本の支柱1の前記対向面に縦にガイド溝1aを
削設する。さらに、前記パレットPLの左右側面に立設
した支持枠10の前後各縁にはガイドローラを枢支突設
してこれら各ガイドローラ(周知のものでよいから図示
せず)を前記支柱1のガイド溝1aに浅く係入転接させ
ることでパレットPLを水平状態で昇降させるようにす
ることができる。そして、図6のように中央左右に立設
したシリンダSのピストンロッドPSを前記パレットP
Lの左右の支持枠10の上部に係合係止することで、図
5に示す前例と同様に蓄圧タンクA内の蓄圧油の圧力お
よびパレットPLと自動車Cとの重力とで、シリンダピ
ストンロッドPSを介し、パレットPLを自動車Cと共
に水平状態を保ち昇降させることができる。
【0025】さらに、パレットPLをそのほぼ中央左右
1本ずつ計2本の支柱で水平昇降させるには、例えば、
特開平8−144556号公報記載のように、シリンダ
で台座を水平に上昇させるために、ワイヤを左柱の下部
に固定し左平衡ローラの上を通して右平衡ローラの下か
ら右柱のフックに固定したものなど、周知のパレット昇
降メカ部を採用できる。
【0026】
【発明の効果】この発明は、以上のような形態を採用し
たので、以下に記載の効果を奏する。昇降パレットPL
上の自動車Cの動輪Dで油圧ポンプPを駆動し、この油
圧ポンプPで蓄圧タンクA内に作動油を予め蓄圧貯留し
て油圧ポンプPを停止し、自動車Cの運転者が自動車の
エンジンを停止して自動車から降りた後、前記蓄圧タン
クA内の蓄圧作動油を前記上昇下降開閉弁V2を開いて
前記シリンダSのボトム室Saに圧入し、シリンダSの
ピストンロッドPSを作動させることで、前記パレット
PLを前記自動車Cと共に上昇させて二段式立体駐車さ
せることができ、また、この自動車の下降に当っては、
前記ボトム室Sa内の作動油を前記上昇下降開閉弁V2
と下降開閉弁V3とを開いて前記オイルタンクT内に流
出させることで、前記パレットPLを前記無人の自動車
Cと共に自重で下降させることができ、蓄圧タンクAを
含む油圧系を大気圧に復元できる。したがって、自動車
Cをその中に運転者が存在しない無人の状態でも、迅
速、かつ、確実に昇降させて二段式に立体駐車できるの
で、安全基準の緩いランクの立体駐車装置を安価に提供
できると共に、立体駐車に伴なう人身事故や物損事故を
皆無にできたし、油圧系内の圧力を不使用時に大気圧に
戻せるので安全であるという多くの効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置における油圧蓄圧作動配管系統の一
例を示す配管系統図
【図2】図1と状態を異にした配管系統図
【図3】図2と状態を異にした配管系統図
【図4】図3と状態を異にした配管系統図
【図5】本発明装置における昇降パレットの昇降機構の
一例を示す側面図
【図6】本発明装置における昇降パレットの昇降機構の
他の例を示す斜視図
【符号の説明】
1 左右1本ずつ計2本または前後左右計4本の支柱 2 スプロケット 3 スプロケット 4 スプロケット 5 チェーン 10 パレット支持枠 PL 昇降パレット S 油圧シリンダ T オイルタンク C 自動車 D 動輪 R ローラ P 油圧ポンプ A 気液式蓄圧タンク M 圧力計 a 配管接続部 V1 逆止弁 V2 上昇下降開閉弁 V3 下降開閉弁 V4 リリーフ弁 V5 流量調節弁 Sa ボトム室 PS ピストンロッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱1で水平を保ち昇降可能に平設支持
    した自動車搭載用の昇降パレットPLを油圧シリンダS
    で昇降させる二段式立体駐車装置において、オイルタン
    クT内の油面以下の部分を前記パレット上の自動車Cの
    動輪Dで回転するローラRに連結した油圧ポンプPおよ
    び逆止弁V1を直列に経て気液式蓄圧タンクAに配管接
    続すると共に圧力計Mに連通配管し、これら各部の配管
    接続部aを上昇下降開閉弁V2を経て前記油圧シリンダ
    Sのボトム室Saに配管接続開口し、かつ、前記配管接
    続部aを下降開閉弁V3を経て前記オイルタンクT内に
    開口配管し、また、前記油圧ポンプPで蓄圧タンクA内
    に作動油を予め蓄圧貯留して油圧ポンプPを停止した
    後、前記蓄圧タンクA内の蓄圧作動油を前記上昇下降開
    閉弁V2を経て前記シリンダSのボトム室Saに圧入
    し、シリンダSのピストンロッドPSを作動させること
    で、前記パレットPLを前記自動車Cと共に上昇可能と
    なし、かつ、前記ボトム室Sa内の作動油を前記上昇下
    降開閉弁V2と下降開閉弁V3とを直列に経て前記オイ
    ルタンクT内に流出させることで、前記パレットPLを
    前記自動車Cと共に下降可能となした蓄圧作動式自動車
    昇降装置。
  2. 【請求項2】 前記逆止弁V1と蓄圧タンククAとの配
    管接続部aをリリーフ弁V4を経て前記オイルタンクT
    に開口配管してなる請求項1記載の蓄圧作動式自動車昇
    降装置。
JP31116897A 1997-09-30 1997-10-28 蓄圧作動式自動車昇降装置 Pending JPH11131842A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31116897A JPH11131842A (ja) 1997-10-28 1997-10-28 蓄圧作動式自動車昇降装置
TW88217241U TW437812U (en) 1997-09-30 1998-09-29 Pressure accumulation type car lift device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31116897A JPH11131842A (ja) 1997-10-28 1997-10-28 蓄圧作動式自動車昇降装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11131842A true JPH11131842A (ja) 1999-05-18

Family

ID=18013918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31116897A Pending JPH11131842A (ja) 1997-09-30 1997-10-28 蓄圧作動式自動車昇降装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11131842A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108316705A (zh) * 2018-01-25 2018-07-24 陈柯 一种停车辅助装置
CN108316716A (zh) * 2018-03-26 2018-07-24 高忠文 一种新型节能的立体停车系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108316705A (zh) * 2018-01-25 2018-07-24 陈柯 一种停车辅助装置
CN108316705B (zh) * 2018-01-25 2019-02-19 江苏火星科技有限公司 一种停车辅助装置
CN108316716A (zh) * 2018-03-26 2018-07-24 高忠文 一种新型节能的立体停车系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8215893B2 (en) Motorcycle lift device
CN103935934B (zh) 小吨位电瓶电控叉车
WO2014125040A1 (en) A loading bay docking system
CN105329803A (zh) 一种车载流动式汽车维修举升机
CN105089311B (zh) 一种弧吊式立式车库
US6006849A (en) Single-track vehicle with foot pedal feedback and inertial force limiters
JPH11131842A (ja) 蓄圧作動式自動車昇降装置
US4834608A (en) Railroad car for hauling large highway trucks and method of loading
JPH11152922A (ja) 蓄圧作動式自動車昇降装置
JPH11107562A (ja) 蓄圧作動式自動車昇降装置
US2717088A (en) Multiple car parking apparatus and installation therefor
CN216426607U (zh) 一种汽车全自动多用途举升器
CN2221629Y (zh) 剪叉式液压控制双层停车装置
CN212386467U (zh) 全自动多用途汽车举升器
US4079847A (en) Vehicle storage installation with means to transport vehicles
CN213148317U (zh) 无人驾驶车倾覆检测设备
JPH10511442A (ja) 建築物内における車両搬送装置
CN116160940B (zh) 一种物流输送智能辅助装置
JP3790994B2 (ja) シーソー式立体駐車装置
CN116005588B (zh) 一种交通运输物流用超载阻截装置
US3061028A (en) Motor vehicle lifting and traversing device
JPH0735035Y2 (ja) 立体格納装置用パレット
JPH0735034Y2 (ja) 立体格納装置
JP2556897Y2 (ja) 作業車の走行駆動制御装置
JP2839824B2 (ja) 単軌条運搬機の発進,停止時のスピードコントロール