JPH11152922A - 蓄圧作動式自動車昇降装置 - Google Patents
蓄圧作動式自動車昇降装置Info
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- JPH11152922A JPH11152922A JP33790997A JP33790997A JPH11152922A JP H11152922 A JPH11152922 A JP H11152922A JP 33790997 A JP33790997 A JP 33790997A JP 33790997 A JP33790997 A JP 33790997A JP H11152922 A JPH11152922 A JP H11152922A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 安全・確実かつ、迅速に作動する二段式駐車
装置を安価に提供する。 【解決手段】 オイルタンクT内の油面以下の部分をパ
レット上の自動車の動輪Dで回転するローラRに連結し
た油圧ポンプPおよび逆止弁V1を蓄圧タンクAに配管
接続する。各部の配管接続部aを流路切換弁V2の流入
口Va、可動流路Voおよび切換口Vbを順次に油圧シ
リンダSのボトム室Saに配管接続開口し、かつ、流路
切換弁V2の可動流路Voを経た流出口Vcをオイルタ
ンクTに開口配管する。蓄圧タンクA内の蓄圧作動油を
流路切換弁V2の可動流路Voを経てシリンダSのボト
ム室Saに圧入しボトム室Sa内の作動油をオイルタン
クT内に流出させることで、パレットを自動車と共に上
昇、あるいは下降可能となした。
装置を安価に提供する。 【解決手段】 オイルタンクT内の油面以下の部分をパ
レット上の自動車の動輪Dで回転するローラRに連結し
た油圧ポンプPおよび逆止弁V1を蓄圧タンクAに配管
接続する。各部の配管接続部aを流路切換弁V2の流入
口Va、可動流路Voおよび切換口Vbを順次に油圧シ
リンダSのボトム室Saに配管接続開口し、かつ、流路
切換弁V2の可動流路Voを経た流出口Vcをオイルタ
ンクTに開口配管する。蓄圧タンクA内の蓄圧作動油を
流路切換弁V2の可動流路Voを経てシリンダSのボト
ム室Saに圧入しボトム室Sa内の作動油をオイルタン
クT内に流出させることで、パレットを自動車と共に上
昇、あるいは下降可能となした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、二段式立体駐車
装置における自動車搭載用昇降パレットの油圧駆動装置
の改良に係り、特に、自動車の乗り捨て昇降可能な自動
車昇降装置に関する。
装置における自動車搭載用昇降パレットの油圧駆動装置
の改良に係り、特に、自動車の乗り捨て昇降可能な自動
車昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の二段式駐車装置としては、従
来、例えば特許第2515193号公報記載のものが有
った。この従来の技術は、外枠に水平状態でかつ上下動
自在に支持した長方形状の車両搭載用パレットと、該パ
レットに連結して、このパレットを上下動させる駆動機
構と、前記パレットに水平状態で設けてあって、車両の
区動輪の回転追従して回転し、その回転力により前記駆
動機構を作動させる動力取出し用のローラを備えてなる
二段式駐車装置において、前記駆動機構として、パレッ
トに連結してあって床や地上に立設した油圧シリンダ
と、該油圧シリンダを伸縮させる油圧ポンプと、前記油
圧シリンダと前記油圧ポンプ間に介在した油圧を逃がす
ための操作レバーを含む油圧ユニットから構成し、前記
パレットの端部に切り欠きを設けると共に、該切り欠き
内に、車両の駆動輪の回転に追従して回転する2本のロ
ーラーをパレットの幅方向に沿って設け、前記油圧ポン
プを前記パレット上に配置すると共に、連結帯を介して
前記ローラーに連結して車両の区動輪によって回転さ
せ、その回転力により前記駆動機構の油圧ポンプを作動
させると共に、車両をパレットの外に移動させるに際し
ては、前記ローラーが車両の駆動輪の回転に追従するこ
となくロックするようにしたものである。
来、例えば特許第2515193号公報記載のものが有
った。この従来の技術は、外枠に水平状態でかつ上下動
自在に支持した長方形状の車両搭載用パレットと、該パ
レットに連結して、このパレットを上下動させる駆動機
構と、前記パレットに水平状態で設けてあって、車両の
区動輪の回転追従して回転し、その回転力により前記駆
動機構を作動させる動力取出し用のローラを備えてなる
二段式駐車装置において、前記駆動機構として、パレッ
トに連結してあって床や地上に立設した油圧シリンダ
と、該油圧シリンダを伸縮させる油圧ポンプと、前記油
圧シリンダと前記油圧ポンプ間に介在した油圧を逃がす
ための操作レバーを含む油圧ユニットから構成し、前記
パレットの端部に切り欠きを設けると共に、該切り欠き
内に、車両の駆動輪の回転に追従して回転する2本のロ
ーラーをパレットの幅方向に沿って設け、前記油圧ポン
プを前記パレット上に配置すると共に、連結帯を介して
前記ローラーに連結して車両の区動輪によって回転さ
せ、その回転力により前記駆動機構の油圧ポンプを作動
させると共に、車両をパレットの外に移動させるに際し
ては、前記ローラーが車両の駆動輪の回転に追従するこ
となくロックするようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の技術
は、自動車タイヤの回転力で油圧ポンプを回転させなが
ら自動車搭載のパレットを油圧シリンダで上昇させるも
のであるため、自動車上昇後にエンジンを停止させるた
め、高所のパレットまで運転者等が階段を昇降しなけれ
ばならない。このために、上昇しようとする自動車に運
転者が同乗してタイヤを回し乍ら上昇するいわゆる『同
乗方式』を採用することになり、二段式駐車装置として
の安全基準が、法的に厳格なものとなり、駐車設備が全
体的に大型・複雑、かつ、高価になってしまうという問
題点が有る。
は、自動車タイヤの回転力で油圧ポンプを回転させなが
ら自動車搭載のパレットを油圧シリンダで上昇させるも
のであるため、自動車上昇後にエンジンを停止させるた
め、高所のパレットまで運転者等が階段を昇降しなけれ
ばならない。このために、上昇しようとする自動車に運
転者が同乗してタイヤを回し乍ら上昇するいわゆる『同
乗方式』を採用することになり、二段式駐車装置として
の安全基準が、法的に厳格なものとなり、駐車設備が全
体的に大型・複雑、かつ、高価になってしまうという問
題点が有る。
【0004】また、これとは別に自動車の乗り捨て昇降
装置として、特開平8−21116号公報記載のよう
に、複数のパレットをそれぞれパレット用油圧シリンダ
ーによって昇降自在に保持し、少なくともパレットと自
動車の重量よりも大きい重量を有するウエイトをウエイ
ト用油圧シリンダーによって昇降自在に保持し、複数の
パレットを保持したパレット用油圧シリンダーは油圧配
管継手によって並列に連通し、パレット用油圧シリンダ
ーとウエイト用油圧シリンダーとの間にそれぞれパレッ
ト上昇用開閉弁を設け連通し、パレット用油圧シリンダ
ーと油タンクとの間にそれぞれパレット下降用開閉弁を
設け連通していることを特徴とする2段式立体駐車装置
も周知である。
装置として、特開平8−21116号公報記載のよう
に、複数のパレットをそれぞれパレット用油圧シリンダ
ーによって昇降自在に保持し、少なくともパレットと自
動車の重量よりも大きい重量を有するウエイトをウエイ
ト用油圧シリンダーによって昇降自在に保持し、複数の
パレットを保持したパレット用油圧シリンダーは油圧配
管継手によって並列に連通し、パレット用油圧シリンダ
ーとウエイト用油圧シリンダーとの間にそれぞれパレッ
ト上昇用開閉弁を設け連通し、パレット用油圧シリンダ
ーと油タンクとの間にそれぞれパレット下降用開閉弁を
設け連通していることを特徴とする2段式立体駐車装置
も周知である。
【0005】ところが、この従来例におけるウエイト
は、自動車とパレット回り関連部材との総重量よりも大
重量であるので、この大重量ウエイトを安定に高所まで
昇降させるに要するシリンダとピストンロッドとの補強
が大掛りとなり、広い補強スペースを必要とするため、
スペース的に不利であるし、ウエイトの重量を前記自動
車とパレットとの和の重量よりもかなり重くして、細い
シリンダでピストンをかなり高所まで大重量のウエイト
と共に持ち上げないと、自動車とパレットとはパスカル
の原理により上昇しないので、実用性に乏しいという本
質的、かつ、重大な問題点が有る。
は、自動車とパレット回り関連部材との総重量よりも大
重量であるので、この大重量ウエイトを安定に高所まで
昇降させるに要するシリンダとピストンロッドとの補強
が大掛りとなり、広い補強スペースを必要とするため、
スペース的に不利であるし、ウエイトの重量を前記自動
車とパレットとの和の重量よりもかなり重くして、細い
シリンダでピストンをかなり高所まで大重量のウエイト
と共に持ち上げないと、自動車とパレットとはパスカル
の原理により上昇しないので、実用性に乏しいという本
質的、かつ、重大な問題点が有る。
【0006】さらに、蓄圧タンク、すなわちアキューム
レータを油圧ポンプの補助油圧源として用いた油圧式昇
降装置に特開平7−10497号公報記載のものも周知
である。この従来例は、油圧ポンプの吐出圧を切換え弁
を介して油圧シリンダのロッド側及びボトム側へ選択的
に供給することにより、上記油圧シリンダにより負荷を
昇降するようにした昇降装置において、上記油圧シリン
ダのボトム側管路に絞り弁を、またボトム側管路とロッ
ド側管路の間に圧力弁を介在させ、かつ上記絞り弁の上
流側及び下流側の油圧を切換え弁を介して複合弁へ導入
して、上記油圧シリンダにより負荷を下降させる際の位
置エネルギーを、油圧シリンダにより油圧に変換して、
上記複合弁を介してアキュムレータへ蓄圧するようにな
すと共に、油圧シリンダにより負荷を上昇する際、アキ
ュムレータに蓄圧された油圧を複合弁を介して、油圧ポ
ンプより油圧シリンダへ供給される油圧に合流させるこ
とを特徴とする昇降装置の油圧回路である。
レータを油圧ポンプの補助油圧源として用いた油圧式昇
降装置に特開平7−10497号公報記載のものも周知
である。この従来例は、油圧ポンプの吐出圧を切換え弁
を介して油圧シリンダのロッド側及びボトム側へ選択的
に供給することにより、上記油圧シリンダにより負荷を
昇降するようにした昇降装置において、上記油圧シリン
ダのボトム側管路に絞り弁を、またボトム側管路とロッ
ド側管路の間に圧力弁を介在させ、かつ上記絞り弁の上
流側及び下流側の油圧を切換え弁を介して複合弁へ導入
して、上記油圧シリンダにより負荷を下降させる際の位
置エネルギーを、油圧シリンダにより油圧に変換して、
上記複合弁を介してアキュムレータへ蓄圧するようにな
すと共に、油圧シリンダにより負荷を上昇する際、アキ
ュムレータに蓄圧された油圧を複合弁を介して、油圧ポ
ンプより油圧シリンダへ供給される油圧に合流させるこ
とを特徴とする昇降装置の油圧回路である。
【0007】ところが、この従来例は、多数の切換弁や
複雑な構成の複合弁を多岐に亘る配管系統で輻輳接続し
なければならず、大掛りで高価となるため、簡易には実
施できないし、油圧ポンプを補助するためのアキュムレ
ータの油吐出時に、油圧ポンプを並行運転しなければな
らないので、この従来例も自動車昇降装置に応用した場
合、前記『同乗方式』を採らざるを得ず、最初に述べた
従来例と同様な本質的かつ、重大な問題点が有る。
複雑な構成の複合弁を多岐に亘る配管系統で輻輳接続し
なければならず、大掛りで高価となるため、簡易には実
施できないし、油圧ポンプを補助するためのアキュムレ
ータの油吐出時に、油圧ポンプを並行運転しなければな
らないので、この従来例も自動車昇降装置に応用した場
合、前記『同乗方式』を採らざるを得ず、最初に述べた
従来例と同様な本質的かつ、重大な問題点が有る。
【0008】この発明は、前記した各問題点を除去する
ために、昇降パレットに搭載した自動車の動輪の回転力
でローラを介し油圧ポンプを駆動し、この油圧ポンプで
蓄圧タンク内に作動油を予め蓄圧貯留した後、単一の切
換弁の操作により、蓄圧タンク内の蓄圧作動油の圧力で
シリンダを作動させて、上記パレットを無人の自動車と
共に上昇させ、所望時に下降させることで、安全・確実
かつ、迅速に作動する乗り捨て昇降タイプの二段式駐車
装置を安価に提供することを目的とする。
ために、昇降パレットに搭載した自動車の動輪の回転力
でローラを介し油圧ポンプを駆動し、この油圧ポンプで
蓄圧タンク内に作動油を予め蓄圧貯留した後、単一の切
換弁の操作により、蓄圧タンク内の蓄圧作動油の圧力で
シリンダを作動させて、上記パレットを無人の自動車と
共に上昇させ、所望時に下降させることで、安全・確実
かつ、迅速に作動する乗り捨て昇降タイプの二段式駐車
装置を安価に提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記したこの発明の目的
は、支柱で水平を保ち昇降可能に平設支持した自動車搭
載用の昇降パレットを油圧シリンダで昇降させる二段式
立体駐車装置を構成するに当り、オイルタンク内の油面
以下の部分を前記パレット上の自動車の動輪で回転する
ローラに連結した油圧ポンプおよび逆止弁を直列に経て
気液式蓄圧タンクに配管接続すると共に圧力計に連通配
管し、これら各部の配管接続部を流路切換弁の流入口、
可動流路および切換口を順次に経て前記油圧シリンダの
ボトム室に配管接続開口し、かつ、前記流路切換弁の可
動流路を経た流出口を前記オイルタンクに開口配管し、
また、前記油圧ポンプで蓄圧タンク内に作動油を予め蓄
圧貯留して油圧ポンプを停止した後、前記蓄圧タンク内
の蓄圧作動油を前記流路切換弁の可動流路を経て前記シ
リンダのボトム室に圧入し、シリンダのピストンロッド
を作動させることで、前記パレットを前記自動車と共に
上昇可能となし、かつ、前記ボトム室内の作動油を前記
流路切換弁の可動流路を経て前記オイルタンク内に流出
させることで、前記パレットを前記自動車と共に下降可
能となしたことで達成できた。
は、支柱で水平を保ち昇降可能に平設支持した自動車搭
載用の昇降パレットを油圧シリンダで昇降させる二段式
立体駐車装置を構成するに当り、オイルタンク内の油面
以下の部分を前記パレット上の自動車の動輪で回転する
ローラに連結した油圧ポンプおよび逆止弁を直列に経て
気液式蓄圧タンクに配管接続すると共に圧力計に連通配
管し、これら各部の配管接続部を流路切換弁の流入口、
可動流路および切換口を順次に経て前記油圧シリンダの
ボトム室に配管接続開口し、かつ、前記流路切換弁の可
動流路を経た流出口を前記オイルタンクに開口配管し、
また、前記油圧ポンプで蓄圧タンク内に作動油を予め蓄
圧貯留して油圧ポンプを停止した後、前記蓄圧タンク内
の蓄圧作動油を前記流路切換弁の可動流路を経て前記シ
リンダのボトム室に圧入し、シリンダのピストンロッド
を作動させることで、前記パレットを前記自動車と共に
上昇可能となし、かつ、前記ボトム室内の作動油を前記
流路切換弁の可動流路を経て前記オイルタンク内に流出
させることで、前記パレットを前記自動車と共に下降可
能となしたことで達成できた。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例について図
面を参照して説明する。先ず、この発明の基本形態は、
図1、図5に示すように、前後2本ずつ計4本の支柱1
で水平を保ち昇降可能に平設支持した自動車搭載用の昇
降パレットPLを油圧シリンダSで昇降させる二段式立
体駐車装置を構成するに当り、先ず、油圧作動配管系統
として、図1に示すように、オイルタンクT内の油面以
下の部分を前記パレット上の自動車Cの動輪Dに摩擦係
合させたラチェットギヤ係合のローラRにチェーン等で
連結した周知の油圧ポンプPおよび逆止弁V1を直列に
経て気液式蓄圧タンクAに高圧油圧用ゴム管などの可撓
管で配管接続すると共に圧力計Mに連通配管する。そし
て、これら各部の配管接続部aを例えばロータリ式等周
知の流路切換弁V2の流入口Va、可動流路Voおよび
切換口Vbを順次に経て前記油圧シリンダSのボトム室
Saに配管接続開口し、かつ、前記流路切換弁V2の可
動流路Voを経た流出口Vcを前記オイルタンクTに開
口配管する。
面を参照して説明する。先ず、この発明の基本形態は、
図1、図5に示すように、前後2本ずつ計4本の支柱1
で水平を保ち昇降可能に平設支持した自動車搭載用の昇
降パレットPLを油圧シリンダSで昇降させる二段式立
体駐車装置を構成するに当り、先ず、油圧作動配管系統
として、図1に示すように、オイルタンクT内の油面以
下の部分を前記パレット上の自動車Cの動輪Dに摩擦係
合させたラチェットギヤ係合のローラRにチェーン等で
連結した周知の油圧ポンプPおよび逆止弁V1を直列に
経て気液式蓄圧タンクAに高圧油圧用ゴム管などの可撓
管で配管接続すると共に圧力計Mに連通配管する。そし
て、これら各部の配管接続部aを例えばロータリ式等周
知の流路切換弁V2の流入口Va、可動流路Voおよび
切換口Vbを順次に経て前記油圧シリンダSのボトム室
Saに配管接続開口し、かつ、前記流路切換弁V2の可
動流路Voを経た流出口Vcを前記オイルタンクTに開
口配管する。
【0011】また、本発明の基本動作として、前記油圧
ポンプPで蓄圧タンクA内に作動油を予め蓄圧貯留した
後、自動車エンジンを止めて油圧ポンプPを停止し、次
いで前記蓄圧タンクA内の蓄圧作動油を前記流路切換弁
V2の可動流路Voを経て前記シリンダSのボトム室S
aに圧入し、シリンダSのピストンロッドPSを作動さ
せることで、前記パレットPLを前記自動車Cと共に上
昇可能となす。そして、前記ボトム室Sa内の作動油を
前記流路切換弁V2の可動流路Voを作動して前記オイ
ルタンクT内に流出させることで、前記パレットPLを
前記自動車Cと共にこれらの自己重力で下降可能となし
た本発明による蓄圧作動式自動車昇降装置の基本的配管
系統を構成する。
ポンプPで蓄圧タンクA内に作動油を予め蓄圧貯留した
後、自動車エンジンを止めて油圧ポンプPを停止し、次
いで前記蓄圧タンクA内の蓄圧作動油を前記流路切換弁
V2の可動流路Voを経て前記シリンダSのボトム室S
aに圧入し、シリンダSのピストンロッドPSを作動さ
せることで、前記パレットPLを前記自動車Cと共に上
昇可能となす。そして、前記ボトム室Sa内の作動油を
前記流路切換弁V2の可動流路Voを作動して前記オイ
ルタンクT内に流出させることで、前記パレットPLを
前記自動車Cと共にこれらの自己重力で下降可能となし
た本発明による蓄圧作動式自動車昇降装置の基本的配管
系統を構成する。
【0012】なお、各図中符号nで示した部分は、シリ
ンダ内のエアまたはオイル抜きパイプであり、また、前
記各部間の配管材としては、高圧油圧用の周知の可撓ホ
ースを用いることができ、さらに、流路切換弁V2に
は、図示のロータリ式のもの以外に、液密シリンダ内の
弁体を進退させる周知のシリンダ・ピストンタイプの3
方向流路切換弁も採用できる。
ンダ内のエアまたはオイル抜きパイプであり、また、前
記各部間の配管材としては、高圧油圧用の周知の可撓ホ
ースを用いることができ、さらに、流路切換弁V2に
は、図示のロータリ式のもの以外に、液密シリンダ内の
弁体を進退させる周知のシリンダ・ピストンタイプの3
方向流路切換弁も採用できる。
【0013】そして、当然のことながら、前記昇降パレ
ットPLは図5のように、地面や床面に対し強固に立設
した左右一本ずつ計2本または前後左右計4本の支柱
1,1に対し、ローラ転接等周知の昇降手段で水平状態
を保ち、昇降可能に堅固に平設する。具体的には、図5
のようにパレットPLの後部の左右または中央にピスト
ンロッドPSを接地して立設した前記油圧シリンダSの
下部を連結固定し、前方支柱1の内側の上下にそれぞれ
スプロケット2,3を軸支し、後方支柱1の内側下部に
もスプロケット4を軸支する。
ットPLは図5のように、地面や床面に対し強固に立設
した左右一本ずつ計2本または前後左右計4本の支柱
1,1に対し、ローラ転接等周知の昇降手段で水平状態
を保ち、昇降可能に堅固に平設する。具体的には、図5
のようにパレットPLの後部の左右または中央にピスト
ンロッドPSを接地して立設した前記油圧シリンダSの
下部を連結固定し、前方支柱1の内側の上下にそれぞれ
スプロケット2,3を軸支し、後方支柱1の内側下部に
もスプロケット4を軸支する。
【0014】そして、パレットPLの前部左側方にはチ
ェーン5の前端5Aを固定してあり、該チェーンは、上
のスプロケット2をターンして下のスプロケット3,4
を順に経由し、その後端5BがパレットPLの後部左側
方に固定してある。なお、パレットPLの右側方にも、
チェーン5を用いた同様の機構が設けてある。こうする
ことで、油圧シリンダSのピストンロッドPSを伸長さ
せれば、パレットPLの後部が持ち上がり、これにより
チェーン5が引っ張られてパレット3の前部も図5の鎖
線位置から同図実線位置までチェーン5で吊上げ持ち上
げられるので、パレットPLは水平状態を保ち、自動車
Cと共に上昇する。
ェーン5の前端5Aを固定してあり、該チェーンは、上
のスプロケット2をターンして下のスプロケット3,4
を順に経由し、その後端5BがパレットPLの後部左側
方に固定してある。なお、パレットPLの右側方にも、
チェーン5を用いた同様の機構が設けてある。こうする
ことで、油圧シリンダSのピストンロッドPSを伸長さ
せれば、パレットPLの後部が持ち上がり、これにより
チェーン5が引っ張られてパレット3の前部も図5の鎖
線位置から同図実線位置までチェーン5で吊上げ持ち上
げられるので、パレットPLは水平状態を保ち、自動車
Cと共に上昇する。
【0015】次いで、パレットPLを下降させるには、
シリンダS内の油圧を流路切換弁V2の可動流路Voを
経て流出口VcからオイルタンクT内に排除すること
で、チェーン5の後端5Bがパレット後部と共に下がる
ので、パレット前部のチェーン前端5Aもパレット自重
で共に下がり、パレットは水平下降する。なお、前記蓄
圧タンクAは、気液分離式のプラグ形と称する不活性ガ
ス封入ゴム袋を強化タンクに内装したJIS規格品を用
い、図5のように地上に設置するのが適し、この蓄圧タ
ンクAと同様にオイルタンクTも地上設置の可撓管配管
とすることで、パレット重量を軽減できる。
シリンダS内の油圧を流路切換弁V2の可動流路Voを
経て流出口VcからオイルタンクT内に排除すること
で、チェーン5の後端5Bがパレット後部と共に下がる
ので、パレット前部のチェーン前端5Aもパレット自重
で共に下がり、パレットは水平下降する。なお、前記蓄
圧タンクAは、気液分離式のプラグ形と称する不活性ガ
ス封入ゴム袋を強化タンクに内装したJIS規格品を用
い、図5のように地上に設置するのが適し、この蓄圧タ
ンクAと同様にオイルタンクTも地上設置の可撓管配管
とすることで、パレット重量を軽減できる。
【0016】また、流路切換弁V2は、図5のように後
方支柱1の上部に配置することで操作し易くなり、さら
に、図1〜図4に示すように、前記配管接続部aには、
必要に応じリリーフ弁V4を安全弁として配管接続する
ことで、油圧系の過大圧力の発生を防止できるが、圧力
計Mに注目することで、リリーフ弁V4は省略できる。
方支柱1の上部に配置することで操作し易くなり、さら
に、図1〜図4に示すように、前記配管接続部aには、
必要に応じリリーフ弁V4を安全弁として配管接続する
ことで、油圧系の過大圧力の発生を防止できるが、圧力
計Mに注目することで、リリーフ弁V4は省略できる。
【0017】そして、下降開閉弁V3とオイルタンクT
との間に流量調節弁V5を直列挿入配管することで、パ
レットPLの下降速度を緩徐にすることができるが、流
路切換弁V2の開度変化をレバー操作等で緩徐に行なう
ことで、パレットPLの上昇・下降のスピードとかパレ
ットの上限・下降停止時におけるショックを柔らげるこ
とができる。さらに、自動車によっては、前輪駆動の車
種も有るが、この場合は、図5の自動車Cの向きを反転
して駐車すればよく、さらに四輪駆動式で駆動切換がな
い車種では、パレット前部に前輪乗せ空転ローラ対を軸
支する。
との間に流量調節弁V5を直列挿入配管することで、パ
レットPLの下降速度を緩徐にすることができるが、流
路切換弁V2の開度変化をレバー操作等で緩徐に行なう
ことで、パレットPLの上昇・下降のスピードとかパレ
ットの上限・下降停止時におけるショックを柔らげるこ
とができる。さらに、自動車によっては、前輪駆動の車
種も有るが、この場合は、図5の自動車Cの向きを反転
して駐車すればよく、さらに四輪駆動式で駆動切換がな
い車種では、パレット前部に前輪乗せ空転ローラ対を軸
支する。
【0018】本発明装置の構成は以上のようなもので、
以下に前記蓄圧タンクAの容量を30リットルとし、タ
ンクA内の不活性ガス封入ゴム袋のガス封入圧力が13
0kg/cm2 のものを用いた本発明装置の使用例に付き
説明する。図1に示す状態は、予じめ地表近くに図5の
鎖線のように降りているパレットPL上の自動車Cをバ
ックさせ、その動輪Dを一対の回転ローラR間に跨がせ
載せた後、動輪Dを回転させてローラRを摩擦係合によ
り強制回転させてチェーン等の伝動部材(周知のもので
よいから図示せず)を介し油圧ポンプPを回転駆動して
いる状態である。
以下に前記蓄圧タンクAの容量を30リットルとし、タ
ンクA内の不活性ガス封入ゴム袋のガス封入圧力が13
0kg/cm2 のものを用いた本発明装置の使用例に付き
説明する。図1に示す状態は、予じめ地表近くに図5の
鎖線のように降りているパレットPL上の自動車Cをバ
ックさせ、その動輪Dを一対の回転ローラR間に跨がせ
載せた後、動輪Dを回転させてローラRを摩擦係合によ
り強制回転させてチェーン等の伝動部材(周知のもので
よいから図示せず)を介し油圧ポンプPを回転駆動して
いる状態である。
【0019】このときには、ポンプPの吐出油は、図1
における矢示方向、つまり、順方向の逆止弁V1を通
り、蓄圧タンクA内に入り、内装した前記130kg/cm
2 程度の圧力の不活性ガス収納袋を蓄圧タンクA内で
圧縮し、蓄圧タンクA内の油圧を例えば、上記吐出油量
が気温25℃で約7リットル、35℃で6.25リット
ル、気温−10℃で9.132リットルでそれぞれ21
0kg/cm2 程度に高める初回蓄圧過程であり、流路切
換弁V2の流入口Vaは、図1のように可動流路Voの
構成体で塞がっているから、シリンダSの方向には、油
は流れない。そして、蓄圧タンクA内に約7リットルの
油が入り、その油圧が上記210kg/cm2 程度になっ
たことを圧力計Mを見て動輪Dを止めることで油圧ポン
プPを停止させる。
における矢示方向、つまり、順方向の逆止弁V1を通
り、蓄圧タンクA内に入り、内装した前記130kg/cm
2 程度の圧力の不活性ガス収納袋を蓄圧タンクA内で
圧縮し、蓄圧タンクA内の油圧を例えば、上記吐出油量
が気温25℃で約7リットル、35℃で6.25リット
ル、気温−10℃で9.132リットルでそれぞれ21
0kg/cm2 程度に高める初回蓄圧過程であり、流路切
換弁V2の流入口Vaは、図1のように可動流路Voの
構成体で塞がっているから、シリンダSの方向には、油
は流れない。そして、蓄圧タンクA内に約7リットルの
油が入り、その油圧が上記210kg/cm2 程度になっ
たことを圧力計Mを見て動輪Dを止めることで油圧ポン
プPを停止させる。
【0020】次いで、地上近くに有るパレットPL上の
自動車Cのエンジンを運転者が止めた後、この運転者が
パレットPLから降りて流路切換弁V2の操作により、
その可動流路Voで流入口Vaと切換口Vbとを連通さ
せると、蓄圧タンクA内の前記210kg/cm2 程度の
蓄圧作動油は、図2の矢示方向に流出して進行し、上記
の流路切換弁V2の可動流路Voを経てシリンダSのボ
トム室Sa内に高圧の作動油が入り、ピストンロッドP
Sを押し下げようとするが、ピストンロッドPSの下部
は、前記のように地面や床面にシッカリ固定してあるの
で、後部左右または、後部中央のシリンダSが自動車C
を搭載したパレットPLと共に図2の矢印方向に上昇
し、所定高さの所で周知のパレット下降防止安全ロック
機構(図示せず)により、パレットが下降しないように
パレットPLを支柱1に対しロックすれば、図5の実線
のように自動車Cを上昇パレット上に駐車でき、その下
に別の自動車を駐車できる。また、上記の場合には、蓄
圧タンクA内のオイルは、油圧ポンプPの方にも行こう
とするが、途中に逆方向の逆止弁V1が有るので、この
逆止弁V1で作動油はストップする。
自動車Cのエンジンを運転者が止めた後、この運転者が
パレットPLから降りて流路切換弁V2の操作により、
その可動流路Voで流入口Vaと切換口Vbとを連通さ
せると、蓄圧タンクA内の前記210kg/cm2 程度の
蓄圧作動油は、図2の矢示方向に流出して進行し、上記
の流路切換弁V2の可動流路Voを経てシリンダSのボ
トム室Sa内に高圧の作動油が入り、ピストンロッドP
Sを押し下げようとするが、ピストンロッドPSの下部
は、前記のように地面や床面にシッカリ固定してあるの
で、後部左右または、後部中央のシリンダSが自動車C
を搭載したパレットPLと共に図2の矢印方向に上昇
し、所定高さの所で周知のパレット下降防止安全ロック
機構(図示せず)により、パレットが下降しないように
パレットPLを支柱1に対しロックすれば、図5の実線
のように自動車Cを上昇パレット上に駐車でき、その下
に別の自動車を駐車できる。また、上記の場合には、蓄
圧タンクA内のオイルは、油圧ポンプPの方にも行こう
とするが、途中に逆方向の逆止弁V1が有るので、この
逆止弁V1で作動油はストップする。
【0021】次いで、パレットPLを自動車Cと共に下
降させるには、先ず、パレット下に別の自動車がないこ
とを確認した後、前記パレットロック機構を周知手段で
外して流路切換弁V2の操作により、可動流路Voで切
換口Vbと流出口Vcとを図3に示すように連通させる
ことで、シリンダボトム室Sa内の作動油は、上記流路
切換弁V2を経て直接または流量調節弁V5を通り、緩
徐にオイルタンクT内に流出するので、シリンダSは自
動車搭載のパレットPLと共に緩徐に図4および図5の
鎖線位置まで下降し、自動車Cの前輪ブレーキを解き、
ローラRにブレーキを掛けることで、自動車Cを図5の
鎖線のように発進させることができる。
降させるには、先ず、パレット下に別の自動車がないこ
とを確認した後、前記パレットロック機構を周知手段で
外して流路切換弁V2の操作により、可動流路Voで切
換口Vbと流出口Vcとを図3に示すように連通させる
ことで、シリンダボトム室Sa内の作動油は、上記流路
切換弁V2を経て直接または流量調節弁V5を通り、緩
徐にオイルタンクT内に流出するので、シリンダSは自
動車搭載のパレットPLと共に緩徐に図4および図5の
鎖線位置まで下降し、自動車Cの前輪ブレーキを解き、
ローラRにブレーキを掛けることで、自動車Cを図5の
鎖線のように発進させることができる。
【0022】なお、上記パレット下降終了時には、流路
切換弁V2を操作して図4、図1に示すように可動流路
Voを初期の停止位置に戻してもよいが、図3に示す下
降位置に可動流路Voを保持しておいてもよく、さらに
図4の鎖線で示すように、切換口Vbに対向して設けた
排油口Vdを流出口Vcに連通配管しておき、可動流路
Voで流入口Vaと排油口Vdとを連通させれば、蓄圧
タンクA内の残存油を上記可動流路Voを経てオイルタ
ンクT内に流出させることができ、配管系全体を大気圧
に戻せる。
切換弁V2を操作して図4、図1に示すように可動流路
Voを初期の停止位置に戻してもよいが、図3に示す下
降位置に可動流路Voを保持しておいてもよく、さらに
図4の鎖線で示すように、切換口Vbに対向して設けた
排油口Vdを流出口Vcに連通配管しておき、可動流路
Voで流入口Vaと排油口Vdとを連通させれば、蓄圧
タンクA内の残存油を上記可動流路Voを経てオイルタ
ンクT内に流出させることができ、配管系全体を大気圧
に戻せる。
【0023】
【実施例】前記のシリンダS内のピストンPSの半径r
を2.5cmとするとピストン面積は、πr2 で求まる
から、ピストン面積は約3.14×2.52 =3.1
4×6.25=約19.635cm2 となる。また、自
動車Cをバックギヤでエンジンを1300rpm で回転さ
せた場合に、蓄圧タンクA内に初回は約7リットルの作
動油を油圧ポンプPで送り込みタンクA内のガス袋を圧
縮させることによりタンクA内には、約1分15秒程で
210kg/cm2 の圧力の作動油を約7リットル蓄圧で
き、この蓄圧油の圧力でパスカルの原理により、前記一
本当りのピストンPSの初期上昇作動圧力は、210kg
×19.635=4123.34kgとなり、1本または
2本のシリンダSの上昇力で約2〜3トン程度の自動車
をパレットPLと共に水平を保ち約10〜12秒間で図
5の実線のように約1.6メートルの高さまで充分持ち
上げ得た。
を2.5cmとするとピストン面積は、πr2 で求まる
から、ピストン面積は約3.14×2.52 =3.1
4×6.25=約19.635cm2 となる。また、自
動車Cをバックギヤでエンジンを1300rpm で回転さ
せた場合に、蓄圧タンクA内に初回は約7リットルの作
動油を油圧ポンプPで送り込みタンクA内のガス袋を圧
縮させることによりタンクA内には、約1分15秒程で
210kg/cm2 の圧力の作動油を約7リットル蓄圧で
き、この蓄圧油の圧力でパスカルの原理により、前記一
本当りのピストンPSの初期上昇作動圧力は、210kg
×19.635=4123.34kgとなり、1本または
2本のシリンダSの上昇力で約2〜3トン程度の自動車
をパレットPLと共に水平を保ち約10〜12秒間で図
5の実線のように約1.6メートルの高さまで充分持ち
上げ得た。
【0024】このときのシリンダ内の残余の油圧が、約
150kg/cm2 程度となるように蓄圧タンクAの容量
を約7リットル程度に定めたことで、次回の駐車に当っ
ては、前記一本当りのシリンダS内のピストン面積1
9.635cm2 とピストン上昇高さ160cmとの積で
ある約3.2リットルの作動油を蓄圧タンクA内にシリ
ンダ1本当り210kg/cm2 −150kg/cm2 =6
0kg/cm2 だけ加圧注入して貯留することで、前記第
1回目と同様にパレットPLを自動車Cと共に約1.6
mの高さまで上昇させることができ、油圧の無用な浪費
を防止でき、経済的であると共に、油圧ポンプPの運転
所要時間を短縮できた。
150kg/cm2 程度となるように蓄圧タンクAの容量
を約7リットル程度に定めたことで、次回の駐車に当っ
ては、前記一本当りのシリンダS内のピストン面積1
9.635cm2 とピストン上昇高さ160cmとの積で
ある約3.2リットルの作動油を蓄圧タンクA内にシリ
ンダ1本当り210kg/cm2 −150kg/cm2 =6
0kg/cm2 だけ加圧注入して貯留することで、前記第
1回目と同様にパレットPLを自動車Cと共に約1.6
mの高さまで上昇させることができ、油圧の無用な浪費
を防止でき、経済的であると共に、油圧ポンプPの運転
所要時間を短縮できた。
【0025】なお、流路切換弁V2には誤作動防止用の
安全キーを付加することで、このキーを持たない他人の
パレット上昇および下降操作を阻止することができ、例
えば、子供のいたずらによる事故を防止でき、より一層
安全性を高め得ると共に、可動流路Voの上昇位置・下
降位置の妄動を防ぐために、可動流路Voの操作ハンド
ル(図示せず)に周知の仮ロック機構を付設してもよ
い。
安全キーを付加することで、このキーを持たない他人の
パレット上昇および下降操作を阻止することができ、例
えば、子供のいたずらによる事故を防止でき、より一層
安全性を高め得ると共に、可動流路Voの上昇位置・下
降位置の妄動を防ぐために、可動流路Voの操作ハンド
ル(図示せず)に周知の仮ロック機構を付設してもよ
い。
【0026】また、パレットPLの設置例の他の具体例
としては、図6に示すように床面Gに強固に立設した前
後左右四本の支柱1の前記対向面に縦にガイド溝1aを
削設する。さらに、前記パレットPLの左右側面に立設
した支持枠10の前後各縁にはガイドローラを枢支突設
してこれら各ガイドローラ(周知のものでよいから図示
せず)を前記支柱1のガイド溝1aに浅く係入転接させ
ることでパレットPLを水平状態で昇降させるようにす
ることができる。そして、図6のように中央左右に立設
したシリンダSのピストンロッドPSを前記パレットP
Lの左右の支持枠10の上部に係合係止することで、図
5に示す前例と同様に蓄圧タンクA内の蓄圧油の圧力お
よびパレットPLと自動車Cとの重力とで、シリンダピ
ストンロッドPSを介し、パレットPLを自動車Cと共
に水平状態を保ち昇降させることができる。
としては、図6に示すように床面Gに強固に立設した前
後左右四本の支柱1の前記対向面に縦にガイド溝1aを
削設する。さらに、前記パレットPLの左右側面に立設
した支持枠10の前後各縁にはガイドローラを枢支突設
してこれら各ガイドローラ(周知のものでよいから図示
せず)を前記支柱1のガイド溝1aに浅く係入転接させ
ることでパレットPLを水平状態で昇降させるようにす
ることができる。そして、図6のように中央左右に立設
したシリンダSのピストンロッドPSを前記パレットP
Lの左右の支持枠10の上部に係合係止することで、図
5に示す前例と同様に蓄圧タンクA内の蓄圧油の圧力お
よびパレットPLと自動車Cとの重力とで、シリンダピ
ストンロッドPSを介し、パレットPLを自動車Cと共
に水平状態を保ち昇降させることができる。
【0027】さらに、パレットPLをそのほぼ中央左右
1本ずつ計2本の支柱で平衡を保ち水平昇降させること
もできるが、このときには、例えば、特開平8−144
556号公報記載のように、シリンダで台座を水平に上
昇させるために、ワイヤを左柱の下部に固定し左平衡ロ
ーラの上を通して右平衡ローラの下から右柱のフックに
固定したものなど、周知のパレット昇降メカ部を採用で
きる。
1本ずつ計2本の支柱で平衡を保ち水平昇降させること
もできるが、このときには、例えば、特開平8−144
556号公報記載のように、シリンダで台座を水平に上
昇させるために、ワイヤを左柱の下部に固定し左平衡ロ
ーラの上を通して右平衡ローラの下から右柱のフックに
固定したものなど、周知のパレット昇降メカ部を採用で
きる。
【0028】
【発明の効果】この発明は、以上のような形態を採用し
たので、以下に記載の効果を奏する。昇降パレットPL
上の自動車Cの動輪Dで油圧ポンプPを駆動し、この油
圧ポンプPで蓄圧タンクA内に作動油を予め蓄圧貯留し
たら、自動車エンジンの停止して油圧ポンプPを停止
し、自動車Cの運転者が自動車から降りた後、前記蓄圧
タンクA内の蓄圧作動油を前記流路切換弁V2の可動流
路Voを経て前記シリンダSのボトム室Saに圧入し、
シリンダSのピストンロッドPSを作動させることで、
前記パレットPLを前記無人の自動車Cと共に上昇させ
て二段式立体駐車させることができ、また、この無人の
自動車の下降に当っては、前記ボトム室Sa内の作動油
を前記可動流路Voを経て前記オイルタンクT内に流出
させることで、前記パレットPLを前記無人の自動車C
と共に自重で下降させることができる。したがって、自
動車Cをその中に運転者が存在しない無人の状態でも、
迅速、かつ、確実にパレットPLと共に昇降させて二段
式に立体駐車できるので、安全基準の緩いランクの立体
駐車装置を安価に提供できると共に、立体駐車に伴なう
人身事故や物損事故を皆無にできたという効果が有る。
たので、以下に記載の効果を奏する。昇降パレットPL
上の自動車Cの動輪Dで油圧ポンプPを駆動し、この油
圧ポンプPで蓄圧タンクA内に作動油を予め蓄圧貯留し
たら、自動車エンジンの停止して油圧ポンプPを停止
し、自動車Cの運転者が自動車から降りた後、前記蓄圧
タンクA内の蓄圧作動油を前記流路切換弁V2の可動流
路Voを経て前記シリンダSのボトム室Saに圧入し、
シリンダSのピストンロッドPSを作動させることで、
前記パレットPLを前記無人の自動車Cと共に上昇させ
て二段式立体駐車させることができ、また、この無人の
自動車の下降に当っては、前記ボトム室Sa内の作動油
を前記可動流路Voを経て前記オイルタンクT内に流出
させることで、前記パレットPLを前記無人の自動車C
と共に自重で下降させることができる。したがって、自
動車Cをその中に運転者が存在しない無人の状態でも、
迅速、かつ、確実にパレットPLと共に昇降させて二段
式に立体駐車できるので、安全基準の緩いランクの立体
駐車装置を安価に提供できると共に、立体駐車に伴なう
人身事故や物損事故を皆無にできたという効果が有る。
【0029】また、本発明では、パレット下降終了時に
おいても、蓄圧タンクA内に残存蓄圧油を保留すること
もできるので、次回の自動車上昇に当り、シリンダ内容
量分だけ不足の作動油を油圧ポンプで蓄圧タンクA内に
流入蓄圧すればよいので、エネルギ節減可能で、ポンプ
Pの運転時間も短縮できたという第2の効果も有る。
おいても、蓄圧タンクA内に残存蓄圧油を保留すること
もできるので、次回の自動車上昇に当り、シリンダ内容
量分だけ不足の作動油を油圧ポンプで蓄圧タンクA内に
流入蓄圧すればよいので、エネルギ節減可能で、ポンプ
Pの運転時間も短縮できたという第2の効果も有る。
【図1】本発明装置における油圧蓄圧作動配管系統の一
例を示す配管系統図
例を示す配管系統図
【図2】図1と状態を異にした配管系統図
【図3】図2と状態を異にした配管系統図
【図4】図3と状態を異にした配管系統図
【図5】本発明装置における昇降パレットの昇降機構の
一例を示す側面図
一例を示す側面図
【図6】本発明装置における昇降パレットの昇降機構の
他の例を示す斜視図
他の例を示す斜視図
1 左右1本ずつ計2本または前後左右計4本の支柱 2 スプロケット 3 スプロケット 4 スプロケット 5 チェーン 10 パレット支持枠 PL 昇降パレット S 油圧シリンダ Sa 油圧シリンダのボトム室 PS ピストンロッド C 自動車 D 動輪 R ローラ P 油圧ポンプ A 気液式蓄圧タンク M 圧力計 a 配管接続部 V1 逆止弁 V2 流路切換弁 Va 流路切換弁の流入口 Vb 流路切換弁の切換口 Vc 流路切換弁の流出口 Vo 流路切換弁の可動流路 V4 リリーフ弁 V5 流量調節弁 T オイルタンク
Claims (2)
- 【請求項1】 支柱1で水平を保ち昇降可能に平設支持
した自動車搭載用の昇降パレットPLを油圧シリンダS
で昇降させる二段式立体駐車装置において、オイルタン
クT内の油面以下の部分を前記パレットPL上の自動車
Cの動輪Dで回転するローラRに連結した油圧ポンプP
および逆止弁V1を直列に経て気液式蓄圧タンクAに配
管接続すると共に圧力計Mに連通配管し、これら各部の
配管接続部aを流路切換弁V2の流入口Va、可動流路
Voおよび切換口Vbを順次に経て前記油圧シリンダS
のボトム室Saに配管接続開口し、かつ、前記流路切換
弁V2の可動流路Voを経た流出口Vcを前記オイルタ
ンクTに開口配管し、また、前記油圧ポンプPで蓄圧タ
ンクA内に作動油を予め蓄圧貯留して油圧ポンプPを停
止した後、前記蓄圧タンクA内の蓄圧作動油を前記流路
切換弁V2の可動流路Voを経て前記シリンダSのボト
ム室Saに圧入し、シリンダSのピストンロッドPSを
作動させることで、前記パレットPLを前記自動車Cと
共に上昇可能となし、かつ、前記ボトム室Sa内の作動
油を前記流路切換弁V2の可動流路Voを経て前記オイ
ルタンクT内に流出させることで、前記パレットPLを
前記自動車Cと共に下降可能となした蓄圧作動式自動車
昇降装置。 - 【請求項2】 前記逆止弁V1と蓄圧タンククAとの配
管接続部aをリリーフ弁V4を経て前記オイルタンクT
に開口配管してなる請求項1記載の蓄圧作動式自動車昇
降装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33790997A JPH11152922A (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | 蓄圧作動式自動車昇降装置 |
TW88217241U TW437812U (en) | 1997-09-30 | 1998-09-29 | Pressure accumulation type car lift device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33790997A JPH11152922A (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | 蓄圧作動式自動車昇降装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11152922A true JPH11152922A (ja) | 1999-06-08 |
Family
ID=18313142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33790997A Pending JPH11152922A (ja) | 1997-09-30 | 1997-11-21 | 蓄圧作動式自動車昇降装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11152922A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103628716A (zh) * | 2013-12-04 | 2014-03-12 | 江西中天机械有限公司 | 车库升降平台液压四轮制动装置 |
CN103912482A (zh) * | 2014-04-22 | 2014-07-09 | 李汉忠 | 提升装置 |
CN104454705A (zh) * | 2014-12-04 | 2015-03-25 | 安徽乐库智能停车设备有限公司 | 一种安全、稳定的液压控制系统 |
CN112694028A (zh) * | 2021-01-06 | 2021-04-23 | 刘浩龙 | 一种冲击引流式千斤顶液压油更换装置 |
-
1997
- 1997-11-21 JP JP33790997A patent/JPH11152922A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103628716A (zh) * | 2013-12-04 | 2014-03-12 | 江西中天机械有限公司 | 车库升降平台液压四轮制动装置 |
CN103628716B (zh) * | 2013-12-04 | 2015-12-16 | 江西中天机械有限公司 | 车库升降平台液压四轮制动装置 |
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