JPH11131695A - 瓦およびその固定構造 - Google Patents

瓦およびその固定構造

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JPH11131695A
JPH11131695A JP30026897A JP30026897A JPH11131695A JP H11131695 A JPH11131695 A JP H11131695A JP 30026897 A JP30026897 A JP 30026897A JP 30026897 A JP30026897 A JP 30026897A JP H11131695 A JPH11131695 A JP H11131695A
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JP
Japan
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tile
side edge
overlapped
nail
roof
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JP30026897A
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English (en)
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Hiromi Sakota
博美 迫田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】瓦の重合部の下端部を固定して、反り変形の発
生を確実に防止するとともに、強風下であっても瓦の浮
き上がりなどを防止する。 【解決手段】一の瓦1の被重合部11に隣接する他の瓦
の重合部を重ね合わせた際、一の瓦1の被重合部11の
下端近傍の釘座18aと他の瓦1の重合部の下端近傍の
釘座18bが対向し、また、隣接する一対の瓦1,1の
棟側端縁部に跨がって上段の瓦1の軒側端縁部を重ね合
わせた際、上段の瓦1の重合部の下端近傍の釘座18b
もしくは被重合部11の下端近傍の釘座18aと隣接す
る一対の瓦1,1の棟側端縁部の略中央部の釘座17c
が対向する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、瓦およびその固定
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、瓦は、セメント、骨材、補強繊
維などに水を加えて混合した組成物を所定の形状に成型
した後、養生して製造され、肉厚が薄く、面積が比較的
大きいにも関わらず軽量であって、容易に瓦屋根を施工
することができるものである。例えば、図5に示すよう
に、瓦1は、右側端縁部の表面に被重合部11が形成さ
れるとともに、左側端縁部の裏面に被重合部11の凹凸
を逆にして重ね合わせ可能な重合部12(図6参照)が
形成され、また、棟側端縁の表面に堤防部13が形成さ
れるとともに、軒側端縁の裏面に棟側端縁部に載置可能
な突出部14(図6参照)が形成され、さらに、棟側端
縁部および被重合部11の下端近傍に複数個の釘座1
5,16がそれぞれ形成されたものである。
【0003】このような瓦1を用いて瓦屋根を施工する
場合は、まず、一の瓦1を所定位置に配置し、その棟側
端縁部に形成された釘座15および被重合部11の下端
近傍に形成された釘座16を通して釘を打ち込み、野地
板に固定する。次いで、一の瓦1の被重合部11に、一
の瓦1の右隣に葺設される他の瓦1の重合部12を重ね
合わせ、同様に、他の瓦1の棟側端縁部に形成された釘
座15およびその被重合部11の下端近傍に形成された
釘座16を通して釘を打ち込み、野地板に固定する。以
下、同様に、右側の妻側に向かって順に瓦1を重ねなが
ら固定する。
【0004】一段目の瓦1の葺設が終了したならば、そ
の上段に二段目の瓦1を葺設する。具体的には、一の瓦
1および該一の瓦1の右隣の他の瓦1との棟側端縁部に
跨がって上段に葺設される瓦1の軒側端縁部を載せ、瓦
1の棟側端縁部に形成された釘座15および被重合部1
1の下端近傍に形成された釘座16を通して釘を打ち込
み、野地板に固定する。この際、上段の瓦1の裏面側棟
側端縁が野地板に接地した状態でその裏面側軒側端縁に
形成された突出部14が下段の瓦1の棟側端縁部に接地
し、また、上段の瓦1の軒側端縁近傍の裏面が下段の瓦
1の棟側端縁に形成された堤防部13に載置されてい
る。
【0005】以下、同様にして右側の妻側に向かって二
段目の瓦を固定した後、棟側に向かって三段目、四段目
の順に瓦を葺設するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、瓦屋根を施
工する場合、瓦は、耐風性や耐地震性を考慮してその棟
側端縁部および被重合部の下端近傍が釘固定されている
点は前述した通りである。このため、瓦屋根の施工後の
経時変化によって釘固定されていない重合部側の下隅部
が反って浮き上がることがある。この結果、瓦の隙間が
増大し、強風を伴う降雨時において、増大した隙間から
雨水が押し上げられ、左右側端部に浸入して野地板に流
れ落ち、雨漏りの原因となるおそれがある。このような
瓦の、釘固定していない下隅部の反り変形は、肉厚が薄
く、比較的面積が大きな軽量瓦に発生し易い傾向があ
る。
【0007】また、瓦は、重合部側の下隅部が固定され
ていないことから、風の強い地域においては、瓦のガタ
ツキが発生したり、強風によって瓦がめくり上げられな
どの事態を招来するおそれがある。
【0008】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、瓦の浮き上がりなどを確実に防止することの
できる瓦およびその固定構造を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の瓦は、左右一側
端縁部の表面に被重合部が形成されるとともに、左右他
側端縁部の裏面に被重合部と重ね合わせ可能な重合部が
形成され、また、棟側端縁部の表面に堤防部が形成さ
れ、さらに、棟側端縁部の左右両端部およびその略中央
部、被重合部の下端近傍および重合部の下端近傍にそれ
ぞれ釘座が形成されてなり、一の瓦の被重合部に他の瓦
の重合部を重ね合わせた際、一の瓦の被重合部の下端近
傍の釘座と他の瓦の重合部の下端近傍の釘座が対向し、
また、隣接する一対の瓦の棟側端縁部に跨がって上段の
瓦の軒側端縁部を重ね合わせた際、上段の瓦の重合部の
下端近傍の釘座もしくは被重合部の下端近傍の釘座と隣
接する一対の瓦の棟側端縁部の略中央部の釘座が対向す
ることを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の瓦の固定構造は、前述した
瓦を野地板に配置し、この一の瓦の被重合部に他の瓦の
重合部を重ね合わせ、他の瓦の重合部の下端近傍の釘座
から一の瓦の被重合部の下端近傍の釘座を通して野地板
に釘固定するとともに、他の瓦の棟側端縁部の左右両端
部の釘座の少なくとも一方から野地板に釘固定する一
方、隣接する一対の瓦の棟側端縁部に跨がって上段の瓦
の軒側端縁部を重ね合わせ、上段の瓦の重合部の下端近
傍の釘座を通して隣接する瓦の被重合部の下端近傍の釘
座および下段の瓦の棟側端縁部の略中央部の釘座を通し
て野地板に釘固定するとともに、上段の瓦の棟側端縁部
の左右両端部の釘座の少なくとも一方から野地板に釘固
定することを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施例の形態】以下、本発明の実施例の形態を
図面に基づいて説明する。
【0012】図1および図2には、本発明の瓦が示され
ており、この瓦1は、前述したように、右側端縁部の表
面に被重合部11が形成されるとともに、左側端縁部の
裏面に被重合部11の凹凸を逆にして重ね合わせ可能な
重合部12が形成され、また、棟側端縁の表面に堤防部
13が形成されるとともに、軒側端縁の裏面に棟側端縁
部に載置可能な突出部14が形成されている。そして、
瓦1の棟側端縁部の左右両端部およびその略中央部に
は、釘座17a,17b,17cがそれぞれ形成され、
また、瓦1の被重合部11の下端近傍およびその重合部
12の下端近傍にも釘座18a,18bがそれぞれ形成
されている。
【0013】これらの釘座は、一の瓦1の被重合部11
に他の瓦1の重合部12を重ね合わせた場合、それらの
瓦1,1の釘座18a,18bが対向するように設定さ
れ、また、隣接する一対の瓦1,1の棟側端縁部に跨が
ってその上段に葺設する瓦1の軒側端縁部を載置した場
合、下段の各瓦1の略中央部の釘座17cと、上段の瓦
1の釘座18a,18bがそれぞれ対向するように設定
されている。
【0014】このような瓦1を用いて瓦屋根を施工する
場合は、まず、野地板の軒先に図示しない板金製軒先水
切りを固定した後、瓦1を把持し、その軒側端縁部を板
金製軒先水切りに載置し、瓦1の棟側端縁部に形成され
た釘座17a,17bを通して釘を打ち込み、野地板に
固定する。次いで、先に固定された瓦1の右隣に葺設さ
れる瓦1を把持し、その重合部12を先に固定した瓦1
の被重合部11に重ね合わせるとともに、その軒側端縁
部を同様に図示しない板金製軒先水切りに載置する。そ
して、他の瓦1の重合部12の下端近傍に形成された釘
座18bと先に葺設された一の瓦1の被重合部11の下
端近傍に形成された釘座18aとを対向させて位置決め
した後、他の瓦1の釘座18bから一の瓦1の釘座18
aを通して釘を打ち込むとともに、その棟側端縁部に形
成された釘座17a,17bを通して釘を打ち込み、野
地板に固定する。
【0015】以下同様にして、先に固定された瓦1の右
隣に瓦1を重ね合わせ、その重ね合わせ部および棟側端
縁の左右両端部を固定して軒先に瓦1を葺設する。
【0016】軒先に瓦1を葺設したならば、二段目の瓦
1を把持し、その軒側端縁部を軒先の瓦1の棟側端縁部
に載置して固定する。すなわち、軒先に葺設された隣接
する一対の瓦1,1の各棟側端縁部の略中央部に形成さ
れた釘座17c,17cと、それらの瓦1,1の上段に
葺設される瓦1の被重合部11の下端近傍に形成された
釘座18aおよび重合部12の下端近傍に形成された釘
座18bとが対向するように位置決めしつつ、軒先に葺
設された隣接する一対の瓦1,1の棟側端縁部に跨がっ
て二段目に葺設される瓦1の軒側端縁部を載せた後、上
段に葺設される瓦1の棟側端縁部の左右両端部に形成さ
れた釘座17a,17bを通して釘を打ち込み、野地板
に固定する。この際、上段の瓦1の裏面側軒側端縁の突
出部14が下段の瓦1の棟側端縁部に接地し、また、上
段の瓦1の軒側端縁近傍の裏面が下段の瓦1の表面側棟
側端縁の堤防部13に載置されている。
【0017】次いで、先に固定された二段目の瓦1の右
隣に葺設される他の瓦1を把持し、その重合部12を先
に固定した瓦1の被重合部11に重ね合わせるととも
に、その軒側端縁部を同様に載置する。この場合、新た
に葺設する瓦1の重合部12の下端近傍に形成された釘
座18bおよび先に葺設された瓦1の被重合部11の下
端近傍に形成された釘座18aを対向させるとともに、
新たな瓦1の被重合部11の下端近傍に形成された釘座
18aおよび軒先に葺設された隣接する一対の瓦1,1
のうちの右側の瓦1の棟側端縁部の略中央部に形成され
た釘座17cを対向させて位置決めする。この後、新た
に葺設される瓦1の重合部12の下端近傍に形成された
釘座18bを通して釘を打ち込むとともに、その棟側端
縁部の左右両端部に形成された釘座17a,17bを通
して釘を打ち込み、野地板に固定する。この際、先に葺
設された瓦1の被重合部11の下端近傍に形成された釘
座18aは、軒先に葺設された隣接する一対の瓦1,1
のうちの左側の瓦1の棟側端縁部の略中央部に形成され
た釘座17cと対向していることから、新たに葺設され
る瓦1の釘座18bを通して釘を打ち込むことにより、
先に葺設された瓦1の被重合部11の下端近傍と、その
下段の瓦1の棟側端縁部の略中央部が合わせて釘固定さ
れるものである。
【0018】以下同様にして、先に固定された瓦1の右
隣に瓦1を順に固定して二段目の瓦1を葺設すればよい
ものである。
【0019】さらに、三段目以降の瓦1を葺設する場合
についても、軒先に葺設される瓦を二段目の瓦1もしく
は下段の瓦1に、また、二段目の瓦1を三段目の瓦1も
しくは上段の瓦1にそれぞれ置き換えることで同様に施
工することができる。
【0020】したがって、任意の瓦1は、その棟側端縁
部の左右両端部および略中央部にそれぞれ形成された釘
座17a,17b,17cが釘固定されるとともに、そ
の被重合部11の下端近傍に形成された釘座18aおよ
び重合部12の下端近傍に形成された釘座18bがそれ
ぞれ釘固定されることから、結局、瓦1の四隅が固定さ
れることになる。この場合、任意の瓦1の棟側端縁部の
左右両端部の釘座17a,17bは、単独で野地板に釘
固定されるものの、略中央部の釘座17cについては、
その上段の瓦1の被重合部11の下端近傍の釘座18a
および重合部12の下端近傍の釘座18bとともに釘固
定され、また、被重合部11の下端近傍の釘座18aに
ついては、その下段の瓦1の棟側端縁部の略中央部の釘
座17cおよびその右側に葺設される瓦1の重合部12
の下端近傍の釘座18bとともに、また、重合部12の
下端近傍の釘座18bについては、その下段の瓦1の棟
側端縁部の略中央部の釘座17cおよびその左側に先に
葺設された瓦1の被重合部11の下端近傍の釘座18a
とともにそれぞれ釘固定されている。
【0021】この結果、瓦屋根施工後の経時変化によっ
て瓦1に反り変形が発生することを確実に防止すること
ができるとともに、強風下においても瓦1がめくり上げ
られるなどの事態を確実に防止することができる。
【0022】ところで、前述した実施形態の瓦1は、平
板瓦で例示したが、図3に示すような瓦1Aであっても
よい。すなわち、この瓦1Aは、その表面の左右端部お
よび略中央部に、軒側端縁から棟側に向かって徐々に幅
狭となるとともに、同一高さの頂点を有する山形状堤防
19,20,21が形成されている他、これらの山形状
堤防19,21間および21,20間に挟まれて棟側か
ら軒側端縁に向かって徐々に幅狭となる平面状流路2
2,23が棟側端縁部よりも低い位置に形成されている
ものである。
【0023】そして、略中央部の山形状堤防21を頂点
から切断した際の左半部が右端部に形成された山形状堤
防20と一致し、その右半部が左端部に形成された山形
状堤防19と一致するものである。したがって、一の瓦
1Aの被重合部11にその右隣の瓦1Aの重合部12を
重ね合わせた際、対向する一の瓦1Aの右側端部の山形
状堤防20と他の瓦1Aの左側端部の山形状堤防19が
接合し、それらの略中央部の山形状堤防21と同一の山
形状堤防が形成されるものである。
【0024】また、隣接する一対の瓦1A,1Aの棟側
端縁部に跨がって上段の瓦1Aの軒側端縁部を載置した
際、上段の瓦1Aの平面状流路22は、その下段の隣接
する一対の瓦1A,1Aのうちの左側の瓦1Aの右側の
平面状流路23に臨み、また、上段の瓦1Aの平面状流
路23は、その下段の隣接する一対の瓦1A,1Aのう
ちの右側の瓦1Aの左側の平面状流路22に臨むもので
ある(図4参照)。
【0025】なお、瓦1Aは、前述した瓦1と同様に、
右側端縁部の表面に被重合部11が形成されるととも
に、左側端縁部の裏面に被重合部11と重ね合わせ可能
な重合部12(図示省略)が形成され、また、棟側端縁
の表面に堤防部13が形成されるとともに、軒側端縁の
裏面に棟側端縁部に載置可能な突出部14(図示省略)
が形成されている他、瓦1の棟側端縁部の左右両端部お
よびその略中央部には、釘座17a,17b,17cが
それぞれ形成され、また、瓦1の被重合部11の下端近
傍およびその重合部12の下端近傍にも釘座18a,1
8bがそれぞれ形成されている。そして、一の瓦1の被
重合部11に他の瓦1の重合部12を重ね合わせた場
合、それらの瓦1,1の釘座18a,18bが対向し、
また、隣接する一対の瓦1,1の棟側端縁部に跨がって
その上段に葺設する瓦1の軒側端縁部を載置した場合、
下段の各瓦1の略中央部の釘座17cと、上段の瓦1の
釘座18a,18bがそれぞれ対向する点は、瓦1と同
一である。
【0026】この際、釘座18bは、左端部に形成され
た山形状堤防19の下端近傍に形成されている。
【0027】したがって、詳細には説明しないが、瓦1
と同様に、瓦1Aを一方の妻側から他方の妻側に向かっ
て順次葺設するとともに、軒側から棟側に向かって葺設
して瓦屋根を形成した場合、その後の経時変化によって
瓦1に反り変形が発生することがない他、強風下におい
ても瓦1がめくり上げられるなどの事態を確実に防止す
ることができる。
【0028】また、上段の瓦1Aの平面状流路22,2
3は、その下段の隣接する一対の瓦1A,1Aの各右側
の平面状流路23および左側の平面状流路22にそれぞ
れ臨むとともに、各平面状流路22,23は棟側から軒
側端縁部に向かって徐々に幅狭となっていることから、
瓦1Aの表面を流下する雨水は、その表面に形成された
山形状堤防19,20,21によって規制されるととも
に、その流速は、棟側よりも軒側が速くなって風の影響
を受けることがなく、確実に下段の瓦1Aの平面状流路
22,23に導くことができる。このため、雨水は、隣
接する瓦1A,1Aの重ね合わせ部に流下することがな
く、重ね合わせ部から雨水が浸入することによる雨漏り
の発生を確実に防止することができる。
【0029】また、平面状流路22,23の幅は軒側よ
りも棟側が大きく、さらに、平面状流路22,23は棟
側端縁部よりも低い位置に形成されていることから、強
風時において、瓦1Aの平面状流路22,23を流下す
る雨水が、瓦屋根の勾配に抗して棟側に押し上げられた
としても、平面状流路22,23の、幅広となった棟側
に保持されるか、棟側端縁部との段差に衝突して上方に
飛散し、棟側端縁部を越えてそれ以上浸入することはな
い。このため、雨水は、強風下であっても、瓦1の棟側
端縁を越えて浸入することを確実に防止することができ
る。
【0030】なお、前述した実施形態においては、瓦
1,1Aの四隅である釘座17a,17b,17c,1
8a,18bを通して釘固定する場合を例示したが、そ
の棟側端縁部の左右両端部の釘座17a,17bについ
ては、その略中央部の釘座17cが釘固定されることか
ら、軒先やけらばなどを除く位置では必ずしも両方の釘
座17a,17bを固定する必要はなく、そのいずれか
一方の釘座を少なくとも固定すれば足りるものである。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明の瓦およびその固定
構造によれば、瓦屋根施工後の経時変化によって瓦に反
り変形が発生することを確実に防止することができると
ともに、強風下においても瓦がめくり上げられるなどの
事態を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の瓦とともにその施工状態を示す斜視図
である。
【図2】図1の瓦の裏面形状を示す斜視図である。
【図3】本発明の瓦の他の実施形態を示す斜視図であ
る。
【図4】図3の瓦の施工状態を示す説明図である。
【図5】従来の瓦およびその施工状態を示す斜視図であ
る。
【図6】図5の瓦の裏面形状を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,1A 瓦 11 被重合部 12 重合部 13 堤防部 14 突出部 17a,17b,17c,18a,18b 釘座 19,20,21 山形状堤防 22,23 平面状流路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一側端縁部の表面に被重合部が形成
    されるとともに、左右他側端縁部の裏面に被重合部と重
    ね合わせ可能な重合部が形成され、また、棟側端縁部の
    表面に堤防部が形成され、さらに、棟側端縁部の左右両
    端部およびその略中央部、被重合部の下端近傍および重
    合部の下端近傍にそれぞれ釘座が形成されてなり、一の
    瓦の被重合部に他の瓦の重合部を重ね合わせた際、一の
    瓦の被重合部の下端近傍の釘座と他の瓦の重合部の下端
    近傍の釘座が対向し、また、隣接する一対の瓦の棟側端
    縁部に跨がって上段の瓦の軒側端縁部を重ね合わせた
    際、上段の瓦の重合部の下端近傍の釘座もしくは被重合
    部の下端近傍の釘座と隣接する一対の瓦の棟側端縁部の
    略中央部の釘座が対向することを特徴とする瓦。
  2. 【請求項2】 前記瓦表面の左右両端部および中央部に
    軒側端縁部から棟側に向かって徐々に幅狭となるととも
    に、ほぼ同一高さの頂点を有する山形状堤防が形成さ
    れ、また、これらの山形状堤防に挟まれてそれぞれ棟側
    から軒側端縁部に向かって徐々に幅狭となる平面状流路
    が棟側端縁部よりも低い位置に形成され、一の瓦の被重
    合部に他の瓦の重合部を重ね合わせた際、それらの左右
    端部の対向する山形状堤防が接合されて中央部の山形状
    堤防と同一の山形状堤防が形成され、また、隣接する一
    対の瓦の棟側端縁部に跨がって上段の瓦の軒側端縁部を
    重ね合わせた際、上段の瓦の左右の平面状流路が隣接す
    る一対の瓦の各左右の平面状流路にそれぞれ臨むことを
    特徴とする請求項1記載の瓦。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の瓦を野地板に配置し、こ
    の一の瓦の被重合部に他の瓦の重合部を重ね合わせ、他
    の瓦の重合部の下端近傍の釘座から一の瓦の被重合部の
    下端近傍の釘座を通して野地板に釘固定するとともに、
    他の瓦の棟側端縁部の左右両端部の釘座の少なくとも一
    方から野地板に釘固定する一方、隣接する一対の瓦の棟
    側端縁部に跨がって上段の瓦の軒側端縁部を重ね合わ
    せ、上段の瓦の重合部の下端近傍の釘座を通して隣接す
    る瓦の被重合部の下端近傍の釘座および下段の瓦の棟側
    端縁部の略中央部の釘座を通して野地板に釘固定すると
    ともに、上段の瓦の棟側端縁部の左右両端部の釘座の少
    なくとも一方から野地板に釘固定することを特徴とする
    瓦の固定構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009129566A1 (en) * 2008-04-24 2009-10-29 John Gill Surface covering panel and system for covering a surface

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WO2009129566A1 (en) * 2008-04-24 2009-10-29 John Gill Surface covering panel and system for covering a surface

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