JPH11131313A - ループ状止着部を有する増毛部材及びその作製方法 - Google Patents

ループ状止着部を有する増毛部材及びその作製方法

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JPH11131313A
JPH11131313A JP29907797A JP29907797A JPH11131313A JP H11131313 A JPH11131313 A JP H11131313A JP 29907797 A JP29907797 A JP 29907797A JP 29907797 A JP29907797 A JP 29907797A JP H11131313 A JPH11131313 A JP H11131313A
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hair
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loops
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Katsuo Sukai
勝男 須貝
Yoko Kato
洋子 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1本のフィラメントにて自毛固定用のループ
と結び目とを連続して、一体的にしかも簡単に作製で
き、形成されたループや結び目が緩んだり収縮したりせ
ずに、違和感なく頭部へ固着し得る増毛部材を提供す
る。 【解決手段】 一本のフィラメント1の一方側1aと他
方側1bとで、先ず第1の固い結び目13を作った後、
支持ピン22に他方側1bを巻回してループ14を形成
することにより該ループ14を自毛3に結び付ける止着
部とし、続いて第2の固い結び目17を形成した後、順
次、フィラメントの他方側1bとさらに下手側1cとで
複数のループと結び目とを形成してゆき、多数の増毛用
毛髪2を取り付けることにより、収束することのないル
ープ状止着部を有する増毛部材を作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、脱毛の初期段階
である薄毛の状態で、或いはファッション性を向上させ
るために使用される増毛部材及びその作製方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の増毛部材は、図13に示すよう
に1本のフィラメント1が用いられ、このフィラメント
1に対して垂直方向に伸びるように増毛用毛髪2が取り
付けられている。この増毛部材では、図14に示すよう
に自毛3とフィラメント1に取り付けた増毛用毛髪2と
の間に接着剤5を塗布して頭部4に固定するようにし、
具体的には一本の自毛3の毛根部側方に一本又は二本の
増毛用毛髪2を接着することにより、頭皮6に接着剤5
が付着しないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接着剤
5を頭皮6に付着しないように塗布することは技術的に
困難で、また、頭部4への固定強度の観点から見ても、
数回の洗髪、ブラッシングや強風等を受けることによ
り、頭部4から比較的に簡単に外れてしまうという課題
を有するものであった。また、フィラメント1に取り付
けられた増毛用毛髪2はブラッシング等により一方向に
毛分かれが生じて、外部からフィラメント1が視認され
易いという課題もあった。
【0004】そこで図15に示すように、1本のフィラ
メント1に金属製のリング体7を一定の間隔を保って結
び付け、このフィラメント1にすだれ状に増毛用毛髪2
を植毛するようにした増毛部材も提案されている(特開
平2−264006号公報参照)。この増毛部材を頭部
に固着するには、金属製のリング体7に自毛(図示せ
ず)を通して結び付けることにより固定するようにして
いる。しかし、この増毛部材を形成する場合、別部材で
ある金属製のリング体7を一定間隔を保ってフィラメン
ト1に結び付ける作業を要するので、作業性が悪く、さ
らにリング体7は金属製であるため、多少の負荷が加わ
っても形状変形が起こり難いので、装着後にブラッシン
グをすると、まともに金属のリング体7が引っ張られ、
これに結び付けられた自毛が切れやすいという問題があ
る。さらに、金属製のリング体7は黒又は頭皮と同じ色
に塗装されているが、汗、シャンプー等により塗装が剥
がれやすく金属光沢により外部から視認され易いこと及
び金属のために寒暖の変化に敏感で、装着時の不快感或
いは剛性による違和感を与え易いという問題もあった。
【0005】本発明は上記の点に鑑み、増毛部材を形成
する際の作業性を改善すると共に、増毛部材の頭部への
固定を確実なものとし、且つ外部から視認され難い増毛
部材及びその作製方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の本発明によるループ状止着部を有
する増毛部材は、一本のフィラメントを用い、このフィ
ラメントにて所定間隔をもって複数のループを形成する
と共に、該各ループが収束しないよう各ループの基端部
に結び目を形成することにより、ループを自毛に結び付
ける止着部とし、少なくとも各止着部間のフィラメント
に多数の増毛用毛髪を取り付けた構成としたものであ
る。このフィラメントは、表面が粗面化されており、又
は伸縮性を有する細糸で成っていてもよい。前記ループ
は、好ましくは一列に並んで立設されている複数の支持
ピンにフィラメントを巻回することにより形成される。
前記結び目は、好ましくは第1の固い結び目と、さらに
この上に形成した第2の固い結び目とで成り、これらが
緩まないよう堅固な結び目を形成している。前記ループ
間のフィラメントに取り付けた増毛用毛髪は、フィラメ
ントに対して回動し得るようにしてもよい。前記増毛用
毛髪は、ループ間のフィラメントのみならず、好ましく
は前記止着部としてのループにも取り付けられている。
また、請求項8に記載のループ状止着部を有する増毛部
材の作製方法は、一本のフィラメントを用い、このフィ
ラメントの一方側と他方側を交差させて緩い結び目を作
った後、一列に並んで立設されている複数の支持ピンの
うち、第1の支持ピンに上記フィラメントの他方側を巻
回することによりループを形成し、次いで、上記他方側
を上記緩い結び目に通して収束することにより固い結び
目を形成し、続いて、上記フィラメントの他方側とさら
に下手側とで上記手順にて順次各段の支持ピンを用いて
複数のループと結び目とを形成した後、該フィラメント
を各支持ピンから取り外すことにより、収束しない複数
のループ及び結び目で成る複数の止着部を形成し、最後
に、多数の増毛用毛髪を少なくとも各止着部間のフィラ
メントに取り付けるようにしたことを特徴とする。さら
に、請求項9に記載のループ状止着部を有する増毛部材
の作製方法では、一本のフィラメントを用い、このフィ
ラメントの一方側と他方側を交差させて緩い結び目を作
った後、一列に並んで立設されている複数の支持ピンの
うち、第1の支持ピンに上記フィラメントの他方側を巻
回することによりループを形成し、次いで、該他方側を
上記緩い結び目に通して収束することにより固い結び目
を形成し、続いて、上記フィラメントの他方側とさらに
下手側とで上記手順にて第2以降の支持ピンを用いて順
次複数のループと結び目とを形成した後、多数の増毛用
毛髪を少なくとも各止着部間のフィラメントに取り付
け、最後に該フィラメントを各支持ピンから取り外すこ
とにより、収束しない複数のループ及び結び目で成る複
数の止着部を形成するようにしたことを特徴とする。ま
た、請求項10に記載のループ状止着部を有する増毛部
材の作製方法は、一本のフィラメントを用い、このフィ
ラメントの一方側と他方側を交差させて第1の緩い結び
目を作った後、一列に並んで立設されている複数の支持
ピンのうち、第1の支持ピンに上記フィラメントの他方
側を巻回することによりループを形成し、次いで、該他
方側を上記第1の緩い結び目に通して収束することによ
り第1の固い結び目を形成し、さらに、フィラメントの
上記一方側を他方側と交差させて第2の緩い結び目を作
り、該第2の緩い結び目を収束することにより第2の固
い結び目を形成し、続いて、上記フィラメントの他方側
とさらに下手側とで上記手順にて順次各段の支持ピンを
用いて複数のループと結び目とを形成した後、該フィラ
メントを各支持ピンから取り外すことにより、収束しな
い複数のループ及び結び目で成る複数の止着部を形成
し、最後に、多数の増毛用毛髪を少なくとも各止着部間
のフィラメントに取り付けるようにしたことを特徴とす
る。そして、請求項11に記載のループ状止着部を有す
る増毛部材の作製方法では、一本のフィラメントを用
い、このフィラメントの一方側と他方側を交差させて第
1の緩い結び目を作った後、一列に並んで立設されてい
る複数の支持ピンのうち、第1の支持ピンに上記フィラ
メントの他方側を巻回することによりループを形成し、
次いで、該他方側を上記第1の緩い結び目に通して収束
することにより第1の固い結び目を形成し、さらに、フ
ィラメントの上記一方側を他方側と交差させて第2の緩
い結び目を作り、該第2の緩い結び目を収束することに
より第2の固い結び目を形成し、続いて、上記フィラメ
ントの他方側とさらに下手側とで上記手順にて第2以降
の支持ピンを用いて順次複数のループと結び目とを形成
した後、多数の増毛用毛髪を少なくとも各止着部間のフ
ィラメントに取り付け、最後に該フィラメントを各支持
ピンから取り外すことにより、収束しない複数のループ
及び結び目で成る複数の止着部を形成するようにしたこ
とを特徴とする。請求項8乃至11に記載の増毛部材の
作製方法において、前記ループ及び結び目に対し、前記
第1の支持ピンに前記フィラメントの他方側を巻回した
状態で該フィラメントの溶融温度より低温で加熱するこ
とにより形状固定処理を行うようにしてもよい。また、
請求項10又は11に記載の増毛部材の作製方法におい
て、前記結び目は、前記第2の緩い結び目を形成した後
で、前記フィラメントの他方側をさらに一回以上該第2
の緩い結び目に巻回し、これを収束することにより前記
第2の固い結び目を形成するようにしてもよい。
【0007】上記構成により、一本のフィラメントを使
用し、結び目と収束することのない複数のループをこの
フィラメントで作製することができ、この複数のループ
に自毛を通して結ぶことにより、増毛作業が簡単に行え
る。またフィラメントに取り付けた増毛用毛髪は、一定
間隔で設けられているループが堰の役目を果たすことで
横方向のずれが規制される。さらに、フィラメントに伸
縮性を有する素材を使用すれば、ブラッシングによって
増毛部材が過度に引っ張られた時でも、ループに結ばれ
ている自毛が切れるのを防ぐことができる。また、上記
結び目を二重或いはそれ以上で形成することにより、長
期間にわたって緩みやループの収束が生じない。なお、
フィラメントに取り付けられた増毛用毛髪をこのフィラ
メントの回りで回動可能とすれば、自毛とのミックスが
容易となる。
【0008】したがって、増毛部材の作製に当たり作業
性が改善されると共に、増毛部材の頭部への固定を確実
なものとすることができ、毛分かれ等を防いで外部から
視認され難くすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明によ
る増毛部材及びその作製方法の好適な実施の形態を説明
する。図1乃至図10は本発明に係る増毛部材10を作
製する手順を示している。最初に、1本のフィラメント
1を準備する。このフィラメント1として、例えばナイ
ロン製の細糸(好ましくは、直径0.165mmのテグ
ス1号)を用い、このフィラメント1に、後述する所定
間隔でループと結び目とを順次形成する。使用するフィ
ラメント1は露見しないようなるべく細い糸を用い、頭
髪或いは頭皮と同色系の黒色、乳白色、肌色等に着色さ
れたものが好適である。図1に示すように、1本のフィ
ラメント1の基端側(すなわち、符号1aで示す一方
側)と下手側(すなわち、符号1bで示す他方側)とを
把持して、これらを交差させて第1の輪11を作り、図
2に示すように他方側1bを輪の中に挿入して第1の緩
い結び目12とした後、図3に示すように、引き出した
フィラメント1の他方側1bを、ループ形成用の支持ピ
ン22に巻回する。
【0010】この支持ピン22は、図11に示すよう
に、基台21上に一定の間隔を隔てて複数本が直線状に
立設され、本発明の増毛部材10のループを形成するた
めの治具20を構成している。これらの支持ピン22は
本実施例では直径約1mmで、それぞれ約1cmの間隔
をおいて所定数設けられている。
【0011】この治具20の支持ピン22を用い、1本
のフィラメント1の他方側1bをこの支持ピン22に巻
回して、上記第1の緩い結び目12内に他方側1bを挿
入し(図4参照)、この他方側1bを強く引っ張って該
第1の緩い結び目12を支持ピン22側へ収束すること
により、図5に示すように第1の固い結び目13が形成
される。これにより、支持ピン22に巻回された状態で
自毛固着用のループ14が形成されることになる。従っ
て、このループ14は支持ピン22の直径と同径の大き
さに形成される。このようにして第1の固い結び目13
を形成すれば、この結び目13が緩むようなことは殆ど
回避され、またループ14が収束することもないので、
本発明の増毛部材10として十分な使用に耐え得るもの
であるが、好ましくは結び目をより強固にするために、
本発明実施例ではさらに以下の手順を付加している。
【0012】即ち、図6に示すように、フィラメント1
の他方側1bを一方側1aに巻いて第2の輪15を作
り、この第2の輪15に他方側1bを差し入れてさらに
2巻き16に巻回する(図7参照)。そして、この他方
側1bを引っ張ることにより、図8に示すように第2の
輪15は支持ピン22側へ収束して第2の固い結び目1
7が形成される。
【0013】次に、第2番目の支持ピン22を用いて第
2のループ14及び結び目17を形成していく。この場
合、図1乃至図8で示し且つ説明した作業を繰り返すこ
とになるが、先ずフィラメント1の上記他方側1bより
さらに下手側1c(図8に示す。)を該他方側1bに巻
いて第1の緩い結び目12を作った後(図2参照)、第
2の支持ピン22にフィラメント1の上記下手側1cを
巻回して(図3参照)第1の緩い結び目12に挿入し
(図4参照)、さらにこれを収束することにより第1の
固い結び目13を形成すると共に、ループ14が形成さ
れ(図5参照)、以下、図6〜図8の手順により、フィ
ラメンメト1の上記下手側1cを用いて最終的に第2の
固い結び目17を形成する。
【0014】このようにして、順次、3番目〜n個の支
持ピン22を用いて、フィラメント1に所定数n個のル
ープ14と結び目17を形成した後、ループ形成用治具
20の各支持ピン22からフィラメント1の各ループ1
4を抜き取ると、図9に示すように結び目17を有する
n個のループ14付きのフィラメント1が作製されるこ
とになる。このループ14は、フィラメント1の両端を
強く引っ張っても収束することはなく、結び目17も緩
むことはない。ここで、もし、図2に示すような所謂ひ
と結びと呼ばれている結び方を2回繰り返すことにより
ループを形成した場合では、フィラメントの両端を強く
引っ張るとループの径は次第に収束して潰れてしまうこ
とになり、本発明では適用できない。従って、少なくと
も図1〜図5に示すようにして第1の固い結び目13を
形成することが、ループ14を収縮させないために必須
である。
【0015】尚、上記した実施例のような表面が平滑な
ナイロン糸等に代えて、予め表面加工を施した粗面のフ
ィラメントを用いれば、結び目の緩みが一層生じ難く好
適である。
【0016】図10は図9に示すループ付きフィラメン
トに増毛用毛髪2を取り付けることによって作製した、
本発明に係る増毛部材10の一例を示したものである。
フィラメント1への増毛用毛髪2の取付けは、フィラメ
ント1にループ14と結び目13,17とを形成した後
に行うが、該ループ14及び結び目13,17の形成に
用いた治具20を利用して増毛用毛髪の取付作業を行う
ことができる。すなわち、ループ14及び結び目13,
17を形成後、続いてこのフィラメント1を治具20に
係着したままで増毛用毛髪の取付作業を行い、完了後治
具20から取り外すことにより、完成した増毛部材10
を得ることができる。またはこれに代えて、ループ14
と結び目13,17とを形成したフィラメント1を、こ
の治具20から取り外した後、専用の植毛具を用いてこ
のフィラメント1への増毛用毛髪2の取付作業を行って
もよい。
【0017】上述のようにして作製された増毛部材10
には、1本のフィラメントに例えば直径約1mmのルー
プ14がそれぞれ約1cmの間隔を隔てて直線状に適宜
の個数配置されると共に、フィラメントの隣り合うルー
プ14,14の間に例えば約60本の増毛用毛髪2が取
り付けられる。この増毛用毛髪2は通常、使用者の自毛
と同色に着色した人工毛或いは天然毛髪が用いられる。
ファッション性を意図した増毛の場合は、金,銀,緑等
適宜の色彩の増毛用毛髪2をフィラメントに取り付け得
ることは言うまでもない。
【0018】図10に示すように、増毛用毛髪2はルー
プを有するフィラメント1の配設方向に対して垂直方向
にみの毛状に整列して取り付けられていると共に、フィ
ラメント1に対して僅かに緩く縛り付けられ、回動可能
となっている。
【0019】次に、図12を用いて、本発明に係るルー
プ状止着部を有する増毛部材10の作用を説明する。図
12は本発明に係る増毛部材10を頭部4に取り付けた
状態を示す図であり、増毛部材10の止着部を構成する
ループ部14はその近傍に生えている複数本の自毛3に
より結び付けられている。さらに、この実施例では、フ
ィラメント1に取り付けた増毛用毛髪2と同様の毛髪2
がこのループ14にもピンポイント状に取り付けられ、
これによりループ部14が視認されるのが防止される。
また、所望により結び目17にも増毛用毛髪2を取り付
け得るのは勿論である。ここで、フィラメント1として
伸縮性を有する細糸を用いれば、ブラッシングなどによ
る負荷がかかっても、ループ14が伸長することによ
り、ループ14に結び付けた自毛3の切れを防ぐことが
できる。また、増毛用毛髪2をフィラメント1に対して
垂直方向に回動可能に取り付ければ、ブラッシングによ
り容易に毛髪2を立たせることができ、自毛3とのブレ
ンドが簡単に行える。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、増
毛部材の頭部への固定が簡単な作業で確実に行うことが
でき、毛分かれ等を防ぐことにより外部から視認され難
いという優れた効果を有する。また、本発明の増毛部材
の作製方法によれば、1本のフィラメントを用い、この
フィラメントにより自毛固定用のループと結び目とが連
続して、一体的にしかも簡単に形成されることができ、
形成されたこれらループや結び目が緩んだり収縮したり
することがなく、違和感なく頭部への固着作業を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る増毛部材のループ部の作成手順を
示す図であり、第1の輪の形成段階の斜視図である。
【図2】本発明に係る増毛部材の第1の緩い結び目を形
成する段階を示す図である。
【図3】本発明に係る増毛部材のループ形成の第1段階
を示す図である。
【図4】本発明に係る増毛部材のループ形成の第2段階
を示す図である。
【図5】本発明に係る増毛部材の第1の固い結び目を形
成する段階を示す図である。
【図6】本発明に係る増毛部材の第2の輪を形成する手
順を示す図である。
【図7】本発明に係る増毛部材の第2の輪への巻回手順
を示す図である。
【図8】本発明に係る増毛部材の第2の固い結び目を形
成する段階を示す図である。
【図9】本発明に係る増毛部材のループ及び結び目を形
成した状態の斜視図である。
【図10】本発明により完成した増毛部材の斜視図であ
る。
【図11】本発明に係る増毛部材の作製用治具を示す斜
視図である。
【図12】本発明に係る増毛部材を自毛へ固着した状態
を示す斜視図である。
【図13】従来の増毛部材を示す斜視図である。
【図14】従来の増毛部材の一部拡大図である。
【図15】従来の他の増毛部材を示す図である。
【符号の説明】
1 フィラメント 1a フィラメントの一方側 1b フィラメントの他方側 1c フィラメントの下手側 2 増毛用毛髪 3 自毛 4 頭部 6 頭皮 10 増毛部材 11 第1の輪 12 第1の緩い結び目 13 第1の固い結び目 14 ループ 15 第2の輪 17 第2の固い結び目 20 治具 21 基台 22 支持ピン

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一本のフィラメントを用い、このフィラ
    メントにて所定間隔をもって複数のループを形成すると
    共に、該各ループが収束しないよう各ループの基端部に
    結び目を形成することにより、該ループを自毛に結び付
    ける止着部とし、少なくとも各止着部間のフィラメント
    に多数の増毛用毛髪を取り付けて成る、ループ状止着部
    を有する増毛部材。
  2. 【請求項2】 前記一本のフィラメントの表面が粗面化
    されていることを特徴とする、請求項1に記載のループ
    状止着部を有する増毛部材。
  3. 【請求項3】 前記一本のフィラメントが伸縮性を有す
    る細糸で成ることを特徴とする、請求項1又は2に記載
    のループ状止着部を有する増毛部材。
  4. 【請求項4】 前記ループが、一列に並んで立設されて
    いる複数の支持ピンに前記フィラメントを巻回すること
    により形成されることを特徴とする、請求項1に記載の
    ループ状止着部を有する増毛部材。
  5. 【請求項5】 前記結び目が、第1の固い結び目とさら
    にこの上に形成した第2の固い結び目とで成ることを特
    徴とする、請求項1に記載のループ状止着部を有する増
    毛部材。
  6. 【請求項6】 前記ループ間のフィラメントに取り付け
    た増毛用毛髪が、該フィラメントに対して回動可能であ
    ることを特徴とする、請求項1に記載のループ状止着部
    を有する増毛部材。
  7. 【請求項7】 前記増毛用毛髪が、前記ループに取り付
    けられていることを特徴とする、請求項1に記載のルー
    プ状止着部を有する増毛部材。
  8. 【請求項8】 一本のフィラメントを用い、このフィラ
    メントの一方側と他方側を交差させて緩い結び目を作っ
    た後、一列に並んで立設されている複数の支持ピンのう
    ち、第1の支持ピンに上記フィラメントの他方側を巻回
    することによりループを形成し、次いで、該他方側を上
    記緩い結び目に通して収束することにより固い結び目を
    形成し、続いて、上記フィラメントの他方側とさらに下
    手側とで上記手順にて順次各段の支持ピンを用いて複数
    のループと結び目とを形成した後、該フィラメントを各
    支持ピンから取り外すことにより、収束しない複数のル
    ープ及び結び目で成る複数の止着部を形成し、最後に、
    多数の増毛用毛髪を少なくとも各止着部間のフィラメン
    トに取り付けるようにしたことを特徴とする、ループ状
    止着部を有する増毛部材の作製方法。
  9. 【請求項9】 一本のフィラメントを用い、このフィラ
    メントの一方側と他方側を交差させて緩い結び目を作っ
    た後、一列に並んで立設されている複数の支持ピンのう
    ち、第1の支持ピンに上記フィラメントの他方側を巻回
    することによりループを形成し、次いで、該他方側を上
    記緩い結び目に通して収束することにより固い結び目を
    形成し、続いて、上記フィラメントの他方側とさらに下
    手側とで上記手順にて順次各段の支持ピンを用いて複数
    のループと結び目とを形成した後、多数の増毛用毛髪を
    少なくとも各止着部間のフィラメントに取り付け、最後
    に該フィラメントを各支持ピンから取り外すことによ
    り、収束しない複数のループ及び結び目で成る複数の止
    着部を形成するようにしたことを特徴とする、ループ状
    止着部を有する増毛部材の作製方法。
  10. 【請求項10】 一本のフィラメントを用い、このフィ
    ラメントの一方側と他方側を交差させて第1の緩い結び
    目を作った後、一列に並んで立設されている複数の支持
    ピンのうち、第1の支持ピンに上記フィラメントの他方
    側を巻回することによりループを形成し、次いで、該他
    方側を上記第1の緩い結び目に通して収束することによ
    り第1の固い結び目を形成し、さらに、フィラメントの
    上記一方側を他方側と交差させて第2の緩い結び目を作
    り、該第2の緩い結び目を収束することにより第2の固
    い結び目を形成し、続いて、上記フィラメントの他方側
    とさらに下手側とで上記手順にて順次各段の支持ピンを
    用いて複数のループと結び目とを形成した後、該フィラ
    メントを各支持ピンから取り外すことにより、収束しな
    い複数のループ及び結び目で成る複数の止着部を形成
    し、最後に、多数の増毛用毛髪を少なくとも各止着部間
    のフィラメントに取り付けるようにしたことを特徴とす
    る、ループ状止着部を有する増毛部材の作製方法。
  11. 【請求項11】 一本のフィラメントを用い、このフィ
    ラメントの一方側と他方側を交差させて第1の緩い結び
    目を作った後、一列に並んで立設されている複数の支持
    ピンのうち、第1の支持ピンに上記フィラメントの他方
    側を巻回することによりループを形成し、次いで、該他
    方側を上記第1の緩い結び目に通して収束することによ
    り第1の固い結び目を形成し、さらに、フィラメントの
    上記一方側を他方側と交差させて第2の緩い結び目を作
    り、該第2の緩い結び目を収束することにより第2の固
    い結び目を形成し、続いて、上記フィラメントの他方側
    とさらに下手側とで上記手順にて順次各段の支持ピンを
    用いて複数のループと結び目とを形成した後、多数の増
    毛用毛髪を少なくとも各止着部間のフィラメントに取り
    付け、最後に該フィラメントを各支持ピンから取り外す
    ことにより、収束しない複数のループ及び結び目で成る
    複数の止着部を形成するようにしたことを特徴とする、
    ループ状止着部を有する増毛部材の作製方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の支持ピンに前記フィラメン
    トの他方側を巻回することにより形成したループを、該
    フィラメントの溶融温度より低温で加熱することにより
    形状固定処理を行うことを特徴とする、請求項8乃至1
    1の何れかに記載のループ状止着部を有する増毛部材の
    作製方法。
  13. 【請求項13】 前記フィラメントの複数のループ及び
    結び目に対し、該フィラメントの溶融温度より低温で加
    熱することにより形状固定処理を行うことを特徴とす
    る、請求項8乃至11の何れかに記載のループ状止着部
    を有する増毛部材の作製方法。
  14. 【請求項14】 前記第2の緩い結び目を形成した後
    で、前記フィラメントの他方側をさらに一回以上該第2
    の緩い結び目に巻回し、これを収束することにより前記
    第2の固い結び目を形成するようにしたことを特徴とす
    る、請求項10又は11に記載のループ状止着部を有す
    る増毛部材の作製方法。
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