JPH10234754A - 植毛用人工毛髪及びその製造方法 - Google Patents

植毛用人工毛髪及びその製造方法

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JPH10234754A
JPH10234754A JP5711397A JP5711397A JPH10234754A JP H10234754 A JPH10234754 A JP H10234754A JP 5711397 A JP5711397 A JP 5711397A JP 5711397 A JP5711397 A JP 5711397A JP H10234754 A JPH10234754 A JP H10234754A
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JP
Japan
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hair
stem
stopper
split
root
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JP5711397A
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Toshirou Miyamoto
外史郎 宮元
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植毛本数が少なくても密な状態にすることが
でき、しかも植えつけた後自然状態に近い毛髪となる人
工毛髪を提供する。 【解決手段】 毛根部を有する幹毛に毛根部より10m
m以内の位置にストッパーを有し、毛根部と該ストッパ
ーの間に複数本の枝毛が固着されてなる植毛用人工毛髪
であって、毛根部を有する幹毛に毛根部より10mm以
内の位置に結び目を設けこれを透明なパイプに通し、該
パイプに少なくとも1本の枝毛を結び、結び目を幹毛の
毛根部より10mm以内の位置に移動し、パイプを抜き
次いで枝毛を左右につよく締めて幹毛に結びつける植毛
用人工毛髪の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植毛用人工毛髪及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自然にまたは病気あるいは投薬等で頭髪
が薄くなったり、部分または全面的になくなった場合、
かつら、ヘヤーピースなどの装着によるほか増毛法、植
毛法が行われている。増毛法としては、毛髪に枝毛を絡
ませる方法があるが施術に長時間を要し、また絡ませた
枝毛が毛髪からずれたり、毛髪に対して横方向に向く傾
向があり、自然の状態になりにくい。また、絡ませた枝
毛のずれを防止するために毛髪にストッパーを設けるこ
とが考えられるが毛髪の成長とともに絡ませた位置が変
わるために再度施術を要し恒久的ではない。
【0003】植毛法は、植毛用人工毛髪を頭皮に1本1
本植えるがこれには非常に手数を要するばかりか、植毛
するにしても密度に限度があり、最大平方cm当たり5
0本(通常人は凡そ100本)を超えて密に植毛するこ
とは困難である。そこで植毛用人工毛髪に枝毛を設けて
植えつける本数は少なくて毛を密にすることが試みら
れ、毛根部を有する幹毛に高周波などにより枝毛を溶着
したものが特公昭60−18322号公報に、複数本の
枝毛を幹毛に接着剤で接着したものが特開平2−264
005号公報に開示されている。
【0004】しかしながら、溶着によるものは溶着部分
の繊維が硬化し、該部分の強力が低下する。また接着に
よるものは、作業が煩瑣な上に接着力が径時的に低下
し、ブラッシング等の外力で枝毛が外れるなどの問題が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、自然
で違和感のない植毛のできる枝毛を有する人工毛髪及び
その製造方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、毛根部を有す
る幹毛に毛根部より10mm以内の位置にストッパーを
有し、毛根部と該ストッパーの間に少なくとも1本の枝
毛が固着されている植毛用人工毛髪にある。
【0007】さらに本発明は、毛根部を有する幹毛に毛
根部より10mm以内の位置に結び目を設けこれを透明
なパイプに通し、該パイプに少なくと1本の枝毛を結
び、結び目を幹毛の毛根部より10mm以内の位置に移
動した後パイプを抜き、次いで枝毛を締めて幹毛に結び
つけることを特徴とする植毛用人工毛髪の製造方法にあ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の植毛用人工毛髪の幹毛と
しては、ポリエステル繊維、アクリル繊維、アクリロニ
トリル−塩化ビニルまたは塩化ビニリデン共重合体繊
維、ナイロン繊維、ポリオレフィン繊維等の合成繊維、
ジアセテート、トリアセテートなどの半合成繊維が使用
される。これらの中でも生体親和性、強度、柔軟性、形
態安定性、セット性、カール性などの面からポリエステ
ル繊維が好ましい。枝毛には上記合成繊維のほか人毛そ
の他の毛が用いられる。
【0009】これら繊維、毛の太さは直径50〜100
μm程度の単繊維または人毛その他の毛を選ぶ。幹毛に
は太いもの、枝毛には幹毛と同じ乃至細いものが使用さ
れるが幹毛より細いものが好ましい。また、枝毛にする
繊維または毛は同じ太さでなく異なる太さのものを1本
の幹毛に固着しても良い。色は黒色、茶色、金色、白色
など植毛を要する元の毛との関係で自由に選ぶことがで
きる。
【0010】幹毛に設けるストッパーの位置は毛根部か
ら10mm以内、好ましくは6〜7mmの位置が好まし
い。毛根部は植毛した後頭皮から抜けないよう円形にし
たり、アンカーを設けたりした構造のものがあるが何れ
でも良い。本発明においてはストッパーは、幹毛に結び
目をつけることによって設け、枝毛が素抜けるのを防
ぐ。植毛は、頭皮に植えた毛根部は表皮からおよそ5〜
6mmの深さに植えられるのでストッパーが毛根部から
10mm以内の位置にあるとストッパーの位置が頭皮に
近いので自然に見える効果がある。したがって、枝毛は
毛根部から10mm以内好ましくは6〜7mmの位置に
設けるのが好ましい。
【0011】次に、本発明の人工毛髪の製作方法を添付
の図面を参照しながら説明する。幹毛1に1重の緩い結
び目の輪3−1を作り作業台11に設けられたピン7に
輪3−1を嵌め、幹毛1を左右にずらして毛根部4から
6〜7mmの位置に輪3−1を移動させ、着脱ができる
ように設けられたピン6で毛根部4を作業台11に固定
する(図2)。次に幹毛1を引っ張り輪3−1を締めた
後ピン6、7よりはずし、再び引っ張り輪3−1を結び
目としストッパー3とする。結び目は1重結びの例で説
明したが2重結びでも良い。
【0012】次に、幹毛1を図3に示したような端部に
1部切り欠き8−1を設けた透明なパイプ8に通す。次
に適宜長さの枝毛2となる合成繊維または人毛をその長
さのほぼ中間をピン7に掛け二つ折にして引き伸ばし、
止め具9で作業台11に仮固定する(図4)。幹毛1を
挿通したパイプ8を2本の枝毛2−1、2−2上に置
き、図5(a)〜(d)に示した手順で幹毛1のストッ
パー3と毛根部4との間に枝毛2を有する植毛用人工毛
髪を得る。
【0013】止め具9は、裏面に粘着性を付与した金属
製または合成樹脂性の弾力性を有する板状物で中央部を
作業台11に固定して置き、両端を持ち上げ枝毛2とな
る繊維または人毛2−1及び2−2を挟み作業台に仮に
固定するものである。
【0014】すなわち、図5ではループAに鈎10を通
し(図5(a))、幹毛1が挿通されているパイプ8の
上から枝毛2の一方2−1を鈎10に引っかけループA
から引きだし(図5(b))ループBを形成する。次に
鈎10をループBを通して枝毛2の他の一方2−2を引
き出す(図5(c)〜(d))。次に枝毛2−1、2−
2を左右に引っ張り形成された結び目を締める。ついで
該結び目がパイプ中の幹毛1の毛根部4とストッパー3
の間に来るようにパイプ中の幹毛1を移動させた後、毛
根部を固定して置いてパイプ8を抜き、枝毛2−1と2
−2を引っ張って結節を作り枝毛を幹毛1に固着する。
なお、図5においては毛根部4の形状は図示していな
い。
【0015】このように本発明によれば、幹毛に対する
枝毛は、ループAの中を枝毛2−1からのループBを潜
らせ、さらにループBに一方の枝毛2−2を通すことに
よって図1に示したような幹毛1に結ばれた状態の結節
5を形成し、枝毛2−1、2−2を左右に引き締めるこ
とによって幹毛1に固着される。
【0016】本発明において、幹毛に結ばれて固着され
た箇所はクッション性がある。固着した位置が毛根部に
偏っている場合はストッパー3の位置まで移動すること
ができる。このように本発明によれば幹毛1に毛根部よ
り10mm以内、ストッパー3の近くの位置に複数本の
枝毛を有する植毛用人工毛髪が得られる。
【0017】本発明は、幹毛1に対する枝毛の固着は上
述の如くして行われるが必要に応じて枝毛の結節部にさ
らに弾性を有する接着剤、たとえば、変性シリコーン系
接着剤を付着しても差し支えない。
【0018】本発明による植毛用人工毛髪は、幹毛に対
して複数本の枝毛が左右に扇型に開いた状態で固着され
ているので植毛した後も極めて自然で違和感がない。
【0019】本発明において、人工毛髪を製造するに当
たって用いられるパイプ8は、図3に示すように端部に
長さ5〜6mmの切り欠き8−1を設け幹毛を挿通し易
くする。パイプ8の長さは幹毛1より短かく、太さは内
径0.6〜1.2mm程度が好ましい。パイプの材質は
表面が滑り易い金属、合成樹脂、ガラスなどが用いられ
るが、透明で内部が見えるものが好ましい。これには、
アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ガラスなどが適する。
【0020】本発明において枝毛を幹毛に固着するに当
たっては、枝毛の固着位置を幹毛の特定位置にするため
にパイプ中の幹毛を移動させることによって容易に所定
の位置に枝毛を固着することができる。特に透明な材料
からなるパイプの場合は幹毛のストッパーの位置が容易
に目視でき、枝毛を固着する位置に幹毛を移動すること
ができ好都合である。また、滑り易い材料からなるパイ
プは、パイプに形成された枝毛の結び目をずらしたり、
崩したりすることなく抜き取ることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明の植毛用人工毛髪は、ストッパー
が毛根部より10mm以内の位置にあるので頭皮より直
に生えている様に植毛でき外観、手で触れても違和感が
なく極めて自然で使用者に満足感を与える。
【0022】また、幹毛1本で数本植毛したのと同じ密
度となり植毛施術回数を減らすことができ、植毛時間を
短縮し植毛の苦痛を緩和する。枝毛は、幹毛にクッショ
ン性のある小さな結び目で固着されており、ブラッシン
グが容易で、櫛通りも良い。さらに、本発明の人工毛髪
を植毛した頭髪は、日常生活において幹毛に固着した枝
毛が緩むことがなく半永久的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の植毛用人工毛髪の拡大図である。
【図2】幹毛にストッパーを形成する作業台の斜視図で
ある。
【図3】パイプの斜視図である。
【図4】幹毛に枝毛を固着手段を説明するための作業台
の斜視図である。
【図5】幹毛に枝毛を固着する手段の説明図。
【符号の説明】
1 幹毛 2 枝毛 3 ストッパー 4 毛根部 5 枝毛固着部結節 6 毛根部固定用ピン 6−1 毛根部固定用ピン止め穴 7 ピン 8 パイプ 8−1 切り欠き 9 枝毛止め具 10 鈎 11 作業台 A,B ループ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 毛根部を有する幹毛に毛根部より10m
    m以内の位置にストッパーを有し、毛根部と該ストッパ
    ーの間に少なくとも1本の枝毛が固着されてなる植毛用
    人工毛髪。
  2. 【請求項2】 枝毛の太さが幹毛の太さより細い請求項
    1の植毛用人工毛髪。
  3. 【請求項3】 毛根部を有する幹毛に毛根部より10m
    m以内の位置に結び目を設けこれをパイプに通し、該パ
    イプに少なくとも1本の枝毛を結び、結び目を幹毛の毛
    根部より10mm以内の位置に移動した後パイプを抜
    き、次いで枝毛を締めて幹毛に結びつけることを特徴と
    する植毛用人工毛髪の製造方法。
  4. 【請求項4】 パイプが透明な材料よりなることを特徴
    とする請求項4の植毛用人工毛髪の製造方法。
JP5711397A 1997-02-26 1997-02-26 植毛用人工毛髪及びその製造方法 Pending JPH10234754A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11452592B2 (en) 2017-07-31 2022-09-27 Loria Products Llc Hair implants comprising enhanced anchoring and medical safety features
US11564789B2 (en) 2017-07-31 2023-01-31 Loria Products Llc Hair implants comprising enhanced anchoring and medical safety features

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11452592B2 (en) 2017-07-31 2022-09-27 Loria Products Llc Hair implants comprising enhanced anchoring and medical safety features
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US11583385B2 (en) 2017-07-31 2023-02-21 Loria Products Llc Hair implants comprising enhanced anchoring and medical safety features
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