JPH11131076A - 高軟化点光学的等方性ピッチの製造方法 - Google Patents

高軟化点光学的等方性ピッチの製造方法

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JPH11131076A JP22537298A JP22537298A JPH11131076A JP H11131076 A JPH11131076 A JP H11131076A JP 22537298 A JP22537298 A JP 22537298A JP 22537298 A JP22537298 A JP 22537298A JP H11131076 A JPH11131076 A JP H11131076A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 汎用炭素繊維、活性炭素繊維、炭素−炭素複
合体、非水電解液2次電池負極活物質用炭素材などの前
駆体に使用が可能である高軟化点光学的等方性ピッチを
製造する方法に関するものである。 【解決手段】 石油系中質油/重質油、芳香族炭化水素
の単物質、または石炭系残渣などの炭素源にハロゲン化
合物を添加して反応させてなることを特徴とする。ま
た、紫外線を照射するか、ハロゲン化合物と一緒に有機
化酸化物、或いはアゾ化合物などラディカル開始剤を添
加して反応を促進することで高軟化点光学的等方性ピッ
チを製造することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高軟化点光学的等方
性ピッチの製造方法に関するものである。より詳しくは
本発明は石油系中質油/重質油、石炭系コールタール/
コールタールピッチ及び芳香族有機化合物などの物質を
炭素源として汎用炭素繊維、活性炭素繊維、炭素−炭素
複合体、非水電解液2次電池負極活物質用炭素剤などの
前駆体に使用が可能である高軟化点光学的等方性ピッチ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高軟化点光学的等方性ピッチは汎用炭素
繊維、活性炭素繊維、炭素−炭素複合体、非水電解液2
次電池負極用炭素材など高機能性炭素材の前駆体に使用
される物質で高軟化点光学的等方性ピッチを前駆体に使
用して、前記の炭素材を製造する場合、炭化収率が高
く、得られた炭素材の機械的または電気的物性が良好で
あるという長所がある。
【0003】石油系中質油/重質油、芳香族炭化水素の
単物質(例えば、ナフタレン、メチルナフタレンまたは
アントラセン)、石炭系残渣(例えば、コールタールま
たはコールタールピッチ)などを出発物質として製造す
る軟化点150℃以上の高軟化点ピッチを汎用炭素繊
維、活性炭素繊維、炭素−炭素複合体、非水電解液2次
電池負極活物質用炭素材などの前駆体として使用して、
炭素繊維及び炭素質粒子などを製造するためには放射及
び粒子製造などに賦形した後、高温熱処理して炭素質の
最終製品を得る方法を使用してきたが、ピッチなどに賦
形して作った繊維及び粒子などは高温の熱処理を直接行
う場合溶融されて、形態が破壊されるので一般的に酸化
などの不融化処理を必須的に先行しないと炭化時、形態
を維持することができない。不融化処理は酸化性ガス雰
囲気(例えば、空気、二酸化炭素または一酸化炭素)ま
たは酸化性液体雰囲気(例えば、窒酸水溶液または塩酸
水溶液)中でピッチに製造した繊維及び粒子を長時間処
理するものになるし、大体の場合、経済的、環境的な面
を考慮して空気の雰囲気中で100乃至350℃の温度
を維持しながら一分乃至数十日の時間の間酸化熱処理を
遂行するものからなっている。一般的に軟化点150℃
以下のピッチを前駆体に使用して製造した繊維及び粒子
などは、このような不融化処理で長時間の熱処理を遂行
しなければならないのでエネルギーの消耗がひどく、炭
化時の炭化収率を低下し、収得される炭素材の機械的物
性が低下されることは勿論生産費が上昇されるなどの問
題点があった。
【0004】それで、高軟化点光学的等方性ピッチを製
造するための多くの方法が提案されてきたし、既存のこ
のような方法を説明すると次のようである。石炭系コー
ルタールまたはコールタールピッチを真空蒸留または溶
剤抽出によって低分子量成分を除去する方法と、単純熱
重合によって炭素源中の低分子量成分を重合して高分子
量成分に転換させる方法及びこれらの二つの方法を並行
する方法が行われてきたが、これらの方法によると、と
ても広範囲である分子量の分布を有する原料から特定の
比較的狭い範囲の分子量分布を有する光学的等方性ピッ
チを製造することが可能であるが収率が低いし、加熱
時、容易にメソフェース(mesophase)化する
成分が残留してピッチの均質性及び安定性に問題点が多
いという短所があった。
【0005】コールタールピッチに架橋剤で1,4−ベ
ンゾキノンを利用してディエルス−エルダー(Diel
s−Alder)反応を誘導して光学的等方性ピッチを
製造する方法があったが、ピッチの収率が低いし、1,
4−ベンゾキノンの含酸素官能基がピッチに既に導入さ
れて酸化に対する抵抗性を有するようにする問題点があ
ったし、また、架橋剤としての1,4−ベンゾキノンの
多量使用で経済的ではないという短所があった。
【0006】コールタール及びコールタールピッチに窒
酸を添加して熱処理する方法は、疎水性のピッチに水溶
性酸を使用して反応させることで反応が均一でなく、激
烈な反応時、反応制御が混乱で容易に反応生成物が固化
されるか、生成されたピッチが不均一で溶媒及び熱に均
質に溶解または溶融可能な高軟化点光学的等方性ピッチ
を得ることが難しいという短所がある。最近には、比較
的に低い温度で弗化水素/三フッ化硼素などを触媒とし
て芳香族有機化合物からメソフェースピッチを高収率で
収得する方法が開発されて商業化されたものと知られて
いたが、高軟化点光学的等方性ピッチを製造する工程が
行われないという問題点があった。
【0007】石油系中質油及び石炭系残渣などにニトロ
化合物を添加して熱処理することで、軟化点を高める方
法は高価のニトロ化合物の添加による生産費の上昇及び
ニトロ化合物と出発原料の反応時、ニトロ化合物の均質
な分散の難しさなどによって得られたピッチが不均一に
なる問題点があった。特に、石油系中質油にニトロ化合
物を1乃至10重量%添加して温度150乃至400℃
で1乃至120分間処理して改質処理物を得て、この改
質処理物を単還の芳香族炭化水素溶剤に溶解させて析出
される不溶化を除去して得られた溶液で溶剤を回収して
可溶成分を収得し、この可溶成分を加熱処理することを
含む製造方法は、収率が低く製造工程が複雑でこれによ
って莫大な設備を必要とする問題点があった。また、塩
化アルミニウムを添加して触媒熱処理する方法は反応終
了後、得られたピッチから触媒に使用された塩化アルミ
ニウムの除去が混乱であるという問題点があったし、こ
の場合、得られたピッチを炭化して炭素材を製造する場
合、ピッチ内に残留する塩化アルミニウムなどが不純物
で作用するようになり、これによって最終的に得られる
炭素材の機械的な物性が低下される問題点を有してい
る。
【0008】高機能性炭素材である炭素繊維、ピッチ系
活性炭素繊維、非水電解液2次電池負極活物質用炭素材
を製造するためには前駆体である高軟化点光学的等方性
ピッチが熱または溶媒に対する溶融または溶解過程で均
一で単一状のものが要求されるし、さらには高純度の前
駆体ピッチが要求されるので軟化点、ピリジン可溶分、
キノリン可溶分などの制御因子を任意に制御し、さら
に、金属などの不純物を含有しない蒸留分または芳香族
炭化水素単物質を利用して、高収率で高軟化点光学的等
方性ピッチを製造する研究がやはり活発に進行されてい
るし、従来の技術としては石炭系残渣及び石油系中質油
のような複雑な混合物を出発原料として高軟化点のピッ
チを製造する場合、得られたピッチの炭素材製造などの
溶融段階で過度な熱分解及び縮合反応が行い易く、これ
によってガス及び不溶物質が生成されて所定の炭素材を
製造することができないか、物性が非常に悪い炭素材を
得るしかないという問題点が頻発した。
【0009】従って、軟化点、ピリジン可溶分、キノリ
ン可溶分などの制御因子を調節して前駆体ピッチの溶融
段階で酸化による不融化などに適合な高軟化点光学的等
方性ピッチを製造する新しい方法を開発する必要性があ
った。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、軟化
点、ピリジン可溶分、キノリン可溶分などの制御因子を
調節して前駆体ピッチの応用段階で酸化による不融化な
どに適合な高軟化点光学的等方性ピッチを製造する方法
を提供することにある。本発明の他の目的は、一般的な
芳香族炭化水素全般に適用が可能で、特に石炭系残渣で
あるコールタール、コールタールの精製残渣であるコー
ルタールピッチ、石油系中/重質油及び蒸留分または芳
香族炭化水素単物質などを出発原料として高軟化点光学
的等方性ピッチを製造する方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の一実施例による高軟化点光学的等方性ピッチ
の製造方法は、石油系中質油/重質油、例えば、ナフタ
レン、メチルナフタレンまたはアントラセンなどのよう
な芳香族炭化水素の単物質、または例を挙げると、コー
ルタールまたはコールタールピッチなどのような石炭系
残渣などの炭素源にハロゲン化合物、ハロゲン化硫黄化
合物またはハロゲン化燐化合物のような添加剤を前記炭
素源100重量部に対して1.2乃至112重量部に加
えて70乃至230℃で反応させる添加剤処理段階;前
記添加剤処理段階で得られた反応生成物を230乃至3
60℃に昇温させて1乃至30時間さらに反応させる反
応段階;及び常圧または減圧下で、不活性ガスと接触さ
せて低分子量の硬質分を除去する後処理段階;でなるこ
とを特徴とする。
【0012】前記炭素源が石油系中質油のC10+油
分、またはメチルナフタレンになり得るし、また、フリ
ーカーボンが除去された炭素源になり得るし、望ましく
は芳香族指数が0.18乃至0.95である炭化水素に
なり得る。
【0013】前記添加剤処理段階で、添加剤は塩素(C
2 )、塩化チオニル(SOCl2)、塩化スルフリル
(SO2 Cl2 )、臭素(Br2 )、臭化チオニル(S
OBr2 )、ヨード(I2 )、塩化ホスホリル(POC
3 )またはこれらの中の2つ以上の混合物でなるグル
ープの中で選択された物が使用され得る。
【0014】前記後処理段階は、前記反応段階が終了さ
れた温度で遂行され得る。
【0015】本発明の他の実施例による高軟化点光学的
等方性ピッチの製造方法は、石油系中質油/重質油、例
えば、ナフタレン、メチルナフタレンまたはアントラセ
ンなどのような芳香族炭化水素の単物質、または例を挙
げると、コールタールまたはコールタールピッチなどの
ような石炭系残渣などの炭素源にハロゲン化合物を加
え、混合された反応混合物に紫外線を照射しながら加熱
して反応させるものでなることを特徴とする。
【0016】本発明のまた他の実施例による高軟化点光
学的等方性ピッチの製造方法は、石油系中質油/重質
油、例えば、ナフタレン、メチルナフタレンまたはアン
トラセンなどのような芳香族炭化水素の単物質、または
例をあげると、コールタールまたはコールタールピッチ
などのような石炭系残渣などの炭素源にハロゲン化合物
と、ラディカル開始剤を加える加触媒段階;及び混合し
た反応混合物を加熱、反応させる反応段階;でなること
を特徴とし、前記加触媒段階で炭素源は60乃至180
℃で加熱され得る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例を
参照に詳しく説明する。本発明で、石炭系原料であるコ
ールタールとコールタールピッチは内包されたフリーカ
ーボン(固定炭素)を溶媒または加熱濾過によって抽出
後、使用され得るし、石油系原料である中質油は精製な
しに使用され得る。
【0018】添加剤処理段階で、添加剤は塩素(Cl
2 )、塩化チオニル(SOCl2 )、塩化スルフリル
(SO2 Cl2 )、臭素(Br2 )、臭化チオニル(S
OBr2)、ヨード(I2 )、塩化ホスホリル(POC
3 )またはこれらの中で2種以上の混合物でなるグル
ープの中で選択された物が使用され得る。
【0019】一方、炭素源に対する添加剤の添加温度、
添加量及び加熱処理条件は、目的とする光学的等方性ピ
ッチの特性または収率に影響を与えるので、重要な調節
因子として機能する。添加剤、特にハロゲン化合物の添
加温度が70℃未満である場合、重合の効率が低下され
る問題点があり得るし、230℃を超える場合、ハロゲ
ン化合物の迅速な沸騰によりむしろ重合反応の低下が起
きる問題点があり得る。
【0020】また、添加剤の添加量が炭素源100重量
部に対して1.2重量部未満の場合、熱処理による重縮
合の促進が不十分で、得られるピッチの軟化点向上の効
果がないという問題点があり得るし、炭素源100重量
部に対して112重量部を超える場合、得られるピッチ
に添加剤が多量残留するようになってピッチの物性を低
下させる問題点があり得る。
【0021】一方、添加剤添加後、熱処理温度が230
℃未満であるか、処理時間が1時間未満の場合には反応
が十分に進行されないという問題点があり得るし、熱処
理温度が360℃を超えるか、処理時間が30時間を超
える場合、ひどい重合が起きて炭素源によって得られる
ピッチの光学的異方性化やコークス化されるという問題
点があり得る。
【0022】前記後処理段階は、前記反応段階が終了さ
れた温度で遂行され得るし、これは真空蒸留、水蒸気蒸
留または常圧及び減圧化での不活性ガスとの接触などに
よって除去することができ、このような後処理段階もや
はり異方性球体が生成されない360℃未満の温度で遂
行され得る。
【0023】本発明の他の実施例による高軟化点光学的
等方性ピッチの製造方法は、石油系中質油/重質油、例
えば、ナフタレン、メチルナフタレンまたはアントラセ
ンなどのような芳香族炭化水素の単物質、または例をあ
げると、コールタールまたはコールタールピッチなどの
ような石炭系残渣などの炭素源にハロゲン化合物を加
え、混合された反応混合物に紫外線を照射しながら加熱
して反応させるものでなることを特徴とする。
【0024】本発明はハロゲン化合物を添加して熱処理
して重縮合を誘導する方法で、反応中の反応混合物に紫
外線を照射することで、ラディカル反応を促進させるラ
ディカル開始促進法(Rapid Radical I
nitiation)を適用してハロゲン化合物と炭素
源のラディカル反応速度を増加させることで、高軟化点
光学的等方性ピッチを短時間に簡単に得るようにする方
法を提供することを特徴とする。
【0025】前記炭素源は石油系中質油のC10+油
分、またはメチルナフタレンや、フリーカーボンが除去
された炭素源など広範な有機化合物を炭素源として使用
することができるし、特に、石油系中質油のC10+油
分またはメチルナフタレンになり得るし、これらは従来
の製造技術とは殆どが揮発されてピッチとしての収率が
非常に低いもので、本発明ではこのような揮発性が高い
炭化水素も本発明によってハロゲン処理及び紫外線照射
によって炭素源に使用して高い収率で簡単に高軟化点光
学的等方性ピッチで製造することができるという点に特
徴がある。
【0026】前記ハロゲン化合物は、塩素(Cl2 )、
塩化チオニル(SOCl2 )、塩化スルフリル(SO2
Cl2 )、臭素(Br2 )、臭化チオニル(SOBr
2 )、ヨード(I2 )、塩化ホスホリル(POCl3
またはこれらの中の2つ以上の混合物でなるグループの
中で選択されたものが使用され得るし、これは単に例示
的に列挙したもので、これら以外の適切なハロゲン化合
物も使用されることは当該技術分野で通常の知識を有す
るものには容易に理解され得る。
【0027】前記ハロゲン化合物は、前記炭素源100
重量部に対して1.2乃至112重量部、望ましくは5
乃至50重量部の量に混合され得るし、前記ハロゲン化
合物が1.2重量部未満に使用される場合、ハロゲン化
合物の添加による触媒効果が微弱になる問題点があり得
るし、112重量部を超える場合、キノリン不溶分が増
加する問題点があり得る。
【0028】前記反応混合物は50乃至180℃、望ま
しくは60乃至120℃の温度の範囲以内で0.5乃至
2時間、望ましくは0.8乃至1時間の間加熱され得る
し、加熱温度が50℃未満で非常に低いか、または反応
時間が0.5時間より低い場合には十分な重縮合反応が
行われないのでピッチの収率が低下される問題点があり
得るし、反対に加熱温度が180℃を超えるか、非常に
長くなる場合、反対に過度な重縮合が起きてむしろキノ
リン不溶分などが増加し、低反応物質のひどい蒸発が起
きるなど、ピッチの収率低下と物性低下などが起きる問
題点があり得る。
【0029】また、前記で紫外線の照射は通常の紫外線
などによる照射が可能で、このような紫外線は、当該技
術分野で通常の知識を有するものには常用的に供給され
る紫外線などを購入して使用することができるくらい公
知されたものと理解されることは自明なものである。
【0030】前記反応が完了された生成物を230乃至
360℃に昇温させて2乃至12時間さらに反応させら
るし、これは反応後の後続工程として前記反応後に反応
生成物としてのピッチの中に残存することができるハロ
ゲン化合物を分解させて脱ハロゲン化する過程に理解さ
れ得るし、やはり230℃未満で加熱される場合には未
反応の問題点が、そして360℃を超える場合には過多
な重合によるピッチの光学的異方性化またはコークス化
などが起きる問題点があり得る。
【0031】本発明のまた他の実施例による高軟化点光
学的等方性ピッチの製造方法は、石油系中質油/重質
油、例えば、ナフタレン、メチルナフタレンまたはアン
トラセンなどのような芳香族炭化水素の単物質、または
例をあげると、コールタールまたはコールタールピッチ
などのような石炭系残渣などの炭素源にハロゲン化合物
とラディカル開始剤を加える加触媒段階;及び混合した
反応混合物を加熱、反応させる反応段階;でなることを
特徴とし、前記加触媒段階で炭素源は60乃至180℃
に加熱され得る。
【0032】本発明では炭素源とハロゲン化合物の反応
時にラディカル開始剤をさらに加えて反応速度を増加さ
せてピッチに転換する反応時間を減らすようにした点に
特徴があるものである。
【0033】前記炭素源は石油系中質油のC10+油分
またはメチルナフタレンや、フリーカーボンが除去され
た炭素源になり得るし、これらは従来の製造技術では殆
ど大部分が揮発されてピッチとしての収率が非常に低い
もので、このような揮発性が高い炭化水素も本発明によ
ってハロゲン処理及びラディカル開始剤によって前記炭
素源を使用して高い収率で簡単に高軟化点光学的等方性
ピッチに製造することができるという点に特徴がある。
特に、石油系中質油のC10+油分は熱重量分析(TG
A;Thermal Gravity Analysi
s)結果200℃で大部分揮発される物質で、元素分析
結果は炭素89.05%、水素8.90%、窒素1.9
3%、硫黄0.12%であるし、芳香化度(fa)が5
1.4%である物質で、従来の製造技術とは収率30%
未満で、ピッチとしての製造が不可能であるものと知ら
れている。
【0034】前記ハロゲン化合物は、塩素(Cl2 )、
塩化チオニル(SOCl2 )、塩化スルフリル(SO2
Cl2 )、臭素(Br2 )、臭化チオニル(SOBr
2 )、ヨード(I2 )、塩化ホスホリル(POCl3
またはこれらの中の2つ以上の混合物からなるグループ
の中で選択されたものが使用され得る。
【0035】前記ハロゲン化合物は、前記炭素源100
重量部に対して1.2乃至112重量部、望ましくは5
乃至50重量部の量に混合され得る。
【0036】本発明では前記ハロゲン化合物に加え、触
媒としてラジカル開始剤をさらに含むことを特徴とし、
前記ハロゲン化合物が1.2重量部未満で使用される場
合、ハロゲン化合物の添加による触媒効果が微弱になる
問題点があり得るし、112重量部を超える場合、キノ
リン不溶分が増加する問題点があり得る。
【0037】前記ラディカル開始剤は過酸化ベンゾイル
(Benzoyl peroxide)、ディブチルヒ
ドロペルオキシド(di−t−Dibutyl hyd
roperoxide)、過酸化アセチル(Acety
l peroxide)などの有機過酸化物(Orga
nic Peroxide)と、a,a′−アゾビスイ
ソブチロニトリル(AIBN;a,a′−Azobis
isobutyronitrile)、a,a′−アゾ
ビスメチルイソブチレート(a,a′−Azobism
ethyl isobutyrate)などのアゾ化合
物、または、これらの中で2以上の混合物でなるグルー
プの中で選択されたものが使用され得るし、これらのラ
ディカル開始剤もやはり単に例示的に列挙したものでこ
れら以外の適切なラディカル開始剤も使用され得ること
は当該技術分野で通常の知識を有するものには容易に理
解される。
【0038】前記ラディカル開始剤は前記ハロゲン化合
物100重量部に対して1乃至20重量部、望ましくは
5乃至15重量部が使用され得るし、前記ラディカル開
始剤が前記ハロゲン化合物の1重量部未満に混合される
場合、ラディカル開始剤の混合による効果が非常に小さ
く表れるという問題点があり得るし、反対に20重量部
を超える場合、やはり副反応を起こすなどの問題点があ
り得る。
【0039】前記加触媒段階では50乃至180℃、望
ましくは60乃至120℃の温度の範囲以内で加熱され
得るし、0.5乃至2時間、望ましくは0.8乃至1時
間の間加熱され得る。
【0040】前記加熱温度が50℃未満の温度で加熱さ
れる場合、反応開始が容易に起きないという問題点があ
り得るし、反対に180℃を超える場合、ラディカル開
始剤の急激な分解及び揮発によってラディカル開始剤の
添加効果が低下される問題点があり得る。
【0041】前記加触媒段階で、前記ラディカル開始剤
を添加した後、ハロゲン化合物を添加することができる
し、これは既に加熱された炭素源にラディカル開始剤と
ハロゲン化合物を添加することで触媒効果をより均一に
することができるということが実験的に明らかになった
点に基いている。
【0042】前記反応段階で前記反応混合物を60乃至
180℃の温度で0.5乃至2時間反応させた後、昇温
して230乃至360℃の温度で2乃至12時間さらに
加熱することができる。
【0043】前記230乃至360℃での2乃至12時
間の加熱は後続工程として前記反応後に反応生成物とし
てのピッチの中に残存することができるハロゲン化合物
とラディカル開始剤を分解させて脱ハロゲン化する過程
に理解され得るし、やはり230℃未満に加熱される場
合では未反応の問題点が、そして360℃を超える場合
では過多な重合によるピッチの光学的異方性化またはコ
ークス化などが起きるという問題点があり得る。
【0044】以下で本発明の望ましい実施例及び比較例
が記述される。以下の実施例は本発明を例証するための
もので、本発明の範囲を局限させるものと理解されては
ならない。
【0045】実施例1 コールタールをテトラヒドロフラン(Tetrahyd
rofuran)100重量部に対して30重量部に加
え、撹拌した後、濾過して濾液を蒸発、濃縮させて精製
した。精製したコールタール100重量部を120℃で
撹拌しながら添加剤として臭素(Br2 )13重量部を
1時間にわたり点滴した後、その温度で1時間さらに撹
拌して得られた混合物を窒素雰囲気で、320℃に昇温
して7時間30分の間加熱、撹拌した後、350℃で4
5分間100mmHgの減圧下で窒素ガスと接触させて
未反応の低分子成分を除去し、目的する高軟化点光学的
等方性ピッチを得て、得られたピッチの成状を下記の表
1に示した。炭化収率はJIS K2425の固定炭素
分定量方法によって測定した。
【0046】実施例2 実施例1のような方法で精製したコールタール100重
量部を120℃で撹拌しながら添加剤として臭素(Br
2 )6.5重量部を1時間の間にわたって点滴した後、
その温度で1時間さらに撹拌して得られた混合物を窒素
雰囲気で320℃に昇温して15時間の間加熱撹拌した
後、350℃で45分間10mmHgの減圧下で窒素ガ
スと接触させて未反応の低分子成分を除去して目的とす
る高軟化点光学的等方性ピッチを得て、得られたピッチ
の成状を下記の表1に示した。
【0047】実施例3 実施例1のような方法で精製したコールタール100重
量部を120℃で撹拌しながら添加剤として臭素(Br
2 )3.3重量部を1時間の間にわたって点滴した後、
その温度で1時間さらに撹拌して得られた混合物を窒素
雰囲気で320℃に昇温して25時間の間加熱、撹拌し
た後、350℃で45分間10mmHgの減圧下で窒素
ガスと接触させて未反応の低分子を除去して目的とする
高軟化点光学的等方性ピッチを得て、得られたピッチの
成状を下記の表1に示した。
【0048】実施例4 実施例1のような方法で精製したコールタール100重
量部を150℃で撹拌しながら添加剤として塩素ガスを
0.1l/min(5重量部)の速度で30分の間コー
ルタール内に注入した後、その温度で1時間さらに撹拌
して得られた混合物を窒素雰囲気で300℃に昇温して
20時間の間加熱、撹拌した後、350℃で45分間1
0mmHgの減圧下で窒素ガスと接触させて未反応の低
分子成分を除去して目的とする高軟化点光学的等方性ピ
ッチを得て、得られたピッチの成状を下記の表1に示し
た。
【0049】実施例5 粉砕したコールタールピッチ粉末を、テトラヒドロフラ
ン(Tetrahydrofuran)100重量部に
15重量部加え、撹拌した後、濾過して濾液を蒸発、濃
縮させて精製した。精製したコールタールピッチ100
重量部を120℃で撹拌しながら添加剤として臭素(B
2 )13重量部を1時間の間にわたって点滴した後、
その温度で1時間さらに撹拌して得られた混合物を窒素
雰囲気で320℃に昇温して9時間の間加熱、撹拌した
後、350℃で45分間10mmHgの減圧下で窒素ガ
スと接触させて未反応の低分子成分を除去して目的とす
る高軟化点光学的等方性ピッチを得て、得られたピッチ
の成状を下記の表1に示した。
【0050】実施例6 実施例1のような方法で精製したコールタール100重
量部を120℃で撹拌しながら添加剤として塩化チオニ
ル5重量部を1時間の間コールタール内に点滴した後、
その温度で1時間さらに撹拌して得られた混合物を窒素
雰囲気で300℃に昇温して18時間の間加熱、撹拌し
た後、350℃で45分間10mmHgの減圧下で窒素
ガスと接触させて未反応の低分子成分を除去して目的と
する高軟化点光学的等方性ピッチを得て、得られたピッ
チの成状を下記の表1に示した。
【0051】実施例7 実施例1のような方法で精製したコールタール100重
量部に添加剤としてヨード5重量部を混合して、180
℃で2時間の間撹拌して得られた混合物を窒素雰囲気で
300℃に昇温して12時間の間加熱、撹拌した後、3
50℃で45分間10mmHgの減圧下で窒素ガスと接
触させて未反応の低分子成分を除去して目的とする高軟
化点光学的等方性ピッチを得て、得られたピッチの成状
を下記の表1に示した。
【0052】実施例8 実施例5のように精製したコールタール100重量部を
200W紫外線投入ランプ(Ultra−violet
Immersion Lamp)が装着された500
ml容量の反応槽に投入し、150℃まで加熱して溶融
させた後、塩化スルフリル5重量部を加え、100℃で
紫外線照射と共に2時間撹拌しながら反応させた後、昇
温して250℃で6時間さらに反応させて、反応終了
後、2時間の間窒素ガスを通過させて未反応または低反
応分子を除去して、目的とする高軟化点光学的等方性ピ
ッチを得て、得られたピッチの軟化点と収率をやはり表
1に示した。
【0053】実施例9 炭素源としてC10+油分200重量部を500ml反
応槽に投入して、140℃まで加熱して溶融させた後、
紫外線を照射しながら臭素200重量部を2時間の間、
滴加しながら反応させて、反応終了後、窒素ガスを吹き
込みながら10時間の間さらに反応させて、目的とする
高軟化点光学的等方性ピッチを得たし、得られたピッチ
の軟化点と収率をやはり表1に示した。
【0054】実施例10 実施例5のように精製したコールタールピッチ100重
量部を500ml反応槽に投入し、150℃まで加熱し
た後、塩化スルフリル5重量部と過酸化ベンゾイル0.
5重量部(ハロゲン化合物の10重量%)を加え、2時
間撹拌しながら反応させた後、昇温して300℃で6時
間さらに反応させて、反応終了後、2時間の間窒素ガス
を通過させて未反応または低反応分子を除去させて、目
的とする高軟化点光学的等方性ピッチを得たし、得られ
たピッチの軟化点と収率をやはり表1に示した。
【0055】実施例11 C10+の油分200重量部と過酸化ベンゾイル1重量
部を500ml反応槽に入れ、80℃まで加熱した後、
臭素200重量部を2時間にわたり滴加しながら反応さ
せて、反応終了後窒素ガスを吹き込みながら250℃ま
で昇温して10時間加熱して目的とする高軟化点光学的
等方性ピッチを得たし、得られたピッチの軟化点と収率
をやはり表1に示した。
【0056】比較例1 実施例1のような方法で精製したコールタール100重
量部を120℃で2時間撹拌した後、340℃で15時
間撹拌して実施例1のように低分子成分を除去して目的
とする光学的等方性ピッチを得て、得られたピッチの成
状を下記の表1に示した。
【0057】比較例2 実施例5のように精製したコールタールピッチ100重
量部を120℃で2時間撹拌した後、340℃で10時
間撹拌して低分子性分を除去して、目的とする高軟化点
光学的等方性ピッチを得て、得られたピッチの成状を下
記の表1に示した。
【0058】比較例3 C10+200重量部を還流させながら、160℃で2
時間撹拌した後、10mmHgの減圧下で硬質油分を除
去しながら温度を320℃に再び昇温して320℃で3
時間撹拌した後、350℃で45分間10mmHgの減
圧下で窒素ガスと接触させたが、全部揮発された。
【0059】
【表1】
【0060】
【発明の効果】本発明によると従来の方法では製造が不
可能であったか、または低収率でしかピッチの製造が不
可能であった芳香化度が60%以下である石油系中質油
及び芳香族炭化水素の単物質を含む大部分の石炭系残渣
及び石油系中/重質油、そして芳香族炭化水素を利用し
て、高軟化点で不融化性が優れ、溶融状態で固形分を殆
ど含有しないので均質で、溶媒可溶性が優秀で、無機
物、金属粉などの灰分の含量が比較的少ない光学的等方
性ピッチを高収率で得ることができる。
【0061】また、本発明によると製造されるピッチの
軟化点の調節は勿論溶媒の可溶性(例えば、トルエン可
溶分、ピリジン可溶分及びキノリン可溶分)などを任意
に調整することが可能なピッチの製造方法が可能であ
る。
【0062】本発明で製造されたピッチは、汎用炭素繊
維、活性炭素繊維、炭素−炭素複合体、非水電解液2次
電池負極用炭素材などの高機能性炭素材の原料及び中間
物質で使用されることができる。
【0063】以上で本発明は記載された具体例に対して
のみ詳細に説明されたが、本発明の技術思想範囲内で多
様な変形及び修正が可能であることは当業者にとって明
白なことであり、このような変形及び修正が添付された
特許請求の範囲に属することは当然なことである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 閔 丙 勳 大韓民国 大田廣域市 儒城区 田民洞 青丘ナレ アパート 103ー406号 (72)発明者 金 榮 奎 大韓民国 大田廣域市 儒城区 田民洞 462ー5番地 世宗アパート 109ー904号 (72)発明者 尹 聖 昊 大韓民国 大田廣域市 儒城区 田民洞 462ー5番地 世宗アパート 104ー304号 (72)発明者 李 大 浩 大韓民国 仁川廣域市 南洞区 萬壽6洞 金壷アパート 104ー1403号 (72)発明者 林 弘 大韓民国 ソウル 瑞草区 盤浦洞 盤浦 アパート 104ー203号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石油系中質油/重質油、例えば、ナフタ
    レン、メチルナフタレンまたはアントラセンなどのよう
    な芳香族炭化水素の単物質、または例を挙げると、コー
    ルタールまたはコールタールピッチなどのような石炭系
    残渣などの炭素源にハロゲン化合物、ハロゲン化硫黄化
    合物またはハロゲン化燐化合物のような添加剤を前記炭
    素源100重量部に対して1.2乃至112重量部に加
    えて70乃至230℃で反応させる添加剤処理段階;前
    記添加剤処理段階で得られた反応生成物を230乃至3
    60℃に昇温して1乃至30時間さらに反応させる反応
    段階;及び常圧または減圧下で、不活性ガスと接触させ
    て低分子量の硬質分を除去する後処理段階;でなること
    を特徴とする高軟化点光学的等方性ピッチの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記添加剤処理段階で、添加剤が塩素
    (Cl2 )、塩化チオニル(SOCl2 )、塩化スルフリ
    ル(SO2 Cl2 )、臭素(Br2 )、臭化チオニル
    (SOBr2 )、ヨード(I2 )、塩化ホスホリル(P
    OCl3 ;Phosphorus oxychlori
    de)またはこれらの中の2つ以上の混合物でなるグル
    ープの中で選択された物であることを特徴とする請求項
    1に記載の高軟化点光学的等方性ピッチの製造方法。
  3. 【請求項3】 石油系中質油/重質油、例えば、ナフタ
    レン、メチルナフタレンまたはアントラセンなどのよう
    な芳香族炭化水素の単物質、または例を挙げると、コー
    ルタールまたはコールタールピッチなどのような石炭系
    残渣などの炭素源にハロゲン化合物、ハロゲン化硫黄化
    合物またはハロゲン化燐化合物のような添加剤を前記炭
    素源100重量部に対して1.2乃至112重量部に加
    えて、70乃至230℃で紫外線照射と共に反応させる
    添加剤処理段階;前記添加剤処理段階で得られた反応生
    成物を230乃至360℃に昇温して1乃至30時間さ
    らに反応させる反応段階;及び常圧または減圧下で不活
    性ガスと接触させて低分子量の硬質分を除去する後処理
    段階;でなることを特徴とする高軟化点光学的等方性ピ
    ッチの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記添加剤処理段階で添加剤が塩素(C
    l2 )、塩化チオニル(SOCl2 )、塩化スルフリル
    (SO2 Cl2 )、臭素(Br2 )、臭化チオニル(S
    OBr2 )、ヨード(I2 )、塩化ホスホリル(POC
    3 ;Phosphorus oxychlorid
    e)またはこれらの中の2つ以上の混合物からなるグル
    ープの中で選択されたものであることを特徴とする請求
    項3に記載の高軟化点光学的等方性ピッチの製造方法。
  5. 【請求項5】 石油系中質油/重質油、例えば、ナフタ
    レン、メチルナフタレンまたはアントラセンなどのよう
    な芳香族炭化水素の単物質、または例を挙げると、コー
    ルタールまたはコールタールピッチなどのような石炭系
    残渣などの炭素源にハロゲン化合物、ハロゲン化硫黄化
    合物またはハロゲン化燐化合物のような添加剤を前記炭
    素源100重量部に対して1.2乃至112重量部と共
    にラディカル開始剤を前記ハロゲン化合物100重量部
    に対して1乃至20重量部を加える加触媒段階;混合し
    た反応混合物を加熱、反応させる反応段階;及び常圧ま
    たは減圧下で不活性ガスと接触させて低分子量の硬質分
    を除去する後処理段階;からなり、前記炭素源加熱段階
    で炭素源は60乃至180℃に加熱でき、反応段階で反
    応混合物を230乃至360℃に加熱することができる
    ことを特徴とする高軟化点光学的等方性ピッチの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 加触媒段階でハロゲン化合物が塩素(C
    l2 )、塩化チオニル(SOCl2 )、塩化スルフリル
    (SO2 Cl2 )、臭素(Br2 )、臭化チオニル(S
    OBr2 )、ヨード(I2 )、塩化ホスホリル(POC
    3 ;Phosphorus oxychlorid
    e)またはこれらの中の2つ以上の混合物でできたグル
    ープの中で選択されたものであることを特徴とする請求
    項5に記載の高軟化点光学的等方性ピッチの製造方法。
  7. 【請求項7】 加触媒段階でラディカル開始剤が過酸化
    ベンゾイル(Benzoyl peroxide)、ジ
    −t−ジブチルヒドロペルオキシド(di−t−Dib
    utyl hydroperoxide)、過酸化アセ
    チル(Acetyl peroxide)などの有機過
    酸化物(Organic Peroxide)と、a,
    a′−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN;a,
    a′−Azobisisobutyronitril
    e)、アゾビスメチルイソブチレート(a,a′−az
    obismethyl isobutyrate)など
    のアゾ化合物、またはこれらの中の2つ以上の混合物か
    らなるグループの中で選択されたものであることを特徴
    とする高軟化点光学的等方性ピッチの製造方法。
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