JPH1113104A - 浴室ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗い場床面の周囲四方に排水溝と排水溝ふた
を周設した浴室ユニットにおける排水性能と外観の向上
を図る。 【解決手段】 洗い場床面１０ａの周囲四方に周設した
排水溝１４と、その上に覆われた排水溝ふた１５とを備
え、上記排水溝ふた１５はは各交差部に溝を有さない平
面部１５ｂを備えた構成としてある。これにより交差部
の平面部１５ｂから排水が流れ込まず、排水の乱流を抑
えてスムーズな排水が出来ると共に、外観も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は浴室ユニット関し、
特に洗い場床面四方に設置した排水溝と排水溝ふたの表
面形状に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の浴室ユニットは、図６に示
すように、浴槽１、洗い場２、ドア３天井（図示せず）
および複数の壁パネル４で構成されており、洗い場２の
周囲四方には排水溝５及び排水溝ふた６が備えられてい
る。前記排水溝ふた６には、排水用の溝６ａが全面に設
けられている構成であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、排水溝ふた６が交差する各角部に、排水
溝５が直交する状態となるため、この角部排水が流れた
場合各角部にて排水の流れに乱流が生じ排水効率が低下
したり、また外観性も低下するという問題を有してい
た。さらに、排水の流れに乱れが生ずると通常は流れに
乗って排水される汚れ成分が、流れが乱れた部分に残っ
たりする現象が発生する。

【０００４】本発明はかかる従来の問題点を解消するも
ので、排水効率が良く、汚れも付きにくく、外観性の良
好な排水溝ふたを四方に周設した洗い場を有する浴室ユ
ニットを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の浴室ユニットは、浴槽、洗い場、天井、ド
ア、壁パネル等より成り、洗い場床面の周囲四方には、
交差部に溝を有さない平面部を形成した排水溝ふたを周
設した構成とする。

【０００６】上記発明によれば、洗い場の排水時に乱流
が生じず排水効率が良好で、外観性も良好な浴室ユニッ
トを提供することが可能となるものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１にかかる発明
は、浴槽と、洗い場と、前記洗い場の四方に設けた排水
溝部と、前記排水溝部を覆う排水溝ふたからなり、前記
排水溝ふたの交差部には溝を有さない平面部を形成す
る。

【０００８】そして、洗い場の排水時に乱流が生じず排
水効率が良好で、その結果として排水の流れに乱れが生
じないので、通常の流れに乗って排水される汚れ成分が
きれいに流れ、汚れが残ったりすることがない。さら
に、外観性も良好な浴室ユニットを提供することが可能
となるものである。

【０００９】本発明の請求項２にかかる発明は、浴槽
と、洗い場と、前記洗い場の四方に設けた排水溝部と、
前記排水溝部を覆う排水溝ふたからなり、浴槽長手側の
方が短手側より幅の広い排水溝と排水溝ふたを有し、短
手側の排水溝ふたの端部に溝を有さない平面部を形成す
る。

【００１０】そして、浴槽長手側の方が短手側より幅の
広い排水溝と排水溝ふたを有する構成であるので、マス
部への排水の流れがさらにスムーズになり、排水の流れ
に乱れが生じないので、通常の流れに乗って排水される
汚れ成分がきれいに流れ、汚れが残ったりすることがな
い。

【００１１】本発明の請求項３にかかる発明は、前記溝
を有さない平面部にすべり止めの処理を施す。

【００１２】そして、表面にすべり止めのパタ−ンが施
されているため、誤って人の足が乗った場合でもすべる
恐れが少なくなり安全性の向上が図れる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。

【００１４】（実施例１）図１、図２、図３において、
１０は床部で洗い場１０ａを備えている。１１は浴槽で
ある。１２は複数枚の壁パネル、１３は扉で天井（図示
せず）とともに浴室を構成する。１４は排水溝で、上記
洗い場１０ａの周囲四方に周設されている。１５は排水
溝１４に載置された排水溝ふたで、溝１５ａ，平面部１
５ｂを有し、溝１５ａの底面には、排水用開口部１５ｃ
が設けられている。１６はますふたである。

【００１５】上記構成において、洗い場１０ａの周囲四
方に周設された排水溝１４に載置された排水溝ふた１５
の交差部の平面部１５ｂには、溝１５ａが無く平面部が
形成されているため、洗い場１０ａの排水を行なった場
合、排水は浴槽長手側、短手側の各々の排水溝ふた１５
の溝１５ａに沿って流れ、底面の排水用開口部１５ｃか
ら落下し、排水溝１４に案内される。すなわち、上記交
差部の平面部１５ｂからは排水溝１４に排水が流れ込ま
ない。このため、排水が合流し乱流を生じることがな
く、排水効率が良好となり、また、溝１５ａが交差する
ことが無いため外観性の向上も可能となるものである。

【００１６】すなわち、排水の際流れがスムーズである
ので、排水の流れに含まれる汚れ成分が流れの乱れによ
り、汚れが付着することなく、きれいに排水することが
できる。特に、コーナ部の流れが乱れやすい部分に上述
したような措置を行うと有効である。

【００１７】（実施例２）次に本発明の実施例２を図４
を用いて説明する。図において、１７は洗い場１０ａの
浴槽長手側に設けられた排水溝で、１８は同排水溝を覆
う排水溝ふた、１９は浴槽短手側に設けられた排水溝
で、２０は同排水溝を覆う排水溝ふたである。

【００１８】上記構成において、浴槽長手側に設けられ
た排水溝１７，排水溝ふた１８の巾は、浴槽短手側に設
けられた排水溝１９，排水溝ふた２０より広いため、洗
い場１０ａに排水が行われた場合、排水は浴槽長手側に
設けられた排水溝１７，排水溝ふた１８に吸引され、上
記排水溝の交差部に合流せずより乱流が生じる度合いが
減少し、排水効率が良好となる。

【００１９】すなわち、排水の際狭いところから広いと
ころへ流れるので、流れがスムーズになり、排水の流れ
に含まれる汚れ成分が流れの乱れにより、汚れが付着す
ることなく、きれいに排水することができる。

【００２０】（実施例３）次に本発明の実施例３を図５
を用いて説明する。図において、２１は排水溝ふた１
８、２０の交差部の平面部であり、表面にすべり止めの
パタ−ンが施されている。上記構成において、排水溝ふ
た１８、２０の交差部の表面にすべり止めのパタ−ンが
施されているため、誤って人の足が乗った場合でもすべ
る恐れが少なくなり安全性の向上が図れる。

【００２１】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
請求項１にかかる発明によれば、洗い場排水時、排水効
率が良く、汚れの残りにくい浴室ユニットを提供するこ
とが可能となる。さらに、外観性に優れた浴室ユニット
を提供することも可能となる。

【００２２】本発明の請求項２にかかる発明によれば、
排水がスムーズになり、洗い場排水時、排水効率が更に
良く、汚れの残りにくい浴室ユニットを提供することが
可能となる。

【００２３】本発明の請求項３にかかる発明によれば、
すべり止めのパタ−ンが施されているため、誤って人の
足が乗った場合でもすべる恐れが少なくなり、安全性が
向上し、浴室ユニット組立時の作業性も向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１における浴室ユニットの斜視
図

【図２】同浴室ユニットの排水溝部の部分断面斜視図

【図３】同浴室ユニットの排水溝部の部分断面詳細図

【図４】本発明の実施例２における浴室ユニットの斜視
図

【図５】本発明の実施例３における浴室ユニットの排水
溝部の部分視図

【図６】従来の浴室ユニットの斜視図

【符号の説明】

１０ａ 洗い場 １４ 排水溝 １５ 排水溝ふた １５ａ 溝 １５ｂ 平面部 １５ｃ 排水用開口 １７ （浴槽長手側に設けられた）排水溝 １８ （浴槽長手側に設けられた）排水溝ふた １９ （浴槽短手側に設けられた）排水溝 ２０ （浴槽短手側に設けられた）排水溝ふた ２１ 平面部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】浴槽と、洗い場と、前記洗い場の周囲四方
   に設けた排水溝部と、前記排水溝部を覆う排水溝ふたか
   らなり、前記排水溝ふたの角交差部には溝を有さない平
   面部を形成した浴室ユニット。
2. 【請求項２】浴槽と、洗い場と、前記洗い場の周囲四方
   に設けた排水溝部と、前記排水溝部を覆う排水溝ふたか
   らなり、上記排水溝ふたは浴槽長手側の方が短手側より
   幅の広い構成とすると共に、短手側の排水溝ふたの端部
   に溝を有さない平面部を形成した浴室ユニット。
3. 【請求項３】前記溝を有さない平面部にすべり止めの処
   理を施した請求項１または２記載の浴室ユニット。