JPH11130308A - フイルムロールの繰り出し制御方法および装置 - Google Patents

フイルムロールの繰り出し制御方法および装置

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JPH11130308A
JPH11130308A JP29915897A JP29915897A JPH11130308A JP H11130308 A JPH11130308 A JP H11130308A JP 29915897 A JP29915897 A JP 29915897A JP 29915897 A JP29915897 A JP 29915897A JP H11130308 A JPH11130308 A JP H11130308A
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JP
Japan
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film
film roll
roll
feed shaft
diameter
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Application number
JP29915897A
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English (en)
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Hideyuki Karaki
英行 唐木
Tomoaki Suzuki
智明 鈴木
Yoshinobu Misumi
嘉信 三隅
Takayuki Kanbara
隆之 神原
Susumu Sato
佐藤  進
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フイルムロールの直径の変動に影響されること
がなく、送り出し軸から写真感光用フイルムを次段の工
程に円滑かつ良好に巻き戻すことを可能にする。 【解決手段】フイルムロール14の直径を検出する超音
波センサ142と、このフイルムロール14が一回転し
たことを検出する回転検出機構144と、前記フイルム
ロール14から巻き戻される長尺フイルムFの搬送距離
を検出する搬送距離検出機構146と、上記各検出結果
に基づいて送り出しモータ152の回転数を制御する制
御回路148とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フイルムロールが
装着された巻き戻し軸を回転させ、前記フイルムロール
から長尺な写真感光用フイルムを巻き戻すためのフイル
ムロールの繰り出し制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、写真感光用フイルムを加工して
包装する際には、フイルムの加工、加工された定寸フイ
ルムの巻き取り、巻き取られた定寸フイルムのパトロー
ネへの組み込み、および定寸フイルム入りパトローネの
ケースへの装填等の種々の処理が行われている。
【0003】この場合、各種処理を行うステーション
は、具体的には、フイルムロールを巻き戻して所定の長
さ毎に切断し定寸フイルムを得るフイルム供給部と、ス
プールに前記定寸フイルムを巻き込んで巻回体を形成す
るフイルム巻き込み部と、丸め成形された胴板の一端に
キャップをかしめて片開パトローネを製造するパトロー
ネ製造部と、前記片開パトローネ内に前記巻回体を挿入
した後に該片開パトローネの開口する他端にキャップを
かしめて巻き込みパトローネを製造する組立部と、前記
巻き込みパトローネをケース内に収容した後に前記ケー
スの開口端部にケースキャップを装着して包装品を得る
ケース詰め部とを備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のフイ
ルム供給部では、フイルムロールが送り出し軸に装着さ
れた後、この送り出し軸がサーボモータ等の駆動作用下
に回転されることにより、品種毎に予め設定されたライ
ン速度に沿って前記フイルムロールが巻き戻されてい
る。さらに、フイルム供給部では、フイルムロールから
巻き戻された長尺な写真感光用フイルムの側部に所定間
隔ずつ離間してパーフォレーションを形成する穿孔部が
設けられており、このパーフォレーションに嵌合するス
プロケットが回転駆動されて前記写真感光用フイルムを
所定のライン速度に沿って搬送している。
【0005】すなわち、送り出し軸およびスプロケット
の回転作用下に、写真感光用フイルムが品種毎に予め設
定されたライン速度に沿って次段の工程に送り出される
ように制御されている。
【0006】しかしながら、送り出し軸に装着されるフ
イルムロールの直径に予め変動が生じていると、前記送
り出し軸を所定の回転速度で駆動しても、このフイルム
ロールの周速が変化してしまう。これにより、送り出し
軸から巻き戻される写真感光用フイルムの巻き戻し速度
が所定のライン速度と異なってしまい、例えば、フイル
ムロールの直径が小さい場合には、前記フイルムロール
の周速がスプロケットによる搬送速度よりも遅くなり、
前記巻き戻される写真感光用フイルムに大きなテンショ
ンが付与されるという問題が指摘されている。
【0007】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、フイルムロールの直径の変動に影響されることが
なく、写真感光用フイルムを送り出し軸から次段の工程
に円滑かつ良好に巻き戻すことが可能なフイルムロール
の繰り出し制御方法および装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明に係るフイルムロールの繰り出し制御方法
および装置では、フイルムロールの直径と、前記フイル
ムロールを装着した送り出し軸が一回転する間に前記写
真感光用フイルムが搬送される距離(周長)とが検出さ
れ、各検出結果に基づいて前記送り出し軸の回転数が制
御される。具体的には、フイルムロールの直径と前記フ
イルムロールの周長とに基づいて、巻き戻し軸の回転数
制御が行われる。
【0009】これにより、送り出し軸に装着されるフイ
ルムロールの直径の変動に影響されることがなく、前記
送り出し軸から写真感光用フイルムを、常時、円滑かつ
良好に巻き戻して次段の工程に送り出すことができる。
【0010】また、送り出し軸とパーフォレーション穿
孔位置との間で、写真感光用フイルムのループを形成す
るとともに、前記ループの状態が検出される。従って、
このループ状態に基づいて、送り出し軸から巻き戻され
る写真感光用フイルムの送り出し量が有効に補正され
る。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
フイルムロールの繰り出し制御方法を実施するためのフ
イルム加工包装システム10により包装品12を製造す
る際の概略斜視説明図であり、図2は、このフイルム加
工包装システム10の概略構成平面図であり、図3は、
前記フイルム加工包装システム10の概略構成側面図で
ある。
【0012】フイルム加工包装システム10は、長尺な
写真感光用フイルムF(以下、長尺フイルムFという)
が巻回されたフイルムロール14を巻き戻して所定の長
さに切断することにより定寸フイルム16を供給するフ
イルム供給部18と、スプール20と前記定寸フイルム
16とを互いに位置決めして前記スプール20に該定寸
フイルム16を巻き込むフイルム巻き込み部22と、胴
板24を丸めるとともに、その一方の端部にキャップ2
6aをかしめて片開パトローネ28を製造するパトロー
ネ製造部30と、このパトローネ製造部30で製造され
た前記片開パトローネ28内に前記スプール20に前記
定寸フイルム16が巻き込まれた巻回体32を挿入した
後、該片開パトローネ28の開口する他方の端部にキャ
ップ26bをかしめて巻き込みパトローネ34を形成す
る組立部36と、この巻き込みパトローネ34をケース
38内に収納し、このケース38の開口端部にケースキ
ャップ40を装着して包装品12を得るケース詰め部4
2とを備える。フイルム供給部18、フイルム巻き込み
部22および組立部36が一体的に暗室44に収容され
る一方、その他の設備、すなわち、ケース詰め部42等
が明室45に収容される。
【0013】図2に示すように、フイルム供給部18、
フイルム巻き込み部22、組立部36およびケース詰め
部42は、フイルム加工包装工程(矢印A方向)に沿っ
て直線上に配設される。フイルム加工包装工程の下流側
には、スプール20をフイルム巻き込み部22に供給す
るためのスプール供給部50と、キャップ26bを組立
部36に供給するためのキャップ供給部52と、ケース
キャップ40を前記ケース詰め部42に供給するための
ケースキャップ供給部54と、ケース38を前記ケース
詰め部42に供給するためのケース供給部56とが集中
的に配設される。
【0014】パトローネ製造部30には、キャップ26
aを供給するためのキャップ供給部59と、胴板24を
パレット57に収容した状態で供給するための胴板供給
部60とが近接して配設される。図2中、左端部側に
は、製品集積部である包装品集積部61a〜61cが配
置される。包装品集積部61a〜61cとケース詰め部
42とが搬送コンベア62を介して連結されるととも
に、この搬送コンベア62の途上に半製品集積部64が
設けられる。
【0015】図4および図5に示すように、フイルム供
給部18は、送り出し軸66にフイルムロール14を保
持してこのフイルムロール14を巻き戻す送り出し部7
0と、前記フイルムロール14の終端と新たなフイルム
ロール14の先端とを接合する接合部72と、前記フイ
ルムロール14から巻き戻される長尺フイルムFの両側
にパーフォレーション74(図1参照)を形成する穿孔
部76と、前記長尺フイルムFの片側または両側にサイ
ドプリントを潜像として記録するサイドプリント部78
と、前記長尺フイルムFを所定の長さに切断して定寸フ
イルム16を形成する切断部80とを備える。
【0016】接合部72は、図4に示すように、長尺フ
イルムFの終端を吸着保持する接合台82と、新たな長
尺フイルムFの先端を吸着保持する接合準備台84とを
備える。接合台82の上方には、両面貼着テープである
接合テープ86を所定の長さ毎に送り出す回転自在な断
面正方形状の貼り付け台88が設けられ、この貼り付け
台88は、シリンダ90を介してテープカッタ92と一
体的に昇降自在である。
【0017】穿孔部76は、固定されたダイブロック9
3と、このダイブロック93の下方に配置された駆動手
段(図示せず)によって昇降自在なパンチブロック94
とを備える。パンチブロック94の上流側および下流側
には、それぞれサクションチャンバ96、98が設けら
れ、このサクションチャンバ96の上部側には、パスロ
ーラ100およびフィードローラ102が配置されると
ともに、前記サクションチャンバ98の上部側には、ス
プロケットローラ104およびパスローラ106がそれ
ぞれ間欠回転が可能なように配置される。
【0018】サイドプリント部78は、定速搬送用のパ
スローラ110に対応して配置される第1プリント部1
12と、定尺フィード用スプロケット114に対応して
配置される第2プリント部116とを備える。第1プリ
ント部112は、長尺フイルムFの片側または両側にフ
イルムの品種に応じて帯状のサイドプリントを潜像とし
て記録する一方、第2プリント部116は、フイルムの
サイズに応じてDXバーコード、コマ番号数字、コマ番
号バーコード、商品名等を潜像として記録する。
【0019】切断部80は、図5に示すように、互いに
上下方向に対向して配置される可動刃118と固定刃1
20とを備え、フイルムのサイズに応じて長尺フイルム
Fを所定の長さ毎に切断して定寸フイルム16を形成す
る。切断部80の下流側には、端末送り用ニップローラ
122、開閉ガイド124、インサート用ローラ対12
6、128およびガイド板130、132が配設され
る。開閉ガイド124は、フイルム搬送路から退避自在
であり、その下方側に不良フイルムを排出するための排
出口部材136が配設される(図4参照)。
【0020】図6に示すように、フイルム供給部18に
は、本発明の実施形態に係るフイルムロールの繰り出し
制御装置140が組み込まれる。繰り出し制御装置14
0は、フイルムロール14の直径を検出する超音波セン
サ(直径検出機構)142と、前記フイルムロール14
を装着した送り出し軸66が一回転したことを検出する
回転検出機構144と、パーフォレーション74が穿孔
された長尺フイルムFが搬送される距離を検出する搬送
距離検出機構146と、前記各検出結果に基づいて前記
送り出し軸66の回転数を制御する制御回路(制御機
構)148とを備える。
【0021】超音波センサ142は、フイルムロール1
4の外周面に対向して配置されており、この外周面に超
音波を照射することにより、前記フイルムロール14の
直径d(mm)を検出する。超音波センサ142は、検
出したフイルムロール14の直径d(mm)をA/D変
換回路150を介して制御回路148に検出信号として
入力する。
【0022】送り出し軸66には、送り出しモータ15
2が連結されるとともに、この送り出しモータ152
に、回転検出機構144を構成する第1エンコーダ15
4が設けられる。第1エンコーダ154は、送り出し軸
66が一回転する際に1パルスの出力を行い、このパル
ス信号がカウンタ回路156に入力される。
【0023】搬送距離検出機構146は、スプロケット
ローラ104を駆動するサーボモータ等の穿孔モータ1
58を備え、この穿孔モータ158に連結される第2エ
ンコーダ160は、前記スプロケットローラ104が一
回転する際に200パルスの出力を行う。第2エンコー
ダ160の出力パルスは、カウンタ回路156に入力さ
れる。
【0024】送り出し軸66と穿孔部76との間に、具
体的には、サクションチャンバ96内に、長尺フイルム
Fのループ状態を検出するループ位置検出機構162が
設けられる。ループ位置検出機構162は、鉛直方向に
距離Hだけ離間して配置され、長尺フイルムFの上限位
置および下限位置を検出する第1および第2赤外線セン
サ164、166を備える。
【0025】図4および図5に示すように、フイルム巻
き込み部22は、矢印方向に間欠的に回転駆動される主
軸170に固着されたターンテーブル172を備え、こ
のターンテーブル172には、スプールチャック手段1
74と、スプール20に定寸フイルム16をプレワイン
ドするプレワインド手段176と、前記プレワインドさ
れた定寸フイルム16を所望の状態に巻回させるワイン
ド手段178とが設けられる。
【0026】フイルム巻き込み部22の下流側には、第
1トランスファ180と第2トランスファ182とが配
列される(図5参照)。第1トランスファ180は、ス
プール20に定寸フイルム16が巻回された巻回体32
をスプールチャック手段174から受け取った後に18
0°旋回する際、この巻回体32を水平姿勢から立位姿
勢に姿勢変換させる。第2トランスファ182は、第1
トランスファ180から受け取った巻回体32を、組立
部36のインデックステーブル184に載置された片開
パトローネ28内に挿入する。
【0027】ケース詰め部42は、インデックステーブ
ル186を備え、このインデックステーブル186の各
割り出し位置には、ケース38を供給するステーショ
ン、このケース38内に巻き込みパトローネ34を挿入
するステーション、前記巻き込みパトローネ34の有無
を検出するステーション、前記ケース38の開放端部に
ケースキャップ40を挿入するステーション、包装品1
2を排出するステーション、および不良な包装品12を
排出するステーションが設けられている。
【0028】図2に示すように、フイルム加工包装シス
テム10は、コンピュータ190を組み込む工場内ネッ
トワークにより制御されており、このコンピュータ19
0が前記フイルム加工包装システム10を複数のブロッ
クに分割してそれぞれ専用のコンピュータにより個別に
制御する。
【0029】このように構成されるフイルム加工包装シ
ステム10の動作について、本実施形態に係るフイルム
ロールの繰り出し制御方法との関連で、図7に示すフロ
ーチャートを参照して以下に説明する。
【0030】先ず、繰り出し制御装置140を構成する
制御回路148では、コンピュータ190に入力されて
いる各設定値の読み込みが行われる(ステップS1)。
具体的には、第1エンコーダ154の出力パルスが1
[パルス/rev]であり、第2エンコーダ160の出
力パルスが200[パルス/rev]であり、穿孔モー
タ158の回転数がn0 [rpm]であることが読み取
られる。
【0031】次に、送り出し軸66にフイルムロール1
4が装着された後、超音波センサ142を介してこのフ
イルムロール14の直径d(mm)が測定される(ステ
ップS2)。すなわち、超音波センサ142からフイル
ムロール14の外周面に向かって超音波が導出され、こ
の外周面で反射した超音波を検出することにより、前記
フイルムロール14の直径d(mm)が測定され、その
測定信号がA/D変換回路150に入力される。
【0032】制御回路148では、測定されたフイルム
ロール14の直径d(mm)に基づいて、送り出しモー
タ152の回転数n1 [rpm]が演算される(ステッ
プS3)。ここで送り出し軸66が一回転する際、フイ
ルムロール14の周長がπd(mm)であるのに対し、
スプロケットローラ104が一回転する際、長尺フイル
ムFが矢印A方向に搬送される距離が288(mm)に
なるように設定されている。そして、ステップS4に進
んで、送り出しモータ152および穿孔モータ158が
それぞれ所定の回転数n1 [rpm]、n0 [rpm]
で駆動される。
【0033】フイルム供給部18では、送り出し部70
が駆動されてフイルムロール14が矢印方向に回転し、
その巻き戻し先端部が接合部72に搬送される。図4に
示すように、接合部72では、接合台82に長尺フイル
ムFの後端が吸着保持されており、送り出し部70から
送り出された新たな長尺フイルムFの先端が接合準備台
84に吸着保持される。
【0034】接合テープ86が貼り付け台88の周囲に
巻き付けられた後、シリンダ90の駆動作用下に前記貼
り付け台88およびテープカッタ92が下降する。これ
により、接合台82上の長尺フイルムFの後端に接合テ
ープ86が所定の幅に貼り付けられる。次いで、接合準
備台84に吸着されている新たな長尺フイルムFの先端
に、接合テープ86を介して長尺フイルムFの後端が一
部を重ね合わされて貼り付けられる。
【0035】一方、穿孔部76では、サクションチャン
バ96、98が吸引されることにより、後端が接合され
た長尺フイルムFの上流側がフィードローラ102とパ
スローラ100との間で吸引されるとともに、この長尺
フイルムFの下流側がスプロケットローラ104とパス
ローラ106との間で吸引される。従って、長尺フイル
ムFは、スプロケットローラ104とフィードローラ1
02との間で所定の張力が付与されており、パンチブロ
ック94が昇降することによって、前記パンチブロック
94およびダイブロック93の作用下に前記長尺フイル
ムFの両側にパーフォレーション74が形成される。
【0036】次に、図示しないインデックス装置を介し
てフィードローラ102とスプロケットローラ104と
が間欠回転される。そして、長尺フイルムFが、所定の
送り量で間欠送りされた後、パンチブロック94が昇降
することにより、このパンチブロック94とダイブロッ
ク93とを介して前記長尺フイルムFの両側にパーフォ
レーション74が形成される。上記の動作を繰り返すこ
とにより、長尺フイルムFには、一定のピッチでパーフ
ォレーション74が連続して形成されることになる(図
1参照)。
【0037】図6に示すように、送り出しモータ152
および穿孔モータ158には、それぞれ第1および第2
エンコーダ154、160が設けられており、前記第1
および第2エンコーダ154、160の出力パルス信号
がカウンタ回路156に入力される。第1エンコーダ1
54は、送り出し軸66が一回転する際に1パルスの信
号を出力する一方、第2エンコーダ160は、スプロケ
ットローラ104が一回転する際に200パルスの信号
出力を行う。カウンタ回路156では、送り出し軸66
が一回転する際に第2エンコーダ160から出力される
パルス数Xがカウントされる(ステップS5)。
【0038】そこで、ステップS6に進んで、カウント
されたパルス数Xからフイルムロール14の周長が演算
されるとともに、この周長と前記フイルムロール14の
読み取り直径d(mm)とに基づいて、送り出しモータ
152の回転数n1 [rpm]が設定される。すなわ
ち、スプロケットローラ104において、第2エンコー
ダ160の1パルスの移動距離をT(mm)とすると、
前記スプロケットローラ104を介して矢印A方向に搬
送される距離、すなわち、周長はTX(mm)となる。
一方、超音波センサ142によるフイルムロール14の
読み取り直径d(mm)から得られる前記フイルムロー
ル14の周長は、πd(mm)となり、周長TX(m
m)からこの周長πd(mm)を引いた絶対値が、所定
の定数Aと比較される。
【0039】周長TX(mm)と周長πd(mm)とが
近似する値であれば、ステップS7に進んで、第2エン
コーダ160でカウントされたパルス数Xに基づいて送
り出しモータ152の回転数n1 [rpm]が設定され
る一方、前記差が大きい場合には、ステップS8に進ん
で、超音波センサ142から得られる直径d(mm)に
基づいて前記送り出しモータ152の回転数n1 [rp
m]が設定される。
【0040】さらに、ステップS9に進んで、サクショ
ンチャンバ96における長尺フイルムFのループ状態が
検出され、送り出しモータ152の回転数n1 [rp
m]が補正される。サクションチャンバ96には、ルー
プ位置検出機構162を構成する第1および第2赤外線
センサ164、166が互いに高さ方向に距離Hだけ離
間して配設されている。従って、第1および第2赤外線
センサ164、166が共にオン状態であれば、所定の
ループが形成されておらず、ステップS10に進んで、
送り出しモータ152の回転数n1 [rpm]を増加さ
せる補正が行われる。
【0041】長尺フイルムFのループが所定の範囲内に
あれば、第1赤外線センサ164がオフされる一方、第
2赤外線センサ166がオンされる。この状態では、送
り出しモータ152の回転数n1 [rpm]をわずかに
増加させる補正が行われる。また、長尺フイルムFのル
ープが必要以上に下方に垂下する際には、第1および第
2赤外線センサ164、166が共にオフ状態であり、
送り出しモータ152の回転数n1 [rpm]を減少さ
せる方向に制御される(ステップS12)。なお、ステ
ップS10〜S12中、p、qは定数であり、p>qの
関係を有している。上記の制御は、送り出し軸66に装
着されているフイルムロール14が終了するまで遂行さ
れる(ステップS13)。
【0042】この場合、本実施形態では、送り出し軸6
6に装着されたフイルムロール14の外周面に対向して
超音波センサ142が配設されている。そして、超音波
センサ142を介してフイルムロール14の直径d(m
m)が測定され、この測定された直径d(mm)に基づ
いて送り出しモータ152の回転数n1 [rpm]が設
定されている。このため、送り出し軸66に装着される
フイルムロール14の直径d(mm)に変動が生じてい
ても、超音波センサ142により検出される前記フイル
ムロール14の直径d(mm)と穿孔モータ158の回
転数n0 [rpm]とに基づいて、送り出しモータ15
2の回転数n1 [rpm]が設定され、前記フイルムロ
ール14の巻き戻し作業が円滑かつ確実に遂行される。
【0043】すなわち、送り出しモータ152の回転数
1 [rpm]が穿孔モータ158の回転数n0 [rp
m]のみに基づいて設定される際には、例えば、フイル
ムロール14の直径d(mm)が所定の直径よりも小さ
い場合に該フイルムロール14の周長πd(mm)が短
くなり、送り出し軸66から送り出される長尺フイルム
Fの搬送速度が、穿孔モータ158による搬送速度より
も小さくなる。これにより、長尺フイルムFに大きなテ
ンションが付与されてしまう。一方、フイルムロール1
4の直径d(mm)が所定の直径よりも大きい場合に
は、送り出し軸66から繰り出される長尺フイルムFの
搬送量が増大し、穿孔モータ158と前記送り出し軸6
6との間で必要以上に前記長尺フイルムFが繰り出され
てしまう。
【0044】しかしながら、本実施形態では、送り出し
軸66に装着されているフイルムロール14の直径d
(mm)が検出され、この直径d(mm)に基づいて送
り出しモータ152が駆動制御される。このため、穿孔
モータ158と送り出し軸66との間において、長尺フ
イルムFが所定の状態で確実に送り出されるという効果
が得られる。
【0045】さらに、本実施形態では、超音波センサ1
42を介して検出されるフイルムロール14の直径d
(mm)と、送り出し軸66が一回転する際に穿孔モー
タ158を介して矢印A方向に搬送される長尺フイルム
Fの距離(TX)とに基づいて、送り出し軸66の回転
数n1 [rpm]が制御されている。従って、フイルム
ロール14から巻き戻される長尺フイルムFを、常時、
円滑かつ良好に繰り出して次段の工程に高精度に搬送す
ることができるという利点がある。
【0046】さらにまた、本実施形態では、サクション
チャンバ96内に長尺フイルムFのループ状態を検出す
るためのループ位置検出機構162が配設されている。
そして、この長尺フイルムFのループ状態に基づいて、
送り出しモータ152の回転数n1 [rpm]が補正さ
れるため、前記長尺フイルムFの送り出し量が有効に補
正されることになる。
【0047】ところで、穿孔処理された長尺フイルムF
は、サイドプリント部78に搬送され、この長尺フイル
ムFの片側または両側には、第1プリント部112を介
してフイルムの品種に応じた帯状のサイドプリントが潜
像として記録される(図4および図5参照)。サイドプ
リントされた長尺フイルムFは、パスローラ110とス
プロケット114との間でフリーループが設けられた
後、このスプロケット114に対応して配置された第2
プリント部116を介してフイルムのサイズに応じたD
Xバーコード、コマ番号数字、コマ番号バーコードおよ
び商品名等が潜像として記録される。
【0048】次いで、切断部80を構成する可動刃11
8と固定刃120とにより長尺フイルムFが切断され、
所定の長さを有する定寸フイルム16が得られる。この
切断時には、切り離された定寸フイルム16の後端16
cと、次に作成される定寸フイルム16の先端16aと
の加工が行われ、さらにこの先端16aにはスプール係
止用の孔が形成される。
【0049】フイルム巻き込み部22では、図5に示す
ように、スプール20がターンテーブル172のスプー
ルチャック手段174に送り込まれた後、主軸170が
矢印方向に間欠回転される。そして、定寸フイルム16
の先端16aがスプール20の溝部に挿入されると、タ
ーンテーブル172がさらに回転し、プレワインド手段
176が駆動されて前記スプール20が回転される。こ
のため、スプール20に先端16aが係止されている定
寸フイルム16がこのスプール20に所定の長さまでプ
レワインドされる。次に、ターンテーブル172が回転
し、ワインド手段178が駆動されることにより、スプ
ール20に定寸フイルム16がワインドされ、巻回体3
2が得られる。
【0050】巻回体32は、第1トランスファ180に
把持されて180°旋回される際に水平姿勢から垂直姿
勢に90°だけ回転され、この立位姿勢で第2トランス
ファ182に把持される。この第2トランスファ182
では、巻回体32が立位姿勢のまま組立部36を構成す
るインデックステーブル184に載置されている片開パ
トローネ28内に挿入されている。巻回体32が挿入さ
れた片開パトローネ28は、定寸フイルム16の後端1
6cの有無が検出された後、キャップ26bが上方開口
端に配置され、さらに、前記キャップ26bが前記片開
パトローネ28の開口部側に圧入され、かしめられる。
【0051】片開パトローネ28にキャップ26bがか
しめられて巻き込みパトローネ34が得られた後、この
巻き込みパトローネ34が暗室44から明室45に送り
出され、ケース詰め部42側に移送される。ケース詰め
部42では、インデックステーブル186にケース38
が送り込まれ、このケース38内に巻き込みパトローネ
34が挿入される。次に、巻き込みパトローネ34が挿
入されたケース38の開放端部にケースキャップ40が
挿入され、包装品12が得られる。この包装品12は、
搬送コンベア62に送り出され、包装品集積部61a〜
61cに選択的に導入される。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るフイルムロ
ールの繰り出し制御方法および装置では、フイルムロー
ルの直径と、前記フイルムロールを装着した送り出し軸
が一回転する際に前記写真感光用フイルムが搬送される
距離とが検出され、各検出結果に基づいて前記送り出し
軸の回転数が制御される。これにより、送り出し軸に装
着されるフイルムロールの直径に変動が生じていても、
前記送り出し軸から写真感光用フイルムを円滑かつ良好
に巻き戻して次段の工程に送り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るフイルムロールの繰り
出し制御方法を実施するフイルム加工包装システムによ
り包装品を製造する際の概略斜視説明図である。
【図2】前記フイルム加工包装システムの概略構成平面
図である。
【図3】前記フイルム加工包装システムの概略構成側面
図である。
【図4】前記フイルム加工包装システムを構成するフイ
ルム供給部の構成側面図である。
【図5】前記フイルム供給部から組立部に至る概略構成
図である。
【図6】前記繰り出し制御方法を実施するための繰り出
し制御装置の概略説明図である。
【図7】前記繰り出し制御方法を説明するフローチャー
トである。
【符号の説明】
10…フイルム加工包装システム 14…フイルムロ
ール 16…定寸フイルム 18…フイルム供
給部 22…フイルム巻き込み部 30…パトローネ
製造部 36…組立部 42…ケース詰め
部 66…送り出し軸 74…パーフォレ
ーション 104…スプロケットローラ 140…繰り出し
制御装置 142…超音波センサ 144…回転検出
機構 146…搬送距離検出機構 148…制御回路 150…A/D変換回路 152…送り出し
モータ 154…第1エンコーダ 156…カウンタ
回路 158…穿孔モータ 160…第2エン
コーダ 162…ループ位置検出機構 F…長尺フイルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神原 隆之 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 佐藤 進 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フイルムロールが装着された送り出し軸を
    回転させ、前記フイルムロールから長尺な写真感光用フ
    イルムを巻き戻すためのフイルムロールの繰り出し制御
    方法であって、 前記フイルムロールの直径を検出する工程と、 前記フイルムロールを装着した前記送り出し軸が一回転
    する間に、前記写真感光用フイルムが搬送される距離を
    検出する工程と、 上記各検出結果に基づいて、前記送り出し軸の回転数を
    制御する工程と、 を有することを特徴とするフイルムロールの繰り出し制
    御方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の繰り出し制御方法におい
    て、前記フイルムロールを装着した送り出し軸が一回転
    する間に、パーフォレーションが穿孔された前記写真感
    光用フイルムが搬送される距離を検出することにより、
    前記フイルムロールの周長を演算する工程と、 前記検出された前記フイルムロールの直径と前記演算さ
    れた周長とに基づいて、前記送り出し軸の回転数を制御
    する工程と、 を有することを特徴とするフイルムロールの繰り出し制
    御方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の繰り出し制御方法におい
    て、前記送り出し軸とパーフォレーション穿孔位置との
    間で形成される前記写真感光用フイルムのループ状態を
    検出し、前記検出結果を付加して前記送り出し軸の回転
    数を制御することを特徴とするフイルムロールの繰り出
    し制御方法。
  4. 【請求項4】フイルムロールが装着された送り出し軸を
    回転させ、前記フイルムロールから長尺な写真感光用フ
    イルムを巻き戻すためのフイルムロールの繰り出し制御
    装置であって、 前記フイルムロールの直径を検出する直径検出機構と、 前記フイルムロールを装着した前記送り出し軸が一回転
    したことを検出する回転検出機構と、 前記写真感光用フイルムが搬送される距離を検出する搬
    送距離検出機構と、 上記各検出結果に基づいて、前記送り出し軸の回転数を
    制御する制御機構と、 を備えることを特徴とするフイルムロールの繰り出し制
    御装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の繰り出し制御装置におい
    て、前記送り出し軸とパーフォレーション穿孔位置との
    間で形成される前記写真感光用フイルムのループ状態を
    検出するループ位置検出機構を備えることを特徴とする
    フイルムロールの繰り出し制御装置。
JP29915897A 1997-10-28 1997-10-30 フイルムロールの繰り出し制御方法および装置 Pending JPH11130308A (ja)

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JP29915897A JPH11130308A (ja) 1997-10-30 1997-10-30 フイルムロールの繰り出し制御方法および装置
DE69828656T DE69828656T2 (de) 1997-10-28 1998-10-27 Verfahren und Vorrichtung zur Bearbeitung fotoempfindlichen Films
US09/179,416 US6129303A (en) 1997-10-28 1998-10-27 Method of and apparatus for processing photosensitive film
DE69820968T DE69820968T2 (de) 1997-10-28 1998-10-27 Verfahren und Gerät zum Behandeln von fotoempfindlichem Film
EP98120321A EP0913727B1 (en) 1997-10-28 1998-10-27 Method of and apparatus for processing photosensitive film
EP03024528A EP1385045B1 (en) 1997-10-28 1998-10-27 Method of and apparatus for processing photosensitive film

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015171792A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 セイコーエプソン株式会社 記録装置、被記録媒体の搬送方法及び被記録媒体の残量情報の報知方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015171792A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 セイコーエプソン株式会社 記録装置、被記録媒体の搬送方法及び被記録媒体の残量情報の報知方法

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