JPH11129627A - 感圧感熱記録用多孔カプセルおよびその製造方法 - Google Patents
感圧感熱記録用多孔カプセルおよびその製造方法Info
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- JPH11129627A JPH11129627A JP9309732A JP30973297A JPH11129627A JP H11129627 A JPH11129627 A JP H11129627A JP 9309732 A JP9309732 A JP 9309732A JP 30973297 A JP30973297 A JP 30973297A JP H11129627 A JPH11129627 A JP H11129627A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 感圧感熱プロセスすなわち加圧と加熱の制御
により容易にフルカラー記録を行うプロセスにおいて使
用されるカプセルとその製造方法を提供する。 【解決手段】 孔なしカプセルに電磁波Wを照射するこ
とにより発色剤24bの体積を膨張させ、カプセル壁膜
24aの内圧Pinを瞬時に高める。内圧Pinによりカプ
セル壁膜24aを内側から押し広げ、極小部位Kに引張
力f1、f2を発生させる。引張力f1、f2によりカ
プセル壁膜24aを伸張して、亀裂を生じさせる。これ
により多孔カプセルが形成される。
により容易にフルカラー記録を行うプロセスにおいて使
用されるカプセルとその製造方法を提供する。 【解決手段】 孔なしカプセルに電磁波Wを照射するこ
とにより発色剤24bの体積を膨張させ、カプセル壁膜
24aの内圧Pinを瞬時に高める。内圧Pinによりカプ
セル壁膜24aを内側から押し広げ、極小部位Kに引張
力f1、f2を発生させる。引張力f1、f2によりカ
プセル壁膜24aを伸張して、亀裂を生じさせる。これ
により多孔カプセルが形成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感圧感熱プロセス
すなわち加圧と加熱により記録を行う例えば高解像度プ
リンタにおいて使用される感圧感熱記録用カプセルとそ
の製造方法に関する。
すなわち加圧と加熱により記録を行う例えば高解像度プ
リンタにおいて使用される感圧感熱記録用カプセルとそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来高解像度プリンタに用いられるイン
クとして、マイクロカプセルのような微細なカプセルに
感熱発色剤が封入されたものが知られている。このマイ
クロカプセルは、例えば記録シート等の基材上に層状に
形成され、透明なカプセル壁膜を有する。複数色に対応
したマイクロカプセルは、各色毎に異なる所定の温度を
加熱されることにより発色する。したがって特定の温度
で所定のマイクロカプセルを加熱することにより所定の
マイクロカプセルのみが発色し、このマイクロカプセル
全体が発色する。各色の発色剤は色毎に異なる波長の光
を照射されることにより定着される。したがって特定の
波長の光をシート全面に照射することにより発色した発
色剤のみが定着し、シートの基材は着色される。すなわ
ち複数色のマイクロカプセルにおいて、選択的に加熱
し、光を照射することにより、発色剤の発色が制御され
る。換言すれば、温度と光とを制御することにより、フ
ルカラー画像がシート上に記録される。
クとして、マイクロカプセルのような微細なカプセルに
感熱発色剤が封入されたものが知られている。このマイ
クロカプセルは、例えば記録シート等の基材上に層状に
形成され、透明なカプセル壁膜を有する。複数色に対応
したマイクロカプセルは、各色毎に異なる所定の温度を
加熱されることにより発色する。したがって特定の温度
で所定のマイクロカプセルを加熱することにより所定の
マイクロカプセルのみが発色し、このマイクロカプセル
全体が発色する。各色の発色剤は色毎に異なる波長の光
を照射されることにより定着される。したがって特定の
波長の光をシート全面に照射することにより発色した発
色剤のみが定着し、シートの基材は着色される。すなわ
ち複数色のマイクロカプセルにおいて、選択的に加熱
し、光を照射することにより、発色剤の発色が制御され
る。換言すれば、温度と光とを制御することにより、フ
ルカラー画像がシート上に記録される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにカプセルを
備えるシートを用いて記録を行うプロセスにおいて、複
数色の発色剤を発色させるために、加熱と光の照射とを
複数色分繰り返す必要がある。このためこのシートを用
いる記録プロセスは複雑である。
備えるシートを用いて記録を行うプロセスにおいて、複
数色の発色剤を発色させるために、加熱と光の照射とを
複数色分繰り返す必要がある。このためこのシートを用
いる記録プロセスは複雑である。
【0004】本発明は、感圧感熱プロセスすなわち加圧
と加熱の制御により容易にフルカラー記録を行うプロセ
スにおいて使用されるカプセルとその製造方法を提供す
ることを目的とする。
と加熱の制御により容易にフルカラー記録を行うプロセ
スにおいて使用されるカプセルとその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る感圧感熱記
録用多孔カプセルは、カプセル壁膜によって形成される
殻体の中に発色剤を封入して構成され、所定の温度以上
で加熱されるとともに、変形圧力以上で加圧されること
により変形する微細なカプセルであって、カプセル壁膜
に孔が形成され、孔がカプセル壁膜中で少なくとも1箇
所は閉じていることを特徴としている。
録用多孔カプセルは、カプセル壁膜によって形成される
殻体の中に発色剤を封入して構成され、所定の温度以上
で加熱されるとともに、変形圧力以上で加圧されること
により変形する微細なカプセルであって、カプセル壁膜
に孔が形成され、孔がカプセル壁膜中で少なくとも1箇
所は閉じていることを特徴としている。
【0006】好ましくは、発色剤は微細なカプセルが変
形されることによりカプセル壁膜に形成された孔から放
出される。
形されることによりカプセル壁膜に形成された孔から放
出される。
【0007】好ましくは、孔は微細なカプセルに急激な
温度変化を与えることによりカプセル壁膜に形成され
る。特に孔が亀裂であり、亀裂が電磁波を照射すること
によりカプセル壁膜に形成されてもよい。あるいは孔が
亀裂であり、亀裂が微細なカプセルを急冷却することに
よりカプセル壁膜に形成されてもよい。
温度変化を与えることによりカプセル壁膜に形成され
る。特に孔が亀裂であり、亀裂が電磁波を照射すること
によりカプセル壁膜に形成されてもよい。あるいは孔が
亀裂であり、亀裂が微細なカプセルを急冷却することに
よりカプセル壁膜に形成されてもよい。
【0008】好ましくは、孔は乾燥させた微細なカプセ
ルに圧力を加えることによりカプセル壁膜に形成され
る。特に孔が亀裂であり、亀裂が微細なカプセルに所定
の温度の下で一方向に圧力を加えることによりカプセル
壁膜に形成されてもよい。
ルに圧力を加えることによりカプセル壁膜に形成され
る。特に孔が亀裂であり、亀裂が微細なカプセルに所定
の温度の下で一方向に圧力を加えることによりカプセル
壁膜に形成されてもよい。
【0009】好ましくは、孔はカプセル壁膜を化学材料
と反応させることによりカプセル壁膜に形成される。特
に化学材料が界面活性剤であり、孔がカプセル壁膜と界
面活性剤とが接触することにより形成される環境応力亀
裂であってもよい。
と反応させることによりカプセル壁膜に形成される。特
に化学材料が界面活性剤であり、孔がカプセル壁膜と界
面活性剤とが接触することにより形成される環境応力亀
裂であってもよい。
【0010】本発明に係る感圧感熱記録用多孔カプセル
の製造方法は、カプセル壁膜によって形成される殻体の
中に発色剤が封入されたカプセルを製造するカプセル製
造工程と、カプセル製造工程の後に実施され、カプセル
壁膜に孔を形成する孔形成工程とを備えることを特徴と
している。
の製造方法は、カプセル壁膜によって形成される殻体の
中に発色剤が封入されたカプセルを製造するカプセル製
造工程と、カプセル製造工程の後に実施され、カプセル
壁膜に孔を形成する孔形成工程とを備えることを特徴と
している。
【0011】好ましくは、孔形成工程において孔は微細
なカプセルに急激な温度変化を与えることによりカプセ
ル壁膜に形成される。あるいは孔形成工程において孔は
乾燥させた微細なカプセルに所定の温度の下で圧力を加
えることによりカプセル壁膜に形成されてもよい。また
孔形成工程において孔はカプセル壁膜を化学材料と反応
させることによりカプセル壁膜に形成されてもよい。
なカプセルに急激な温度変化を与えることによりカプセ
ル壁膜に形成される。あるいは孔形成工程において孔は
乾燥させた微細なカプセルに所定の温度の下で圧力を加
えることによりカプセル壁膜に形成されてもよい。また
孔形成工程において孔はカプセル壁膜を化学材料と反応
させることによりカプセル壁膜に形成されてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。図1は、第1の実施形態である感
圧感熱記録用多孔カプセルを備える記録シートを用いた
高解像度カラープリンタの側断面図である。カラープリ
ンタ10には、サーマルヘッド30とプラテンローラ4
1、42、43とばねユニット51、52、53とが設
けられる。
を参照して説明する。図1は、第1の実施形態である感
圧感熱記録用多孔カプセルを備える記録シートを用いた
高解像度カラープリンタの側断面図である。カラープリ
ンタ10には、サーマルヘッド30とプラテンローラ4
1、42、43とばねユニット51、52、53とが設
けられる。
【0013】カラープリンタ10は、ラインプリンタで
あって、紙面に直交する方向に伸びる1ライン毎に記録
を行う。このカラープリンタ10は、ライン方向(紙面
に直交する方向)に長い直方体形状のハウジング11に
より覆われる。ハウジング11の上面には、マイクロカ
プセルを備える記録用紙であるシート20を挿入するた
めの挿入口12が開口され、ハウジング11の側面に
は、シート20を排出させるための排出口13が開口さ
れている。シート20は、挿入口12と排出口13とを
結ぶ搬送経路(一点鎖線)に沿って搬送される。
あって、紙面に直交する方向に伸びる1ライン毎に記録
を行う。このカラープリンタ10は、ライン方向(紙面
に直交する方向)に長い直方体形状のハウジング11に
より覆われる。ハウジング11の上面には、マイクロカ
プセルを備える記録用紙であるシート20を挿入するた
めの挿入口12が開口され、ハウジング11の側面に
は、シート20を排出させるための排出口13が開口さ
れている。シート20は、挿入口12と排出口13とを
結ぶ搬送経路(一点鎖線)に沿って搬送される。
【0014】サーマルヘッド30は、ハウジング11の
内部において搬送経路の下側に設けられる。このサーマ
ルヘッド30はライン方向に平行な直線上に配列された
発熱体31、32、33を備える。プラテンローラ4
1、42、43は、搬送経路の上側で発熱体31、3
2、33に対応する位置に設けられる。プラテンローラ
41、42、43は、円柱状のゴムローラであって、中
心軸が発熱体31、32、33の配列と平行になるよう
に設置される。
内部において搬送経路の下側に設けられる。このサーマ
ルヘッド30はライン方向に平行な直線上に配列された
発熱体31、32、33を備える。プラテンローラ4
1、42、43は、搬送経路の上側で発熱体31、3
2、33に対応する位置に設けられる。プラテンローラ
41、42、43は、円柱状のゴムローラであって、中
心軸が発熱体31、32、33の配列と平行になるよう
に設置される。
【0015】各発熱体31、32、33の配列と各プラ
テンローラ41、42、43とは、例えばシアン、マゼ
ンタ、イエロー色に対応して3本ずつ設けられる。なお
発熱体の配列の数とプラテンローラの数とは、使用され
るインクの色数に応じてこれ以上あるいはこれ以下の本
数としてもよい。
テンローラ41、42、43とは、例えばシアン、マゼ
ンタ、イエロー色に対応して3本ずつ設けられる。なお
発熱体の配列の数とプラテンローラの数とは、使用され
るインクの色数に応じてこれ以上あるいはこれ以下の本
数としてもよい。
【0016】各発熱体31、32、33は、各々異なる
発熱温度T1、T2、T3でシート20の1ライン上の
部位を選択して加熱する。
発熱温度T1、T2、T3でシート20の1ライン上の
部位を選択して加熱する。
【0017】各プラテンローラ41、42、43は、ば
ねユニット51、52、53により各々異なる所定の付
勢力P1、P2、P3で付勢される。これによりシート
20がそれぞれの圧力P1、P2、P3で加圧される。
また各プラテンローラ41、42、43は図示しない駆
動モータに接続され、この駆動モータが駆動されること
により各々所定の速度で回転される。
ねユニット51、52、53により各々異なる所定の付
勢力P1、P2、P3で付勢される。これによりシート
20がそれぞれの圧力P1、P2、P3で加圧される。
また各プラテンローラ41、42、43は図示しない駆
動モータに接続され、この駆動モータが駆動されること
により各々所定の速度で回転される。
【0018】シート20は、挿入口12から挿入され、
発熱体31、32、33各々により各発熱温度T1、T
2、T3で1ライン上の部位を選択的に加熱されるとと
もに、発熱体31、32、33とプラテンローラ41、
42、43との間で、各付勢力P1、P2、P3でそれ
ぞれ均一に加圧される。この加熱と加圧とにより、シー
ト20に選択的に加熱された部位が画像として記録され
る。プラテンローラ41、42、43が回転することに
より、シート20は所定の速度で搬送経路に沿って搬送
され、排出口13から排出される。
発熱体31、32、33各々により各発熱温度T1、T
2、T3で1ライン上の部位を選択的に加熱されるとと
もに、発熱体31、32、33とプラテンローラ41、
42、43との間で、各付勢力P1、P2、P3でそれ
ぞれ均一に加圧される。この加熱と加圧とにより、シー
ト20に選択的に加熱された部位が画像として記録され
る。プラテンローラ41、42、43が回転することに
より、シート20は所定の速度で搬送経路に沿って搬送
され、排出口13から排出される。
【0019】シート20が上述のように搬送されると
き、温度の制御性を高めるため、シート20の温度が低
温から高温に変化するように、発熱体31、32、33
の発熱温度T1、T2、T3は、T1よりT2が高く、
かつT2よりT3が高くなるように設定される。またこ
れにともない付勢力P1、P2、P3は、P1よりP2
が小さく、かつP2よりP3が小さくなるように設定さ
れる。
き、温度の制御性を高めるため、シート20の温度が低
温から高温に変化するように、発熱体31、32、33
の発熱温度T1、T2、T3は、T1よりT2が高く、
かつT2よりT3が高くなるように設定される。またこ
れにともない付勢力P1、P2、P3は、P1よりP2
が小さく、かつP2よりP3が小さくなるように設定さ
れる。
【0020】なお発熱体31、32、33とプラテンロ
ーラ41、42、43の駆動モータ(図示せず)とは、
基板62に設けられる制御回路に接続され、発熱体3
1、32、33の発熱とプラテンローラ41、42、4
3の回転とが制御される。またバッテリー63がカラー
プリンタ10の搬送経路と反対側に設けられ、制御回路
等に電圧が供給される。
ーラ41、42、43の駆動モータ(図示せず)とは、
基板62に設けられる制御回路に接続され、発熱体3
1、32、33の発熱とプラテンローラ41、42、4
3の回転とが制御される。またバッテリー63がカラー
プリンタ10の搬送経路と反対側に設けられ、制御回路
等に電圧が供給される。
【0021】図2は、ラインプリンタにおいてプラテン
ローラを1本だけ用いる場合のプラテンローラ44と発
熱体31、32、33の側面図である。上述の3本のプ
ラテンローラ41、42、43の代わりに、大径の円柱
状プラテンローラ44が1本だけ設けられる。このプラ
テンローラ44の中心軸は紙面と直交している。サーマ
ルヘッド30の上面には、発熱体31、32、33が紙
面と直交する方向に平行な直線上に配列される。また各
発熱体31、32、33は搬送方向において相互に近接
して設けられ、プラテンローラ44の中心軸に最も近い
位置に発熱体31が配置され、この中心軸に最も遠い位
置に発熱体33が配置される。プラテンローラ44の変
形量の違いにより、発熱体31の位置でシート20は最
も強く加圧され、発熱体33の位置で、シート20は最
も弱く加圧される。それぞれの温度および圧力の関係
は、図1に示すラインプリンタと同様である。
ローラを1本だけ用いる場合のプラテンローラ44と発
熱体31、32、33の側面図である。上述の3本のプ
ラテンローラ41、42、43の代わりに、大径の円柱
状プラテンローラ44が1本だけ設けられる。このプラ
テンローラ44の中心軸は紙面と直交している。サーマ
ルヘッド30の上面には、発熱体31、32、33が紙
面と直交する方向に平行な直線上に配列される。また各
発熱体31、32、33は搬送方向において相互に近接
して設けられ、プラテンローラ44の中心軸に最も近い
位置に発熱体31が配置され、この中心軸に最も遠い位
置に発熱体33が配置される。プラテンローラ44の変
形量の違いにより、発熱体31の位置でシート20は最
も強く加圧され、発熱体33の位置で、シート20は最
も弱く加圧される。それぞれの温度および圧力の関係
は、図1に示すラインプリンタと同様である。
【0022】図3は、カラープリンタがシリアルプリン
タである場合の可動ヘッドと平面プラテンの図である。
このシリアルプリンタには、搬送用ローラ71と平面プ
ラテン45と可動ヘッド64とが設けられる。
タである場合の可動ヘッドと平面プラテンの図である。
このシリアルプリンタには、搬送用ローラ71と平面プ
ラテン45と可動ヘッド64とが設けられる。
【0023】搬送用ローラ71は、中心軸がシート20
の幅方向(矢印B方向)と平行となるように平面プラテ
ン45の両側に配置され、図示しない駆動モータを駆動
することにより一方向に回転される。これによりシート
20が搬送方向(矢印A方向)に間欠的に搬送され、可
動ヘッド64は矢印A方向と直交する方向(矢印B方
向)に駆動される。
の幅方向(矢印B方向)と平行となるように平面プラテ
ン45の両側に配置され、図示しない駆動モータを駆動
することにより一方向に回転される。これによりシート
20が搬送方向(矢印A方向)に間欠的に搬送され、可
動ヘッド64は矢印A方向と直交する方向(矢印B方
向)に駆動される。
【0024】平面プラテン45は、シート20を加圧す
るための固定台となる直方体状のプラテンであり、シー
ト20の搬送経路の下側に配置される。搬送経路の上側
には可動ヘッド64が設けられ、この可動ヘッド64は
平面プラテン45の上方を矢印B方向に駆動される。
るための固定台となる直方体状のプラテンであり、シー
ト20の搬送経路の下側に配置される。搬送経路の上側
には可動ヘッド64が設けられ、この可動ヘッド64は
平面プラテン45の上方を矢印B方向に駆動される。
【0025】可動ヘッド64の内側には、サーマルヘッ
ド34、35、36が設けられ、各々のサーマルヘッド
34、35、36は互いに並列に配置される。サーマル
ヘッド34、35、36の下部には、それぞれ発熱体3
7、38、39が搬送方向(矢印A方向)に平行な直線
上に配列される。
ド34、35、36が設けられ、各々のサーマルヘッド
34、35、36は互いに並列に配置される。サーマル
ヘッド34、35、36の下部には、それぞれ発熱体3
7、38、39が搬送方向(矢印A方向)に平行な直線
上に配列される。
【0026】各サーマルヘッド34、35、36は、図
示しないばねユニットによりそれぞれ異なる付勢力P
1、P2、P3で付勢され、各発熱体37、38、39
は、それぞれ異なる発熱温度T1、T2、T3で発熱す
る。
示しないばねユニットによりそれぞれ異なる付勢力P
1、P2、P3で付勢され、各発熱体37、38、39
は、それぞれ異なる発熱温度T1、T2、T3で発熱す
る。
【0027】このシリアルプリンタでは、シート20が
矢印A方向に間欠的に搬送されるとともに、可動ヘッド
64が矢印B方向に駆動される。シート20は発熱体3
7、38、39により所定の部位を所定の温度で選択的
に加熱されて、さらにサーマルヘッド34、35、36
と平面プラテン45との間でそれぞれ所定の圧力で加圧
される。
矢印A方向に間欠的に搬送されるとともに、可動ヘッド
64が矢印B方向に駆動される。シート20は発熱体3
7、38、39により所定の部位を所定の温度で選択的
に加熱されて、さらにサーマルヘッド34、35、36
と平面プラテン45との間でそれぞれ所定の圧力で加圧
される。
【0028】このシリアルプリンタでは、可動ヘッド6
4が矢印B方向に移動するときのみシート20に画像の
記録を行うため、発熱温度T1、T2、T3はT1<T
2<T3に設定され、付勢力P1、P2、P3はP1>
P2>P3に設定される。
4が矢印B方向に移動するときのみシート20に画像の
記録を行うため、発熱温度T1、T2、T3はT1<T
2<T3に設定され、付勢力P1、P2、P3はP1>
P2>P3に設定される。
【0029】なお、矢印B方向と反対の方向に移動する
ときも画像の記録を行う構成にすることは可能である。
この場合、可動ヘッド64の移動方向が切り替えられる
とき、可動ヘッド64の向きを替え、必ず発熱体37が
移動方向の先頭にくるように、発熱体37、38、39
が配置される。あるいは発熱体37、39について付勢
力P1とP3の設定を入れ替え、かつ発熱温度T1とT
3の設定を入れ替えても良い。
ときも画像の記録を行う構成にすることは可能である。
この場合、可動ヘッド64の移動方向が切り替えられる
とき、可動ヘッド64の向きを替え、必ず発熱体37が
移動方向の先頭にくるように、発熱体37、38、39
が配置される。あるいは発熱体37、39について付勢
力P1とP3の設定を入れ替え、かつ発熱温度T1とT
3の設定を入れ替えても良い。
【0030】図4は、シリアルプリンタにおいてプラテ
ンローラを用いる場合のプラテンローラと可動ヘッドを
示す図である。図5は、図4のプラテンローラと可動ヘ
ッドの側面図である。
ンローラを用いる場合のプラテンローラと可動ヘッドを
示す図である。図5は、図4のプラテンローラと可動ヘ
ッドの側面図である。
【0031】図3に示すシリアルプリンタの平面プラテ
ン45の代わりに、円柱状のプラテンローラ46が設け
られる。このプラテンローラ46を回転することによ
り、シート20は矢印C方向に搬送される。可動ヘッド
64は矢印D方向に駆動される。
ン45の代わりに、円柱状のプラテンローラ46が設け
られる。このプラテンローラ46を回転することによ
り、シート20は矢印C方向に搬送される。可動ヘッド
64は矢印D方向に駆動される。
【0032】可動ヘッド64には、サーマルヘッド8
1、82、83が、シート20の搬送方向(矢印C方
向)において相互に並列に配置されて、相互に近接して
設けられる。サーマルヘッド81、82、83の下部に
は、発熱体84、85、86が設けられ、この発熱体8
4、85、86は、シート20の幅方向(矢印D方向)
に平行な直線上に配列される。各発熱体84、85、8
6によりシート20は発熱温度T3、T2、T1で加熱
される。
1、82、83が、シート20の搬送方向(矢印C方
向)において相互に並列に配置されて、相互に近接して
設けられる。サーマルヘッド81、82、83の下部に
は、発熱体84、85、86が設けられ、この発熱体8
4、85、86は、シート20の幅方向(矢印D方向)
に平行な直線上に配列される。各発熱体84、85、8
6によりシート20は発熱温度T3、T2、T1で加熱
される。
【0033】シート20は、サーマルヘッド81、8
2、83とプラテンローラ46により加圧される。サー
マルヘッド83はプラテンローラ46の中心軸と最も近
い位置に配置され、サーマルヘッド81はこの中心軸に
最も遠い位置に配置される。これにより、シート20は
サーマルヘッド83によって最も強く加圧され、サーマ
ルヘッド81によって最も弱く加圧される。
2、83とプラテンローラ46により加圧される。サー
マルヘッド83はプラテンローラ46の中心軸と最も近
い位置に配置され、サーマルヘッド81はこの中心軸に
最も遠い位置に配置される。これにより、シート20は
サーマルヘッド83によって最も強く加圧され、サーマ
ルヘッド81によって最も弱く加圧される。
【0034】なおこのシリアルプリンタでは、可動ヘッ
ド64が矢印Dと反対方向に移動するときにも、可動ヘ
ッド64の向きを替えることなく、シート20に画像の
記録を行うことが可能である。さらに可動ヘッド64の
移動に伴い、選択された同一部位を複数回加熱すること
ができ、これにより発色性(後述するシート20が備え
る発色剤の定着性)を高め、発熱体の配列最大数に近い
ドット階調を得ることができる。
ド64が矢印Dと反対方向に移動するときにも、可動ヘ
ッド64の向きを替えることなく、シート20に画像の
記録を行うことが可能である。さらに可動ヘッド64の
移動に伴い、選択された同一部位を複数回加熱すること
ができ、これにより発色性(後述するシート20が備え
る発色剤の定着性)を高め、発熱体の配列最大数に近い
ドット階調を得ることができる。
【0035】次に図6を参照して上述の高解像度カラー
プリンタに用いられる記録用紙であるシート20につい
て説明する。図6は、シート20の断面図の一例であ
る。シート20は、基材21とカプセル層22と保護フ
ィルム23とにより構成される。
プリンタに用いられる記録用紙であるシート20につい
て説明する。図6は、シート20の断面図の一例であ
る。シート20は、基材21とカプセル層22と保護フ
ィルム23とにより構成される。
【0036】カプセル層22は、粒径5〜10μmの多
孔を備えるマイクロカプセル(以下多孔カプセルと呼
ぶ)24、25、26の層であって、基材21上に形成
される。多孔カプセル24、25、26は、多孔を有す
る殻体であるカプセル壁膜24a、25a、26aとこ
れらのカプセル壁膜24a、25a、26aにコアとし
て封入された発色剤24b、25b、26bとから成
る。発色剤24b、25b、26bは例えばシアン、マ
ゼンタ、イエロー色の発色をするインクである。カプセ
ル壁膜24a、25a、26aは、例えば形状記憶樹脂
により形成される。カプセル層22は、透明な保護フィ
ルム23により覆われる。なお図6においてカプセル層
22は、多孔カプセル24、25、26の単層で示され
るが、多層であってもよく、各多孔カプセルル24、2
5、26の配列は順不同である。
孔を備えるマイクロカプセル(以下多孔カプセルと呼
ぶ)24、25、26の層であって、基材21上に形成
される。多孔カプセル24、25、26は、多孔を有す
る殻体であるカプセル壁膜24a、25a、26aとこ
れらのカプセル壁膜24a、25a、26aにコアとし
て封入された発色剤24b、25b、26bとから成
る。発色剤24b、25b、26bは例えばシアン、マ
ゼンタ、イエロー色の発色をするインクである。カプセ
ル壁膜24a、25a、26aは、例えば形状記憶樹脂
により形成される。カプセル層22は、透明な保護フィ
ルム23により覆われる。なお図6においてカプセル層
22は、多孔カプセル24、25、26の単層で示され
るが、多層であってもよく、各多孔カプセルル24、2
5、26の配列は順不同である。
【0037】図7を参照して形状記憶樹脂について説明
する。形状記憶樹脂は、例えばポリノルボルネン、トラ
ンス−1、4−ポリイソプレン、ポリウレタン等から成
り、一般に図7に示す温度と弾性係数の特性を有する。
この樹脂固有の温度であるガラス転移温度Tg以上の領
域bでは、分子鎖のミクロブラウン運動が活発となり、
ゴム弾性が強くなる。一方ガラス転移温度Tg以下の領
域aでは、ミクロブラウン運動が凍結し、ゴム弾性は弱
くなる。すなわち形状記憶樹脂は、ガラス転移温度Tg
以上に加熱されることによりゴム状になり変形されやす
くなり、ガラス転移温度Tg以下に冷却されることによ
り凝固して変形されにくくなる。
する。形状記憶樹脂は、例えばポリノルボルネン、トラ
ンス−1、4−ポリイソプレン、ポリウレタン等から成
り、一般に図7に示す温度と弾性係数の特性を有する。
この樹脂固有の温度であるガラス転移温度Tg以上の領
域bでは、分子鎖のミクロブラウン運動が活発となり、
ゴム弾性が強くなる。一方ガラス転移温度Tg以下の領
域aでは、ミクロブラウン運動が凍結し、ゴム弾性は弱
くなる。すなわち形状記憶樹脂は、ガラス転移温度Tg
以上に加熱されることによりゴム状になり変形されやす
くなり、ガラス転移温度Tg以下に冷却されることによ
り凝固して変形されにくくなる。
【0038】このガラス転移温度特性を利用して、カプ
セル壁膜24a、25a、26aは選択的に変形され
る。図8、9を参照して、カプセル壁膜24a、25
a、26aの変形について説明する。
セル壁膜24a、25a、26aは選択的に変形され
る。図8、9を参照して、カプセル壁膜24a、25
a、26aの変形について説明する。
【0039】カプセル壁膜24a、25a、26aは、
各々異なるガラス転移温度T1、T2、T3(ただし、
T1<T2<T3であり、例えば70℃、110℃、1
30℃に設定される。)を有する形状記憶樹脂により形
成される。すなわち各カプセル壁膜24a、25a、2
6aは、各々が有するガラス転移温度以上に加熱された
ときのみ、変形され易くなる。
各々異なるガラス転移温度T1、T2、T3(ただし、
T1<T2<T3であり、例えば70℃、110℃、1
30℃に設定される。)を有する形状記憶樹脂により形
成される。すなわち各カプセル壁膜24a、25a、2
6aは、各々が有するガラス転移温度以上に加熱された
ときのみ、変形され易くなる。
【0040】また、図9に断面を示すようにカプセル壁
膜24a、25a、26aは、異なる厚さd4、d5、
d6(ただし、d4>d5>d6である。)を有する。
これによりガラス転移温度T1が比較的低いカプセル壁
膜24aは変形されにくくなり、ガラス転移温度T3が
比較的高いカプセル壁膜26aは変形され易くなる。す
なわちカプセル壁膜24aを変形するには、相対的に大
きい圧力が必要であり、カプセル壁膜26aを変形する
には、相対的に小さい圧力があればよい。各カプセル壁
膜24a、25a、26aは、各々が有する膜の厚さd
4、d5、d6に対応した圧力を加圧されたとき変形さ
れる。
膜24a、25a、26aは、異なる厚さd4、d5、
d6(ただし、d4>d5>d6である。)を有する。
これによりガラス転移温度T1が比較的低いカプセル壁
膜24aは変形されにくくなり、ガラス転移温度T3が
比較的高いカプセル壁膜26aは変形され易くなる。す
なわちカプセル壁膜24aを変形するには、相対的に大
きい圧力が必要であり、カプセル壁膜26aを変形する
には、相対的に小さい圧力があればよい。各カプセル壁
膜24a、25a、26aは、各々が有する膜の厚さd
4、d5、d6に対応した圧力を加圧されたとき変形さ
れる。
【0041】カプセル壁膜24a、25a、26aに
は、微細な孔24c、25c、26cが多数形成されて
いる。孔24c、25c、26cは通常状態ではカプセ
ル壁膜24a、25a、26aの内表面あるいは外表面
あるいはその中間のいずれかにおいて閉じられている。
カプセル壁膜24a、25a、26aが潰されると孔2
4c、25c、26cが開口して、そこから発色剤24
b、25b、26bが滲み出る。発色剤24b、25
b、26bの放出量は、カプセル壁膜24a、25a、
26aに加圧される圧力および加熱される温度に対応す
る。
は、微細な孔24c、25c、26cが多数形成されて
いる。孔24c、25c、26cは通常状態ではカプセ
ル壁膜24a、25a、26aの内表面あるいは外表面
あるいはその中間のいずれかにおいて閉じられている。
カプセル壁膜24a、25a、26aが潰されると孔2
4c、25c、26cが開口して、そこから発色剤24
b、25b、26bが滲み出る。発色剤24b、25
b、26bの放出量は、カプセル壁膜24a、25a、
26aに加圧される圧力および加熱される温度に対応す
る。
【0042】温度と変形に要する力(変形圧力)とを組
み合わせることにより、異なる色を発色する多孔カプセ
ル24、25、26が選択的に潰される。すなわちカプ
セル壁膜24a、25a、26aに加熱される温度がT
1以上T2以下であり、かつカプセル壁膜24a、25
a、26aに加圧される変形圧力がP1以上であるとき
(領域c)、カプセル壁膜24aのみが潰される。温度
がT2以上T3以下であり、かつ変形圧力がP2以上P
1以下であるとき(領域d)、カプセル壁膜25aのみ
が潰される。温度がT3以上であり、かつ変形圧力がP
3以上P2以下であるとき(領域e)、カプセル壁膜2
6aのみが潰される。
み合わせることにより、異なる色を発色する多孔カプセ
ル24、25、26が選択的に潰される。すなわちカプ
セル壁膜24a、25a、26aに加熱される温度がT
1以上T2以下であり、かつカプセル壁膜24a、25
a、26aに加圧される変形圧力がP1以上であるとき
(領域c)、カプセル壁膜24aのみが潰される。温度
がT2以上T3以下であり、かつ変形圧力がP2以上P
1以下であるとき(領域d)、カプセル壁膜25aのみ
が潰される。温度がT3以上であり、かつ変形圧力がP
3以上P2以下であるとき(領域e)、カプセル壁膜2
6aのみが潰される。
【0043】カプセル壁膜24a、25a、26aに加
熱される温度がT2以上T3以下であり、かつカプセル
壁膜24a、25a、26aに加圧される変形圧力がP
1以上であるとき(領域f)、カプセル壁膜24a、2
5aが潰される。カプセル壁膜24a、25a、26a
に加熱される温度がT3以上であり、かつカプセル壁膜
24a、25a、26aに加圧される変形圧力がP2以
上P1以下であるとき(領域g)、カプセル壁膜25
a、26aが潰される。カプセル壁膜24a、25a、
26aに加熱される温度がT3以上であり、かつカプセ
ル壁膜24a、25a、26aに加圧される変形圧力が
P1以上であるとき(領域h)、カプセル壁膜24a、
25a、26aが潰される。
熱される温度がT2以上T3以下であり、かつカプセル
壁膜24a、25a、26aに加圧される変形圧力がP
1以上であるとき(領域f)、カプセル壁膜24a、2
5aが潰される。カプセル壁膜24a、25a、26a
に加熱される温度がT3以上であり、かつカプセル壁膜
24a、25a、26aに加圧される変形圧力がP2以
上P1以下であるとき(領域g)、カプセル壁膜25
a、26aが潰される。カプセル壁膜24a、25a、
26aに加熱される温度がT3以上であり、かつカプセ
ル壁膜24a、25a、26aに加圧される変形圧力が
P1以上であるとき(領域h)、カプセル壁膜24a、
25a、26aが潰される。
【0044】例えば領域fにおいて、領域cに近い箇所
ではカプセル壁膜24aから放出される発色剤24bが
多く、領域dに近い箇所ではカプセル壁膜25aから放
出される発色剤25bが多い。したがって領域f、g、
hでは、ハーフトーンの発色が可能となる。
ではカプセル壁膜24aから放出される発色剤24bが
多く、領域dに近い箇所ではカプセル壁膜25aから放
出される発色剤25bが多い。したがって領域f、g、
hでは、ハーフトーンの発色が可能となる。
【0045】多孔カプセル24、25、26は、発熱体
(例えば図1に示す31、32、33)により発熱温度
T1、T2、T3で加熱され、発熱体とプラテンローラ
(例えば図1に示す41、42、43)等により付勢力
P1、P2、P3で加圧される。これによって選択され
た色すなわち、選択された多孔カプセル24、25、2
6のみが押し潰される。この多孔カプセル24、25、
26内の発色剤24b、25b、26bのみが放出され
て、シート20の基材21上に発色する。すなわちフル
カラー画像がシート20に記録される。
(例えば図1に示す31、32、33)により発熱温度
T1、T2、T3で加熱され、発熱体とプラテンローラ
(例えば図1に示す41、42、43)等により付勢力
P1、P2、P3で加圧される。これによって選択され
た色すなわち、選択された多孔カプセル24、25、2
6のみが押し潰される。この多孔カプセル24、25、
26内の発色剤24b、25b、26bのみが放出され
て、シート20の基材21上に発色する。すなわちフル
カラー画像がシート20に記録される。
【0046】次に多孔カプセル24、25、26の多孔
が形成される前の状態であるカプセル(以下孔無しカプ
セルと呼ぶ)の製造方法について孔無しカプセル24’
を例に説明する。例えば固形ワックスタイプの固体イン
クを発色剤24b、25b、26bとして用いる場合の
製造方法を図10に示す。
が形成される前の状態であるカプセル(以下孔無しカプ
セルと呼ぶ)の製造方法について孔無しカプセル24’
を例に説明する。例えば固形ワックスタイプの固体イン
クを発色剤24b、25b、26bとして用いる場合の
製造方法を図10に示す。
【0047】粒状の発色剤24bが液状の形状記憶樹脂
29のプールに一旦漬けられ取り出される。これにより
発色剤24bの周囲には形状記憶樹脂29の膜が形成さ
れる。この形状記憶樹脂29の膜がカプセル壁膜24'a
となる。このカプセル壁膜24'aには多数の孔24cは
まだ形成されていない。なおカプセル壁膜24'aの厚さ
は、プールに漬ける回数を変化させることにより制御さ
れる。
29のプールに一旦漬けられ取り出される。これにより
発色剤24bの周囲には形状記憶樹脂29の膜が形成さ
れる。この形状記憶樹脂29の膜がカプセル壁膜24'a
となる。このカプセル壁膜24'aには多数の孔24cは
まだ形成されていない。なおカプセル壁膜24'aの厚さ
は、プールに漬ける回数を変化させることにより制御さ
れる。
【0048】また固体インクの代わりに発色剤24b、
25b、26bとして、液体インク等の液状の発色剤を
用いて、一般的に知られている界面重合法やコアセルベ
ーション法により孔無しカプセルを形成することも可能
である。
25b、26bとして、液体インク等の液状の発色剤を
用いて、一般的に知られている界面重合法やコアセルベ
ーション法により孔無しカプセルを形成することも可能
である。
【0049】図11から図16を参照して、孔無しカプ
セルのカプセル壁膜に多数の孔を形成する方法を孔無し
カプセル24’を例に説明する。
セルのカプセル壁膜に多数の孔を形成する方法を孔無し
カプセル24’を例に説明する。
【0050】図11に示すように高周波あるいは多量の
電磁波Wが孔無しカプセル24’に照射され、カプセル
壁膜24'a内の温度が瞬時に上昇せしめられる。発色剤
24bの体積がこの温度上昇により膨張され、内圧Pin
が瞬時に高まる。したがってカプセル壁膜24'aは内側
から押し広げられ、図12に示す状態のカプセル壁膜2
4aとなる。
電磁波Wが孔無しカプセル24’に照射され、カプセル
壁膜24'a内の温度が瞬時に上昇せしめられる。発色剤
24bの体積がこの温度上昇により膨張され、内圧Pin
が瞬時に高まる。したがってカプセル壁膜24'aは内側
から押し広げられ、図12に示す状態のカプセル壁膜2
4aとなる。
【0051】図12に示すようにカプセル壁膜24aの
微小部位Kにおいて、体積の膨張により、カプセル壁膜
24aの内表面では矢印方向に引張力f1が作用し、外
表面では矢印方向に引張力f2が作用する。このときカ
プセル壁膜24aの外表面は内表面より大きく押し広げ
られるため、引張力f2は引張力f1より大きい。した
がってカプセル壁膜24aの外表面がより大きく伸張さ
れ、外表面側から亀裂が生じる。
微小部位Kにおいて、体積の膨張により、カプセル壁膜
24aの内表面では矢印方向に引張力f1が作用し、外
表面では矢印方向に引張力f2が作用する。このときカ
プセル壁膜24aの外表面は内表面より大きく押し広げ
られるため、引張力f2は引張力f1より大きい。した
がってカプセル壁膜24aの外表面がより大きく伸張さ
れ、外表面側から亀裂が生じる。
【0052】図13に示すように亀裂はカプセル壁膜2
4aに多数形成され孔24cとなり、多孔カプセル24
は形成される。亀裂は、電磁波の出力を変えることによ
り貫通する直前で停止するように制御される。なお、こ
の方法は発色剤24b、25b、26bが液体であると
き有効である。
4aに多数形成され孔24cとなり、多孔カプセル24
は形成される。亀裂は、電磁波の出力を変えることによ
り貫通する直前で停止するように制御される。なお、こ
の方法は発色剤24b、25b、26bが液体であると
き有効である。
【0053】あるいは図14に示すように孔無しカプセ
ル24’を冷却室Rに入れて急冷却することにより、亀
裂を生じさせてもよい。カプセル壁膜24'aの外側が急
冷却され、カプセル壁膜24'aの温度Toと発色剤24
bの温度Tinには、各々の伝導率が異なるため温度差が
生じる。この温度Tinは温度Toに比べ高い。また急冷
却によりカプセル壁膜24'aには体積の収縮が生じると
ともに硬化が起こるため、カプセル壁膜24'aは脆弱な
性質となる。このような急冷却により、孔無しカプセル
24’のカプセル壁膜24'aは、図15に示すようなカ
プセル壁膜24aとなる。
ル24’を冷却室Rに入れて急冷却することにより、亀
裂を生じさせてもよい。カプセル壁膜24'aの外側が急
冷却され、カプセル壁膜24'aの温度Toと発色剤24
bの温度Tinには、各々の伝導率が異なるため温度差が
生じる。この温度Tinは温度Toに比べ高い。また急冷
却によりカプセル壁膜24'aには体積の収縮が生じると
ともに硬化が起こるため、カプセル壁膜24'aは脆弱な
性質となる。このような急冷却により、孔無しカプセル
24’のカプセル壁膜24'aは、図15に示すようなカ
プセル壁膜24aとなる。
【0054】図15に示すようにカプセル壁膜24aの
微小部位Mにおいて、温度差のためにカプセル壁膜24
aには相対的に引張力f3が作用する。この引張力f3
が脆弱になったカプセル壁膜24aの破断圧力以上に達
した時、亀裂がカプセル壁膜24aの内周面側から生じ
る。この亀裂は図16に示すようにカプセル壁膜24a
の孔24cとなり、多孔カプセル24は形成される。な
お亀裂は冷却室R内の温度を変化させることによって貫
通直前で停止するように制御される。
微小部位Mにおいて、温度差のためにカプセル壁膜24
aには相対的に引張力f3が作用する。この引張力f3
が脆弱になったカプセル壁膜24aの破断圧力以上に達
した時、亀裂がカプセル壁膜24aの内周面側から生じ
る。この亀裂は図16に示すようにカプセル壁膜24a
の孔24cとなり、多孔カプセル24は形成される。な
お亀裂は冷却室R内の温度を変化させることによって貫
通直前で停止するように制御される。
【0055】上述のようにまず孔無しカプセル24’が
形成され、その後孔無しカプセル24’は電磁波Wによ
る急加熱あるいは冷却室Rを用いた急冷却によって多数
の孔24cとなる亀裂を形成される。これにより多孔カ
プセル24が容易に製造される。なお多孔カプセル2
5、26も同様に製造される。
形成され、その後孔無しカプセル24’は電磁波Wによ
る急加熱あるいは冷却室Rを用いた急冷却によって多数
の孔24cとなる亀裂を形成される。これにより多孔カ
プセル24が容易に製造される。なお多孔カプセル2
5、26も同様に製造される。
【0056】以上のように第1の実施形態である多孔カ
プセル24、25、26は、圧力と温度とを変化させる
ことにより容易に選択されるため、これを用いてハーフ
トーンのフルカラー画像が記録可能となる。また亀裂す
なわち多数の孔24c、25c、26cは急加熱あるい
は急冷却することによりカプセル壁膜24a、25a、
26aに形成され、多孔カプセル24、25、26は容
易に製造される。
プセル24、25、26は、圧力と温度とを変化させる
ことにより容易に選択されるため、これを用いてハーフ
トーンのフルカラー画像が記録可能となる。また亀裂す
なわち多数の孔24c、25c、26cは急加熱あるい
は急冷却することによりカプセル壁膜24a、25a、
26aに形成され、多孔カプセル24、25、26は容
易に製造される。
【0057】図17、18、19を参照して第2の実施
形態について説明する。第1の実施形態と異なる点は、
多孔カプセル24、25、26の多数の孔24c、25
c、26cの形成方法である。以下孔無しカプセル2
4’を例に説明するが他の孔無しカプセルにも同様の方
法で多数の孔が形成される。
形態について説明する。第1の実施形態と異なる点は、
多孔カプセル24、25、26の多数の孔24c、25
c、26cの形成方法である。以下孔無しカプセル2
4’を例に説明するが他の孔無しカプセルにも同様の方
法で多数の孔が形成される。
【0058】まず第1の実施形態と同様に孔無しカプセ
ル24’が製造される。孔無しカプセル24’は通常溶
液に混合されており液体状である。液体状の孔無しカプ
セル24’は乾燥され粉体化される。粉体の孔無しカプ
セル24’は例えばT=−20℃の低温に冷却され、固
定板S上で図17に示すように上側からプレス板Pによ
り機械的に外圧Pm を加圧される。これによりカプセル
壁膜24'aは、押し潰されて楕円体に変形され、その楕
円体の長径付近が最も大きく引伸ばされる。したがって
カプセル壁膜24'aは図18に示すカプセル壁膜24a
となる。
ル24’が製造される。孔無しカプセル24’は通常溶
液に混合されており液体状である。液体状の孔無しカプ
セル24’は乾燥され粉体化される。粉体の孔無しカプ
セル24’は例えばT=−20℃の低温に冷却され、固
定板S上で図17に示すように上側からプレス板Pによ
り機械的に外圧Pm を加圧される。これによりカプセル
壁膜24'aは、押し潰されて楕円体に変形され、その楕
円体の長径付近が最も大きく引伸ばされる。したがって
カプセル壁膜24'aは図18に示すカプセル壁膜24a
となる。
【0059】図18に示すように楕円体の長径付近の極
小部位Lにおいて、押し潰されることによって、カプセ
ル壁膜24aの内側では矢印方向に引張力f5が作用
し、外側では矢印方向に引張力f6が作用する。カプセ
ル壁膜24aの外周面が内周面より大きく引伸ばされる
ため、引張力f6は引張力f5より大きい。したがって
亀裂は楕円体の長径付近の外周面側から生じる。この亀
裂が図19に示すように多数の孔24cとなり、多孔カ
プセル24は形成される。なおこの方法は、発色剤24
b、25b、26bが固体あるいは半固体(熱溶融)で
あるとき有効である。また亀裂は外圧Pm を変化させる
ことにより貫通直前で停止するように制御される。
小部位Lにおいて、押し潰されることによって、カプセ
ル壁膜24aの内側では矢印方向に引張力f5が作用
し、外側では矢印方向に引張力f6が作用する。カプセ
ル壁膜24aの外周面が内周面より大きく引伸ばされる
ため、引張力f6は引張力f5より大きい。したがって
亀裂は楕円体の長径付近の外周面側から生じる。この亀
裂が図19に示すように多数の孔24cとなり、多孔カ
プセル24は形成される。なおこの方法は、発色剤24
b、25b、26bが固体あるいは半固体(熱溶融)で
あるとき有効である。また亀裂は外圧Pm を変化させる
ことにより貫通直前で停止するように制御される。
【0060】以上の第2の実施形態である多孔カプセル
24、25、26は、第1の実施形態と同様に圧力と温
度とを変化させることにより容易に選択されるため、こ
れを用いてハーフトーンのフルカラー画像が記録可能と
なる。また多数の孔24c、25c、26cがカプセル
壁膜24a、25a、26aに機械的に外圧Pm を加圧
することにより容易に形成される。
24、25、26は、第1の実施形態と同様に圧力と温
度とを変化させることにより容易に選択されるため、こ
れを用いてハーフトーンのフルカラー画像が記録可能と
なる。また多数の孔24c、25c、26cがカプセル
壁膜24a、25a、26aに機械的に外圧Pm を加圧
することにより容易に形成される。
【0061】図20、21、22を参照して第3の実施
形態について説明する。第1の実施形態と異なる点は、
多孔カプセル24、25、26の多数の孔24c、25
c、26cの形成方法である。以下孔無しカプセル2
4’を例に説明するが他のカプセルにも同様の方法で多
数の孔が形成される。
形態について説明する。第1の実施形態と異なる点は、
多孔カプセル24、25、26の多数の孔24c、25
c、26cの形成方法である。以下孔無しカプセル2
4’を例に説明するが他のカプセルにも同様の方法で多
数の孔が形成される。
【0062】第1の実施形態と同様に孔無しカプセル2
4’が製造される。図20に示すように孔無しカプセル
24’は容器X(図20では底部のみ示す)に入れら
れ、ガソリン、オイルあるいは中性洗剤等の界面活性剤
Wが噴霧器Qから噴霧される。界面活性剤Wがカプセル
壁膜24'aに接触すると、カプセル壁膜24'aは図21
に示すカプセル壁膜24aとなる。すなわち界面活性剤
Wはカプセル壁膜24'aを構成する樹脂の分子構造を破
壊し、カプセル壁膜24'aを浸食して、カプセル壁膜2
4aが形成される。この浸食が進み、一般に環境応力亀
裂と呼ばれる亀裂が生じる。所定の時間の後、カプセル
壁膜24aの外側が洗浄され、界面活性剤Wは洗い落と
される。環境応力亀裂は多数の孔24cとなり、図22
に示す多孔カプセル24は形成される。この環境応力亀
裂は、界面活性剤Wの噴霧量、浸食時間あるいは浸食時
の温度を調整することにより貫通直前で停止するように
制御される。なおこの方法は、いずれの発色剤24b、
25b、26bに対しても有効である。
4’が製造される。図20に示すように孔無しカプセル
24’は容器X(図20では底部のみ示す)に入れら
れ、ガソリン、オイルあるいは中性洗剤等の界面活性剤
Wが噴霧器Qから噴霧される。界面活性剤Wがカプセル
壁膜24'aに接触すると、カプセル壁膜24'aは図21
に示すカプセル壁膜24aとなる。すなわち界面活性剤
Wはカプセル壁膜24'aを構成する樹脂の分子構造を破
壊し、カプセル壁膜24'aを浸食して、カプセル壁膜2
4aが形成される。この浸食が進み、一般に環境応力亀
裂と呼ばれる亀裂が生じる。所定の時間の後、カプセル
壁膜24aの外側が洗浄され、界面活性剤Wは洗い落と
される。環境応力亀裂は多数の孔24cとなり、図22
に示す多孔カプセル24は形成される。この環境応力亀
裂は、界面活性剤Wの噴霧量、浸食時間あるいは浸食時
の温度を調整することにより貫通直前で停止するように
制御される。なおこの方法は、いずれの発色剤24b、
25b、26bに対しても有効である。
【0063】以上の第3の実施形態の多孔カプセル2
4、25、26も第1および第2の実施形態と同様に圧
力と温度とを変化させることにより容易に選択されるた
め、これを用いてハーフトーンのフルカラー画像が記録
可能となる。また多数の孔24c、25c、26cが界
面活性剤Wの噴霧と洗浄によりカプセル壁膜24a、2
5a、26aに容易に形成される。なお第3の実施形態
では、界面活性剤Wは孔無しカプセルに噴霧されたが、
容器に入れられた界面活性剤Wの中に孔無しカプセルが
漬け込まれてもよい。
4、25、26も第1および第2の実施形態と同様に圧
力と温度とを変化させることにより容易に選択されるた
め、これを用いてハーフトーンのフルカラー画像が記録
可能となる。また多数の孔24c、25c、26cが界
面活性剤Wの噴霧と洗浄によりカプセル壁膜24a、2
5a、26aに容易に形成される。なお第3の実施形態
では、界面活性剤Wは孔無しカプセルに噴霧されたが、
容器に入れられた界面活性剤Wの中に孔無しカプセルが
漬け込まれてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、感圧感熱
プロセスすなわち加圧と加熱の制御により容易にフルカ
ラー記録を行うプロセスにおいて使用されるカプセルと
その製造方法が提供される。
プロセスすなわち加圧と加熱の制御により容易にフルカ
ラー記録を行うプロセスにおいて使用されるカプセルと
その製造方法が提供される。
【図1】本発明の第1から第3の実施形態の感圧感熱記
録用多孔カプセルを備える記録シートを用いる高解像度
カラープリンタの側断面図である。
録用多孔カプセルを備える記録シートを用いる高解像度
カラープリンタの側断面図である。
【図2】ラインプリンタにおいてプラテンローラを1本
だけ用いる場合のプラテンローラと発熱体の側面図であ
る。
だけ用いる場合のプラテンローラと発熱体の側面図であ
る。
【図3】カラープリンタがシリアルプリンタである場合
の可動ヘッドと平面プラテンの図である。
の可動ヘッドと平面プラテンの図である。
【図4】シリアルプリンタにおいてプラテンローラを用
いる場合のプラテンローラと可動ヘッドを示す図であ
る。
いる場合のプラテンローラと可動ヘッドを示す図であ
る。
【図5】シリアルプリンタにおけるプラテンローラと可
動ヘッドの側面図である。
動ヘッドの側面図である。
【図6】記録用紙であるシートの断面図の一例である。
【図7】形状記憶樹脂の温度と弾性係数との関係を示す
図である。
図である。
【図8】多孔カプセルの温度と変形圧力との関係を示す
図である。
図である。
【図9】多孔カプセルの断面図である。
【図10】マイクロカプセルの製造方法の概略図であ
る。
る。
【図11】第1の実施形態である多孔カプセルに多数の
孔を形成する方法を示す概略図である。
孔を形成する方法を示す概略図である。
【図12】第1の実施形態である多孔カプセルに多数の
孔を形成する方法を示す概略図である。
孔を形成する方法を示す概略図である。
【図13】第1の実施形態である多孔カプセルに多数の
孔を形成する方法を示す概略図である。
孔を形成する方法を示す概略図である。
【図14】第1の実施形態である多孔カプセルに多数の
孔を形成する方法を示す概略図である。
孔を形成する方法を示す概略図である。
【図15】第1の実施形態である多孔カプセルに多数の
孔を形成する方法を示す概略図である。
孔を形成する方法を示す概略図である。
【図16】第1の実施形態である多孔カプセルに多数の
孔を形成する方法を示す概略図である。
孔を形成する方法を示す概略図である。
【図17】第2の実施形態である多孔カプセルに多数の
孔を形成する方法を示す概略図である。
孔を形成する方法を示す概略図である。
【図18】第2の実施形態である多孔カプセルに多数の
孔を形成する方法を示す概略図である。
孔を形成する方法を示す概略図である。
【図19】第2の実施形態である多孔カプセルに多数の
孔を形成する方法を示す概略図である。
孔を形成する方法を示す概略図である。
【図20】第3の実施形態である多孔カプセルに多数の
孔を形成する方法を示す概略図である。
孔を形成する方法を示す概略図である。
【図21】第3の実施形態である多孔カプセルに多数の
孔を形成する方法を示す概略図である。
孔を形成する方法を示す概略図である。
【図22】第3の実施形態である多孔カプセルに多数の
孔を形成する方法を示す概略図である。
孔を形成する方法を示す概略図である。
24a、25a、26a カプセル壁膜 24b、25b、26b 発色剤 24、25、26 多孔カプセル(微細なカプセル) 24c、25c、26c 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 克佳 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 古澤 宏一 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内
Claims (13)
- 【請求項1】 カプセル壁膜によって形成される殻体の
中に発色剤を封入して構成され、所定の温度以上で加熱
されるとともに、変形圧力以上で加圧されることにより
変形する微細なカプセルであって、 前記カプセル壁膜に孔が形成され、前記孔が前記カプセ
ル壁膜中で少なくとも1箇所は閉じていることを特徴と
する感圧感熱記録用多孔カプセル。 - 【請求項2】 前記発色剤が、前記微細なカプセルが変
形されることにより前記カプセル壁膜に形成された前記
孔から放出されることを特徴とする請求項1に記載の感
圧感熱記録用多孔カプセル。 - 【請求項3】 前記孔が、前記微細なカプセルに急激な
温度変化を与えることにより前記カプセル壁膜に形成さ
れることを特徴とする請求項2に記載の感圧感熱記録用
多孔カプセル。 - 【請求項4】 前記孔が亀裂であり、前記亀裂が電磁波
を照射することにより前記カプセル壁膜に形成されるこ
とを特徴とする請求項3に記載の感圧感熱記録用多孔カ
プセル。 - 【請求項5】 前記孔が亀裂であり、前記亀裂が前記微
細なカプセルを急冷却することにより前記カプセル壁膜
に形成されることを特徴とする請求項3に記載の感圧感
熱記録用多孔カプセル。 - 【請求項6】 前記孔が、乾燥させた前記微細なカプセ
ルに圧力を加えることにより前記カプセル壁膜に形成さ
れることを特徴とする請求項2に記載の感圧感熱記録用
多孔カプセル。 - 【請求項7】 前記孔が亀裂であり、前記亀裂が前記微
細なカプセルに所定の温度の下で一方向に圧力を加える
ことにより前記カプセル壁膜に形成されることを特徴と
する請求項6に記載の感圧感熱記録用多孔カプセル。 - 【請求項8】 前記孔が、前記カプセル壁膜を化学材料
と反応させることにより前記カプセル壁膜に形成される
ことを特徴とする請求項2に記載の感圧感熱記録用多孔
カプセル。 - 【請求項9】 前記化学材料が界面活性剤であり、前記
孔が前記カプセル壁膜と前記界面活性剤とが接触するこ
とにより形成される環境応力亀裂であることを特徴とす
る請求項8に記載の感圧感熱記録用多孔カプセル。 - 【請求項10】 カプセル壁膜によって形成される殻体
の中に発色剤が封入されたカプセルを製造するカプセル
製造工程と、 前記カプセル製造工程の後に実施され、前記カプセル壁
膜に孔を形成する孔形成工程とを備えることを特徴とす
る感圧感熱記録用多孔カプセルの製造方法。 - 【請求項11】 前記孔形成工程において前記孔が、前
記微細なカプセルに急激な温度変化を与えることによ
り、前記カプセル壁膜に形成されることを特徴とする請
求項10に記載の感圧感熱記録用多孔カプセルの製造方
法。 - 【請求項12】 前記孔形成工程において前記孔が、乾
燥させた前記微細なカプセルに所定の温度の下で圧力を
加えることにより前記カプセル壁膜に形成されることを
特徴とする請求項10に記載の感圧感熱記録用多孔カプ
セルの製造方法。 - 【請求項13】 前記孔形成工程において前記孔が、前
記カプセル壁膜を化学材料と反応させることにより前記
カプセル壁膜に形成されることを特徴とする請求項10
に記載の感圧感熱記録用多孔カプセルの製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9309732A JPH11129627A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 感圧感熱記録用多孔カプセルおよびその製造方法 |
DE19848971A DE19848971A1 (de) | 1997-10-24 | 1998-10-23 | Mikrokapseln für ein Bildsubstrat und Verfahren zu deren Herstellung |
US09/177,565 US6139914A (en) | 1997-10-24 | 1998-10-23 | Microcapsules used in image-forming substrate and process of producing same |
US09/656,754 US6403166B1 (en) | 1997-10-24 | 2000-09-07 | Microcapsules used in image-forming substrate and process of producing same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9309732A JPH11129627A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 感圧感熱記録用多孔カプセルおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11129627A true JPH11129627A (ja) | 1999-05-18 |
Family
ID=17996635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9309732A Pending JPH11129627A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 感圧感熱記録用多孔カプセルおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11129627A (ja) |
-
1997
- 1997-10-24 JP JP9309732A patent/JPH11129627A/ja active Pending
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