JPH11129188A - フィルム切断装置 - Google Patents

フィルム切断装置

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JPH11129188A
JPH11129188A JP29851197A JP29851197A JPH11129188A JP H11129188 A JPH11129188 A JP H11129188A JP 29851197 A JP29851197 A JP 29851197A JP 29851197 A JP29851197 A JP 29851197A JP H11129188 A JPH11129188 A JP H11129188A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層体フィルムのカバーフィルムのみを切断
するハーフカッターにおいて、フィルム支持平面と積層
体フィルムとの摩擦を防止する。 【解決手段】 ハーフカッター22におけるディスクカ
ッター44A、44Bによって、ハーフカッター22を
積層体フィルム12と同期して走行させながら、カバー
フィルム12Cを切断する際に、積層体フィルム12を
カッター台42側の支持平面42Aで支持するように
し、この支持平面42Aに、積層体フィルム12に圧縮
気体を吹き付ける気体吹き出し孔43を設け、カッター
台42に対して積層体フィルム12が相対運動する際
に、気体吹き出し孔43から圧縮気体を吹き出して、積
層体フィルム12がカッター台42に接触することを防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリント配線盤
用基板や液晶パネル用ガラス基板、プラズマディスプレ
イ用の基板に例示される基板の表面にフィルムを張り付
けるためのフィルム張付装置に用いて好適なフィルム切
断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなフィルム張付装置は、例え
ば図5に示されるように、透光性支持フィルム12A上
に感光性樹脂層12B及びカバーフィルム12Cを積層
して形成された積層体フィルム12から、前記カバーフ
ィルム12Cを剥離させた後に、前記感光性樹脂層12
B側が基板に密着するようにして、一対のラミネーティ
ングロール間に送り込み熱圧着するものである。
【0003】圧着の方式として、積層体フィルム12を
予め基板長さに応じて切断してから熱圧着するもの、及
び、基板を一定間隔をもって順次搬送しつつ、これに沿
ってフィルムを切断することなく連続的に重ね合わせて
供給し、両者を回転する一対のラミネーティングロール
間に送り込み熱圧着する連続張りタイプのものがある。
【0004】連続張りタイプのフィルム張付装置におい
ては、フィルム供給ロールから積層体フィルムを巻き出
し、カバーフィルムを連続的に剥離しつつラミネーティ
ングロール方向に送り込むことになるが、この積層体フ
ィルムが張り付けられる基板は、一定間隔で間欠的に搬
送されてくるので、各基板間の部分においては、感光性
樹脂層が露出されたままになっている。
【0005】この感光性樹脂層は粘着性があるので、基
板に張り付けられた状態の積層体フィルムを各基板間で
切断した後は、基板端面からはみ出した部分が他の基板
や積層体フィルムに粘着してしまうことがあるという問
題点があった。
【0006】この問題点を解決すべく、各基板間に相当
する部分のカバーフィルムを残して、他の部分のカバー
フィルムを剥離させた状態で、積層体フィルムを基板に
連続的に張り付けるようにしたフィルム張付装置が提案
されている。
【0007】このように、各基板間に対応する部分にカ
バーフィルムを残すと、基板に張り付けられた状態で、
残されたカバーフィルムによって基板間部分の感光性樹
脂層が覆われているので、周囲や他の基板等に粘着する
ことがない。
【0008】上記のように、各基板間に相当する部分の
カバーフィルムを残す場合は、カバーフィルム剥離装置
の上流側で、ハーフカッターにより、透光性支持フィル
ムを残してカバーフィルムをフィルム幅方向に切断し
て、基板間に相当する間隔をおいて2本の切断線を形成
し、この切断線の間の部分のカバーフィルムを残し、他
を剥離するようにしている。
【0009】上記ハーフカッターによる切断は、積層体
フィルムをラミネーティングロール方向に送りながらハ
ーフカッターを同期して且つ等速で移動させつつ切断す
る、いわゆる走間カット(フライングカット)が望まし
い。
【0010】従って、ハーフカッターにおける切断刃、
例えばディスクカッター及びこのディスクカッターの刃
先によって押し付けられる積層体フィルムの台となるカ
ッター台を、フィルム送り方向に往復動させる必要があ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、ハーフ
カッターを構成する切断刃とカッター台を積層体フィル
ムと同期して走行させ、ハーフカット後に元の位置に戻
すように往復動させることになるが、この場合、カッタ
ー台上のフィルム支持面は積層体フィルムの走行面にな
るべく接近しているのが望ましい。
【0012】即ち、カッター台のフィルム支持面が積層
体フィルムの走行面よりも離れている場合は、切断刃に
よって積層体フィルムをフィルム支持面まで押し込んで
から切断することになるので、フィルムパスが変更さ
れ、ハーフカッターによる切断箇所と基板との位置合わ
せ制御が困難となり、更に、積層体フィルムの張力がハ
ーフカット時と非ハーフカット時において相違してしま
うという問題点を生じる。
【0013】従って、カッター台のフィルム支持面はフ
ィルム走行面にできるだけ接近させるのが好適である
が、この場合、カッター台が停止している間、又はハー
フカット後に原位置に戻るとき、積層体フィルムとの間
での相対運動による、積層体フィルムとカッター台のフ
ィルム支持面との間で摩擦が生じ、透光性支持フィルム
の表面を傷付けてしまうことがあるという問題点を生じ
る。
【0014】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであって、カッター台のフィルム支持面をフィルム
走行面に接近して配置した場合でも、フィルムとカッタ
ー台におけるフィルム受け面との間に摩擦が生じないよ
うにしたフィルム切断装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、請求項1の
ように、下向きの切刃を形成してなるカッターと、この
カッターを支持するカッター支持装置と、前記カッター
を含む面に対して略直角に交叉すると共に、略水平のフ
ィルム長手方向送り面に沿う支持平面上にフィルムを支
持するカッター台と、前記カッター支持装置を、前記カ
ッター台上のフィルムに前記カッターの切刃を押し付け
つつ、前記カッターを含む面と平行に、前記支持平面に
沿ってフィルム幅方向に駆動して、該フィルムの厚さ方
向少なくとも一部を切断させるカッター駆動装置と、前
記カッターによるフィルム切断中に、このカッター、カ
ッター支持装置、カッター台、及びカッター駆動装置
を、前記フィルムの長手方向の送りに同期して同方向
に、且つ、反対方向に往復動自在に支持するカッター同
期駆動装置と、を有してなり、前記カッター台の支持平
面に、このカッター台と前記フィルムとの相対運動の
間、フィルムに気体を吹き付けてカッター台との接触を
抑制する気体吹き出し手段を設けたことを特徴とするフ
ィルム切断装置により、上記目的を達成するものであ
る。
【0016】又、請求項2のように、前記気体吹き付け
手段を、前記支持平面に形成された多数の気体吹き出し
孔、及び、この気体吹き出し孔に圧縮気体を制御弁を介
して供給する気体供給源を含んで構成し、前記制御弁
を、前記気体吹き出し孔を前記気体供給源、又は、負圧
供給源に選択的に切替接続自在としてもよい。
【0017】この発明においては、カッター台とフィル
ムとが相対運動するとき、即ちカッターによりフィルム
をハーフカットする工程以外の、ハーフカット後にハー
フカッターが原位置に戻る過程、あるいはハーフカット
前にフィルムが通過していく過程で、カッター台の支持
平面からフィルムに気体を吹き付けて、フィルムが支持
平面に接触しないようにして、フィルムの損傷を防止し
ている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の例につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明に係る切断装置であるハー
フカッターを備えたフィルム張付装置10を示す。
【0020】このフィルム張付装置10は、基板搬送面
14Aに沿って複数の基板16を一定間隔で順次搬送す
る基板搬送装置14と、前述のような積層体フィルム1
2をロールにしてなるフィルムロール18と、このフィ
ルムロール18と一対のラミネーティングロール20
A、20Bとの間にフィルムロール18側から、ハーフ
カッター22、カバーフィルム剥離装置24、サクショ
ンロール26、フリー回転のガイドロール28A、28
B、フィルムガイドロール52をこの順で配置し、フィ
ルムロール18から巻き出した積層体フィルム12の、
カバーフィルム12Cを所定位置で、前記ハーフカッタ
ー22によって切断し、次に、カバーフィルム剥離装置
24によって、カバーフィルム12Cの切断線からこの
カバーフィルム12Cを連続的に剥離し、感光性樹脂層
12Bを露出させた状態で、前記一対のラミネーティン
グロール20A、20B間に送り込み、ここで、基板搬
送装置14によって搬送されてくる基板16の対応箇所
に露出された感光性樹脂層12Bが重なるようにして、
前記一対のラミネーティングロール20A、20Bによ
り熱圧着するものである。
【0021】ここで、前記積層体フィルム12における
透光性支持フィルム12Aは、帯電防止剤を、フィルム
成形過程で練り込む、あるいは、フィルム成形後にコー
ティングすることにより、帯電防止性を付与しておくこ
とが好ましい。
【0022】前記一対のラミネーティングロール20
A、20Bは、金属製ロールの外周に、シリコーンゴ
ム、あるいは表面がフッ素樹脂等の非粘着性被膜で被覆
されたシリコーンゴム等の弾性材料を設けて構成され、
又、ヒーター(図示省略)を内蔵し、装置の運転開始に
先立って、表面が100°〜150℃にまで加熱され、
運転中は常時回転されている。
【0023】前記ラミネーティングロール20A、20
Bの出側には、第1ニップロール30、フルカッター3
2、及び、第2ニップロール34が、ラミネーティング
ロール20A、20B側からこの順で基板搬送方向に配
置されている。
【0024】前記フィルムロール18の出側近傍には上
下一対のフリーロール36A、36Bが配置され、上側
のフリーロール36Aの上端と、前記サクションロール
26の上端とがほぼ同一水平面上に位置するようにされ
ている。
【0025】又、前記サクションロール26は、その表
面に多数の吸引孔(図示省略)が形成され、ここに印加
される負圧によって、巻き掛けられている積層体フィル
ム12を吸着し、前記フリーロール36A、36Bとの
間及びラミネーティングロール20A、20Bとの間で
積層体フィルム12に所定の張力を付与できるようにさ
れている。
【0026】なお、前記フィルムロール18に、トルク
モータ18Aによりフィルム巻取り方向のトルクがかけ
られた状態で積層体フィルム12が巻き出されることに
より、積層体フィルム12に引張力が発生するようにさ
れている。
【0027】又、前記フリーロール36Aには、ロータ
リエンコーダ38が接続され、積層体フィルム12がサ
クションロール26方向に送られるときのフリーロール
36Aの回転数に応じたパルスを制御装置40(図2参
照)に出力するようにされている。
【0028】前記ハーフカッター22は、図3、図4に
示されるように、前記サクションロール26とフリーロ
ール36Aとの間で水平に送られる積層体フィルム12
の送り面とほぼ一致する支持平面42Aを備えたカッタ
ー台42と、このカッター台42の上面に沿ってフィル
ム幅方向に往復動自在の一対のディスクカッター44
A、44Bとを有して構成され、これらカッター台42
及びディスクカッター44A、44Bを、積層体フィル
ム12と等速でその送り方向に移動させつつ、該ディス
クカッター44A、44Bをフィルム幅方向に移動し
て、積層体フィルム12の図において上面側のカバーフ
ィルム12Cを、透光性支持フィルム12Aを残して切
断するようにされている。
【0029】前記一対のディスクカッター44A、44
Bは、積層体フィルム12の送り方向に離間する平行な
鉛直面内にあるように、カッター支持装置45に支持し
て設けられ、両者間の距離は、図5に示されるように、
前記基板搬送面14A上を搬送される先行基板16の後
端と後行基板16の先端間の距離よりもわずかに大きく
なるようにされている。
【0030】前記ディスクカッター44A、44Bは、
それぞれ円盤状部材の外周に切刃を形成したものであ
り、この円盤を含む鉛直面に対して直交する前記支持平
面42A上の積層体フィルム12に対して切刃を押し付
けつつ、非回転状態に固定されたままカバーフィルム1
2Cを幅方向に切断するようにされている。
【0031】前記カッター台42はフィルム幅方向に長
く配置され、前記支持平面42Aには、前記ディスクカ
ッター44A、44Bの刃先を受ける、例えば合成樹脂
からなる棒状のカッター受け45A、45Bがフィルム
幅方向に埋込み配置されている。
【0032】前記カッター台42における支持平面42
Aには、図6に示されるように、前記カッター受け45
A、45B部分を除き、積層体フィルム12が通過する
範囲には、この積層体フィルム12に対して下方から、
例えば圧縮空気からなる圧縮気体を吹き付ける多数の気
体吹き出し孔43が形成されている。
【0033】この気体吹き出し孔43には、切替弁43
Aを介して気体供給源43Bと負圧源43Cが選択的に
接続されるようになっている。前記切替弁43Aは、前
記制御装置40によって、ハーフカッター22によるカ
バーフィルム12Cの切断中は負圧源43C側に、又ハ
ーフカッター22が切断終了後に原位置に戻る途中ある
いはハーフカットのために待機中に、気体供給源43B
側に接続されるようになっている。
【0034】ここで、前記気体吹き出し孔43から圧縮
気体を吹き出す際の圧力は、積層体フィルム12が支持
平面42Aに接触しないようにできる程度のわずかな吹
き出し量及び圧力でよい。
【0035】又、前記カッター台42の、積層体フィル
ム走行方向の両端角部42B、42Cは傾斜面又は円弧
状に面取りされている。
【0036】前記カッター台42及びディスクカッター
44A、44Bの、積層体フィルム送り方向の往復動は
ラックアンドピニオン機構46により、又、ディスクカ
ッター44A、44Bのフィルム幅方向の往復動は、一
軸ロボット48によってそれぞれなされ、これらラック
アンドピニオン機構46及び一軸ロボット48は、前記
制御装置40によって制御される。
【0037】前記ラックアンドピニオン機構46は、カ
ッター台42と一体の走行台49に取り付けられたラッ
ク46Aと、走行台49をフィルム送り方向、且つ、水
平に往復動自在に支持するレール46Bと、前記ラック
46Aと噛み合って、これをレール46Bに沿って駆動
するピニオン46Cと、を含んで構成されている。
【0038】前記走行台49上には前記一軸ロボット4
8が配置され、この一軸ロボット48は、前記走行台4
9上に水平に固定されたフィルム幅方向のレール部48
Aと、このレール部48A上を摺動する移動部材48B
と、この移動部材48Bに支持されると共に、前記カッ
ター支持装置45を支持する支持アーム48Cと、移動
部材48Bを駆動するボールねじ機構(図示省略)とを
有し、前記ディスクカッター44A、44Bを支持する
カッター支持装置45をフィルム幅方向に往復動するよ
うにされている。
【0039】ここで、前記ディスクカッター44A、4
4Bについては更に詳細に説明するが、これらは、図6
において左右反転した構造であるので、以下特に指定が
なければ、ディスクカッター44Aについて説明し、デ
ィスクカッター44Bについての説明に代えるものとす
る。
【0040】前記ディスクカッター44Aは、図6に拡
大して示されるように、前記カッター支持装置45に、
回転自在に支持された水平方向の回転軸68にこれと一
体回転可能に取付けられている。
【0041】前記カッター支持装置45は、前記支持ア
ーム48Cに支持された台車部76と、この台車部76
下側に支持され、中心に水平且つ積層体フィルム12の
走行方向と平行に長い支持孔78Aを有する保持部材7
8と、この保持部材78の前記支持孔78A内に円周方
向位置可変に保持された中空軸80と、この中空軸80
の内側の軸孔80Aとを備えている。
【0042】前記回転軸68は、ワンウェイベアリング
80B及び通常の軸受け80Cを介して前記中空軸80
における軸孔80A内に、該軸孔80Aと同軸的に回転
自在に支持されている。
【0043】図6の符号78Bは前記保持部材78に螺
合され、支持孔78A内に保持される前記中空軸80の
円周方向位置を固定するための止めねじを示す。
【0044】前記中空軸80における支持孔78Aから
突出した端部には偏心リング81が嵌合されている。前
記中空軸80の、前記ディスクカッター44A側の端部
における前記偏心リング81の外側には、ベアリング8
2を介して押圧ローラ84が該中空軸80に対して回転
自在に取り付けられている。
【0045】この押圧ローラ84は、前記ディスクカッ
ター44Aに隣接した位置で、該ディスクカッター44
Aが積層体フィルム12を切断する際に、この積層体フ
ィルム12を切断位置に隣接してカッター受け45Aに
押し付けるものである。
【0046】従って、中空軸80を保持部材の支持孔7
8A内で回転させたとき、偏心リング81及びこれに支
持される押圧ローラ84は、前記レール74及びカッタ
ー台42に対してその上下方向の位置が変化されること
になる。又、回転軸68に支持されるディスクカッター
44Aは、当然、カッター台42に対する位置が不変で
ある。
【0047】前記回転軸68は、中空軸80の軸孔80
Aから、ディスクカッター44Aと反対方向にも突出
し、その突出端部には、ラチェットホイール86が同軸
一体的に取り付けられている(図7参照)。
【0048】又、このラチェットホイール86に対し
て、図8に示されるように、時計方向に揺動されるとき
のみ該ラチェットホイール86に係合して一定角度これ
を送るためのラチェット爪88が設けられている。
【0049】このラチェット爪88は、前記ラチェット
ホイール86の更に外側位置で、前記回転軸68に僅か
な角度(ラチェットの2〜3歯分の角度)だけ揺動可能
に取り付けられている揺動板90の、図6、7、8にお
いて上側位置に配置されている。
【0050】前記ラチェット爪88は、前記揺動板90
に、ピン88Aによって揺動自在に支持されると共に、
爪先端と反対側の端部からばね88Bによって、図7に
おいて時計方向に付勢されることにより、ラチェットホ
イール86に噛み合うようにされている。
【0051】前記揺動板90は、図7に示されるよう
に、時計方向にばね92により付勢された状態でストッ
パピン94に当接して位置決めされている。
【0052】前記ばね92の、揺動板90と反対側の端
部及びストッパピン94は共に前記保持部材78に支持
され、この保持部材78は、前記台車部76から下向き
に設けられた支持壁77Aによってリニアガイド77B
を介して上下動可能に支持されている。又、保持部材7
8は、図9に示されるように、カッター支持装置45に
対してばね77Cを介して上下方向に弾力的に支持され
ている。
【0053】又、前記揺動板90には、一対の受動ピン
91A、91Bがその側面からディスクカッター44A
の回転軸68と平行に突出して設けられている。
【0054】前記受動ピン91Aは、図4において2点
鎖線で示されるように、ディスクカッター44Aのフィ
ルム切断動作の直前の待機状態における揺動板90より
も左側位置で、カッター台42上に配置されたドッグ9
6A方向(左方向)に移動されたとき、該ドッグ96A
に当接し、これにより揺動板90が図4、図7において
反時計方向に回され(図8参照)、ラチェット爪88が
今までかみ合ったラチェットホイール86の刃から離
れ、1歯分反時計方向の次の歯に移る。
【0055】次に、受動ピン91Aがドック96Aから
離れる方向(右方向)に移動するときラチェット爪88
を支持しているピン88Aとともに、元の位置(受動ピ
ン91Aがドック96Aにより押されていない位置)に
戻り、ラチェット爪88は、ラチェットホイール86を
時計方向に回す。
【0056】ラチェットホイール86が回されることで
ラチェットホイール86に固定されている回転軸68が
回る。更に回転軸68に固定されているディスクカッタ
ー44Aが回る。又、ディスクカッター44Bの受動ピ
ン91Aは図4の右側のドック96Bにより、同様に揺
動され得るようにされている。揺動板90は回転軸68
にドライベアリング90Aを介し、回転自在に設置され
ている。
【0057】図6の符号98は、前記中空軸80の一端
に同軸的に取り付けられた被動歯車、図7、図8の符号
98Aは前記被動歯車98と噛み合っていて、該被動歯
車98を中空軸80と共に支持孔78A内で回転させ、
偏心リング81の偏心量を調整できるようにされている
ピニオンを示す。
【0058】なお、前記カッター台42におけるカッタ
ー受け45A、45Bは、消耗部品であり、従来は、カ
ッター台42からカッター受け45A、45Bを取り外
して交換するようにしていたが、ライン内においてのカ
ッター受けの取り外し及び取り付け作業が煩雑であるの
で、本発明においては、カッター受け45A、45Bを
カッター台42と共に取り外し、予めライン外で準備さ
れた新しいカッター台42を取り付けるようにしてい
る。
【0059】前記カバーフィルム剥離装置24は、図
1、図10に示されるように、前記ハーフカッター22
とサクションロール26の間の位置で、積層体フィルム
12の下側に接触するフリーロール24A、24Bと、
サクションロール26に近い側の前記フリーロール24
Bに上方から離接自在のタッチロール24Cと、片面に
粘着層が形成され、その粘着層を図1において下側にし
て、前記タッチロール24Cに巻き掛けられた粘着テー
プ24Dと、この粘着テープ24Dの先端を巻き取る巻
取り装置24Eと、を備えている。
【0060】図1の符号24Fは、前記フリーロール2
4Aの上側位置で、自重により、フリーロール24Aと
共に積層体フィルム12を挟み込み、カバーフィルム1
2Cが上向きに引張られるときに積層体フィルム12が
浮き上がることを防止するためのニップロール、24G
は、粘着テープ24Dの供給源であるテープロール24
Hに巻取り方向のトルクを付与することによって、粘着
テープ24Dに張力を与えるためのテープブレーキ、2
4I、24Jは、タッチロール24Cと巻取り装置24
Eとの間で粘着テープ24Dを挟み込むニップロール、
24Lは、巻取り装置24Eにおける巻取りロールを駆
動するためのモータ、図6の符号24Mは、前記タッチ
ロール24Cをフリーロール24Bに離接自在に支持す
る揺動レバー、24Nは揺動レバー24Mを駆動するた
めのタッチシリンダをそれぞれ示す。
【0061】このタッチシリンダ24Nは、前記制御装
置40によって制御され、前記ハーフカッター22によ
って切断されたカバーフィルム12Cの、ディスクカッ
ター44A、44B間部分には粘着テープ24が接触し
ないようにし、且つ、ディスクカッター44Aの切断線
49A(図10において右側)から後側の部分に接触し
て、該切断線49Aからカバーフィルム12Cを剥離
し、次のディスクカッター44Bの切断線49Bまでの
間のカバーフィルム12Cに粘着テープ24Dを粘着さ
せ、これをニップロール24I、24Jを経て巻取り装
置24Eにより巻き取ることにより、感光性樹脂層12
Bから剥離するようにされている。
【0062】従って、透光性支持フィルム12A上に
は、図5、図10に示されるように、基板16の搬送ピ
ッチと等しいピッチで、ディスクカッター44A、44
B間に等しい長さのカバーフィルム12Cが残されるこ
とになる。
【0063】なお、タッチロール24Cはフリーロール
24Bの頂点よりもわずかに、図において右側にずれた
位置でカバーフィルム12Cを押圧するようにされてい
る。これは、粘着テープ24Dとカバーフィルム12C
との接触面積を大きくするためである。
【0064】図10の符号24Pはニップロール24I
を揺動自在に支持するレバー、24Qは、レバー24P
を、ニップロール24Iがニップロール24Jに圧接す
る方向に付勢するためのばね、24Rはガイドロール、
図1の符号24Sは、粘着テープ24Dに剥離されたカ
バーフィルム12Cが付着しているか否かを確認するた
めの剥離確認センサをそれぞれ示す。
【0065】又、図1の符号25は静電気除去装置を示
す。この静電気除去装置25は、非接触又は接触によ
り、前記カバーフィルム12C剥離直後に、積層体フィ
ルム12の静電気を除去するものであり、非接触式で
は、放電ブラシを接近して配置したもの、イオン風を吹
き付けるもの等があり、接触式では除電ローラを接触さ
せるもの等がある。
【0066】前記一対のラミネーティングロール20
A、20Bのうち、上側のラミネーティングロール20
Aは、ロールクランプシリンダ50によって、下側のラ
ミネーティングロール20Bに押圧される「閉」位置、
及び、両者間を通る基板16及び積層体フィルム12に
非接触となり得るように上方に離間した「開」位置との
間で駆動されるようになっている。
【0067】前記第1及び第2ニップロール30、34
は、それぞれ第1クランプシリンダ30A、第2クラン
プシリンダ34Aによって下側の搬送ロール15Aに対
して上方から離接自在とされ、搬送ロール15Aとの間
に積層体フィルム12又は積層体フィルム12と基板1
6を挟み込んだとき、搬送ロール15Aの回転によって
これらを図1において右方向に搬送できるようにされて
いる。
【0068】図1の符号15Bは、ラミネーティングロ
ール20A、20Bの前後に配置され、前記搬送ロール
15Aと同期して等速で回転される搬送ロールを示す。
【0069】前記フルカッター32は、前記第1及び第
2ニップロール30、34との間の位置で、基板搬送装
置14によって搬送される基板と同期して移動しつつ、
各基板間の位置で積層体フィルム12をその幅方向に切
断するものである。
【0070】フルカッター32は、基板搬送面14Aの
下側に沿って基板搬送方向に同期して移動すると共に、
反対方向に戻るように往復動されるカッター台32A
と、このカッター台32Aと共に基板搬送方向に往復動
し、且つ、基板搬送面14Aに沿って搬送される基板1
6に対してカッター台32Aが同期して走行する間に、
フィルム幅方向に走行して、カッター台32Aとの間で
積層体フィルム12を切断するカッター刃32Bと、こ
のカッター刃32Bを基板幅方向に走行させるための走
行駆動装置32Cと、前記カッター台32A、カッター
刃32B、走行駆動装置32Cを、基板搬送方向に同期
して走行(往動)させるラックアンドピニオン機構(図
示省略)、及び、急速に復動させる走行シリンダ32D
と、を備えて構成されている。
【0071】なお、復動時には、上記ピニオンと駆動モ
ータとの間のクラッチ(ともに図示省略)が切られるよ
うになっている。
【0072】図1の符号54は、ラミネーティングロー
ル20A、20Bの入側で、ガイドロール28Bとフィ
ルムガイドロール52との間の位置に配置され、積層体
フィルム12を加熱するためのフィルムヒータを示す。
前記フィルムガイドロール52は、前記フィルムヒータ
54とラミネーティングロール20Aとの間の位置でエ
アシリンダ52Aにより上下動自在に支持され、下降時
に積層体フィルム12のフィルムパスを、前記一対のラ
ミネーティングロール20A、20Bの両方に非接触と
なる中立位置に変更すると共に、ラミネーティングロー
ル20A、20Bによりフィルム張付動作中は上昇され
て積層体フィルム12と非接触となるようにされてい
る。
【0073】又、前記ガイドロール28Bは、本体フレ
ーム(図示省略)側に上下方向に形成された長孔29A
に、ボルト29Bを介して支持され、上下方向位置を変
更することにより、積層体フィルム12のラミネーティ
ングロール20Aへの巻き付け角を調整できるようにさ
れている。
【0074】前記基板搬送面14Aの下側には、前記ラ
ミネーティングロール20A、20Bの入側近傍位置に
基板後端センサを兼ねる後続基板スタートセンサ56及
びこれより上流側に離間した位置に基板先端センサを兼
ねる基板待機センサ58が、更に、後続基板スタートセ
ンサ56の上流側に基板搬送面14Aの一部を構成する
フリーロール59が配置されている。
【0075】図1の符号60は、基板搬送装置14にお
けるコンベアロール14C及びその上流の搬送ロール列
14Bを駆動するためのコンベアロール駆動用のサーボ
モータ、62は、コンベアロール14Cとの間に基板1
6を挟み込んで基板の搬送を安定させるためのニップロ
ール、62Aは、ニップロール62を開閉させるための
シリンダ、64は、基板搬送面14A上を搬送中の基板
16が過剰に温度低下しないように加熱するための保温
ヒータをそれぞれ示す。
【0076】前記基板搬送面14Aに沿って、前記保温
ヒータ64の上流側には、基板幅寄せ装置(図示省略)
が配置され、更に上流側には基板ヒータ(図示省略)が
配置されている。
【0077】ここで、前記第1、第2ニップロール3
0、34及び、ニップロール62は金属性ロールの外周
に、シリコーンゴム、あるいは表面がフッ素樹脂等の非
粘着性被膜で被覆されたシリコーンゴム等の弾性材料を
設けて構成されている。
【0078】前記ニップロール62は、前記基板待機セ
ンサ58が基板の先端を検出したときの出力信号に基づ
いて、前記制御装置40を介して、シリンダ62Aによ
って下降され、コンベアロール14Cとの間で基板16
を挟持できるようにされている。
【0079】前記サーボモータ60は後続基板スタート
センサ56が、基板搬送面14A上に送り込まれた基板
の先端を検出したとき、制御装置40により速度「零」
とされ、一時基板を停止させ、次に、基板16が積層体
フィルム12と同期するようなタイミング及び速度で回
転されるようになっている。
【0080】なお、前記ラミネーティングロール20
A、20Bよりも下流側の搬送ロール15Aと、上流側
のコンベアロール14C及び搬送ロール列14Bとは相
互に別個独立して、その回転、停止を制御装置40によ
り制御されるようになっている。
【0081】又、前記サクションロール26の負圧は、
ガイドロール28Aに加わる力をロードセル27により
検出して、この検出値、即ち積層体フィルム12にかか
る張力が一定になるように制御装置40により調整され
る。
【0082】図1の符号18Bは、フィルムロール18
のフィルム残量センサ、24Tは巻き取り装置24Eに
おけるフィルム巻き取り量センサを示す。これらのセン
サ18B、24Tはともに、ロールの半径方向に複数の
光センサを配置してなるラインセンサであり、フィルム
残量、フィルム巻き取り量に対応して信号を出力するよ
うにされている。
【0083】次に、上記フィルム張付装置10におい
て、積層体フィルム12の先端をフィルムロール18か
ら巻き出してラミネーティングロール20A、20B間
に通してセットする過程について説明する。
【0084】積層体フィルム12の巻き出しに先立ち、
前記カバーフィルム剥離装置24のタッチロール24C
は、カバーフィルム12Cに接触しない位置としてお
き、又、前記フィルムガイドロール52は、エアシリン
ダ52Aにより下降させ、積層体フィルム12がラミネ
ーティングロール20A、20Bに非接触となる位置に
しておく。又、トルクモータ18AをONとし、積層体
フィルム12の巻き出し時に引張力が生じるようにして
おく。
【0085】更に、フィルムヒータ54、前記保温ヒー
タ64を所定温度に昇温させ、又、その上流側の基板ヒ
ータにより基板16を所定温度(100〜150℃)に
加熱しておき、ラミネーティングロールロール20A、
20Bも同程度に昇温させると共に常時回転状態として
おく。
【0086】フィルムロール18から巻き出した積層体
フィルム12の先端は、図10に示されるように、予め
開かれているラミネーティングロール20A、20B間
を通って第1及び第2ニップロール30、34の位置ま
で引張り、この状態で第1及び第2クランプシリンダ3
0A、34Aにより、第1、第2ニップロール30、3
4を下降させて、搬送ロール15Aとの間に挟み込む。
【0087】フィルム張付作業の開始に際しては、ラミ
ネーティングロール20A、20Bの下流側の搬送ロー
ラ15A、サクションロール26を駆動させ、積層体フ
ィルム12をフィルムロール18から巻き出して送りを
かける。
【0088】同時に、ハーフカッター22を積層体フィ
ルム12と同期して走行させつつ、ディスクカッター4
4A、44Bをフィルム幅方向に駆動し、カバーフィル
ム12Cを切断する。
【0089】前記ハーフカッター22が積層体フィルム
12と同期したとき、前記切替弁43Aを負圧源43C
側に切り替えて、気体吹き出し孔43に負圧を印加し、
これによって支持平面42A上に積層体フィルム12を
吸着した状態で、該積層体フィルム12と等速で走行さ
せる。
【0090】従って、積層体フィルム12が支持平面4
2A上に確実に吸引固定された状態でディスクカッター
44A、44Bにより、そのカバーフィルム12Cが切
断される。
【0091】なお、このとき、ディスクカッター44
A、44Bによるカバーフィルム12Cの切断を完全に
するためには、ディスクカッター44A、44Bを感光
性樹脂層12Bも切断し、更に透光性支持フィルム12
Aにもわずかに食い込むようにするとよい。
【0092】又、ディスクカッター44A、44Bは、
回転軸68を介して、ラチェットホイール86と、回転
方向に一体的にされているので、ラチェットホイール8
6がラチェット爪88によって、図7において反時計方
向での揺動を阻止された状態であり、更に、ワンウェイ
ベアリング80Bにより、回転軸68もフィルム切断時
に回転されることがない。
【0093】ディスクカッター44A、44Bは、図
4、図7において左方向に移動して積層体フィルム12
を切断した後、受動ピン91Aがドッグ96Aに押され
てから離れるとき、ディスクカッター44Aが、ラチェ
ットホイール86の1刃分だけ時計方向に回る。又、右
方向に原位置に戻る際に、右方向に、ディスクカッター
44B側の揺動板90の受動ピン91Aがドッグ96B
に当接するまで移動される。
【0094】これによって、揺動板90が図7において
ばね92に抗して反時計方向に揺動される。このとき、
ラチェット爪88がラチェットホイール86の1歯分だ
け揺動される。
【0095】次に、カッター支持装置45が図7の位置
に戻るとき、揺動板90はばね92によって時計方向に
戻され、このときにラチェット爪88によってラチェッ
トホイール86がその1歯分だけ時計方向に揺動され
る。
【0096】従って、このディスクカッター44A、4
4Bは1回の切断のための往復動毎に各1回ラチェット
ホイール86の1歯分だけ揺動され、切り刃における積
層体フィルム12を切断する部位が僅かにずらされるこ
とになる。
【0097】以上のような工程を繰り返して、積層体フ
ィルム12を1回切断する毎にディスクカッター44
A、44Bをラチェットホイール86の1歯分だけ揺動
させ、その切り刃16A、18Aが積層体フィルム12
を切断する部位を僅かずつずらしていく。
【0098】なお、上記実施形態の例では、1回の切断
毎にラチェットホールを回転させているが、これは、適
宜回数、例えば5回に1回、10回に1回等でもよい。
【0099】ディスクカッター44A、44Bによるカ
バーフィルム12Cの切断が終了した後は、ハーフカッ
ター22の、積層体フィルム12と同期した走行が停止
される。このとき、前記切替弁43Aは制御装置40に
よって、負圧源43Cから気体供給源43Bに切り替え
られ、気体吹き出し孔43から圧縮気体が吹き出され
る。
【0100】この圧縮気体の吹き出しによって、積層体
フィルム12は支持平面42Aから迅速に離間して、ラ
ミネーティングロール20A、20B方向に送られるこ
とになる。
【0101】ハーフカッター22は、原位置に戻るが、
この過程では、前記支持平面42Aの気体吹き出し孔4
3から圧縮気体が吹き出されるので、該支持平面42A
と積層体フィルム12の走行面が同一であっても、積層
体フィルム12が支持平面42Aと接触することがな
い。従って、支持平面42Aとの相対運動による損傷が
生じることがない。
【0102】又、カッター台42の、フィルム送り方向
両端角部42B、42Cは、面取り又は円弧状に形成さ
れているので、この部分で、積層体フィルム12が損傷
されることがない。
【0103】前記ハーフカッター22によるカバーフィ
ルム12Cの切断線の位置は、ロータリエンコーダ38
から出力されるパルス信号の数によって分かり、又、こ
のパルス信号によって図1において右側のディスクカッ
ター44Aによる切断線49Aが、前記カバーフィルム
剥離装置24におけるタッチロール24Cの位置に到達
するタイミングが分かる。
【0104】従って、このタイミングで制御装置40に
より、タッチシリンダ24Nを介してタッチロール24
Cを下降させ、該タッチロール24Cに巻き掛けられて
いる粘着テープ24Dの粘着面のカバーフィルム12C
への押付けを前記ディスクカッター44Aによる切断線
49Aの直前位置から開始する。
【0105】このため、カバーフィルム12Cは、前記
ディスクカッター44Aによる切断線49Aの位置から
剥離が開始され、粘着テープ24Dと共に巻取り装置2
4Eに巻き取られる。
【0106】ハーフカッター22による次の切断によっ
て生じた、ディスクカッター44Bによる切断線49B
がタッチロール24Cの位置に到達する直前に、制御装
置40によってタッチロール24Cは積層体フィルム1
2から離間する方向に駆動され、粘着テープ24Dに粘
着したカバーフィルム12Cは、ディスクカッター44
Bによる切断線位置で積層体フィルム12から離れる。
【0107】これにより、ディスクカッター44A、4
4Bによる切断線49A、49B間部分のカバーフィル
ム12Cは、剥離されることなく透光性支持フィルム1
2A及び感光性樹脂層12B上に残され、サクションロ
ール26を経てラミネーティングロール20A、20B
方向に送られる。
【0108】前記最初の切断によるカバーフィルム12
C上のディスクカッター44Aによる切断線49Aが、
ラミネーティングロール20A、20Bに接近する前に
基板幅寄せ装置を経て保温ヒータ64下方の搬送ローラ
列14B上に先頭の基板16を搬送しておく。基板16
の先端が基板待機センサ58により検出されると、基板
16の先端に合致するタイミングでニップロール62が
制御装置40により下降されて基板16をコンベアロー
ル14Cとの間に挟持する。
【0109】搬送ロール列14B及びコンベアロール1
4Cはサーボモータ60により、搬送速度「零」とされ
た後、前記カバーフィルム12C上の切断線49Aが先
頭基板16の送り方向先端からわずかに後ろ寄りの位置
に一致するタイミング及び速度で積層体フィルム12に
同期して基板16が基板搬送装置14によりラミネーテ
ィングロール20A、20B間に送り込まれる。
【0110】この先頭の基板16の先端部分が、ラミネ
ーティングロール20A、20Bに到達するタイミング
は、前記基板待機センサ58の位置とラミネーティング
ロール20A、20B間の距離、及び、サーボモータ6
0による搬送速度との関係から割り出される。
【0111】又、このようにして割り出された基板16
の先端が、ラミネーティングロール20A、20Bに到
達するタイミングで、ロールクランプシリンダ50によ
って上側のラミネーティングロール20Aが下降され、
下降したラミネーティングロール20Aと下側のラミネ
ーティングロール20B間に先頭の基板16の先端が積
層体フィルム12と共に挟み込まれ、且つラミネーティ
ングロール20A、20Bの回転によって、熱圧着され
つつ、図1において右方向に送られる。
【0112】上記上側のラミネーティングロール20A
を下降するタイミングで、前記フィルムガイドロール5
2は図1において積層体フィルム12から離間する方向
(上方)に駆動される。これによって、積層体フィルム
12はラミネーティングロール20A、20Bによって
挟持されるようになる。
【0113】なお、上記実施の形態の例においては、デ
ィスクカッターは一対設けられ、カバーフィルム12C
を同時に2箇所で切断するようにしているが、本発明は
これに限定されるものでなく、1個のディスクカッター
を、ハーフカッター22を積層体フィルム12に同期し
て1回走行させる毎に2回、例えば1往復で2回切断す
るようにしてもよい。
【0114】又、カバーフィルム12Cの切断手段とし
て、ディスクカッターに限定されるものでなく、ナイフ
カッター、等の他の切断手段であってもよい。
【0115】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、積
層体フィルムに同期して走行しつつカバーフィルムを切
断するハーフカッターにおいて、カッター受けとなる支
持平面と積層体フィルムとの摩擦を防止して、該積層体
フィルムの損傷を低減させることができるという優れた
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルム切断装置を備えたフィル
ム張付装置を示す一部ブロック図を含む略示側面図
【図2】同フィルム張付装置における制御系を示すブロ
ック図
【図3】本発明の実施の形態の例に係るフィルム切断装
置を拡大して示す正面図
【図4】同側面図
【図5】同フィルム切断装置による切断位置と基板との
位置関係を拡大して示す側面図
【図6】同フィルム切断装置の要部を拡大して示す断面
【図7】図6のVII-VII 線に沿う側面図
【図8】同フィルム切断装置の作用を示す図7と同様の
側面図
【図9】図7のIX-IX 線に沿う断面図
【図10】上記フィルム張付装置におけるカバーフィル
ム剥離装置の作用を拡大して示す略示側面図
【符号の説明】
10…フィルム張付装置 12…積層体フィルム 12A…透光性支持フィルム 12B…感光性樹脂層 12C…カバーフィルム 14…基板搬送装置 14A…基板搬送面 16…基板 18…フィルムロール 20A、20B…ラミネーティングロール 22…ハーフカッター 40…制御装置 42…カッター台 42A…支持平面 42B、42C…角部 43…気体吹き出し孔 43A…切替弁 43B…気体供給源 43C…負圧源 44A、44B…ディスクカッター 45…カッター支持装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下向きの切刃を形成してなるカッターと、
    このカッターを支持するカッター支持装置と、前記カッ
    ターを含む面に対して略直角に交叉すると共に、略水平
    のフィルム長手方向送り面に沿う支持平面上にフィルム
    を支持するカッター台と、前記カッター支持装置を、前
    記カッター台上のフィルムに前記カッターの切刃を押し
    付けつつ、前記カッターを含む面と平行に、前記支持平
    面に沿ってフィルム幅方向に駆動して、該フィルムの厚
    さ方向少なくとも一部を切断させるカッター駆動装置
    と、前記カッターによるフィルム切断中に、このカッタ
    ー、カッター支持装置、カッター台、及びカッター駆動
    装置を、前記フィルムの長手方向の送りに同期して同方
    向に、且つ、反対方向に往復動自在に支持するカッター
    同期駆動装置と、を有してなり、前記カッター台の支持
    平面に、このカッター台と前記フィルムとの相対運動の
    間、フィルムに気体を吹き付けてカッター台との接触を
    抑制する気体吹き出し手段を設けたことを特徴とするフ
    ィルム切断装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記気体吹き付け手段
    は、前記支持平面に形成された多数の気体吹き出し孔、
    及び、この気体吹き出し孔に圧縮気体を制御弁を介して
    供給する気体供給源を含んで構成され、前記制御弁は、
    前記気体吹き出し孔を前記気体供給源、又は、負圧供給
    源に選択的に切替接続自在とされたことを特徴とするフ
    ィルム切断装置。
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