JPH11129157A - 研削加工システム - Google Patents

研削加工システム

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JPH11129157A
JPH11129157A JP31153497A JP31153497A JPH11129157A JP H11129157 A JPH11129157 A JP H11129157A JP 31153497 A JP31153497 A JP 31153497A JP 31153497 A JP31153497 A JP 31153497A JP H11129157 A JPH11129157 A JP H11129157A
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JP
Japan
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workpiece
grinding
stopper
burnishing
deburring
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JP31153497A
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Yukimasa Nakamura
幸正 中村
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Seiko Seiki KK
Original Assignee
Seiko Seiki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 研削加工後に他の処理が必要な際に、他の処
理に伴って生ずる設備にかかるイニシャルコストやラン
ニングコストの軽減化、およびその設備の設置スペース
の軽減化が実現できる研削加工システムを提供するこ
と。 【解決手段】 工作物を研削装置2に供給する工作物供
給装置1と、研削装置2と、研削加工され工作物を寸法
測定装置4に搬送する搬送装置3と、工作物の寸法を測
定する寸法測定装置4と、工作物のバニシング加工を行
うバニシング装置5と、工作物のバリ取り加工を行うバ
リ取り装置6と、工作物の等級選別を行う選別装置7と
を備えている。寸法測定装置4からバニシング装置5、
バリ取り装置6を経て選別装置7に至るまでの間の搬送
は、工作物の自重を利用して落下搬送させる落下シュー
ト8により行う。従って、落下シュート8を各装置で共
通に利用できる上に、工作物を搬送するための駆動源が
省略できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、砥石を高速回転さ
せて工作物や工具などを研削加工したのち、所定の処理
を行うことができる研削加工システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、研削盤による研削加工を終えた工
作物について、必要に応じて寸法測定、バリ取り加工、
またはバニシング加工などの各処理を行う場合がある。
この場合には、研削盤のほかにバリ取り加工を行うバリ
取り装置やバニシング加工を行うバニシング装置などの
独立した装置を別個に設置し、その各加工処理を各装置
で行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のよう
に、研削加工後に他の加工処理を行う場合には、その加
工処理に応じた独立の各装置を別個に設置する必要があ
るので、設備全体のイニシャルコストやランニングコス
トが嵩む上に、その各装置を設置するために広いスペー
スを必要とするという問題がある。さらに、各装置を独
立して配置するために、工作物を各装置間で搬送したり
その受渡しのための人手や設備が必要になるという問題
がある。
【0004】そこで、本発明は、研削加工後に他の処理
を必要とする場合に、その他の処理に伴って生ずる設備
にかかるイニシャルコストやランニングコストの軽減
化、およびその設備の設置スペースの軽減化などが実現
できる研削加工システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、工作物の研削加工を行う研削加工手段と、この研削
加工手段で加工済みの工作物を自重により落下させる落
下搬送手段と、この落下搬送手段の落下搬送途中に配置
され、落下途中の工作物を1個ずつ捕獲して位置決め固
定する少なくとも1つのストッパ手段と、このストッパ
手段に対応して配置され、ストッパ手段により捕獲され
た前記工作物の後処理を行う後処理手段と、この後処理
手段で後処理後の加工物を所定の基準により選別する選
別手段とを備えたことにより、前記目的を達成する。
【0006】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
研削加工システムにおいて、前記後処理手段は、加工物
の寸法測定を行う寸法測定手段と、加工物のバリ取りを
行うバリ取り手段または加工物のバニシング加工を行う
バニシング加工手段のうちの少なくとも1つの手段を備
えたことにより、前記目的を達成する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1ないし図5を参照して詳細に説明する。図1
は、本発明の実施の形態の研削加工システムの全体構成
を示す斜視図である。この研削加工システムは、図1に
示すように、工作物(被加工物)を研削装置2に供給す
る工作物供給装置1と、この工作物供給装置1により供
給される工作物を研削加工する研削装置2と、この研削
装置2により研削加工され工作物を寸法測定装置4に向
けて搬送する搬送装置3と、この搬送装置3で搬送され
た工作物の寸法を測定する寸法測定装置4と、この寸法
測定装置4で測定した工作物のバニシング加工を行うバ
ニシング装置5と、このバニシング装置5で加工済みの
工作物のバリ取り加工を行うバリ取り装置6と、このバ
リ取り装置6で加工済みの工作物の等級選別を行う選別
装置7とを備えている。
【0008】さらに、この研削加工システムでは、寸法
測定装置4からバニシング装置5、バリ取り装置6を経
て選別装置7に至るまでの間の搬送は、工作物の自重を
利用して落下搬送させる落下シュート8を備えている。
この落下シュート8の落下搬送路の途中には、寸法測定
装置4、バニシング装置5、およびバリ取り装置6で各
処理を行うために、落下途中の工作物を1個ずつ捕獲し
て位置決め固定するためのストッパが配置されている。
この各ストッパの詳細については、後述する。ここで、
上述の加工対象である工作物は、例えば自動車のガソリ
ンノズルやインジェクションノズルなどである。
【0009】工作物供給装置1は、工作物を1つずつ整
列して排出するパーツフィーダ11を備え、このパーツ
フィーダ11の排出口は、工作物が自重により落下する
搬送路12aの入口に接続されている。この搬送路12
aの排出口は、エアシリンダ13により空気搬送するダ
クト状の搬送路12bの入口に接続されている。さら
に、搬送路12bの排出口側には、ローダ14が配置さ
れている。ローダ14は、工作物を研削装置2の主軸ユ
ニット20の軸に装着されるダイヤフラムチャック21
に供給したり、またはダイヤフラムチャック21から工
作物を排出する機能を有する。すなわち、ローダ14は
回動軸141を備え、この回動軸141がテーブル14
2上に、ロータリアクチュエータ144により回動自在
に取付けられている。テーブル142は、エアシリンダ
143により回動軸141の軸方向に移動自在に構成さ
れる。
【0010】また、回動軸141の先端には、供給アー
ム145と排出アーム146とが所定の角度をもって固
定されている。この供給アーム145と排出アーム14
6とは、その基部側を共通にし、この共通部分が回動軸
141の先端に固定されている。供給アーム145は、
その先端部で搬送路12bの排出口まできた加工前の工
作物を吸着し、研削装置2のダイヤフラムチャック21
に供給する。また、排出アーム146は、研削装置2で
研削加工後の工作物を、その先端部でダイヤフラムチャ
ック21から吸着して搬送装置3の上昇搬送路31の入
口に供給する。
【0011】研削装置2は、主軸ユニット20と砥石用
スピンドル22とを備えている。主軸ユニット20は、
モータにより回転自在な主軸を備え、この主軸の先端に
工作物を掴むためのダイヤフラムチャック21が装着さ
れている。砥石用スピンドル22は、その先端に研削加
工用の砥石が装着されている。この砥石用スピンドル2
2は、第1テーブル23上に移動自在に配置され、第1
テーブル23は第2テーブル上24に移動自在に配置さ
れ、さらに第2テーブル24は基台25上に配置されて
いる。従って、砥石スピンドル22は、左右方向および
前後方向に移動自在である。
【0012】搬送装置3は、工作物をいったん上昇させ
る上昇搬送路31と、この上昇搬送させた工作物を水平
搬送させる水平搬送させる水平搬送路32と、この水平
搬送路32の終端部に設けて工作物の搬送方向を反転す
る反転部36とにより構成され、この反転部36の排出
側が落下シュート8の入口側に接続されている。上昇搬
送路31は、ダクトからなり、エアシリンダ34の上下
動作により工作物がそのダクト内を搬送するように構成
されている。水平搬送路32は、ダクトからなり、エア
シリンダ35の往復動作によりそのダクト内を搬送する
ように構成されている。
【0013】寸法測定装置4は、工作物の加工部の所定
の寸法を測定するものであり、例えば、電気マイクロメ
ータから構成され、測定ゲージを加工物の測定部分に接
触させることにより寸法測定ができるようになってい
る。バニシング装置5は、後述のように落下シュート8
の途中に位置決めされる加工物に対して、加工刃が前進
することにより加工物に所定の加工を行うことができる
ようになっている。バリ取り装置6は、後述のように落
下シュート8の途中に位置決めされる加工物に対して、
ブラシが前進することにより加工物の所定のバリ取りを
行うことができるようになっている。
【0014】選別装置7は、図1に示すように、落下シ
ュート8の終端と接続するベルトコンベア71を備え、
このベルトコンベア71の前方側には、ベルトコンベア
71に沿って選別される工作物を収納する4個の収納箱
72が配置されている。ベルトコンベア71の後方側で
あって、各収納箱72の対向する位置には、ベルトコン
ベア71で搬送中の工作物を収納箱72に落下選別させ
るための選別用エアシリンダ73が配置されている。な
お、図1では、選別用エアシリンダ73は、その一部に
ついてのみ描かれている。
【0015】次に、落下シュート8の詳細について、図
2〜図4を参照して説明する。図2は、落下シュート8
の正面図であり、図3は、図2のA−A線の断面を示す
図であり、図4は落下シュート8の各ストッパ片が開い
た状態を示す正面図である。落下シュート8は、図2お
よび図3に示すように、前プレート81と後プレート8
2とを備え、後プレート82の表面側に長さ方向に向け
て断面が凹状の溝83を設け、この溝83を前プレート
81が塞ぐことにより、その溝83と前プレート81と
により閉じられた空間を形成し、この空間を工作物が自
重によりその姿勢を規制されて落下できる落下搬送路8
4としている。
【0016】落下シュート8には、図1に示すように、
工作物の落下方向に沿って上側から下側に、寸法測定装
置4、バニシング装置5、バリ取り装置6、および選別
装置7が順次配置されている。そして、落下シュート8
の落下搬送路84の途中には、工作物が落下する際に一
時的にストックするストック用ストッパ88が設けられ
ているとともに、寸法測定装置4、バニシング装置5、
およびバリ取り装置6で所定の各処理を行うために、落
下する工作物を1個ずつ一時的に捕獲して位置決め停止
するためのストッパが設けられている。すなわち、寸法
測定装置4に対応する位置には測定用ストッパ85、バ
ニシング装置5に対応する位置にはバニシング加工用ス
トッパ86、バリ取り装置6に対応する位置にはバリ取
り用ストッパがそれぞれ設けられている。
【0017】ストック用ストッパ88は、図2に示すよ
うに、落下搬送路84の左右に、軸882、882を中
心に回動自在に配置される左右一対のストッパ片88
1、881から構成される。このストッパ片881、8
81の位置する前プレート81には、長孔811が穿設
されている。各ストッパ片881は、その先端部の下端
側に、工作物Aを支持する支持部が突設され、その後端
部は引っ張りプリング884を介して後プレート82に
支持されている。また、ストッパ片881、881の後
端部の端面には、ピン885、885が係止するように
なっている。このピン885、885は、後プレート8
2の左右に長さ方向に配置される案内部材821、82
1に案内されて上下方向に移動自在なピン固定部材82
3、823に固定されている。
【0018】このような構成からなるストック用ストッ
パ88では、ピン885、885が上下に移動し、図2
に示すように、最下位の位置にあるときには、ストッパ
片881、881が閉じた状態になり、ストッパ片88
1、881の支持部の2点により、工作物Aを支持でき
る。一方、ピン885、885が、図4に示すように、
最上位の位置にあるときには、ストッパ片881、88
1は引っ張りスプリング884、884の引っ張り力に
より開いた状態になり、ストッパ片881、881の支
持部により支持されている工作物Aは自重により落下す
る。このとき、次の工作物Aは、図4に示すように、ス
トッパ片881、881の先端側の上側端面で支持され
て落下が防止される。
【0019】測定用ストッパ85は、図2に示すよう
に、落下搬送路84の左右に、軸852、852を中心
に回動自在に配置される左右一対のストッパ片851、
851から構成される。このストッパ片851、851
の位置する前プレート81には、ほぼ円形の孔812が
穿設され、この孔812を介して寸法測定装置4の測定
ゲージが出入りできるようになっている。ストッパ片8
51、851は、その先端部に、工作物Aを支持する支
持部853、853が突設され、その後端部は引っ張り
プリング854、854を介して後プレート82に支持
されている。また、ストッパ片851、851の後端部
の下端面には、ピン855、855が係止するようにな
っている。このピン855、855は、後プレート82
の左右に長さ方向に配置される案内部材821、821
に案内されて上下方向に移動自在なピン固定部材82
3、823に固定されている。
【0020】ストッパ片851、851の先端側の左右
には、その先端側の位置を調整するための調整具85
6、856が配置されている。この調整具856、85
6は、ストッパ片851、851の先端側の端面と係止
するピン857、857を有し、このピン857、85
7が圧縮スプリング858、858により常時前方に付
勢されている。そして、ピン857の出入りはつまみ8
59、859により手動で調整できるようになってい
る。
【0021】さらに、ストッパ片851、851の支持
部853、853により指示される工作物Aの支持位置
の後プレート82には、図4に示すように、通孔824
が穿設されている。また、この通孔824の上側には、
図4に示すように、多角形の小プレート826が、左右
一対のスプリング825、825により、後プレート8
2に弾性支持されている。また、ストッパ片851、8
51の位置する場所の前プレート82の背面側には、図
1に示すように、エアシリンダ90が取り付けられてお
り、このエアシリンダ90が通孔824を介して、スト
ッパ片851、851に支持される加工物Aを押し込ん
で、加工物Aを小プレート826に押しつけることがで
きるようになっている。
【0022】このような構成からなる測定用ストッパ8
5では、図2に示すように、通常、調整具856、85
6のピン857、857により、ストッパ片851、8
51が閉じた状態にあり、ストッパ片851、851の
支持部853、853により、工作物Aが支持できる状
態にある。そして、寸法測定装置4により寸法測定をす
る場合には、ストッパ片851、851に支持される工
作物Aは、エアシリンダ90により小プレート826の
平面に押付けられた状態になるので、この状態で寸法測
定装置4の測定ゲージにより寸法測定ができる。
【0023】バニシング加工用ストッパ86は、図2に
示すように、落下搬送路84の左右に、軸862、86
2を中心に回動自在に配置される左右一対のストッパ片
861、861から構成される。このストッパ片86
1、861の位置する前プレート81には、長孔813
が穿設され、この長孔813を介してバニシング装置5
の刃物が出入りできるようになっている。ストッパ片8
61、861は、その先端部に、工作物Aを支持する支
持部863、863が突設され、その後端部は引っ張り
プリング864、864を介して後プレート82に支持
されている。また、ストッパ片861、861の後端部
の下端面には、ピン865、865が係止するようにな
っている。このピン865、865は、後プレート82
の左右に長さ方向に配置される案内部材821、821
に案内されて上下方向に移動自在なピン固定部材82
7、827に固定されている。
【0024】ストッパ片861、861の先端側の左右
には、その先端側の位置を調整するための調整具86
6、866が配置されている。この調整具866、86
6は、ストッパ片861、861の先端側の端面と係止
するピン867、867を有し、このピン867、86
7が圧縮スプリング868、868により常時前方に付
勢されている。そして、ピン867の出入りはつまみ8
69、869により手動で調整できるようになってい
る。さらに、ストッパ片861、861の支持部86
3、863により支持される工作物Aの支持位置の後プ
レート82には、通孔が穿設されている。また、ストッ
パ片861、861の位置する場所の後プレート82の
背面側には、図1に示すように、エアシリンダ91が取
り付けられており、このエアシリンダ91が上記の通孔
を介し、加工時に、加工物Aを前プレート81側に押し
付けることができるようになっている。
【0025】バリ取り用ストッパは、図1に示すよう
に、落下シュート8のエアシリンダ92が配置される位
置に設けられるが、バニシング加工用ストッパ86と同
様の構成であるので、その説明は省略する。なお、スト
ック用ストッパ88のピン885、測定用ストッパ85
のピン855、およびバニシング加工用ストッパ86の
ピン865は、これらが連動して上下できるようになっ
ている。
【0026】次に、この実施の形態の制御系の構成につ
いて、図5のブロック図を参照して説明する。この実施
の形態の研削加工システムでは、各装置の動作タイミン
グ等の制御を行う制御装置9を備えている。この制御装
置9には、図5に示すように、制御対象である研削装置
2、寸法測定装置4、バニシング装置5、バリ取り装置
6、選別装置7、工作物供給装置1、搬送装置2、落下
シュート8が接続されている。研削装置2は、各部をサ
ーボモータで駆動するためのサーボ駆動機構28と、こ
のサーボ駆動機構28を数値制御するNC装置27とか
ら構成される。寸法測定装置4の測定信号は、研削装置
2の研削量を補正するためにNC装置27に供給される
とともに、選別装置7が加工物をランク別に選別する際
の信号として制御装置9に供給されるように構成され
る。
【0027】次に、このように構成される実施の形態の
動作の一例について説明する。いま、パーツフィーダ1
1から1つずつ整列されて取り出された工作物は、搬送
路12a、12b内を搬送されて終端までくると、あら
かじめ待機するローダ14の供給アーム145の先端に
吸着される。次に、エアシリンダ143の駆動により供
給アーム145を所定位置まで前進させたのち、供給ア
ーム145の先端を主軸ユニット20のダイヤフラムチ
ャック21の装填位置まで回転させて、ダイヤフラムチ
ャック21に工作物を装填させる。その後、供給アーム
145は、元の位置まで戻り、次の工作物が来るのを待
機する。ダイヤフラムチャック21に装着された工作物
は、研削装置2のスピンドル22の所定位置までの前進
により、砥石による研削加工が開始され、この研削加工
が終了すると、スピンドル22は元の位置まで後退す
る。次に、研削加工が終了した工作物をダイヤフラムチ
ャック21から取り出すために、エアシリンダ143の
駆動によりローダ14の排出アーム146が所定位置ま
で前進したのち、さらに排出アーム146をダイヤフラ
ムチャック21に装着される工作物の取り出し位置まで
回転し、ダイヤフラムチャック21に装着されている工
作物を排出アーム146の先端で吸着する。
【0028】工作物を吸着した排出アーム146は、元
の位置まで戻ると、工作物の吸着を解除する。吸着を解
除された工作物は、エアシリンダ34に吸引により上昇
搬送路31を上昇したのちシリンダ35により水平方向
に搬送されて反転部36までくると、反転部36により
落下シュータ8で落下する向きに変更される。落下シュ
ータ8の落下搬送路84内を落下を始めた工作物は、図
2に示すストック用ストッパ88のストッパ片881、
881によりいったんストックされたのち、図4に示す
ようにストッパ片881、881が開くことにより、工
作物Aが寸法測定装置4の位置まで落下する。すると、
図4に示すように、測定用ストッパ85の開状態のスト
ッパ片851、851の上部側でいったん支持されたの
ち、ストッパ片851、851が閉状態になることによ
り、支持部853、853により支持される。
【0029】そして、エアシリンダ90の押付けによ
り、加工物Aは小プレート826の平面に押付けられた
状態になる。この状態で、寸法測定装置4のゲージが前
進して工作物Aの研削加工された加工部分の寸法測定を
行う。この寸法測定が終了すると、工作物Aはエアシリ
ンダ90による押付けが解除されてストッパ片851、
851が開状態になるので、工作物は自重によりバニシ
ング装置5の位置に向けて落下する。
【0030】次に、バニシング装置5の位置に設けたバ
ニシング加工用ストッパ86のストッパ片861、86
1の閉状態により、加工物Aが支持されると、エアシリ
ンダ91の作用により、加工物Aは前プレート81側に
押し付けられる。この状態で、バニシングが前進して工
作物のバニシング加工を行う。この加工が終了すると、
工作物はエアシリンダ91による押し付けが解除されて
ストッパ片861、861が開状態になるので、工作物
は自重によりバリ取り装置6の位置に向けて落下する。
そして、工作物が、バリ取り装置6に対向する位置に設
けたバリ取り用ストッパにより支持され、エアシリンダ
92の作用により、加工物Aは前プレート81側に押し
付けられる。この状態で、ブラシが前進して工作物のバ
リ取りを行う。このバリ取りが終了すると、工作物はエ
アシリンダ92による押し付けが解除され、バリ取り用
ストッパの支持が解除される。これにより、工作物は自
重により選別装置7のベルトコンベア71の始端側に落
下する。
【0031】工作物は、ベルトコンベア71によりその
終端側に向けて搬送されるが、この搬送途中に、選別用
エアシリンダ73の作動により所定の選別箱72内に落
下させることにより、測定寸法に応じた選別が行われ
る。すなわち、工作物は、ベルトコンベア71上を搬送
されてその測定寸法に対応して選別されるべき位置にく
ると、選別用エアシリンダ73の作動片が突出し、工作
物をベルトコンベア71上から所定の選別箱72内に排
出させる。
【0032】ところで、上述の寸法測定装置4により得
られて工作物の測定信号は、選別装置7の選別のために
使用される他に、研削装置2で研削加工する工作物の加
工量を補正するために、研削装置2の制御部に供給され
る。この測定信号が供給されると、研削装置2の制御回
路は、その測定信号の値が、目標値よりも小さいときに
は切削量が不足のため、研削装置2による切削量を増加
させるように、研削装置2のNC装置27の制御を行
う。他方、そのその測定信号の値が、目標値よりも大き
いときには切削量が多すぎるため、研削装置2による切
削量を減少させるように、研削装置2のNC装置27の
制御を行う。
【0033】以上説明したように、この実施の形態によ
れば、研削装置2の他に、この研削装置2で研削加工後
の工作物を自重で落下させる落下シュート8を設け、こ
の落下シュート8に沿って、寸法測定装置4、バニシン
グ装置5、バリ取り装置6、および選別装置7を配置す
るようにしたので、落下シュート8を各装置で共通に利
用できる上に、工作物を搬送するための駆動源やそれに
関連する機構がが省略できる。従って、この実施の形態
では、切削加工の後に他の加工処理を必要とする場合で
あっても、その他の加工処理に伴って生ずる設備のイニ
シャルコストやランニングコストの軽減化、およびその
設備の設置スペースの軽減化などをが実現できる。
【0034】また、この実施の形態では、研削装置2で
研削加工後の工作物を優先的に寸法測定装置4で測定
し、その測定信号に基づいて、選別装置7の選別を行う
ようにすると同時に、研削装置2が研削加工する際の補
正に使用するようにした。従って、この実施の形態で
は、工作物の研削加工後に直ちに研削装置2の研削加工
量を補正できるので、寸法精度の良いものを生産でき、
また、寸法測定装置4による測定の結果、不良品になる
ような工作物は、その後のバニシング装置5、およびバ
リ取り装置6による加工処理が省略でき、全体として迅
速な加工が実現できる。
【0035】なお、この実施の形態では、寸法測定装置
4、バニシング装置5、およびバリ取り装置6の順番で
上側から下側に順次配列するようにしたが、この配列の
順序は問わない。ただし、バリ取り装置6は、工作物か
ら除去したバリが下方に落下するので、落下シュート8
の清掃などを考慮して最下位に配置するのが好ましいと
いえる。また、加工油が付着した工作物が、落下シュー
ト8の落下搬送路84を下方に向けて円滑に落下するの
を補助するために、空気を吹きつけるのが好ましいの
で、このための装置を付加するようにしても良い。さら
に、加工物の種類によっては、バニシング装置5による
バニシング加工が必ずしも必要ではないので、この場合
にはバニシング装置5は不作動にして研削システムを使
用する。従って、この研削加工システムでは、加工物に
応じて必要な装置を選択して使用することができるとい
う利点がある。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明の研削加工シ
ステムによれば、研削手段の他に、工作物を自重で落下
させる落下搬送手段と、この落下搬送手段の落下搬送途
中に落下途中の工作物を1個ずつ捕獲して位置決め固定
するストッパ手段とを設け、かつ、このストッパ手段に
対応してストッパ手段により捕獲された工作物の後処理
を行う後処理手段を設けるようにしたので、落下搬送手
段は工作物を搬送するための特別な駆動源などを省略で
きる。従って、本発明では、切削加工の後に他の処理を
必要とする場合であっても、その他の処理に伴って生ず
る設備のイニシャルコストやランニングコストの軽減
化、およびその設備の設置スペースの軽減化などをが実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である研削加工システムの
斜視図である。
【図2】同研削加工システムの落下シュートの正面図で
ある。
【図3】図2のA−A線から見た断面図である。
【図4】同研削加工システムの落下シュートにおいて、
ストッパ片が開状態を示す正面図である。
【図5】同研削加工システムの制御系のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 工作物供給装置 2 研削装置 3 搬送装置 4 寸法測定装置 5 バニシング装置 6 バリ取り装置 7 選別装置 8 落下シュート 11 パーツフィーダ 14 ローダ 21 ダイヤフラムチャック 27 NC装置 28 サーボ駆動機構 81 前プレート 82 後プレート 84 落下搬送路 85 測定用ストッパ 86 バニシング加工用ストッパ 88 ストック用ストッパ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作物の研削加工を行う研削加工手段
    と、 この研削加工手段で加工済みの工作物を自重により落下
    させる落下搬送手段と、 この落下搬送手段の落下搬送途中に配置され、落下途中
    の工作物を1個ずつ捕獲して位置決め固定する少なくと
    も1つのストッパ手段と、 このストッパ手段に対応して配置され、ストッパ手段に
    より捕獲された前記工作物の後処理を行う後処理手段
    と、 この後処理手段で後処理後の加工物を所定の基準により
    選別する選別手段、とを備えたことを特徴とする研削加
    工システム。
  2. 【請求項2】 前記後処理手段は、加工物の寸法測定を
    行う寸法測定手段と、加工物のバリ取りを行うバリ取り
    手段または加工物のバニシング加工を行うバニシング加
    工手段のうちの少なくとも1つの手段を備えていること
    を特徴とする請求項1に記載の研削加工システム。
JP31153497A 1997-10-27 1997-10-27 研削加工システム Pending JPH11129157A (ja)

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