JP2010137338A - ウエーハの研削方法および研削装置 - Google Patents

ウエーハの研削方法および研削装置 Download PDF

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Abstract

【課題】粒径が細かい砥粒からなる研削砥石であってもウエーハを研削する際に、ウエーハに対する所謂食いつきを良好にして面焼けの発生を防止することができるウエーハの研削方法および研削装置を提供する。
【解決手段】ウエーハを保持面上に保持したチャックテーブルを回転するとともに、研削ホイールを回転しつつチャックテーブルの保持面に対して垂直な方向にウエーハに向けて研削送りするウエーハの研削方法であって、研削ホイールの研削面がチャックテーブルの保持面に保持されたウエーハに接触した際に、研削ホイールとチャックテーブルを保持面と平行に相対的に所定量移動し、ウエーハの中心を該研削ホイールの研削面が通過するように位置付け、その後研削ホイールを研削送り終了位置まで研削送りする。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体ウエーハ等のウエーハの裏面を研削して所定の厚みに形成するウエーハの研削方法および研削装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては、IC、LSI等のデバイスが複数個形成された半導体ウエーハは、個々のデバイスに分割される前にその裏面を研削装置によって研削して所定の厚みに形成されている。研削装置は、ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハを研削する研削手段を具備している。ウエーハの裏面を効率的に研削するために、一般に粗研削ホイールを備えた粗研削手段と仕上げ研削ホイールを備えた仕上げ研削手段とを具備する研削装置が用いられている。(例えば、特許文献1参照)
特開2001−1261号公報
上述した粗研削手段と仕上げ研削手段を具備する研削装置を用いて研削するには、チャックテーブルに保持されたウエーハを粗研削手段によって仕上げ代を残して粗研削した後、仕上げ研削手段によって粗研削されたウエーハを仕上げ研削してウエーハを所定の厚みに形成する。
而して、粗研削手段によって研削されたウエーハを仕上げ研削手段によって研削すると、仕上げ研削手段の仕上げ研削ホイールを構成する仕上げ研削砥石の砥粒は粒径が細かいために、ウエーハに対する所謂食いつきが弱く面焼けが生じたり、研削送りに伴い押圧力が増大してウエーハの品質を低下させるという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、粒径が細かい砥粒からなる研削砥石であってもウエーハを研削する際に、ウエーハに対する所謂食いつきを良好にして面焼けの発生を防止することができるウエーハの研削方法および研削装置を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、ウエーハを保持面上に保持したチャックテーブルを回転するとともに、研削ホイールを回転しつつ該チャックテーブルの保持面に対して垂直な方向にウエーハに向けて研削送りするウエーハの研削方法であって、
該研削ホイールの研削面がチャックテーブルの保持面に保持されたウエーハに接触した際に、該研削ホイールと該チャックテーブルを保持面と平行に相対的に所定量移動し、ウエーハの中心を該研削ホイールの研削面が通過するように位置付け、その後該研削ホイールを研削送り終了位置まで研削送りする、
ことを特徴とするウエーハの研削方法が提供される。
また、本発明によれば、ウエーハを保持する保持面を備えたチャックテーブルと、該チャックテーブルの保持面に保持されたウエーハを研削する研削ホイールおよび該研削ホイールを回転駆動する電動モータを備えた研削手段と、該研削手段を該チャックテーブルの保持面に対して垂直な方向に研削送りする研削送り手段と、該研削ホイールと該チャックテーブルを保持面と平行に相対的に移動せしめる移動手段と、該研削ホイールを回転駆動する電動モータに供給する電力の負荷電流値を検出する負荷電流値検出手段と、該負荷電流値検出手段からの検出信号に基づいて該研削送り手段を制御する制御手段と、を具備する研削装置において、
ウエーハを保持面上に保持した該チャックテーブルを回転するとともに、該研削ホイールを回転しつつ該チャックテーブルの保持面に対して垂直な方向にウエーハに向けて研削送りする際に、
該制御手段は、該負荷電流値検出手段から入力された負荷電流値に基づいて、該研削ホイールがウエーハに接触することにより負荷電流値が所定量上昇したとき、該移動手段を作動して該研削ホイールと該チャックテーブルを保持面と平行に相対的に所定量移動し、ウエーハの中心を該研削ホイールの研削面が通過するように位置付け、その後も該研削送り手段による研削送りを研削終了位置まで実行する、
ことを特徴とする研削装置が提供される。
上記研削ホイールとチャックテーブルを保持面と平行に相対的に移動する所定量は、1秒の間に2〜5mmに設定されている。
本発明によれば、研削ホイールの研削面がチャックテーブルの保持面に保持されたウエーハに接触した際に、研削ホイール該チャックテーブルを保持面と平行に相対的に所定量移動し、ウエーハの中心を研削ホイールの研削面が通過するように位置付けるので、研削ホイールを構成する研削砥石の砥粒の粒径が細かくてもウエーハに対する所謂食いつきが良好となり、面焼けの発生を防止することができる。
以下、本発明によるウエーハの研削方法および研削装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して更に詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成された研削装置の斜視図が示されている。
図1に示す研削装置は、全体を番号2で示す装置ハウジングを具備している。装置ハウジング2は、細長く延在する直方体形状の主部21と、該主部21の後端部(図1において右上端)に設けられ上方に延びる直立壁22とを有している。直立壁22の前面には、上下方向に延びる一対の案内レール221、221が設けられている。この一対の案内レール221、221に研削手段としての研削ユニット3が上下方向に移動可能に装着されている。
研削ユニット3は、移動基台31と該移動基台31に装着されたスピンドルユニット32を具備している。移動基台31は、後面両側に上下方向に延びる一対の脚部311、311が設けられており、この一対の脚部311、311に上記一対の案内レール221、221と摺動可能に係合する被案内溝312、312が形成されている。このように直立壁22に設けられた一対の案内レール221、221に摺動可能に装着された移動基台31の前面には前方に突出した支持部313が設けられている。この支持部313にスピンドルユニット32が取り付けられる。
スピンドルユニット32は、支持部313に装着されたスピンドルハウジング321と、該スピンドルハウジング321に回転自在に配設された回転スピンドル322と、該回転スピンドル322を回転駆動するためのサーボモータ等の電動モータ323とを具備している。回転スピンドル322の下端部はスピンドルハウジング321の下端を越えて下方に突出せしめられており、その下端にはマウンター324が設けられている。このマウンター324の下面に研削ホイール325が装着される。研削ホイール325は、環状の基台326と該基台326の下面に環状に装着された研削砥石327とからなっており、環状の基台326がマウンター324に締結ボルト328によって取付けられる。なお、スピンドルユニット32は、上記電動モータ323に供給する電力の負荷電流値を検出する負荷電流値検出手段33を具備している。この負荷電流値検出手段33は、検出した負荷電流値を後述する制御手段に送る。
図1に示す研削装置は、上記研削ユニット3を上記一対の案内レール221、221に沿って上下方向(後述するチャックテーブルの保持面と垂直な方向)に移動せしめる研削送り手段4を備えている。この研削送り手段4は、直立壁22の前側に配設され上下方向に延びる雄ねじロッド41を具備している。この雄ねじロッド41は、その上端部および下端部が直立壁22に取り付けられた軸受部材42および43によって回転自在に支持されている。上側の軸受部材42には雄ねじロッド41を回転駆動するための駆動源としてのパルスモータ44が配設されており、このパルスモータ44の出力軸が雄ねじロッド41に伝動連結されている。移動基台31の後面にはその幅方向中央部から後方に突出する連結部(図示していない)も形成されており、この連結部には上下方向に延びる貫通雌ねじ穴が形成されており、この雌ねじ穴に上記雄ねじロッド41が螺合せしめられている。従って、パルスモータ44が正転すると移動基台31即ち研削ユニット3が下降即ち前進せしめられ、パルスモータ44が逆転すると移動基台31即ち研削ユニット3が上昇即ち後退せしめられる。
図1および図2を参照して説明を続けると、ハウジング2の主部21の後半部にはチャックテーブル機構5が配設されている。チャックテーブル機構5は、支持基台51とこの支持基台51に回転自在に配設されたチャックテーブル52とを含んでいる。支持基台51は、主部21の後半部に前後方向(直立壁22の前面に垂直な方向)である矢印23aおよび23bで示す方向に延在する一対の案内レール23、23上に摺動自在に載置された移動基台53上に配設されており、後述するチャックテーブル機構移動手段56によって図1に示す被加工物搬入・搬出域24(図2において実線で示す位置)と上記スピンドルユニット32を構成する研削工具325の研削砥石327と対向する研削域25(図2において2点鎖線で示す位置)との間で移動せしめられる。
上記チャックテーブル52は、上面に被加工物としてのウエーハを載置する保持面を有し、上記支持基台51に回転可能に支持されている。このチャックテーブル52は、その下面に装着された回転軸(図示せず)に連結されたサーボモータ等の電動モータ54によって回転せしめられる。なお、チャックテーブル52は、図示しない吸引手段に接続されている。従って、チャックテーブル52を図示しない吸引手段に選択的に連通することにより、保持面上に載置されたウエーハを吸引保持する。
図2を参照して説明を続けると、図示の研削装置は、上記チャックテーブル機構5を一対の案内レール23、23に沿ってチャックテーブル52の上面である保持面と平行に矢印23aおよび23bで示す方向に移動せしめるチャックテーブル機構移動手段56を具備している。チャックテーブル機構移動手段56は、一対の案内レール23間に配設され案内レール23と平行に延びる雄ねじロッド561と、該雄ねじロッド561を回転駆動するサーボモータ562を具備している。雄ねじロッド561は、上記移動基台53に設けられたねじ穴531と螺合して、その先端部が一対の案内レール23、23を連結して取り付けられた軸受部材563によって回転自在に支持されている。サーボモータ562は、その駆動軸が雄ねじロッド561の基端と伝動連結されている。従って、サーボモータ562が正転すると移動基台53即ちチャックテーブル機構5が矢印23aで示す方向に移動し、サーボモータ562が逆転すると移動基台53即ちチャックテーブル機構5が矢印23bで示す方向に移動せしめられる。矢印23aおよび23bで示す方向に移動せしめられるチャックテーブル機構5は、図2において実線で示す被加工物搬入・搬出域と2点鎖線で示す研削域に選択的に位置付けられる。
図1に戻って説明を続けると、上記チャックテーブル機構5を構成する支持基台51の移動方向両側には、図1に示すように横断面形状が逆チャンネル形状であって、上記一対の案内レール23、23や雄ねじロッド561およびサーボモータ562等を覆っている蛇腹手段61および62が付設されている。蛇腹手段61および62はキャンパス布の如き適宜の材料から形成することができる。蛇腹手段61の前端はハウジング2を構成する主部21の後半部の前面壁に固定され、後端はチャックテーブル機構5の支持基台51の前端面に固定されている。蛇腹手段62の前端はチャックテーブル機構5の支持基台51の後端面に固定され、後端は装置ハウジング2の直立壁22の前面に固定されている。チャックテーブル機構5が矢印23aで示す方向に移動せしめられる際には蛇腹手段61が伸張されて蛇腹手段62が収縮され、チャックテーブル機構5が矢印23bで示す方向に移動せしめられる際には蛇腹手段61が収縮されて蛇腹手段62が伸張せしめられる。
図1に基づいて説明を続けると、装置ハウジング2の主部21における前半部上には、第1のカセット11と、第2のカセット12と、ウエーハ仮載置手段13と、洗浄手段14と、ウエーハ搬送手段15と、ウエーハ搬入手段16およびウエーハ搬出手段17が配設されている。第1のカセット11は研削加工前の被加工物としての半導体ウエーハ10を収納し、装置ハウジング2の主部21におけるカセット搬入域に載置される。なお、第1のカセット11に収容される半導体ウエーハ10は、表面に保護テープTを貼着した状態で裏面を上にして収容される。第2のカセット12は装置ハウジング2の主部21におけるカセット搬出域に載置され、研削加工後の半導体ウエーハ10を収納する。ウエーハ仮載置手段13は第1のカセット11と被加工物搬入・搬出域24との間に配設され、研削加工前の半導体ウエーハ10を仮載置する。洗浄手段14は被加工物搬入・搬出域24と第2のカセット12との間に配設され、研削加工後の半導体ウエーハ10を洗浄する。ウエーハ搬送手段15は第1のカセット11と第2のカセット12との間に配設され、第1のカセット11内に収納された半導体ウエーハ10をウエーハ仮載置手段13に搬出するとともに洗浄手段14で洗浄された半導体ウエーハ10を第2のカセット12に搬送する。
上記ウエーハ搬入手段16はウエーハ仮載置手段13と被加工物搬入・搬出域24との間に配設され、ウエーハ仮載置手段13上に載置された研削加工前の半導体ウエーハ10を被加工物搬入・搬出域24に位置付けられたチャックテーブル機構5のチャックテーブル52上に搬送する。ウエーハ搬出手段17は、被加工物搬入・搬出域24と洗浄手段14との間に配設され、被加工物搬入・搬出域24に位置付けられたチャックテーブル52上に載置されている研削加工後の半導体ウエーハ10を洗浄手段14に搬送する。
なお、研削加工前の半導体ウエーハ10を所定数収容した第1のカセット11は、装置ハウジング2の主部21における所定のカセット搬入域に載置される。そして、カセット搬入域に載置された第1のカセット11に収容されていた研削加工前の半導体ウエーハ10が全て搬出されると、空のカセット11に代えて研削加工前の複数個の半導体ウエーハ10を所定数収容した新しいカセット11が手動でカセット搬入域に載置される。一方、装置ハウジング2の主部21における所定のカセット搬出域に載置された第2のカセット12に研削加工後の半導体ウエーハ10が所定数搬入されると、かかる第2のカセット12が手動で搬出され、新しい空の第2のカセット12が載置される。
図示の実施形態における研削装置は、図3に示す制御手段7を具備している。制御手段7はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)71と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)72と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)73と、入力インターフェース74および出力インターフェース75とを備えている。このように構成された制御手段7の入力インターフェース74には、負荷電流値検出手段33等からの検出信号が入力される。また、出力インターフェース75からは上記回転スピンドル322を回転駆動するための電動モータ323、研削送り手段4のパルスモータ44、チャックテーブル52を回転駆動するための電動モータ54、チャックテーブル機構移動手段56のサーボモータ562等に制御信号を出力する。
図示の研削装置は以上のように構成されており、以下その作用について、主に図1を参照して説明する。
第1のカセット11に収容された研削加工前の被加工物としての半導体ウエーハ10はウエーハ搬送手段15の上下動作および進退動作により搬送され、ウエーハ仮載置手段13に載置される。ウエーハ仮載置手段13に載置された半導体ウエーハ10は、ここで中心合わせが行われた後にウエーハ搬入手段16の旋回動作によって被加工物搬入・搬出域24に位置付けられているチャックテーブル機構7のチャックテーブル52上に載置される。チャックテーブル52上に載置された被加工物としての半導体ウエーハ10は、図示しない吸引手段によってチャックテーブル52上に吸引保持される。
チャックテーブル52上に半導体ウエーハ10を吸引保持したならば、制御手段7はチャックテーブル機構移動手段56を作動してチャックテーブル機構5を矢印23aで示す方向に移動し、研削域25の研削開始位置に位置付ける。図4は、チャックテーブル52が研削開始位置に位置付けられた状態を示している。即ち、チャックテーブル52に保持された半導体ウエーハ10の中心(チャックテーブル52の回転中心P)が研削ホイール325の研削砥石327の外周縁の直下に位置付けられ、研削ホイール325はチャックテーブル52に保持された半導体ウエーハ10の上方の待機位置に位置付けられている。次に制御手段7は、電動モータ54を作動してチャックテーブル52を図4において矢印52aで示す方向に例えば300rpm程度で回転するとともに、上記電動モータ323を駆動し回転スピンドル322を回転して研削ホイール325を図4において矢印325aで示す方向に例えば3000rpmの回転速度で回転しつつ、上記研削送り手段4のパルスモータ44を正転駆動して研削ユニット3を図4において矢印Z1で示す方向(下方向)に例えば1μm/秒の研削送り速度で研削送りする。このように研削送りが開始されると、制御手段7には上記負荷電流値検出手段33から研削ホイール325を回転駆動する電動モータ323に供給する電力の負荷電流値が入力される。
図4に示す状態から研削ホイール325が矢印Z1で示す方向(下方向)に研削送りされ、図5に示すように研削砥石327の下面である研削面がチャックテーブル52に保持された半導体ウエーハ10の上面(被加工面)に接触すると、研削ホイール325を回転駆動する電動モータ323の負荷電流値が漸次上昇する。この電動モータ323の負荷電流値の変化について、図6を参照して説明する。電動モータ323の負荷電流値は、研削ホイール325が図4に示す待機位置の時点t0(無負荷状態)においては例えば10アンペア(A)であり、研削砥石327の下面である研削面がチャックテーブル52に保持された半導体ウエーハ10の上面(被加工面)に接触する時点t1までは無負荷状態であり10アンペア(A)で推移する。そして、研削砥石327の下面である研削面がチャックテーブル52に保持された半導体ウエーハ10の上面(被加工面)に接触する時点t1から電動モータ323の負荷電流値は漸次上昇し、研削送り速度が1μm/秒の場合には15アンペア(A)まで上昇して、以後15アンペア(A)で推移する。
上述した負荷電流値検出手段33によって検出された電動モータ323の負荷電流値に基づいて、制御手段7は負荷電流値が無負荷状態である10アンペア(A)から例えば10%上昇した11アンペア(A)に達したならば、チャックテーブル機構移動手段56のサーボモータ562を作動して、図5に示すようにチャックテーブル52を矢印23aで示す方向に所定量(S)移動せしめる。この移動は1秒の間に実施し、所定量(S)は2〜5mmが望ましく、図示の実施形態においては2.5mmに設定されている。そして、チャックテーブル52に保持された半導体ウエーハ10の中心(チャックテーブル52の回転中心P)を研削砥石327の下面である研削面が通過するように位置付ける(研削始動工程)。このように、研削砥石327の下面である研削面が半導体ウエーハ10の上面(被加工面)に接触した際に、半導体ウエーハ10を保持したチャックテーブル52を保持面に平行に僅か移動することにより、研削砥石327の砥粒の粒径が細かくても半導体ウエーハ10に対する所謂食いつきが良好となり、面焼けの発生を防止することができる。
上述した研削始動工程を実施した後も制御手段7は研削送り手段4のパルスモータ44を正転駆動して上記研削送りを継続し、研削ホイール325を研削送り終了位置まで研削送りする。この結果、半導体ウエーハ10は設定された厚みに研削される。このようにして、研削作業が終了したら、研削送り手段4のパルスモータ44を逆転駆動してスピンドルユニット32を待機位置まで上昇させるとともに電動モータ323の回転を停止して研削ホイール325の回転を停止し、更に、チャックテーブル52の回転を停止する。
次に、図2に示すチャックテーブル機構移動手段56を作動してチャックテーブル52を矢印23bで示す方向に移動して被加工物搬入・搬出域24(図1参照)に位置付ける。このようにしてチャックテーブル52を被加工物搬入・搬出域24に位置付けたならば、ウエーハ搬出手段17を作動して半導体ウエーハ10をチャックテーブル52から搬出し、洗浄手段14に搬送する。洗浄手段14に搬送された半導体ウエーハ10は、ここで洗浄された後に被加工物搬送手段15よって第2のカセット12の所定位置に収納される。
本発明に従って構成された研削装置の斜視図。 図1に示す研削装置に装備されるチャックテーブル機構およびチャックテーブル移動機構を示す斜視図。 図1に示す研削装置に装備される制御手段の構成ブロック図。 図1に示す研削装置を構成するチャックテーブルを研削開始位置に位置付けた状態を示す説明図。 図1に示す研削装置を用いて実施する研削始動工程の説明図。 図1に示す研削装置を用いて研削工程を実施する際に研削ホイールを回転駆動する電動モータに供給する電力の負荷電流の変化を示す図。
符号の説明
2:研削装置の装置ハウジング
3:研削ユニット
32:スピンドルユニット
322:回転スピンドル
325:研削ホイール
4:研削送り手段
5:チャックテーブル機構
52:チャックテーブル
10:半導体ウエーハ
11:第1のカセット
12:第2のカセット
13:ウエーハ仮載置手段
14:洗浄手段
15:ウエーハ搬送手段
16:ウエーハ搬入手段
17:ウエーハ搬出手段

Claims (4)

  1. ウエーハを保持面上に保持したチャックテーブルを回転するとともに、研削ホイールを回転しつつ該チャックテーブルの保持面に対して垂直な方向にウエーハに向けて研削送りするウエーハの研削方法であって、
    該研削ホイールの研削面がチャックテーブルの保持面に保持されたウエーハに接触した際に、該研削ホイールと該チャックテーブルを保持面と平行に相対的に所定量移動し、ウエーハの中心を該研削ホイールの研削面が通過するように位置付け、その後該研削ホイールを研削送り終了位置まで研削送りする、
    ことを特徴とするウエーハの研削方法。
  2. 該研削ホイールと該チャックテーブルを保持面と平行に相対的に移動する所定量は、1秒の間に2〜5mmに設定されている、請求項1記載のウエーハの研削方法。
  3. ウエーハを保持する保持面を備えたチャックテーブルと、該チャックテーブルの保持面に保持されたウエーハを研削する研削ホイールおよび該研削ホイールを回転駆動する電動モータを備えた研削手段と、該研削手段を該チャックテーブルの保持面に対して垂直な方向に研削送りする研削送り手段と、該研削ホイールと該チャックテーブルを保持面と平行に相対的に移動せしめる移動手段と、該研削ホイールを回転駆動する電動モータに供給する電力の負荷電流値を検出する負荷電流値検出手段と、該負荷電流値検出手段からの検出信号に基づいて該研削送り手段を制御する制御手段と、を具備する研削装置において、
    ウエーハを保持面上に保持した該チャックテーブルを回転するとともに、該研削ホイールを回転しつつ該チャックテーブルの保持面に対して垂直な方向にウエーハに向けて研削送りする際に、
    該制御手段は、該負荷電流値検出手段から入力された負荷電流値に基づいて、該研削ホイールがウエーハに接触することにより負荷電流値が所定量上昇したとき、該移動手段を作動して該研削ホイールと該チャックテーブルを保持面と平行に相対的に所定量移動し、ウエーハの中心を該研削ホイールの研削面が通過するように位置付け、その後も該研削送り手段による研削送りを研削終了位置まで実行する、
    ことを特徴とする研削装置。
  4. 該研削ホイールと該チャックテーブルを保持面と平行に相対的に移動する所定量は、1秒の間に2〜5mmに設定されている、請求項3記載のウエーハの研削装置。
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