JPH11129041A - 穴抜き用プレス型 - Google Patents

穴抜き用プレス型

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JPH11129041A
JPH11129041A JP31262997A JP31262997A JPH11129041A JP H11129041 A JPH11129041 A JP H11129041A JP 31262997 A JP31262997 A JP 31262997A JP 31262997 A JP31262997 A JP 31262997A JP H11129041 A JPH11129041 A JP H11129041A
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JP
Japan
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hole
pressure medium
die
extrusion port
pad
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Application number
JP31262997A
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English (en)
Inventor
Toshitaka Miyaki
利孝 宮木
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンチレスでかつ寄せカム機構を用いること
なく下型の傾斜面での穴抜きを可能にし、型費用を低減
する。 【解決手段】 上型12の下降に応じてワークWを下型
11に抑えるパッド13に連通孔16を設け、該連通孔
16の一方の開口端部に、下型11の抜き孔15に整合
する押出口17を有するガイド部材19を嵌着し、連通
孔16内にウレタンゴムからなる圧力媒体20を収容す
ると共に、該連通孔16の他方の開口端部に押圧ピン2
1を摺動可能に嵌挿し、上型12の下降に応じて押圧ピ
ン12を連通孔16内に押し込んで、その圧力により圧
力媒体20を押出口17から突出させ、ワークWに抜き
孔15と協働して孔を明ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板等のワークに
穴を明けるための穴抜き用プレス型に係り、特にポンチ
を省略したポンチレスの穴抜き用プレス型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワークに穴を明けるには、一般
に、抜き孔を有する下型(ダイス)上にワークを載置し
た後、ポンチを有する上型を下降させて該ポンチとダイ
スとで協働して穴を抜くようにしている。しかし、前記
抜き孔が下型の傾斜面に設定されている場合は、前記し
た態様で穴抜きを行なおうとすると、ポンチが下型の傾
斜方向に逃げ、穴抜きが困難になるばかりか、ポンチが
折損してしまう危険がある。このため、従来、下型の傾
斜面に抜き孔が設定されている場合は、上型(プレスラ
ム)の鉛直運動を横方向のスライド運動に変換する寄カ
ム機構を設け、この寄カム機構にポンチを支持させて、
プレス方向と交差する方向へポンチを移動させるように
していた。
【0003】しかし、この種の寄カム機構は、カムドラ
イバ、カムスライド、バックアップ等の複数のカム要素
に加えて、これらカム要素を高精度に位置決めする面倒
な手続が必要で、型費用の著しい増大が避けられないよ
うになる。
【0004】そこで、実開昭64−15622号公報に
は、図8に同公報から援用して示すように、ピアス孔
(抜き孔)1が形成されたボタンダイ2を備えた下型3
と、ポンチ4を備えた上型(図示略)とからなるプレス
型において、前記ポンチ4の下端部に窪み5を設け、こ
の窪み5にポンチ先端から食み出すように粘土、鉛、ゴ
ム等の形状変形部材6を収容し、下型3上に板状ワーク
Wを載置した後、ポンチ4(上型)を下降させて、形状
変形部材6をワークWに押し当て、その一部を抜き孔1
に押込んで穴抜きを行うようにしたプレス型が記載され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載のプレス型によれば、抜き孔1が設定された下
型3の傾斜面3a(実際はその上のワークW)に対して
鉛直方向からポンチ4が作用するようになっているた
め、上記した一般の穴抜きと同様にポンチ4が下型3の
傾斜方向へ逃げて折損する危険があり、この危険を避け
るには、上記した複雑な寄カム機構が必要になる。ま
た、形状変形部材6として粘土や鉛などの塑性変形材を
使用した場合には繰返し使用が不能になり、ゴムなどの
弾性変形材料を使用した場合には、ワークWに押圧され
ると同時に形状変形部材6がポンチ4とワークWとの隙
間から外へ逃げて穴抜きが困難になり、何れも問題を有
するところとなっていた。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その課題とするところは、ポンチを用いる
ことなく、しかも複雑な寄カム機構を用いることなく下
型の傾斜面での確実な穴抜きを可能にし、もって型費用
の低減に大きく寄与する穴抜き用プレス型を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、上型の下降に応じてワークを下型に押え
るパッドに、下型の傾斜面に設定された抜き孔に整合す
る押出口と該押出口を上型に臨むパッド上面に連通する
連通孔とを形成し、前記連通孔内に弾性変形可能でかつ
体積不変の圧力媒体を収容し、前記上型と前記パッドと
の間に、上型の下降に応じて前記圧力媒体に圧力を加
え、該圧力媒体を前記押出口を通じてワークに作用させ
る押圧機構を介装する構成としたことを特徴とする。
【0008】このように構成した穴抜き用プレス型にお
いては、上型の下降に応じて押圧機構が圧力媒体に圧力
を加え、圧力媒体が、ポンチに代わってワークに作用し
て、穴抜きが行われる。この圧力媒体は、弾性変形可能
でかつ体積不変のものであるため、これを収容する連通
孔は自由に設定することができ、しかも、これに圧力を
加える押圧機構としても、複雑なカム機構は不要とな
る。
【0009】本発明において、上記圧力媒体としては、
引裂抵抗や摩耗抵抗に優れたウレタンゴムを用いるのが
望ましく、これにより、圧力媒体の耐久性が向上する。
【0010】本発明は、上記連通孔を押出口より大径に
形成すると共に、前記押出口と連通孔との間に、該押出
口を次第に拡径して連通孔に連接する裁頭円錐状の案内
孔を配設した構成とすることができる。このように構成
することにより、押出口内における圧力媒体の圧力が可
及的に高められ、より確実に穴抜きを行うことができる
上、穴抜き加工後に、圧力媒体の弾性回復による元形状
への復帰を助長することができる。また、連通孔から押
出口への圧力媒体の流動が円滑となるので、圧力媒体の
耐久性も向上する。
【0011】本発明はまた、上記押出口と案内孔とを、
パッドに嵌装したガイド部材に設ける構成としても良い
ものである。この場合は、パッドに直接押出口と案内孔
とを形成する場合に比べて製作は容易となる。なお、こ
のガイド部材は、浮動可能にパッドに嵌装するようにし
ても良く、この場合は、ガイド部材をワーク押え用のパ
ッド代わりに、または二段穴抜き用のポンチ代わりに用
いることができる。
【0012】本発明はさらに、上記押出口に、高剛性の
材料からなるピアスピースを摺動可能に配設し、該ピア
スピースを介して圧力媒体をワークに作用させるように
しても良いものである。このようにピアスピースを設け
ることで、より確実にかつ高精度に穴抜きを行うことが
できるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基いて説明する。
【0014】図1および図2は、本発明の第1の実施の
形態を示したものである。両図において、11は下型、
12はプレスラム(図示略)に支持され、該プレスラム
と一体に昇降動する上型、13は上型12の下面にクッ
ション14を介して吊下支持されたパッドである。本実
施の形態は、ワークWの傾斜部Waに穴を明けるための
もので、下型11の上面にはワークWの傾斜部Waに倣
う傾斜面11aが設けられ、この傾斜面11aには抜き
孔15が設定されている。パッド13は、前記下型11
の上面にワークWを押える役割をなすもので、その下面
にもワークWの傾斜部Waに倣う傾斜面13aが設けら
れている。なお、パッド13は、上型12の下降に応じ
てクッション14を撓ませながらワークWに接触し、該
クッション14の弾発力に応じた力でワークWを下型1
1に押圧する。
【0015】上記パッド13には、その傾斜面13aと
上面13bとに開口する連通孔16が形成されている。
この連通孔16はパッド13の内部で屈曲させられてお
り、その屈曲点より傾斜面13aに抜ける側は、下型1
1の抜き孔15と同軸方向へ延ばされた傾斜孔16aと
されると共に、その屈曲点より上面13bに抜ける側は
プレス方向Aへ延ばされた鉛直孔16bとされている。
【0016】しかして、上記連通孔16を構成する傾斜
孔16aの開口端部には、前記下型11の抜き孔15に
整合する押出口17を先端側に有し、かつこの押出口1
7を次第に拡径する裁頭円錐状の案内孔18を後端側に
有するガイド部材19が嵌着されている。なお、押出口
17の口径は下型11の抜き孔15と同等かそれよりわ
ずか小径に設定されている。また、連通孔16の内部に
は、弾性変形可能でかつ体積不変の圧力媒体20が収容
されている。圧力媒体20は、こゝではウレタンゴムか
らなっており、ガイド部材19の案内孔18内から鉛直
孔16bの途中までを埋めるに足る十分な量が充填され
ている。一方、この連通孔16を構成する鉛直孔16b
の開口端部には、押圧機構としての押圧ピン21が摺動
可能に嵌挿されており、この押圧ピン21の上端部は、
パッド13から突出して上方へ延ばされている。押圧ピ
ン21はまた、その上端に形成したフランジ21aとパ
ッド13の上面13bとの間に介装した戻しばね22に
より上方へ付勢され、常時は、その上端が上型12の下
面に設けたボス部12aに近接する状態に位置決めされ
ている。
【0017】以下、上記した第1の実施の形態の作用を
説明する。穴抜きに際しては、予め上型12を上昇させ
て型開きした状態で、下型11の上面にワークWを載置
し、その傾斜部Waが下型11の傾斜面11a上に整合
するように位置決めする。そして、前記ワークWの位置
決めが完了したら、プレスラムの駆動により上型12を
下降させる。すると、この上型12の下降に応じて、先
ずパッド13がワークWの上面に当接してその下降を停
止し、続いてクッション14が撓んでパッド13が上型
12と相対移動し、ワークWは、パッド13により下型
11に対して押圧固定される。
【0018】その後、さらに上型12が下降すると、押
圧ピン21の上端に上型12のボス12aが当接し、押
圧ピン21が戻しばね22の付勢力に抗して押下げられ
る。この結果、連通孔16内の圧力媒体20がガイド部
材19内の案内孔18から押出口17へ向けて流動し、
その一部が押出口17からワークW側へ押出される。こ
の時、ガイド部材19内の押出口17は連通孔16(傾
斜孔16a)に比して小径となっているので、その絞り
比によって押出口17から押出される圧力媒体20は高
圧となり、この高圧の圧力媒体20によってワークWが
下型11の抜き孔15内に押込まれる。そして、プレス
下死点まで上型12が下降した段階では、ワークWに穴
が明いて圧力媒体20の一部が下型11の抜き孔15内
に入り込み、これにて穴抜きは完了する。
【0019】上記した穴抜き完了後、プレスラムと一体
に上型12が上昇すると、戻しばね22の付勢力で押圧
ピン21が上動し、圧力媒体20に対する押圧力が解放
される。しかして、この圧力媒体20には、上記穴抜き
行程中、ガイド部材19のガイド面18から反力がかか
っているので、前記圧力媒体20に対する押圧力の解放
に応じて圧力媒体20の弾性回復によって戻し方向の力
が作用し、圧力媒体20が自然に押し戻されて、その先
端部が下型11の抜き孔15から抜け、さらにガイド部
材19内の押出口17からも抜けて元の位置に戻る。圧
力媒体20は、ここでは引裂抵抗や摩耗抵抗に優れたウ
レタンゴムからなっているので、その反復使用が可能
で、上記した穴抜きを繰返して実施することができる。
なお、この圧力媒体20は、予め押圧ピン21の端面に
接合しても良く、この場合は、押圧ピン21の上動に追
従して圧力媒体20が確実に戻る。
【0020】図3および図4は、本発明の第2の実施の
形態を示したものである。なお、全体的構造は、上記第
1の実施の形態と同じであるので、ここでは前出図1お
よび2に示した部分と同一構成要素には同一符号を付
し、それらの説明は省略する。本第2の実施において
は、パッド13に設ける連通孔16を前記傾斜孔16a
のみから構成し、この傾斜孔16aの一端をパッド13
の上面に設けられている凹部13c内に開口させてい
る。また、傾斜孔16aにスリーブ25を嵌合して、こ
のスリーブ25内に前記ガイド部材19と圧力媒体20
とを納め、さらにこのスリーブ25に前記押圧機構とし
ての押圧ピン21を摺動可能に嵌挿している。前記押圧
機構は、ここでは前記押圧ピン21に加えて、この押出
ピン21の上端に配置されたローラ26と上型12のボ
ス部12aに連結された昇降ピン27とを備えている。
なお、ローラ26は、チェーンのような可撓性の連結具
28を用いてパッド13の側壁に繋ぎ止めるようにする
のが望ましい。
【0021】本第2の実施の形態においては、上型12
の下降に応じてパッド13がワークWを下型11に対し
て押えた後、パッド13が上型12と相対移動すると、
先ず昇降ピン27がローラ26に接触して、該ローラ2
6を介して押圧ピン21に昇降ピン27の下降力が伝達
され、押圧ピン21がスリーブ25内に押込まれる。こ
の結果、スリーブ25内の圧力媒体20がガイド部材1
9内の案内孔18から押出口17へ向けて流動し、上記
第1の実施の形態と同様に、圧力媒体20の一部が押出
口17から押出されて、ワークWに対する穴抜きが行わ
れる。
【0022】本第2の実施の形態においては、パッド1
3に設ける連通孔16がストレートとなっていることに
加え、スリーブ25にガイド部材19と圧力媒体20と
を納めてユニット化しているので、第1の実施の形態に
比べて型製作は容易となる。また、押圧機構を構成する
ローラ26は、昇降ピン27に押された際、押圧ピン2
1の上端を転動するので、昇降ピン27から押圧ピン2
1への圧力伝達は円滑となっている。なお、このローラ
26は、前記昇降ピン27に回動可能に支持させても良
いものである。
【0023】図5は、本発明の第3の実施の形態を示し
たものである。なお、本第3の実施の形態の全体的構造
は上記第2の実施の形態と同じであるので、ここでは要
部のみを示しかつ同一構成要素には同一符号を付し、そ
れらの説明は省略する。本第3の実施の形態の特徴とす
るところは、スリーブ25内のガイド部材19の押出口
17内に金属製のピアスピース30を摺動可能に配設し
た点にある。本第3の実施の形態においては、上型12
(図3)の下降に応じて押圧ピン21がスリーブ25内
に押込まれると、圧力媒体20がガイド部材19内の案
内孔18から押出口17へ向けて流動し、その押圧力で
前記ピアスピース30の先端部が押出口17から押出さ
れ、ワークWに対する穴抜きが行われる。この場合、穴
抜きに関与するピアスピース30は剛体であるので、従
来のポンチと同様にワークWに作用し、より確実にかつ
高精度に穴抜きが行われる。なお、このピアスピース3
0は、高剛性を有する他の材料、例えば硬質の圧力媒体
に代えることもできる。
【0024】図6は、本発明の第4の実施の形態を示し
たものである。なお、本第4の実施の形態の全体的構造
は上記第2の実施の形態と同じであり、また、押出口1
7にピアスピース30を配設している点では上記第3の
実施の形態と同じであるので、ここでは要部のみを示し
かつ同一構成要素には同一符号を付して、それらの説明
は省略する。本第4の実施の形態の特徴とするところ
は、押出口17と案内孔18とを有するガイド部材19
をスリーブ25内に浮動可能に配設した点にある。
【0025】より詳しくは、ガイド部材19は、基端側
に大径部19aを、先端側に小径部19bをそれぞれ配
した段付き形状とされており、その大径部19aはスリ
ーブ25に摺動可能に嵌合され、その小径部19bはス
リーブ25の先端に設けた内方フランジ25aに摺動可
能に嵌合されている。また、このガイド部材19の大径
部19aと小径部19bとの段差面と、スリーブ25の
内方フランジ25aの内面との間にはばね31が介装さ
れており、ガイド部材19は、このばね31により常時
は押圧ピン21側へ付勢されている。一方、スリーブ2
5内の押出口17と裁頭円錐状の案内孔18との接続部
分には、押出口17よりわずか大きな口径を有するスト
レート孔33が形成され、このストレート孔33にはピ
アスピース30の基端に設けたフランジ30aが嵌合さ
れている。また、このピアスピース30は、その基端か
ら延ばした頭部付き軸30bを圧力媒体20に埋込ませ
ることにより該圧力媒体20に一体化されている。
【0026】本第4の実施の形態においては、上型12
(図3)の下降に応じて押圧ピン21がスリーブ25内
に押込まれると、圧力媒体20がガイド部材19を押圧
してこれをばね32の付勢力に抗してワークW側へ押出
し、これによりワークWが下型11に対して強固に押え
られる。また、これと同時に前記押圧ピン21に押され
て圧力媒体20がガイド部材19内の案内孔18から押
出口17へ向けて流動し、前記ピアスピース30のフラ
ンジ30aがストレート孔33内で移動できる範囲内で
該ピアスピース30がガイド部材19と相対移動し、そ
の先端部が押出口17から押出されて、ワークWに対す
る穴抜きが行われる。すなわち、本第3の実施の形態に
よれば、ガイド部材19がパッド様に機能するので、本
来のパッド13をそれほど高精度に製作する必要がな
く、その型当り調整が不要になる。なお、圧力媒体20
にピアスピース30を一体化させるには、例えば、図6
に示す態様でスリーブ25にガイド部材19、ばね3
2、ピアスピース30等を組付けた後、このスリーブ2
5内にウレタン樹脂材料を流込んで固化させるようにす
れば良い。
【0027】図7は、本発明の第5の実施の形態を示し
たものである。なお、本第5の実施の形態は、上記第4
の実施の形態と基本の構造は同じであるので、ここでは
同一構成要素には同一符号を付し、それらの説明は省略
する。本第5の実施の形態の特徴とするところは、ガイ
ド部材19の小径部19bの先端を下型11の抜き孔1
5に臨ませた点にある。このように構成することで、上
型12の下降に応じて押圧ピン21がスリーブ25内に
押込まれると、圧力媒体20に押圧されて、先ずガイド
部材19がワークWに食い込み、続いてピアスピース3
0が抜きを完了させる。この時、ガイド部材19は、ス
リーブ25に設けたストッパ面25bによって、下型の
抜き孔15間内まで食い込まないようにストロークが規
制されており、このようにすることにより、ガイド部材
19とピアスピース30とが二段穴抜きポンチ様に機能
し、ガイド部材19に多少の心ずれがあってもそのエッ
ジを傷めることなく有効に穴抜きを行うことができる。
なお、この第5の実施の形態は、ガイド部材19とピア
スピース30との先端形状を適宜設定することにより、
例えば、穴抜きバーリング加工や皿穴加工などの穴抜曲
げ加工にも利用できる。
【0028】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明にかゝる
穴抜き用プレス型によれば、パッドに設けた孔内に圧力
媒体を収納し、上型の下降に応じてこの圧力媒体を押出
口に押込んワークに作用させるようにしたので、下型の
傾斜面での穴抜きをポンチレスで確実に行うことがで
き、複雑な寄カム機構が不要となって型費用が著しく低
減する。また、押出口に高剛性の材料からなるピアスピ
ースを摺動可能に配設し、該ピアスピースを介して圧力
媒体をワークに作用させるようにした場合は、より確実
にかつ高精度に穴抜きを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態としての孔抜き用プ
レス型の全体的構造を示す断面図である。
【図2】図1に示したプレス型の要部を拡大して示す断
面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態としての孔抜き用プ
レス型の全体的構造を示す断面図である。
【図4】図1に示したプレス型の要部を拡大して示す断
面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態としての孔抜き用プ
レス型の要部構造を示す断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態としての孔抜き用プ
レス型の要部構造を示す断面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態としての孔抜き用プ
レス型の要部構造を示す断面図である。
【図8】従来の孔抜き用プレス型の要部構造を示す断面
図である。
【符号の説明】
11 下型 11a 傾斜面 12 上型 13 パッド 15 抜き孔 16 連通孔 17 押出口 18 案内孔 19 ガイド部材 20 圧力媒体(ウレタンゴム) 21 押圧ピン(押圧機構) 26 ローラ(押圧機構) 27 昇降ピン(押圧機構) 30 ピアスピース 32 ばね W ワーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型の下降に応じてワークを下型に押え
    るパッドに、下型の傾斜面に設定された抜き孔に整合す
    る押出口と該押出口を上型に臨むパッド上面に連通する
    連通孔とを形成し、前記連通孔内に弾性変形可能でかつ
    体積不変の圧力媒体を収容し、前記上型と前記パッドと
    の間に、上型の下降に応じて前記圧力媒体に圧力を加
    え、該圧力媒体を前記押出口を通じてワークに作用させ
    る押圧機構を介装したことを特徴とする穴抜き用プレス
    型。
  2. 【請求項2】 圧力媒体が、ウレタンゴムからなること
    を特徴とする請求項1に記載の穴抜き用プレス型。
  3. 【請求項3】 連通孔を押出口より大径に形成すると共
    に、前記押出口と連通孔との間に、該押出口を次第に拡
    径して連通孔に連接する裁頭円錐状の案内孔を配設した
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の穴抜き用プ
    レス型。
  4. 【請求項4】 押出口と案内孔とを、パッドに嵌装した
    ガイド部材に設けたことを特徴とする請求項3に記載の
    穴抜き用プレス型。
  5. 【請求項5】 ガイド部材を、浮動可能にパッドに嵌装
    したことを特徴とする請求項4に記載の穴抜き用プレス
    型。
  6. 【請求項6】 押出口に、高剛性の材料からなるピアス
    ピースを摺動可能に配設し、該ピアスピースを介して圧
    力媒体をワークに作用させるようにしたことを特徴とす
    る請求項1乃至5の何れか1項に記載の穴抜き用プレス
    型。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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