JPH11128619A - スラリーからの微細粒子の回収装置 - Google Patents

スラリーからの微細粒子の回収装置

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JPH11128619A
JPH11128619A JP9315977A JP31597797A JPH11128619A JP H11128619 A JPH11128619 A JP H11128619A JP 9315977 A JP9315977 A JP 9315977A JP 31597797 A JP31597797 A JP 31597797A JP H11128619 A JPH11128619 A JP H11128619A
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JP
Japan
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slurry
inner cylinder
fine particles
filter member
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Application number
JP9315977A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Endo
哲哉 遠藤
Yuichi Kanai
裕一 金井
Kenichi Tsujimoto
健一 辻本
Kazutaka Fukui
一隆 福井
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Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Publication date
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  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラリーの濾過およびフィルタ部材の逆洗作
用を容易に成し得るようにして、フィルタ部材のメンテ
ナンス作業を低減させること。 【解決手段】 スラリーが導入される外筒体1と、外筒
体1内に配置され側面にフィルタ部材10が配置された
内筒体7と、内筒体7を回転可能に支持し、モータ16
の回転駆動力によって前記内筒体7を回転駆動する支持
機構より構成されている。フィルタ部材10によるスラ
リーの濾過、モータ16の回転によるフィルタ部材10
の表面に蓄積した微細粒子の遠心剥離、内筒体7内に濾
過液を貯留した状態でのモータ16の回転によるフィル
タ部材10の逆洗を実行することができる。フィルタ部
材の逆洗を適宜実行することが可能なため、フィルタ部
材のメンテナンス作業の頻度並びにその作業工数を低減
することが可能であり、これにより人手作業の低減およ
び装置の稼働率を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばシリコンイ
ンゴットの切断工程で用いるワイヤーソーより排出され
る使用済みの砥粒スラリーから、砥粒を回収するスラリ
ーからの微細粒子の回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置に使用されるシリコン基板
は、一般にシリコンインゴットをワイヤーソーにより切
断(スライス)することにより得るようにされている。
このシリコン基板の製造工程において使用される前記ワ
イヤーソーには、切削効率を上げるために溶媒(液体)
に対して砥粒としての炭化珪素(SiC)を混入させた
砥粒スラリーが研削液として用いられる。そして、前記
ワイヤーソーより排出される使用済みの砥粒スラリー
は、一般には再利用されずに産業廃棄物として廃棄され
ており、このような産業廃棄物が多量に発生しているの
が現状である。また砥粒としてのSiCは極めて優良な
粒度分布を有していることが要求されることから比較的
高価であり、この砥粒の費用がワイヤーソーによるシリ
コンインゴットの切削加工のコストに占める割合は小さ
くない。
【0003】このような現状に鑑みて使用済みの砥粒ス
ラリーから砥粒を回収し、これを再利用しようとする提
案が成されている。例えば、特開平1−316170号
公報には、遠心分離機を用いて砥粒スラリーから溶媒を
脱水し、残された砥粒分に新しい砥粒を混合して再びワ
イヤーソーによるシリコンインゴットの切断加工に利用
するようにされた再利用装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した再
利用装置においては遠心分離機によって極めて微細な粒
子を回収することから、遠心分離機に使用されるフィル
タの気孔径は、回収しようとする粒子径よりも微細であ
ることが必要である。しかしながら、前記したようなワ
イヤーソーによる使用済みの砥粒スラリーには、砥粒と
してのSiCに加え切削によって生じた例えばSi等の
切削屑が混入している。このために、特に前記切削屑が
遠心分離機のフィルタに対して目詰まりを発生させて分
離効率が低下することは免れない。
【0005】このためにフィルタの寿命も低下し、その
交換等のメンテナンス作業を頻繁になさざるを得ない。
従って装置のメンテナンスに必要な人手作業も多大とな
り、これがシリコンインゴットの切削加工におけるラン
ニングコストを上昇させる要因となっている。また頻繁
なメンテナンス作業に伴う装置の稼働率の低下により、
前記ランニングコストをさらに押し上げるという結果を
招いている。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
に成されたものであり、フィルタ部材によってスラリー
から微細粒子を能率的に回収すると共に、微細粒子によ
るフィルタ部材の目詰まりに対して、これを押し出す方
向に濾過液を流す逆洗作用を簡単な構成により達成する
ことができ、メンテナンス作業を軽減させることができ
る微細粒子の回収装置を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
になされた本発明にかかる微細粒子の回収装置は、スラ
リーの導入口が形成され、その内部にスラリーが導入さ
れる外筒体と、前記外筒体によって囲まれた内部空間に
配置され、その側面にフィルタ部材が配置されると共
に、該フィルタ部材によって濾過されて内部に貯留され
る濾過液を外部に排出するための排出口が形成された内
筒体と、前記内筒体を回転可能に支持するすると共に、
駆動源からの回転駆動力によって前記内筒体を回転駆動
するようになされた支持機構とが具備され、前記内筒体
に配置されたフィルタ部材の外側面に蓄積された微細粒
子を、内筒体の回転により外筒体内に離脱させるように
構成される。
【0008】この場合、前記外筒体内に離脱された微細
粒子を排出する排出口を外筒体の底部または底部近傍に
配置することが望ましい。また、前記内筒体に形成され
た濾過液の排出口には制御弁が配置され、制御弁の閉塞
により前記内筒体内に濾過液が貯留された状態で、駆動
源からの回転駆動力によって内筒体を回転駆動できるよ
うに構成されることが望ましい。そして、好ましくは前
記濾過液の排出口が、内筒体を回転可能に支持する支持
軸内に形成される。また前記内筒体は、円筒体または多
角筒体に形成され、その周側面に前記フィルタ部材が配
置された構成とされる。
【0009】また好ましい実施の形態においては、前記
外筒体の下底部は平板状にして傾斜状態になされ、傾斜
下端部に微細粒子の排出口が形成される。さらに好まし
い他の実施の形態においては、前記外筒体の下底部が傾
斜状態で解放できるように構成され、傾斜状態で解放さ
れる解放口を微細粒子の排出口として利用するように構
成される。そして前記前記内筒体に配置されたフィルタ
部材は、セラミックスにより構成されることが望まし
い。
【0010】以上のように構成された微細粒子の回収装
置によると、例えばワイヤーソーより排出される使用済
みの砥粒スラリーは、外筒体に形成されたスラリーの導
入口より外筒体内に導入される。外筒体内に導入された
スラリーは、内筒体の側面に配置された例えばセラミッ
クスよりなるフィルタ部材によって濾過され、その濾過
液は例えば内筒体を回転可能に支持する支持軸内に形成
された排出口を介して外部に排出される。また、前記内
筒体に配置されたフィルタ部材の外側面に蓄積された微
細粒子は、内筒体の回転による遠心作用により脱離し、
外筒体の底部に落下する。そして、前記外筒体の底部ま
たは底部近傍には微細粒子の排出口が形成されており、
この排出口より微細粒子を回収することができる。
【0011】さらに、内筒体の濾過液の排出口に配置さ
れた制御弁を閉塞し、内筒体内に濾過液を貯留した状態
で駆動源からの回転駆動力によって内筒体を回転駆動さ
せることにより、遠心力の作用により貯留された濾過液
はフィルタ部材を通して外筒体側に排出さる。これによ
り微細粒子によるフィルタ部材の目詰まりを解消させる
逆洗作用を達成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明にかかる微細粒子の回収装
置について、砥粒の回収装置に利用した実施の形態に基
づいて説明する。まず、図1乃至図3はその第1の実施
の形態をそれぞれ断面図によって示したものであり、図
1はスラリーより砥粒を濾過する状態を示し、また図2
は濾過後の砥粒を回収する状態を示し、また図3はフィ
ルタ部材の目詰まりを解消させるための逆洗を実行した
状態を示している。符号1として示す外筒体は、ほぼ円
筒状に成されており、その上部は平板状の上側板2によ
って閉塞され、またその下部は平板状にして傾斜状態と
された下側板3によって閉塞されている。そして、下側
板3にはスラリーの導入口4が形成されており、この導
入口4付近には制御弁5が配置されていて外筒体1内へ
のスラリーの導入量が制御できるように構成されてい
る。
【0013】前記外筒体1によって囲まれた内部空間6
には内筒体7が配置されている。この内筒体7は円筒状
を成し、その上部および下部に配置された上側板8およ
び下側板9によって閉塞されている。そして、その周側
面にはセラミックスにより形成された複数のフィルタ部
材10が配置されている。セラミックスによるフィルタ
部材10は、それぞれが短冊形にして且つ円弧状に形成
されており、内筒体7に形成された窓部に対して、嵌め
込みまたは接着等の手段により取り付けられている。内
筒体7の上側板8および下側板9には、それぞれの上下
方向に向かって支持軸11,12が取り付けられてお
り、且つこの支持軸11,12は前記外筒体1の上側板
2および下側板3を貫通して外部に延出されている。前
記支持軸11,12は内筒体7の上側板8および下側板
9にそれぞれ取り付けられ支持機構を構成する一対のベ
アリング13,14によって支持されており、この構成
により内筒体7は外筒体1の内部で回転可能となるよう
になされている。
【0014】また、前記支持軸11は外筒体1の上側板
2に対して支持脚15を介して取り付けられた駆動源と
してのモータ16に直結されており、このモータ16に
よる回転駆動力によって内筒体7は回転駆動されるよう
に構成されている。さらに内筒体7の下側板9を支持す
る支持軸12は、中空状(パイプ状)に形成されてお
り、前記フィルタ10によって濾過されて内筒体7内に
貯留される濾過液を外部に排出するための排出口17を
形成している。そしてこの排出口17付近には制御弁1
8が配置され、制御弁18の閉塞により内筒体7内に濾
過液が貯留された状態で、前記モータ16による回転駆
動力によって内筒体7が回転駆動できるように構成され
ている。
【0015】一方、前記外筒体1の下底部に傾斜状態と
なるように形成された下側板3の傾斜下端部には、回収
される砥粒の排出口19が形成されており、この排出口
19を開閉可能に閉塞する蓋体20が配置されている。
そして前記外筒体1の側面には支持脚21が取り付けら
れており、支持脚21に対して回動可能に取り付けられ
た油圧アクチェータ22の作動ロッドが、前記蓋体20
の表面に係合されている。なお図2に示す25は、回収
装置によって回収された砥粒を受ける受け函を示してい
る。
【0016】以上の構成において、図1はスラリーより
砥粒を回収する状態を示している。すなわち、この状態
においては前記制御弁5は解放(開弁)状態となされ、
スラリー導入口4より外筒体1内にスラリーが導入され
る。この場合、後述するようにスラリーはホンプによっ
てある程度の圧力をもって送り込まれ、従って外筒体1
内に導入されたスラリーは、内筒体7に配置されたセラ
ミックスによるフィルタ部材10によってフィルタリン
グされ、その溶媒が内筒体7内に濾過液として侵入す
る。内筒体7内に貯留された濾過液は制御弁18の解放
(開弁)により、排出口17を通って外部に排出され
る。
【0017】このような濾過作用を連続的に実行するこ
とで、フィルタ部材10の外表面にはスラリーに含まれ
る砥粒が蓄積する。この状態において制御弁5を閉塞
(閉弁)し、図2に示すように油圧アクチェータ22を
作動させることにより蓋体20は解放される。そして、
モータ16を駆動させることにより内筒体7は回転し、
フィルタ部材10の外表面に蓄積された砥粒は、その遠
心力により剥離し外筒体1の下底部に落下する。外筒体
1の下底部は下側板3が傾斜状態となるように形成され
ており、従って落下した砥粒は傾斜下端部に形成された
排出口19より滑り落ち、受け函25内に落下する。
【0018】次に図3は、フィルタ部材10の目詰まり
を解消させるために逆洗を実行した状態を示している。
この逆洗の工程においては、制御弁5が閉弁され外筒体
1へのスラリーの供給が停止状態とされる。そして内筒
体7に濾過液が貯留された状態において制御弁5が閉弁
される。ここで、モータ16を駆動させることにより内
筒体7は回転し、内筒体7内の濾過液は遠心力を受けて
フィルタ部材10を通り、外筒体1内に逆流する。この
時、フィルタ部材10の気孔内に侵入している微細粒子
は、濾過液の逆流によりフィルタ部材10より外筒体内
に押し出され、フィルタ部材10の目詰まりを解消させ
ることができる。
【0019】図4は、本発明にかかる微細粒子の回収装
置の第2の実施の形態を断面図によって示したものであ
る。この図4に示す回収装置は横型形式のものであり、
前記した図1乃至図3に示す第1の実施の形態に相当す
る部分は、それぞれ同一の符号で示している。従ってそ
の詳細な説明は省略する。図4に示す第2の実施の形態
においては、外筒体1の下底部が蓋体20を構成してお
り、油圧アクチェータ22によって蓋体20を傾斜状態
で解放できるようにされている。そして、傾斜状態で解
放される解放口が砥粒の排出口19となるように構成さ
れている。
【0020】図5および図6は、前記した回収装置と共
に使用される砥粒の再利用装置の周辺構成を示したもの
である。図5は回収された砥粒を再利用し、研削液を生
成する処理施設の一例を示し、また図6は研削液として
の砥粒スラリーを用いるワイヤーソーの一例を示してい
る。まず図5において、前記した回収装置によって回収
された砥粒は、受け函25より例えば砥粒搬送コンベア
30上に投下され、コンベア30により再生砥粒ホッパ
ー31に対して搬入されるように構成されている。この
再生砥粒ホッパー31の下底部には砥粒定量供給装置を
構成する電磁フィーダ32が配置されており、この電磁
フィーダ32によって再生砥粒ホッパー31内の砥粒
が、スラリー調合タンク33に対して一定量ずつ投入す
ることができるように構成されている。
【0021】また、再生砥粒ホッパー31に隣接して新
しい砥粒が収納される新砥粒ホッパー34も配置されて
おり、このホッパー34の下底部には砥粒定量供給装置
を構成する電磁フィーダ35が配置されている。この電
磁フィーダ35によってホッパー34内の新砥粒が、ス
ラリー調合タンク33に対して一定量ずつ投入すること
ができるように構成されている。さらに、ホッパー34
に隣接して溶媒タンク36が配置されている。この溶媒
タンク36には流量制御弁37が配置され、また流量制
御弁37を介してタンク36から供給される溶媒を、ス
ラリー調合タンク33内に送り込むポンプ38が具備さ
れている。なお、前記溶媒タンク36に代えて、溶媒を
収納した例えばドラム缶よりポンプによって溶媒をスラ
リー調合タンク33内に供給させるようにしてもよい。
【0022】前記スラリー調合タンク33内に配置され
た撹拌翼39がモータ40によって回転駆動されるよう
に構成され、前記再生砥粒ホッパー31から供給される
再生砥粒、新砥粒ホッパー34から供給される新砥粒、
および溶媒タンク36から供給される溶媒とが撹拌翼3
9によって撹拌され、研削液としての砥粒スラリーが生
成されるように成されている。前記調合タンク33内の
砥粒スラリーはポンプ41によって排出され、スラリー
の比重、粘度、スラリー量等を検出するスラリー性状検
出器42、および流量制御弁43を介して調合タンク3
3内へ還流する循環路を形成している。このスラリー性
状検出器42によって検出されたスラリー性状に応じ
て、前記再生砥粒ホッパー31に設けられた電磁フィー
ダ32、新砥粒ホッパー34に設けられた電磁フィーダ
35などを制御し、所定の砥粒スラリーが生成されるよ
うに成されている。
【0023】そして、スラリー性状検出器42と流量制
御弁43の結合部には、流量制御弁44が接続されてお
り、この流量制御弁44を介して調合タンク33におい
て生成された砥粒スラリーは、スラリー供給タンク45
に供給されるように構成されている。このスラリー供給
タンク45内に配置された撹拌翼46がモータ47によ
って回転駆動されるように構成されており、またスラリ
ー供給タンク45からはポンプ48によって、後述する
ワイヤーソーに対して研削液としての砥粒スラリーを配
送経路Aを介して供給するように構成されている。また
配送経路Aと共に循環路を構成する配送経路Bを介して
未使用の砥粒スラリーがスラリー供給タンク45内に還
流されるように構成されている。
【0024】図6は、研削液としての砥粒スラリーを受
けてシリコンインゴットをスライスするワイヤーソーの
設備を示したものであり、図6においては2台のワイヤ
ーソーが配置された状態が示されている。図6におい
て、配送経路AとBとが砥粒スラリーの循環路を構成し
ており、この循環路よりそれぞれ流量制御弁51a,5
1bを介して砥粒スラリーがスラリータンク52a,5
2bに対して供給されるように構成されている。このス
ラリータンク52a,52bには、それぞれポンプ53
a,53bが配備されており、各ポンプによってスラリ
ータンク52a,52bからそれぞれ送り出される砥粒
スラリーは、流量制御弁54a,54bを介してワイヤ
ーソー55a,55bに供給されるように構成されてい
る。
【0025】そして、各ワイヤーソー55a,55bに
おいて利用された砥粒スラリーは各スラリータンク52
a,52bに還流されるように構成されている。また、
それぞれポンプ53a,53bと流量制御弁54a,5
4bとの間には、流量制御弁56a,56bがそれぞれ
接続されており、各流量制御弁56a,56bを介して
使用済みの砥粒スラリーがスラリー抜き取りタンク57
に対して供給されるように構成されている。また、この
スラリー抜き取りタンク57には、配送経路Cより希釈
用の純水が供給されるように構成されている。
【0026】前記スラリー抜き取りタンク57内には撹
拌翼58が配置され、モータ59によって回転駆動して
タンク57内の使用済みスラリーを撹拌するように成さ
れ、また、ポンプ60によって使用済みスラリーを配送
経路Dに送出し、図1または図4に示す前記した回収装
置に対して供給されるように構成されている。なお、前
記ポンプ60とスラリー抜き取りタンク57との間には
流量制御弁61が配置されており、この流量制御弁61
によってタンク57への還流量を調整し、使用済みスラ
リーの配送経路Dへの送出量が調整できるように構成さ
れている。
【0027】以上のように、図6に示すワイヤーソー5
5a,55bにおいて利用された砥粒スラリーは、スラ
リー抜き取りタンク57より図1または図4に示した回
収装置に供給され、この回収装置においてスラリーより
砥粒が回収される。そして回収された砥粒は図5に示す
研削液の生成施設において、新しい砥粒が追加されて砥
粒スラリーが生成され、再び図6に示すワイヤーソー5
5a,55bにおいて再利用される。
【0028】なお、以上説明した実施の形態において
は、円筒体形状の内筒体に対して予め円弧状に形成され
たセラミックスによるフィルタ部材を装着した例を示し
たが、内筒体としては多角筒体のものを用いることもで
きる。この場合においては多角筒体の各平面部に、平板
状にして短冊状に形成されたセラミックスフイルタをそ
れぞれ装着するように構成される。また以上は、ワイヤ
ーソーにおいて用いられた砥粒スラリーより砥粒を回収
して、これを再利用する実施の形態に基づいて説明した
が、本発明の回収装置はこのような特定の形態における
利用に限られることはなく、微細粒子(粉体)を含むス
ラリーより微細粒子を回収するその他の設備において広
く利用できることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかる微細粒子
の回収装置においては、スラリーが導入される外筒体
と、外筒体内に配置され側面にフィルタ部材が配置され
た内筒体と、内筒体を回転可能に支持し駆動源からの回
転駆動力によって前記内筒体を回転駆動する支持機構よ
り構成されているので、スラリーの濾過、微細粒子の遠
心剥離、フィルタ部材の逆洗を実行することができる。
そして、これらの各作用は駆動源としてのモータの回転
駆動、スラリーの導入および濾過液の排出を制御させる
ことで成し得ることができ、その構成も単純化させるこ
とが可能である。さらに、フィルタ部材の逆洗を適宜実
行することが可能なため、フィルタ部材のメンテナンス
作業の頻度並びにその作業工数を低減することが可能で
あり、これにより人手作業の低減および装置の稼働率を
向上させることができ、従ってランニングコストを低減
することに寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる微細粒子の回収装置によってス
ラリーより微細粒子を濾過する状態を示した断面図であ
る。
【図2】同じく濾過後の微細粒子を回収する状態を示し
た断面図である。
【図3】同じくフィルタ部材の目詰まりを解消させるた
めの逆洗を実行した状態を示した断面図である。
【図4】本発明にかかる微細粒子の回収装置における他
の実施の形態を示した断面図である。
【図5】回収装置によって回収された砥粒を再利用し、
研削液を生成する施設の例を示した構成図である。
【図6】図5に示す施設によって生成された研削液とし
ての砥粒スラリーを用いるワイヤーソーの設備を示した
構成図である。
【符号の説明】
1 外筒体 2 上側板 3 下側板 4 スラリー導入口 5 制御弁 6 内部空間 7 内筒体 10 フィルタ部材 11,12 支持軸 13,14 ベアリング(支持機構) 16 モータ(駆動源) 17 排出口 18 制御弁 19 排出口 20 蓋体 22 油圧アクチェータ 25 受け函 30 搬送用コンベア 33 スラリー調合タンク 35 スラリー供給タンク 52a,52b スラリータンク 55a,55b ワイヤーソー 57 スラリー抜き取りタンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 一隆 愛知県刈谷市小垣江町南藤1番地 東芝セ ラミックス株式会社刈谷製造所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラリーの導入口が形成され、その内部
    にスラリーが導入される外筒体と、 前記外筒体によって囲まれた内部空間に配置され、その
    側面にフィルタ部材が配置されると共に、該フィルタ部
    材によって濾過されて内部に貯留される濾過液を外部に
    排出するための排出口が形成された内筒体と、 前記内筒体を回転可能に支持すると共に、駆動源からの
    回転駆動力によって前記内筒体を回転駆動するようにな
    された支持機構とが具備され、前記内筒体に配置された
    フィルタ部材の外側面に蓄積された微細粒子を、内筒体
    の回転により外筒体内に離脱させるように構成したこと
    を特徴とするスラリーからの微細粒子の回収装置。
  2. 【請求項2】 前記外筒体内に離脱された微細粒子を排
    出する排出口を外筒体の底部または底部近傍に配置した
    ことを特徴とする請求項1に記載のスラリーからの微細
    粒子の回収装置。
  3. 【請求項3】 前記内筒体に形成された濾過液の排出口
    には制御弁が配置され、制御弁の閉塞により前記内筒体
    内に濾過液を貯留した状態で、駆動源からの回転駆動力
    によって内筒体を回転駆動できるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスラ
    リーからの微細粒子の回収装置。
  4. 【請求項4】 前記濾過液の排出口が、内筒体を回転可
    能に支持する支持軸内に形成されていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスラリーか
    らの微細粒子の回収装置。
  5. 【請求項5】 前記内筒体は、円筒体または多角筒体に
    形成され、その周側面に前記フィルタ部材が配置されて
    いることを特徴とする請求項請求項1乃至請求項4のい
    ずれかに記載のスラリーからの微細粒子の回収装置。
  6. 【請求項6】 前記外筒体の下底部は平板状にして傾斜
    状態になされ、傾斜下端部に微細粒子の排出口を形成さ
    せたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか
    に記載のスラリーからの微細粒子の回収装置。
  7. 【請求項7】 前記外筒体の下底部が傾斜状態で解放で
    きるように構成され、傾斜状態で解放される解放口を微
    細粒子の排出口として利用するように構成したことを特
    徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のスラ
    リーからの微細粒子の回収装置。
  8. 【請求項8】 前記内筒体に配置されたフィルタ部材
    は、セラミックスにより構成されていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のスラリーか
    らの微細粒子の回収装置。
JP9315977A 1997-10-31 1997-10-31 スラリーからの微細粒子の回収装置 Pending JPH11128619A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103060518A (zh) * 2013-01-12 2013-04-24 铁生年 一种利用切割硅片碳化硅废液制备炼钢脱氧球团的方法
CN113370036A (zh) * 2020-09-21 2021-09-10 怀化市亿智陶瓷有限公司 基于陶瓷制造成型的圆周磨削设备

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