JPH11126433A - 光ディスク再生装置 - Google Patents

光ディスク再生装置

Info

Publication number
JPH11126433A
JPH11126433A JP29257597A JP29257597A JPH11126433A JP H11126433 A JPH11126433 A JP H11126433A JP 29257597 A JP29257597 A JP 29257597A JP 29257597 A JP29257597 A JP 29257597A JP H11126433 A JPH11126433 A JP H11126433A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
circuit
signal
oversampling
slice level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29257597A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3654755B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Matsuoka
弘之 松岡
Hirotoshi Yamamoto
博俊 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP29257597A priority Critical patent/JP3654755B2/ja
Publication of JPH11126433A publication Critical patent/JPH11126433A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3654755B2 publication Critical patent/JP3654755B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のアナログ素子で行われていた波形等価
やオートレベルスライスの処理をデジタル方式で行う光
ディスク再生装置を提供する。 【解決手段】 光ディスク再生装置は、ディスク1に記
録されたデータを読み出す光ピックアップ2を備える。
また、光ディスク再生装置は、光ピックアップ2からの
アナログ再生信号をデジタル信号に変換するADコンバ
ータ5と、周波数特性を補正する波形等価手段6と、波
形等価手段6の出力を復調回路12での動作クロックに
基づいてデータを補間するオーバーサンプリング回路7
と、オーバーサンプリング回路7の出力を所定のスライ
スレベルで判定することにより2値信号を出力する比較
手段15とを備える。この2値信号は復調回路12で復
調される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
・ディスク)、MD(ミニ・ディスク)等の光ディスク
再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスク再生装置では、ディス
クから光ピックアップで読み出したアナログ再生信号
を、オペアンプ(演算増幅器)、抵抗、コンデンサ等の
アナログ素子を用いて、波形等化、オートレベルスライ
ス処理を行い、その後、デジタル回路である復調回路に
入力していた。そして、復調回路でクロック抽出やエラ
ー訂正等を行い、復調回路より出力されるデジタル信号
をDAコンバータでDA変換を行うことにより光ディス
ク再生装置はアナログの音声信号を出力していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光ディスク再生装置では、アナログ素子の使用個数が多
いため、これらを配置する基板面積が増大し、コストが
増大する原因となっていた。また、光ピックアップから
のアナログ再生信号は微弱であるため、システム構成の
変更等を行うことがあるが、このとき、基板パターンの
再設計、アナログ素子の再選定を行う必要があるため、
開発作業量が増大するという問題があった。
【0004】また、光ディスクには、再記録可能な録再
ディスクや再生専用のディスク等のように種類の異なる
ディスクがあり、前記再生専用のディスクの場合には、
製造時のピット面のふらつきによって再生信号がスライ
スレベルに対して非対称となるディスクがまれに存在
し、このようなふらつきに対処するためにオートレベル
スライスのスライスレベルにオフセットを付加するのは
アナログ再生信号の経路が長くなるので、上述の問題点
を考えると実用上好ましくなかった。
【0005】本発明は上記課題を解決するものであり、
従来のアナログ素子で行われていた波形等価やオートレ
ベルスライス等の処理をデジタル回路で行う光ディスク
再生装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、ディスクに記録されたデータを読み出
す光ピックアップと、前記光ピックアップから出力され
るアナログ再生信号を2値信号に変換する変換手段と、
前記2値信号より復調を行う復調回路とを備えた光ディ
スク再生装置において、前記変換手段は、前記アナログ
再生信号をデジタル信号に変換するADコンバータと、
前記光ピックアップでの光学系を経由することによって
生ずる周波数特性を補正する波形等価手段と、前記波形
等価手段の出力を前記復調回路での動作クロックに基づ
いてデータを補間するオーバーサンプリング回路と、前
記オーバーサンプリング回路の出力を所定のスライスレ
ベルで判定することにより前記2値信号を出力する比較
手段とを有するようにしている。
【0007】このような構成によると、光ディスク再生
装置は光ピックアップで読み出したアナログ再生信号を
ADコンバータでデジタル信号に変換し、デジタルフィ
ルタ等で周波数特性の補正を行う。そして、光ディスク
再生装置は、オーバーサンプリング回路で、例えば波形
等価手段より出力される信号のサンプルデータの間を直
線補間によってオーバーサンプリングを行う。これを、
例えば第1及び第2の比較回路を用いてゼロクロス点近
傍に設定されたスライスレベルで判定する。スライスレ
ベルは例えば第1の比較回路からの判定結果によってア
ップ又はダウン動作するアップダウンカウンタである。
第1のカウンタの判定結果に基づいてアップダウンカウ
ンタは状態が変化し、オートレベルスライスを行うこと
ができる。また、光ディスク再生装置は、例えば録再デ
ィスクや再生専用ディスクのようなディスクの種類を、
例えば機械スイッチを用いてディスク構造の違いによっ
て検出して、マイクロコンピュータ等でスライスレベル
に一定のオフセットを付加するようにすることもでき
る。
【0008】また、本発明では上記構成において、さら
に、前記波形等価手段は、周波数補正を行うデジタルフ
ィルタと、そのデジタルフィルタでの演算結果に一定の
ゲインを与えるゲイン切換手段と、そのゲイン切換手段
での演算結果にオーバーフローがあるか否かを判断し、
オーバーフローがある場合にはレベルクリップを行う手
段とを有するようにしている。
【0009】このような構成によると、光ディスク再生
装置は波形等価手段ではデジタルフィルタ等で周波数特
性の補正を行い、マイクロコンピュータ等からの設定信
号により出力するビットのシフトの切換を行う。ビット
シフトにより信号を実質的に拡大した場合には演算結果
にオーバーフローが生ずることがあるが、オートレベル
スライスではゼロクロス点近傍での判断が重要となるの
で、オーバーフローしている場合にはレベルクリップを
行っても対処する。これにより、スライスレベルの比較
には問題が生じない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本実施形態の光ディ
スク再生装置の全体を示すブロック図である。本実施形
態の光ディスク再生装置はディスク1より音声データを
読み取ってアナログの音声信号を出力するものである。
再生時に光ピックアップ2はディスク1にレーザー光を
照射し、その反射光を取り込むことにより、ディスク1
に記録されているデータを読み取る。ディスク1には変
調された音声データが記録されており、光ピックアップ
2はこの変調された音声データをアナログ再生信号とし
て読み出す。そして、ADコンバータ5でそのアナログ
再生信号を8.5MHzのサンプリングクロックで、8
ビットのパラレルデータに変換する。
【0011】次に、波形等価手段6で光ピックアップ2
での光学系を経由することによって生ずる周波数特性の
補正を行う。波形等価手段6では図2に示すように、F
IR(Finite Impulse Response)型デジタルフィルタ
20が用いられており、これにより周波数特性の補正を
行う。本実施形態で、FIR型デジタルフィルタ20を
用いたのは、システム制御用のマイクロコンピュータ
(以下「システムマイコン」と略す)4によりフィルタ
係数A及びBの設定が簡単に行うことができ、また、後
述するように係数値によっては群遅延特性が平坦となる
からである。
【0012】再び図1において、次にオーバーサンプリ
ング回路7にて、8.5MHzのサンプリングクロック
で抽出された波形等価手段6からの出力を、4倍のクロ
ック即ち34MHzのサンプリングデータに変換する。
オーバーサンプリング回路7でオーバーサンプリングを
行うのは、後段に設けられている復調回路12が34M
Hzで動作するので、これとデータ速度を等しくするた
めである。
【0013】次に、比較手段15では、オーバーサンプ
リング回路7の出力をスライスレベルで判定し、「1」
又は「0」の2値を示す1ビット信号を出力する。比較
手段15では、2つの比較回路8、10とアップダウン
カウンタ(以下「U/Dカウンタ」という)12を用い
てディスク1の回転ぶれ等に追随してスライスレベルを
ゼロクロス点近傍を変化させている。比較手段15での
動作について詳しくは後述する。
【0014】次に、復調回路12では、比較手段15か
ら入力される2値信号で、クロック抽出、シンク検出、
エラー訂正等を行う。そして、DAコンバータ13で、
復調回路12からの信号をアナログの音声信号に変換
し、光ディスク再生装置から出力する。
【0015】発振回路14は34MHzのクロックをオ
ーバーサンプリング回路7及び復調回路12に出力して
おり、オーバーサンプリング回路7では34MHzのク
ロックを分周することにより8.5MHzのクロックを
出力し、ADコンバータ5及び波形等価手段6に送る。
【0016】また、システムマイコン4では上述の各回
路を集中管理しており、出力OUT1によってオフセッ
トの出力、出力OUT2によって波形等価手段6の出力
ゲインの切り換え、出力OUT3によってU/Dカウン
タ9の出力ゲインの切り換えを行っている。これらの設
定によりシステムマイコン4は適切なデータ読み取りを
行うようにしている。
【0017】また、システムマイコン4では、入力IN
に接続される機械スイッチ3によってディスク1が再生
専用ディスクであるか、録再ディスクであるか判別し、
再生専用ディスクの場合には出力OUT1に一定のオフ
セット値gを出力し、それ以外では出力OUT1を
「0」とする。
【0018】図2は上述のように波形等価手段6(図1
参照)の内部構成を示すブロック図である。ADコンバ
ータ5(図1参照)からの8ビットのデータは、まずF
IR型デジタルフィルタ20で波形等価され、シフト回
路31でシステムマイコン4(図1参照)より入力され
る信号aに基づいて一定の演算を行う。シフト回路31
での動作については後述する。
【0019】FIR型デジタルフィルタ20は5タップ
のフィルタであり、5つのレジスタ21〜25と、4つ
の乗算器26〜29と、加算器30から成る。また、レ
ジスタ21〜25には8.5MHzのクロックが入力さ
れ、8.5kHzで動作する。
【0020】3番目のレジスタ23に対して乗算器26
〜29での乗算係数が対称であれば、上述した群遅延特
性が平坦な加算出力bが加算器30より得られる。FI
R型デジタルフィルタ20では、乗算器26、29につ
いては乗算係数Aとし、乗算器27、28については乗
算係数Bとし、レジスタ23については乗算器を設けな
いようにしている。尚、出力bは9ビットである。
【0021】シフト回路31はゲイン切換手段及び演算
結果にオーバーフローがある場合にレベルクリップを行
う手段である。シフト回路31は次のような処理を行
う。フィルタ20の出力bを、ここでは説明のために図
3に示すようにMSB(Most Significant Bit)からL
SB(Least Significant Bit)まで「b8〜b0」で
表す。システムマイコン4(図1参照)からのゲイン選
択信号aが「0」である場合、シフト回路31は9ビッ
トの「b8〜b0」のうち上位8ビットを選択して8ビ
ットの出力cとする。
【0022】一方、ゲイン選択信号aが「1」である場
合、上位のb8及びb7ビットを符号ビットとして用
い、b7=b8のときには下位8ビットを出力cとす
る。b7≠b8のときには演算結果がオーバーフローを
起こしており、シフト回路31は、b8=「0」ではc
=「01111111」を出力し、b8=「1」ではc
=「10000000」を出力する。図3では、b8ビ
ットを用いて図示している。
【0023】図4のシフト演算による波形例に示すよう
に、FIR型デジタルフィルタ20の出力bの上位8ビ
ット「b8〜b1」が図4(a)に示すような波形を描
く場合、a=「1」であればシフト回路31は基本的に
a=「1」の場合に比べて2倍に拡大した信号を出力す
る。
【0024】図4(b)に示す波形例では、まず出力c
はゼロクロス点Aから始まり、「01111111」ま
で上昇する。そして、これより大きな値ではオーバーフ
ローとなるので、期間Bにおいて出力cは「01111
111」となる。また、負側では期間Dにおいて出力c
は「10000000」となる。このようにシフト回路
31は、a=「1」の場合には出力を2倍にして且つオ
ーバーフローしているときにはレベルクリップを行う処
理をする。
【0025】後段の比較手段15(図1参照)では、図
4(b)におけるゼロクロス点近傍A、C、Eでの値が
重要で、期間B、Dの付近での出力cはあまり問題とな
らない。そのため、データの入力レベルが小さいときな
どにa=「1」と設定するのはスライスレベルの比較の
精度が向上するので効果的である。
【0026】次に、オーバーサンプリング回路7(図1
参照)は、入力データについて8.5MHzから復調回
路12の動作クロック34MHzにオーバーサンプリン
グを行うが、これは次に述べるような直線補間によって
行う。
【0027】図5に示す波形例で説明すると、オーバー
サンプリング回路7に8.5MHzのデータが順に40
〜48に入力される一般のオーバーサンプリングでは、
点線55で示すような前置補間を行っている。前置補間
というのは、期間50ではデータ40と同じデータを繰
り返し出力し、次のデータ41の入力後の期間51では
データ41と同じデータを繰り返していくような補間で
ある。しかし、この前置補間では、期間52のようにデ
ータがゼロクロス点近傍Kとなる場合には、平坦なデー
タが連続して存在することにより、次段の比較手段15
ではオートレベルスライスの結果が不安定となりやす
い。
【0028】これに対して、本実施形態では直線補間を
行っており、例えば期間50では、その両端のデータ4
0とデータ41の間を直線的に一定の割合で変化するよ
うに、オーバーサンプリング回路7(図1参照)はデー
タ60、61、62を出力する。そして、次の期間51
では、その両端のデータ41、42から直線的に変化す
るようにデータ63、64、65を出力する。これによ
り、ゼロクロス点近傍Kでもデータが平坦となる期間の
短縮を図っている。したがって、比較手段15ではオー
トレベルスライスの結果が不安定とはなりにくい。
【0029】かかる直線補間を実現するオーバーサンプ
リング回路7の具体例を図6に示し、その回路のタイミ
ングチャートを図7に示す。図6において、分周回路7
6では、発振回路14(図1参照)からの34MHzの
クロックを入力し、1/2分周及び1/4分周を行うこ
とにより17MHz及び8.5MHzのクロックを出力
する。8.5MHzのクロックについてはADコンバー
タ5及び波形等価手段6にも出力される。
【0030】ノット回路77は1/2分周された17M
Hzの信号の反転を行う。また、ノア回路78は、分周
回路76で1/4分周された信号と、ノット回路77の
出力との否定論理和(NOR)をとる。Dフリップフロ
ップ79では、D端子にノア回路78の出力が入力さ
れ、クロック端子に34MHzのクロックが入力され
る。これにより、出力端子Qより図7(ニ)に示すよう
な8.5MHzの信号が出力される。
【0031】また、レジスタ70では入力される8.5
MHzのデータを記憶し、減算回路71で、現在入力さ
れているデータから1サンプル前のデータを減算する。
次に、減算回路71の出力をレジスタ72で2ビットシ
フトを行ってデータ値を1/4とする。
【0032】次に、加算器73ではレジスタ75の出力
と、レジスタ72の出力を加算する。選択器74ではレ
ジスタ70の出力と加算器73の出力とをDフリップフ
ロップ79からの信号によって切り換える。選択器74
は入力端子Sの入力が「0」であるときに加算器73か
らの信号を出力し、逆に入力端子Sの入力が「1」であ
るときにレジスタ70からの信号を出力する。レジスタ
75は選択器74からのデータを34MHzのクロック
で記憶していく。これにより、レジスタ75は直線補間
によるオーバーサンプリングを行ったデータを出力す
る。
【0033】図7において図6を参照しながら説明する
と、(イ)は発振回路14(図1参照)から供給される
34MHzのクロックである。(ロ)は分周回路76よ
り出力される1/4分周された8.5MHzのクロック
である。(ハ)は波形等価手段6(図1参照)よりオー
バーサンプリング回路7に入力される8ビットのデータ
で、データがD1、D2・・・・のように8.5MHz
で更新される。
【0034】(ニ)はDフリップフロップ79より出力
される選択器74のための信号である。(ホ)はレジス
タ70より出力される8ビットのデータであり、(ハ)
と比較しても分かるように1サンプル前のデータD0、
D1・・・となる。(ヘ)はレジスタ72の出力であ
り、期間T1ではL=(D2−D1)/4となり、次の
期間T2ではM=(D2−D1)/4となり、期間T3
ではN=(D4−D3)/4となる。
【0035】(ト)はレジスタ75の出力であり、期間
T1ではまずデータD1がセットされ、その後に34M
Hzで上述のLが加算されていく。同様に、期間T2で
はまずデータD2がセットされ、その後に34MHzで
上述のMが加算されていく。期間T3では、まずデータ
D3がセットされ、その後に34MHzで上述のNが加
算されていく。このように直線補間によるオーバーサン
プリングが行われる。
【0036】次に、図1に示すように比較回路8では、
オーバーサンプリング回路7の出力と、U/Dカウンタ
9の出力とを比較する。比較回路10では、オーバーサ
ンプリング回路7の出力と、U/Dカウンタ9の出力に
システムマイコン4からのOUT1出力を加算器11で
加算したものとの比較を行う。このように、U/Dカウ
ンタ9の出力をスライスレベルとしている。
【0037】比較回路8及び比較回路10は両者とも
に、オーバーサンプリング回路7の出力の方が大であれ
ば「0」、同じ又は小であれば「1」の2値を示す1ビ
ット信号を出力する。
【0038】ディスク1ではDSV(Digital Sum Valu
e)が0となるようにデータが記録されているので、比
較回路8の出力の「1」と「0」の2値の時間的な長さ
の差が、平均的に0となり、スライスレベルはディスク
1の回転ぶれ等に追随して変化する。また、U/Dカウ
ンタ9の出力は12ビットであり、システムマイコン4
の出力OUT3によって適当な8ビットが選択されて比
較回路8と加算器11に入力される。このようにして、
U/Dカウンタ9のゲイン切り換えが行われる。
【0039】以上のように、比較手段15ではオートレ
ベルスライスが行われ、1ビットの「0」又は「1」の
2値の信号を出力する。理想的なディスク1では、その
2値出力のパルスの幅の差は平均として0となる。その
ため、システムマイコン4の出力OUT1は「0」でよ
い。
【0040】この場合、比較回路8と比較回路10は全
く同じ動作をするので、実質的に比較回路10が存在せ
ず、比較回路8の出力が復調回路12に入力されている
と考えることができる。したがって、ディスク1が理想
的である場合には、光ディスク再生装置は正確なオート
レベルスライスを行うことができる。
【0041】ところで、再生専用ディスクの中には、デ
ィスク製造工程の段階でピット面一様にふらつきのある
ものがあり、周期大の信号がこの影響を最も受ける。実
際の再生信号では、周期小の信号の出現確率がはるかに
大きいため、スライスレベルは前記ふらつきのない正常
なディスクとほとんど同じで問題となることが少ない。
【0042】図8(a)は比較手段15(図1参照)に
入力される波形例を示し、図8(b)はオートレベルス
ライスにより比較手段15より出力される「1」又は
「0」の2値信号を示している。
【0043】CD及びMDでは信号の周期は3T〜11
T(ただし、Tは1ビット符号の周期)の範囲であり、
図8(a)に示すように、3T、11T、11T、3T
の信号周期が連続した場合に、正常なディスクでは比較
手段15には実線92のような入力があり、矢印90に
示すスライスレベルでは、比較手段15より実線94に
示す信号が復調回路12(図1参照)に入力される。
【0044】ところが、ピット面にふらつきのあるディ
スクでは、ピット面側がミラー面側よりも短くなり、点
線93に示すような矢印90に示すスライスレベルに対
して非対称の波形となり、比較手段15では点線95の
ように正常なディスクの場合との不一致が生ずる。これ
により、復調回路12では誤検出することがあるために
再生レートが悪化してしまう。
【0045】このような問題に対処するために、再生専
用ディスクでは一般に録再ディスクに比べて、ジッタ
(信号のゆらぎ)が小であることを利用して、図1にお
いて、システムマイコン4の出力OUT1よりオフセッ
ト値gを出力し、カウンタ9の出力fと加算器11で加
算を行い、m=f+gとすることにより、図8(a)で
はスライスレベルを矢印91に変更する。
【0046】このようなオフセットを付加することによ
り、ミラー面側とピット面側でこのスライスレベルに対
して、11Tの両者の長さが一致するようになる。これ
により、良好な再生エラーレートを得ることができる。
尚、ディスクの判別は機械スイッチ3(図1参照)によ
りディスク構造の違いをシステムマイコン4で検出する
ことにより行っている。
【0047】以上説明したように、本実施形態によれば
波形等価やオートレベルスライスのアナログ再生信号を
2値のデジタル信号に変換する処理をデジタル回路で行
うようにしているので、復調回路12とともにLSI
(Large Scale Integrated circuit)に内蔵させること
ができる。したがって、アナログ素子を用いた場合に比
べて簡素な回路構成とすることができる。また、設計の
変更があっても波形等価手段6での設定値の変更等によ
り容易に対応できる。
【0048】
【発明の効果】
<請求項1の効果>以上説明したように、本発明では、
デジタル方式で波形等価及びレベルスライスを行ってい
るので、LSIに内蔵させるなどによって回路構成の簡
略化を行うことができる。そのため、光ディスク再生装
置を安価とすることができ、また、小型化を図ることが
できる。
【0049】<請求項2の効果>また、比較手段では2
つの比較回路を設けているので、一方の比較回路でオー
トレベルスライスを行いながら、他方の比較回路ではデ
ィスクの種類等に応じてスライスレベルに一定のオフセ
ットを与えることができる。これにより、良好な再生エ
ラーレートを得ることができる。
【0050】<請求項3の効果>さらに、2つの比較回
路の設けられている光ディスク再生装置で、一方の比較
回路の出力をアップダウンカウンタで、回転ぶれ等に応
じてスライスレベルが変化するようにしており、このア
ップダウンカウンタのビット選択を可能としているの
で、適切なゲイン設定を行うことができる。
【0051】<請求項4の効果>例えば機械スイッチの
ようにディスクの構造の違いからディスクの種類を判別
し、この判別結果から例えば再生専用ディスクの場合に
は、一定のオフセットを付加することによりピットの一
様なふらつきにも光ディスク再生装置は信号の誤検出を
することがないようにすることができる。また、デジタ
ル方式なので回路構成を複雑化させることなくオフセッ
トの設定を容易に実現することができる。
【0052】<請求項5の効果>ディスクから読み出さ
れた信号で重要なのはゼロクロス点近傍なので、この部
分を拡大して、オーバーフロー対策を施しておけばよい
ことになる。これにより、読み出された再生信号がたと
え小さくても精度良く信号を読み取ることができる。
【0053】<請求項6の効果>復調回路の動作クロッ
クに合わせて直線補間によりオーバーサンプリングを行
っているので、ゼロクロス点近傍でのデータ値が平坦と
なる期間の短縮が図られており、比較手段での比較結果
が不安定とならないようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の光ディスク再生装置の
ブロック図。
【図2】 その光ディスク再生装置の波形等価手段のブ
ロック図。
【図3】 その波形等価手段のシフト回路の動作を示す
図。
【図4】 そのシフト回路の動作を示す波形図。
【図5】 その光ディスク再生装置のオーバーサンプリ
ング回路の直線補間を示す波形図。
【図6】 そのオーバーサンプリング回路の一例のブロ
ック図。
【図7】 そのオーバーサンプリング回路のタイミング
チャート。
【図8】 その比較手段のオートレベルスライスを示す
図。
【符号の説明】
1 ディスク 2 光ピックアップ 3 機械スイッチ 4 システムマイコン 5 ADコンバータ 6 波形等価手段 7 オーバーサンプリング回路 8 比較回路 9 アップダウンカウンタ 10 比較回路 11 加算器 12 復調回路 13 DAコンバータ 14 発振回路 15 比較手段 20 FIR型デジタルフィルタ 31 シフト回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクに記録されたデータを読み出す
    光ピックアップと、前記光ピックアップから出力される
    アナログ再生信号を2値信号に変換する変換手段と、前
    記2値信号より復調を行う復調回路とを備えた光ディス
    ク再生装置において、 前記変換手段は、前記アナログ再生信号をデジタル信号
    に変換するADコンバータと、前記光ピックアップでの
    光学系を経由することによって生ずる周波数特性を補正
    する波形等価手段と、前記波形等価手段の出力を前記復
    調回路での動作クロックに基づいてデータを補間するオ
    ーバーサンプリング回路と、前記オーバーサンプリング
    回路の出力を所定のスライスレベルで判定することによ
    り前記2値信号を出力する比較手段とを有することを特
    徴とする光ディスク再生装置。
  2. 【請求項2】 前記比較手段は、前記オーバーサンプリ
    ング回路の出力を前記スライスレベルで比較する第1の
    比較回路と、前記第1の比較回路の判定結果に基づいて
    前記スライスレベルを出力する手段と、前記オーバーサ
    ンプリング回路の出力を前記スライスレベルに一定のオ
    フセットが付加されたレベルと比較する第2の比較回路
    とを有することを特徴とする請求項1に記載の光ディス
    ク再生装置。
  3. 【請求項3】 前記スライスレベルを出力する手段はア
    ップダウンカウンタであり、このアップダウンカウンタ
    の出力のビットを選択することによりゲインを切り換え
    て前記スライスレベルとすることを特徴とする請求項2
    に記載の光ディスク再生装置。
  4. 【請求項4】 前記ディスクの種類を判別する判別手段
    を備え、前記判別手段からの信号に応じて前記オフセッ
    トを設定することを特徴とする請求項2又は請求項3に
    記載の光ディスク再生装置。
  5. 【請求項5】 前記波形等価手段は、周波数補正を行う
    デジタルフィルタと、そのデジタルフィルタでの演算結
    果に一定のゲインを与えるゲイン切換手段と、そのゲイ
    ン切換手段での演算結果にオーバーフローがあるか否か
    を判断し、オーバーフローがある場合にはレベルクリッ
    プを行う手段とを有することを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれかに記載の光ディスク再生装置。
  6. 【請求項6】 前記オーバーサンプリング回路は、入力
    されるサンプルごとのデータの間を一定の割合で変化す
    るようにオーバーサンプリングを行うことを特徴とする
    請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の光ディスク再
    生装置。
JP29257597A 1997-10-24 1997-10-24 光ディスク再生装置 Expired - Fee Related JP3654755B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29257597A JP3654755B2 (ja) 1997-10-24 1997-10-24 光ディスク再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29257597A JP3654755B2 (ja) 1997-10-24 1997-10-24 光ディスク再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11126433A true JPH11126433A (ja) 1999-05-11
JP3654755B2 JP3654755B2 (ja) 2005-06-02

Family

ID=17783557

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29257597A Expired - Fee Related JP3654755B2 (ja) 1997-10-24 1997-10-24 光ディスク再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3654755B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001018808A1 (en) * 1999-09-03 2001-03-15 Zen Research (Ireland), Ltd. Digital read channel for optical disk reader
WO2001026111A1 (fr) * 1999-10-01 2001-04-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif de traitement de signaux numeriques reproduits
WO2003067578A1 (fr) * 2002-02-07 2003-08-14 Nec Corporation Procede de reglage des conditions d'enregistrement de donnees optiques, dispositif et procede d'enregistrement/reproduction
KR100528878B1 (ko) * 2004-02-16 2005-11-16 삼성전자주식회사 데이터 저장을 위한 고속 혼성 아날로그/디지털 prml데이터 검출 및 클럭 복원 장치
KR100537239B1 (ko) * 2001-07-26 2005-12-19 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 디지털 데이터 재생 장치
KR100869299B1 (ko) 2006-03-14 2008-11-18 가부시키가이샤 리코 데이터 재생 방법, 데이터 재생 장치, 광 디스크, 및데이터 기록/재생 장치
JP2013045497A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Lsi Corp オーバサンプリングされたアナログ・デジタル変換を備えるリード・チャネル

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001018808A1 (en) * 1999-09-03 2001-03-15 Zen Research (Ireland), Ltd. Digital read channel for optical disk reader
US6418101B1 (en) 1999-09-03 2002-07-09 Zen Research (Ireland), Ltd. Digital read channel for optical disk reader
WO2001026111A1 (fr) * 1999-10-01 2001-04-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif de traitement de signaux numeriques reproduits
US6834035B1 (en) 1999-10-01 2004-12-21 Matsushita Electric Industrial Co. Ltd. Digital reproduced signal processing device
KR100537239B1 (ko) * 2001-07-26 2005-12-19 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 디지털 데이터 재생 장치
WO2003067578A1 (fr) * 2002-02-07 2003-08-14 Nec Corporation Procede de reglage des conditions d'enregistrement de donnees optiques, dispositif et procede d'enregistrement/reproduction
US7280455B2 (en) 2002-02-07 2007-10-09 Nec Corporation Optical information recording condition adjustment method, recording/reproducing method and apparatus
CN100405471C (zh) * 2002-02-07 2008-07-23 日本电气株式会社 光学信息的记录条件调整方法、记录再生方法及装置
KR100528878B1 (ko) * 2004-02-16 2005-11-16 삼성전자주식회사 데이터 저장을 위한 고속 혼성 아날로그/디지털 prml데이터 검출 및 클럭 복원 장치
KR100869299B1 (ko) 2006-03-14 2008-11-18 가부시키가이샤 리코 데이터 재생 방법, 데이터 재생 장치, 광 디스크, 및데이터 기록/재생 장치
JP2013045497A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Lsi Corp オーバサンプリングされたアナログ・デジタル変換を備えるリード・チャネル

Also Published As

Publication number Publication date
JP3654755B2 (ja) 2005-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07220409A (ja) ディジタル信号再生装置
US7433286B2 (en) Jitter detection apparatus
JP3233485B2 (ja) ディジタル信号検出回路
JPH1031869A (ja) 再生装置
JP2003228916A (ja) 異常波形検出回路および情報再生装置
JPH07262694A (ja) ディジタル信号再生装置
US20050002306A1 (en) Reproduction signal processing apparatus and optical disc player including the same
JP3928332B2 (ja) 適応等化回路
JP3417704B2 (ja) ディジタル信号再生装置
WO2005031738A1 (ja) Itrデータ再生装置、記録再生システムおよび補間フィルタ
JP3654755B2 (ja) 光ディスク再生装置
JP3991004B2 (ja) 多重検出器を用いた光貯蔵媒体の再生装置
KR19990039109A (ko) 광 디스크 재생 시스템의 데이타 복원장치 및 방법
JP3986647B2 (ja) 記録情報再生装置
JPH11259986A (ja) 波形等化器及びこれを用いたデータ再生装置
JP3445398B2 (ja) ディジタル信号再生装置
JPH098674A (ja) ビタビ復号器
JP5153827B2 (ja) 信号特性決定装置、信号特性決定方法、及び記録媒体
US7791991B2 (en) Information reproducing apparatus, information reproducing method, information reproducing program, and information recording medium
JP2005025924A (ja) 再生信号処理装置、及びそれを備えた光ディスク再生装置
JP2000276848A (ja) 波形等化装置および再生装置
JP4861434B2 (ja) 情報再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラム
WO2008068852A1 (ja) 情報再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラム
WO2008068856A1 (ja) 情報再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラム
JP3983450B2 (ja) 再生装置と再生回路

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040210

A521 Written amendment

Effective date: 20040412

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20050301

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20050301

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080311

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100311

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100311

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees