JPH07262694A - ディジタル信号再生装置 - Google Patents

ディジタル信号再生装置

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JPH07262694A
JPH07262694A JP7004739A JP473995A JPH07262694A JP H07262694 A JPH07262694 A JP H07262694A JP 7004739 A JP7004739 A JP 7004739A JP 473995 A JP473995 A JP 473995A JP H07262694 A JPH07262694 A JP H07262694A
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Hideki Hayashi
英樹 林
Hiroki Kuribayashi
祐基 栗林
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Pioneer Electronic Corp
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/10009Improvement or modification of read or write signals
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/004Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B7/005Reproducing

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録データに直流成分が含まれる場合や、光
学式記録媒体の反射率及び屈折率等の光学的特性が変動
した場合に読取信号にオフセットが生じてしまっても復
号性能を劣化させることなくディジタル信号の再生を行
うことが可能なディジタル信号再生装置を提供すること
を目的とする。 【構成】 記録媒体から読み取られた読取信号をA/D
変換してディジタルのサンプル値系列に変換し、かかる
サンプル値系列の中から所定サンプル値を抽出してこの
所定サンプル値の平均値をオフセットレベルとし、この
オフセットレベルをビタビ復号器における予測サンプル
値の各々に一律に加算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク、磁気ディ
スク、磁気テープ等の記録媒体に記録されているディジ
タル信号の再生装置に関する。
【0002】
【背景技術】記録媒体に高密度記録されたディジタル信
号を高い信頼性をもって復号する方法としてビタビ復号
(Viterbi Algorithm)が知られている。このビタビ復
号においては、かかる記録媒体から読み取られた読取信
号を所定の閾値に基づいて「1」又は「0」の2値に判
定するのではなく、読取信号をサンプリングして得られ
たサンプル値を連続したサンプル値の時系列として捉え
て確からしいデータ系列を得るものである。
【0003】図1は、かかるビタビ復号を適用して光学
式記録媒体としての光ディスクに高密度記録されたディ
ジタル信号を再生するディジタル信号の再生装置の構成
を示す図である。図において、光ピックアップ1は、ス
ピンドルモータ2によって回転駆動される光ディスク3
に光ビームを照射する。更に、光ピックアップ1は、か
かる光ディスク3からの反射光を光電変換して読取信号
(p)を得てこれをコンデンサC及び抵抗Rからなるバ
イアス回路4に供給する。かかる読取信号(p)の一例
を図2の実線にて示す。バイアス回路4は、光ピックア
ップ1から供給された読取信号(p)中の直流成分を除
去してこれをA/D変換器10に供給する。A/D変換
器10は、かかるバイアス回路4を介して光ピックアッ
プ1から供給された読取信号を所定サンプルタイミング
にてディジタルのサンプル値系列(q)に変換してこれ
をビタビ復号器20に供給する。予測値メモリ30に
は、サンプル値系列(q)の各サンプル値として取り得
る理想的な値(ノイズ等の影響を受けない場合に得られ
る値)としての複数の予測サンプル値が予め記憶されて
いる。
【0004】ビタビ復号器20は、かかる予測値メモリ
30に記憶されている各予測サンプル値を用いて、A/
D変換器10から順次供給されてくるサンプル値系列
(q)における状態遷移(この状態遷移の1つをブラン
チと称し、連続する状態遷移をパスと称する)を想定し
て、かかるブランチの確からしさ示すブランチメトリッ
ク、及びパスの確からしさ示すパスメトリックを計算す
る。ビタビ復号器20は、これらブランチメトリック及
びパスメトリックに基づいて、確からしいデータ系列を
復号する。
【0005】図3は、かかるビタビ復号器20の内部構
成を示す図である。図において、ブランチメトリック演
算回路21は、予測値メモリ30に記憶されている複数
の予測サンプル値各々と、サンプル値系列(q)におけ
る各サンプル値との2乗誤差、すなわち{[サンプル値
系列(q)]−[予測サンプル値]}2を夫々求め、こ
れらをブランチメトリック信号としてパスメトリック演
算回路22に供給する。パスメトリック演算回路22
は、かかるブランチメトリック信号の累算加算値を各パ
ス毎に計算してパスメトリックを得て、かかる累算加算
値が最小となるパスを示すパス選択信号をパスメモリ2
3に供給する。パスメモリ23は、パス選択信号に応じ
て、「0」及び「1」の2値からなるデータ系列を更新
しつつこれを再生ディジタル信号として順次出力する。
【0006】図4は、パスメモリ23の内部構成の一例
を示す図である。図において、パス選択信号Aが論理
「0」である場合、フリップフロップF1〜F4からな
るレジスタは、かかるフリップフロップF1〜F4の各
々に記憶されている2値のディジタル信号をシフトしつ
つ、順次フリップフロップF4から出力する。この間、
フリップフロップF1は、セレクタS1を介して供給さ
れてくる論理「0」の信号を取り込みこれを記憶する。
一方、パス選択信号Aが論理「1」である場合、フリッ
プフロップF2〜F4からなるレジスタは、フリップフ
ロップF5ないしF7の各々に記憶されている2値のデ
ィジタル信号を夫々取り込み記憶する。この間、フリッ
プフロップF1は、セレクタS1を介して供給されてく
る論理「1」の信号を取り込みこれを記憶する。又、パ
ス選択信号Bが論理「0」である場合、フリップフロッ
プF6〜F8からなるレジスタは、フリップフロップF
1ないしF3の各々に記憶されている2値のディジタル
信号を夫々取り込み記憶する。この間、フリップフロッ
プF5は、セレクタS5を介して供給されてくる論理
「0」の信号を取り込みこれを記憶する。一方、パス選
択信号Bが論理「1」である場合、フリップフロップF
5〜F8からなるレジスタは、かかるフリップフロップ
F5〜F8の各々に記憶されている2値のディジタル信
号をシフトする。この間、フリップフロップF5は、セ
レクタS5を介して供給されてくる論理「1」の信号を
取り込みこれを記憶する。尚、上述の如きフリップフロ
ップF1〜F8の動作は、所定クロックタイミング(図
示せず)毎に実行されるものである。
【0007】かかる構成により、フリップフロップF1
〜F4からなるレジスタに記憶されている「0」及び
「1」の2値からなるデータ系列が、パス選択信号に応
じて更新されつつ再生ディジタル信号として順次出力さ
れるのである。尚、上記図4の実施例においては、その
シフト段数を4ビット構成としているが、実際には20
〜200ビット構成のものが使用されることが多い。
【0008】以上の如く、ビタビ復号器20は、A/D
変換器10から供給されたサンプル値系列(q)の各サ
ンプル値と、予測値メモリ30に記憶されている複数の
予測サンプル値の各々とに基づいてブランチメトリック
及びパスメトリックを算出し、これにより、入力系列に
対して最も2乗誤差が小となるデータ系列を復号して再
生ディジタル信号とするものである。かかるビタビ復号
を行うことにより、読取信号(p)のS/Nが低い場合
であっても信頼性の高いデータ復号が可能となる。
【0009】ここで、図1の如き光ディスク再生系にお
いて、記録データに直流成分が含まれる場合や、光ディ
スク3の反射率及び屈折率等の特性が変動した場合、読
取信号(p)の波形は図2の破線で示されるが如くオフ
セットが生じたものとなる。この際、A/D変換器10
にて得られるサンプル値系列(q)自体もかかるオフセ
ットに応じた分だけ値がシフトしたものとなる。しかし
ながら、上記ビタビ復号器20は、上述の如く一律にそ
の値がシフトしてしまったサンプル値系列(q)に対し
ては、ブランチメトリック及びパスメトリックの計算に
おいて誤差が生じるので、復号性能が劣化するという問
題が発生した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
を解決すべくなされたものであり、記録データに直流成
分が含まれる場合や、光学式記録媒体の反射率及び屈折
率等の光学的特性が変動した場合に読取信号にオフセッ
トが生じてしまっても、復号性能を劣化させることなく
ディジタル信号の再生を行うことが可能なディジタル信
号再生装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴によ
るディジタル信号再生装置は、ディジタル信号が記録さ
れている記録媒体から読取られた読取信号から記録情報
の再生を行って再生ディジタル信号を得るディジタル信
号再生装置であって、前記読取信号を順次サンプリング
してディジタルのサンプル値系列に変換するA/D変換
器と、前記サンプル値系列中から所定サンプル値を抽出
するサンプル値抽出手段と、前記所定サンプル値の平均
値を求めてこの平均値に応じたオフセット信号を発生す
るオフセット検出手段と、前記サンプル値系列中のサン
プル値各々から前記オフセット信号を減算した減算結果
をオフセット補正サンプル値として得る減算手段と、前
記オフセット補正サンプル値に基づいて復号処理を行っ
て再生ディジタル信号を得る復号手段とを有する。
【0012】本発明の第2の特徴によるディジタル信号
再生装置は、ディジタル信号が記録されている記録媒体
から読取られた読取信号から記録情報の再生を行って再
生ディジタル信号を得るディジタル信号再生装置であっ
て、前記読取信号を順次サンプリングしてディジタルの
サンプル値系列に変換するA/D変換器と、前記サンプ
ル値系列中から所定サンプル値を抽出するサンプル値抽
出手段と、前記所定サンプル値の平均値を求めてこの平
均値に応じたオフセット信号を発生するオフセット検出
手段と、前記サンプル値系列の各サンプル値として取り
得る複数の予測サンプル値を記憶している予測値メモリ
と、前記予測サンプル値各々に前記オフセット信号を一
律に加算してオフセット補正予測サンプル値を得る加算
手段と、前記サンプル値系列の各サンプル値と前記オフ
セット補正予測サンプル値各々との2乗誤差値の累算加
算値が最小となるデータ系列を前記再生ディジタル信号
として復号する復号手段とを有する。
【0013】
【作用】本発明の第1の特徴によるディジタル信号再生
装置は、記録媒体から読み取られた読取信号をA/D変
換してディジタルのサンプル値系列に変換し、かかるサ
ンプル値系列の中から所定サンプル値を抽出してこの所
定サンプル値の平均値をオフセットレベルとし、上記A
/D変換されたサンプル値の各々に対して一律にこのオ
フセットレベルを減算することにより、オフセット補正
がなされた補正サンプル値を得る。
【0014】本発明の第2の特徴によるディジタル信号
再生装置は、記録媒体から読み取られた読取信号をA/
D変換してディジタルのサンプル値系列に変換し、かか
るサンプル値系列の中から所定サンプル値を抽出してこ
の所定サンプル値の平均値をオフセットレベルとし、こ
のオフセットレベルをビタビ復号器における予測サンプ
ル値の各々に一律に加算したものを最終的な予測サンプ
ル値としてビタビ復号器に供給する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
5は、本発明の第1の特徴によるディジタル信号再生装
置の構成の一例を示す図である。図において、光ピック
アップ1は、スピンドルモータ2によって回転駆動され
る光ディスク3に光ビームを照射する。かかる光ディス
ク3は、例えばサーボエリア及びデータエリアを情報読
取方向に対して周期的に交互に配置したサンプルサーボ
方式による記録ディスクである。
【0016】図6は、かかるサンプルサーボ方式による
光ディスク3の構成の一例を示す図である。図の如く、
かかる光ディスク3におけるサーボエリアには、トラッ
キングサーボ用のウォブルピットPW、同期検出用及び
フォーカスサーボ用の鏡面部D、及び再生クロックの位
相検出用のクロックピットPCが各記録トラック毎に形
成されている。
【0017】光ピックアップ1は、かかる光ディスク3
からの反射光を光電変換して読取信号(p)を得て、こ
れをコンデンサC及び抵抗Rからなるバイアス回路4に
供給する。バイアス回路4は、光ピックアップ1から供
給された読取信号(p)中の直流成分を除去してこれを
A/D変換器10に供給する。A/D変換器10は、か
かるバイアス回路4を介して光ピックアップ1から供給
された読取信号を所定サンプルタイミングにてディジタ
ルのサンプル値系列(q)に変換してこれを減算回路1
1、同期検出回路12及びサンプル値抽出回路13に夫
々供給する。
【0018】同期検出回路12は、A/D変換器10か
ら連続して供給されてくるサンプル値系列(q)が、図
6に示されるが如き同期検出用の鏡面部Dに対応したも
のであるかを検出して検出信号をタイミング発生回路1
4に供給する。タイミング発生回路14は、かかる検出
信号の供給時点を基準にして、光ピックアップ1による
鏡面部Dのトレース期間内において所定パルス幅のタイ
ミング信号(t)を発生し、これをサンプル値抽出回路
13に供給する。サンプル値抽出回路13は、A/D変
換器10から連続して供給されてくるサンプル値系列
(q)の内、上記タイミング信号(t)の発生期間内に
得られた各サンプル値を抽出し、これをオフセットサン
プル値(s)としてオフセットレベル検出回路15に供
給する。オフセットレベル検出回路15は、かかるオフ
セットサンプル値(s)の平均値を求めこれをオフセッ
トレベルとして検出し、このオフセットレベルに対応し
たオフセット信号(r)を減算回路11に供給する。減
算回路11は、上記サンプル値系列(q)の各々から一
律にオフセット信号(r)を減算して得られた減算結果
をオフセット補正サンプル値系列(k)としてビタビ復
号器20に供給する。予測値メモリ30には、サンプル
値系列(q)の各サンプル値として取り得る理想的な値
(ノイズ等の影響を受けない場合に得られる値)として
の複数の予測サンプル値が予め記憶されている。
【0019】ビタビ復号器20は、かかる減算回路11
から供給されたオフセット補正サンプル値系列(k)の
各サンプル値、及び予測値メモリ30に記憶されている
複数の予測サンプル値各々に基づいてブランチメトリッ
ク及びパスメトリックを算出し、これにより入力系列に
対して最も2乗誤差が小となるデータ系列を復号して再
生ディジタル信号とする。尚、かかるビタビ復号器20
においては、図3に示されるが如き構成と同一構成であ
るので詳細な説明は省略する。
【0020】図7は、かかる構成における動作波形の一
例を示す図である。図においては、読取信号(p)にレ
ベルRのオフセットが生じている場合において、光ピッ
クアップ1が光ディスク3のサーボエリアをトレースし
た際に得られる各内部信号波形を示すものである。尚、
図7において、図5に付されている符号と同一符号の信
号は同一信号を示している。
【0021】この際、A/D変換器10からは、図7の
如く、かかるレベルRの分だけ一律にレベルシフトした
サンプル値系列(q)が出力される。同期検出回路12
及びタイミング発生回路14は、かかるサンプル値系列
(q)に基づいて、光ピックアップ1が鏡面部Dをトレ
ースしている期間を推定し、この期間内に所定パルス幅
のタイミング信号(t)を発生する。サンプル値抽出回
路13は、上記サンプル値系列(q)の内、タイミング
信号(t)の発生期間内に得られた各サンプル値をオフ
セットサンプル値(s)として抽出する。オフセットレ
ベル検出回路15は、かかるオフセットサンプル値
(s)の各々から平均値を求める。この際、かかるオフ
セットサンプル値(s)の各々は上記レベルRに相当す
るものであるので、上記平均値はこのレベルRとなる。
オフセットレベル検出回路15は、かかるレベルRに対
応したオフセット信号(r)を減算回路11に供給す
る。減算回路11は、A/D変換器10から連続して供
給されてくるサンプル値系列(q)の各々から一律に上
記レベルRを減算して図の如きオフセット補正サンプル
値系列(k)を得る。
【0022】以上の如く、かかる構成においては、光ピ
ックアップ1が光ディスク3のサーボエリア内に設けら
れた鏡面部Dをトレースする際に得られたサンプル値系
列(q)に基づいてオフセットレベルを検出し、この
際、得られたサンプル値系列(q)からかかるオフセッ
トレベルを一律に減算することにより、このオフセット
分を除去した補正サンプル値系列(k)を得るのであ
る。
【0023】よって、読取信号(p)に生じるオフセッ
トレベルが図8の如く時間経過に応じて変動してしまっ
ても、これに追従してオフセットを除去した補正サンプ
ル値系列(k)を得ることが出来るので、ビタビ復号器
20はその復号性能を劣化させることなくディジタル信
号の再生を行うことが可能となるのである。尚、上記実
施例においては、光ディスク3のサーボエリア内に設け
られた鏡面部Dのサンプル値に基づいてオフセット信号
(r)を生成するようにしているが、かかる構成に限定
されるものではない。
【0024】例えば、光ディスク3の特定エリアに、所
定信号パターン(例えば、単一周波数の繰り返し信号パ
ターン)を記録しておき、図5における同期検出回路1
2及びタイミング発生回路14により、かかる特定エリ
アに対する情報読み取り期間にてタイミング信号(t)
を発生する構成としても良いのである。図9は、かかる
構成における動作波形の一例を示す図である。
【0025】図の如く、サンプル値抽出回路13は、上
記サンプル値系列(q)の内、タイミング信号(t)の
発生期間内に得られたサンプル値、すなわち上述の所定
信号パターンに対応したサンプル値をオフセットサンプ
ル値(s)として抽出することになる。又、上記の如き
ディジタル信号の記録再生系をパーシャルレスポンス伝
送系(Partial Response System)として考えると、A
/D変換器10にて得られるサンプル値系列(q)の取
り得る値は限定される。ここで、かかるパーシャルレス
ポンス伝送系としてPR(1、1)方式を適用した場
合、サンプル値系列(q)として理想的に取り得る値
は、例えば{0、1、2}の3値となる。
【0026】そこで、実際に得られるサンプル値系列
(q)の各サンプル値のレベルと、例えば0.5及び1.
5なる2つの閾値を比較して、このサンプル値系列
(q)が{0、1、2}の3値のいずれに近似している
かを判定し、この内の1つのレベルに対応しているサン
プル値のみを抽出してこれをオフセットサンプル値
(s)とするようにしても良いのである。
【0027】図10は、かかる構成からなるディジタル
信号再生装置の一例、図11は、かかる構成における動
作波形の一例を示す図である。尚、図において、図5と
同一機能モジュールには同一符号が付されている。かか
る構成において、データ判別回路16は、A/D変換器
10にて得られたサンプル値系列(q)の値が0.5以
上でありかつ1.5未満であるか否かを判別して、この
際0.5以上かつ1.5未満であると判定した場合はデー
タ判別信号を発生してこれをタイミング発生回路14に
供給する。タイミング発生回路14は、かかるデータ判
別信号に応じて所定パルス幅のタイミング信号(t)を
発生し、これをサンプル値抽出回路13に供給する。サ
ンプル値抽出回路13は、A/D変換器10から連続し
て供給されてくるサンプル値系列(q)の内、上記タイ
ミング信号(t)の発生期間内に得られた各サンプル値
を抽出し、これをオフセットサンプル値(s)としてオ
フセットレベル検出回路15に供給する。オフセットレ
ベル検出回路15は、かかるオフセットサンプル値
(s)の平均値をオフセットレベルとして検出して、こ
のオフセットレベルに対応したオフセット信号(r)を
減算回路11に供給する。減算回路11は、上記サンプ
ル値系列(q)の各々から一律にオフセット信号(r)
を減算し、この際得られた減算結果をオフセット補正サ
ンプル値系列(k)としてビタビ復号器20に供給す
る。
【0028】要するに、A/D変換されたサンプル値系
列(q)中から所定サンプル値を抽出してこの抽出した
所定サンプル値の平均値をオフセットレベルとして求め
て、かかるサンプル値系列(q)の各々から一律にかか
るオフセットレベルを減算したものをオフセット補正サ
ンプル値系列(k)とすれば良いのである。又、上記実
施例においては、減算回路11を用いてサンプル値系列
(q)からオフセット信号(r)を減算することにより
オフセット補正されたオフセット補正サンプル値系列
(k)を得る構成について説明したが、以下に、この減
算回路11を用いずにオフセット補正を行う構成につい
て説明する。
【0029】図12は、かかる点に鑑みてなされた本発
明の第2の特徴によるディジタル信号再生装置の構成を
示す図である。図12においては、かかるディジタル信
号の記録再生系をPR(1、1)のパーシャルレスポン
ス伝送系とした場合に適用されるディジタル信号再生装
置の構成の一例を示すものである。
【0030】図において、光ピックアップ1は、スピン
ドルモータ2によって回転駆動される光ディスク3に光
ビームを照射する。更に、光ピックアップ1は、かかる
光ディスク3からの反射光を光電変換して読取信号
(p)を得て、これをコンデンサC及び抵抗Rからなる
バイアス回路4に供給する。バイアス回路4は、光ピッ
クアップ1から供給された読取信号(p)中の直流成分
を除去してこれをA/D変換器10に供給する。A/D
変換器10は、かかるバイアス回路4を介して光ピック
アップ1から供給された読取信号を所定サンプルタイミ
ングにてディジタルのサンプル値系列(q)に変換して
これをデータ判別回路16、サンプル値抽出回路13及
びビタビ復号器20に夫々供給する。
【0031】データ判別回路16は、A/D変換器10
にて得られたサンプル値系列(q)の値が0.5以上で
ありかつ1.5未満であるか否かを判別し、この際0.5
以上かつ1.5未満であると判定した場合はデータ判別
信号を発生してこれをタイミング発生回路14に供給す
る。タイミング発生回路14は、かかるデータ判別信号
に応じて所定パルス幅のタイミング信号(t)を発生
し、これをサンプル値抽出回路13に供給する。サンプ
ル値抽出回路13は、A/D変換器10から連続して供
給されてくるサンプル値系列(q)の内、上記タイミン
グ信号(t)の発生期間内に得られた各サンプル値を抽
出し、これをオフセットサンプル値(s)としてオフセ
ットレベル検出回路15に供給する。オフセットレベル
検出回路15は、かかるオフセットサンプル値(s)の
平均値をオフセットレベルとして検出して、このオフセ
ットレベルに対応したオフセット信号(r)を加算回路
24に供給する。予測値メモリ30には、サンプル値系
列(q)の各サンプル値として取り得る理想的な値(ノ
イズ等の影響を受けない場合に得られる値)としての複
数の予測サンプル値が予め記憶されており、これら予測
サンプル値の各々が加算回路24に夫々供給される。加
算回路24は、予測値メモリ30に記憶されている全て
の予測サンプル値の各々に一律に上述のオフセット信号
(r)を加算したオフセット補正予測サンプル値を得て
これらをビタビ復号器20に供給する。尚、ビタビ復号
器20は、図3にて示されるが如き構成と同一構成であ
る。
【0032】次に、かかる構成における動作例を図13
を参照しつつ説明する。先ず、A/D変換器10にて得
られる理想的なサンプル値系列(q)の取り得る値は
{0、1、2}の3つであるので、かかる値の各々が予
測サンプル値として予測値メモリ30に記憶されてい
る。ここで、図13に示されるが如く、読取信号(p)
に時間経過に応じて変動するオフセットが生じると、A
/D変換器10にて得られるサンプル値系列(q)は、
このオフセットに応じた分だけレベルシフトした値とな
る。この際、サンプル値抽出回路13は、A/D変換器
10にて得られたサンプル値系列(q)の内、かかるサ
ンプル値系列(q)の値が0.5〜1.5に収まっている
サンプル値のみを抽出し、これをオフセットサンプル値
(s)としてオフセットレベル検出回路15に供給す
る。オフセットレベル検出回路15は、かかるオフセッ
トサンプル値(s)の平均値をオフセットレベルとして
このオフセットレベルに対応したオフセット信号(r)
を加算回路24に供給する。よって、加算回路24から
は、3つの予測サンプル値{0、1、2}の各々に、か
かるオフセット信号(r)を一律に加算したオフセット
補正予測サンプル値が図13の如く出力されるのであ
る。
【0033】ビタビ復号器20内のブランチメトリック
演算回路21は、かかる加算回路24から供給されたオ
フセット補正予測サンプル値とサンプル値系列(q)と
の2乗誤差、すなわち{[サンプル値系列(q)]−
[オフセット補正予測サンプル値]}2をブランチメト
リック信号としてパスメトリック演算回路22に供給す
る。
【0034】この際、オフセットレベルをRとすると、
ビタビ復号器20のブランチメトリック演算回路21に
て生成されるブランチメトリック信号は、
【0035】
【数1】 {[サンプル値系列(q)]−[R+予測サンプル値]}2・・・・(1) と表すことが出来る。一方、図5に示されるが如き構成
においては、サンプル値系列(q)からこのオフセット
レベルRが減算された値がビタビ復号器20に供給され
るので、そのブランチメトリック演算回路21にて生成
されるブランチメトリック信号は、
【0036】
【数2】 {[サンプル値系列(q)−R]−[予測サンプル値]}2・・・・(2) となる。
【0037】よって、両式が同一のブランチメトリック
信号をパスメトリック演算回路22に供給していること
が確認出来る。従って、上記図12の構成においても、
図5に示されるが如き構成と同様に、サンプル値系列
(q)のオフセット成分を除去しつつビタビ復号を行う
ことが可能となるのである。
【0038】尚、かかる図12の構成においては、オフ
セット分を加算したオフセット補正予測サンプル値を、
加算回路24にて得る構成としているが、かかる構成に
限定されるものではない。例えば、この加算回路24を
用いずに、予め、生じ得るオフセット値を予測サンプル
値の各々に加算したものをオフセット補正予測サンプル
値として作成しておき、これを予測値メモリに記憶して
おいても良いのである。
【0039】図14は、かかる点に鑑みてなされた本第
2の特徴の他の実施例によるディジタル信号再生装置の
構成を示す図である。尚、図において図12と同一機能
モジュールには同一符号が付されている。図において、
アドレス生成回路25は、オフセットレベル検出回路1
5から供給されたオフセット信号(r)に応じたアドレ
ス信号を予測値メモリ30’に供給する。予測値メモリ
30’は、供給されたアドレス信号に応じたオフセット
補正予測サンプル値の各々を記憶内容の中から読出して
これをビタビ復号器20に供給する。
【0040】図15は、予測値メモリ30’のメモリマ
ップの一例を示す図である。例えば、サンプル値系列
(q)にオフセットが全く生じていない場合はオフセッ
ト信号(r)は「0」となる。この際、アドレス生成回
路25はアドレス信号として「3」を予測値メモリ3
0’に供給する。予測値メモリ30’は、かかるアドレ
ス信号に応じてその記憶内容である「0」、「1」、
「2」各々をオフセット補正予測サンプル値としてブラ
ンチメトリック演算回路21に供給する。又、サンプル
値系列(q)に「−0.2」のオフセットが生じている
場合は、これに応じてオフセット信号(r)は「−0.
2」となる。この際、アドレス生成回路25はアドレス
信号として「1」を予測値メモリ30’に供給する。予
測値メモリ30’は、かかるアドレス信号に応じてその
記憶内容である「−0.2」、「0.8」、「1.8」各
々をオフセット補正予測サンプル値としてブランチメト
リック演算回路21に供給するのである。又、サンプル
値系列(q)に「+0.2」のオフセットが生じている
場合は、これに応じてオフセット信号(r)は「0.
2」となる。この際、アドレス生成回路25はアドレス
信号として「5」を予測値メモリ30’に供給する。予
測値メモリ30’は、かかるアドレス信号に応じてその
記憶内容である「0.2」、「1.2」、「2.2」各々
をオフセット補正予測サンプル値としてブランチメトリ
ック演算回路21に供給するのである。
【0041】又、上記図10及び図12にて示される実
施例においては、データ判別回路16及びサンプル値抽
出回路13からなるサンプル値抽出手段により、サンプ
ル値系列(q)の内から、そのサンプル値の値がゼロク
ロス近傍(0.5〜1.5)に収まっているサンプル値を
抽出し、これをオフセットサンプル値(s)としてオフ
セットレベル検出回路15に供給する構成としている。
【0042】しかしながら、光ディスク3に記録情報が
高密度記録されている場合には、ランレングスの長いピ
ットの読み取りに応じて得られた読取信号(p)のセン
ターレベルと、ランレングスの短いピットの読み取りに
応じて得られた読取信号(p)のセンターレベルとが一
致しなくなることがある。よって、上述の如く、そのサ
ンプル値の値がゼロクロス近傍に収まっているサンプル
値を全て抽出してこれをオフセットサンプル値(s)と
してしまうと、精度良いオフセットの検出が為されなく
なるのである。
【0043】図16及び図17の各々は、かかる点に鑑
みて為されたディジタル信号再生装置の他の実施例を示
す図である。尚、かかる図16及び図17に示されてい
る構成は、夫々図10及び図12にて示されるディジタ
ル信号再生装置に対して改良を施したものであり、各々
同一機能ブロックには同一符号を付してある。
【0044】かかる図16及び図17においては、図1
0及び図12にて示されているデータ判別回路16、及
びタイミング発生回路14に代わり、長ランレングス検
出回路40を用いる構成としている。かかる長ランレン
グス検出回路40は、所定長よりも長いランレングスの
記録ピットの読み取りに応じて得られたサンプル値であ
りかつその値がゼロクロス近傍に収まっているサンプル
値がA/D変換器10から出力されている区間を検出し
て、この検出タイミングに応じたタイミング信号(t)
をサンプル値抽出回路13に供給する。
【0045】以上の如く、かかる図16及び図17に示
される実施例においては、長ランレングス検出回路40
及びサンプル値抽出回路13からなるサンプル値抽出手
段にて、所定長よりも長いランレングスの記録ピットの
読み取りに応じて得られたサンプル値でありかつその値
がゼロクロス近傍に収まっているサンプル値をサンプル
値系列(q)の内から抽出して、これをオフセットサン
プル値(s)としてオフセットレベル検出回路15に供
給するようにしたのである。
【0046】よって、かかる構成によれば、光ディスク
3に記録情報が高密度記録されている場合においても、
精度良いオフセットの検出が為されるようになるのであ
る。図18は、かかる長ランレングス検出回路40及び
サンプル値抽出回路13の内部構成の一例を示す図であ
る。この際、かかる図18に示されている実施例におい
ては、光ディスク3にランレングスが2T〜8Tの記録
ピットが形成されている場合に、3T以上のランレング
スの記録ピットの読み取りに応じて得られたサンプル値
を用いてオフセットレベルを検出する際に適用される回
路構成の一例を示したものである。
【0047】図18において、比較器C1は、A/D変
換器10にて得られたサンプル値系列(q)の値が第1
スレッショルドTh1 よりも大なる場合に、論理値
「1」の信号A1をDフリップフロップF1及びエッジ
パターン検出回路K1に供給する一方、かかるサンプル
値系列(q)の値が第1スレッショルドTh1 よりも小
なる場合には、論理値「0」の信号A1をDフリップフ
ロップF1及びエッジパターン検出回路K1に供給す
る。尚、上記第1スレッショルドTh1は、サンプル値系
列(q)の平均中心レベルよりも大なる値に設定されて
いる。DフリップフロップF1は、供給された信号A1
を、上記A/D変換器10における所定サンプルタイミ
ングと同一タイミングにて順次取り込みこれを信号A2
としてDフリップフロップF2及びエッジパターン検出
回路K1の各々に供給する。DフリップフロップF2
は、供給された信号A2を、上記A/D変換器10にお
ける所定サンプルタイミングと同一タイミングにて順次
取り込みこれを信号A3としてエッジパターン検出回路
K1に供給する。
【0048】比較器C2は、A/D変換器10にて得ら
れたサンプル値系列(q)の値が第2スレッショルドT
h2 よりも大なる場合に、論理値「1」の信号B1をD
フリップフロップF3及びエッジパターン検出回路K1
に供給する一方、かかるサンプル値系列(q)の値が第
2スレッショルドTh2 よりも小なる場合には、論理値
「0」の信号B1をDフリップフロップF3及びエッジ
パターン検出回路K1に供給する。この際、上記第2ス
レッショルドTh2の値は、上記平均中心レベルよりも小
なる値に設定されている。DフリップフロップF3は、
供給された信号B1を、上記A/D変換器10における
所定サンプルタイミングと同一タイミングにて順次取り
込みこれを信号B2としてDフリップフロップF4及び
エッジパターン検出回路K1の各々に供給する。Dフリ
ップフロップF4は、供給された信号B2を、上記A/
D変換器10における所定サンプルタイミングと同一タ
イミングにて順次取り込みこれを信号B3としてエッジ
パターン検出回路K1に供給する。
【0049】エッジパターン検出回路K1は、上記信号
A1〜A3及びB1〜B3が図19にて示される信号論
理値状態となった時にタイミング信号(t)を発生して
これをサンプル抽出回路13に供給する。すなわち、エ
ッジパターン検出回路K1は、サンプル値系列(q)の
値が上記第1スレッショルドTh1よりも大なる値から第
2スレッショルドTh2よりも小なる値へと推移する際の
立ち下がりエッジ、更に、サンプル値系列(q)の値が
上記第2スレッショルドTh2よりも小なる値から第1ス
レッショルドTh1よりも大なる値へと推移する際の立ち
上がりエッジを検出して、この際タイミング信号(t)
を発生するのである。
【0050】サンプル抽出回路13は、複数のDフリッ
プフロップがパラレル構成となっているDレジスタDR
1、及びDR2から構成されている。DレジスタDR1
は、上記所定サンプルタイミングと同一タイミングにて
サンプル値系列(q)を順次取り込みこれをサンプル値
系列(Dq)としてDレジスタDR2に供給する。Dレ
ジスタDR2には、上記長ランレングス検出回路40か
らタイミング信号(t)が供給された場合にのみ、Dレ
ジスタDR1から供給されたサンプル値系列(Dq)を
取り込んでこれをオフセットサンプル値(s)として出
力する。
【0051】図20は、上記信号A1〜A3及びB1〜
B3の各々が図19にて示されるが如き「1、0、0、
1、1、0」となる立ち下がりエッジ検出時、すなわち
サンプル値系列(q)の値が上記第1スレッショルドT
h1よりも大なる値から第2スレッショルドTh2よりも小
なる値へと推移する際のサンプル値系列(Dq)、タイ
ミング信号(t)、及びオフセットサンプル値(s)の
一例を示す図である。この際、上記第1スレッショルド
h1よりも小でありかつ第2スレッショルドT h2よりも
大なるDq2の値がオフセットサンプル値(s)とな
る。
【0052】又、図21は、図16及び図17にて示さ
れるディジタル信号再生装置における長ランレングス検
出回路40及びサンプル値抽出回路13として、図18
に示されるが如き構成を採用した際の動作波形の一例を
示す図である。尚、図21においては、図16〜図18
に示されている信号と同一信号には同一符号を付してあ
る。かかる図21に示されるが如く、光ディスク3上の
記録トラックに形成されたランレングス長2T〜4Tの
記録ピットの内、2Tの記録ピットを読み取った際に得
られたサンプル値系列(q)の値は、ピックアップの応
答特性の影響により、いずれも第1スレッショルドTh1
よりも小であり、かつ第2スレッショルドTh2よりも大
なる値となる。よって、この際、長ランレングス検出回
路40におけるエッジパターン検出回路K1からは、か
かる図21に示されるようにタイミング信号(t)が出
力されないのである。従って、図18に示されるが如き
構成の長ランレングス検出回路40及びサンプル値抽出
回路13を採用することにより、3T以上のランレング
ス長の記録ピットの読み取りに応じて得られたサンプル
値を用いたオフセットレベル調整が為されるのである。
【0053】以上の如く、図18に示される長ランレン
グス検出回路40においては、光ディスク3に記録情報
が高密度記録されている場合にはランレングス2Tの記
録ピットの読み取りに応じて得られた読取信号(p)の
振幅値が、ランレングス3T以上の記録ピットの読み取
りに応じて得られた読取信号(p)の振幅値よりも小な
る値になる事に着目して、サンプル値系列(q)のレベ
ル推移が所定範囲(第1スレッショルドTh1〜第2スレ
ッショルドTh2)を越えたことを検出することにより3
T以上のランレングス検出を行うようにしたのである。
【0054】又、上記図10にて示される実施例におい
ては、データ判別回路16及びサンプル値抽出回路13
からなるサンプル値抽出手段は、A/D変換器10から
供給されたサンプル値系列(q)を用いてオフセットサ
ンプル値(s)を生成する構成としているが、図22に
示されるように、減算回路11にて得られたオフセット
補正サンプル値系列(k)をかかるサンプル値抽出手段
に帰還供給する構成としても構わない。
【0055】
【発明の効果】以上の如く、本発明の第1の特徴による
ディジタル信号再生装置においては、記録媒体から読み
取られた読取信号をA/D変換してディジタルのサンプ
ル値系列に変換し、かかるサンプル値系列の中から所定
サンプル値を抽出してこの所定サンプル値の平均値をオ
フセットレベルとして検出し、このオフセットレベルを
上記A/D変換されたサンプル値から一律に減算するこ
とにより、オフセットを除去した補正サンプル値を得る
構成としている。
【0056】又、本発明の第2の特徴によるディジタル
信号再生装置は、記録媒体から読み取られた読取信号を
A/D変換してディジタルのサンプル値系列に変換し、
かかるサンプル値系列の中から所定サンプル値を抽出し
てこの所定サンプル値の平均値をオフセットレベルと
し、このオフセットレベルをビタビ復号器における予測
サンプル値の各々に一律に加算した補正予測サンプル値
に基づいて上記サンプル値系列に対してビタビ復号を実
施する構成としている。
【0057】よって、本発明によれば、記録データに直
流成分が含まれる場合や、光学式記録媒体の反射率及び
屈折率等の光学的特性が変動した場合に読取信号にオフ
セットが生じてしまっても、このオフセット分を除去し
つつビタビ復号を実行することが可能となるので、かか
るビタビ復号における復号性能を劣化させることなくデ
ィジタル信号の再生を行うことが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のディジタル信号再生装置の構成を示す図
である。
【図2】読取信号(p)の波形の一例を示す図である。
【図3】ビタビ復号器20の内部構成を示す図である。
【図4】パスメモリ23の内部構成の一例を示す図であ
る。
【図5】本発明の第1の特徴によるディジタル信号再生
装置の構成を示す図である。
【図6】光ディスク3の構成の一例を示す図である。
【図7】本発明の第1の特徴のディジタル信号再生装置
による動作波形を示す図である。
【図8】本発明の第1の特徴のディジタル信号再生装置
による動作波形を示す図である。
【図9】本発明の第1の特徴のディジタル信号再生装置
の他の実施例による動作波形を示す図である。
【図10】本発明の第1の特徴のディジタル信号再生装
置の他の実施例による構成を示す図である。
【図11】本発明の第1の特徴のディジタル信号再生装
置の他の実施例による動作波形を示す図である。
【図12】本発明の第2の特徴によるディジタル信号再
生装置の構成を示す図である。
【図13】本発明の第2の特徴のディジタル信号再生装
置による動作波形を示す図である。
【図14】本発明の第2の特徴のディジタル信号再生装
置の他の実施例による構成を示す図である。
【図15】予測値メモリ30’のメモリマップの一例を
示す図である。
【図16】本発明の第1の特徴のディジタル信号再生装
置の他の実施例による構成を示す図である。
【図17】本発明の第2の特徴のディジタル信号再生装
置の他の実施例による構成を示す図である。
【図18】長ランレングス検出回路40及びサンプル値
抽出回路13の内部構成の一例を示す図である。
【図19】エッジパターン検出回路K1の動作を説明す
るための図である。
【図20】長ランレングス検出回路40及びサンプル値
抽出回路13の動作波形を示す図である。
【図21】本発明のディジタル信号再生装置の他の実施
例による動作波形を示す図である。
【図22】本発明の第1の特徴のディジタル信号再生装
置の他の実施例による構成を示す図である。
【主要部分の符号の説明】
11 減算回路 12 同期検出回路 13 サンプル値抽出回路 14 タイミング発生回路 15 オフセットレベル検出回路 20 ビタビ復号器 21 ブランチメトリック演算回路 22 パスメトリック演算回路 23 パスメモリ 24 加算回路 30 予測値メモリ 40 長ランレングス検出回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル信号が記録されている記録媒
    体から読取られた読取信号から記録情報の再生を行って
    再生ディジタル信号を得るディジタル信号再生装置であ
    って、 前記読取信号を順次サンプリングしてディジタルのサン
    プル値系列に変換するA/D変換器と、 前記サンプル値系列中から所定サンプル値を抽出するサ
    ンプル値抽出手段と、 前記所定サンプル値の平均値を求めてこの平均値に応じ
    たオフセット信号を発生するオフセット検出手段と、 前記サンプル値系列中のサンプル値各々から前記オフセ
    ット信号を減算した減算結果をオフセット補正サンプル
    値として得る減算手段と、 前記オフセット補正サンプル値に基づいて復号処理を行
    って再生ディジタル信号を得る復号手段とを有すること
    を特徴とするディジタル信号再生装置。
  2. 【請求項2】 ディジタル信号が記録されている記録媒
    体から読取られた読取信号から記録情報の再生を行って
    再生ディジタル信号を得るディジタル信号再生装置であ
    って、 前記読取信号を順次サンプリングしてディジタルのサン
    プル値系列に変換するA/D変換器と、 前記サンプル値系列中から所定サンプル値を抽出するサ
    ンプル値抽出手段と、 前記所定サンプル値の平均値を求めてこの平均値に応じ
    たオフセット信号を発生するオフセット検出手段と、 前記サンプル値系列の各サンプル値として取り得る複数
    の予測サンプル値を記憶している予測値メモリと、 前記予測サンプル値各々に前記オフセット信号を一律に
    加算してオフセット補正予測サンプル値を得る加算手段
    と、 前記サンプル値系列の各サンプル値と前記オフセット補
    正予測サンプル値各々との2乗誤差値の累算加算値が最
    小となるデータ系列を前記再生ディジタル信号として復
    号する復号手段とを有することを特徴とするディジタル
    信号再生装置。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体には同期検出用の鏡面部が
    設けられており、前記サンプル値抽出手段は、前記サン
    プル値系列中から前記鏡面部に対応したサンプル値を前
    記所定サンプル値として抽出することを特徴とする請求
    項1または2記載のディジタル信号再生装置。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体には所定パターン信号が記
    録されており、前記サンプル値抽出手段は、前記サンプ
    ル値系列中から前記所定パターン信号に対応したサンプ
    ル値を前記所定サンプル値として抽出することを特徴と
    する請求項1または2記載のディジタル信号再生装置。
  5. 【請求項5】 前記サンプル値抽出手段は、前記サンプ
    ル値系列中からランレングスが所定長よりも長い区間内
    にて得られたサンプル値を前記所定サンプル値として抽
    出することを特徴とする請求項1または2記載のディジ
    タル信号再生装置。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体にはパーシャルレスポンス
    方式による情報信号が記録されており、前記サンプル値
    抽出手段は、前記サンプル値系列中から所定範囲内のレ
    ベルを有するサンプル値を前記所定サンプル値として抽
    出することを特徴とする請求項1または2記載のディジ
    タル信号再生装置。
  7. 【請求項7】 前記復号手段は、ビタビ復号器であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のディジタル信号
    再生装置。
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