JP4100899B2 - 期待値生成ユニット及びデータ再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク装置や磁気ディスク装置などのデータ再生装置における期待値生成ユニットに係り、詳しくは、ビタビ復号アルゴリズム等の最尤復号アルゴリズムに従ってデータを再生するに際して用いられる期待値を作成する期待値生成ユニットに関する。
【0002】
また、本発明は、そのような期待値生成ユニットにて作成される期待値を用いて、データの復元を行うデータ再生装置に関する。
【0003】
【従来の技術】
例えば、光ディスク装置に用いられる光ディスク記録媒体(光ディスク、光磁気ディスディスク)は、大容量、可換性、高信頼性等により、コンピュータの補助記憶装置など種々の分野で利用されている。このような光ディスク装置では、記録密度の増大に伴ってより精度の高いデータの記録、再生の手法が望まれている。
【0004】
この光ディスク記録媒体に対する精度の高いデータの記録、再生の手法として、例えば、パーシャルレスポンス(PR)波形に対応したデータ変調記録を行う一方、この光ディスク記録媒体からの再生信号を所定の周期でサンプリングして得られるサンプリング値から所謂最尤復号(ML)により最も確からしいデータを復元する手法が提案されている(PRML)。
【0005】
このようなPRの手法にてデータ記録のなされた光ディスク記録媒体からMLの手法を用いてデータの復元を行うデータ再生装置は、例えば、図1に示すように構成される。
【0006】
図1において、このデータ再生装置は、PRの手法にてデータ記録のなされた光磁気ディスク200を光学的に走査して読取り信号を出力する光学ヘッド20、アンプ21、ローパスフィルタ(LPF)22、アナログデジタル変換器(以下、ADCという)23、デジタル等化器(以下、EQという)24、同期クロック生成回路25及び最尤復号ユニット100を有している。上記光学ヘッド20からの読取り信号がアンプ21及びローパスフィルタ22を介して再生信号としてADC23に供給される。ADC23は、同期クロック生成回路25からの同期クロックに同期して上記再生信号のサンプリングを行い、サンプリング値を順次出力する。EQ24は、上記同期クロックに同期して動作し、ADC23からのサンプリング値に対してPR波形の波形等化処理を行う。
【0007】
上記EQ24からの波形等化処理済のサンプリング値は順次最尤復号ユニット100に供給される。この最尤復号ユニット100は、例えば、ビタビ復号器にて構成され、順次供給されるサンプリング値からビタビ復号(最尤復号)アルゴリズムに従って最も確からしいデータを復元し、そのデータを順次出力する。
【0008】
上記ビタビ復号アルゴリズムに従って処理を行う最尤復号ユニット100は、例えば、図2に示すように構成される。
【0009】
図2において、この最尤復号ユニット100は、ブランチメトリック計算ユニット(以下、単にBMという)10、加算(Add)・比較(Compare)・選択(Select)ユニット(以下、単にACSという)11、パスメトリックメモリ(以下、PMMという)12及びパスメモリ(以下、単にPMという)13を有している。
【0010】
上記BM10は、上記順次供給されるサンプリング値ytと各期待値との差に基づいたブランチメトリック値(以下、単にBM値という)を演算する。この期待値は、データ記録の際に用いられたパーシャルレスポンス波形に依存する値であり、再生信号が本来とりうる値である。BM値は、1つのサンプリング値ytがBM10に供給されると、期待値毎に演算される。
【0011】
ACS11は、前述したBM値とPMM12に格納された1クロック前のパスメトリック値(以下、単にPM値という)とを加算し(Add)、その加算後のPM値を2つずつ比較する(Compare)。そして、ACS11は、その比較の結果、小さいほうのPM値を新たなPM値として選択し(Select)、その選択したPM値をPMM12に格納する。このような処理の結果、PM値は、BM値の積算値となる。上記のようにあるPM値を選択することは、状態遷移のパスを選択することに相当する。即ち、ACS11は、PM値が最小となる状態遷移のパスを常に選択している。
【0012】
PM13には、前述のように選択されたパスに相当するデータ(2値データ)がACS11から供給される。このPM13は、選択された各パスに対応するデータを順次シフトし、その過程で状態遷移の連続性に基づいて選択されるべきでないとされた各パスに対応するデータを順次淘汰していく。そして、PM13は、生き残ったパスに対応するデータを検出データとして出力する。
【0013】
上述したように、最尤復号ユニット100は、PR波形に依存した期待値と順次入力されるサンプリング値ytに基づいて最も確からしいデータの復元を行う。上記期待値はPR波形から本来得られるべきサンプリング値に対応したものである。再生信号の波形がPR波形に正確に一致していれば、その期待値は固定値であっても、精度の良いデータの復元が可能である。しかし、再生信号に歪み等がある場合には、固定的な期待値を用いると、精度の良いデータの復元が期待できない。
【0014】
そこで、再生信号のサンプリング値のヒストグラムを作成し、そのヒストグラムにおけるサンプリング値の分布状態から期待値を決定する手法が提案されている。例えば、3つの期待値を有するPR(11)波形の場合、図4(b)に示すように、再生信号のサンプリング値のヒストグラムは3つのピークを持つ。そして、その3つのピークに対応したサンプリング値がPR(11)波形の3つの期待値として決定される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、例えば、図3に示すように、エンベロープ変動などによりその再生信号にオフセットが生じた場合、そのオフセット変動のある再生信号のサンプリング値のばらつきが大きくなり、そのようなサンプリング値のヒストグラムには、例えば、図4(a)に示すように、明確な3つのピークが生じない。このため、そのようなヒストグラムから決定される期待値の信頼度が低くなり、正しいデータを再生する能力が低下してしまう。
【0016】
そこで、本発明の第一の課題は、再生信号にオフセットが生じたとしても、その再生信号のサンプリング値のヒストグラムから正確に期待値を作成できるような期待値生成ユニットを提供することである。
【0017】
また、本発明の第二の課題は、そのような期待値生成ユニットを用いたデータ再生装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記第一の課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載されるように、記録媒体からの再生信号を所定の周期でサンプリングし、そのサンプリング値とパーシャルレスポンスの特性に基づいた期待値との関係から最尤復号アルゴリズムに従って最も確からしいデータの復元を行うデータ再生装置に用いられる期待値生成ユニットにおいて、再生信号のオフセット量を検出するオフセット検出手段と、上記再生信号のサンプリング値から上記オフセット検出手段にて検出されたオフセット量を除去するオフセットキャンセル手段と、該オフセットキャンセル手段にてオフセット量が除去されたサンプリング値のヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段とを有し、該ヒストグラム生成手段にて得られたサンプリング値のヒストグラムのピークに対応したサンプリング値を期待値として決定するように構成される。
【0019】
このような期待値生成ユニットでは、再生信号のオフセット量が検出されると、そのオフセット量がその再生信号のサンプリング値から除去される。そして、そのオフセットが除去されたサンプリング値のヒストグラムが生成され、その生成されたヒストグラムから期待値が決定される。このように、オフセット量が除去されたサンプリング値は本来の再生信号からのサンプリング値により近くなるため、そのサンプリング値から生成されるヒストグラムには、その本来の再生信号波形に対応したピークが生じるようになる。
【0020】
また、再生信号オフセット量が急激に変化する場合であってもより的確なヒストグラムが作成できるという観点から、本発明は、請求項2に記載されるように、上記期待値生成ユニットにおいて、上記再生信号のオフセット量が急激に変化すると見込まれる特有データが再生される期間を設定する手段と、該手段にて設定された期間において得られるサンプリング値を上記ヒストグラム生成手段にて作成されるヒストグラムの対象としないようにする制御手段とを有するように構成することができる。
【0021】
このような期待値生成ユニットでは、再生信号のオフセット量が急激に変化すると見込まれる期間では、オフセット量の検出の安定性が損なわれる可能性があるので、そのような期間に検出されたオフセット量が除去されたサンプリング値はヒストグラムの対象とされない。
【0022】
上記第二の課題を解決するため、本発明は、請求項3に記載されるように、記録媒体からの再生信号を所定の周期でサンプリングし、そのサンプリング値とパーシャルレスポンスの特性に基づいた期待値との関係から最尤復号アルゴリズムに従って最も確からしいデータの復元を行うデータ再生装置において、上記再生信号に基づいて期待値を生成する期待値生成ユニットを有し、該期待値生成ユニットは、再生信号のオフセット量を検出するオフセット検出手段と、上記再生信号のサンプリング値から上記オフセット検出手段にて検出されたオフセット量を除去するオフセットキャンセル手段と、該オフセットキャンセル手段にてオフセット成分が除去されたサンプリング値のヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段とを有し、該ヒストグラム生成手段にて得られたサンプリング値のヒストグラムのピークに対応したサンプリング値を期待値として決定するように構成される。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0024】
本発明の第一の実施の形態に係るデータ再生装置は、例えば、図5に示すように構成される。なお、図5は、図1に示すローパスフィルタ22より後段の処理系について示している。
【0025】
図5において、このデータ再生装置は、図1に示すものと同様に、光学ヘッド21からローパスフィルタ22を介して供給されるアナログ再生信号を入力し、所定のクロックに同期してサンプリング値(量子化データ)を出力するADC23及びそのサンプリング値に対してPR波形のデジタル等化処理を行うEQ24を有すると供に、ADC23からのサンプリング値を入力し、所定の最尤復号(例えば、ビタビ復号)アルゴリズムに従ってデータの復元を行うML復号ユニット100を有する。
【0026】
また、このデータ再生装置は、オフセット検出部31、位相調整部32、オフセットキャンセル回路33、デコード部34、計数部35及びメモリ36を有している。オフセット検出部31は、ADC23からのサンプリング値に基づいて再生信号のオフセット量を検出する。位相調整部32は、EQ24からの波形等化処理済みのサンプリング値を入力し、そのサンプリング値を上記オフセット値検出部31での処理遅延に対応した時間だけ遅延させて出力する。オフセットキャンセル回路33は、位相調整部32にて遅延され上記オフセット量との位相合わせのなされたサンプリング値を対応するオフセット量と供に入力する。
【0027】
オフセットキャンセル回路33は、上記のように位相調整部32を介してEQ24から供給されるサンプリング値からオフセット検出部31にて検出されたオフセット量を差し引いてそのオフセット量が除去されたサンプリング値を出力する。デコード部34は、nビットで表現されるサンプリング値のゼロから2n−1までのそれぞれの値(6ビットの場合、0から63までの値)に対応した出力端子を有し、上記オフセットキャンセル回路33からのオフセット量除去済みのサンプリング値を入力する毎にそのサンプリング値に対応した出力端子からパルス信号を出力する。
【0028】
計数部35は、デコード部34の各出力端子に接続されたカウンタ35(0)、35(2)、・・・、35(n2−1)を有する。各カウンタ35(i)は、それが接続されたデコーダ34の出力端子から出力されるパルス信号を計数する。従って、各カウンタ35(i)の計数値は対応するサンプリング値の出現回数となる。メモリ36は、上記計数部35の各カウンタ35(i)の計数値を取り込んで各サンプリング値の出現回数として格納する。
【0029】
上記データ再生装置は、更に、制御部(MPU)50を有し、この制御部50はバス40を介して上記オフセット検出部31、ML復号ユニット100及びメモリ36に接続されている。この制御部50は、オフセット値検出部31に後述するような移動平均演算に使用すべき平均個数を供給する。また、制御部50は、メモリ36に格納された各サンプリング値の出現回数を、例えば、所定の周期で読出し、サンプリング値の分布を表すヒストグラム(図4(b)参照)を作成する。そして、制御部50は、そのヒストグラムにおけるPR波形で決まる数(PR(11)の場合、3個)のピーク位置でのサンプリング値を期待値として決定し、その期待値をML復号ユニット100に供給する。
【0030】
ML復号ユニット100は、ADC23からのサンプリング値と制御部50からの期待値とを用いて所定の最尤復号アルゴリズムに従ってデータの復元を行う。
【0031】
上述したオフセット検出部31は、例えば、図6に示すように構成される。このオフセット検出部31は、オフセットしていないPR波形の再生信号が本来とるべき中心値(以下、固定中心値という)と、中心値がサンプリングされるべき再生信号の所定エッジ(立ち上りエッジまたは立下りエッジ)でのサンプリング値との差をオフセット量として演算している。
【0032】
図6において、このオフセット検出部31は、減算器311、減算器312、除算器313、エッジ選択回路314、加算器315及びフリップフロップ(FF)316を有する。減算器311は、EQ24からのサンプリング値と上記固定中心値との差を瞬時オフセット量として演算する。減算器312は、上記減算器311で得られた瞬時オフセット量と、フリップフロップ316にセットされた前回得られているオフセット量(移動平均値)との差分値を演算する。除算器313は、減算器312にて得られた差分値を上述したように制御部50から供給される平均個数にて除して、平均個数1個当たりの差分値(以下、分割差分値という)を求める。
【0033】
エッジ選択回路314は、例えば、同期クロック生成回路25での処理にて得られた再生信号の所定のエッジ(立ち上りエッジまたは立下りエッジ)に同期したエッジ信号が有効となるときに上記除算器314からの分割差分値を加算器315に供給する。即ち、再生信号の所定のエッジにて得られたサンプリング値に基づいて演算された上記分割差分値が加算器315に供給される。
【0034】
加算器315は、エッジ選択回路314を介して供給される上記分割差分値とフリップフロップ316にセットされた前回に演算されたオフセット量(移動平均値)とを加算し、その加算値を新たなオフセット量(移動平均値)として出力する。この加算器315から出力されるオフセット量がフリップフロップ316にセットされる。
【0035】
上記のような構成により、オフセット検出部31は、再生信号の所定のエッジにて得られるサンプリング値と固定平均値との差となる瞬時オフセット量の移動平均値をオフセット量の情報として出力する。
【0036】
なお、上記移動平均値を求めるための平均個数は、制御部50が任意に設定することができる。その平均個数を多くすると、分割差分値が小さくなり、1つのサンプリング値が移動平均値に与える影響が小さくなる。即ち、再生信号の変化に対する応答性が悪くなる。一方、その平均個数を少なくすると、分割差分値が大きくなり、1つのサンプリング値が移動平均値に与える影響が大きくなる。即ち、再生信号の変化に対する応答性が良くなる。
【0037】
上記オフセット検出部31は、例えば、図7に示すタイミングチャートのように動作する。なお、図7において、各値は16進数で表されている。
【0038】
図7において、EQ24からのサンプリング値が所定のクロックCLKに同期して「20」、「40」、「60」、「42」、「20」、「45」、「60」、・・・のように変化する。エッジ信号が有効になる毎に得られる上記サンプリング値と固定中心値「40」との差分値・「02」・「05」・「01」・「03」・「04」・「02」・・に基づいてそれらの移動平均値「00」、「00」、「01」、「03」、「02」、「03」、「03」、「05」・・がオフセット量(フリップフロップ316出力)として得られる。その結果、上記サンプリング値からそのオフセット量が差し引かれて、オフセット除去済みのサンプリング値(オフセットキャンセル回路33出力)が「20」、「40」、「60」、「41」、「1f」、「42」、「5d」、・・・のように得られる。
【0039】
上述したように、再生信号のオフセット量を検出し、そのオフセット量を除去したサンプリング値の出現回数からヒストグラムを生成しているので、オフセットが生じた再生信号から得られるサンプリング値のばらつきは例えば図4(a)に示すように大きくても、そのオフセット量が除去されたサンプリング値のヒストグラムは例えば図4(b)に示すように明確なピークが現れる。そして、そのように明確なピークが現れたサンプリング値のヒストグラムからML復号ユニット100で用いられる期待値を決定しているので、より的確な期待値を決定することが可能となる。
【0040】
ML復号ユニット100は、再生開始信号DTRGXをトリガとしてデータの復号処理を開始する。このデータの復号処理では、所定のクロック信号に同期してADC23から供給されるサンプリング値から再生信号のオフセット量が例えば前述したのと同様の手法にて除去される。そして、そのオフセット量除去済みのサンプリング値と上述したように制御部50から供給された期待値とを用いて所定の最尤復号アルゴリズム(例えば、ビタビ復号アルゴリズム)に従ってデータの復元がなされる。
【0041】
ところで、光磁気ディスク200にはその再生信号のオフセット量が急激に変化してしまうような特有データが記録されている場合がある。この特有データは、セクタ内の連続するデータブロック間のDSV値(直流オフセット値)の差が最小となるように記録された、例えば、Resyncバイトなどのデータである。このように再生信号のオフセット量が急激に変化すると見込まれる期間では、上述したような手法に従ってなされるオフセット量の検出の安定性が損なわれる可能性がある。そこで、上記のような再生信号のオフセット量が急激に変化すると見込まれる期間で得られる再生信号のサンプリング値を上記ヒストグラムの対象から除くようにする。このような処理を実現するデータ再生装置は、例えば、図8に示すように構成することができる。
【0042】
なお、図8において、図5と同一の部分に対しては同一の参照符号が付されている。
【0043】
図8において、このデータ再生装置は、図5に示す例と同様に、ADC23、EQ24、オフセット検出部31、位相調整部32、オフセットキャンセル回路33、デコード部34、カウンタ35(0)〜35(2n−1)を備えた計測部35、メモリ36、制御部50及びML復号ユニット100を有している。このデータ再生装置は、更に、マスクゲート用カウンタ41及び反転回路42を有している。
【0044】
マスクゲート用カウンタ41は、再生開始信号DTRGXを入力すると供に制御部50からバス40を介して供給されるマスクゲートOFF用設定値を入力し、マスクゲート信号を出力する。このマスクゲート用カウンタ41は、再生開始信号DTRGXが入力されたタイミングから上記マスクゲートOFF用設定値に対応したカウント値に達すると、所定期間T1有効(例えば、ハイレベル)となるマスクゲート信号を出力する。上記マスクゲートOFF用設定値は、データフォーマットで決まるデータ開始からResyncバイトが始まる直前までの期間に対応する。なお、Resyncバイトがデータ領域に複数ある場合には、各Resyncバイト毎に上記マスクゲート用OFF設定値が決まる。
【0045】
反転回路42は、マスクゲート用カウンタ41からのマスクゲート信号を反転してカウンタイネーブル信号を生成する。このカウンタイネーブル信号は計測部35の各カウンタ35(0)〜35(2n−1)に供給される。各カウンタ35(0)〜35(2n−1)は、入力するカウンタイネーブル信号が有効でない場合、即ち上記マスクゲート信号が有効な場合にそのカウント動作を停止させる。
【0046】
このようなデータ再生装置では、図9(a)に示すように、Resyncバイトに対応して再生信号のオフセット量が急激に変化する場合、マスクゲート信号は、図9(b)に示すようにそのResyncバイトに対応した期間の直前で上記マスクゲート信号が立ち上がり、その時間T1後に立ち下がる。このマスクゲート信号を反転して得られるカウントイネーブル信号は、図9(c)に示すようにマスクゲート信号の立ち上りにて立下り、マスクゲート信号の立下りにて立ち上がる。
【0047】
このようなカウントイネーブル信号にてカウント動作が制御される計数部35の各カウンタ35(0)〜35(2n−1)は、上記Resyncバイトにより再生信号のオフセット量が急激に変化する直前からカウント動作を停止し、その時間T1後にそのカウント動作を再開する。従って、再生信号のオフセット量が急激に変化すると見込まれる期間でのサンプリング値は、作成されるべきヒストグラムの対象にならない。その結果、より的確なヒストグラムが作成される。
【0048】
なお、上記マスクゲート信号の立下り、即ち、カウンタイネーブル信号の立ち上りのタイミングは、比較的ラフに設定してもよい。そのため、上記所定期間T1は、原則的に再生信号におけるResyncバイトの期間に基づいて定められるが、その期間に正確に一致するものでなくてよい。また、この所定期間T1は、作成されるヒストグラムの状態から種々変更することも可能である。
【0049】
また、再生信号のオフセット量が急激に変化すると見込まれる期間は上記Resyncバイトの期間に限られない。他の要因にてそのオフセット量が急激に変化する期間も、サンプリング値のヒストグラムを作成する際に同様の処理がなされるようにすることもできる。
【0050】
また、なお、EQ24の波形等化済みのサンプリング値をML復号ユニット100に供給するようにしても、オフセットキャンセル回路33から出力されるオフセット除去済みのサンプリング値をML復号ユニット100に供給するようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1及び2記載の本願発明によれば、オフセット量が除去されたサンプリング値から生成されるヒストグラムには、その本来の再生信号波形に対応したピークが生じるようになるので、再生信号にオフセットが生じたとしても、その再生信号のサンプリング値のヒストグラムから正確に期待値を作成できるような期待値生成ユニットを実現することが可能となる。
【0052】
また、請求項3及び4記載の本願発明によれば、そのような期待値生成ユニットを用いたデータ再生装置を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ再生装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】最尤復号(ビタビ復号)ユニットの基本構成例を示すブロック図である。
【図3】データ再生装置における再生信号がオフセットした状態を示す図である。
【図4】再生信号がオフセットした場合と、しない場合におけるサンプリング値のヒストグラムの一例を示す図である。
【図5】本発明の第一の実施の形態に係るデータ再生装置の構成例を示すブロック図である。
【図6】オフセット値検出部の構成例を示すブロック図である。
【図7】オフセットキャンセルの動作を表す各部の信号(データ遷移)の一例を表すタイミングチャートである。
【図8】本発明の第二の実施の形態に係るデータ再生装置の構成例を示すブロック図である。
【図9】再生信号のオフセット量が急激に変化する場合のマスクゲート信号及びカウンタのイネーブル信号を表すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 ブランチメトリック計算ユニット(BM)
11 加算・比較・選択ユニット(ACS)
12 パスメトリックメモリ
13 パスメモリ
20 光学ヘッド
21 アンプ
22 ローパスフィルタ(LPF)
23 アナログデジタル変換器(ADC)
24 デジタル等化器(EQ)
31 オフセット値検出部
32 位相調整部
33 オフセットキャンセル部
34 デコード部
35 計測部
35(0)〜35(2n−1) カウンタ
36 メモリ
40 バス
41 マスクゲート用カウンタ
42 インバータ
50 制御ユニット(MPU)
100 最尤復号ユニット(ML復号ユニット)
311、312 減算器
313 除算器
314 エッジ選択回路
315 加算器
316 フリップフロップ

Claims (4)

  1. 記録媒体からの再生信号を所定の周期でサンプリングし、そのサンプリング値とパーシャルレスポンスの特性に基づいた期待値との関係から最尤復号アルゴリズムに従って最も確からしいデータの復元を行うデータ再生装置に用いられる期待値生成ユニットにおいて、
    再生信号のオフセット量を検出するオフセット検出手段と、
    上記再生信号のサンプリング値から上記オフセット検出手段にて検出されたオフセット量を除去するオフセットキャンセル手段と、
    該オフセットキャンセル手段にてオフセット量が除去されたサンプリング値のヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段とを有し、
    該ヒストグラム生成手段にて得られたサンプリング値のヒストグラムのピークに対応したサンプリング値を期待値として決定するようにした期待値生成ユニット。
  2. 請求項1記載の期待値生成ユニットにおいて、
    上記再生信号のオフセット量が急激に変化すると見込まれる特有データが再生される期間を設定する手段と、
    該手段にて設定された期間において得られるサンプリング値を上記ヒストグラム生成手段にて作成されるヒストグラムの対象としないようにする制御手段とを有する期待値生成ユニット。
  3. 記録媒体からの再生信号を所定の周期でサンプリングし、そのサンプリング値とパーシャルレスポンスの特性に基づいた期待値との関係から最尤復号アルゴリズムに従って最も確からしいデータの復元を行うデータ再生装置において、
    上記再生信号に基づいて期待値を生成する期待値生成ユニットを有し、該期待値生成ユニットは、
    再生信号のオフセット量を検出するオフセット検出手段と、
    上記再生信号のサンプリング値から上記オフセット検出手段にて検出されたオフセット量を除去するオフセットキャンセル手段と、
    該オフセットキャンセル手段にてオフセット成分が除去されたサンプリング値のヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段とを有し、
    該ヒストグラム生成手段にて得られたサンプリング値のヒストグラムのピークに対応したサンプリング値を期待値として決定するようにしたデータ再生装置。
  4. 請求項3記載のデータ再生装置において、
    上記期待値生成ユニットは、更に、
    上記再生信号のオフセット量が急激に変化すると見込まれる特有データが再生される期間を設定する手段と、
    該手段にて設定された期間において得られるサンプリング値を上記ヒストグラム生成手段にて作成されるヒストグラムの対象としないようにする制御手段とを有するデータ再生装置。
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