JP3340069B2 - データ再生システム - Google Patents

データ再生システム

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JP3340069B2
JP3340069B2 JP13546798A JP13546798A JP3340069B2 JP 3340069 B2 JP3340069 B2 JP 3340069B2 JP 13546798 A JP13546798 A JP 13546798A JP 13546798 A JP13546798 A JP 13546798A JP 3340069 B2 JP3340069 B2 JP 3340069B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置や
光磁気ディスク装置または磁気ディスク装置等のデータ
記録装置に適用される記録媒体のデータ再生システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、光ディスク装置に用いられる光
ディスク記録媒体(光ディスク、光磁気ディスク)は、
大容量、可換性、高信頼性等により、画像・イメージ情
報の記録再生やコンピュータ用のコード記録等、種々の
分野での利用が図られている。このような光ディスク装
置では、記録密度の増大に伴ってより精度の高いデータ
の記録・再生の手法が望まれている。この光ディスク記
録媒体に対する精度の高いデータの記録・再生を行なう
手法として、例えば、記録データ信号を所謂パーシャル
レスポンス(PR)波形に変調して光ディスク記録媒体
に記録する一方、この光ディスク記録媒体からの再生信
号を所定周期でサンプリングした後に、所謂ビタビ検出
器(最尤データ検出器)にて最も確からしいデータを検
出する手法が提案されている。
【0003】一般的に知られるビタビ検出器の基本的な
構成は、例えば、図1に示すようになっている。図1に
おいて、ビタビ検出器は、ブランチメトリック計算ユニ
ット10、ACS(Add-Compare-Select)ユニット1
1、パスメトリックメモリ12およびパスメモリ13を
有している。このビタビ検出器を例えば光磁気ディスク
装置の再生システムに適用される場合、ブランチメトリ
ック計算ユニット10は、光磁気ディスクからの再生信
号のサンプリング値yt と期待値との差となるブランチ
メトリック値(BM値)を演算する。この期待値は、デ
ータ記録の際に用いられたパーシャルレスポンス(P
R)波形に依存する値であり、再生信号において本来と
りうる値である。このブランチメトリック値(BM値)
は、1つのサンプリング値yt が得られると、各期待値
に対して演算される。
【0004】ACSユニット11は、上記ブランチメト
リック値(BM値)とパスメトリックメモリ12に格納
された1クロック前の(前回演算した)パスメトリック
値(PM値)とを加算(Add)し、この加算後のパスメト
リック値(PM値)を2つずつ比較して(Compare )、
小さい方のパスメトリック値(PM)を選択(Select)
する。この選択されたパスメトリック値(PM値)が新
たなパスメトリック値としてパスメトリックメモリ12
に格納される。上記の処理の結果、パスメトリック値
(PM値)は、ブランチメトリック値(BM値)の積算
値となる。上記のように小さい方のパスメトリック値を
選択することは、状態遷移のパスを選択することに相当
する。即ち、ACSユニット11では、常に、パスメト
リック値が最小となるパスが選択される。
【0005】上記のようにして選択されたパスに相当す
るデータ(2値データ)がACSユニット11からパス
メモリ13に供給される。パスメモリ13では、選択さ
れた各パスに対応したデータが順次シフトされると共
に、その過程で、選択されなかった各パスに対応するデ
ータが順次淘汰されて生き残りパスに相当するデータが
パスメモリ13から検出データとして出力される。
【0006】このようにパーシャルレスポンス(PR)
波形にてデータを記録すると共に、ビタビ検出器を用い
て最も確からしいデータを検出することにより、高密度
記録のなされた光磁気ディスクから精度良くデータの再
生が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光磁気ディ
スクから、例えば、図2(a)に示すような再生信号波
形が得られる場合、そのサンプリング値のヒストグラム
は、例えば、図2(b)、(c)に示すようになる。こ
の例は、PR(1,1)波形にて記録したデータをビタ
ビ検出(最尤検出)する場合を示している。白色雑音だ
けを考慮した場合、そのサンプリング値の分布は、図2
(b)に示すように期待値に対応した3つのレベルをピ
ークとする分布となる。
【0008】しかし、過渡応答、オフセット変動、位相
誤差、非線形ずれ成分等が有る場合、図2(c)に示す
ように、サンプリング値が、バラバラに分布するように
なり、このように分布するサンプリング値から一定値に
固定された期待値を用いてビタビ検出しても、十分なエ
ラーレート特性をえることができない。PR(パーシャ
ルレスポンス)波形の拘束長を大きくする(例えば、P
R(1,2,1)やPR(1,2,2,1))等)と、
データの検出精度の改善効果が大きくなることが一般に
知られているが、拘束長を大きくすると、1つの期待値
当たりの振幅マージンが減少し、過渡応答、オフセット
変動、位相誤差等の影響を受けやすくなって、かえって
エラーレートが劣化してしまうという問題がある。
【0009】また近年、データの高密度記録を実現する
ために、磁気超解像効果を持つ媒体(MSR(Magnetic
Super Resolution )媒体)が実用化されようとして
る。このMSR媒体では、光ビームの熱分布を利用した
マスクを形成することにより超解像効果をつくりだすた
め、媒体上を移動する光ビームの熱分布には偏りによっ
て再生信号に非線形ずれ成分が発生し、この非線形ずれ
成分のために再生波形が歪む。その結果、理想的なサン
プリング値が得られず、この場合も、エラーレートが劣
化してしまうという問題がある。
【0010】更に、光ディスク記録媒体を回転させるス
ピンドルの回転ムラや異なるドライブの記録・再生によ
り基準クロックと記録データとの間に位相及び周波数ず
れが生ずる。このずれを救済するために、PLLが用い
られるが、上記のようにRR波形の拘束長を大きくした
場合、信号の分解能が小さくなり、従来のように再生信
号の2値化によって安定した同期用位相誤差信号を得に
くくなる。
【0011】そこで、本発明の第一の課題は、光ディス
ク記録媒体へのデータ記録に用いるPR波形の拘束長を
大きくしたとしても、再生信号の過渡応答、オフセット
変動、位相誤差、非線形ずれ成分などの影響の受けにく
いビタビ検出が可能となるようなデータ再生システムを
提供することである。また、本発明の第二の課題は、光
ディスク記録媒体へのデータ記録に用いるPR波形の拘
束長を大きくしたとしても、再生信号から得られるより
安定した同期用位相誤差信号によってデータ再生が可能
となるデータ再生システムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第一及び第二の課題
を解決するため、本発明は、請求項1に記載されるよう
に、パーシャルレスポンス波形の記録信号に従ってデー
タ記録のなされた光ディスク記録媒体からの再生信号を
所定周期にてサンプリングし、ビタビ復合アルゴリズム
に従って、上記パーシャルレスポンス波形にて定まる期
待値と当該サンプリング値とから演算されるブランチメ
トリック値に基づいてパスメトリック値を演算し、その
パスメトリック値の比較演算結果に基づいて再生データ
を決めるようにしたデータ再生システムにおいて、上記
ブランチメトリック値の演算に用いられる期待値を可変
設定するための期待値設定手段と、上記ブランチメトリ
ック値の演算に用いられるサンプリング値と期待値との
差に基づいて位相誤差量を演算する位相誤差量演算手段
と、該位相誤差量演算手段にて得られた位相誤差量に基
づいて再生信号のサンプリングタイミングを決めるクロ
ック信号を生成する同期クロック生成手段とを備えるよ
うに構成される。
【0013】このようなデータ再生システムでは、本来
サンプリングされるべき期待値を可変設定することがで
きるので、記録媒体の特性や再生システムの特性に依存
した再生信号の特性(オフセット量、非線形ずれ量等)
に応じて期待値を変更することにより、実際のサンプリ
ング値と期待値の差を小さくすることができる。また、
期待値は、本来得られるべき信号値であるので、実際の
サンプリング値と期待値との差は、本来サンプリングさ
れるべきタイミングと実際のタイミングの差に対応す
る。従って、このサンプリング値と期待値との差に基づ
いて位相誤差量が演算され、その位相誤差量に基づいて
再生信号のサンプリングタイミングを決めるクロック信
号が生成される。その結果、より確からしいデータがよ
り精度良く再生することができる。 同期クロック生成手
段は、位相誤差量をなくすように発振クロックの位相、
周波数等を調整するPLL回路、あるいは、位相誤差量
をなくすように、外部クロックを遅延させる遅延回路等
で構成することができる。
【0014】拘束長の大きいPR波形でデータ記録した
場合、設定すべき期待値が多くなる。このような場合、
容易に必要となる期待値を特定できるという観点から、
本発明は、請求項2に記載されるように、上記データ再
生システムにおいて、上記期待値設定手段は、再生信号
をサンプリングする毎に最小となるパスメトリック値を
得るために用いられる期待値を特定する期待値特定手段
を有し、期待値特定手段にて特定される期待値の設定を
行なうように構成することができる。
【0015】サンプリング値が得られたときに最小とな
るパスメトリック値に用いられる期待値は、本来そのサ
ンプリング値がとるべき値である。従って、上記のよう
なデータ再生システムでは、サンプリング値に対応する
期待値の設定を容易に行なうことができる。上記期待値
設定手段は、請求項3に記載されるように、期待値のデ
フォルト値を設定するデフォルト期待値設定手段を有
し、デフォルト期待値設定手段にて設定された期待値の
デフォルト値を補正することによって設定すべき期待値
を演算するように構成することができる。
【0016】上記デフォルト期待値設定手段は、最初
は、記録信号のパーシャルレスポンス波形にて決まるデ
フォルト期待値を設定することができる。また、データ
再生の過程でより適切なデフォルト期待値を設定できる
という観点から、本発明は、請求項4に記載されるよう
に、上記デフォルト期待値設定手段は、演算にて得られ
た期待値を次回設定すべき期待値を演算する際に用いら
れるデフォルト値として設定する手段を有するように構
成することができる。
【0017】光ディスク記録媒体からの再生信号は、再
生開始直後においてドリフトしやすい(過渡応答)。こ
の場合、実際の期待値(本来得られるべきサンプリング
値)は、記録信号のパーシャルレスポンス波形で決まる
期待値からずれる。そこで、このような再生開始直後に
おいて再生信号がドリフトしても、正確なデータを再生
できるようにするという観点から、本発明は、請求項5
に記載されるように、上記各システムにおいて、再生開
始直後の再生信号に含まれるオフセットを初期オフセッ
ト値として設定する初期オフセット設定手段を有すると
共に、上記期待値設定手段は、初期オフセット設定手段
にて設定された初期オフセット値に基づいて設定すべき
期待値を演算する第一の期待値演算手段を有するように
構成することができる。
【0018】このようなデータ再生システムでは、初期
信号オフセット設定手段が再生開始直後の再生信号に含
まれるオフセットを初期オフセットとして設定すると、
第一の演算手段がその初期オフセット値に基づいて設定
すべき期待値を演算する。これにより、再生直後の再生
信号がドリフトしても(初期オフセットを含んでいて
も)、そのドリフト成分に見合った期待値を設定するこ
とが可能となる。
【0019】また、信号を定常的に再生している際、光
ディスク記録媒体の特性、当該データ再生システムの特
定、環境(温度等)によって再生信号がドリフトする場
合がある。このような場合、実際の期待値(本来得られ
るべきサンプリング値)は、記録信号のパーシャルレス
ポンス波形で決まる期待値からずれる。そこで、このよ
うな信号再生の過程で再生信号がドリフトしても、正確
なデータを再生できるようにするという観点から、本発
明は、請求項6に記載されるように、上記各システムに
おいて、定常的に得られる再生信号に含まれるオフセッ
ト値を検出するオフセット検出手段を有する共に、上記
期待値設定手段は、オフセット検出手段にて検出された
オフセット値に基づいて設定すべき期待値を演算する第
二の期待値演算手段を有するように構成することができ
る。
【0020】このようなデータ再生システムでは、定常
的な信号再生の際に、オフセット検出手段が再生信号に
含まれるオフセット値を検出すると、第二の期待値演算
手段がそのオフセット値に基づいて設定すべき期待値を
演算する。これにより、定常的な信号再生におて再生信
号がドリフトしても(初期オフセットを含んでいて
も)、そのドリフト成分に見合った期待値を設定するこ
とが可能となる。
【0021】また、光学ヘッドにおいて発生する複屈折
等によって再生信号が非線形に歪むことがある。この場
合、実際の期待値(本来得られるべきサンプリング値)
は、記録信号のパーシャルレスポンス波形で決まる期待
値からずれる。そこで、再生信号が非線形に歪んでも、
正確なデータを再生できるようにするという観点から、
本発明は、請求項7に記載されるように、上記各システ
ムにおいて、再生信号に含まれる非線形ずれ成分を抽出
する非線形抽出手段を有すると共に、上記期待値設定手
段は、非線形抽出手段にて抽出された非線形ずれ成分に
基づいて設定すべき期待値を演算する第三の期待値演算
手段を有するように構成することができる。
【0022】このようなデータ再生システムでは、信号
の再生に際して、非線形抽出手段が再生信号に含まれる
非線形ずれ成分を抽出すると、第三の期待値演算手段が
その非線形ずれ成分に基づいて設定すべき期待値を演算
する。これにより、再生信号が非線形に歪んだとして
も、その非線形歪みに見合った期待値を設定することが
可能となる。
【0023】信号再生のフェーズに合わせて、上述した
ような再生信号に含まれうる初期オフセット、定常的な
オフセット、非線形歪みに基づいて、的確な期待値を得
るという観点から、本発明は、請求項8に記載されるよ
うに、上記各システムにおいて、再生開始直後の再生信
号に含まれるオフセットを初期オフセット値として設定
する初期オフセット設定手段と、定常的に得られる再生
信号に含まれるオフセット値を検出するオフセット検出
手段と、再生信号に含まれる非線形ずれ成分を抽出する
非線形抽出手段とを有すると共に、上記期待値設定手段
は、期待値のデフォルト値を設定するデフォルト期待値
設定手段と、上記初期オフセット設定手段にて設定され
た初期オフセット値、オフセット検出手段にて検出され
たオフセット値及び非線形抽出手段にて抽出された非線
形ずれ成分の少なくとも1つに基づいて上記デフォルト
期待値設定手段にて設定された期待値のデフォルト値を
補正する期待値補正手段とを有するように構成すること
ができる。
【0024】このようなデータ再生システムでは、期待
値設定手段が、得られた初期オフセット値、定常的なオ
フセット値及び非線形ずれ成分の少なくとも1つに基づ
いてデフォルト期待値を補正して新たな期待値を設定す
る。例えば、信号再生直後では、初期オフセット値に基
づいてデフォルト期待値の補正を行い、定常的な信号再
生の過程では、定常的なオフセット値及び非線形ずれ成
分の基づいてデフォルト期待値の補正を行なうことが好
ましい。また、特に、再生信号の非線形歪みが小さい場
合や、逆に定常的なオフセット値が小さい場合には、定
常的な信号再生の過程において、定常的なオフセット値
だけ、または、非線形ずれ成分だけに基づいてデフォル
ト期待値の補正を行なうことができる。
【0025】再生信号の変動(オフセット、非線形歪み
等)に追従させて期待値のデフォルト値を変動させて、
新たな期待値をより精度良く演算できるという観点か
ら、本発明は、請求項8に記載されるように、上記期待
値補正手段の補正演算にて得られた期待値を次回の補正
演算の際に用いられるデフォルト値として設定する手段
を有するように構成することができる。
【0026】データ記録時に所定の規則(例えば、1/
7走長制限、2/7走長制限等)に従ってデータのビッ
ト配列を決めている場合、再生されるデータにおいてこ
のような規則以外のビット配列はありえない。そこで、
このようなデータ記録時のビット配列の規則に反するよ
うなビット配列のデータを制限してより正確なデータ再
生を行なうという観点から、本発明は、請求項10に記
載されるように、上記各システムにおいて、データ記録
時のビット配列の規則に基づいて強制的にパスメトリッ
ク値の比較演算結果に基づいて得られる再生データを制
限するデータ制限手段を備えるように構成することがで
きる。
【0027】更に、上述した第二の課題を解決するた
め、本発明は、請求項11に記載されるように、パーシ
ャルレスポンス波形の記録信号に従ってデータ記録のな
された光ディスク記録媒体からの再生信号を所定周期に
てサンプリングし、ビタビ復合アルゴリズムに従って、
上記パーシャルレスポンス波形にて定まる期待値と当該
サンプリング値とから演算されるブランチメトリック値
に基づいてパスメトリック値を演算し、そのパスメトリ
ック値の比較演算結果に基づいて再生データを決めるよ
うにしたデータ再生システムにおいて、上記ブランチメ
トリック値の演算に用いられるサンプリング値と期待値
との差に基づいて位相誤差量を演算する位相誤差量演算
手段と、該位相誤差量演算手段にて得られた位相誤差量
に基づいて再生信号のサンプリングタイミングを決める
クロック信号を生成する同期クロック生成手段とを備え
るように構成される。
【0028】このようなデータ再生システムでは、期待
値は、本来得られるべき信号値であるので、実際のサン
プリング値と期待値との差は、本来サンプリングされる
べきタイミングと実際のタイミングの差に対応する。従
って、このサンプリング値と期待値との差に基づいて位
相誤差量が演算され、その位相誤差量に基づいて再生信
号のサンプリングタイミングを決めるクロック信号が生
成される。
【0029】同期クロック生成手段は、位相誤差量をな
くすように発振クロックの位相、周波数等を調整するP
LL回路、あるいは、位相誤差量をなくすように、外部
クロックを遅延させる遅延回路等で構成することができ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいてい説明する。図3は、光磁気ディスク装置
のデータ再生系の構成例を示す。図3において、光ディ
スク記録媒体となる光磁気ディスク200には、例え
ば、拘束長4のRR(1,2,2,1)波形に従ってデ
ータが記録されている。このような光磁気ディスク20
0から光学ヘッド20を介して記録データに対応した再
生信号が得られる。この再生信号は、アンプ21にて増
幅された後にフィルタ22、イコライザ23にて波形成
形される。このように増幅、波形成形のなされた再生信
号は、アナログ・デジタル変換器(ADC)24にてデ
ジタル信号に変換される。このアナログ・デジタル変換
器24は、同期クロック生成回路25からの同期クロッ
ク信号に同期して作動する。即ち、上記再生信号の信号
値yt が同期クロック信号に同期して(同期クロック信
号の周期にて)サンプリングされる。
【0031】このサンプリングされた信号値(サンプリ
ング値yt )が上記同期クロック信号に同期してビタビ
検出100に供給される。ビタビ検出器100は、順次
供給される再生信号のサンプリング値からビタビ復合ア
ルゴリズムに従って記録データを検出し、出力する。こ
のビタビ検出器100は、後述するように、同期クロッ
ク信号の位相誤差の検出機能を有している。ビタビ検出
器100からの位相誤差信号は、同期クロック生成回路
25に供給され、同期クロック生成回路25は、この位
相誤差信号を用いて同期クロック信号の生成を行なう。
【0032】ビタビ検出器100は、例えば、図4に示
すように構成さる。図4において、このビタビ検出器1
00は、一般的なビタビ検出器(図1参照)と同様に、
ブランチメトリック計算ユニット10、ACSユニット
11、パスメトリックメモリ12及びパスメモリ13を
有している。更に、このビタビ検出器100は、期待値
設定ユニット14、初期値設定ユニット15、オフセッ
ト検出ユニット16、非線形抽出ユニット17及び位相
誤差検出ユニット18を備えている。
【0033】ここで、拘束長4のPR( c,b,a,
1)波形のPRと期待値との関係が図5に示される。こ
の場合、取りうる状態の数Nが8つで(S0 、S1 、S
2 、S3 、S4 、S5 、S6 、S7 )、取りうる期待値
は16(P0 、P1 、P2 、P3 、P4 、P5 、P6 、
P7 、P8 、P9 、P10、P11、P12、P13、P14、P
15)である。状態S0 から状態S0への遷移は期待値P0
=0に対応し、状態S0から状態S4 への遷移は期待値
P8 =1に対応する。状態S1 から状態S0 への遷移は
期待値P1 =cに対応し、状態S1 から状態S4 への遷
移は期待値P9 =(1+c)に対応する。状態S2 から
状態S1 への遷移は期待値P2 =bに対応し、状態S2
から状態S5 への遷移は期待値P10=(1+b)に対応
する。状態S3 から状態S1への遷移は期待値P3 =
(b+c)に対応し、状態S3 から状態S5 への遷移は
期待値P11=(1+b+c)に対応する。状態S4 から
状態S2 への遷移は期待値P4 =aに対応し、状態S4
から状態S6 への遷移は期待値P12=(1+a)に対応
する。状態S5 から状態S2 への遷移は期待値P5 =a
+cに対応し、状態S5 から状態S6 への遷移は期待値
P13=(1+a+c)に対応する。状態S6 から状態S
3 への遷移は期待値P6 =a+bに対応し、状態S6 か
ら状態S7 への遷移は期待値P14=(1+a+b)に対
応する。また、状態S7 から状態S3 への遷移は期待値
P7 =a+b+cに対応し、状態S7 から状態S7 への
遷移は期待値P15=(1+a+b+c)に対応する。
【0034】上記ブランチメトリック計算ユニット10
は、前述したようにサンプリング値と期待値との差に対
応したブランチメトリック値を演算するものであるが、
具体的には、図6に示すように、サンプリング値yt が
与えられると、このサンプリング値yt と上記16の各
期待値Ph (h=0 〜16)との差の2乗(yt −Ph) 2
をブランチメトリック値BMh として演算する。この1
6のブランチメトリック値BM0 〜BM15はACSユニ
ット11に供給される。ここでは、サンプリング値yt
と各期待値Phとの差の2乗をブランチメトリック値B
Mh としたが、当該差の絶対値をブランチメトリック値
としても同様にビタビ検出動作を行ないうる。
【0035】ACSユニット11は、前述したように加
算(Add )、比較(Compare )、選択(Select9)の各
演算を行なうものであるが、例えば、図7に示すように
構成される。図7において、このACSユニット11
は、上記16のブランチメトリック値BM0 〜BM15が
セットされる16のレジスタ111(0)〜111(1
5)、16の加算器113(0)〜113(15)、8
つの比較器114(0)〜114(7)及び8つのセレ
クタ115(0)〜115(7)を有している。
【0036】加算器113(0)は、ブランチメトリッ
ク値BM0(t)と前回パスメトリックメモリ12に格納さ
れたパスメトリック値PMM0(t-1)とを加算する。加算
器113(1)は、ブランチメトリック値BM1(t) と
前回パスメトリックメモリ12に格納したパラメトリッ
ク値PMM1(t-1)とを加算する。比較器114(0)
は、加算器113(0)からの出力値(BM0(t)+PM
M0(t-1)) と加算器113(1)からの出力値(BM1
(t)+PMM1(t-1))とを比較する。そして、比較器1
14(0)は、出力値( BM0(t)+PMM0(t-1)) が出
力値(BM1(t)+PMM1(t-1)) より小さい場合、”
1”を出力し、逆に出力値(BM1(t)+PMM1(t-1))
が出力値( BM0(t)+PMM0(t-1)) より小さい場
合、”0”を出力する。この比較器114(0)からの
出力値(0または1)がACSユニット11の出力値D
0 となる。
【0037】セレクタ115(0)は、比較器114
(0)の出力値に応じて、各加算器113(0)及び1
13(1)の出力値((BM0(t)+PMM0(t-1)、(B
M1(t)+PMM1(t-1))のうち小さい方を選択し、その
選択された値PMT0 を出力する。上記ブランチメトリ
ック値BM0(t)と前回のパスメトリック値PMM0(t-1)
の加算値( BM0(t)+PMM0(t-1))は、状態S0 から
状態S0 への遷移に対応し、また、ブランチメトリック
値BM1(t)と前回のパスメトリック値PMM1(t-1)との
加算値( BM1(t)+PMM1(t-1))は、状態S1 から状
態S0 への遷移に対応する(図5参照)。従って、これ
らの加算値のいずれか小さい方を選択するセレクタ11
5(0)の機能は、状態S0 に至る2本のパスのうちパ
スメトリック値が小さい(尤度が高い)パスを選択する
ことに相当する。
【0038】ブランチメトリック値BM2(t)と前回のパ
スメトリック値PMM2(t-1)及びブランチメトリック値
BM3(t)と前回のパスメトリック値PMM3(t-1)に対し
て加算器113(2)、113(3)、比較器114
(1)及びセレクタ115(1)が、ブランチメトリッ
ク値BM4(t)と前回のパスメトリック値PMM4(t-1)及
びブランチメトリック値BM5(t)と前回のパスメトリッ
ク値PMM5(t-1)に対して加算器113(4)、113
(5)、比較器114(2)及びセレクタ115(2)
が、ブランチメトリック値BM6(t)と前回のパスメトリ
ック値PMM6(t-1)及びブランチメトリック値BM7(t)
と前回のパスメトリック値PMM7(t-1)に対して加算器
113(6)、113(7)、比較器114(3)及び
セレクタ115(3)が、それぞれ上記と同様の処理を
実行する。その結果、各比較器114(1)、114
(2)、114(3)の出力値(0または1)が当該A
CSユニット11の出力値D1 、D2 、D3 となる。
【0039】また、ブランチメトリック値BM8(t)と前
回のパスメトリック値PMM0(t-1)及びブランチメトリ
ック値BM9(t)と前回のパスメトリック値PMM1(t-1)
に対して加算器113(8)、113(9)、比較器1
14(4)及びセレクタ115(4)が、ブランチメト
リック値BM10(t) と前回のパスメトリック値PMM2
(t-1)及びブランチメトリック値BM11(t) と前回のパ
スメトリック値PMM3(t-1)に対して加算器113(1
0)、113(11)、比較器114(5)及びセレク
タ115(5)が、ブランチメトリック値BM12(t) と
前回のパスメトリック値PMM4(t-1)及びブランチメト
リック値BM13(t) と前回のパスメトリック値PMM5
(t-1)に対して加算器113(12)、113(1
3)、比較器114(6)及びセレクタ115(6)
が、ブランチメトリック値BM14(t) と前回のパスメト
リック値PMM6(t-1)及びブランチメトリック値BM15
(t) と前回のパスメトリック値PMM7(t-1)に対して加
算器113(14)、113(15)、比較器114
(7)及びセレクタ115(7)が、それぞれ上記と同
様の処理を実行する。その結果、各比較器114
(4)、114(5)、114(6)、114(7)の
出力値(0または1)が当該ACSユニット11の出力
値D4 、D5 、D6 、D7 となる。
【0040】更に、このACSユニット11は、各セレ
クタ115(0)〜115(7)に対応させて減算器1
16(0)〜116(7)、比較器117(0)〜11
7(7)及びセレクタ118(0)〜118(7)を備
えると共にオア回路119を備えている。各減算器11
6(i)(i=0〜7)は、対応するセレクタ115
(i)からの出力値PMTiから定数(128)d (十
進数)を減算する。この定数は、8 ビットのフルスケー
ルで表現される数値の1/2の値である。また、各比較
器117(i)は、対応する減算器116(i)からの
出力値QMTi と最小基準値MIN(=−256)とを
比較してその比較結果CMi を出力する。この最小基準
値MINは、各減算器116(i)からの出力値QMT
i がアンダーフローしたか否かを判定するための基準値
となる。
【0041】上記各比較器117(i)の比較結果CM
i は、減算器出力QTMi が最小基準値MINを下回っ
たときに、例えば、ハイレベルとなる。各比較器117
(0)〜117(7)からの比較結果CM0〜CM7が
オア回路119に入力している。また、各セレクタ11
8(i)は、オア回路119からの出力CMTレベルに
応じて、対応するセレクタ115(i)からの出力値P
MTi 及び対応する減算器116(i)からの出力値Q
MTi のいずれかを選択する。各セレクタ118(i)
からの出力値が対応するパスメトリック値PMMi
(t)としてパスメトリックメモリ12に格納される。
このパスメトリックメモリ12に格納された各パスメト
リック値PMMi(t)が次回の(次クロックタイミン
グ(t+1)での)パスメトリック値PMMi(t+
1)を得るための演算に用いられる。上記のような回路
構成において、セレクタ118(i)は、オア回路11
9からの出力CMTレベルがローレベル(対応する減算
器116(i)の出力値QMTi が最小基準値MINよ
り大きい) の場合に、対応する減算器116(i)の出力
値QMTi を新たなパスメトリック値PMMi(t)として
パスメトリックメモリ12に供給する。一方、オア回路
119からの出力CMTレベルがハイレベル(対応する
減算器116(i)の出力値QMTi が最小基準値MI
Nより小さい)場合に、セレクタ118(i)は、対応
するセレクタ115(i)からの出力値PMTi 、即
ち、前回のパラメトリック値PMMi(t-1)にブランチメ
トリック値BMi(t)を加算した値そのものを新たなパス
メトリック値PMMi(t)としてパスメトリックメモリ1
2に供給する。
【0042】このようにパスメトリック値とブランチメ
トリック値との加算値から一定値(=128)を減算し
た値(減算器116(i)の出力値) を新たなパスメトリ
ック値として、パスメトリック値とブランチメトリック
値との加算演算を繰り返す一方、その過程で、当該減算
値が最小基準値MIN(−256)を下回ったときに、
パスメトリック値とブランチメトリック値との加算値そ
のもの(一定値を減算しない)を新たなパスメトリック
値するようにしたため、ブランチメトリック値の加算に
よって順次増加すパスメトリック値がオーバーフローす
ることも、また、アンダーフローすることも防止され
る。
【0043】上記のようなACSユニット11の出力デ
ータD0 、D1 、D2 、D3 、D4、D5 、D6 、D7
がパスメモリ13に供給される。このパスメモリ13で
は、前述したように、ACSユニット11によって選択
された各パスに対応したデータが順次シフトされると共
に、その過程で、選択されなかった各パスに対応するデ
ータが順次淘汰されて生き残りパスに相当するデータが
パスメモリ13から検出データとして出力される。この
パスメモリ13は、例えば、図8に示すように構成され
る。
【0044】図8において、パスメモリ13は、ACS
ユニット11からのデータD0 、D1 、D2 、D3 、D
4 、D5 、D6 、D7 が並列的にセットされるフリップ
フロップ131(0)〜131(7)及びセレクタ13
2(0)〜132(7)、フリップフロップ133
(0)〜133(7)、セレクタ134(0)〜134
(7)、フリップフロップ135(0)〜135
(7)、・・・セレクタ136(0)〜136(7)、
フリップフロップ137(0)〜137(7)、多数デ
ータ選択ユニット138を有している。
【0045】各フリップフロップとセレクタが交互に配
列されており、各フリップフロップの出力が次段の2つ
のセレクタに入力するようになっている。そして、初段
のフリップフロップ131(0)〜131(7)にセッ
トされた選択されたパスを表すデータD0 、D1 、D2
、D3 、D4 、D5 、D6 、D7 から始まって、順次
選択及びシフト処理を繰り返す過程で、各フリップフロ
ップにセットされるデータが生き残りのパスに対応した
データに書き換えられてゆく。そして、最終段の各フリ
ップフロップ137(0)〜137(7)にセットされ
たデータ(0または1)から多数データ(majority)が
多数データ選択ユニット138にて選択され、その選択
されたデータが当該パスメモリ13の出力データとして
得られる。
【0046】次に、図4における期待値設定ユニット1
4について説明する。期待値設定ユニット14は、初期
値設定ユニット15、オフセット検出ユニット16及び
非線形抽出ユニット17と接続されており、初期値設定
ユニット15からの初期のオフセット量Init 、オフセ
ット検出ユニット16からの検出されたオフセット量Of
fset及び非線形抽出ユニット17からの非線形量{NL
h }に基づいて期待値{PMh }を決定している。この
期待値設定ユニット14は、例えば、図9に示すように
構成される。
【0047】図9において、期待値設定ユニット14
は、最小値検出ユニット140、セレクタ141、14
2、143、144、145、加算器146、147、
ラッチ回路148及びデフォルト期待値設定ユニット1
49を有している。最小値検出ユニット140は、AC
Sユニット11にて演算されたパスメトリック値{PM
h}のうちの最小値を検出する。PR波形の拘束長が4
の場合、上述したようにパスメトリック値{PMh }は
16種類あり(h =0,1,...,15)(図7にお
ける加算器113(0)〜113(15)の出力)、こ
の最小値検出ユニット140の出力は、各ビットがパス
メトリック値に対応するように、16ビットとなる。即
ち、図10に示すように、パスメトリック値PM0 〜P
M15が最小値検出ユニット(比較器)140に入力する
場合、 PM0 が最小のとき、"0000000000000001"、 PM1 が最小のとき、"0000000000000010" PM2 が最小のとき、"0000000000000100" ・・・・・ ・・・・・ PM13が最小のとき、"0010000000000000" PM14が最小のとき、"0100000000000000" PM15が最小のとき、"1000000000000000" がそれぞれ最小値検出ユニット140から出力される。
【0048】この最小値検出ユニット140からの出力
は、後述するような構造となる非線形抽出ユニット17
に、Min _no信号として供給される一方、セレクタ14
2の制御信号として用いられる。このセレクタ142
は、セレクタ141を介してデフォルト期待値設定ユニ
ット149から供給されるデフォルト期待値のなかから
制御信号(最小値検出ユニット140の出力Min _no)
に対応したデフォルト期待値を選択する。このデフォル
ト期待値設定ユニット149には、データ記録時に用い
られるPR波形によって決まる理想状態での期待値(1
6種類)が設定されている。このセレクタ142にて選
択されたデフォルト期待値Phs は、後述するような構
造となるオフセット検出ユニット16に供給される。
【0049】デフォルト期待値設定ユニット149に設
定されたデフォルト期待値は、更に、セレクタ141を
介して、後述するような構造の初期値設定ユニット15
に供給される。初期値設定ユニット15によって設定さ
れた初期のオフセット量Init がセレクタ143に入力
している。このセレクタ143には、オフセット検出ユ
ニット16にて検出されたオフセット量Offsetも入力し
ており、切り換え信号( オフセットSEL)によって所
定のタイミングで、初期のオフセット量Initからオフ
セット量Offsetへの選択切り換えが行なわれる。このセ
レクタ143の出力は、セレクタ144に供給されると
共に、非線形抽出ユニット17にOfIN信号として供給さ
れる。セレクタ144は、オフセット量にて期待値を補
正する(オフセット動作) か否かを選択するもので、オ
フセットオン・オフ信号により、セレクタ143にて選
択されたオフセット量(Init またはOffset) または"
0”を選択する。
【0050】セレクタ144の出力は加算器146に供
給される。加算器146にはセレクタ141を介してデ
フォルト期待値{Phs }も供給されており、上記セレ
クタ144からのオフセット量(Init またはOffset)
が各デフォルト期待値{Phs }に加算される。セレク
タ145は、非線形抽出ユニット17にて抽出された非
線形量NLh にて期待値を補正する否かを選択するもの
で、非線形量オン・オフ信号により、非線形量{NL
h}または”0”を選択する。加算器147は、加算器
146の出力値及びセレクタ145の出力値を加算す
る。この加算値147からは、少なくともオフセット量
(Init またはOffset)及び非線形量NLhのいずれか
一方の量にて補正された期待値が出力される。なお、セ
レクタ144及び145が共に”0”を選択した場合、
期待値は補正されるこなく、デフォルト期待値そのもの
が加算器147から出力される。加算器147から出力
される期待値は、前述したようなブランチメトリック計
算ユニット10に供給され、パスメトリック値の演算に
用いられる。
【0051】ブランチメトリック計算ユニット10に供
給される期待値は、保持ゲートの制御によってラッチ回
路148に保持される。このラッチ回路148に保持さ
れた前セクタの最終の期待値をセレクタ141によっ
て、次のセクタのデフォルト期待値として選択すること
ができる。光磁気ディスクから信号を再生する際に、再
生直後において再生信号がオフセットする現象が生ず
る。この再生初期における再生信号のオフセット量Ini
t を設定する初期値設定ユニット15は、例えば、図1
1に示すように構成される。
【0052】図11において、この初期値設定ユニット
15は、期待値平均計算ユニット151、サンプル値平
均計算ユニット152及び減算器153を有している。
期待値平均計算ユニット151は、期待値設定ユニット
14から供給されるデフォルト期待値{Phs}の平均
値を計算する。初期値設定ユニット15にはサンプリン
グ値yt が供給されており、サンプリング値平均計算ユ
ニット152は、サンプリング値yt が得られる毎にそ
れまで得られたサンプリング値の平均値yt を計算す
る。そして、減算器153が期待値Phs の平均値とサ
ンプリング値ytの平均値との差を演算し、その差を初
期のオフセット値Init として出力する。この初期のオ
フセット値Init が前述したように期待値設定ユニット
14に供給される。
【0053】定常的な再生信号のオフセット量Offsetを
検出するオフセット検出ユニット16は、例えば、図12
に示すように構成される。図12において、このオフセ
ット検出ユニットは、オフセット平均計算ユニット16
1及び減算器162を有している。減算器162は、サ
ンプリング値ytと期待値設定ユニット14からの期待
値Phs との差yt_Phs を演算する。オフセット平均計
算ユニット161は、設定された個数(平均個数)の上
記サンプリング値yt と期待値Phs との差yt_Phs が
得られる毎に当該差の平均値を計算する。この平均計算
の初期値として初期値設定ユニット15からのオフセッ
ト量Init が用いられる。このオフセット平均値計算ユ
ニット161にて計算された平均値がオフセット量Offs
etとして期待値設定ユニット14に供給される。
【0054】光学ヘッド20と光磁気ディスク200と
の組み合わせ起因した非線形ずれ成分(非線形量)を演
算する非線形抽出ユニット17は、例えば、図13に示
すように構成される。図13において、この非線形抽出
ユニット17は、減算器171、セレクタ172、平均
値計算回路173及びラッチ回路174を有している。
非線形抽出ユニット17には、最小のパスメトリック値
を特定するMin _no信号及びオフセット量OfIN(Init
またはOffset)が期待値設定ユニット14から供給され
ると共に、サンプリング値yt と期待値との差yt_Phが
オフセット検出ユニット16(図12参照)から期待値
設定ユニット14を介して供給されている。減算器17
1は上記オフセット量OfINと上記差yt_Phとの差を演算
し、その演算値をセレクタ172に供給する。減算器1
71からの出力値は、サンプリング値yt と期待値Ph
との差と更にオフセット量OfINとの差であるので、オフ
セット量以外のサンプリング値と期待値の差成分( 非線
形ずれ成分) に対応する。
【0055】平均値計算回路173は、各期待値に対応
した平均値計算ユニット173(0)〜173(h)
(h=15)を有している。セレクタ172は、期待値
設定ユニット14からのMin _no信号に応じて減算器1
71の出力値(非線形量成分)を平均値計算回路173
内のいずれかの平均値計算ユニット173(i)に振り
分ける。即ち、このMin _no信号("0000000000000001"
〜"10000000000000000")は、前述したように各期待値に
対応しており、各期待値Ph(yt −Ph)に対応して
減算器171から出力される当該出力値は、その期待値
に対応する平均値計算ユニット173(i)(i=0,
1,...h)に供給される。
【0056】各平均値計算ユニット173(i)は、対
応する期待値毎にそのオフセット量以外のサンプリング
値と期待値の差成分( 非線形量成分) の平均値NLi を
演算する。なお、各平均値計算ユニット173(0)〜
173(h)は、予め設定された平均値個数の入力値に
基づいて平均値を演算する。平均値計算回路173から
の各平均値NLi がラッチ回路174に所定のタイミン
グで保持され、この保持された各平均値(非線形量)N
Li が前述したように期待値設定ユニット14に供給さ
れる。
【0057】再生信号のサンプリング値yt は、図3に
示すように同期クロック生成回路25にて生成されるク
ロック信号に同期して得られる。同期クロック生成回路
25は、ビタビ検出器100からの位相誤差信号に基づ
いてクロック信号を生成する。この位相誤差信号が図4
に示す位相誤差検出ユニット18にて生成される。位相
誤差検出ユニット18は、例えば、図14に示すように
構成される。
【0058】図14において、この位相誤差検出ユニッ
ト18は、符号検出器181(Sign)、セレクタ18
2、積算器183(Σ)、シフトレジスタ184、18
5(SR)、乗算器186、187及び減算器188を
有している。サンプリング値yt と期待値Phとの差を
表す差データyt_Phがブランチメトリック計算ユニット
10(図4参照)から当該位相誤差検出ユニット18の
符号検出器181に供給されている。この符号検出器1
81は、供給された差データyt_Phの符号が正の場合に
符号値「+1」を出力し、同符号が負の場合に符号値
「−1」を出力し、また、当該差データyt_Phがゼロの
場合に符号値「0」を出力する。セレクタ182は、対
象セレクタ信号に応じて同期を取るべきタイミングで得
られる期待値(16レベルのうちのいずれか)に対応し
た差データyt_Phの符号を選択する。積算器183は、
セレクタ182を介して供給される符号値を積算する。
そして、その積算値がシフトレジスタ184に蓄積され
る。この符号値の積算値は、サンプリング値と対応する
期待値(本来サンプリングされるべき値)との差、即
ち、再生信号の理想波形からの位相ずれに対応する。
【0059】このシフトレジスタ184に1クロック前
に蓄積された符号値の積算値とサンプリング値yt とが
乗算器186によって乗算される。また、積算器183
からの積算値と1クロック前にシフトレジスタ185に
蓄積されたサンプリング値yt-1 とが乗算器187によ
って乗算される。減算器188は、各乗算器186及び
187からの出力値の差を演算し、位相誤差量PEとし
て出力する。
【0060】この位相誤差量PEに基づいて同期用のク
ロック信号を生成する同期クロック生成回路25は、例
えば、図15に示すように構成される。この例では、所
謂セルフクロッキング方式に従って同期用のクロック信
号を生成している。図15において、同期クロック生成
回路25は、デジタル・アナログ変換器(DAC)25
1、ローパスフィルタ252(LPF)及び電圧制御発
振器253(VCO)を有している。このような構成に
より、ビタビ検出器100から得られる位相誤差量PE
がデジタル・アナログ変換器251によってアナログ信
号レベルに変換された後に、ローパスフィルタ252に
よって平滑化される。そして、その平滑化されたレベル
に基づいたVCO制御により発信周波数が制御される。
その結果、周波数及び位相が理想点をサンプリングする
ように調整された同期用のクロック信号(CLK)が生
成され、そのクロック信号がデジタル・アナログ変換器
251、ビタビ検出器100及びアナログ・デジタル変
換器24(ADC)に供給される。
【0061】上記同期クロック生成回路は、例えば、図
16に示すようにも構成することができる。この例で
は、所謂外部クロック方式に従って同期用のクロック信
号を生成している。図16において、この同期クロック
生成回路25は、デジタル・アナログ変換器251(DA
C)及びPLL回路255を有している。また、PLL
回路255は、位相比較器255(1)、ローパスフィ
ルタ255(2)及び電圧制御発振器253(3)を有
している。クロックマーク信号に同期している外部クロ
ック信号がPLL回路の位相比較器255(1)に供給
されている。
【0062】同じタイプの光ディスクドライブでも、使
用している回路素子のばらつきがある2つの光ディスク
ドライブでは、外部クロック信号とMO信号の位相が必
ずしも一致しておらず、異なっていることが多い。この
場合、ドライブ間で互換性をもたせるために位相を調整
しないと、理想のサンプリングタイミングからずれてし
まう。従って、MO部では、切り換えゲートを用いて位
相誤差量PEに切り換えて、上述したセルフクロッキン
グ方式と同様に同期用のクロック信号を生成する。そし
て、そのクロック信号を基準クロック(REF _CLK )と
して、位相比較器255(1)に供給し、外部クロック
と当該基準となるクロック信号との位相差に基づいて同
期用のクロック信号の周波数、位相を調整する。
【0063】同期クロック生成回路25は、例えば、図
17に示すようにも構成することができる。この例で
は、前の2つの例のようにPLLを用いるとなく、同期
用のクロック信号を生成している。図17において、こ
の同期クロック生成回路25は、遅延回路256及び遅
延制御回路257を有している。図16の例と同様にロ
ックマークに同期した外部クロック信号(SYN _CLK )
が遅延回路256に供給されている。遅延制御回路25
7は、ビタビ検出器100からの位相誤差量PEに基づ
いて遅延時間を決定する。この遅延時間制御回路257
によって決定された遅延時間となるように遅延回路25
6が制御される。そして、この遅延回路256によって
外部クロックの位相が調整され、同期用のクロック信号
としてビタビ検出器100及び再生信号のサンプリング
を行なうアナログ・デジタル変換器24に供給される。
【0064】上記遅延制御回路257は、例えば、図1
8に示すように構成される。図18において、この遅延
制御回路257は、符号抽出回路257(1)(Sign
)、ゲイン調整回路257(2)(Gain)及び加算器
257(3)を有している。符号抽出回路257(1)
は、ビタビ検出器100からの位相誤差量PEの符号値
(位相の進み度合い、遅れ度合いを表す)を抽出する。
ゲイン調整回路257(2)がその符号値と所定のゲイ
ンとを乗算し、その乗算値であるゲイン調整符号値が加
算器257(3)に供給される。加算器257(3)
は、基準遅延量(DLiit )にゲイン調整符号値を加算し
て遅延回路256に設定すべき遅延時間を演算する。こ
の遅延制御回路257は、位相誤差量PEが位相進みを
表す場合、設定されるべき遅延時間を増大させ、位相誤
差量PEが位相遅れを表す場合、設定されるべき遅延時
間を減少させる。それにより、常に、最適なサンプリン
グタイミングを特定する同期用のクロック信号が生成さ
れるようになる。
【0065】上述したビタビ検出器100は、図4に示
す構成の他、例えば、図19に示すように構成すること
ができる。この例では、ACSユニット11とパスメモ
リ13との間にD制限切換えユニット19が設けられる
と共に、非線形検出ユニット17が省かれている。上記
D制限切換えユニット19は、データの記録時に採用し
た走長制限(1/7変調、2/7変調等)のD制約によ
り、実際に再生されるデータにかかわらず、強制的に当
該走長制限に対応したデータに切換えるものである。こ
のD制限切換えユニット19は、例えば、図20に示す
ように構成される。
【0066】図20において、このD制限切換えユニッ
ト19は、ACSユニット11からの各出力値D0 、D
1 、D2 、D3 、D4 、D5 、D6 、D7 のそれぞれが
入力する8つのセレクタ191(0)〜191(7)を
有している。各セレクタ191(i)(i=0=7)に
は、更に、ビットデータ”1”に対応したハイレベル信
号(high)及びビットデータ”0”に対応したローレベ
ル信号(Low )が入力している。そして、データ記録時
の走長制限のD制約に応じた選択制御信号(SEL.0 〜SE
L.7 )が各セレクタ191(0)〜191(7)に提供
されており、この選択制御信号により、パスメモリ13
に供給すべきデータの各ビット値D0'、D1'、D2'、D
3'、D4'、D5'、D6'、D7'がACS8ユニット11か
らの出力値D0 、D1 、D2 、D3 、D4 、D5 、D6
、D7 、ハイレベル信号(high)またはローレベル信
号(Low )の固定値のいずれかに決定される。これによ
り、走長制限のD制約に対応したビタビ検出が可能とな
る。
【0067】光学ヘッド20と光磁気ディスク200と
の組み合わせに起因する非線形ずれが特に問題にならな
い場合、上記の例のように非線形抽出ユニット17を省
くことができる。この場合、期待値設定ユニット14
(図9参照)において、非線形量に基づいた期待値の補
正演算に関係するセレクタ145及び加算器147を省
くことができる。
【0068】ビタビ検出器100は、更に、図21に示
すように構成することができる。この例では、図19に
示す例から更に位相誤差検出ユニット18を省いた構成
になっている。このような構成のビタビ検出器100を
有するデータの再生システムでは、光磁気ディスクの回
転パルスから得られるクロック信号や再生信号を二値化
して得られるクロック信号等が同期クロックとして用い
られる。
【0069】ビタビ検出ユニット100は、例えば、図
22に示すようにも構成することができる。この例で
は、図21に示す例におけるオフセット検出ユニット1
6が非線形抽出ユニット17に置き換えられている。こ
れは、再生信号の定常的なオフセット量が無視できるよ
うな場合に適している。この場合、期待値設定ユニット
14(図9参照)において、定常的なオフセット量に基
づいた期待値の補正演算に関係するセレクタ143を省
くことができる。
【0070】更に、ビタビ検出器100は、例えば、図
23に示すようにも構成することができる。この例で
は、図22に示す例における非線形抽出ユニット17が
省かれている。その結果、期待値設定ユニット14で
は、初期値設定ユニット15にて設定される初期のオフ
セット量Init だけに基づいて期待値の補正演算が行な
われる。これは、定常的なオフセット量が無視でき、ま
た、光学ヘッド20の複屈折等も問題にならない場合に
適している。この場合、期待値設定ユニット14(図9
参照)において、オフセット量Offset及び非線形量に基
づいた期待値の補正演算に関係するセレクタ143、1
45及び加算器147を省くことができる。
【0071】ビタビ検出器100は、例えば、図24に
示すようにも構成することができる。この例では、期待
値設定ユニット30は、前述したように、初期オフセッ
ト量Init 、オフセット量Offset及び非線形量に基づい
て期待値の補正演算を行なっていない。この期待値設定
ユニット30は、例えば、光磁気ディスク等の媒体の特
性、あるいは、再生システムの特性に基づいて制御ユニ
ット(ODC:Optical Disk Controller )(図示され
ず)によって決定された制御信号に従って各期待値を設
定する。また、この期待値設定ユニット30は、ユーザ
による入力キーからの入力情報に基づいて各期待値を設
定することも可能である。
【0072】なお、上記各例では、光ディスク記録媒体
(具体的には、光磁気ディスク)のデータ再生システム
について述べたが、本発明は、これに限られず、磁気デ
ィスク等の記録媒体のデータ再生システムにも適用可能
である。
【0073】
【発明の効果】以上、説明してきたように、本願発明に
よれば、記録媒体の特性や再生システムの特性に依存し
た再生信号の特性(オフセット量、非線形ずれ量等)に
応じて期待値を変更することにより、実際のサンプリン
グ値と期待値の差を小さくすることができ、より確から
しいデータがより精度良く再生することができる。その
結果、光ディスク記録媒体へのデータ記録に用いるPR
波形の拘束長を大きくしたとしても、再生信号の過渡応
答、オフセット変動、位相誤差、非線形ずれ成分などの
影響の受けにくいビタビ検出が可能となる。
【0074】また、再生信号のサンプリング値と本来サ
ンプリングされるべき期待値との差に基づいて位相誤差
量が演算され、その位相誤差量に基づいて再生信号のサ
ンプリングタイミングを決めるクロック信号が生成され
る。従って、光ディスク記録媒体へのデータ記録に用い
るPR波形の拘束長を大きくしたとしても、再生信号か
ら得られるより安定した同期用位相誤差信号によってデ
ータ再生が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビタビ検出器の基本的な構成を示すブロック図
である。
【図2】再生信号波形及びサンプリング値の分布状態の
例を示す図である。
【図3】データ再生システムの構成例を示すブロック図
である。
【図4】本発明の実施の一形態に係るデータ再生システ
ムに用いられるビタビ検出器の第一の構成例を示すブロ
ック図である。
【図5】拘束長4のPR波形でのデータ記録における、
状態遷移と期待値との関係を示す図である。
【図6】ビタビ検出器のブランチメトリック計算ユニッ
トとの処理を示すフローチャートである。
【図7】ビタビ検出器のACSユニット及びパスメトリ
ックメモリの構成例を示すブロック図である。
【図8】ビタビ検出器のパスメモリの構成例を示すブロ
ック図である。
【図9】ビタビ検出器の期待値設定ユニットの構成例を
示すブロック図である。
【図10】期待値設定ユニットにおける最小値検出ユニ
ット(比較器)を示すブロック図である。
【図11】ビタビ検出器の初期値設定ユニットの構成例
を示すブロック図である。
【図12】ビタビ検出器のオフセット検出ユニットの構
成例を示すブロック図である。
【図13】ビタビ検出器の非線形抽出ユニットの構成例
を示すブロック図である。
【図14】ビタビ検出器の位相誤差検出ユニットの構成
例を示すブロック図である。
【図15】同期クロック生成回路の第一の構成例を示す
ブロック図である。
【図16】同期クロック生成回路の第二の構成例を示す
ブロック図である。
【図17】同期クロック生成回路の第三の構成例を示す
ブロック図である。
【図18】図17に示す同期クロック生成回路に用いら
れる遅延制御回路の構成例を示すブロック図である。
【図19】ビタビ検出器の第二の構成例を示すブロック
図である。
【図20】図19に示すビタビ検出器に用いられるD制
約切換えユニットの構成例を示すブロック図である。
【図21】ビタビ検出器の第三の構成例を示すブロック
図である。
【図22】ビタビ検出器の第四の構成例を示すブロック
図である。
【図23】ビタビ検出器の第5の構成例を示すブロック
図である。
【図24】ビタビ検出器の第六の構成例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
10 ブランチメトリック計算ユニット 11 ACSユニット 12 パスメトリックメモリ 13 パスメモリ 14 期待値設定ユニット 15 初期値設定ユニット 16 オフセット設定ユニット 17 非線形抽出ユニット 18 位相誤差検出ユニット 20 光学ヘッド 21 アンプ 22 ローパスフィルタ 23 イコライザ 24 アナログ・デジタル変換器 25 同期クロック生成回路 100 ビタビ検出器 200 光磁気ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G11B 20/18 G11B 20/18 572F (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 13/00 G11B 20/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーシャルレスポンス波形の記録信号に
    従ってデータ記録のなされた記録媒体からの再生信号を
    所定周期にてサンプリングし、ビタビ復合アルゴリズム
    に従って、上記パーシャルレスポンス波形にて定まる期
    待値と当該サンプリング値とから演算されるブランチメ
    トリック値に基づいてパスメトリック値を演算し、その
    パスメトリック値の比較演算結果に基づいて再生データ
    を決めるようにしたデータ再生システムにおいて、 上記ブランチメトリック値の演算に用いられる期待値を
    可変設定するための期待値設定手段と、 上記ブランチメトリック値の演算に用いられるサンプリ
    ング値と期待値との差に基づいて位相誤差量を演算する
    位相誤差量演算手段と、 該位相誤差量演算手段にて得られた位相誤差量に基づい
    て再生信号のサンプリングタイミングを決めるクロック
    信号を生成する同期クロック生成手段と を備えたデータ
    再生システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載されるデータ再生システム
    において、 上記期待値設定手段は、再生信号をサンプリングする毎
    に最小となるパスメトリック値を得るために用いられる
    期待値を特定する期待値特定手段を有し、期待値特定手
    段にて特定される期待値の設定を行なうようにしたデー
    タ再生システム。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のデータ再生システ
    ムにおいて、 上記期待値設定手段は、期待値のデフォルト値を設定す
    るデフォルト期待値設定手段を有し、デフォルト期待値
    設定手段にて設定された期待値のデフォルト値を補正す
    ることによって設定すべき期待値を演算するようにした
    データ再生システム。
  4. 【請求項4】請求項3記載のデータ再生システムにおい
    て、 デフォルト期待値設定手段は、演算にて得られた期待値
    を次回設定すべき期待値を演算する際に用いられるデフ
    ォルト値として設定する手段を有するデータ再生システ
    ム。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4いずれか記載のデータ再生
    システムにおいて、 再生開始直後の再生信号に含まれるオフセットを初期オ
    フセット値として設定する初期オフセット設定手段を有
    すると共に、 上記期待値設定手段は、初期オフセット設定手段にて設
    定された初期オフセット値に基づいて設定すべき期待値
    を演算する第一の期待値演算手段を有するデータ再生シ
    ステム。
  6. 【請求項6】請求項1乃至4いずれか記載のデータ再生
    システムにおいて、 定常的に得られる再生信号に含まれるオフセット値を検
    出するオフセット検出手段を有する共に、 上記期待値設定手段は、オフセット検出手段にて検出さ
    れたオフセット値に基づいて設定すべき期待値を演算す
    る第二の期待値演算手段を有するデータ再生システム。
  7. 【請求項7】請求項1乃至4いずれか記載のデータ再生
    システムにおいて、 再生信号に含まれる非線形ずれ成分を抽出する非線形抽
    出手段を有すると共に、 上記期待値設定手段は、非線形抽出手段にて抽出された
    非線形ずれ成分に基づいて設定すべき期待値を演算する
    第三の期待値演算手段を有するデータ再生システム。
  8. 【請求項8】請求項1乃至4いずれか記載のデータ再生
    システムにおいて、 再生開始直後の再生信号に含まれるオフセットを初期オ
    フセット値として設定する初期オフセット設定手段と、 定常的に得られる再生信号に含まれるオフセット値を検
    出するオフセット検出手段と、 再生信号に含まれる非線形ずれ成分を抽出する非線形抽
    出手段とを有すると共に、 上記期待値設定手段は、期待値のデフォルト値を設定す
    るデフォルト期待値設定手段と、 上記初期オフセット設定手段にて設定された初期オフセ
    ット値、オフセット検出手段にて検出されたオフセット
    値及び非線形抽出手段にて抽出された非線形ずれ成分の
    少なくとも1つに基づいて上記デフォルト期待値設定手
    段にて設定された期待値のデフォルト値を補正する期待
    値補正手段とを有するデータ再生システム。
  9. 【請求項9】請求項8記載のデータ再生システムにおい
    て、 期待値補正手段の補正演算にて得られた期待値を次回の
    補正演算の際に用いられるデフォルト値として設定する
    手段を有するデータ再生システム。
  10. 【請求項10】請求項1乃至9いずれか記載のデータ再
    生システムにおいて、 データ記録時のビット配列の規則に基づいて強制的にパ
    スメトリック値の比較演算結果に基づいて得られる再生
    データを制限するデータ制限手段を備えるデータ再生シ
    ステム。
  11. 【請求項11】パーシャルレスポンス波形の記録信号に
    従ってデータ記録のなされた記録媒体からの再生信号を
    所定周期にてサンプリングし、ビタビ復合アルゴリズム
    に従って、上記パーシャルレスポンス波形にて定まる期
    待値と当該サンプリング値とから演算されるブランチメ
    トリック値に基づいてパスメトリック値を演算し、その
    パスメトリック値の比較演算結果に基づいて再生データ
    を決めるようにしたデータ再生システムにおいて、 上記ブランチメトリック値の演算に用いられるサンプリ
    ング値と期待値との差に基づいて位相誤差量を演算する
    位相誤差量演算手段と、 該位相誤差量演算手段にて得られた位相誤差量に基づい
    て再生信号のサンプリングタイミングを決めるクロック
    信号を生成する同期クロック生成手段とを備えたデータ
    再生システム。
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