JPH11126173A - メモリアクセス制御装置およびその記憶媒体 - Google Patents

メモリアクセス制御装置およびその記憶媒体

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JPH11126173A
JPH11126173A JP9289304A JP28930497A JPH11126173A JP H11126173 A JPH11126173 A JP H11126173A JP 9289304 A JP9289304 A JP 9289304A JP 28930497 A JP28930497 A JP 28930497A JP H11126173 A JPH11126173 A JP H11126173A
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JP
Japan
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switching
access
shared memory
operating system
memory area
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JP9289304A
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English (en)
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Mitsuyoshi Ozaki
光義 小崎
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のオペレーティングシステムが動作する
システムにおいて、共有メモリを用いて容易に各オペレ
ーティングシステム間でデータの受け渡しができるよう
にする。 【解決手段】 切替共有メモリ空間271 ,272 ,2
3 は各プロセス22 1 、231 、222 、232 、2
3 、233 からの切替指示がないときは各オペレーテ
ィングシステム211 ,212 ,213 の共有メモリ空
間261 、26 2 、263 と同様にアクセスできるよう
になっている。しかしプロセスからの切替指示により、
メモリ切替部13によって自オペレーティングシステム
上のプロセスからのアクセスしか許可されなかった共有
メモリ空間としての切替共有メモリ空間を、他のオペレ
ーティングシステムからもアクセスできるメモリ空間と
して切り替えられるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オペレーティング
システムの共有メモリへのアクセスを管理するメモリア
クセス制御装置およびその記憶媒体に係わり、詳細には
複数のオペレーティングシステム間で共有メモリのデー
タをアクセスするようにしたメモリアクセス制御装置お
よびその記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年コンピュータの性能が向上してきた
ことにより、応用範囲がますます広範囲にわたってきて
いる。これに伴いより複雑な処理が要求されてきてお
り、これらの複雑な処理を効率的に行うとともにユーザ
の負担を軽くする等、オペレーティングシステム(Oper
ating System:OS)がコンピュータプログラム開発や
応用プログラム使用の上では必須なものとなっている。
さらに高性能と高機能を追求するようになり、複数のコ
ンピュータあるいは中央処理装置(Central Processing
Unit :CPU)とメモリで複雑な処理が実行されるよ
うなシステムが構成されている。
【0003】図6はこのようなメモリアクセス制御装置
の構成の概要を表わしたものである。このメモリアクセ
ス制御装置は、複数のCPU611 ,612 がそれぞれ
共有メモリ62をアクセスするためにそれぞれに共有メ
モリインタフェース63,64を有している。CPU6
1 ,612 はそれぞれ固有メモリ空間として主メモリ
651 、652 を有しており、制御部661 ,662
実行される処理に対応したデータの書き込みと読み出し
を行うことができる。また、共有メモリ62を介して互
いのCPU611 ,612 の処理途中結果や処理結果を
参照することができるので、より複雑で高速な処理を実
行できるようになっている。
【0004】さらに各CPU611 ,612 の制御部6
1 ,662 にはその機能上、それぞれ共有メモリ62
へのアクセス要求信号671 ,672 が入力されるメモ
リ判別部681 ,682 と、アクセス制御部691 ,6
2 と、禁止許可状態設定部701 ,702 と、それぞ
れのオペレーティングシステムに対してエラー通知71
1 ,712 を通知する異常通知部721 ,722 を有し
ている。メモリ判別部681 ,682 は入力されるアク
セス要求信号671 ,672 がそれぞれの主メモリ65
1 ,652 へのアクセス要求か共有メモリ62へのアク
セス要求かの判別を行うようになっている。アクセス要
求が判別されるとアクセス制御部691,692 によっ
て、アクセス要求信号671 ,672 により要求された
メモリアクセスの制御を行う。禁止許可状態設定部70
1 ,702 は、共有メモリ62をアクセスするCPU6
1 ,612 のどちらかが初期状態やCPUテスト中ま
たはオフライン等、この共有メモリ62に対して想定で
きない何らかの破壊動作を行うことによって共有メモリ
62のメモリ内容が破壊されないように保護するための
アクセス許可を設定するようになっている。異常通知部
721 ,722 は、共有メモリアクセスによるアクセス
エラーをエラー通知711 ,712 によってオペレーテ
ィングシステムに対してエラーを通知するようになって
いる。
【0005】このように、複数のCPUと共有メモリを
有するシステムにおいては、他のCPUからはアクセス
できないメモリ空間として主メモリ651 ,652 と、
各CPUからアクセスできる共有メモリ62を有するこ
とによって、CPU間のメモリの共有化を図っている。
【0006】以上のような技術は特開平4−11103
9号公報で「複合系システムにおける他系メモリ制御方
式」として開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のメモ
リアクセス制御装置は、複数のCPUが共有する共有メ
モリをアクセスするときには、全てのCPUからの共有
メモリへのアクセスは同じアドレスに対して行わなけれ
ばならないという問題点がある。各CPUで別アドレス
として共有メモリをアクセスできるようにしたとして
も、共有メモリインタフェースが複雑になるだけでな
く、オペレーティングシステム上で柔軟にプロセスが動
作するような環境では不都合となる。
【0008】さらに、複数のオペレーティングシステム
で各プロセスが動作するようになると、オペレーティン
グシステム固有のデータをこのような共有メモリへ置く
ことができない。
【0009】そこで本発明の目的は、複数のオペレーテ
ィングシステムが動作するシステムにおいて、共有メモ
リを用いて容易に各オペレーティングシステム間でデー
タの受け渡しができるようなメモリアクセス制御装置あ
るいはこの装置を実現するための記憶媒体を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)複数のオペレーティングシステムとこれらオ
ペレーティングシステム上のプロセスが動作するための
メモリ空間を有する記憶手段と、(ロ)この記憶手段に
格納されているオペレーティングシステムとこれらオペ
レーティングシステム上のプロセスの制御を行う中央処
理装置と、(ハ)前記オペレーティングシステム上の共
有メモリ領域と他のオペレーティングシステムからのア
クセスが許可される切替共有メモリ領域とを切り替える
メモリ切替手段と、(ニ)この切替共有メモリ領域への
アクセスそれぞれに対応してアクセスを許可されている
オペレーティングシステムを登録するテーブルと、
(ホ)オペレーティングシステム上で動作するプロセス
が他のオペレーティングシステム上の切替共有メモリ領
域にアクセスするときこのメモリ切替手段に対してこの
切替を指示する切替指示手段と、(ヘ)この切替指示手
段によりこのプロセスからのこの切替共有メモリ領域へ
のアクセスを他のオペレーティングシステムの切替共有
メモリ領域に対してアクセスを許可するようにテーブル
に登録するテーブル登録手段と、(ト)このプロセスか
ら前記切替共有メモリ領域へのアクセスがあるときこの
切替共有メモリ領域へのアクセスに対応したオペレーテ
ィングシステムをテーブルから読み出すテーブル読出手
段と、(チ)このテーブル読出手段によって読み出され
たオペレーティングシステムに対してこのアクセスのた
めの制御を切り替えるアクセス切替手段とをメモリアク
セス制御装置に具備させる。
【0011】すなわち請求項1記載の発明では、複数の
オペレーティングシステムが実行されている中でそれぞ
れのオペレーティングシステムの共有メモリ領域と他の
オペレーティングシステムからアクセスできる切替共有
メモリ領域とを切り替えることができるメモリ切替手段
を備えるようにした。さらにプロセスからの切替指示に
よりどのオペレーティングシステムの切替共有メモリ領
域にアクセスするかを登録したテーブルを設けて、プロ
セスから切替指示のあった切替共有メモリ領域へのアク
セスはアクセス切替手段によってこのテーブルに登録さ
れたオペレーティングシステムの切替共有メモリ領域に
対してアクセスされるようにした。
【0012】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
メモリアクセス制御装置でメモリ切替手段は、共有メモ
リ領域の一部を他のオペレーティングシステムからのア
クセスが許可される切替共有メモリ領域として切り替え
ることを特徴としている。
【0013】すなわち請求項2記載の発明では、さらに
切替共有メモリ領域をプロセスからの切替指示がないと
きは共有メモリ領域として使用できるようにした。
【0014】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
メモリアクセス制御装置でメモリ切替手段は、記憶手段
のオペレーティングシステムのうち予め定められたオペ
レーティングシステムからのアクセスのみを許可するこ
とを特徴としている。
【0015】すなわち請求項3記載の発明では、さらに
切替共有メモリ領域は記憶手段に格納されている全ての
オペレーティングシステムからはアクセスできにないよ
うにした。
【0016】請求項4記載の発明では、(イ)複数の異
なるオペレーティングシステムと、これらの各オペレー
ティングシステムで動作するプロセスの固有メモリ領域
と、これら各オペレーティングシステムの共有メモリ領
域と、他のオペレーティングシステムで動作するプロセ
スからのアクセスが許可される切替共有メモリ領域と、
この切替共有メモリ領域空間へのアクセスを許可された
オペレーティングシステムを登録したテーブルとを記憶
領域の一部に備えると共に、(ロ)これら各プロセスが
他のオペレーティングシステムの切替共有メモリ領域へ
アクセスするときこの切替を指示する切替指示ステップ
と、(ハ)この切替指示ステップにより切替を指示した
プロセスからこのプロセスが動作するオペレーティング
システムの切替共有メモリ領域へのアクセスを禁止する
とともに、このプロセスからの前記切替共有メモリ領域
へのアクセスを他のオペレーティングシステムの切替共
有メモリ領域に対してアクセスを許可するように前記テ
ーブルに登録するテーブル登録ステップと、(ニ)この
テーブル登録ステップによりこのプロセスがこの切替共
有メモリ領域へのアクセスを監視するアクセス監視ステ
ップと、(ホ)このアクセス監視ステップによりこのプ
ロセスからこの切替共有メモリ領域へのアクセスがある
ときこの切替共有メモリ領域へのアクセスに対応したオ
ペレーティングシステムをテーブルから読み出すテーブ
ル読出ステップと、(ヘ)このテーブル読出ステップに
より読み出されたオペレーティングシステムに対してこ
のアクセスのための制御を切り替えるアクセス切替ステ
ップとを少なくとも備えた制御手順を記憶領域の他の部
分に格納したメモリアクセス制御装置用記憶媒体である
ことを特徴としている。
【0017】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
メモリアクセス制御用記憶媒体で切替共有メモリ領域
は、動作開始時にはオペレーティングシステムの共有メ
モリ領域としてアクセスが許可されていることを特徴と
している。
【0018】請求項6記載の発明では、請求項4記載の
メモリアクセス制御用記憶媒体で切替共有メモリ領域は
記憶領域上の全オペレーティングシステムのうち予め定
められたオペレーティングシステムからのアクセスのみ
を許可することを特徴としている。
【0019】すなわち請求項4〜6記載の発明では、メ
モリアクセス制御装置で複数のオペレーティングシステ
ムに有する切替共有メモリ領域へのアクセスする所定の
手順を記憶媒体に格納したことを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】
【0021】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0022】図1は本発明の一実施例におけるメモリア
クセス制御装置の構成の概要を表わしたものである。こ
のメモリアクセス制御装置は、CPU10とメモリ11
から構成されており、CPU10には制御部12を、こ
の制御部12にはメモリ切替部13を有している。メモ
リ11には複数のオペレーティングシステムが格納され
ており、CPU10の制御部12によってこれらのオペ
レーティングシステムが処理されている。さらにこのメ
モリ11には各オペレーティングシステムが管理するメ
モリ領域が割り当てられている。このメモリ領域は、各
オペレーティングシステムで動作するプロセス固有の固
有メモリ空間と、各オペレーティングシステムで動作す
るプロセス間で共有の共有メモリ空間と、各オペレーテ
ィングシステムが管理するとともにメモリ切替部13に
よって共有メモリ空間と他のオペレーティングシステム
でアクセスできるようなメモリ空間として切り替えが可
能な切替共有メモリ空間とに分かれている。
【0023】図2はこのようなCPU10上で複数のオ
ペレーティングシステムが動作して、これらオペレーテ
ィングシステムの切替共有メモリ空間のメモリ切替部1
3による切り替え動作を説明するための説明図である。
このメモリ切替部13による切替共有メモリ空間の切替
動作を説明するために、メモリ11には3種類のオペレ
ーティングシステムが格納され、CPU10によって実
行されているとする。3種類のオペレーティングシステ
ムである第1のOS211 、第2のOS212、第3の
OS213 にはそれぞれ2種類のプロセスが動作してい
るものとする。
【0024】第1のOS211 にはプロセス221 ,2
1 が、第2のOS212 にはプロセス222 ,232
が、第3のOS213 にはプロセス223 ,233 が動
作しており、それぞれのオペレーティングシステムでは
その動作のためのメモリ空間としてプロセス固有メモリ
空間と共有メモリ空間と切替共有メモリ空間とを有して
いる。第1のOS211 はプロセス固有メモリ空間24
1 ,251 と、共有メモリ空間261 と、切替共有メモ
リ空間271 を有している。第2のOS212は、プロ
セス固有メモリ空間242 ,252 と、共有メモリ空間
262 と、切替共有メモリ空間272 を有している。第
3のOS213 は、プロセス固有メモリ空間243 ,2
3 と、共有メモリ空間263 と、切替共有メモリ空間
273 を有している。
【0025】プロセス固有メモリ空間241 ,251
242 ,252 ,243 ,253 は各オペレーティング
システム上で動作するプロセスが作業用としてプロセス
固有のデータを扱うためのメモリ空間である。共有メモ
リ空間261 ,262 ,26 3 は各オペレーティングシ
ステム上で動作するプロセスが共有でき、各オペレーテ
ィングシステム固有データを扱うためのメモリ空間であ
る。また切替共有メモリ空間271 ,272 ,273
プロセスからの切替指示がない限り、それぞれ共有メモ
リ261 ,262 ,263 と同様なメモリ空間としてア
クセスできる。
【0026】すなわち第1のOS211 上のプロセス2
1 ,231 からは共有メモリ空間261 を共有でき、
切替共有メモリ空間271 をアクセスすることができ
る。第2のOS212 上のプロセス222 ,232 から
は共有メモリ空間262 を共有でき、切替共有メモリ空
間272 をアクセスすることができる。同様に第3のO
S213 上のプロセス223 ,233 からは共有メモリ
空間263 を共有でき、切替共有メモリ空間273 をア
クセスすることができる。しかし例えばプロセス221
からプロセス固有メモリ空間241 はアクセスできる
が、他のプロセス固有メモリ空間251 ,242 ,25
2 ,243 ,253 へのアクセスはできないようになっ
ている。また例えばプロセス221 から共有メモリ空間
261 へはアクセスできるが、他の共有メモリ空間26
2 ,263 へはアクセスできないようになっている。さ
らに例えばプロセス221 が共有メモリ空間261 へ書
き込んだデータはプロセス231 からも同じように参照
できる。他のプロセスについても同様にアクセスできる
メモリ空間とアクセスできないメモリ空間を有してい
る。
【0027】上述したように切替共有メモリ空間2
1 ,272 ,273 は、プロセスからの指示がない限
り共有メモリ空間261 ,262 ,263 と同様に各オ
ペレーティングシステム上のプロセスではアクセスでき
るが、他のオペレーティングシステムからはアクセスで
きないようになっている。しかしプロセスからの切替共
有メモリ空間の切替指示に基づくメモリ切替部13によ
って、この切替指示をしたプロセスの切替共有メモリ空
間に相当するアドレス空間を他のオペレーティングシス
テムが管理する切替共有メモリ空間に対して割り当てる
ことができるようになる。
【0028】図3はこのようなメモリ切替部13による
切替共有メモリ空間のメモリ切り替えの処理内容を表わ
したフロー図である。以下では説明を容易にするため
に、第1のOS211 上のプロセス221 からの切替指
示により、プロセス221 の切替共有メモリ空間へのア
クセスは第2のOS212 上の切替共有メモリ空間27
2 に対してアクセスされるものとする。これまで説明し
たようにプロセス221からの切替指示がなければ(ス
テップS301:N)、プロセス221 は切替共有メモ
リ空間271 へアクセスし、通常のメモリアクセスをす
る(ステップS306)ようになっている。プロセス2
1 から第1のOS211 に対して例えば第2のOS2
2 が管理する切替共有メモリ空間272 への切替指示
があると(ステップS301:Y)、第1のOS211
はプロセス221 から切替共有メモリ空間271 へのア
クセスを禁止する(ステップS302)。さらにメモリ
切替部13に対して、プロセス221 からのプロセス共
有メモリ空間271 へのアクセスがあるときにはこのア
クセスが切替共有メモリ空間272 へのアクセスが行わ
れるように登録を指示する(ステップS303)。
【0029】その後プロセス221 から切替共有メモリ
空間271 に相当するアドレスへのアクセスないとき
(ステップS304:N)は、通常のメモリアクセス
(ステップS306)を行うが、このアドレスへのアク
セスがあると(ステップS304:Y)、この切替共有
メモリ空間271 へのアクセスは行わずメモリ切替部1
3に対してアクセス制御を渡すようになっている(ステ
ップS305)。このアクセス制御を受けたメモリ切替
部13は、ステップS303で登録したように切り替え
先となる切替共有メモリ空間272 を管理するオペレー
ティングシステムである第2のOS212 に対して、切
替共有メモリ空間272 へのアクセス制御を渡すように
なっている。これにより、プロセス221 が、第2OS
212 の切替共有メモリ空間272 へのアクセスを実現
する(図2のアクセス制御28)。
【0030】ところでステップS303でオペレーティ
ングシステムからメモリ切替手段13に対してプロセス
221 からのプロセス共有メモリ空間271 へのアクセ
スがあるときにはこのアクセスが切替共有メモリ空間2
2 へのアクセスが行われるように登録を指示するよう
にしているが、この機能を実現するためにオペレーティ
ングシステム上の各プロセスに対応するメモリ切替用参
照テーブルと、メモリ切替部13にメモリ切替用参照O
Sテーブルを有している。
【0031】図4はこのようなメモリ切替用参照テーブ
ルの格納構成を表わしたものである。このメモリ切替用
参照テーブル40は、切替共有メモリ空間に対してアク
セスするためのメモリアドレス41と、この切替共有メ
モリ空間に相当するメモリアドレスを有したアクセスが
別オペレーティングシステムの切替共有メモリ空間をア
クセスするためにメモリ切替部13を参照する必要の可
否を示す参照フラグ42とから構成されている。
【0032】図5はメモリ切替部13にメモリ切替用参
照OSテーブルの格納構成を表わしたものである。この
メモリ切替用参照OSテーブル50は、切替共有メモリ
空間に対してアクセスするためのメモリアドレス51
と、この切替共有メモリ空間へのアクセスが前述のプロ
セスの切替指示によりどのオペレーティングシステムの
切替共有メモリ空間へアクセスするかを表わした参照O
S52とから構成されている。
【0033】このようなテーブルの構成によりステップ
S303では、プロセス221 から第1のOS211
対する切替指示により、第1のOS211 のプロセス2
1に対応したメモリ切替用参照テーブル40のメモリ
アドレス41に切替共有メモリ空間271 のメモリアド
レスを、参照フラグ42には切替共有メモリ空間へのア
クセスはメモリ切替部13のメモリ切替用参照OSテー
ブル50を参照すべきことを示す“1”を格納する。さ
らにメモリ切替え部13のメモリ切替用参照OSテーブ
ル50には、メモリアドレス51には切替共有メモリ空
間271 のメモリアドレスを、参照OS52には切替指
示により指定された切り替え先の切替共有メモリ空間2
2 を管理する第2のOS212 を格納する。
【0034】さらにステップS304で切替共有メモリ
空間271 に相当するアドレスのメモリアクセスがある
と、第1のOS211 のプロセス221 に対応したメモ
リ切替用参照テーブル40によりメモリ切替部13のメ
モリ切替用参照OSテーブル50を参照する。ステップ
S305でメモリ切替部13にアクセス制御が渡される
と、このメモリ切替用参照OSテーブル50の参照OS
52に対して、切替共有メモリ空間へのアクセス制御を
渡すようになっている。これにより第2のOS212
よって、第1のOS211 のプロセス221 からの切替
共有メモリ空間へのアクセスが切替共有メモリ空間27
2 に対して行われるようになっている。
【0035】メモリ切替用参照テーブルは各オペレーテ
ィングシステムのプロセス単位で有しているため、これ
まで説明したようなプロセス221 からの切替指示によ
り切替共有メモリ領域271 が第2のOS212 の切替
共有メモリ領域271 へアクセスされるようになった場
合でも、プロセス231 の切替共有メモリ領域へのアク
セスは切替共有メモリ領域271 に対してアクセスされ
るようになっている。
【0036】なお、切替共有メモリ空間271 ,2
2 ,273 を常時全てのオペレーティングシステム上
のプロセスから同じようにアクセスできないようにして
いる。各オペレーティングシステムにはそれぞれコンベ
ンション領域を必要とし、各オペレーティングシステム
固有のデータをそれぞれ配置する可能性があるため、他
のオペレーティングシステムがこの領域のデータを参照
すると動作に支障をきたす場合がある。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、メモリ切替手段を設けてオペレーティングシ
ステム上で動作するプロセスからの指示によりオペレー
ティングシステムの共有メモリ空間と切替共有メモリ空
間との切り替えを行えるようにした。これにより、これ
までのようにオペレーティングシステムが提供するデー
タをこのオペレーティングシステム上で動作する各プロ
セスが参照できる機能をそのままに、他のオペレーティ
ングシステムのプロセスとのデータ交換を行うことがで
きるようになり、効率的で複雑な処理を行うシステムを
構成することができるようになる。
【0038】さらに請求項2記載の発明によれば、切替
共有メモリ空間をプロセスからの切替指示がないときは
共有メモリ空間として使用できるようにしたので、従来
との互換性を保ちつつ、効率的にメモリ空間を活用する
ことができるようになる。
【0039】さらに請求項3記載の発明によれば、切替
共有メモリ空間を複数のオペレーティングシステム全て
のプロセスからアクセスできないようにしたので、各オ
ペレーティングシステムにあるコンベンション領域に対
して不正なデータアクセスがないようにすることがで
き、システムの信頼性を向上させることができる。
【0040】また請求項4〜6記載の発明によれば、以
上説明したようなメモリアクセス制御装置で複数のオペ
レーティングシステムに有する切替共有メモリ領域への
アクセスする所定の手順を記憶媒体に格納するようにし
たので、システムの保守性や柔軟性を高めるとともに、
それぞれのメモリアクセス制御処理に適した処理を簡単
に実現することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例におけるメモリアクセス制
御装置の構成の概要を表わしたブロック図である。
【図2】 本実施例のメモリ切替部13による切替共有
メモリ空間の切り替え動作を説明するための説明図であ
る。
【図3】 本実施例の切替共有メモリ空間のメモリ切り
替えの処理内容を表わしたフロー図である。
【図4】 本実施例のプロセスごとに有するメモリ切替
参照テーブルの格納構成を説明するための説明図であ
る。
【図5】 本実施例のメモリ切替部13のメモリ切替用
参照OSテーブルの格納構成を説明するための説明図で
ある。
【図6】 従来提案されたメモリアクセス制御装置の構
成の概要を表わしたブロック図である。
【符号の説明】
10 CPU 11 メモリ 12 制御部 13 メモリ切替部 211 第1のOS 212 第2のOS 213 第3のOS 221 〜223 、231 〜233 プロセス 241 〜243 、251 〜253 プロセス固有メモリ空
間 261 〜263 共有メモリ空間 271 〜273 切替共有メモリ空間 28 アクセス制御

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のオペレーティングシステムとこれ
    らオペレーティングシステム上のプロセスが動作するた
    めのメモリ空間を有する記憶手段と、 この記憶手段に格納されているオペレーティングシステ
    ムとこれらオペレーティングシステム上のプロセスの制
    御を行う中央処理装置と、 前記オペレーティングシステム上の共有メモリ領域と他
    のオペレーティングシステムからのアクセスが許可され
    る切替共有メモリ領域とを切り替えるメモリ切替手段
    と、 前記切替共有メモリ領域へのアクセスそれぞれに対応し
    てアクセスを許可されているオペレーティングシステム
    を登録するテーブルと、 オペレーティングシステム上で動作するプロセスが他の
    オペレーティングシステム上の切替共有メモリ領域にア
    クセスするとき前記メモリ切替手段に対してこの切替を
    指示する切替指示手段と、 この切替指示手段により前記プロセスからの前記切替共
    有メモリ領域へのアクセスを前記他のオペレーティング
    システムの切替共有メモリ領域に対してアクセスを許可
    するように前記テーブルに登録するテーブル登録手段
    と、 前記プロセスから前記切替共有メモリ領域へのアクセス
    があるときこの切替共有メモリ領域へのアクセスに対応
    したオペレーティングシステムを前記テーブルから読み
    出すテーブル読出手段と、 このテーブル読出手段によって読み出されたオペレーテ
    ィングシステムに対して前記アクセスのための制御を切
    り替えるアクセス切替手段とを具備することを特徴とす
    るメモリアクセス制御装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリ切替手段は、共有メモリ領域
    の一部を他のオペレーティングシステムからのアクセス
    が許可される切替共有メモリ領域として切り替えること
    を特徴とする請求項1記載のメモリアクセス制御装置。
  3. 【請求項3】 前記メモリ切替手段は、前記記憶手段の
    オペレーティングシステムのうち予め定められたオペレ
    ーティングシステムからのアクセスのみを許可すること
    を特徴とする請求項1記載のメモリアクセス制御装置。
  4. 【請求項4】 複数の異なるオペレーティングシステム
    と、 これらの各オペレーティングシステムで動作するプロセ
    スの固有メモリ領域と、 前記各オペレーティングシステムの共有メモリ領域と、 他のオペレーティングシステムで動作するプロセスから
    のアクセスが許可される切替共有メモリ領域と、 この切替共有メモリ領域空間へのアクセスを許可された
    オペレーティングシステムを登録したテーブルとを記憶
    領域の一部に備えると共に、 前記各プロセスが他のオペレーティングシステムの切替
    共有メモリ領域へアクセスするときこの切替を指示する
    切替指示ステップと、 この切替指示ステップにより切替を指示したプロセスか
    らこのプロセスが動作するオペレーティングシステムの
    切替共有メモリ領域へのアクセスを禁止するとともに、
    前記プロセスからの前記切替共有メモリ領域へのアクセ
    スを前記他のオペレーティングシステムの切替共有メモ
    リ領域に対してアクセスを許可するように前記テーブル
    に登録するテーブル登録ステップと、 このテーブル登録ステップにより前記プロセスが前記切
    替共有メモリ領域へのアクセスを監視するアクセス監視
    ステップと、 このアクセス監視ステップにより前記プロセスから前記
    切替共有メモリ領域へのアクセスがあるときこの切替共
    有メモリ領域へのアクセスに対応したオペレーティング
    システムを前記テーブルから読み出すテーブル読出ステ
    ップと、 このテーブル読出ステップにより読み出されたオペレー
    ティングシステムに対して前記アクセスのための制御を
    切り替えるアクセス切替ステップとを少なくとも備えた
    制御手順を前記記憶領域の他の部分に格納していること
    を特徴とするメモリアクセス制御装置用記憶媒体。
  5. 【請求項5】 前記切替共有メモリ領域は、動作開始時
    にはオペレーティングシステムの共有メモリ領域として
    アクセスが許可されていることを特徴とする請求項4記
    載のメモリアクセス制御装置用記憶媒体。
  6. 【請求項6】 前記切替共有メモリ領域は前記記憶領域
    上の全オペレーティングシステムのうち予め定められた
    オペレーティングシステムからのアクセスのみを許可す
    ることを特徴とする請求項4記載のメモリアクセス制御
    装置用記憶媒体。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100822389B1 (ko) 2000-03-02 2008-04-16 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 정보처리장치
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