JPH11125987A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
- Publication number
- JPH11125987A JPH11125987A JP9292786A JP29278697A JPH11125987A JP H11125987 A JPH11125987 A JP H11125987A JP 9292786 A JP9292786 A JP 9292786A JP 29278697 A JP29278697 A JP 29278697A JP H11125987 A JPH11125987 A JP H11125987A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fixing
- toner
- toner consumption
- image
- image forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像形成装置において、画像形成動作前に検
出したトナー消費量情報に応じてウォームアップ時に待
ち時間を最短化することができ、また、定着速度を最適
に制御できるようにして、安定した高画質画像の形成を
可能にする。 【解決手段】 画像形成動作前にトナー消費量情報を検
出し(#6)、このトナー消費量情報に基づき定着温度
が所定温度未満でも定着動作を行うことが可能であるか
否かを判断する(#7,#8)。そして、定着温度が所
定温度未満でも定着動作が可能であると判断されたとき
は(#8でYES)、定着動作を実行する(#9)。こ
れにより、用紙上のトナー付着量が少ない場合には、定
着温度が所定温度に達していない場合でも、印刷又はコ
ピーを行うことができるので、ウォームアップ時におけ
る印刷開始までの待ち時間を短くすることができる。
出したトナー消費量情報に応じてウォームアップ時に待
ち時間を最短化することができ、また、定着速度を最適
に制御できるようにして、安定した高画質画像の形成を
可能にする。 【解決手段】 画像形成動作前にトナー消費量情報を検
出し(#6)、このトナー消費量情報に基づき定着温度
が所定温度未満でも定着動作を行うことが可能であるか
否かを判断する(#7,#8)。そして、定着温度が所
定温度未満でも定着動作が可能であると判断されたとき
は(#8でYES)、定着動作を実行する(#9)。こ
れにより、用紙上のトナー付着量が少ない場合には、定
着温度が所定温度に達していない場合でも、印刷又はコ
ピーを行うことができるので、ウォームアップ時におけ
る印刷開始までの待ち時間を短くすることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式によ
り形成されたトナー画像を記録媒体上に熱定着して画像
形成を行う画像形成装置に関し、特に、定着動作の制御
に関するものである。
り形成されたトナー画像を記録媒体上に熱定着して画像
形成を行う画像形成装置に関し、特に、定着動作の制御
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子写真方式により形成され
たトナー画像を記録媒体上に熱定着して画像形成を行う
画像形成装置においては、通常、予め定められた温度を
定着温度とし、定着温度は用紙上に最大のトナー付着量
がのった場合にも十分な定着性が得られるように定着熱
量が多めに設定されている。ところが、そうした場合、
定着装置での電力ロスが多くなることから、各種の改善
提案がなされている。例えば、待機時の定着温度が高く
設定されると消費電力ロスが多くなることから、受信デ
ータの処理時間が長くなる場合には、待機時の定着温度
を可能な限り低く設定して消費電力ロスを低減するよう
にしたものがある(特開平6−67565号公報参
照)。
たトナー画像を記録媒体上に熱定着して画像形成を行う
画像形成装置においては、通常、予め定められた温度を
定着温度とし、定着温度は用紙上に最大のトナー付着量
がのった場合にも十分な定着性が得られるように定着熱
量が多めに設定されている。ところが、そうした場合、
定着装置での電力ロスが多くなることから、各種の改善
提案がなされている。例えば、待機時の定着温度が高く
設定されると消費電力ロスが多くなることから、受信デ
ータの処理時間が長くなる場合には、待機時の定着温度
を可能な限り低く設定して消費電力ロスを低減するよう
にしたものがある(特開平6−67565号公報参
照)。
【0003】また、厚手から薄手までの全ての記録紙に
対して効率的に定着を行うため、記録紙の種類に応じて
定着温度を切り換えるようにしたものがある(特開平6
−301313号公報参照)。また、記録紙の種類に応
じて定着速度を切り換えて定着性を確保するようにする
ことも知られている。例えば、OHP上に作像を行う場
合、OHPの透光性を確保するには、十分にトナーを融
着させなければならないので、定着速度を通常より減速
して定着動作を行うようにしている。さらにまた、熱ロ
ーラを用いた定着方式ではないが、画像データのドット
数に応じて発熱素子を駆動することにより、電力消費の
無駄をなくしたものがある(特開平7−5789号公報
参照)。これらの画像形成装置は、装置起動時等のウォ
ームアップ時に、定着装置の温度が予め定められた設定
温度まで上昇するまでは待機状態となる。
対して効率的に定着を行うため、記録紙の種類に応じて
定着温度を切り換えるようにしたものがある(特開平6
−301313号公報参照)。また、記録紙の種類に応
じて定着速度を切り換えて定着性を確保するようにする
ことも知られている。例えば、OHP上に作像を行う場
合、OHPの透光性を確保するには、十分にトナーを融
着させなければならないので、定着速度を通常より減速
して定着動作を行うようにしている。さらにまた、熱ロ
ーラを用いた定着方式ではないが、画像データのドット
数に応じて発熱素子を駆動することにより、電力消費の
無駄をなくしたものがある(特開平7−5789号公報
参照)。これらの画像形成装置は、装置起動時等のウォ
ームアップ時に、定着装置の温度が予め定められた設定
温度まで上昇するまでは待機状態となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
いずれの画像形成装置においても、定着装置の設定温度
は用紙上のトナー付着量が最大になった場合でもトナー
を定着できるように、高い温度に設定されており、特
に、フルカラー複写機では、熱定着ローラ式の場合、定
着ローラの熱容量が大きく、定着装置が予め定められた
設定温度に上昇するまでの定着ウォームアップ時間がモ
ノクロ複写機と比べて長い。このため、電源投入後のウ
ォームアップ時に文字原稿などのトナー付着量の少ない
原稿の画像を印刷しようとした場合、設定温度よりも低
い温度で原稿画像を定着できるにも拘わらず、定着装置
が予め定められた設定温度に上昇するまで印刷を待たな
ければならなかった。また、定着速度を減速する方式で
は、減速し過ぎた場合には、トナーが溶融し過ぎて定着
ローラに付着してしまう高温オフセット現象が発生す
る。この問題を解消するには、定着速度を最適にする必
要があるが、定着性は用紙上のトナーの付着量によって
も変化する。例えば、付着トナー量が多い場合には、よ
り速度を落として十分に定着させなければならない。特
に、フルカラー複写機では、付着トナー量の少ない文字
原稿から付着トナー量の多い絵や写真などの原稿までの
多岐にわたる原稿が複写されるので、最適な定着条件、
定着速度を常に確保することは難しかった。
いずれの画像形成装置においても、定着装置の設定温度
は用紙上のトナー付着量が最大になった場合でもトナー
を定着できるように、高い温度に設定されており、特
に、フルカラー複写機では、熱定着ローラ式の場合、定
着ローラの熱容量が大きく、定着装置が予め定められた
設定温度に上昇するまでの定着ウォームアップ時間がモ
ノクロ複写機と比べて長い。このため、電源投入後のウ
ォームアップ時に文字原稿などのトナー付着量の少ない
原稿の画像を印刷しようとした場合、設定温度よりも低
い温度で原稿画像を定着できるにも拘わらず、定着装置
が予め定められた設定温度に上昇するまで印刷を待たな
ければならなかった。また、定着速度を減速する方式で
は、減速し過ぎた場合には、トナーが溶融し過ぎて定着
ローラに付着してしまう高温オフセット現象が発生す
る。この問題を解消するには、定着速度を最適にする必
要があるが、定着性は用紙上のトナーの付着量によって
も変化する。例えば、付着トナー量が多い場合には、よ
り速度を落として十分に定着させなければならない。特
に、フルカラー複写機では、付着トナー量の少ない文字
原稿から付着トナー量の多い絵や写真などの原稿までの
多岐にわたる原稿が複写されるので、最適な定着条件、
定着速度を常に確保することは難しかった。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、画像形成動作前にトナーの消費
量情報を検出し、このトナー消費量情報に応じてウォー
ムアップ時に印刷開始までの待ち時間を最短化すること
ができ、また、定着速度を最適に制御することができる
ようにして、安定して高画質画像を形成することが可能
な画像形成装置を提供することを目的とする。
になされたものであり、画像形成動作前にトナーの消費
量情報を検出し、このトナー消費量情報に応じてウォー
ムアップ時に印刷開始までの待ち時間を最短化すること
ができ、また、定着速度を最適に制御することができる
ようにして、安定して高画質画像を形成することが可能
な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、電子写真方式により形成されたトナー画像
を記録媒体上に熱定着する定着装置を備え、この定着装
置での定着温度が所定温度に達した時に定着動作を行う
ように構成された画像形成装置において、トナー消費量
に関する情報を検出するトナー消費量情報検出手段と、
画像形成動作前にトナー消費量情報検出手段により検出
されたトナー消費量情報に基づき定着温度が所定温度未
満でも定着動作を行うことが可能であるか否かを判断
し、定着動作が可能であると判断されたとき、所定温度
未満の定着温度で定着動作を実行するように制御する制
御手段とを備えたものである。
に本発明は、電子写真方式により形成されたトナー画像
を記録媒体上に熱定着する定着装置を備え、この定着装
置での定着温度が所定温度に達した時に定着動作を行う
ように構成された画像形成装置において、トナー消費量
に関する情報を検出するトナー消費量情報検出手段と、
画像形成動作前にトナー消費量情報検出手段により検出
されたトナー消費量情報に基づき定着温度が所定温度未
満でも定着動作を行うことが可能であるか否かを判断
し、定着動作が可能であると判断されたとき、所定温度
未満の定着温度で定着動作を実行するように制御する制
御手段とを備えたものである。
【0007】上記構成においては、画像形成動作前にト
ナー消費量に関する情報を検出し、このトナー消費量情
報に基づき定着温度が所定温度未満でも定着動作を行う
ことが可能であるか否かを判断する。そして、定着温度
が所定温度未満でも定着動作が可能であると判断された
ときは、定着動作を実行する。これにより、通常では、
電源投入後のウォームアップ時に定着温度が所定温度に
達するまでは、1枚目の定着動作が行われないのに対し
て、本発明においては、用紙上のトナー付着量が少ない
場合には、定着温度が所定温度に達していない場合で
も、印刷又はコピーを行うことができるので、ウォーム
アップ時における印刷開始までの待ち時間を短くするこ
とができる。なお、定着温度が所定温度未満でも定着動
作を行うことが可能かどうかの判断に際しては、用紙の
厚さや種類をも考慮して行うようにすれば、より最適な
制御が可能となる。また、トナー消費量に関する情報
は、原稿の濃度情報から求めることができる。
ナー消費量に関する情報を検出し、このトナー消費量情
報に基づき定着温度が所定温度未満でも定着動作を行う
ことが可能であるか否かを判断する。そして、定着温度
が所定温度未満でも定着動作が可能であると判断された
ときは、定着動作を実行する。これにより、通常では、
電源投入後のウォームアップ時に定着温度が所定温度に
達するまでは、1枚目の定着動作が行われないのに対し
て、本発明においては、用紙上のトナー付着量が少ない
場合には、定着温度が所定温度に達していない場合で
も、印刷又はコピーを行うことができるので、ウォーム
アップ時における印刷開始までの待ち時間を短くするこ
とができる。なお、定着温度が所定温度未満でも定着動
作を行うことが可能かどうかの判断に際しては、用紙の
厚さや種類をも考慮して行うようにすれば、より最適な
制御が可能となる。また、トナー消費量に関する情報
は、原稿の濃度情報から求めることができる。
【0008】また、前記トナー消費量情報検出手段は、
原稿画像の濃度に応じたドット数をカウントするドット
カウンタを用いることができる。ドットカウンタをトナ
ー消費量情報の検出に用いることにより、トナー消費量
情報を正確に予測することができる。ドットカウンタは
トナー補給量制御にも用いられる。
原稿画像の濃度に応じたドット数をカウントするドット
カウンタを用いることができる。ドットカウンタをトナ
ー消費量情報の検出に用いることにより、トナー消費量
情報を正確に予測することができる。ドットカウンタは
トナー補給量制御にも用いられる。
【0009】また、本発明は、電子写真方式により形成
されたトナー画像を記録媒体上に熱定着する定着装置を
備えた画像形成装置において、トナー消費量に関する情
報を検出するトナー消費量情報検出手段と、トナー消費
量情報検出手段により検出されたトナー消費量情報に基
づいて定着装置の定着速度を制御する定着速度制御手段
とを備えたものである。
されたトナー画像を記録媒体上に熱定着する定着装置を
備えた画像形成装置において、トナー消費量に関する情
報を検出するトナー消費量情報検出手段と、トナー消費
量情報検出手段により検出されたトナー消費量情報に基
づいて定着装置の定着速度を制御する定着速度制御手段
とを備えたものである。
【0010】上記構成においては、トナー消費量情報検
出手段によってトナー消費量情報を検出し、このトナー
消費量情報に基づいて定着装置の定着速度を制御する。
これにより、用紙上のトナーの付着量に応じて定着速度
を最適に制御することができる。例えば、トナーの付着
量が多いときは、定着速度を減速することにより定着性
を維持することができ、品質のよい画像を安定して形成
することができる。トナー消費量に関する情報は、上記
と同様に原稿の濃度情報から求めることができる。
出手段によってトナー消費量情報を検出し、このトナー
消費量情報に基づいて定着装置の定着速度を制御する。
これにより、用紙上のトナーの付着量に応じて定着速度
を最適に制御することができる。例えば、トナーの付着
量が多いときは、定着速度を減速することにより定着性
を維持することができ、品質のよい画像を安定して形成
することができる。トナー消費量に関する情報は、上記
と同様に原稿の濃度情報から求めることができる。
【0011】前記トナー消費量情報検出手段は、原稿画
像の濃度に応じたドット数をカウントするドットカウン
タを用いることができる。
像の濃度に応じたドット数をカウントするドットカウン
タを用いることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は
本実施形態によるデジタルフルカラー複写機の全体構成
を示す断面図である。デジタルフルカラー複写機1(以
下、複写機と略す)は、原稿の画像データを読み取るイ
メージリーダ部2と、用紙上に画像を印刷するプリンタ
部3とから構成されている。このイメージリーダ部2に
おいて、スキャナ4は、スキャナモータ5により矢印の
方向(副走査方向)に移動して、原稿台6上に載置され
た原稿全体を走査する。この際に、原稿台6上の原稿が
スキャナ4の備える露光ランプ7により照射されて、原
稿面からの反射光がミラー8〜11、集光レンズ12
(不図示)を介してフルカラーCCDセンサ13上に像
を結ぶ。フルカラーCCDセンサ13は、原稿からの反
射光を赤(R)、緑(G)、青(B)の電気信号(アナ
ログ信号)に変換して画像信号処理部14に出力する。
画像信号処理部14は、入力されたアナログ画像信号を
デジタル画像信号に変換して各種画像処理を行った後
に、この画像信号をシアン(C)、マゼンタ(M)、イ
エロー(Y)、ブラック(K)に色変換したデジタル画
像信号(レーザー駆動信号)を作成し、レーザー装置2
1に出力する。レーザー装置21は、入力されたデジタ
ル信号に基づいて、レーザービームを発光する。
画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は
本実施形態によるデジタルフルカラー複写機の全体構成
を示す断面図である。デジタルフルカラー複写機1(以
下、複写機と略す)は、原稿の画像データを読み取るイ
メージリーダ部2と、用紙上に画像を印刷するプリンタ
部3とから構成されている。このイメージリーダ部2に
おいて、スキャナ4は、スキャナモータ5により矢印の
方向(副走査方向)に移動して、原稿台6上に載置され
た原稿全体を走査する。この際に、原稿台6上の原稿が
スキャナ4の備える露光ランプ7により照射されて、原
稿面からの反射光がミラー8〜11、集光レンズ12
(不図示)を介してフルカラーCCDセンサ13上に像
を結ぶ。フルカラーCCDセンサ13は、原稿からの反
射光を赤(R)、緑(G)、青(B)の電気信号(アナ
ログ信号)に変換して画像信号処理部14に出力する。
画像信号処理部14は、入力されたアナログ画像信号を
デジタル画像信号に変換して各種画像処理を行った後
に、この画像信号をシアン(C)、マゼンタ(M)、イ
エロー(Y)、ブラック(K)に色変換したデジタル画
像信号(レーザー駆動信号)を作成し、レーザー装置2
1に出力する。レーザー装置21は、入力されたデジタ
ル信号に基づいて、レーザービームを発光する。
【0013】次に、プリンタ部3において、レーザー装
置21より発光されたレーザビームが、帯電チャージャ
ー22によって帯電された感光体ドラム23を露光し、
静電潜像を形成する。そして、シアン、マゼンタ、イエ
ロー、ブラックの4色のトナー現像器24〜27が順に
選択されて、この順番に感光体ドラム23上の各色の静
電潜像を現像する。次に、給紙カセット30〜32より
適当なカット用紙が搬送され、タイミングローラ33を
介して吸着ローラ34に対向して設けられる静電吸着チ
ャージャー35により転写ドラム36に吸着される。感
光体ドラム23上に現像された各色のトナー像は、転写
チャージャー37により転写ドラム36上に巻き付けら
れた用紙に転写される。転写ドラム36の回転はドラム
モータ38(不図示)により制御される。上記転写工程
はシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4色につ
いて繰り返し行われる。即ち、転写ドラム36は4回転
する。その後、用紙は分離チャージャー39及び除電チ
ャージャー40による転写ドラム36の表面の除電と、
分離爪41の作用によって転写ドラム36から分離され
て、定着装置42に搬送される。この定着装置42は、
上ローラ44、下ローラ45から構成され、それぞれの
ローラはヒータによって予め定められた温度に調節され
ている。用紙上に転写されたトナー像は、上下のローラ
44,45によって加熱加圧されて、用紙上に定着す
る。そして、定着装置42を通過した用紙は、トレイ4
3に排出される。両面コピー時には、排出された用紙が
用紙反転ユニット46によって反転し、再び転写ドラム
36上で転写処理が行われる。
置21より発光されたレーザビームが、帯電チャージャ
ー22によって帯電された感光体ドラム23を露光し、
静電潜像を形成する。そして、シアン、マゼンタ、イエ
ロー、ブラックの4色のトナー現像器24〜27が順に
選択されて、この順番に感光体ドラム23上の各色の静
電潜像を現像する。次に、給紙カセット30〜32より
適当なカット用紙が搬送され、タイミングローラ33を
介して吸着ローラ34に対向して設けられる静電吸着チ
ャージャー35により転写ドラム36に吸着される。感
光体ドラム23上に現像された各色のトナー像は、転写
チャージャー37により転写ドラム36上に巻き付けら
れた用紙に転写される。転写ドラム36の回転はドラム
モータ38(不図示)により制御される。上記転写工程
はシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4色につ
いて繰り返し行われる。即ち、転写ドラム36は4回転
する。その後、用紙は分離チャージャー39及び除電チ
ャージャー40による転写ドラム36の表面の除電と、
分離爪41の作用によって転写ドラム36から分離され
て、定着装置42に搬送される。この定着装置42は、
上ローラ44、下ローラ45から構成され、それぞれの
ローラはヒータによって予め定められた温度に調節され
ている。用紙上に転写されたトナー像は、上下のローラ
44,45によって加熱加圧されて、用紙上に定着す
る。そして、定着装置42を通過した用紙は、トレイ4
3に排出される。両面コピー時には、排出された用紙が
用紙反転ユニット46によって反転し、再び転写ドラム
36上で転写処理が行われる。
【0014】また、プリンタ部3は、カウンタメモリ
(不図示)を介してイメージリーダ部2の画像信号処理
部14と別の画像データバスで接続されている。このカ
ウンタメモリは、画像信号処理部14からの原稿画像の
1ドット毎の画像濃度レベルを表す256階調の8ビッ
トデータを1レベル毎にカウントして記憶している。カ
ウンタメモリは、スキャナ4の1スキャン毎のデータを
記憶しており、プリンタ部3は、イメージリーダ部2か
ら送られてくるスキャナ動作信号に応じて、1スキャン
分のデータを読みにいく。カウンタメモリは、プリンタ
部3が1スキャン分のデータの読み出しを終了した時点
でデータを破棄する。
(不図示)を介してイメージリーダ部2の画像信号処理
部14と別の画像データバスで接続されている。このカ
ウンタメモリは、画像信号処理部14からの原稿画像の
1ドット毎の画像濃度レベルを表す256階調の8ビッ
トデータを1レベル毎にカウントして記憶している。カ
ウンタメモリは、スキャナ4の1スキャン毎のデータを
記憶しており、プリンタ部3は、イメージリーダ部2か
ら送られてくるスキャナ動作信号に応じて、1スキャン
分のデータを読みにいく。カウンタメモリは、プリンタ
部3が1スキャン分のデータの読み出しを終了した時点
でデータを破棄する。
【0015】次に、上記複写機1のプリンタ部3で処理
されるトナー消費量予測計算について図2を参照して説
明する。図2は、プリンタ部3がカウンタメモリから取
得した原稿画像の画像濃度レベル毎のドット数を表すヒ
ストグラムである。カウンタメモリは、フルカラーCC
Dセンサ13からの赤、緑、青の各色の信号を色変換す
ることによって得られたシアン、マゼンタ、イエロー、
ブラックの各色の光像毎に、図のようなヒストグラムを
持つ。画像濃度レベル毎に1ドット当り消費されるトナ
ー量は推測できるので、図に示される各レベル毎のカウ
ンタ量にこの1ドット当り消費されるトナー量を掛け合
わせて各レベル毎のトナー消費量を計算し、全レベルの
トナー消費量を積算することにより、1スキャン分の推
測トナー消費量を算出することが可能である。
されるトナー消費量予測計算について図2を参照して説
明する。図2は、プリンタ部3がカウンタメモリから取
得した原稿画像の画像濃度レベル毎のドット数を表すヒ
ストグラムである。カウンタメモリは、フルカラーCC
Dセンサ13からの赤、緑、青の各色の信号を色変換す
ることによって得られたシアン、マゼンタ、イエロー、
ブラックの各色の光像毎に、図のようなヒストグラムを
持つ。画像濃度レベル毎に1ドット当り消費されるトナ
ー量は推測できるので、図に示される各レベル毎のカウ
ンタ量にこの1ドット当り消費されるトナー量を掛け合
わせて各レベル毎のトナー消費量を計算し、全レベルの
トナー消費量を積算することにより、1スキャン分の推
測トナー消費量を算出することが可能である。
【0016】ここで、画像濃度レベル毎に1ドット当た
り消費されるトナー量は次のように求められ、データR
OMに記憶されている。図3は原稿画像濃度と画像濃度
レベルの関係を示す図、図4は原稿画像濃度と感光体上
トナー付着量の関係を示す図、図5は画像濃度レベルと
感光体上トナー付着量の関係を示す図である。本来、プ
リンタ部の階調再現は、色再現範囲を広くするために、
図3に示すように、原稿の画像濃度(ID:Image
Density)と比例して再現する画像の濃度レベ
ルを増減するようにしている。本実施例による複写機1
の感光体上トナー付着量と原稿の画像濃度は図4のよう
な関係であるため、感光体上トナー付着量と再現する画
像濃度レベルとの関係は図5のようになる。この感光体
上トナー付着量と画像濃度レベルとの関係より、画像濃
度レベル毎に1ドット当たり消費されるトナー量が求め
られ、ルックアップテーブルとして後記表1に示すよう
にデータROMに記憶されている。
り消費されるトナー量は次のように求められ、データR
OMに記憶されている。図3は原稿画像濃度と画像濃度
レベルの関係を示す図、図4は原稿画像濃度と感光体上
トナー付着量の関係を示す図、図5は画像濃度レベルと
感光体上トナー付着量の関係を示す図である。本来、プ
リンタ部の階調再現は、色再現範囲を広くするために、
図3に示すように、原稿の画像濃度(ID:Image
Density)と比例して再現する画像の濃度レベ
ルを増減するようにしている。本実施例による複写機1
の感光体上トナー付着量と原稿の画像濃度は図4のよう
な関係であるため、感光体上トナー付着量と再現する画
像濃度レベルとの関係は図5のようになる。この感光体
上トナー付着量と画像濃度レベルとの関係より、画像濃
度レベル毎に1ドット当たり消費されるトナー量が求め
られ、ルックアップテーブルとして後記表1に示すよう
にデータROMに記憶されている。
【0017】上述の方法により、シアン、マゼンタ、イ
エロー、ブラックのそれぞれのスキャン時に各色のトナ
ー消費量を計算し、足し合わせることによりコピー1枚
当たりのトナー消費量を算出することができる。
エロー、ブラックのそれぞれのスキャン時に各色のトナ
ー消費量を計算し、足し合わせることによりコピー1枚
当たりのトナー消費量を算出することができる。
【0018】次に、本実施形態における複写機1のウォ
ームアップ時の処理について、図6及び図7を参照して
説明する。図6は本実施形態による複写機1のウォーム
アップ時の処理を示すフローチャート、図7はウォーム
アップ時のトナー消費量と定着可能温度との関係を示す
図である。複写機1のメインスイッチがオンにされると
(#1)、上下定着ヒータがオンして(#2)、定着装
置42の上下のローラ44,45を温め、ウォームアッ
プ処理が開始される。そして、上下のローラ44,45
の温度が150°Cに達していない場合は(#3でN
O)、ウォームアップ処理中であると判断し、プリント
キーが押下されたか否かをチェックする(#4)。そし
て、ウォームアップ処理中にプリントキーが押下された
場合には(#4でYES)、イメージリーダ部2のスキ
ャナ4によって原稿台6上の原稿をスキャンする(#
5)。この際、給紙動作は行わず、ドットカウンタによ
り、原稿画像の画像濃度レベル毎のドット数をカウント
して、カウンタメモリに格納する。次に、カウンタメモ
リに格納された画像濃度レベル毎のドット数の情報と、
データROMに格納された画像濃度レベル毎の感光体上
トナー付着量の情報を読み出して、これらの情報に基づ
いて予測トナー消費量を計算する(#6)。
ームアップ時の処理について、図6及び図7を参照して
説明する。図6は本実施形態による複写機1のウォーム
アップ時の処理を示すフローチャート、図7はウォーム
アップ時のトナー消費量と定着可能温度との関係を示す
図である。複写機1のメインスイッチがオンにされると
(#1)、上下定着ヒータがオンして(#2)、定着装
置42の上下のローラ44,45を温め、ウォームアッ
プ処理が開始される。そして、上下のローラ44,45
の温度が150°Cに達していない場合は(#3でN
O)、ウォームアップ処理中であると判断し、プリント
キーが押下されたか否かをチェックする(#4)。そし
て、ウォームアップ処理中にプリントキーが押下された
場合には(#4でYES)、イメージリーダ部2のスキ
ャナ4によって原稿台6上の原稿をスキャンする(#
5)。この際、給紙動作は行わず、ドットカウンタによ
り、原稿画像の画像濃度レベル毎のドット数をカウント
して、カウンタメモリに格納する。次に、カウンタメモ
リに格納された画像濃度レベル毎のドット数の情報と、
データROMに格納された画像濃度レベル毎の感光体上
トナー付着量の情報を読み出して、これらの情報に基づ
いて予測トナー消費量を計算する(#6)。
【0019】次に、この予測トナー消費量に基づいて、
用紙上のトナー付着量に応じた定着可能温度Tを設定す
る(#7)。すなわち、図7に示されるように、予測ト
ナー消費量が少ない場合には定着可能温度Tを低く設定
し、予測トナー消費量が多い場合には定着可能温度Tを
高く設定する。そして、定着装置42の上下のローラ4
4,45の定着温度が定着可能温度Tに達した時点で
(#8でYES)、プリント動作を開始する(#9)。
そして、プリント動作の終了後に(#10)、再度上下
のローラ44,45の温度が150°Cに達したか否か
をチェックし(#3)、達した場合には(#3でYE
S)、上下定着ヒータをオフして(#11)、当処理を
終了する。このように予測トナー消費量に基づいて定着
可能温度Tの設定を変更することにより、ユーザが用紙
上のトナー付着量が少ない原稿をコピーする場合には、
ユーザが待たされる時間を短縮することができる。
用紙上のトナー付着量に応じた定着可能温度Tを設定す
る(#7)。すなわち、図7に示されるように、予測ト
ナー消費量が少ない場合には定着可能温度Tを低く設定
し、予測トナー消費量が多い場合には定着可能温度Tを
高く設定する。そして、定着装置42の上下のローラ4
4,45の定着温度が定着可能温度Tに達した時点で
(#8でYES)、プリント動作を開始する(#9)。
そして、プリント動作の終了後に(#10)、再度上下
のローラ44,45の温度が150°Cに達したか否か
をチェックし(#3)、達した場合には(#3でYE
S)、上下定着ヒータをオフして(#11)、当処理を
終了する。このように予測トナー消費量に基づいて定着
可能温度Tの設定を変更することにより、ユーザが用紙
上のトナー付着量が少ない原稿をコピーする場合には、
ユーザが待たされる時間を短縮することができる。
【0020】ここで、上述したウォームアップ時に定着
温度が低くても、トナー付着量が少いときは、所定温度
未満でも定着動作をすることについて、図8及び図9を
用いて説明する。図8は上下定着ヒータON後の時間と
定着装置42の上下のローラ44,45の定着温度の関
係を示す図、図9はウォームアップ時間を短縮すること
ができる場合のコピー原稿の例を示す図である。図8に
示すように、通常、1枚目のコピーは、定着温度が所定
温度の150°Cに達するt1 の時点まで定着動作は行
わない。しかしながら、例えば、図9に示すように、1
枚目の原稿が画像(文字)の少ないものである場合は、
定着温度が所定温度に達していなくても、低い定着可能
温度Tで定着が可能な場合がある。そこで、t2 の時点
で1枚目の原稿に対する定着動作を開始することにす
る。こうすることにより、定着動作を(t1 −t2 )分
だけ早く開始することができることになり、ウォームア
ップ時間の短縮につながる。
温度が低くても、トナー付着量が少いときは、所定温度
未満でも定着動作をすることについて、図8及び図9を
用いて説明する。図8は上下定着ヒータON後の時間と
定着装置42の上下のローラ44,45の定着温度の関
係を示す図、図9はウォームアップ時間を短縮すること
ができる場合のコピー原稿の例を示す図である。図8に
示すように、通常、1枚目のコピーは、定着温度が所定
温度の150°Cに達するt1 の時点まで定着動作は行
わない。しかしながら、例えば、図9に示すように、1
枚目の原稿が画像(文字)の少ないものである場合は、
定着温度が所定温度に達していなくても、低い定着可能
温度Tで定着が可能な場合がある。そこで、t2 の時点
で1枚目の原稿に対する定着動作を開始することにす
る。こうすることにより、定着動作を(t1 −t2 )分
だけ早く開始することができることになり、ウォームア
ップ時間の短縮につながる。
【0021】次に、フルカラー複写機1において、OH
Pなどの特殊紙の定着時に行われる、本発明の前提とな
る定着速度を減速する制御方法について説明する。図1
0は、複写機1の減速定着の制御処理を示すフローチャ
ートである。用紙種類等の各種モードを選択して(#2
1)、プリントキーを押下すると(#22)、印刷用の
用紙が給紙される(#23)。この用紙を転写ドラム3
6へ吸着した後、用紙上にシアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックの各色のトナー像を作像する(#24)。
この後、用紙を転写ドラム36から分離せずに、転写ド
ラム36をそのまま空回転させる。そして、転写ドラム
36が空回転している間に、転写ドラム36の回転速度
を減速させる(#25)。そして、転写ドラム36が定
められた定着速度と同じ速度まで減速すると、用紙を転
写ドラム36から分離して(#26)、定着モータの速
度を落とし、定着装置42の定着速度を減速する(#2
7)。次に、減速した速度で用紙上にトナーを定着し、
この用紙を排出する(#28)。この後、転写ドラム3
6の速度と定着装置42の定着速度を減速前の速度に復
帰させる(#29)。このように、減速して定着するこ
とにより、用紙上のトナーは十分に用紙に定着する。
Pなどの特殊紙の定着時に行われる、本発明の前提とな
る定着速度を減速する制御方法について説明する。図1
0は、複写機1の減速定着の制御処理を示すフローチャ
ートである。用紙種類等の各種モードを選択して(#2
1)、プリントキーを押下すると(#22)、印刷用の
用紙が給紙される(#23)。この用紙を転写ドラム3
6へ吸着した後、用紙上にシアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックの各色のトナー像を作像する(#24)。
この後、用紙を転写ドラム36から分離せずに、転写ド
ラム36をそのまま空回転させる。そして、転写ドラム
36が空回転している間に、転写ドラム36の回転速度
を減速させる(#25)。そして、転写ドラム36が定
められた定着速度と同じ速度まで減速すると、用紙を転
写ドラム36から分離して(#26)、定着モータの速
度を落とし、定着装置42の定着速度を減速する(#2
7)。次に、減速した速度で用紙上にトナーを定着し、
この用紙を排出する(#28)。この後、転写ドラム3
6の速度と定着装置42の定着速度を減速前の速度に復
帰させる(#29)。このように、減速して定着するこ
とにより、用紙上のトナーは十分に用紙に定着する。
【0022】次に、本実施形態による複写機1の減速定
着時の定着速度の切り替え方法について、図11及び図
12を参照して説明する。図11は本実施形態による複
写機1の減速定着の制御処理を示すフローチャート、図
12は減速定着時のトナー消費量と定着速度との関係を
示す図である。複写機1の原稿台6上に原稿を載置し、
用紙種類等の各種モードを選択して(#31)、プリン
トキーを押下すると(#32)、イメージリーダ部2の
フルカラーCCDセンサ13が原稿台6上の原稿を読み
取り、イメージリーダ部2の画像信号処理部14が、原
稿画像情報をプリンタ部3へ出力する。この際に、ドッ
トカウンタが原稿画像の画像濃度レベル毎のドット数を
カウントして、カウンタメモリに格納する。
着時の定着速度の切り替え方法について、図11及び図
12を参照して説明する。図11は本実施形態による複
写機1の減速定着の制御処理を示すフローチャート、図
12は減速定着時のトナー消費量と定着速度との関係を
示す図である。複写機1の原稿台6上に原稿を載置し、
用紙種類等の各種モードを選択して(#31)、プリン
トキーを押下すると(#32)、イメージリーダ部2の
フルカラーCCDセンサ13が原稿台6上の原稿を読み
取り、イメージリーダ部2の画像信号処理部14が、原
稿画像情報をプリンタ部3へ出力する。この際に、ドッ
トカウンタが原稿画像の画像濃度レベル毎のドット数を
カウントして、カウンタメモリに格納する。
【0023】プリンタ部3では、用紙の給紙後に(#3
3)、この用紙の転写ドラム36への吸着を行う。そし
て、吸着された用紙上に、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックの各色のトナー像を作像すると共に、カウ
ンタメモリから原稿画像の画像濃度レベル毎のドット数
についての情報を読み出して(#34)、この情報とデ
ータROMのルックアップテーブルから取得した画像濃
度レベル毎の感光体上トナー付着量についての情報に基
づいて、予測トナー消費量を計算する(#35)。次
に、予測トナー消費量から減速時の定着速度を決定する
(#36)。すなわち、図12に示されるように、予測
トナー消費量が少ない場合には、定着速度を速くし、予
測トナー消費量が多い場合には、定着速度を遅くする。
そして、転写ドラム36の回転速度を決定した定着速度
と同じ速度になるまで減速させてから(#37)、用紙
を転写ドラム36より分離し(#38)、定着装置42
の定着速度を決定した定着速度まで減速させる(#3
9)。次に、決定した定着速度で用紙上にトナーを定着
し、この用紙をトレイ43に排出する(#40)。この
後、ドラム速度、定着速度を減速前の速度に復帰させる
(#41)。このように予測トナー消費量に基づいて減
速定着時の定着速度を制御することにより、用紙上の付
着トナー量が多い場合でも、用紙にトナーを十分に定着
させることができ、しかも、高温オフセット現象の発生
を防ぐことができる。
3)、この用紙の転写ドラム36への吸着を行う。そし
て、吸着された用紙上に、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックの各色のトナー像を作像すると共に、カウ
ンタメモリから原稿画像の画像濃度レベル毎のドット数
についての情報を読み出して(#34)、この情報とデ
ータROMのルックアップテーブルから取得した画像濃
度レベル毎の感光体上トナー付着量についての情報に基
づいて、予測トナー消費量を計算する(#35)。次
に、予測トナー消費量から減速時の定着速度を決定する
(#36)。すなわち、図12に示されるように、予測
トナー消費量が少ない場合には、定着速度を速くし、予
測トナー消費量が多い場合には、定着速度を遅くする。
そして、転写ドラム36の回転速度を決定した定着速度
と同じ速度になるまで減速させてから(#37)、用紙
を転写ドラム36より分離し(#38)、定着装置42
の定着速度を決定した定着速度まで減速させる(#3
9)。次に、決定した定着速度で用紙上にトナーを定着
し、この用紙をトレイ43に排出する(#40)。この
後、ドラム速度、定着速度を減速前の速度に復帰させる
(#41)。このように予測トナー消費量に基づいて減
速定着時の定着速度を制御することにより、用紙上の付
着トナー量が多い場合でも、用紙にトナーを十分に定着
させることができ、しかも、高温オフセット現象の発生
を防ぐことができる。
【0024】本発明は、上記実施形態に限られるもので
はなく、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形
態では、ウォームアップ時における印刷開始までの待ち
時間の短縮に本発明を適用したが、プレヒート(余熱)
モードから通常の印刷可能モードへの復帰時における印
刷開始までの待ち時間の短縮に本発明を適用してもよ
い。また、上記実施形態では、シアン、マゼンタ、イエ
ロー、ブラックの4色のトナーを使用する電子写真方式
のデジタルフルカラー複写機に本発明を適用したが、電
子写真方式のモノカラー複写機又はモノクロ複写機に本
発明を適用してもよい。
はなく、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形
態では、ウォームアップ時における印刷開始までの待ち
時間の短縮に本発明を適用したが、プレヒート(余熱)
モードから通常の印刷可能モードへの復帰時における印
刷開始までの待ち時間の短縮に本発明を適用してもよ
い。また、上記実施形態では、シアン、マゼンタ、イエ
ロー、ブラックの4色のトナーを使用する電子写真方式
のデジタルフルカラー複写機に本発明を適用したが、電
子写真方式のモノカラー複写機又はモノクロ複写機に本
発明を適用してもよい。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、画像形成
動作前に検出したトナー消費量情報に基づいて、定着動
作を制御するので、定着装置の定着温度が所定温度に達
していない場合でも、用紙上のトナー付着量が少ない場
合には、画像記録を行うことができるようになる。この
ため、プレヒート(余熱)モードから通常の記録可能モ
ードへの復帰時やウォームアップ時において、印刷開始
までの待ち時間を短くすることができる。特に、モノク
ロ複写機と比べて定着ウォームアップ時間が長いフルカ
ラー複写機では、この待ち時間短縮の効果は大きなもの
となる。トナー消費量の情報検出には、原稿画像の濃度
に応じてドット数をカウントするドットカウンタを用い
れば、トナー消費量を正確に検出することができる。
動作前に検出したトナー消費量情報に基づいて、定着動
作を制御するので、定着装置の定着温度が所定温度に達
していない場合でも、用紙上のトナー付着量が少ない場
合には、画像記録を行うことができるようになる。この
ため、プレヒート(余熱)モードから通常の記録可能モ
ードへの復帰時やウォームアップ時において、印刷開始
までの待ち時間を短くすることができる。特に、モノク
ロ複写機と比べて定着ウォームアップ時間が長いフルカ
ラー複写機では、この待ち時間短縮の効果は大きなもの
となる。トナー消費量の情報検出には、原稿画像の濃度
に応じてドット数をカウントするドットカウンタを用い
れば、トナー消費量を正確に検出することができる。
【0027】また、本発明によれば、画像形成動作前に
検出したトナー消費量情報に基づいて定着装置の定着速
度を制御するようにしたので、例えば、OHP等の特殊
紙への減速定着時に用紙上のトナーの付着量に応じて定
着速度を最適に制御することができるようになる。これ
により、定着速度の減速し過ぎによる高温オフセット現
象が発生することを防ぐことができ、しかも、用紙上の
付着トナー量が多い場合でも、用紙に十分な熱量を与え
てトナーを確実に定着させることができる。その結果、
品質のよい画像を印刷することができる。特に、付着ト
ナー量の少ない文字原稿から付着トナー量の多い絵や写
真などの原稿までの多岐にわたる原稿が複写されるフル
カラー複写機では、上述の効果が大きい。
検出したトナー消費量情報に基づいて定着装置の定着速
度を制御するようにしたので、例えば、OHP等の特殊
紙への減速定着時に用紙上のトナーの付着量に応じて定
着速度を最適に制御することができるようになる。これ
により、定着速度の減速し過ぎによる高温オフセット現
象が発生することを防ぐことができ、しかも、用紙上の
付着トナー量が多い場合でも、用紙に十分な熱量を与え
てトナーを確実に定着させることができる。その結果、
品質のよい画像を印刷することができる。特に、付着ト
ナー量の少ない文字原稿から付着トナー量の多い絵や写
真などの原稿までの多岐にわたる原稿が複写されるフル
カラー複写機では、上述の効果が大きい。
【図1】本発明の一実施形態によるデジタルフルカラー
複写機の全体構成を示す断面図である。
複写機の全体構成を示す断面図である。
【図2】プリンタ部がカウンタメモリから取得した原稿
画像の画像濃度レベル毎のドット数を表すヒストグラム
である。
画像の画像濃度レベル毎のドット数を表すヒストグラム
である。
【図3】原稿画像濃度と画像濃度レベルの関係を示す図
である。
である。
【図4】原稿画像濃度と感光体上トナー付着量の関係を
示す図である。
示す図である。
【図5】画像濃度レベルと感光体上トナー付着量の関係
を示す図である。
を示す図である。
【図6】本実施形態による複写機のウォームアップ時の
処理を示すフローチャートである。
処理を示すフローチャートである。
【図7】ウォームアップ時のトナー消費量と定着可能温
度との関係を示す図である。
度との関係を示す図である。
【図8】上下定着ヒータON後の時間と定着装置の上下
のローラの定着温度の関係を示す図である。
のローラの定着温度の関係を示す図である。
【図9】ウォームアップ時間を短縮することができる場
合のコピー原稿の例を示す図である。
合のコピー原稿の例を示す図である。
【図10】複写機の減速定着の制御処理を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図11】本実施形態による複写機の減速定着の制御処
理を示すフローチャートである。
理を示すフローチャートである。
【図12】減速定着時のトナー消費量と定着速度との関
係を示す図である。
係を示す図である。
1 複写機 (画像形成装置) 14 画像信号処理部(トナー消費量検出手段、制御
手段) 42 定着装置
手段) 42 定着装置
Claims (4)
- 【請求項1】 電子写真方式により形成されたトナー画
像を記録媒体上に熱定着する定着装置を備え、この定着
装置での定着温度が所定温度に達した時に定着動作を行
うように構成された画像形成装置において、 トナー消費量に関する情報を検出するトナー消費量情報
検出手段と、 画像形成動作前に前記トナー消費量情報検出手段により
検出されたトナー消費量情報に基づき前記定着温度が所
定温度未満でも定着動作を行うことが可能であるか否か
を判断し、該定着動作が可能であると判断されたとき、
所定温度未満の定着温度で定着動作を実行するように制
御する制御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項2】 前記トナー消費量情報検出手段は、原稿
画像の濃度に応じたドット数をカウントするドットカウ
ンタであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成
装置。 - 【請求項3】 電子写真方式により形成されたトナー画
像を記録媒体上に熱定着する定着装置を備えた画像形成
装置において、 トナー消費量に関する情報を検出するトナー消費量情報
検出手段と、 前記トナー消費量情報検出手段により検出されたトナー
消費量情報に基づいて定着装置の定着速度を制御する定
着速度制御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項4】 前記トナー消費量情報検出手段は、原稿
画像の濃度に応じたドット数をカウントするドットカウ
ンタであることを特徴とする請求項3に記載の画像形成
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9292786A JPH11125987A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9292786A JPH11125987A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11125987A true JPH11125987A (ja) | 1999-05-11 |
Family
ID=17786328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9292786A Withdrawn JPH11125987A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11125987A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005346074A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-15 | Samsung Electronics Co Ltd | プリントされるべくデータから算出されるトナー被覆量に基づいて定着温度とファン速度制御を行う方法およびその方法を用いた装置 |
US7065307B2 (en) | 2003-05-20 | 2006-06-20 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Image forming apparatus |
JP2014026292A (ja) * | 2008-04-09 | 2014-02-06 | Canon Inc | 画像形成装置、及び定着部のクリーニング方法 |
US9104147B2 (en) | 2012-11-02 | 2015-08-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus with controlled fixing temperature, control method and storage medium |
JP2015180907A (ja) * | 2014-03-04 | 2015-10-15 | 株式会社リコー | 画像形成装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラム |
US9639037B2 (en) | 2013-12-13 | 2017-05-02 | Konica Minolta, Inc. | Image forming apparatus in which fixing is limited to temperatures of a predetermined range |
-
1997
- 1997-10-24 JP JP9292786A patent/JPH11125987A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7065307B2 (en) | 2003-05-20 | 2006-06-20 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Image forming apparatus |
JP2005346074A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-15 | Samsung Electronics Co Ltd | プリントされるべくデータから算出されるトナー被覆量に基づいて定着温度とファン速度制御を行う方法およびその方法を用いた装置 |
JP2014026292A (ja) * | 2008-04-09 | 2014-02-06 | Canon Inc | 画像形成装置、及び定着部のクリーニング方法 |
US9104147B2 (en) | 2012-11-02 | 2015-08-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus with controlled fixing temperature, control method and storage medium |
US9639037B2 (en) | 2013-12-13 | 2017-05-02 | Konica Minolta, Inc. | Image forming apparatus in which fixing is limited to temperatures of a predetermined range |
JP2015180907A (ja) * | 2014-03-04 | 2015-10-15 | 株式会社リコー | 画像形成装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050104 |