JPH11125532A - 車両の進行路推定装置 - Google Patents

車両の進行路推定装置

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JPH11125532A
JPH11125532A JP9291921A JP29192197A JPH11125532A JP H11125532 A JPH11125532 A JP H11125532A JP 9291921 A JP9291921 A JP 9291921A JP 29192197 A JP29192197 A JP 29192197A JP H11125532 A JPH11125532 A JP H11125532A
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vehicle
difference value
travel
estimating
travel path
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JP9291921A
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English (en)
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Takuji Oka
卓爾 岡
Harukuni Masuda
治訓 増田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単なシステムで、進行路の推定の正確性を
向上させる。 【解決手段】 コントロールユニット4を、ヨーレート
センサ1及び車速センサ2の出力を受けて第1進行路を
曲率円の半径で推定する第1進行路推定手段41と、レ
ーダ装置3の出力を受けて第2進行路を自車両の進行方
向に直交する線状に中心が存在し、かつ、自車両と先行
車両との2点を通る円の半径で推定する第2進行路推定
手段42と、第1進行路推定手段と第2進行路推定手段
との出力を受けて第1及び第2進行路の各半径の差値を
算出する差値算出手段43と、差値算出手段の出力を受
ける補正手段44と、補正手段44の出力を受けて走行
制御手段及び情報表示装置に信号を出力する出力情報処
理部45とにより構成する。補正手段を、差値算出手段
により算出された差値を平滑化するフィルタ部44a
と、第1進行路を平滑化された差値に基づいて補正する
補正部44bとにより構成する。先行車両と自車両との
相対位置関係で推定進行路を補正することで、より正確
な進行路の推定ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自車両を先行車両
に追従させて走行させる追従走行のために用いられる車
両の進行路推定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自車両を先行車両に追従させ
て走行させる追従走行を行う場合、自車両の前方にレー
ダ波を照射走査して自車両前方の先行車両等の物体を検
出するレーダ装置が用いられている。その際、レーダ装
置としてスキャン式のものを用いて水平方向に比較的広
角度でもって走査を行う一方、その走査で得られる情報
の中からマイクロコンピュータを利用して、スキャン舵
角に基づいて推定される自車両の進行路に沿った領域内
のもののみをピックアップすることにより、レーダ装置
による障害物の検出をソフト的に上記領域内に限定して
行うようにしたものが知られている。上記のような追従
走行を行う場合には、自車両の進行路をいかにして正確
に推定するかが重要になる。
【0003】そこで、従来の車両の進行路推定装置とし
て、自車両に発生するヨーレートと自車両の車速とに基
づいて進行路を推定するものが知られている(例えば、
特開平6−131596号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
車両の進行路推定装置においては、ヨーレートを検出す
るヨーレート検出装置には製作上の誤差が生じることが
あり、このため、実際に車両に発生しているヨーレート
と、上記ヨーレート検出装置によるヨーレートの検出結
果との間に誤差が生じるおそれがある。また、ヨーレー
ト検出装置の内部素子の劣化、または、このヨーレート
検出装置を構成する回路部品の劣化によっても、実際に
車両に発生しているヨーレートと、上記ヨーレート検出
装置の検出結果との間に誤差が生じるおそれがある。さ
らに、車両のバッテリー電圧の低下等により上記ヨーレ
ート検出装置の検出結果が走行中に徐々に実際に車両に
発生しているヨーレートとずれが生じることも起こりう
る。このため、正確な推定進行路が得られなくなる場合
が生じるおそれがある。
【0005】これを解消するために、自車両のヨーレー
トと車速とにより推定した進行路をステアリング舵角に
基づいて補正するものが知られている(例えば、特開平
8−219799号公報参照)。このものでは、自車両
のステアリング舵角を検出する舵角検出手段と、自車両
のヨーレートを検出するヨーレート検出手段と、自車両
の車速を検出する車速検出手段と、検出されたヨーレー
ト及び車速に基づいて自車両の進行路を推定する進行路
推定手段と、上記舵角検出手段により検出されたステア
リング舵角に基づいて舵角速度を算出する舵角速度算出
手段とを備えている。そして、上記舵角速度算出手段に
より算出された舵角速度に基づいて上記進行路推定手段
により推定された進行路を補正するようにしている。
【0006】ところが、上記従来の車両の進行路推定装
置の場合には、ヨーレート検出手段、車速検出手段、及
び、レーダ装置に加えて、新たに舵角検出手段を必要と
するため、追従走行のシステム構成が複雑になるという
不都合がある。
【0007】加えて、ステアリングのあそび、ぶれ、又
は、カント(道路の水はけ用の傾斜)等の影響により、
上記ステアリング舵角に基づいて補正を行うのは正確性
に欠けるという問題がある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、ヨーレート検
出装置の製作誤差等の影響を受けることなく、簡単なシ
ステムで進行路の推定の正確性を向上させることにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、自車両に発生するヨーレー
トを検出するヨーレート検出手段と、自車両の車速を検
出する車速検出手段と、先行車両の自車両に対する相対
位置を検出する位置検出手段と、上記ヨーレート検出手
段、及び、車速検出手段によりそれぞれ検出されたヨー
レート、及び、車速に基づいて自車両の進行路を推定す
る第1進行路推定手段と、上記相対位置検出手段により
検出された先行車両の自車両に対する相対位置に基づい
て自車両の進行路を推定する第2進行路推定手段と、上
記第1及び第2進行路推定手段によりそれぞれ推定され
た第1及び第2進行路の差値を算出する差値算出手段
と、上記差値算出手段により算出された差値に基づいて
上記第1進行路を補正する補正手段とを備える構成する
ものである。
【0010】上記の構成の場合、先行車両は実際の進行
路上にあり、しかも未来の自車両の位置であるため、上
記先行車両の自車両に対する相対位置に基づいて補正す
ることで、ステアリング舵角に基づいて補正する場合と
比較してより正確な補正が可能となる。これにより、ヨ
ーレート検出手段による誤差等を補正して正確な進行路
の推定の正確性を向上させることが可能になる。
【0011】また、ヨーレート検出手段、車速検出手
段、及び、相対位置検出手段の検出装置で正確な進行路
の推定が可能になるため、新たな検出手段を備える必要
がなく、システム構成を簡単にすることが可能になる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、第1進行路推定手段、第2進行路推定手
段、及び、差値算出手段を、第1進行路、第2進行路、
及び、差値を継続的に推定または算出するように構成
し、補正手段を、現在までの所定時間の間に算出された
複数の差値を基に各差値間の相対変動分をなましたなま
し差値を算出するフィルタ部と、このフィルタ部により
算出されたなまし差値に基づいて第1進行路を補正する
補正部とを備える構成とするものである。
【0013】上記の構成の場合、ヨーレート検出手段に
よる誤差等により第1進行路と第2進行路との差値は時
間に対して変動するため、差値に基づく補正が変動する
ようになるところを、フィルタ部により所定時間内の複
数の差値に基づくなまし差値を算出して補正することに
より、瞬間的な誤差がなまされて正確な補正を安定して
行うことが可能になる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、フィルタ部を、指数平滑法を用いて複数の
差値をなますように構成するものである。
【0015】上記の構成の場合、指数平滑法を用いて現
在までの差値を平滑化し、この平滑化された差値に基づ
いて補正を行うため、新たに差値が算出される毎にリア
ルタイムで補正を行うことが可能になり、よりきめ細か
い補正が可能なる。これにより、より正確に進行路を推
定することが可能になる。また、指数平滑法を用いるこ
とにより、過去に算出された差値ほどその影響が小さく
なるため、実際に促してより正確な補正が可能になる。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1〜3記載
の発明のいずれかにおいて、第1進行路推定手段として
第1進行路を旋回半径で推定するよう構成し、第2進行
路推定手段として第2進行路をその中心が自車両の進行
方向に対して直交する線上に存在し、かつ、上記自車両
と先行車両とを通る円の半径で推定するように構成し、
差値算出手段を、上記第1及び第2進行路の各半径の差
値を算出するように構成するものである。
【0017】上記の構成の場合、第1進行路推定手段、
第2進行路推定手段、及び、差値算出手段による進行路
推定の一具体的構成が得られる。
【0018】また、請求項5記載の発明は、請求項1〜
3記載の発明のいずれかにおいて、第1進行路推定手段
として第1進行路を旋回曲率で推定するよう構成し、第
2進行路推定手段として第2進行路を、その中心が自車
両の進行方向に対して直交する線上に存在し、かつ、上
記自車両と先行車両とを通る円の曲率で推定するよう構
成し、差値算出手段を、上記第1及び第2進行路の各曲
率の差値を算出するように構成するものである。
【0019】上記の構成の場合、進行路を推定する旋回
半径とヨーレートとは反比例の関係にあるため、半径の
逆数値である曲率を演算に用いることにより、有効数字
を小さくして精度良く第1及び第2進行路、または、差
値を算出することが可能になる。このため、より一層正
確に進行路を補正することが可能になる。
【0020】さらに、請求項6記載の発明は、請求項1
〜5記載の発明のいずれかにおいて、補正された自車両
の推定進行路上にレーダ波を照射走査して物体を検出す
る物体検出手段を備えたものとする。加えて、この物体
検出手段による検出結果に基づき自車両の走行を制御す
る走行制御手段、もしくは、上記物体検出手段による検
出結果に基づき運転者への報知または警報を行う報知・
警報手段の少なくとも一方を備える構成とするものであ
る。
【0021】上記の構成の場合、車両の進行路推定装置
を用いる車両の追従走行システムの具体的な構成が得ら
れる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
【0023】<第1実施形態>図1は、本発明の第1実
施形態に係る車両の進行路推定装置を備えた車両の追従
走行装置の構成図を示し、1は自車両に発生するヨーレ
ートを検出するヨーレート検出手段としてのヨーレート
センサ、2は自車両の車速を検出する車速検出手段とし
ての車速センサ、3は先行車両の自車両に対する相対位
置を検出する相対位置検出手段及び自車両の推定進行路
上にレーダ波を照射走査して物体を検出する物体検出手
段としてのレーダ装置、4は上記ヨーレートセンサ1、
車速センサ2、及び、レーダ装置3からの信号が入力さ
れるコントロールユニット、5は上記コントロールユニ
ット4からの信号が入力される走行制御手段としての走
行制御装置、61はエンジンのスロットル弁の開度を調
整するスロットル制御装置、62は各車輪に付与する制
動力を調整するブレーキ制御装置、63は自動変速機の
シフトを制御する自動変速機制御装置、7は上記コント
ロールユニット4からの警報信号を受けて運転者に知ら
せる報知・警報手段としての情報表示装置である。
【0024】上記レーダ装置3は、自車両の前方に存在
する物体、例えば先行車両を検出するものであり、レー
ダ波としてレーザを用いたものである。上記レーダ装置
3は細いビームのレーザレーダ波を自車両の前方に向け
て発信する発信装置(図示省略)と、上記レーザレーダ
波が前方の物体に当たって反射してくる反射波を受信す
る受信装置(図示省略)とにより構成されている。上記
発信装置はレーザレーダ波を水平方向に左右にスキャニ
ングしながら発信するようになっており、このレーザレ
ーダ波の反射波を上記受信装置により受信して、その発
信時点と受信時点との時間差により上記前方物体と自車
両との間の距離を測定し、上記レーザレーダ波のスキャ
ン角により上記前方対象物の自車両の進行方向に対する
角度を測定するようになっている。
【0025】上記情報表示装置7は、車室内のインスト
ルメントパネル等に設けられ、上記コントロールユニッ
ト4からの警報信号を受けて点灯する警報ランプと、上
記コントロールユニット4からの自己診断信号を受けて
画面表示する表示部とを備えている。
【0026】上記コントロールユニット4は、走行制御
手段5に対し、目標スロットル開度信号、目標ブレーキ
量信号及び目標シフト信号をそれぞれ出力し、上記走行
制御手段5は、上記各信号を受けて上記スロットル制御
装置61、ブレーキ制御装置62及び自動変速機制御装
置63をそれぞれ制御するようになっている。
【0027】そして、上記コントロールユニット4は、
図2に示すように、上記ヨーレートセンサ1及び車速セ
ンサ2の出力を受ける第1進行路推定手段41と、上記
レーダ装置3の出力を受ける第2進行路推定手段42
と、上記第1進行路推定手段41と第2進行路推定手段
42との出力を受ける差値算出手段43と、この差値算
出手段43の出力を受ける補正手段44と、この補正手
段44の出力を受けて上記走行制御装置5及び情報表示
装置7に信号を出力する出力情報処理部45とにより構
成されている。
【0028】上記補正手段44は、上記差値算出手段4
3により算出された差値を平滑化するフィルタ部44a
と、上記第1進行路推定手段41により推定された第1
進行路を上記フィルタ部44aにより平滑化された差値
に基づいて補正する補正部44bとにより構成されてい
る。
【0029】次に、上記コントロールユニット4による
車両の進行路推定について、図3に示すフローチャート
に基いて説明する。この第1実施形態では、第1及び第
2進行路を円の半径により推定するようにしている。
【0030】まず、ステップS1において、上記ヨーレ
ートセンサ1により検出されたヨーレートψ、及び、上
記車速センサ2により検出された車速Vに基づく第1進
行路α1つまり旋回半径R1を次式により算出する(図4
参照)。
【0031】R1=V/ψ 次いで、ステップS2において、上記レーダ装置3によ
り検出された先行車両Aの自車両Bに対する距離r、及
び、先行車両Aの自車両Bの進行方向に対する角度θよ
り、その中心が上記自車両Bの進行方向に直交する直線
X上に存在し、かつ、上記先行車両A位置と自車両B位
置との2点を通る円の円弧を第2進行路α2とし、この
円の半径R2を次式により算出する(図4参照)。
【0032】R2=r/(2sinθ) そして、ステップS3において、上記第1進行路の半径
R1及び第2進行路の半径R2の差値Rdを次式により算出す
る。
【0033】Rd=R1-R2 次いで、ステップS4において、指数平滑法を用いて上
記差値Rdを次式により平滑化する。
【0034】Rs(n)=Rs(n-1)×(1-K)+Rd×K 但
し、0<K<1,n=1,2,3,… 上式において、nはサンプリング時、つまり差値算出時
を表しており、この式は過去になればなるほど、その過
去の値の影響が小さくなる式である。 ここでフィルタ
定数Kとしては、例えば、K<<1とすればよい。
【0035】そして、ステップS5において、上記平滑
化された差値Rs(n)に基づいて、上記第1進行路R1を補
正し、自車両の推定進行路の半径Rとする。
【0036】R=R1-Rs(n) 上述の如く、自車両の進行路を推定すれば、レーダ装置
3により推定進行路上を照射走査して、前方物体の自車
両に対する相対位置を検出するようにする。そして、上
記検出信号は、コントロールユニット4に出力され、こ
のコントロールユニット4が走行制御手段5に対し上記
前方物体の位置に応じて目標スロットル開度信号及び目
標ブレーキ量信号をそれぞれ出力する、もしくは、情報
表示装置7に対し警報信号を出力するようにする。そし
て、上記走行制御手段5は、上記各信号を受けてスロッ
トル制御装置61、ブレーキ制御装置62及び自動変速
機制御装置63を制御するようになっており、上記情報
表示装置7は、運転者に対して報知・警報を行うように
なっている。
【0037】つぎに、上記第1実施形態の作用・効果を
説明する。
【0038】先行車両は実際の進行路上にあり、しかも
未来の自車両の位置であるため、上記先行車両Aの自車
両Bに対する相対位置に基づいて補正することで、ステ
アリング舵角に基づいて補正する場合と比較してより正
確な補正ができるようになる。これにより、ヨーレート
センサ1による誤差等を補正して進行路の推定の正確性
を向上させることができるようになる。
【0039】そして、フィルタ部44aにより差値を平
滑化して、この平滑化された差値を用いて第1進行路を
補正するため、ヨーレートセンサ1による誤差等により
第1進行路α1と第2進行路α2との差値が時間に対し
て変動していても瞬間的な誤差値がなまされて、正確な
補正を安定してできるようになる。
【0040】また、指数平滑法を用いることにより、例
えば区間平均を算出する場合のように、平均の算出に必
要なサンプリング数を得るための所定時間間隔を空けて
補正するようにはならず、常時補正を行うことができ
る。
【0041】さらに、ヨーレートセンサ1、車速センサ
2、及び、レーダ装置3の検出装置をのみで正確な進行
路の推定ができるようになるため、新たな検出手段を備
える必要がなく、システム構成を簡単にすることができ
るようになる。
【0042】<第2実施形態>図5は本発明の第2実施
形態に係る車両の進行路推定装置のコントロールユニッ
ト4による進行路推定についてのフローチャートを示し
ている。この第2実施形態では、第1及び第2進行路を
円の曲率により推定するようにしている。
【0043】なお、上記車両の進行路推定装置のその他
の構成は第1実施形態のものと同様であるために、その
説明は省略する。
【0044】まず、ステップS1において、上記ヨーレ
ートセンサ1により検出されたヨーレートψ、及び、上
記車速センサ2により検出された車速Vに基づく第1進
行路つまり曲率C1を次式により算出する。
【0045】C1=1/(V/ψ) 次いで、ステップS2において、上記レーダ装置3によ
り検出された先行車両Aの自車両Bに対する距離r、及
び、角度θより、その中心が上記自車両Bの進行方向に
直交する線X上に存在し、かつ、上記先行車両A位置と
自車両B位置との2点を通る円弧の曲率C2を次式により
算出する(図4参照)。
【0046】C2=1/{r/(2sinθ)} そして、ステップS3において、上記第1進行路の曲率
C1及び第2進行路の曲率C2の差値Cdを次式により算出す
る。
【0047】Cd=C1-C2 次いで、ステップS4において、指数平滑法を用いて上
記差値Cdを次式により平滑化する。
【0048】Cs(n)=Cs(n-1)×(1-K)+Cd×K 但し、
0<K<1,n=1,2,3,… ここでフィルタ定数Kとしては、例えば、K<<1とすれば
よい。
【0049】そして、ステップS5において、上記平滑
化された差値Cs(n)に基づいて、上記第1進行路C1を補
正し、自車両の推定進行路Cとする。
【0050】C=C1-Cs(n) 上記第2実施形態の場合、進行路を推定する旋回半径と
ヨーレートとは反比例の関係にあるため、半径の逆数値
である曲率を演算に用いることにより、有効数字を小さ
くして精度良く第1及び第2進行路、または、差値を算
出することができるようになる。このため、より一層正
確に進行路を推定することができるようになる。
【0051】<他の実施形態>なお、本発明は上記第1
及び第2実施形態に限定されるものではなく、その他種
々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第
1及び第2実施形態では、レーダ装置3としてレーザを
用いたもののようにしているが、これに限らず、例えば
ミリ波などの電波を用いたレーダ装置のようにしてもよ
い。この場合、位相差により先行車両Aと自車両Bとの
間の距離を、ミリ波のスキャン角により先行車両Aの自
車両Bの進行方向に対する角度を測定することができ
る。また、自車両前部にカメラを取り付け、このカメラ
による自車両前方の画像を処理することで、先行車両の
自車両に対する相対位置を測定するようにしてもよい。
【0052】また、上記第1及び第2実施形態では、フ
ィルタ部44aにおいて指数平滑法を用いるようにして
いるが、これに限らず、例えば差値の区間平均または移
動平均を算出するようにし、その平均値に基づいて、補
正部44bにおいて第1進行路を補正するようにしても
よい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における車両の進行路推定装置によれば、上記先行車
両の自車両に対する相対位置に基づいて補正すること
で、ステアリング舵角に基づいて補正する場合と比較し
てより正確な補正ができる。これにより、ヨーレート検
出手段による誤差等を補正して正確な進行路の推定の正
確性を向上させることができる。
【0054】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、ヨーレート検出手段
による誤差等により第1進行路と第2進行路との差値は
時間に対して変動するため、差値に基づく補正が変動す
るようになるところを、フィルタ部により所定時間内の
複数の差値に基づくなまし差値を算出して補正すること
により、瞬間的な誤差がなまされて正確な補正を安定し
て行うことができる。
【0055】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明による効果に加えて、新たに差値が算出さ
れる毎にリアルタイムで補正を行うことで、より正確に
進行路を推定することができる。
【0056】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1〜3記載の発明のいずれかによる効果に加えて、第1
進行路推定手段、第2進行路推定手段、及び、差値算出
手段による進行路推定の一具体的構成を得ることができ
る。
【0057】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
1〜3記載の発明のいずれかによる効果に加えて、進行
路を推定する旋回半径とヨーレートとは反比例の関係に
あるため、半径の逆数値である曲率を演算に用いること
により、有効数字を小さくして精度良く第1及び第2進
行路、または、差値を算出することができる。このた
め、より一層正確に進行路を補正することができる。
【0058】請求項6記載の発明によれば、上記請求項
1〜5記載の発明のいずれかによる効果に加えて、車両
の進行路推定装置を用いる車両の追従走行システムの具
体的な構成を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両の進行路推定装置
を備えた車両の走行制御装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明の実施形態に係る車両の進行路推定装置
のコントロールユニットの構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の第1実施形態に係る車両の進行路推定
装置の進行路推定のフローチャートである。
【図4】第1及び第2進行路推定方法の説明図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る車両の進行路推定
装置の進行路推定のフローチャートである。
【符号の説明】
1 ヨーレートセンサ(ヨーレート検出手
段) 2 車速センサ(車速検出手段) 3 レーダ装置(位置検出手段・物体検出手
段) 41 第1進行路推定手段 42 第2進行路推定手段 43 差値算出手段 44 補正手段 44a フィルタ部 44b 補正部 5 走行制御装置(走行制御手段) 7 情報表示手段(報知・警報手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両に発生するヨーレートを検出する
    ヨーレート検出手段と、 自車両の車速を検出する車速検出手段と、 先行車両の自車両に対する相対位置を検出する位置検出
    手段と、 上記ヨーレート検出手段及び車速検出手段によりそれぞ
    れ検出されたヨーレート及び車速に基づいて自車両の進
    行路を推定する第1進行路推定手段と、 上記相対位置検出手段により検出された先行車両の自車
    両に対する相対位置に基づいて自車両の進行路を推定す
    る第2進行路推定手段と、 上記第1及び第2進行路推定手段によりそれぞれ推定さ
    れた第1及び第2進行路の間の差値を算出する差値算出
    手段と、 上記差値算出手段により算出された差値に基づいて上記
    第1進行路を補正する補正手段とを備えていることを特
    徴とする車両の進行路推定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 第1進行路推定手段、第2進行路推定手段、及び、差値
    算出手段は、第1進行路、第2進行路、及び、差値を継
    続的に推定または算出するように構成されており、 補正手段は、現在までの所定時間の間に算出された複数
    の差値を基に各差値間の相対変動分をなましたなまし差
    値を算出するフィルタ部と、このフィルタ部により算出
    されたなまし差値に基づいて第1進行路を補正する補正
    部とを備えていることを特徴とする車両の進行路推定装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 フィルタ部は、指数平滑法を用いて複数の差値をなます
    ように構成されていることを特徴とする車両の進行路推
    定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかにおい
    て、 第1進行路推定手段は、第1進行路を旋回半径で推定す
    るよう構成され、 第2進行路推定手段は、第2進行路をその中心が自車両
    の進行方向に対して直交する線上に存在し、かつ、上記
    自車両と先行車両とを通る円の半径で推定するように構
    成され、 差値算出手段は、上記第1及び第2進行路の各半径の差
    値を算出するように構成されていることを特徴とする車
    両の進行路推定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項3のいずれかにおい
    て、 第1進行路推定手段は、第1進行路を旋回曲率で推定す
    るよう構成され、 第2進行路推定手段は、第2進行路をその中心が自車両
    の進行方向に対して直交する線上に存在し、かつ、上記
    自車両と先行車両とを通る円の曲率で推定するよう構成
    され、 差値算出手段は、上記第1及び第2進行路の各曲率の差
    値を算出するよう構成されていることを特徴とする車両
    の進行路推定装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかにおい
    て、 補正された自車両の推定進行路上にレーダ波を照射走査
    して物体を検出する物体検出手段を備え、加えて、 この物体検出手段による検出結果に基づき自車両の走行
    を制御する走行制御手段、もしくは、上記物体検出手段
    による検出結果に基づき運転者への報知または警報を行
    う報知・警報手段の少なくとも一方を備えていることを
    特徴とする車両の進行路推定装置。
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