JPH1112391A - タイヤトレッド用ゴム組成物 - Google Patents
タイヤトレッド用ゴム組成物Info
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- JPH1112391A JPH1112391A JP9170710A JP17071097A JPH1112391A JP H1112391 A JPH1112391 A JP H1112391A JP 9170710 A JP9170710 A JP 9170710A JP 17071097 A JP17071097 A JP 17071097A JP H1112391 A JPH1112391 A JP H1112391A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber composition
- rubber
- weight
- parts
- tire tread
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- Tires In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ウエット性能、ドライおよびウエット操縦安
定性、および耐摩耗性のバランスを向上させたタイヤト
レッド用ゴム組成物を提供する。 【解決手段】 ジエン系ゴム１００重量部に対し、
（ｉ）シリカ２０〜１００重量部、（ii）（ａ）次式： 【化１】 （式中、Ｒ1 ，Ｒ2 ，Ｒ3 およびＲ4 は、それぞれ独立
して炭素数７〜１２の直鎖または分岐鎖アルキル基を表
わす）で示されるチウラム化合物１．０〜６．０重量部
および（ｂ）ベンゾチアゾール系加硫促進剤０．５〜
５．０重量部を配合してなるタイヤトレッド用ゴム組成
物。
定性、および耐摩耗性のバランスを向上させたタイヤト
レッド用ゴム組成物を提供する。 【解決手段】 ジエン系ゴム１００重量部に対し、
（ｉ）シリカ２０〜１００重量部、（ii）（ａ）次式： 【化１】 （式中、Ｒ1 ，Ｒ2 ，Ｒ3 およびＲ4 は、それぞれ独立
して炭素数７〜１２の直鎖または分岐鎖アルキル基を表
わす）で示されるチウラム化合物１．０〜６．０重量部
および（ｂ）ベンゾチアゾール系加硫促進剤０．５〜
５．０重量部を配合してなるタイヤトレッド用ゴム組成
物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤトレッド用
ゴム組成物、特に詳しくは、ウエット性能、ドライおよ
びウエット操縦安定性、および耐摩耗性のバランス向上
を図ったタイヤトレッド用ゴム組成物に関する。
ゴム組成物、特に詳しくは、ウエット性能、ドライおよ
びウエット操縦安定性、および耐摩耗性のバランス向上
を図ったタイヤトレッド用ゴム組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、特定のチウラム系化合物をゴ
ム組成物の加硫促進剤として用いることが知られている
が（小林幸夫、「ポリマーダイジェスト」、４５，（１
０），’９３参照）、当該化合物を硫黄と共に配合して
スコーチ安定性と耐熱性を向上させたゴム組成物（特開
平４−１４５１４４号公報参照）、また、当該化合物を
安全衛生性が高いゴム用加硫促進剤として使用すること
（特開平５−２５５５４５号公報参照）、更には、当該
特定のチウラム化合物及び／又は特定のジチオカルバメ
ート化合物を、グアニジン系加硫促進剤およびベンゾチ
アゾール系加硫促進剤と特定の配合割合にて組合わせ使
用した、加硫速度、加工安定性、耐熱性、耐クリープ性
と共に高速操縦安定性にも優れたタイヤ用ゴム組成物が
提供されている（特開平５−２６２９１６号公報参
照）。しかしながら、これらのゴム組成物は、いずれも
カーボンブラック単独配合系のものであり、また、その
操縦安定性、ウエット性能および耐摩耗性等をバランス
良く向上させたものは未だ得られていない。
ム組成物の加硫促進剤として用いることが知られている
が（小林幸夫、「ポリマーダイジェスト」、４５，（１
０），’９３参照）、当該化合物を硫黄と共に配合して
スコーチ安定性と耐熱性を向上させたゴム組成物（特開
平４−１４５１４４号公報参照）、また、当該化合物を
安全衛生性が高いゴム用加硫促進剤として使用すること
（特開平５−２５５５４５号公報参照）、更には、当該
特定のチウラム化合物及び／又は特定のジチオカルバメ
ート化合物を、グアニジン系加硫促進剤およびベンゾチ
アゾール系加硫促進剤と特定の配合割合にて組合わせ使
用した、加硫速度、加工安定性、耐熱性、耐クリープ性
と共に高速操縦安定性にも優れたタイヤ用ゴム組成物が
提供されている（特開平５−２６２９１６号公報参
照）。しかしながら、これらのゴム組成物は、いずれも
カーボンブラック単独配合系のものであり、また、その
操縦安定性、ウエット性能および耐摩耗性等をバランス
良く向上させたものは未だ得られていない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明で
は、シリカを配合したゴム組成物からなり、前記ウエッ
ト性能、ドライおよびウエット操縦安定性および耐摩耗
性をバランス良く向上させたタイヤトレッド用ゴム組成
物を提供することを目的とする。
は、シリカを配合したゴム組成物からなり、前記ウエッ
ト性能、ドライおよびウエット操縦安定性および耐摩耗
性をバランス良く向上させたタイヤトレッド用ゴム組成
物を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明では、シリカを配
合したゴム組成物において、特定のチウラム系化合物／
ベンゾチアゾール系加硫促進剤を組合せて用いることに
より、極めて高いドライおよびウエット操縦安定性が図
れると共に、ウエット性能および耐摩耗性とのバランス
の点でも向上が図れるタイヤトレッド用ゴム組成物を新
たに見出した。したがって、本発明に従えば、ジエン系
ゴム１００重量部に対し、（ｉ）シリカ２０〜１００重
量部、（ii）（ａ）次式：
合したゴム組成物において、特定のチウラム系化合物／
ベンゾチアゾール系加硫促進剤を組合せて用いることに
より、極めて高いドライおよびウエット操縦安定性が図
れると共に、ウエット性能および耐摩耗性とのバランス
の点でも向上が図れるタイヤトレッド用ゴム組成物を新
たに見出した。したがって、本発明に従えば、ジエン系
ゴム１００重量部に対し、（ｉ）シリカ２０〜１００重
量部、（ii）（ａ）次式：
【化２】 （式中、Ｒ1 ，Ｒ2 ，Ｒ3 およびＲ4 は、それぞれ独立
して炭素数７〜１２の直鎖または分岐鎖アルキル基を表
わす）で示されるチウラム化合物１．０〜６．０重量部
および（ｂ）ベンゾチアゾール系加硫促進剤０．５〜
５．０重量部を配合してなるタイヤトレッド用ゴム組成
物、が提供される。
して炭素数７〜１２の直鎖または分岐鎖アルキル基を表
わす）で示されるチウラム化合物１．０〜６．０重量部
および（ｂ）ベンゾチアゾール系加硫促進剤０．５〜
５．０重量部を配合してなるタイヤトレッド用ゴム組成
物、が提供される。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の構成および作用
効果について説明する。本発明のタイヤトレッド用ゴム
組成物では、ジエン系ゴムに充填剤として所定量のシリ
カ、即ちゴム成分１００重量部に対して２０〜１００重
量部（好ましくは、２５〜９５重量部）のシリカを配合
することが必要である。この配合量が２０重量部未満で
は、所期の作用効果が発揮されないし、また、１００重
量部を超えると混合加工性が悪くなるので好ましくな
い。勿論、このゴム組成物に所定量のカーボンブラック
を併せ使用することもできる。このシリカとしては、通
常この種のゴム組成物に配合使用される任意のシリカ、
例えば、湿式法シリカ、乾式法シリカあるいは表面処理
シリカなどを用いることができる。これらのシリカを用
いるときには、ゴムとの補強性を高めるためにシランカ
ップリング剤と併用するのが好ましい。
効果について説明する。本発明のタイヤトレッド用ゴム
組成物では、ジエン系ゴムに充填剤として所定量のシリ
カ、即ちゴム成分１００重量部に対して２０〜１００重
量部（好ましくは、２５〜９５重量部）のシリカを配合
することが必要である。この配合量が２０重量部未満で
は、所期の作用効果が発揮されないし、また、１００重
量部を超えると混合加工性が悪くなるので好ましくな
い。勿論、このゴム組成物に所定量のカーボンブラック
を併せ使用することもできる。このシリカとしては、通
常この種のゴム組成物に配合使用される任意のシリカ、
例えば、湿式法シリカ、乾式法シリカあるいは表面処理
シリカなどを用いることができる。これらのシリカを用
いるときには、ゴムとの補強性を高めるためにシランカ
ップリング剤と併用するのが好ましい。
【０００６】本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物で
は、更に、特定のチウラム化合物１．０〜６．０重量部
（好ましくは、１．０〜５．０重量部）とベンゾチアゾ
ール系促進剤０．５〜５．０重量部（好ましくは、１．
０〜４．０重量部）をこれらの組合せで配合することが
必要である。該剤の配合量は、それぞれが所定の下限値
未満であると所期の作用効果が得られず、また所定の上
限値を超えるとヤケを生じることになり好ましくない。
は、更に、特定のチウラム化合物１．０〜６．０重量部
（好ましくは、１．０〜５．０重量部）とベンゾチアゾ
ール系促進剤０．５〜５．０重量部（好ましくは、１．
０〜４．０重量部）をこれらの組合せで配合することが
必要である。該剤の配合量は、それぞれが所定の下限値
未満であると所期の作用効果が得られず、また所定の上
限値を超えるとヤケを生じることになり好ましくない。
【０００７】前記特定のチウラム化合物としては、次
式：
式：
【化３】 （式中、Ｒ1 ，Ｒ2 ，Ｒ3 およびＲ4 は、それぞれ独立
して炭素数７〜１２の直鎖または分岐鎖アルキル基を表
わす）で示されるチウラム化合物が使用される。好まし
くは、前記Ｒ1 〜Ｒ4 のいずれもがその炭素数８を有す
る２−エチルヘキシル基である、テトラ（２−エチルヘ
キシル）チウラムジスルフィドが用いられる。
して炭素数７〜１２の直鎖または分岐鎖アルキル基を表
わす）で示されるチウラム化合物が使用される。好まし
くは、前記Ｒ1 〜Ｒ4 のいずれもがその炭素数８を有す
る２−エチルヘキシル基である、テトラ（２−エチルヘ
キシル）チウラムジスルフィドが用いられる。
【０００８】前記特定のベンゾチアゾール系加硫促進剤
としては、メルカプトベンゾチアゾール（ＭＢＴ）、ジ
ベンゾチアジルジスルフィド（ＭＢＴＳ）、Ｎ−ｔ−ブ
チル−２−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド（ＴＢＢ
Ｓ）、Ｎ−シクロヘキシル−２−ベンゾチアゾリルスル
フェンアミド（ＣＢＳ）、Ｎ−オキシジエチレン−２−
ベンゾチアゾリルスルフェンアミド（ＭＢＳ）、Ｎ，Ｎ
−ジシクロヘキシル−２−ベンゾチアゾリルスルフェン
アミド（ＤＣＢＳ）、メルカプトベンゾチアゾールの亜
鉛塩、２−（４−モルフォリノジチオ）ベンゾチアゾー
ル、２−（２，４−ジニトロ−フェニル）−メルカプト
ベンゾチアゾール、メルカプトベンゾチアゾールとシク
ロヘキシルアミンの塩、Ｎ，Ｎ−ジエチルチオカルバモ
イル−２−ベンゾチアゾリルスルフィド等が使用される
が、この中でも、スルフェンアミド系のものが好ましく
用いられる。
としては、メルカプトベンゾチアゾール（ＭＢＴ）、ジ
ベンゾチアジルジスルフィド（ＭＢＴＳ）、Ｎ−ｔ−ブ
チル−２−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド（ＴＢＢ
Ｓ）、Ｎ−シクロヘキシル−２−ベンゾチアゾリルスル
フェンアミド（ＣＢＳ）、Ｎ−オキシジエチレン−２−
ベンゾチアゾリルスルフェンアミド（ＭＢＳ）、Ｎ，Ｎ
−ジシクロヘキシル−２−ベンゾチアゾリルスルフェン
アミド（ＤＣＢＳ）、メルカプトベンゾチアゾールの亜
鉛塩、２−（４−モルフォリノジチオ）ベンゾチアゾー
ル、２−（２，４−ジニトロ−フェニル）−メルカプト
ベンゾチアゾール、メルカプトベンゾチアゾールとシク
ロヘキシルアミンの塩、Ｎ，Ｎ−ジエチルチオカルバモ
イル−２−ベンゾチアゾリルスルフィド等が使用される
が、この中でも、スルフェンアミド系のものが好ましく
用いられる。
【０００９】本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物で
は、前記の特定のチウラム化合物とベンゾチアゾール系
加硫促進剤とを、所定量シリカ系ゴム配合物に配合する
ことによって、弾性率の向上がみられ、硬度の温度依存
性が小となり（これらの特性により、“ドライおよびウ
エット操縦安定性”が向上する）、しかも、耐摩耗性の
向上とウエット性能の維持が可能となり、もってこれら
特性のバランスが向上したタイヤトレッド用ゴム組成物
を得ることが可能となった。
は、前記の特定のチウラム化合物とベンゾチアゾール系
加硫促進剤とを、所定量シリカ系ゴム配合物に配合する
ことによって、弾性率の向上がみられ、硬度の温度依存
性が小となり（これらの特性により、“ドライおよびウ
エット操縦安定性”が向上する）、しかも、耐摩耗性の
向上とウエット性能の維持が可能となり、もってこれら
特性のバランスが向上したタイヤトレッド用ゴム組成物
を得ることが可能となった。
【００１０】本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物に使
用するゴム成分のジエン系ゴムには、例えば、天然ゴム
（ＮＲ）、各種ブタジエンゴム（ＢＲ）、各種スチレン
−ブタジエン共重合体ゴム（ＳＢＲ）、ポリイソプレン
ゴム（ＩＲ）、アクリロニトリルブタジエンゴム、クロ
ロプレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体
ゴム、スチレン−イソプレン共重合体ゴム、スチレン−
イソプレン−ブタジエン共重合体ゴム、イソプレン−ブ
タジエン共重合体ゴム等が挙げられる。
用するゴム成分のジエン系ゴムには、例えば、天然ゴム
（ＮＲ）、各種ブタジエンゴム（ＢＲ）、各種スチレン
−ブタジエン共重合体ゴム（ＳＢＲ）、ポリイソプレン
ゴム（ＩＲ）、アクリロニトリルブタジエンゴム、クロ
ロプレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体
ゴム、スチレン−イソプレン共重合体ゴム、スチレン−
イソプレン−ブタジエン共重合体ゴム、イソプレン−ブ
タジエン共重合体ゴム等が挙げられる。
【００１１】本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物に
は、前記必須成分および所望成分に加えて、更に、硫
黄、老化防止剤、軟化剤、可塑剤などのタイヤ用に一般
に配合されている各種添加剤を配合することができ、か
かる配合物は、一般的な方法で加硫してタイヤトレッド
を製造することができる。これらの配合量も一般的な量
とすることができる。例えば、硫黄の配合量は、ゴム１
００重量部当り１．２重量部以上とするのが好ましく、
１．５〜３．０重量部とするのが好ましい。
は、前記必須成分および所望成分に加えて、更に、硫
黄、老化防止剤、軟化剤、可塑剤などのタイヤ用に一般
に配合されている各種添加剤を配合することができ、か
かる配合物は、一般的な方法で加硫してタイヤトレッド
を製造することができる。これらの配合量も一般的な量
とすることができる。例えば、硫黄の配合量は、ゴム１
００重量部当り１．２重量部以上とするのが好ましく、
１．５〜３．０重量部とするのが好ましい。
【００１２】
【実施例】以下、標準例、実施例および比較例に従って
本発明を更に詳しく説明するが、本発明の技術的範囲を
これらの実施例に限定するものでないことは言うまでも
ない。
本発明を更に詳しく説明するが、本発明の技術的範囲を
これらの実施例に限定するものでないことは言うまでも
ない。
【００１３】以下の標準例、実施例および比較例の各例
の配合に用いた配合成分は、以下の市販品を用いた。 ＳＢＲ：Ｎｉｐｏｌ １７１２（３７．５phr 油展、ス
チレン含量２３．５％）（日本ゼオン（株）製） カーボンブラック：ショウブラックＮ３３９（Ｎ2 ＳＡ
＝８８ｍ2 ／ｇ）（昭和キャボット（株）製） シリカ：ニップジルＡＱ（日本シリカ（株）製） シランカップリング剤：Ｓｉ６９（デグッサ（株）製） 活性剤：ジエチレングリコール アロマチックオイル：プロセスオイルＸ−１４０（共同
石油（株）製） 亜鉛華：亜鉛華３号（正同化学（株）製） ステアリン酸：（日本油脂（株）製） 老化防止剤：アンチゲン６Ｃ（Ｎ−フェニル−Ｎ′−
（１，３−ジメチル）−Ｐ−フェニレンジアミン）（住
友化学（株）製） ＣＺ：加硫促進剤、ノクセラ−ＣＺ（Ｎ−シクロヘキシ
ル−２−ベンゾチアゾリル−スルフェンアミド）（大内
新興化学（株）製） ＴＯＴ−Ｎ：加硫促進剤、ノクセラ−ＴＯＴ−Ｎ（テト
ラ（２−エチルヘキシル）チウラムジスルフィド）（大
内新興化学（株）製） イオウ：油処理イオウ
の配合に用いた配合成分は、以下の市販品を用いた。 ＳＢＲ：Ｎｉｐｏｌ １７１２（３７．５phr 油展、ス
チレン含量２３．５％）（日本ゼオン（株）製） カーボンブラック：ショウブラックＮ３３９（Ｎ2 ＳＡ
＝８８ｍ2 ／ｇ）（昭和キャボット（株）製） シリカ：ニップジルＡＱ（日本シリカ（株）製） シランカップリング剤：Ｓｉ６９（デグッサ（株）製） 活性剤：ジエチレングリコール アロマチックオイル：プロセスオイルＸ−１４０（共同
石油（株）製） 亜鉛華：亜鉛華３号（正同化学（株）製） ステアリン酸：（日本油脂（株）製） 老化防止剤：アンチゲン６Ｃ（Ｎ−フェニル−Ｎ′−
（１，３−ジメチル）−Ｐ−フェニレンジアミン）（住
友化学（株）製） ＣＺ：加硫促進剤、ノクセラ−ＣＺ（Ｎ−シクロヘキシ
ル−２−ベンゾチアゾリル−スルフェンアミド）（大内
新興化学（株）製） ＴＯＴ−Ｎ：加硫促進剤、ノクセラ−ＴＯＴ−Ｎ（テト
ラ（２−エチルヘキシル）チウラムジスルフィド）（大
内新興化学（株）製） イオウ：油処理イオウ
【００１４】サンプルの調製 加硫促進剤と硫黄を除く成分を１．８リットルの密封型
ミキサーで３〜５分間混練したマスターバッチに２種の
加硫促進剤と硫黄を８インチのオープンロール混練し、
ゴム組成物を得た。次に、この組成物を１５×１５×
０．２cmの金型中で１６０℃で２０分間プレス加硫して
目的とする試験片（ゴムシート）を調製し、加硫物性の
「３００％モジュラス」、「ＪＩＳ硬度：０℃および６
０℃」および「耐摩耗性」を測定、評価した。更に、上
記ゴム組成物をトレッド部に使用したサイズ１９５／６
０Ｒ１５のパターン付タイヤを作製し、ウエット性能試
験に供した。
ミキサーで３〜５分間混練したマスターバッチに２種の
加硫促進剤と硫黄を８インチのオープンロール混練し、
ゴム組成物を得た。次に、この組成物を１５×１５×
０．２cmの金型中で１６０℃で２０分間プレス加硫して
目的とする試験片（ゴムシート）を調製し、加硫物性の
「３００％モジュラス」、「ＪＩＳ硬度：０℃および６
０℃」および「耐摩耗性」を測定、評価した。更に、上
記ゴム組成物をトレッド部に使用したサイズ１９５／６
０Ｒ１５のパターン付タイヤを作製し、ウエット性能試
験に供した。
【００１５】各例における測定、評価方法は、以下のと
おりである。 １）３００％モジュラス：ＪＩＳ Ｋ６３０１に準拠し
て測定。値が大きい程、ドライ、ウエット操縦安定性が
良好。 ２）ＪＩＳ硬度（０℃および６０℃）：ＪＩＳ Ｋ６３
０１のスプリング式硬さ試験Ａ型に基づいて測定。 ３）△硬度：硬度（０℃）と硬度（６０℃）の差を標準
例１を１００として指数表示した。この値が大きい程、
硬度温度依存性が小さいことを示し、ドライ、ウエット
操縦安定性が大。 ４）ウエット性能：作製したサイズ１９５／６０Ｒ１５
のパターン付タイヤを車に装備し、ウエット路面（水深
１mm）にした半径３０ｍの円旋回路を可能限界スピード
で走行したときの平均ラップタイム。値が大きい程、ウ
エット性能が良好。 ５）耐摩耗性：ランボーン摩耗試験機（岩本製作所
（株）製）を用いて、温度２０℃、スリップ率５０％の
条件で摩耗減量を測定。値が大きい程、耐摩耗性が良
好。 なお、上記測定・評価値は、全て標準例１を１００とし
て指数表示した。
おりである。 １）３００％モジュラス：ＪＩＳ Ｋ６３０１に準拠し
て測定。値が大きい程、ドライ、ウエット操縦安定性が
良好。 ２）ＪＩＳ硬度（０℃および６０℃）：ＪＩＳ Ｋ６３
０１のスプリング式硬さ試験Ａ型に基づいて測定。 ３）△硬度：硬度（０℃）と硬度（６０℃）の差を標準
例１を１００として指数表示した。この値が大きい程、
硬度温度依存性が小さいことを示し、ドライ、ウエット
操縦安定性が大。 ４）ウエット性能：作製したサイズ１９５／６０Ｒ１５
のパターン付タイヤを車に装備し、ウエット路面（水深
１mm）にした半径３０ｍの円旋回路を可能限界スピード
で走行したときの平均ラップタイム。値が大きい程、ウ
エット性能が良好。 ５）耐摩耗性：ランボーン摩耗試験機（岩本製作所
（株）製）を用いて、温度２０℃、スリップ率５０％の
条件で摩耗減量を測定。値が大きい程、耐摩耗性が良
好。 なお、上記測定・評価値は、全て標準例１を１００とし
て指数表示した。
【００１６】標準例１、実施例１〜３および比較例１〜
５ これらの例は、シリカ配合ＳＢＲ系ゴム組成物に、前記
のＣＺおよびＴＯＴ−Ｎを配合したゴム組成物について
の測定・評価結果を示すものである。各例における配合
およびその結果を表Ｉに示す。
５ これらの例は、シリカ配合ＳＢＲ系ゴム組成物に、前記
のＣＺおよびＴＯＴ−Ｎを配合したゴム組成物について
の測定・評価結果を示すものである。各例における配合
およびその結果を表Ｉに示す。
【００１７】
【表１】
【００１８】
【発明の効果】表Ｉの結果からみられるように、本発明
に従ったゴム組成物は、ウエット性能、ドライおよびウ
エット操縦安定性および耐摩耗性がバランス良く向上し
ていることがわかる。
に従ったゴム組成物は、ウエット性能、ドライおよびウ
エット操縦安定性および耐摩耗性がバランス良く向上し
ていることがわかる。
Claims (1)
- 【請求項１】 ジエン系ゴム１００重量部に対し、
（ｉ）シリカ２０〜１００重量部、（ii）（ａ）次式： 【化１】 （式中、Ｒ1 ，Ｒ2 ，Ｒ3 およびＲ4 は、それぞれ独立
して炭素数７〜１２の直鎖または分岐鎖アルキル基を表
わす）で示されるチウラム化合物１．０〜６．０重量部
および（ｂ）ベンゾチアゾール系加硫促進剤０．５〜
５．０重量部を配合してなるタイヤトレッド用ゴム組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9170710A JPH1112391A (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9170710A JPH1112391A (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1112391A true JPH1112391A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15909973
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9170710A Pending JPH1112391A (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1112391A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100393929B1 (ko) * | 2000-12-14 | 2003-08-06 | 한국타이어 주식회사 | 공기압 타이어 트레드용 고무 조성물 |
| JPWO2006028254A1 (ja) * | 2004-09-10 | 2008-05-08 | 横浜ゴム株式会社 | タイヤ用ゴム組成物 |
| JP2014077054A (ja) * | 2012-10-10 | 2014-05-01 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
-
1997
- 1997-06-26 JP JP9170710A patent/JPH1112391A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100393929B1 (ko) * | 2000-12-14 | 2003-08-06 | 한국타이어 주식회사 | 공기압 타이어 트레드용 고무 조성물 |
| JPWO2006028254A1 (ja) * | 2004-09-10 | 2008-05-08 | 横浜ゴム株式会社 | タイヤ用ゴム組成物 |
| JP2014077054A (ja) * | 2012-10-10 | 2014-05-01 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
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