JPH1112388A - 発泡スチロール減容化処理方法 - Google Patents

発泡スチロール減容化処理方法

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JPH1112388A
JPH1112388A JP9200697A JP20069797A JPH1112388A JP H1112388 A JPH1112388 A JP H1112388A JP 9200697 A JP9200697 A JP 9200697A JP 20069797 A JP20069797 A JP 20069797A JP H1112388 A JPH1112388 A JP H1112388A
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JP
Japan
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solvent
polystyrene
foamed polystyrene
boiling point
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JP9200697A
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Shigeo Kurimura
滋雄 栗村
Ikuhide Ono
育英 大野
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】廃発泡スチロールを簡易に溶解処理し、再利用
することを目的とし、該溶剤を用いて該発泡スチロール
を溶解させ、減容量化した後、比較的低温で加熱して反
応済み溶剤を分離、回収し、再利用するとともに、発泡
スチロールの出発物質であるポリスチレン樹脂を回収す
ることを提案する。 【解決手段】スチレンモノマーをラジカル重合して製造
された発泡スチロール製の使用済み成形品などを再利用
するに当たり、該発泡スチロールを低沸点かつ溶解能力
の極めて高い有機塩素系溶剤ジクロロメタンに常温で溶
解させた後、温水浴などの熱源で沸点の2倍近い70℃
以下に溶解生成液を加熱することにより、該溶剤ジクロ
ロメタンを蒸留して回収し、繰返し再利用する一方、生
成したプレート状、またはブロック状の発泡スチロール
出発物質であるポリスチレン樹脂を減容化物として分離
させて回収することによって課題を解決することを特徴
とする発泡スチロール減容化処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生鮮野菜や魚類等
の包装箱、トレーに多用されている極めて軽量かつ保温
性の高い使用済み発泡スチロールの処理方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】発泡スチロールは、その利便性から、水
産・農業、流通分野容器、家電OA機器梱包材に多用さ
れ、日々全国的に膨大な量の使用済発泡スチロールが事
業系、生活系廃棄物として廃棄されており、おおむね分
別収集の上、焼却、又は破砕などして処理、処分されて
いるのが一般的であるが、近年、加熱溶融して、これを
加圧成形する減容固化、及び有機系溶剤で溶解、分離器
によって成形処理する樹脂としてのマテリアルリサイク
ル、粗粉砕した固形物、又は、熱分解油化して燃料とす
るサーマルリサイクル等の処理が行われるようになって
きた。
【0003】しかしながら、わが國で固形廃棄物の約4
分の3に適用されている焼却処理とその灰の埋立て処分
において、とりわけ廃発泡スチロールを焼却処理する場
合には、灯油並みの燃焼熱による不完全燃焼に伴う多量
の黒煙が発生するし、除塵・除害装置が必要となる。そ
の場合、廃発泡スチロール専焼設備でない限り、設備を
腐食させる塩素ガスも同時に発生したり、燃焼温度によ
っては、発ガン性のダイオキシ類が排出されるため、そ
の排ガスの洗浄・処理設備やこれに伴う排水を処理する
上の大がかりな設備と費用が必要となり、その対応に苦
慮しているのが現状である。
【0004】熱溶融による減容化は、焼却処理よりも、
排ガス対策は容易であるが、断熱性に優れ、熱伝導率の
極めて低い発泡スチロールに対しての適用は、エネルギ
ー経済上必ずしも好ましくない。
【0005】なお、発泡スチロールの処理方法のなかに
は、押出しボード製品のように、特定フロンが使われて
いる場合がある模様なので、このような処理法が実用さ
れることは、特定フロンによるオゾン層破壊に連がる地
球環境保全に影響する問題も考えられる。
【0006】前述のように、廃発泡スチロールを処理、
処分することにより、地域環境に大きな影響を与えると
ともに、焼却等による膨大な設備や、それを維持してい
くための費用が嵩む等の問題がある。
【0007】さらに、二酸化炭素による地球温暖化の取
組みが世界的に問題となっており、減容化だけを目的と
した廃棄物の焼却処理は極力避ける必要に迫られてい
て、焼却処理を行わずに済ますことが望まれる。
【0008】異性質化、または他の有機溶剤による減容
化の手法は、プロセスや処理設備の複雑さ、したがっ
て、経済性の面から、これまた、必ずしも好ましくな
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来法の問題点を解決するためになされたもので、使
用済み発泡スチロールを簡易、かつ高性能に溶解処理
し、再利用することを目的とし、極めて高性能の有機塩
素系溶剤を用いて発泡スチロールを短時間のうちに溶解
させて減容化した後、比較的低温で加熱して反応済み有
機塩素系溶剤を回収し再利用するとともに、発泡スチロ
ールの出発物質であるポリスチレン樹脂を同一装置内で
生成したプレート状、またはブロック状に減容化して回
収することを特徴とする廃発泡スチロール処理方法を提
案するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、スチレンモノ
マーをラジカル重合して製造された発泡スチロール製の
使用後の成形品などを再利用するに当たり、該発泡スチ
ロールを低沸点かつ溶解能力の極めて高い有機塩素系溶
剤に常温で溶解させた後、温水浴などの熱源で沸点の2
倍近い70℃以下に溶解生成液を加熱することにより、
有機塩素系溶剤を揮発させ分離した後、冷却・凝結(蒸
留)して回収し、繰返し再利用するとともに、発泡スチ
ロールの出発物質であるポリスチレン樹脂として分離し
たプレート状、またはブロック状の減容化物を分離させ
て回収することを特徴とする発泡スチロール処理方法を
提供するものである。
【0011】上記発明において、有機塩素系溶剤がメチ
レンクロライドであり、該溶剤は不燃性で、しかも比重
が水よりも重く、低沸点のため低温度で揮発する極めて
溶解力の大きな溶剤であり、同一反応系内で発泡スチロ
ールを短時間で溶解し、自らは分解することなく、同一
反応系内で発泡スチロールを溶解し、該発泡スチロール
を減容化させる溶剤であることが好ましいのである。
【0012】更に、上記発明において、溶解反応を促進
させる溶解槽は、下部に溶解後の有機塩素系溶剤を揮発
させる揮発部と該槽内に浮上した乳液状ポリスチレン樹
脂を分離する分離部とからなる構成であることが好まし
いのである。
【0013】
【作用】本発明に使用する有機塩素系溶剤であるメチレ
ンクロライド(CHCl)は、沸点(41.6℃)
が低いため、揮発性が高く、有機塩素系溶剤の中では最
も大きな溶解力をもっているので、特に熱に敏感な部品
の脱脂洗浄剤等として広く使用されてきている。
【0014】その他の用途例としては、フォトレジスト
の剥離剤、プリント基板洗浄剤、金属脱脂剤、ウレタン
発泡助剤、エアゾール噴射剤、及び写真フィルム・繊維
工業・皮革工業等における低沸点有機溶剤、並びにラッ
カー・印刷インキの溶剤その他様々の用途に数多の分野
で使用されている。しかしながら、廃発泡スチロールの
溶剤として適用した例は全くなく、本願発明によって開
発された新規な技術である。
【0015】発泡スチロール廃材を上記有機塩素系溶剤
に接触・浸漬することにより、直ちに発泡スチロールは
溶解しはじめ、容積の約40分の1程度の乳液状となっ
て減容化されるとともに、該処理に用いる有機塩素系溶
剤は、不燃性で、しかも比重が水よりも重く、低沸点で
揮発するうえ、極めて溶解力の大きな溶剤であり、同一
反応系内で発泡スチロールを短時間のうちに溶解し、自
らは塩素を分解することなく、法的安全性にも殆ど問題
はなく、常温で回収できることから、簡単な回収設備に
よって外部への拡散もなく、安価な処理設備で足りる等
の利点がある。次に、本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施例 所定サイズの気密性のステンレス製反応槽に有機塩素系
溶剤メチレンクロライドを所定量装填し、次に、廃発泡
スチロール魚箱(W550mm×D350mm×H16
0mm)、重さ約200gを該溶剤上に投入したとこ
ろ、廃発泡スチロール魚箱は、約10秒で完全に溶解
し、該魚箱は、約40分の1に減容化した。
【0017】その溶解液を下部の有機塩素系溶剤を揮発
させる加熱部に抽出して、約50〜60℃に加熱し、該
溶剤を揮発させながら、水冷式の冷却部で冷却し、凝結
(蒸留)した該溶剤を回収した。その回収率は約80%
であった。
【0018】一方、溶解した発泡スチロールは、乳液状
であったものが、溶剤の揮発が進行・終了し、ステンレ
ス製容器の底面上においてプレート状に固化したので、
これを引上げ剥離、回収したところ、発泡スチロールの
出発物質であるポリスチレン樹脂であった。
【0019】本発明に使用した有機塩素系溶剤であるメ
チレンクロライドは、沸点が40℃程度であり、これ
は、該溶剤の回収を容易にするとともに、生成ポリスチ
レン樹脂からの溶剤の分離、及び回収を容易にするのに
役立っている。
【0020】また、本発明に使用する装置は気密性を長
期にわたって保持できる容器であって、溶剤回収部の冷
却部も複雑でない水冷式が好ましく、また、容器は再生
ポリスチレン樹脂の剥離性のよいステンレス製が好まし
い。
【0021】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、簡易な
設備で特定の有機塩素系溶剤により廃発泡スチロールを
処理することによって、汎用高発泡スチロールは約40
分の1程度の減容化ができるとともにポリスチレン樹脂
として回収でき、更に、該溶剤を高効率で回収し再利用
することができる。しかも、膨大な設備やそれを維持す
る費用等は必要なく、発ガン性物であるダイオキシンの
発生や大気汚染等の問題も全くない、画期的な発泡スチ
ロールの処理法となり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発泡スチロール減容化処理方法の
概略フローシートを示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スチレンモノマーをラジカル重合して製造
    された発泡スチロールの使用済み成形品を再利用するに
    当たり、該発泡スチロールを低沸点かつ溶解能力の高い
    有機塩素系溶剤により常温で溶解させた後、温水浴など
    の熱源で沸点の2倍近い70℃以下に溶解生成液を加熱
    することにより、有機塩素系溶剤を揮発させて分離した
    後、冷却して回収し、繰返し再利用する一方、生成した
    プレート状、またはブロック状の発泡スチロール出発物
    質であるポリスチレン樹脂を減容化物として分離、回収
    することを特徴とする発泡スチロール減容化処理方法。
  2. 【請求項2】前記、有機塩素系溶剤がメチレンクロライ
    ドであり、不燃性で、しかも比重が水よりも重く、低沸
    点のため、低温度で揮発する極めて溶解力の大きな溶剤
    であって、同一反応系内で発泡スチロールを溶解し、自
    らは分解することなく、該発泡スチロールを容易に減容
    化させる請求項1記載の発泡スチロール減容化処理方
    法。
  3. 【請求項3】前記同一反応系は、下部に溶解後の有機塩
    素系溶剤を揮発させる揮発部と該系内に浮上した乳液状
    ポリスチレン樹脂を分離する分離部等から構成されてな
    る請求項1、2記載の発泡スチロール減容化処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030034976A (ko) * 2001-10-29 2003-05-09 (주)에이피에스 폐스치로폴을 재활용해 제조되는 액상 에폭시형 도료 및그 제조 방법 및 시스템
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