JPH11122102A - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

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JPH11122102A
JPH11122102A JP9280218A JP28021897A JPH11122102A JP H11122102 A JPH11122102 A JP H11122102A JP 9280218 A JP9280218 A JP 9280218A JP 28021897 A JP28021897 A JP 28021897A JP H11122102 A JPH11122102 A JP H11122102A
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signal
circuit
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control
control signal
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昌利 ▲高▼田
Masatoshi Takada
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】デッドロック状態に陥った場合であっても、自
動的に正常なロック状態に復帰させることができるPL
L回路を提供すること。 【解決手段】PLL回路がデッドロック状態に陥ったこ
とを検出し、電圧制御発振器の出力信号の発振周波数を
制御するコントロール信号の電圧レベルが低下するよう
に、位相比較器から出力される制御信号を制御すること
により、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基準信号に位相同
期された出力信号を発生するPLL回路(Phase-Locked
Loop:位相同期ループ)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のPLL回路の一例の概念
図である。図示例のPLL回路44は、基準信号および
フィードバック信号が入力され、制御信号UP,DOW
Nを出力する位相比較器12、制御信号UP,DOWN
が入力され、誤差信号を出力するチャージポンプ16、
誤差信号が入力され、コントロール信号を出力するルー
プフィルタ18、コントロール信号が入力され、出力信
号を出力する電圧制御発振器20、および、電圧制御発
振器20の出力信号が入力され、フィードバック信号を
出力するロジック回路22を有する。
【0003】ここで、チャージポンプ16は、P型MO
Sトランジスタ(以下、PMOSという)30およびN
型MOSトランジスタ(以下、NMOSという)32を
有し、そのゲートには、各々位相比較器12から出力さ
れる制御信号UP,DOWNが入力されている。また、
PMOS30およびNMOS32のソースは、各々電源
およびグランドに接続され、そのドレインは短絡され
て、このチャージポンプ16の出力となる誤差信号とさ
れている。
【0004】このPLL回路44においては、位相比較
器12によって、基準信号とフィードバック信号との間
の位相差が検出され、その検出結果である制御信号U
P,DOWNが出力される。チャージポンプ16から
は、制御信号UP,DOWNに応じたパルス幅の誤差信
号が出力され、この誤差信号は、ループフィルタ18に
よってアナログ信号に変換され、誤差信号に応じた電圧
レベルを有するコントロール信号が出力される。
【0005】例えば、基準信号に対してフィードバック
信号の位相の方が遅いときには、フィードバック信号の
位相を早くするために、コントロール信号の電圧レベル
が高くされ、逆に、早いときには電圧レベルが低くされ
る。電圧制御発振器20の出力信号は、コントロール信
号の電圧レベルに応じて発振周波数が変更され、これに
応じて、ロジック回路22から出力されるフィードバッ
ク信号の発振周波数も変更される。
【0006】そして、以後同様にして、基準信号と発振
周波数の変更されたフィードバック信号との間の位相差
を繰り返し検出することにより、基準信号およびフィー
ドバック信号の周波数および位相が同期(ロック)され
る。このように、PLL回路44においては、コントロ
ール信号の電圧レベルにより、フィードバック信号の周
波数および位相を制御して、基準信号とフィードバック
信号の位相が同期された出力信号を得ている。
【0007】ところで、上記PLL回路44は、単体で
IC化されるばかりでなく、例えば制御装置や処理装
置、CPU等のような個別のICの中に搭載されてオン
チップ化され、そのクロック制御等に用いられる場合も
ある。この場合、電圧変動や温度変動、プロセス変動等
の様々な条件を考慮すると、使用される発振周波数を中
心として、低い周波数から高い周波数まで動作できるよ
うに、充分な余裕を持って電圧制御発振器20の設計を
行う必要がある。
【0008】このように、電圧制御発振器20の発振周
波数に充分な余裕を持って設計されたPLL回路44を
搭載するICにおいては、ICを実際に動作させるとき
の実動作周波数よりも、非常に高い周波数まで電圧制御
発振器20を発振させることができる。例えば、ワース
ト条件のときには、それほど高い周波数まで発振しない
としても、ティピカル条件、さらにはベスト条件のとき
には、電圧制御発振器20の最大発振周波数は非常に高
い周波数となる。
【0009】ところで、ロジック回路22において、フ
ィードバック信号の経路には、通常、論理ゲートやフリ
ップフロップ等の回路素子が接続されているが、例えば
電源投入時等のように、PLL回路44の動作が不安定
な場合、コントロール信号の電圧レベルが上昇して電圧
制御発振器20の出力信号の発振周波数が高くなると、
フィードバック信号の経路上のいずれかの回路素子が、
電圧制御発振器20の出力信号の発振周波数でトグルで
きなくなり、位相比較器12にフィードバック信号が入
力されなくなる場合がある。
【0010】位相比較器12にフィードバック信号が入
力されなくなると、位相比較器12は、フィードバック
信号が基準信号よりも遅れていると判断し、さらに電圧
制御発振器20の発振周波数を高くするように制御信号
UP,DOWNを出力する。こうして、コントロール信
号の電圧レベルはさらに上昇され、ついには高い電圧レ
ベルに固定される。ここで、フィードバック信号の経路
が高い周波数で動作しない回路であった場合、フィード
バック信号がトグルしなくなるというデッドロック状態
に陥ることになる。
【0011】しかし、PLL回路44は一度デッドロッ
ク状態に陥ると、例えば電源をオフ状態にする等の初期
化を行わなければ、正常なロック状態に復帰させること
ができず、安定したPLL回路システムを構成するのは
難しかった。
【0012】従って、PLL回路44を搭載したICに
おいて、デッドロック状態を未然に回避するためには、
ICの実動作周波数よりも非常に高い周波数まで動作で
きるように、フィードバック信号の経路の動作上限周波
数を考慮して設計を行わなければならない。特に、PL
L回路44をクロック制御に用いている場合には、クロ
ック信号の経路が実動作周波数よりも非常に高い周波数
まで動作できるようにしなければならず、クロック信号
の経路の負荷に対する制約が厳しくなる等、設計上の制
約が多くなり、設計が非常に困難になるという問題点が
あった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術に基づく問題点をかえりみて、デッドロック状
態に陥った場合であっても、自動的に正常なロック状態
に復帰させることができるPLL回路を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基準信号とフィードバック信号との間の
位相差を検出して制御信号を出力する位相比較器と、前
記制御信号に応じて、前記基準信号とフィードバック信
号との間の位相差に応じたパルス幅を有する誤差信号を
出力するチャージポンプと、前記誤差信号のパルス幅に
応じた電圧レベルを有するコントロール信号を出力する
ループフィルタと、前記コントロール信号の電圧レベル
に応じた発振周波数の出力信号を出力する電圧制御発振
器と、この電圧制御発振器の出力信号に基づいて動作す
る前記フィードバック信号を出力するロジック回路と、
デッドロック状態に陥ったことを検出して検出信号を出
力するデッドロック検出回路と、前記検出信号に応じ
て、前記コントロール信号の電圧レベルが低下するよう
に前記制御信号を制御する制御信号制御回路とを有する
ことを特徴とするPLL回路を提供するものである。
【0015】ここで、前記デッドロック検出回路は、前
記基準信号もしくはこの基準信号を分周した分周信号に
よってセットされ、前記フィードバック信号の遷移を検
出して出力されるクリア信号によってリセットされる信
号を前記検出信号として出力するのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、添付の図面に示す好適実
施例に基づいて、本発明のPLL回路を詳細に説明す
る。
【0017】図1は、本発明のPLL回路の一実施例の
概念図である。本発明のPLL回路10は、デッドロッ
ク状態に陥った場合であっても、これを自動的に正常な
ロック状態に復帰させて、基準信号に位相同期された出
力信号を発生するもので、基本的に、位相比較器12、
制御信号制御回路14、チャージポンプ16、ループフ
ィルタ18、電圧制御発振器20、ロジック回路22お
よびデッドロック検出回路24を有する。
【0018】図示例のPLL回路10において、位相比
較器12には、PLL回路10の外部から供給される所
定周波数の基準信号、および、ロジック回路22から出
力される所定周波数のフィードバック信号が入力され
る。位相比較器12は、基準信号とフィードバック信号
との間の位相差を検出し、その位相比較結果である制御
信号UP1,DOWN1を出力する。
【0019】制御信号UP1,DOWN1は、デッドロ
ック検出回路24から出力される検出信号とともに制御
信号制御回路14に入力される。制御信号制御回路14
は、PLL回路10がデッドロック状態に陥った場合、
検出信号に応じて、ループフィルタ18から出力される
コントロール信号の電圧レベルが低下するように制御信
号UP1,DOWN1を制御し、チャージポンプ16を
制御する制御信号UP2,DOWN2を出力する。
【0020】図示例において、制御信号制御回路14
は、2つのNORゲート26,28を有する。NORゲ
ート26,28の一方の入力端子には、各々制御信号U
P1,DOWN1が入力され、その他方の入力端子には
検出信号が共通に入力され、その各々の出力信号は、こ
の制御信号制御回路14の出力となる制御信号UP2,
DOWN2とされている。
【0021】図示例の制御信号制御回路14において
は、PLL回路10がデッドロック状態に陥っておら
ず、検出信号としてローレベルが入力された場合、制御
信号UP1,DOWN1がそのままの状態で制御信号U
P2,DOWN2として出力される。これに対し、デッ
ドロック状態に陥り、検出信号としてハイレベルが入力
された場合、制御信号UP2,DOWN2は、制御信号
UP1,DOWN1の状態に係わらずいずれもハイレベ
ルとされる。
【0022】なお、制御信号制御回路14は、図示例の
ものに限定されず、位相比較器12から出力される制御
信号UP1,DOWN1の極性に応じて、例えばAND
ゲートを用いる等、デッドロック検出回路24によりP
LL回路10がデッドロック状態に陥ったことが検出さ
れた場合に、コントロール信号の電圧レベルを低下する
ように、チャージポンプ16を制御する制御信号UP
2,DOWN2を出力することができるものであればよ
い。
【0023】続いて、制御信号UP2,DOWN2はチ
ャージポンプ16に入力される。チャージポンプ16
は、制御信号UP2,DOWN2に応じて、基準信号と
フィードバック信号との間の位相差に応じたパルス幅を
有する誤差信号を出力する。図示例のチャージポンプ1
6は、P型MOSトランジスタ(以下、PMOSとい
う)30、および、N型MOSトランジスタ(以下、N
MOSという)32を有し、そのソースは、各々電源お
よびグランドに接続され、そのゲートには、各々制御信
号UP2,DOWN2が入力され、そのドレインは短絡
されて、このチャージポンプ16の出力となる誤差信号
とされている。
【0024】続いて、チャージポンプ16から出力され
る誤差信号はループフィルタ18に入力される。ループ
フィルタ18は、誤差信号をアナログ信号に変換し、誤
差信号に応じた電圧レベルを有するコントロール信号を
出力する。ループフィルタ18から出力されるコントロ
ール信号は電圧制御発振器20に入力される。電圧制御
発振器20は、コントロール信号の電圧レベルに応じた
発振周波数の出力信号を出力する。
【0025】電圧制御発振器20の出力信号はロジック
回路22に入力される。ロジック回路22は、電圧制御
発振器20の出力信号に基づいて動作する内部回路を概
念的に示すものである。ロジック回路22からは、例え
ばバッファにより電圧制御発振器20の出力信号をバッ
ファリングする、あるいは、分周回路等によって所定の
周波数に分周し、電圧制御発振器20の出力信号に基づ
いて動作するフィードバック信号が出力される。
【0026】フィードバック信号は、位相比較器12と
ともに、デッドロック検出回路24に入力される。デッ
ドロック検出回路24には、基準信号とともに、このP
LL回路10の外部から供給されるリセット信号RES
ETNも入力される。デッドロック検出回路24は、こ
のPLL回路10がデッドロック状態に陥っているかど
うかを検出し、その検出結果である検出信号を出力す
る。
【0027】デッドロック検出回路24は、図示例にお
いては、分周回路34、遅延回路36、ENORゲート
38および2つのフリップフロップ40,42を有す
る。分周回路34には基準信号が入力され、分周回路3
4から出力される分周信号は、2つのフリップフロップ
40,42のクロック入力端子に入力されている。遅延
回路36にはフィードバック信号が入力され、その出力
信号は、ENORゲート38の一方の入力端子に入力さ
れている。
【0028】また、ENORゲート38の他方の入力端
子にはフィードバック信号が入力され、その出力信号で
あるクリア信号は、フリップフロップ40のクリア入力
端子に入力されている。フリップフロップ40のデータ
入力端子は電源に接続され、その出力信号は、フリップ
フロップ42のデータ入力端子に入力されている。ま
た、フリップフロップ42のクリア入力端子には、検出
信号を初期化するリセット信号RESETNが入力さ
れ、その出力信号は検出信号とされている。
【0029】デッドロック検出回路24において、分周
回路34は、基準信号を分周して所定周波数の分周信号
を出力する。遅延回路36およびENORゲート38
は、フィードバック信号の遷移を検出する。すなわち、
フィードバック信号は、遅延回路36によって所定時間
遅延され、ENORゲート38からは、フィードバック
信号の立ち上がりおよび立ち下がりで、遅延回路36の
遅延時間に相当するパルス幅を有するローレベルのクリ
ア信号が出力される。
【0030】また、フリップフロップ40は、分周回路
34から出力される分周信号の立ち上がりでハイレベル
にセットされ、ENORゲート38から出力されるクリ
ア信号のローレベルによってローレベルにリセットされ
る。フリップフロップ42は、リセット信号RESET
Nのローレベルによってローレベルに初期化された後、
分周信号の立ち下がりでフリップフロップ40の出力信
号を保持し、これを検出信号として出力する。
【0031】上述するように、フリップフロップ40
は、分周信号の立ち上がりでハイレベルにセットされ、
これが分周信号の立ち下がりでフリップフロップ42に
保持されて検出信号として出力される。すなわち、図示
例のデッドロック検出回路24では、分周信号の立ち上
がりから立ち下がりまでの間に、フィードバック信号が
遷移してクリア信号が出力されない場合、PLL回路1
0がデッドロック状態に陥ったものと見なされ、ハイレ
ベルの検出信号が出力される。
【0032】従って、基準信号の分周数は、基準信号お
よびフィードバック信号の発振周波数の関係から、デッ
ドロック検出回路24が誤動作しない最適な分周数を算
出するのが好ましい。なお、分周回路34は必ずしも必
要なものではなく、基準信号およびフィードバック信号
の発振周波数に応じて適宜設けるようにすればよい。ま
た、デッドロック検出回路24は、図示例のものに限定
されず、例えばマイコン等を用いて、基準信号およびフ
ィードバック信号の遷移をモニターして、PLL回路1
0がデッドロック状態に陥ったことを検出するようにし
てもよい。
【0033】本発明のPLL回路10は、基本的に以上
のように構成される。次に、本発明のPLL回路10の
動作について説明する。まず、PLL回路10が、デッ
ドロック状態に陥ることなく、正常なロック状態となる
場合の動作について説明する。
【0034】PLL回路10においては、まず、リセッ
ト信号RESETNが所定時間ローレベルとされ、デッ
ドロック検出回路24のフリップフロップ42の出力信
号である検出信号がローレベルに初期化される。その
後、リセット信号RESETNがハイレベルとされる
と、位相比較器12において、基準信号とフィードバッ
ク信号との間の位相差が検出され、その検出結果である
制御信号UP1,DOWN1が出力される。
【0035】例えば、図示例の位相比較器12において
は、基準信号の位相よりもフィードバック信号の位相の
方が遅い場合、制御信号DOWN1がローレベルに保持
されつつ、制御信号UP1が、両者の位相差に応じた所
定時間ローレベルとされる。これに対して、基準信号の
位相よりもフィードバック信号の位相の方が早い場合、
制御信号UP1がハイレベルに保持されつつ、制御信号
DOWN1が、両者の位相差に応じた所定時間ハイレベ
ルとされる。
【0036】上述するように、デッドロック検出回路2
4から出力される検出信号はローレベルであるから、位
相比較器12から出力される制御信号UP1,DOWN
1は、そのままの状態で各々制御信号制御回路14のO
Rゲート26,28を経て、制御信号UP2,DOWN
2としてチャージポンプ16に入力される。そして、チ
ャージポンプ16からは、基準信号とフィードバック信
号との間の位相差に応じたパルス幅を持つ誤差信号が出
力される。
【0037】例えば、制御信号DOWN2がローレベル
に保持されつつ、制御信号UP2がローレベルとされる
と、PMOS30はオン状態、かつ、NMOS32はオ
フ状態となり、誤差信号は、オン状態のPMOS30を
介して、制御信号UP2のパルス幅に応じた所定の一定
時間チャージアップされ、チャージポンプ16からは、
基準信号とフィードバック信号との間の位相差に応じた
パルス幅を持つハイレベルの誤差信号が出力される。
【0038】これとは逆に、制御信号UP2がハイレベ
ルに保持されつつ、制御信号DOWN2がハイレベルと
されると、PMOS30はオフ状態、かつ、NMOS3
2はオン状態となり、誤差信号は、オン状態のNMOS
32を介して、制御信号DOWN2のパルス幅に応じた
所定の一定時間ディスチャージされ、チャージポンプ1
6からは、基準信号とフィードバック信号との間の位相
差に応じたパルス幅を持つローレベルの誤差信号が出力
される。
【0039】チャージポンプ16から出力される誤差信
号はループフィルタ18に入力され、ループフィルタ1
8によって、そのフィルタ定数に対応するアナログ信号
に変換され、所定の電圧レベルを有するコントロール信
号が出力される。そして、ループフィルタ18から出力
されるコントロール信号は、電圧制御発振器20に入力
され、電圧制御発振器20から出力される出力信号の発
振周波数は、コントロール信号の電圧レベルに応じて変
更される。
【0040】電圧制御発振器20から出力される出力信
号は、ロジック回路22に入力され、ロジック回路22
からは、電圧制御発振器20の出力信号に基づいて動作
する所定周波数のフィードバック信号が出力される。
【0041】デッドロック検出回路24では、分周回路
34によって基準信号が分周され、分周回路34の分周
信号の立ち上がりによって、一旦、フリップフロップ4
0がハイレベルにセットされる。一方、遅延回路36お
よびENORゲート38によってフィードバック信号の
遷移が検出され、遅延回路36の遅延時間に相当するパ
ルス幅を有するローレベルのクリア信号が出力され、フ
リップフロップ40がローレベルにリセットされる。
【0042】その後、フリップフロップ40の出力信号
が分周信号の立ち下がりでフリップフロップ42に保持
されるため、検出信号はローレベルのままである。以後
同様にして、基準信号と発振周波数の変更されたフィー
ドバック信号とを繰り返し比較することにより、基準信
号とフィードバック信号との周波数および位相が同期
(ロック)される。本発明のPLL回路10は、基本的
に、以上のように動作する。
【0043】次に、PLL回路10がデッドロック状態
に陥った場合の動作について、図2に示されるタイミン
グチャートを参照しながら説明する。なお、図1に示す
PLL回路10においては、分周回路34から出力され
る分周信号、フリップフロップ40の出力信号、ENO
Rゲートから出力されるクリア信号およびフリップフロ
ップ42から出力される検出信号を各々信号A,B,
C,Dとし、これらの信号の動作を図2のタイミングチ
ャートに示す。
【0044】上述するように、基準信号とフィードバッ
ク信号との周波数および位相が同期された後、何らかの
理由により、PLL回路10がデッドロック状態に陥っ
た場合、電圧制御発振器20は、コントロール信号の電
圧レベルに係わらず発振が停止され、これに応じてフィ
ードバック信号も発振が停止される。図2のタイミング
チャートに示されるように、本実施例では、フィードバ
ック信号がローレベルで停止するものとする。
【0045】基準信号が発振されたままの状態で、フィ
ードバック信号の発振が停止してローレベルになると、
位相比較器12では、基準信号の位相よりもフィードバ
ック信号の位相の方が遅れていると判断され、制御信号
DOWN1がローレベルに保持されつつ、制御信号UP
1が、両者の位相差に応じた所定時間ローレベルとされ
る。従って、チャージポンプ16からはハイレベルの誤
差信号が出力され、コントロール信号の電圧レベルはさ
らに上昇される。
【0046】デッドロック検出回路24においては、分
周回路34から出力される分周信号の立ち上がりによっ
て、フリップフロップ40がハイレベルにセットされ、
これに対して、遅延回路36およびENORゲート38
によってフィードバック信号の遷移が検出されず、クリ
ア信号が出力されないため、フリップフロップ40の出
力信号であるハイレベルが分周信号の立ち下がりでフリ
ップフロップ42に保持され、検出信号がハイレベルと
なる。
【0047】検出信号がハイレベルになると、制御信号
制御回路14から出力される制御信号UP2,DOWN
2は、制御信号UP1,DOWN1の状態に係わらず、
いずれもハイレベルとされ、チャージポンプ16のPM
OS30がオフ状態、かつ、NMOS32がオン状態と
される。従って、PMOS30によるチャージアップが
停止され、かつ、NMOS32によってディスチャージ
され、チャージポンプ16から出力される誤差信号がロ
ーレベルとされる。
【0048】チャージポンプ16から出力されるローレ
ベルの誤差信号は、ループフィルタ18によってフィル
タ定数に応じたアナログ信号に変換され、コントロール
信号の電圧レベルが低下される。コントロール信号の電
圧レベルが低下すると、電圧制御発振器20からは、こ
れに応じた所定周波数の出力信号が出力され、ロジック
回路22からは、電圧制御発振器20の出力信号に基づ
いて所定周波数のフィードバック信号が出力される。
【0049】フィードバック信号の動作が開始される
と、位相比較器12において、基準信号とフィードバッ
ク信号との間の位相差が検出され、その検出結果である
制御信号UP1,DOWN1が出力される。一方、デッ
ドロック検出回路24では、遅延回路36およびENO
Rゲート38によってフィードバック信号の遷移が検出
され、遅延回路36の遅延時間に相当するパルス幅を有
するローレベルのクリア信号が出力され、フリップフロ
ップ40がローレベルにリセットされる。
【0050】フリップフロップ40の出力信号は、分周
信号の立ち下がりでフリップフロップ42に保持され、
検出信号がローレベルとなる。検出信号がローレベルに
なると、制御信号制御回路14からは、制御信号UP
2,DOWN2として制御信号UP1,DOWN1がそ
のままの状態で出力されるようになり、以後、基準信号
とフィードバック信号とが繰り返し比較され、最終的
に、基準信号と出力信号との周波数および位相が再び同
期される。
【0051】このように、本発明のPLL回路10にお
いては、デッドロック検出回路24によって、PLL回
路10がデッドロック状態に陥ったことが検出され、制
御信号制御回路14によって、コントロール信号の電圧
レベルが低下されるように制御信号UP2,DOWN2
が制御されるため、PLL回路10がデッドロック状態
に陥った場合であっても、自動的にPLL回路10を正
常なロック状態に復帰させることができる。
【0052】以上、本発明のPLL回路について詳細に
説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、本発明
の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更を
してもよいのはもちろんである。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のP
LL回路は、デッドロック状態に陥ったことを検出し、
電圧制御発振器の出力信号の発振周波数を制御するコン
トロール信号の電圧レベルが低下するように、位相比較
器から出力される制御信号を制御するようにしたもので
ある。従って、本発明のPLL回路によれば、デッドロ
ック状態に陥った場合であっても、これを自動的に検出
してコントロール信号の電圧レベルを低下させ、PLL
回路を正常なロック状態に復帰させることができるた
め、安定したPLL回路システムを構築することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のPLL回路の一実施例の概念図であ
る。
【図2】 本発明のPLL回路の動作を表す一実施例の
タイミングチャートである。
【図3】 従来のPLL回路の一例の概念図である。
【符号の説明】
10,44 PLL回路 12 位相比較器 14 制御信号制御回路 16 チャージポンプ 18 ループフィルタ 20 電圧制御発振器 22 ロジック回路 24 デッドロック検出回路 26,28 NORゲート 30 P型MOSトランジスタ 32 N型MOSトランジスタ 34 分周回路 36 遅延回路 38 ENORゲート 40,42 フリップフロップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準信号とフィードバック信号との間の位
    相差を検出して制御信号を出力する位相比較器と、前記
    制御信号に応じて、前記基準信号とフィードバック信号
    との間の位相差に応じたパルス幅を有する誤差信号を出
    力するチャージポンプと、前記誤差信号のパルス幅に応
    じた電圧レベルを有するコントロール信号を出力するル
    ープフィルタと、前記コントロール信号の電圧レベルに
    応じた発振周波数の出力信号を出力する電圧制御発振器
    と、この電圧制御発振器の出力信号に基づいて動作する
    前記フィードバック信号を出力するロジック回路と、デ
    ッドロック状態に陥ったことを検出して検出信号を出力
    するデッドロック検出回路と、前記検出信号に応じて、
    前記コントロール信号の電圧レベルが低下するように前
    記制御信号を制御する制御信号制御回路とを有すること
    を特徴とするPLL回路。
  2. 【請求項2】前記デッドロック検出回路は、前記基準信
    号もしくはこの基準信号を分周した分周信号によってセ
    ットされ、前記フィードバック信号の遷移を検出して出
    力されるクリア信号によってリセットされる信号を前記
    検出信号として出力することを特徴とする請求項1に記
    載のPLL回路。
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