JPH11120671A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JPH11120671A
JPH11120671A JP9279081A JP27908197A JPH11120671A JP H11120671 A JPH11120671 A JP H11120671A JP 9279081 A JP9279081 A JP 9279081A JP 27908197 A JP27908197 A JP 27908197A JP H11120671 A JPH11120671 A JP H11120671A
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JP
Japan
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gap
magnetic
magnetic disk
head
groove
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JP9279081A
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English (en)
Inventor
Masaji Sato
正司 佐藤
Hiroshi Sanpei
博 三瓶
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/32Maintaining desired spacing between record carrier and head, e.g. by fluid-dynamic spacing
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/10Structure or manufacture of housings or shields for heads

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は磁気ヘッドに係り、特に回転する磁
気ディスクとの間に生ずる空気流の変化により磁気ディ
スクをギャップ部に近接させる際、リーディングエッジ
に磁気ディスクが摺接することを課題とする。 【解決手段】 磁気ヘッド11は、ディスク進入方向
(X方向)に延在する溝12を有する。溝12は、スラ
イダ2のヘッド面2b上のうち磁気ディスク6が進入す
るリーディングエッジ7からギャップ部3に至る間の所
定範囲Lを除く範囲でギャップ部3の両側に形成されて
いる。磁気ディスク6はリーディングエッジ7近傍のヘ
ッド面2bから得られた空気浮上力により、リーディン
グエッジ7近傍で十分な進入高Hさが得られる。そのた
め、磁気ヘッド11では、リーディングエッジ7の近傍
での浮上力を増大させて磁気ディスク6がリーディング
エッジ7に接触することを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ヘッドに係り、
特に回転する磁気ディスクとの間に生ずる空気流の変化
により磁気ディスクをギャップ部に近接させた状態で磁
気記録再生を行う磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば可撓性の磁気ディスクを高速回転
させて磁気記録再生を行う磁気ヘッドでは、スライダの
表面と磁気ディスクとの間の相対速度により生じた空気
流の変化によって得られる浮上力により非接触状態を保
ちつつ磁気ディスクがギャップ部に近接するようにして
磁気記録又は再生を効率良く行えるように研究が進めら
れている。
【0003】図21は従来の磁気ヘッドを説明するため
の斜視図である。また、図22は従来の磁気ヘッド平面
図である。図21及び図22に示されるように、従来の
磁気ヘッド1は、スライダ2と、スライダ2の上面のう
ち中央溝2aより右側がヘッド面2bとされている。そ
して、ヘッド面2bは、薄板状のコアを突き合わせてな
るギャップ部3と、ディスクの接線方向に延在されヘッ
ド面2bに形成された空気流を逃がす一対の溝(スロッ
ト)4とを有する。また、スライダ2の上面のうち中央
溝2aより左側が対向する磁気ヘッドのヘッド面に対し
て磁気ディスクを押圧する押圧パッドとして機能する押
圧部5である。
【0004】図23はディスク進入方向からみた側断面
図である。図23に示されるように、磁気ヘッド1は、
可撓性を有する磁気ディスク6の上下方向から対向する
ように配置されている。磁気ディスク6は、回転しなが
ら上下方向に位置する磁気ヘッド1間を通過する際、空
気流の変化により溝4で発生する負圧と押圧部5で発生
する押圧力によりギャップ部3に近接するように変形さ
れる。
【0005】図24は従来の磁気ヘッドを用いた場合の
ディスク半径方向(Y方向)からみた磁気ディスクの進
入状態を説明するための側断面図である。図24に示さ
れるように、ヘッド面2aに設けられた一対の溝4に空
気が流れヘッド面2bに対向する部分の空気浮上力が減
少する。そのため、磁気ディスク5の進入高さが標準で
ある場合でも、磁気ディスク6と磁気ヘッド1の進入側
に設けられたリーディング部のエッジ7との距離が小さ
い。
【0006】図25は従来の磁気ヘッドに対する磁気デ
ィスクの進入高さが標準よりも低い場合の状態を説明す
るための側断面図である。図25に示されるように、磁
気ヘッド1に対する磁気ディスク6の進入高さが標準よ
りも低い場合は、磁気ディスク6がリーディングエッジ
7に接触するおそれがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
磁気ヘッドでは、ヘッド面2bに設けられた一対の溝4
が磁気ディスク6の進入側に設けられたリーディングエ
ッジ7からギャップ部3が設けられたトレーリーディン
グ部のエッジ8までX方向の全幅に形成されているの
で、ヘッド面2bの全体に対向する部分の空気浮上力が
ディスク進入方向(X方向)の全幅において減少する。
【0008】そのため、従来の磁気ヘッドでは、例えば
図25に示されるように、磁気ヘッド1に対する磁気デ
ィスク6の進入高さが標準よりも低い場合に空気流の変
化によりヘッド面2bと磁気ディスク6との間で生ずる
浮上力が小さくなると、磁気ディスク6がリーディング
エッジ7に接触して損傷してしまうおそれがある。そこ
で、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、上記問題
を解消した磁気ヘッドを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
記載の発明は、スライダと、該スライダのヘッド面に形
成されたギャップ部と、前記ヘッド面に形成された空気
流を逃がす溝と有し、所定の回転速度で回転する可撓性
を有する磁気ディスクとの間で生じる空気流の変化によ
り前記磁気ディスクが前記ギャップ部に近接された状態
で磁気記録又は再生を行う磁気ヘッドにおいて、前記溝
は、前記磁気ディスクが進入するリーディング部近傍か
ら前記ギャップ部に至る間の所定範囲を除く前記ギャッ
プ部の両側に形成されたことを特徴とするものである。
【0010】従って、請求項1記載の発明によれば、磁
気ディスクが進入するリーディング部近傍からギャップ
部に至る間の所定範囲を除くギャップ部の両側に溝が形
成されるため、ギャップ部周辺での浮上力を減少させて
磁気ディスクをギャップ部に近接させることができると
共にリーディング部近傍での浮上力を増大させて磁気デ
ィスクがリーディング部の角部に接触することを防止で
きる。
【0011】上記請求項2記載の発明は、スライダと、
該スライダのヘッド面に形成されたギャップ部と、前記
ヘッド面に形成された空気流を逃がす溝と有し、所定の
回転速度で回転する可撓性を有する磁気ディスクとの間
で生じる空気流の変化により前記磁気ディスクが前記ギ
ャップ部に近接された状態で磁気記録又は再生を行う磁
気ヘッドにおいて、前記溝は、前記ギャップ部の周囲を
囲むような形状に形成されたことを特徴とするものであ
る。
【0012】従って、請求項2記載の発明によれば、ギ
ャップ部の周囲を囲むような形状に溝を形成したため、
ギャップ部周辺での浮上力を減少させて磁気ディスクを
ギャップ部に近接させることができると共にリーディン
グ部近傍での浮上力を増大させて磁気ディスクがリーデ
ィング部の角部に接触することを防止できる。上記請求
項3記載の発明は、スライダと、該スライダのヘッド面
に形成されたギャップ部と、前記ヘッド面に形成された
空気流を逃がす溝と有し、所定の回転速度で回転する可
撓性を有する磁気ディスクとの間で生じる空気流の変化
により前記磁気ディスクが前記ギャップ部に近接された
状態で磁気記録又は再生を行う磁気ヘッドにおいて、前
記溝は、前記ギャップ部の周囲に形成されたヘッド面の
幅を狭くするように形成されたことを特徴とするもので
ある。
【0013】従って、請求項3記載の発明によれば、ギ
ャップ部の周囲に形成されたヘッド面の幅を狭くするよ
うに溝を形成したため、ギャップ部周辺での浮上力を減
少させて磁気ディスクをギャップ部に近接させることが
できると共にリーディング部近傍での浮上力を増大させ
て磁気ディスクがリーディング部の角部に接触すること
を防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の実施の
形態について説明する。図1は本発明になる磁気ヘッド
の第1実施例を示す縦断面図である。また、図2は本発
明になる磁気ヘッドの第1実施例を示す平面図である。
尚、図1及び図2において、上記図21及び図22に示
す部分と同一部分には、同一符号を付してその説明を省
略する。
【0015】図1及び図2に示されるように、磁気ヘッ
ド11は、ディスク進入方向(X方向)に延在する溝
(スロット)12を有する。溝12は、スライダ2のヘ
ッド面2b上のうち磁気ディスク6が進入するリーディ
ングエッジ7からギャップ部3に至る間の所定範囲Lを
除く範囲でギャップ部3の両側に形成されている。溝1
2は、エッチング又はイオンミリング等の加工方法によ
り任意の長さに形成することができる。
【0016】すなわち、溝12はトレーリーディングエ
ッジ8からギャップ部3の両側を通過するようにディス
ク進入方向(X方向)に延在形成され、リーディングエ
ッジ7から所定範囲Lの手前まで形成されている。従っ
て、リーディングエッジ7の近傍のヘッド面2bには、
溝12が形成されていない。図3はスライダ2の上面位
置に対する磁気ディスク6のディスク浮上量の変化を示
すグラフである。
【0017】図3に示されるように、上記本発明の磁気
ヘッド11(グラフI)と従来の磁気ヘッド1(グラフ
II)のディスク浮上量を比較すると、ギャップ部3が設
けられたトレーリーディングエッジ8近傍においては、
磁気ヘッド11の場合も従来の磁気ヘッド1と同様のデ
ィスク浮上量となっている。しかしながら、リーディン
グエッジ7の近傍においては、溝4が全幅に形成された
磁気ヘッド1に比べて本発明の磁気ヘッド11のディス
ク浮上量が増大していることが分かる。
【0018】図4は磁気ディスク6の進入高さが標準の
場合の磁気ヘッド11に対する磁気ディスク6の通過位
置を示す側断面図である。図4に示されるように、磁気
ディスク6の進入高さが標準の場合は、磁気ディスク6
はリーディングエッジ7近傍のヘッド面2bから十分な
進入高さH(浮上量)が得られ、リーディングエッジ7
に接触するおそれがない。
【0019】図5は磁気ディスク6の進入高さが標準よ
り低い場合の磁気ヘッド11に対する磁気ディスク6の
通過位置を示す側断面図である。図5に示されるよう
に、磁気ディスク6の進入高さが標準より低い場合は、
磁気ディスク6はリーディングエッジ7近傍のヘッド面
2bから得られた空気浮上力により、リーディングエッ
ジ7近傍で十分な進入高Hさが得られる。
【0020】このように、磁気ヘッド11では、ギャッ
プ部3周辺での浮上力を減少させて磁気ディスク6をギ
ャップ部3に近接させることができると共に、リーディ
ングエッジ7の近傍での浮上力を増大させて磁気ディス
ク6がリーディングエッジ7に接触することを防止でき
る。また、上記磁気ヘッド11において、リーディング
エッジ7にブレンド加工により滑らかな面取りを設ける
ことにより磁気ディスク6の損傷を緩和することができ
る。
【0021】図6は第1実施例の変形例のディスク進入
高さが標準の場合の磁気ヘッドに対する磁気ディスク6
の通過位置を示す側断面図である。図6に示されるよう
に、磁気ヘッド13は、上記のような水平な溝12の代
わりに所定角度傾斜した傾斜溝14が設けられている。
この傾斜溝14は、リーディングエッジ7から所定距離
Lの位置からトレーリーディングエッジ8へ向けて傾斜
している。よって、リーディングエッジ7の近傍には、
傾斜溝14が形成されていない。尚、傾斜溝14は、ダ
イヤモンドブレード等により任意の角度で傾斜するよう
に加工することができる。
【0022】このような傾斜溝14を有する磁気ヘッド
13において、磁気ディスク6の進入高さが標準の場合
は、磁気ディスク6はリーディングエッジ7から十分な
進入高さH(浮上量)が得られ、リーディングエッジ7
に接触するおそれがない。図7は第1実施例の変形例の
磁気ディスク6の進入高さが標準より低い場合の磁気ヘ
ッドに対する磁気ディスク6の通過位置を示す側断面図
である。
【0023】図7に示されるように、磁気ディスク6の
進入高さが標準より低い場合でも、磁気ディスク6はリ
ーディングエッジ7近傍のヘッド面2bから得られた空
気浮上力により、リーディングエッジ7近傍で十分な進
入高Hさが得られる。そのため、磁気ヘッド13では、
ギャップ部3周辺での浮上力を減少させて磁気ディスク
6をギャップ部3に近接させることができると共に、リ
ーディングエッジ7の近傍での浮上力を増大させて磁気
ディスク6がリーディングエッジ7に接触することを防
止できる。
【0024】図8は本発明になる磁気ヘッドの第2実施
例を示す縦断面図である。また、図9は本発明になる磁
気ヘッドの第2実施例を示す平面図である。尚、図8及
び図9において、上記図1及び図2に示す部分と同一部
分には、同一符号を付してその説明を省略する。図8及
び図9に示されるように、磁気ヘッド15は、ギャップ
部3の周囲を囲むような楕円形状に形成された溝16を
有する。よって、リーディングエッジ7の近傍には、溝
16が形成されていない。そのため、ギャップ部3の周
囲に対向する範囲で空気流が楕円形状に形成された溝1
6に逃げることができるので、ギャップ部3近傍のみで
磁気記録再生に最適な低浮上量が得られる。
【0025】尚、溝16の深さが十分に浅い場合(例え
ば0.1〜数μm)、溝16による負圧効果が発生し、
ギャップ部3近傍でのディスク浮上量が低減される。ま
た、溝16の深さが十分に深い場合(例えば数μmから
ディスク厚さ75μmあるいは、それ以上の深さ)、空
気流の可圧縮性により、ギャップ部3近傍でのディスク
浮上量が低減される。
【0026】図10は本発明の第2実施例の磁気ヘッド
に対する磁気ディスク6の通過位置を示す側断面図であ
る。図10に示されるように、磁気ディスク6の進入高
さが標準より低い場合でも、磁気ディスク6はリーディ
ングエッジ7近傍のヘッド面2bから得られた空気浮上
力により、リーディングエッジ7近傍で十分な進入高H
さが得られる。
【0027】そのため、磁気ヘッド12では、ギャップ
部3周辺での浮上力を減少させて磁気ディスク6をギャ
ップ部3に近接させることができると共に、リーディン
グエッジ7の近傍での浮上力を増大させて磁気ディスク
6がリーディングエッジ7に接触することを防止でき
る。図11は第2実施例の変形例1の要部を示す平面図
である。
【0028】図11に示されるように、楕円形状に形成
された溝16には、トレーリーディングエッジ8側に延
在する通路17が連通されている。そのため、ギャップ
部3の周囲に対向する範囲で空気流が楕円形状に形成さ
れた溝16及び通路17を介してスライダ2の端面側に
逃げることができるので、ギャップ部3近傍のみで磁気
記録再生に最適な低浮上量が安定的に得られる。
【0029】図12は第2実施例の変形例2の要部を示
す平面図である。図12に示されるように、楕円形状に
形成された溝16の両側(Y方向)には、Y方向に延在
する通路18,19が連通されている。そのため、ギャ
ップ部3の周囲に対向する範囲で空気流が楕円形状に形
成された溝16及び通路18,19を介してスライダ2
の中央溝2a及びスライダ2の側方に逃げることができ
るので、ギャップ部3近傍のみで磁気記録再生に最適な
低浮上量が安定的に得られる。
【0030】図13は第2実施例の変形例3の要部を示
す平面図である。図13に示されるように、磁気ヘッド
15は、ギャップ部3の周囲を囲むような台形形状に形
成された溝20を有する。そのため、ギャップ部3の周
囲に対向する範囲で空気流が台形形状に形成された溝2
0に逃げることができるので、ギャップ部3近傍のみで
磁気記録再生に最適な低浮上量が得られる。
【0031】尚、台形形状に形成された溝20に上記の
ような通路17あるいは通路18,19を連通させるこ
とによりギャップ部3の周囲における負圧効果をより高
めることができる。図14は第2実施例の変形例4の要
部を示す平面図である。図14に示されるように、磁気
ヘッド15は、ギャップ部3の周囲を囲むような長方形
形状に形成された溝21を有する。そのため、ギャップ
部3の周囲に対向する範囲で空気流が長方形形状に形成
された溝21に逃げることができるので、ギャップ部3
近傍のみで磁気記録再生に最適な低浮上量が得られる。
【0032】尚、長方形形状に形成された溝21に上記
のような通路17あるいは通路18,19を連通させる
ことによりギャップ部3の周囲における負圧効果をより
高めることができる。図15は本発明になる磁気ヘッド
の第3実施例を示す縦断面図である。また、図16は本
発明の第3実施例の磁気ヘッドに対する磁気ディスク6
の通過位置を示す側断面図である。尚、図15及び図1
6において、上記図1及び図2に示す部分と同一部分に
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0033】図15に示されるように、磁気ヘッド25
は、ギャップ部3の周囲に形成されたヘッド面2bの幅
Bを狭くするように溝26を形成したため、ギャップ部
3周辺の空気流を溝26を介してスライダ2の端面側に
逃げることができるので、ギャップ部3近傍のみで磁気
記録再生に最適な低浮上量が安定的に得られる。溝26
は、ギャップ部3両側付近からトレーリーディングエッ
ジ8へ向けて傾斜している。従って、リーディングエッ
ジ7の近傍には、傾斜溝26が形成されていない。尚、
溝26は、ダイヤモンドブレード等により任意の角度で
傾斜するように加工することができる。
【0034】そのため、ギャップ部3近傍での浮上力を
減少させて磁気ディスク6をギャップ部3に近接させる
ことができると共にリーディングエッジ7近傍での浮上
力を増大させてことができる。図16に示されるよう
に、磁気ディスク6の進入高さが標準より低い場合で
も、磁気ディスク6はリーディングエッジ7近傍のヘッ
ド面2bから得られた空気浮上力により、リーディング
エッジ7近傍で十分な進入高Hさが得られる。
【0035】そのため、磁気ヘッド25では、ギャップ
部3周辺での浮上力を減少させて磁気ディスク6をギャ
ップ部3に近接させることができると共に、リーディン
グエッジ7の近傍での浮上力を増大させて磁気ディスク
6がリーディングエッジ7に接触することを防止でき
る。図17は第3実施例の変形例1を説明するための斜
視図である。
【0036】図17に示されるように、溝27は、ギャ
ップ部3両側付近からトレーリーディングエッジ8へ向
けて延在するように形成されている。この溝27は、水
平方向に延在しているため、X方向上深さ寸法Cが一定
である。そして、溝27の深さ寸法Cは、中央溝2aの
深さと略同一とされる。この変形例1の場合も上記溝2
6と同様な負圧効果が得られる。
【0037】例えば溝27の深さ寸法Cが概略0.1〜
数μmとされた場合、ギャップ部3周辺で負圧効果が発
生し、磁気ディスク6の浮上量を低減することができ
る。そのため、ギャップ部3の周辺で空気流が溝26に
逃げることができるので、ギャップ部3近傍のみで磁気
記録再生に最適な低浮上量が得られる。図18は第3実
施例の変形例2を説明するための斜視図である。
【0038】図18に示されるように、溝28は、ギャ
ップ部3両側付近からトレーリーディングエッジ8へ向
けて延在されると共に、Y方向に傾斜されるように形成
されている。この溝28は、水平方向に延在しているた
め、X方向上深さ寸法Cが一定である。そして、溝28
は、Y方向に傾斜しているので、ギャップ部3の周囲に
形成されたヘッド面2bの幅Bがギャップ部3両側付近
からトレーリーディングエッジ8へ向けて傾斜してお
り、トレーリーディングエッジ8での幅Bが最小となる
ように形成されている。
【0039】そのため、ギャップ部3の周辺において、
空気流が溝28に導かれてスライダ2の端面側へ逃げる
ことができるので、ギャップ部3近傍のみで磁気記録再
生に最適な低浮上量が得られる。図19は第3実施例の
変形例3を説明するための斜視図である。また、図20
は本発明の第3実施例の変形例3の磁気ヘッドに対する
磁気ディスク6の通過位置を示す側断面図である。
【0040】図19に示されるように、溝29は、ギャ
ップ部3両側付近からトレーリーディングエッジ8へ向
けて延在されると共に、深さ寸法Cが上記溝28よりも
浅く形成されている。この溝29は、水平方向に延在し
ているため、X方向上深さ寸法C(例えば0.1〜数μ
m)が一定である。このように浅い溝29がギャップ部
3近傍の両側からトレーリーディングエッジ8へ向けて
延在されるため、溝29による負圧効果が発生し、ギャ
ップ部3近傍でのディスク浮上量が低減され、ギャップ
部3近傍のみで磁気記録再生に最適な低浮上量が得られ
る。
【0041】図20に示されるように、磁気ディスク6
の進入高さが標準より低い場合でも、磁気ディスク6は
リーディングエッジ7近傍のヘッド面2bから得られた
空気浮上力により、リーディングエッジ7近傍で十分な
進入高Hさが得られる。そのため、磁気ヘッド25で
は、ギャップ部3周辺での浮上力を減少させて磁気ディ
スク6をギャップ部3に近接させることができると共
に、リーディングエッジ7の近傍での浮上力を増大させ
て磁気ディスク6がリーディングエッジ7に接触するこ
とを防止できる。
【0042】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
磁気ディスクが進入するリーディング部近傍からギャッ
プ部に至る間の所定範囲を除くギャップ部の両側に溝が
形成されるため、ギャップ部周辺での浮上力を減少させ
て磁気ディスクをギャップ部に近接させることができる
と供にリーディング部近傍での浮上力を増大させて磁気
ディスクがリーディング部に接触することを防止でき
る。
【0043】また、請求項2の発明によれば、ギャップ
部の周囲を囲むような形状に溝を形成したため、ギャッ
プ部周辺での浮上力を減少させて磁気ディスクをギャッ
プ部に近接させることができると供にリーディング部近
傍での浮上力を増大させて磁気ディスクがリーディング
部に接触することを防止できる。また、請求項3の発明
によれば、ギャップ部の近傍を囲むような形状に溝を形
成したため、ギャップ部周辺での浮上力を減少させて磁
気ディスクをギャップ部に近接させることができると供
にリーディング部近傍での浮上力を増大させて磁気ディ
スクがリーディング部に接触することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる磁気ヘッドの第1実施例を示す縦
断面図である。
【図2】本発明になる磁気ヘッドの第1実施例を示す平
面図である。
【図3】スライダの上面位置に対する磁気ディスクのデ
ィスク浮上量の変化を示すグラフである。
【図4】磁気ディスクの進入高さが標準の場合の磁気ヘ
ッドに対する磁気ディスクの通過位置を示す側断面図で
ある。
【図5】磁気ディスクの進入高さが標準より低い場合の
磁気ヘッドに対する磁気ディスクの通過位置を示す側断
面図である。
【図6】第1実施例の変形例のディスク進入高さが標準
の場合の磁気ヘッドに対する磁気ディスクの通過位置を
示す側断面図である。
【図7】第1実施例の変形例の磁気ディスクの進入高さ
が標準より低い場合の磁気ヘッドに対する磁気ディスク
の通過位置を示す側断面図である。
【図8】本発明になる磁気ヘッドの第2実施例を示す縦
断面図である
【図9】本発明になる磁気ヘッドの第2実施例を示す平
面図である。
【図10】本発明の第2実施例の磁気ヘッドに対する磁
気ディスクの通過位置を示す側断面図である。
【図11】第2実施例の変形例1の要部を示す平面図で
ある。
【図12】第2実施例の変形例2の要部を示す平面図で
ある。
【図13】第2実施例の変形例3の要部を示す平面図で
ある。
【図14】第2実施例の変形例4の要部を示す平面図で
ある。
【図15】本発明になる磁気ヘッドの第3実施例を示す
縦断面図である。
【図16】本発明の第3実施例の磁気ヘッドに対する磁
気ディスクの通過位置を示す側断面図である。
【図17】第3実施例の変形例1を説明するための斜視
図である。
【図18】第3実施例の変形例2を説明するための斜視
図である。
【図19】第3実施例の変形例3を説明するための斜視
図である。
【図20】本発明の第3実施例の変形例3の磁気ヘッド
に対する磁気ディスク6の通過位置を示す側断面図であ
る。
【図21】従来の磁気ヘッドを説明するための斜視図で
ある。
【図22】従来の磁気ヘッド平面図である。
【図23】ディスク進入方向からみた側断面図である。
【図24】従来の磁気ヘッドを用いた場合のディスク半
径方向(Y方向)からみた磁気ディスクの進入状態を説
明するための側断面図である。
【図25】従来の磁気ヘッドに対する磁気ディスクの進
入高さが標準よりも低い場合の状態を説明するための側
断面図である。
【符号の説明】
2 スライダ 2a 中央溝 2b ヘッド面 3 ギャップ部 12,16,20,21,26,27,28,29 溝 5 押圧部 6 磁気ディスク 7 リーディングエッジ 8 トレーリーディングエッジ 11,13,15,25 磁気ヘッド 14 傾斜溝 17〜19 通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライダと、該スライダのヘッド面に形
    成されたギャップ部と、前記ヘッド面に形成された空気
    流を逃がす溝と有し、所定の回転速度で回転する可撓性
    を有する磁気ディスクとの間で生じる空気流の変化によ
    り前記磁気ディスクが前記ギャップ部に近接された状態
    で磁気記録又は再生を行う磁気ヘッドにおいて、 前記溝は、前記磁気ディスクが進入するリーディング部
    近傍から前記ギャップ部に至る間の所定範囲を除く前記
    ギャップ部の両側に形成されたことを特徴とする磁気ヘ
    ッド。
  2. 【請求項2】 スライダと、該スライダのヘッド面に形
    成されたギャップ部と、前記ヘッド面に形成された空気
    流を逃がす溝と有し、所定の回転速度で回転する可撓性
    を有する磁気ディスクとの間で生じる空気流の変化によ
    り前記磁気ディスクが前記ギャップ部に近接された状態
    で磁気記録又は再生を行う磁気ヘッドにおいて、 前記溝は、前記ギャップ部の周囲を囲むような形状に形
    成されたことを特徴とする磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 スライダと、該スライダのヘッド面に形
    成されたギャップ部と、前記ヘッド面に形成された空気
    流を逃がす溝と有し、所定の回転速度で回転する可撓性
    を有する磁気ディスクとの間で生じる空気流の変化によ
    り前記磁気ディスクが前記ギャップ部に近接された状態
    で磁気記録又は再生を行う磁気ヘッドにおいて、 前記溝は、前記ギャップ部の周囲に形成されたヘッド面
    の幅を狭くするように形成されたことを特徴とする磁気
    ヘッド。
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