JPH11120546A - 磁気ディスク用ガラス基板及びその製造方法、並びに磁気ディスク及びその製造方法 - Google Patents
磁気ディスク用ガラス基板及びその製造方法、並びに磁気ディスク及びその製造方法Info
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- JPH11120546A JPH11120546A JP27832897A JP27832897A JPH11120546A JP H11120546 A JPH11120546 A JP H11120546A JP 27832897 A JP27832897 A JP 27832897A JP 27832897 A JP27832897 A JP 27832897A JP H11120546 A JPH11120546 A JP H11120546A
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- magnetic disk
- magnetic
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 繰り返しCSS動作を行っても確実にヘッド
クラッシュを防止することができる磁気ディスク用ガラ
ス基板および磁気ディスクを得る。 【解決手段】 未強化のガラス基板1に対してパルスレ
ーザー光を照射して突起Bを形成した後、化学強化溶液
中に、ガラス基板を浸潰して化学強化を施す。このよう
に、レーザー光の照射による突起形成を化学強化工程の
前にすることによって、突起B部分を含むガラス基板1
の表面全面にわたって圧縮応力層Sが形成されるので、
CSS動作を繰り返し行っても突起にダメージは起こら
ない。次いで、上記化学強化後のガラス基板1面に、ス
パッタリング装置を用いて、下地層2、磁性層3、保護
層4を順次成膜した後、保護層4表面に潤滑層5を形成
して磁気ディスクを作製する。
クラッシュを防止することができる磁気ディスク用ガラ
ス基板および磁気ディスクを得る。 【解決手段】 未強化のガラス基板1に対してパルスレ
ーザー光を照射して突起Bを形成した後、化学強化溶液
中に、ガラス基板を浸潰して化学強化を施す。このよう
に、レーザー光の照射による突起形成を化学強化工程の
前にすることによって、突起B部分を含むガラス基板1
の表面全面にわたって圧縮応力層Sが形成されるので、
CSS動作を繰り返し行っても突起にダメージは起こら
ない。次いで、上記化学強化後のガラス基板1面に、ス
パッタリング装置を用いて、下地層2、磁性層3、保護
層4を順次成膜した後、保護層4表面に潤滑層5を形成
して磁気ディスクを作製する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス基板にレー
ザー光の照射による突起を有する磁気ディスク用ガラス
基板及びその製造方法、並びに磁気ディスク及びその製
造方法に関するものである。
ザー光の照射による突起を有する磁気ディスク用ガラス
基板及びその製造方法、並びに磁気ディスク及びその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置においては、磁気ディ
スクが静止しているときに磁気ヘッドがディスク表面に
接触し、ディスクの起動及び停止時には磁気ヘッドがデ
ィスク表面を接触しながら摺動するCSS(コンタクト
・スタート・ストップ)方式と呼ばれる機構が多く使用
されている。
スクが静止しているときに磁気ヘッドがディスク表面に
接触し、ディスクの起動及び停止時には磁気ヘッドがデ
ィスク表面を接触しながら摺動するCSS(コンタクト
・スタート・ストップ)方式と呼ばれる機構が多く使用
されている。
【0003】このCSS方式においては、ディスクの起
動および停止時に生ずるスティクション(吸着)の防止
や、摩擦力の軽減のために、「テクスチャー」と呼ばれ
る微細に荒れた適度な表面凹凸が、ディスク面に形成さ
れている。このテクスチャーは、ディスクの主表面の全
面あるいは一部分に形成される。テクスチャーが一部分
(CSSゾーン)にのみ形成されている場合、磁気ヘッ
ドはCSS動作時の適切な時期に、テクスチャーが形成
されたCSSゾーンまで移動する。また、ディスクが回
転中に電源が切れたような場合にも、磁気ヘッドがCS
Sゾーンに移動するようになっている。
動および停止時に生ずるスティクション(吸着)の防止
や、摩擦力の軽減のために、「テクスチャー」と呼ばれ
る微細に荒れた適度な表面凹凸が、ディスク面に形成さ
れている。このテクスチャーは、ディスクの主表面の全
面あるいは一部分に形成される。テクスチャーが一部分
(CSSゾーン)にのみ形成されている場合、磁気ヘッ
ドはCSS動作時の適切な時期に、テクスチャーが形成
されたCSSゾーンまで移動する。また、ディスクが回
転中に電源が切れたような場合にも、磁気ヘッドがCS
Sゾーンに移動するようになっている。
【0004】特に、一部分にのみテクスチャーが形成さ
れている場合には、残りの部分は鏡面状の平滑さを保つ
ことができるため、磁気ヘッドの低浮上化が可能とな
る。このため、磁気ディスク装置の高記録密度化に適し
ている。
れている場合には、残りの部分は鏡面状の平滑さを保つ
ことができるため、磁気ヘッドの低浮上化が可能とな
る。このため、磁気ディスク装置の高記録密度化に適し
ている。
【0005】ところで、このディスク基板には、Al‐
Mg合金基板にNi‐Pめっきを施した、いわゆるアル
ミ基板が用いられてきた。しかし、近年の高記録密度、
低浮上走行化の要請に答えるには、アルミ基板には限界
があり、より平滑性、合成、耐衝撃性、耐熱性等に優れ
たガラス基板が注目されている。
Mg合金基板にNi‐Pめっきを施した、いわゆるアル
ミ基板が用いられてきた。しかし、近年の高記録密度、
低浮上走行化の要請に答えるには、アルミ基板には限界
があり、より平滑性、合成、耐衝撃性、耐熱性等に優れ
たガラス基板が注目されている。
【0006】このガラス基板では、その表面を平滑面に
することができる故に、テクスチャー形成技術がより重
要となる。そして、最近、突起形状の制御性、生産時の
安定性、コスト面を考え、ガラス基板にテクスチャーを
形成する方法として、レーザー光照射による方法が提案
されている。
することができる故に、テクスチャー形成技術がより重
要となる。そして、最近、突起形状の制御性、生産時の
安定性、コスト面を考え、ガラス基板にテクスチャーを
形成する方法として、レーザー光照射による方法が提案
されている。
【0007】特開平7―182655号公報では、特に
ガラス等の脆性材料にテクスチャーを形成する方法が記
載されており、ガラス等の熱衝撃限界を有する脆性材料
に対して、放射エネルギーのフルエンスを熱衝撃限界以
下の適当な値に制御することにより、テクスチャー加工
が可能であることを開示している。また、圧縮応力表面
を持つガラス(化学強化ガラス)では、このような隆起
のほぼ全体が公称表面より上に突出し、データ記憶ディ
スクのスティクションを減少する上で有用であることが
開示されている。
ガラス等の脆性材料にテクスチャーを形成する方法が記
載されており、ガラス等の熱衝撃限界を有する脆性材料
に対して、放射エネルギーのフルエンスを熱衝撃限界以
下の適当な値に制御することにより、テクスチャー加工
が可能であることを開示している。また、圧縮応力表面
を持つガラス(化学強化ガラス)では、このような隆起
のほぼ全体が公称表面より上に突出し、データ記憶ディ
スクのスティクションを減少する上で有用であることが
開示されている。
【0008】前記特開平7―182655号のレーザー
光を用いたテクスチャー加工法によれば、低コストかつ
制御性良くガラス基板にテクスチャーを形成することが
できるとされている。また、CSSゾーンのみにテクス
チャーを形成することも容易であることも開示されてい
る。
光を用いたテクスチャー加工法によれば、低コストかつ
制御性良くガラス基板にテクスチャーを形成することが
できるとされている。また、CSSゾーンのみにテクス
チャーを形成することも容易であることも開示されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平7―1
82655号に開示されたテクスチャー加工方法では、
化学強化したガラス基板に対してレーザー光を照射して
突起を形成しているので、突起が形成された領域は圧縮
応力が緩和(開放)された状態となってしまう。ここ
で、圧縮応力が緩和(開放)されるメカニズムについて
説明すると、例えば、化学強化法の一つとして知られて
いる低温型イオン交換法は、ガラス転移温度Tg以下の
温度域で、ガラス中のアルカリイオンを、それよりもイ
オン半径の大きいアルカリイオンと交換し、イオン交換
部の容積増加によってガラス表面に強い圧縮応力を発生
させてガラス表面を強化する方法である。そのイオン交
換はガラス表面から起こり、次第に内部に向かうのであ
るが、イオン交換後、再度加熱(この場合、レーザー光
の照射による加熱)を行うと、一度交換された大きなイ
オンは、ガラス内部へと更に移動し、表層部の大きなイ
オンの密度が小さくなり、したがって圧縮応力が緩和
(開放)された状態となる。
82655号に開示されたテクスチャー加工方法では、
化学強化したガラス基板に対してレーザー光を照射して
突起を形成しているので、突起が形成された領域は圧縮
応力が緩和(開放)された状態となってしまう。ここ
で、圧縮応力が緩和(開放)されるメカニズムについて
説明すると、例えば、化学強化法の一つとして知られて
いる低温型イオン交換法は、ガラス転移温度Tg以下の
温度域で、ガラス中のアルカリイオンを、それよりもイ
オン半径の大きいアルカリイオンと交換し、イオン交換
部の容積増加によってガラス表面に強い圧縮応力を発生
させてガラス表面を強化する方法である。そのイオン交
換はガラス表面から起こり、次第に内部に向かうのであ
るが、イオン交換後、再度加熱(この場合、レーザー光
の照射による加熱)を行うと、一度交換された大きなイ
オンは、ガラス内部へと更に移動し、表層部の大きなイ
オンの密度が小さくなり、したがって圧縮応力が緩和
(開放)された状態となる。
【0010】このため、CSS動作を繰り返していくう
ちに、磁気ヘッドから突起への衝撃が繰り返されること
によって突起がダメージ(亀裂、破壊等)を受け、ヘッ
ドクラッシュしてしまうことがあった。
ちに、磁気ヘッドから突起への衝撃が繰り返されること
によって突起がダメージ(亀裂、破壊等)を受け、ヘッ
ドクラッシュしてしまうことがあった。
【0011】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、繰り返しCSS動作を行っても確実にヘッドク
ラッシュを防止することができる磁気ディスク用ガラス
基板及びその製造方法、並びに磁気ディスク及びその製
造方法を提供することを目的とする。
であり、繰り返しCSS動作を行っても確実にヘッドク
ラッシュを防止することができる磁気ディスク用ガラス
基板及びその製造方法、並びに磁気ディスク及びその製
造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の磁気ディスク用ガラス基板は、ガラス基板
表面の所定の領域に、レーザー光の照射によって形成さ
れた突起を有する磁気ディスク用ガラス基板であって、
前記ガラス基板の表面に、圧縮応力が緩和(開放)され
た領域が実質的に存在しないものである。
に、本発明の磁気ディスク用ガラス基板は、ガラス基板
表面の所定の領域に、レーザー光の照射によって形成さ
れた突起を有する磁気ディスク用ガラス基板であって、
前記ガラス基板の表面に、圧縮応力が緩和(開放)され
た領域が実質的に存在しないものである。
【0013】ここで、圧縮応力が緩和(開放)された領
域が実質的に存在しないとは、ガラス基板の表面全面に
圧縮応力層が形成されているものは勿論含まれるが、上
述したメカニズムによって、少なくともレーザー光の照
射によって形成された突起部分において圧縮応力が緩和
(開放)されておらず、磁気ヘッドとは磁性層等を介し
て直接的に当接せずCSS動作時にヘッドから殆ど衝撃
を受けない極小領域の部分(例えば、突起と突起との間
のガラス基板表面部分)の圧縮応力が緩和(開放)され
ている状態も含むものである。圧縮応力を付与するに
は、レーザー照射後に、化学強化等によってガラス表面
を強化する方法などがある。
域が実質的に存在しないとは、ガラス基板の表面全面に
圧縮応力層が形成されているものは勿論含まれるが、上
述したメカニズムによって、少なくともレーザー光の照
射によって形成された突起部分において圧縮応力が緩和
(開放)されておらず、磁気ヘッドとは磁性層等を介し
て直接的に当接せずCSS動作時にヘッドから殆ど衝撃
を受けない極小領域の部分(例えば、突起と突起との間
のガラス基板表面部分)の圧縮応力が緩和(開放)され
ている状態も含むものである。圧縮応力を付与するに
は、レーザー照射後に、化学強化等によってガラス表面
を強化する方法などがある。
【0014】なお、ガラス基板表面に圧縮応力が残留し
ているか否かは、偏光顕微鏡を用いて確認することがで
きる。即ち、低温型イオン交換法等によって化学強化さ
れたガラス基板表面の圧縮応力は、該表面に対して水平
に入る。一方、ガラス基板表面の圧縮応力が大きくなる
に従い、屈折率も大きくなる。従って、表面に対し水平
方向と垂直方向とでは、屈折率の差が生じ、光学的に異
方性となり複屈折を生じる。
ているか否かは、偏光顕微鏡を用いて確認することがで
きる。即ち、低温型イオン交換法等によって化学強化さ
れたガラス基板表面の圧縮応力は、該表面に対して水平
に入る。一方、ガラス基板表面の圧縮応力が大きくなる
に従い、屈折率も大きくなる。従って、表面に対し水平
方向と垂直方向とでは、屈折率の差が生じ、光学的に異
方性となり複屈折を生じる。
【0015】このような性質を利用し、偏光顕微鏡を用
いて圧縮応力に対して垂直に偏光を通し、その時のリタ
ーデイションをコンペンセーターで測定し、次式から応
力値を算出する。 σ=(リターデイション)/(0.981×B×d) σ:応力値、B:光弾性定数、d:光の通過距離 そして、レーザー光照射前後のガラス基板の応力値σを
比較することによって、圧縮応力の残留を確認すること
ができる。
いて圧縮応力に対して垂直に偏光を通し、その時のリタ
ーデイションをコンペンセーターで測定し、次式から応
力値を算出する。 σ=(リターデイション)/(0.981×B×d) σ:応力値、B:光弾性定数、d:光の通過距離 そして、レーザー光照射前後のガラス基板の応力値σを
比較することによって、圧縮応力の残留を確認すること
ができる。
【0016】ここで、本発明で規定する圧縮応力の緩和
(開放)状態は、化学強化されたガラス基板において、
レーザー光照射後で、未照射の応力値と比較して50%
以上低下する状態をいう。好ましくは上記低下率を20
%以下、より好ましくは10%以下に抑えることが信頼
性の点から望ましい。
(開放)状態は、化学強化されたガラス基板において、
レーザー光照射後で、未照射の応力値と比較して50%
以上低下する状態をいう。好ましくは上記低下率を20
%以下、より好ましくは10%以下に抑えることが信頼
性の点から望ましい。
【0017】このように、ガラス基板の表面に圧縮応力
が緩和(開放)された領域が実質的に存在しないと、C
SS動作中に磁気ヘッドから突起に衝撃が繰り返し与え
られても、突起はダメージ(亀裂、破壊等)を受けない
ので、ヘッドクラッシュを起こすことがない。
が緩和(開放)された領域が実質的に存在しないと、C
SS動作中に磁気ヘッドから突起に衝撃が繰り返し与え
られても、突起はダメージ(亀裂、破壊等)を受けない
ので、ヘッドクラッシュを起こすことがない。
【0018】上記磁気ディスク用ガラス基板において、
前記突起をCSSゾーンにのみ形成すると、磁気ディス
クのデータゾーンを、非常に平滑な表面状態に保てるの
で、磁気ヘッドの低浮上化が可能となり、高密度の記録
再生が可能となる。尚、データゾーンにおける表面粗さ
は、Rmaxで15nm以下、Raで1nm以下が好まし
い。より好ましくは、Rmaxで10nm以下、Raで
0.5nm以下、更に好ましくは、Rmaxで0.5nm
以下、Raで0.3nm以下が望ましい。
前記突起をCSSゾーンにのみ形成すると、磁気ディス
クのデータゾーンを、非常に平滑な表面状態に保てるの
で、磁気ヘッドの低浮上化が可能となり、高密度の記録
再生が可能となる。尚、データゾーンにおける表面粗さ
は、Rmaxで15nm以下、Raで1nm以下が好まし
い。より好ましくは、Rmaxで10nm以下、Raで
0.5nm以下、更に好ましくは、Rmaxで0.5nm
以下、Raで0.3nm以下が望ましい。
【0019】また、前記ガラス基板の材質としては、S
iO2:62〜75重量%、Al2O3:5〜15重量
%、Li2O:4〜10重量%、Na2O:4〜12重量
%、ZrO2:5.5〜15重量%を主成分として含有
するとともに、Na2O/ZrO2の重量比が0.5〜
2.0、Al2O3/ZrO2の重量比が0.4〜2.5
であるアルミノシリケートガラス、又は、TiO2:5
〜30モル%、Al2O3:0〜15モル%、SiO2:
35〜60モル%、CaO:1〜45モル%、MgO+
CaO:10〜45モル%、Li2O+Na2O:3〜3
0モル%を含有しているアルミノシリケートガラスが好
適である。
iO2:62〜75重量%、Al2O3:5〜15重量
%、Li2O:4〜10重量%、Na2O:4〜12重量
%、ZrO2:5.5〜15重量%を主成分として含有
するとともに、Na2O/ZrO2の重量比が0.5〜
2.0、Al2O3/ZrO2の重量比が0.4〜2.5
であるアルミノシリケートガラス、又は、TiO2:5
〜30モル%、Al2O3:0〜15モル%、SiO2:
35〜60モル%、CaO:1〜45モル%、MgO+
CaO:10〜45モル%、Li2O+Na2O:3〜3
0モル%を含有しているアルミノシリケートガラスが好
適である。
【0020】また、本発明の磁気ディスク用ガラス基板
の製造方法は、ガラス基板の所定の領域にレーザー光を
照射して突起を形成する工程と、突起を形成した前記ガ
ラス基板を化学強化する工程とを有するものである。
の製造方法は、ガラス基板の所定の領域にレーザー光を
照射して突起を形成する工程と、突起を形成した前記ガ
ラス基板を化学強化する工程とを有するものである。
【0021】突起形成工程では、ガラス基板にパルス状
のレーザー光を照射する。レーザー光はガラス基板表面
で吸収され、レーザー光のエネルギーは熱に変換され
る。この熱による温度上昇によって、ガラスが軟化・融
解すると共に体積膨張を起こす。この体積膨張により、
レーザー照射部のガラスがガラス基板表面から隆起し突
出する。レーザー照射後、熱が周囲に拡散して急冷され
ると、ガラス基板のガラスはほぼ膨張した体積を保った
ままで固化し、突起が形成される。突起は、ガラス基板
面のCSSゾーンなどに適宜間隔で多数形成する。
のレーザー光を照射する。レーザー光はガラス基板表面
で吸収され、レーザー光のエネルギーは熱に変換され
る。この熱による温度上昇によって、ガラスが軟化・融
解すると共に体積膨張を起こす。この体積膨張により、
レーザー照射部のガラスがガラス基板表面から隆起し突
出する。レーザー照射後、熱が周囲に拡散して急冷され
ると、ガラス基板のガラスはほぼ膨張した体積を保った
ままで固化し、突起が形成される。突起は、ガラス基板
面のCSSゾーンなどに適宜間隔で多数形成する。
【0022】次いで、化学強化工程で、ガラス基板表面
には圧縮応力層などが形成され強化される。このよう
に、レーザー照射によって突起を形成した後に、ガラス
基板表面を化学強化しているので、CSS動作中に磁気
ヘッドから繰り返し衝撃を受けても、突起が破壊される
ことがなくなる。
には圧縮応力層などが形成され強化される。このよう
に、レーザー照射によって突起を形成した後に、ガラス
基板表面を化学強化しているので、CSS動作中に磁気
ヘッドから繰り返し衝撃を受けても、突起が破壊される
ことがなくなる。
【0023】なお、レーザー光が照射されるガラス基板
としては、化学強化等によって表面が強化されたガラス
基板であっても、強化されていないガラス基板であって
もよい。化学強化されたガラス基板に対してレーザー光
を照射して突起を形成すると、突起が形成された領域で
は圧縮応力が緩和される(開放された状態となる)が、
レーザー照射後に化学強化を行っているので、突起部分
には圧縮応力などが付与され強化される。
としては、化学強化等によって表面が強化されたガラス
基板であっても、強化されていないガラス基板であって
もよい。化学強化されたガラス基板に対してレーザー光
を照射して突起を形成すると、突起が形成された領域で
は圧縮応力が緩和される(開放された状態となる)が、
レーザー照射後に化学強化を行っているので、突起部分
には圧縮応力などが付与され強化される。
【0024】ガラス基板の化学強化は、所定枚数のロッ
ト毎に行うが、化学強化処理によって得られるガラス基
板の表面状態はロット毎に異なる。このため、一定のレ
ーザー光を照射しても、基板表面のレーザー吸収量など
の相違によって、形成される突起の高さなどはロット毎
にバラツキがある。しかしながら、化学強化などを施し
ていない未強化ガラス基板に対してレーザー光を照射し
て突起を形成した後、この突起が形成されたガラス基板
を化学強化するようにすれば、突起の高さなどがロット
間でバラツキが少なく、精度の良い突起を形成でき、C
SS特性が良好で、信頼性の高い磁気ディスク用ガラス
基板が得られる。
ト毎に行うが、化学強化処理によって得られるガラス基
板の表面状態はロット毎に異なる。このため、一定のレ
ーザー光を照射しても、基板表面のレーザー吸収量など
の相違によって、形成される突起の高さなどはロット毎
にバラツキがある。しかしながら、化学強化などを施し
ていない未強化ガラス基板に対してレーザー光を照射し
て突起を形成した後、この突起が形成されたガラス基板
を化学強化するようにすれば、突起の高さなどがロット
間でバラツキが少なく、精度の良い突起を形成でき、C
SS特性が良好で、信頼性の高い磁気ディスク用ガラス
基板が得られる。
【0025】化学強化方法としては、従来より公知の化
学強化法であれば何れの方法でもよい。ガラス基板の化
学強化は、例えば、加熱した化学強化溶液にガラス基板
を浸漬し、ガラス基板表層のイオンを化学強化溶液中の
イオンでイオン交換して行う。ここで、イオン交換法と
しては、低温型イオン交換法、高温型イオン交換法、表
面結晶化法、ガラス表面の脱アルカリ法などが知られて
いるが、ガラス転移点の観点からガラス転移温度を超え
ない領域でイオン交換を行う低温型イオン交換法を用い
ることが好ましい。
学強化法であれば何れの方法でもよい。ガラス基板の化
学強化は、例えば、加熱した化学強化溶液にガラス基板
を浸漬し、ガラス基板表層のイオンを化学強化溶液中の
イオンでイオン交換して行う。ここで、イオン交換法と
しては、低温型イオン交換法、高温型イオン交換法、表
面結晶化法、ガラス表面の脱アルカリ法などが知られて
いるが、ガラス転移点の観点からガラス転移温度を超え
ない領域でイオン交換を行う低温型イオン交換法を用い
ることが好ましい。
【0026】低温型イオン交換法は、ガラス転移温度T
g以下の温度域で、ガラス中のアルカリイオンを、それ
よりもイオン半径の大きいアルカリイオンと交換し、イ
オン交換部の容積増加によってガラス表層に強い圧縮応
力を発生させてガラス表面を強化する方法である。
g以下の温度域で、ガラス中のアルカリイオンを、それ
よりもイオン半径の大きいアルカリイオンと交換し、イ
オン交換部の容積増加によってガラス表層に強い圧縮応
力を発生させてガラス表面を強化する方法である。
【0027】尚、ガラス基板としては、化学強化可能な
ガラス基板であれば特に制限されない。具体的なガラス
基板の材質としては、例えば、アルミノシリケートガラ
ス、ソーダライムガラス、ソーダアルミノケイ酸ガラ
ス、アルミノボロシリケートガラス、ボロシリケートガ
ラス、石英ガラス、チェーンシリケートガラス、又は、
結晶化ガラス等のガラスセラミックなどが挙げられる。
尚、アルミシリケートガラスは、耐衝撃性や、耐振動性
に優れるため特に好ましい。
ガラス基板であれば特に制限されない。具体的なガラス
基板の材質としては、例えば、アルミノシリケートガラ
ス、ソーダライムガラス、ソーダアルミノケイ酸ガラ
ス、アルミノボロシリケートガラス、ボロシリケートガ
ラス、石英ガラス、チェーンシリケートガラス、又は、
結晶化ガラス等のガラスセラミックなどが挙げられる。
尚、アルミシリケートガラスは、耐衝撃性や、耐振動性
に優れるため特に好ましい。
【0028】上記磁気ディスク用ガラス基板の製造方法
において、前記化学強化する工程で、前記ガラス基板を
浸漬する化学強化処理液の温度と浸漬時間とを制御し
て、前記突起を磁気ヘッドとの吸着を防止する所定高さ
まで増長させるのがよい。
において、前記化学強化する工程で、前記ガラス基板を
浸漬する化学強化処理液の温度と浸漬時間とを制御し
て、前記突起を磁気ヘッドとの吸着を防止する所定高さ
まで増長させるのがよい。
【0029】化学強化処理を行うと、レーザー光の照射
で形成された突起が更に増長ないし増大する。これは、
化学強化処理による圧縮応力が突起部分に加わるためと
考えられる。突起は、レーザー照射と化学強化処理との
二段階で形成されるので、化学強化処理による増加分を
見込んで、突起を形成する際のレーザー光のエネルギー
を低く抑えておく。このように二段階で突起を形成する
ことによって、比較的にロット間による突起のバラツキ
のない信頼性の高い磁気ディスク用ガラス基板が得られ
る。
で形成された突起が更に増長ないし増大する。これは、
化学強化処理による圧縮応力が突起部分に加わるためと
考えられる。突起は、レーザー照射と化学強化処理との
二段階で形成されるので、化学強化処理による増加分を
見込んで、突起を形成する際のレーザー光のエネルギー
を低く抑えておく。このように二段階で突起を形成する
ことによって、比較的にロット間による突起のバラツキ
のない信頼性の高い磁気ディスク用ガラス基板が得られ
る。
【0030】化学強化溶液としては、硝酸カリウム(K
NO3)、硝酸ナトリウム(NaNO3)、炭酸カリウム
(K2CO3)などの溶融塩や、これらの塩を混合したも
の(KNO3+NaNO3、KNO3+K2CO3など)の
溶融塩、或いは、これらの塩にCu,Ag,Rb,Cs
などのイオンの塩を混合したものの溶融塩等が挙げられ
る。尚、化学強化溶液は、溶融塩でなく上記塩の溶液で
あってもよい。
NO3)、硝酸ナトリウム(NaNO3)、炭酸カリウム
(K2CO3)などの溶融塩や、これらの塩を混合したも
の(KNO3+NaNO3、KNO3+K2CO3など)の
溶融塩、或いは、これらの塩にCu,Ag,Rb,Cs
などのイオンの塩を混合したものの溶融塩等が挙げられ
る。尚、化学強化溶液は、溶融塩でなく上記塩の溶液で
あってもよい。
【0031】化学強化溶液の加熱温度は、イオン交換等
の観点から、280〜600℃、特に300〜400℃
であることが好ましい。また、浸漬時間は、数時間〜数
十時間とすることが好ましい。化学強化工程ではガラス
基板に所望な圧縮応力、引張応力、圧縮応力層の深さを
得るために、上記の化学強化溶液の種類、加熱温度、浸
漬時間を適宜調整して行われる。
の観点から、280〜600℃、特に300〜400℃
であることが好ましい。また、浸漬時間は、数時間〜数
十時間とすることが好ましい。化学強化工程ではガラス
基板に所望な圧縮応力、引張応力、圧縮応力層の深さを
得るために、上記の化学強化溶液の種類、加熱温度、浸
漬時間を適宜調整して行われる。
【0032】また、突起の高さはRmaxで20〜300
Åが好ましい。突起の高さが20Å未満の場合、磁気デ
ィスクと磁気ヘッドの吸着が起き、また、突起高さが3
00Åを超えた場合、磁気ヘッドの低浮上化が実現でき
ないので好ましくない。尚、特に前記突起がCSSゾー
ンにのみ形成されている場合は、データゾーンの表面粗
さとCSSゾーンの表面粗さに格差があるため、データ
ゾーンからCSSゾーンへのシーク動作時にヘッドクラ
ッシュが起き易くなるので、突起の高さは低く抑えるの
がよい。
Åが好ましい。突起の高さが20Å未満の場合、磁気デ
ィスクと磁気ヘッドの吸着が起き、また、突起高さが3
00Åを超えた場合、磁気ヘッドの低浮上化が実現でき
ないので好ましくない。尚、特に前記突起がCSSゾー
ンにのみ形成されている場合は、データゾーンの表面粗
さとCSSゾーンの表面粗さに格差があるため、データ
ゾーンからCSSゾーンへのシーク動作時にヘッドクラ
ッシュが起き易くなるので、突起の高さは低く抑えるの
がよい。
【0033】また、前記突起をCSSゾーンにのみ形成
すると、磁気ディスクのデータゾーンを非常に平滑な表
面状態に保て、磁気ヘッドの低浮上化が可能となるの
で、高密度の記録再生が実現できる。
すると、磁気ディスクのデータゾーンを非常に平滑な表
面状態に保て、磁気ヘッドの低浮上化が可能となるの
で、高密度の記録再生が実現できる。
【0034】未強化ガラス基板にレーザー光を照射して
突起形成を達成するには、前記ガラス基板の組成は、ア
ルミシリケートガラスとしては、SiO2:62〜75
重量%、Al2O3:5〜15重量%、Li2O:4〜1
0重量%、Na2O:4〜12重量%、ZrO2:5.5
〜15重量%を主成分として含有するとともに、Na2
O/ZrO2の重量比が0.5〜2.0、Al2O3/Z
rO2の重量比が0.4〜2.5であるアルミノシリケ
ートガラスが、また、特に、磁気ディスクの高速回転に
十分耐えうる高ヤング率のガラスとしては、TiO2:
5〜30モル%、Al2O3:0〜15モル%、Si
O2:35〜60モル%、CaO:1〜45モル%、M
gO+CaO:10〜45モル%、Li2O+Na2O:
3〜30モル%を含有しているアルミノシリケートガラ
スが好適である。
突起形成を達成するには、前記ガラス基板の組成は、ア
ルミシリケートガラスとしては、SiO2:62〜75
重量%、Al2O3:5〜15重量%、Li2O:4〜1
0重量%、Na2O:4〜12重量%、ZrO2:5.5
〜15重量%を主成分として含有するとともに、Na2
O/ZrO2の重量比が0.5〜2.0、Al2O3/Z
rO2の重量比が0.4〜2.5であるアルミノシリケ
ートガラスが、また、特に、磁気ディスクの高速回転に
十分耐えうる高ヤング率のガラスとしては、TiO2:
5〜30モル%、Al2O3:0〜15モル%、Si
O2:35〜60モル%、CaO:1〜45モル%、M
gO+CaO:10〜45モル%、Li2O+Na2O:
3〜30モル%を含有しているアルミノシリケートガラ
スが好適である。
【0035】また、本発明の磁気ディスクは、所定の領
域に、レーザー光の照射によって形成された突起を有す
るガラス基板と、このガラス基板上に順に下地層、磁性
層、保護層が形成された磁気ディスクであって、前記ガ
ラス基板の表面に、圧縮応力が緩和(開放)された領域
が実質的に存在しないものである。
域に、レーザー光の照射によって形成された突起を有す
るガラス基板と、このガラス基板上に順に下地層、磁性
層、保護層が形成された磁気ディスクであって、前記ガ
ラス基板の表面に、圧縮応力が緩和(開放)された領域
が実質的に存在しないものである。
【0036】レーザー照射による突起を有し、且つ基板
表面に圧縮応力が緩和(開放)された領域が実質的に存
在しないガラス基板を用い、このガラス基板上に少なく
とも下地層、磁性層、保護層が形成された磁気ディスク
なので、CSS特性・CSS耐久性が良好で、信頼性の
高い磁気ディスクを得ることができる。
表面に圧縮応力が緩和(開放)された領域が実質的に存
在しないガラス基板を用い、このガラス基板上に少なく
とも下地層、磁性層、保護層が形成された磁気ディスク
なので、CSS特性・CSS耐久性が良好で、信頼性の
高い磁気ディスクを得ることができる。
【0037】上記磁気ディスクにおいて、前記突起がC
SSゾーンにのみ形成されていると、磁気ヘッドの低浮
上化が図れ、高密度の記録再生が実現できるので好まし
い。
SSゾーンにのみ形成されていると、磁気ヘッドの低浮
上化が図れ、高密度の記録再生が実現できるので好まし
い。
【0038】また、前記ガラス基板としては、Si
O2:62〜75重量%、Al2O3:5〜15重量%、
Li2O:4〜10重量%、Na2O:4〜12重量%、
ZrO2:5.5〜15重量%を主成分として含有する
とともに、Na2O/ZrO2の重量比が0.5〜2.
0、Al2O3/ZrO2の重量比が0.4〜2.5であ
るアルミノシリケートガラス、又は、TiO2:5〜3
0モル%、Al2O3:0〜15モル%、SiO2:35
〜60モル%、CaO:1〜45モル%、MgO+Ca
O:10〜45モル%、Li2O+Na2O:3〜30モ
ル%を含有しているアルミノシリケートガラスが好まし
い。
O2:62〜75重量%、Al2O3:5〜15重量%、
Li2O:4〜10重量%、Na2O:4〜12重量%、
ZrO2:5.5〜15重量%を主成分として含有する
とともに、Na2O/ZrO2の重量比が0.5〜2.
0、Al2O3/ZrO2の重量比が0.4〜2.5であ
るアルミノシリケートガラス、又は、TiO2:5〜3
0モル%、Al2O3:0〜15モル%、SiO2:35
〜60モル%、CaO:1〜45モル%、MgO+Ca
O:10〜45モル%、Li2O+Na2O:3〜30モ
ル%を含有しているアルミノシリケートガラスが好まし
い。
【0039】また、本発明の磁気ディスクの製造方法
は、ガラス基板の所定の領域にレーザー光を照射して突
起を形成する工程と、突起を形成した前記ガラス基板を
化学強化する工程と、前記化学強化されたガラス基板上
に、下地層、磁性層、保護層を形成する工程とを有する
ものである。
は、ガラス基板の所定の領域にレーザー光を照射して突
起を形成する工程と、突起を形成した前記ガラス基板を
化学強化する工程と、前記化学強化されたガラス基板上
に、下地層、磁性層、保護層を形成する工程とを有する
ものである。
【0040】上記磁気ディスクの製造方法において、前
記ガラス基板として、SiO2:62〜75重量%、A
l2O3:5〜15重量%、Li2O:4〜10重量%、
Na2O:4〜12重量%、ZrO2:5.5〜15重量
%を主成分として含有するとともに、Na2O/ZrO2
の重量比が0.5〜2.0、Al2O3/ZrO2の重量
比が0.4〜2.5であるアルミノシリケートガラス、
または、TiO2:5〜30モル%、Al2O3:0〜1
5モル%、SiO2:35〜60モル%、CaO:1〜
45モル%、MgO+CaO:10〜45モル%、Li
2O+Na2O:3〜30モル%を含有しているアルミノ
シリケートガラスが好ましい。
記ガラス基板として、SiO2:62〜75重量%、A
l2O3:5〜15重量%、Li2O:4〜10重量%、
Na2O:4〜12重量%、ZrO2:5.5〜15重量
%を主成分として含有するとともに、Na2O/ZrO2
の重量比が0.5〜2.0、Al2O3/ZrO2の重量
比が0.4〜2.5であるアルミノシリケートガラス、
または、TiO2:5〜30モル%、Al2O3:0〜1
5モル%、SiO2:35〜60モル%、CaO:1〜
45モル%、MgO+CaO:10〜45モル%、Li
2O+Na2O:3〜30モル%を含有しているアルミノ
シリケートガラスが好ましい。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を用いて説明する。図1は本発明に係る磁気ディスク
の一実施形態の断面図を示す。
面を用いて説明する。図1は本発明に係る磁気ディスク
の一実施形態の断面図を示す。
【0042】磁気ディスクは、図1に示すように、表層
に圧縮応力層Sを有し、レーザー光の照射によりCSS
ゾーンに突起Bが形成された円盤状のガラス基板1上
に、下地層2、磁性層3、保護層4、潤滑層5が順次積
層されてなる。
に圧縮応力層Sを有し、レーザー光の照射によりCSS
ゾーンに突起Bが形成された円盤状のガラス基板1上
に、下地層2、磁性層3、保護層4、潤滑層5が順次積
層されてなる。
【0043】ガラス基板1としては、SiO2:62〜
75重量%、Al2O3:5〜15重量%、Li2O:4
〜10重量%、Na20:4〜12重量%、ZrO2:
5.5〜15重量%を主成分として含有するとともに、
Na2O/ZrO2の重量比が0.5〜2.0、Al2O3
/ZrO2の重量比が0.4〜2.5であるアルミノシ
リケートガラス、またはTiO2:5〜30モル%、A
l2O3:0〜15モル%、SiO2:35〜60モル
%、CaO:1〜45モル%、MgO+CaO:10〜
45モル%、Li2O+Na2O:3〜30モル%を含有
しているアルミノシリケートガラスを用いた。
75重量%、Al2O3:5〜15重量%、Li2O:4
〜10重量%、Na20:4〜12重量%、ZrO2:
5.5〜15重量%を主成分として含有するとともに、
Na2O/ZrO2の重量比が0.5〜2.0、Al2O3
/ZrO2の重量比が0.4〜2.5であるアルミノシ
リケートガラス、またはTiO2:5〜30モル%、A
l2O3:0〜15モル%、SiO2:35〜60モル
%、CaO:1〜45モル%、MgO+CaO:10〜
45モル%、Li2O+Na2O:3〜30モル%を含有
しているアルミノシリケートガラスを用いた。
【0044】まず、上記組成の未強化のガラス基板に対
してレーザー光を照射して突起を形成し、次いで、低温
型イオン交換法を用いてガラス基板に化学強化を施し
た。
してレーザー光を照射して突起を形成し、次いで、低温
型イオン交換法を用いてガラス基板に化学強化を施し
た。
【0045】ガラス基板へのレーザー照射は、図2に概
念的に示すレーザーテクスチャー装置によって行った。
レーザーテクスチャー装置は、レーザー加工用光源とし
てのCO2パルスレーザー装置6を備え、このCO2パル
スレーザー装置6から発した波長10.6μmのレーザ
ー光Lを、丁度、ガラス基板1表面の所定の位置に焦点
を結ぶように、ミラー7、集光レンズ8を配置した。ま
た、突起が形成されるガラス基板1を、その円周方向に
回転する回転機構と、ガラス基板1をその半径方向に移
動可能な移動機構とを備えた駆動モーター9上に搭載し
た。そして、駆動モーター9上に搭載したガラス基板1
を、所定の速度で回転させつつ半径方向に移動させなが
ら、パルス幅1〜30μsec、パワー100〜300
mWのスポット状のレーザー光をガラス基板1表面に向
けて照射し、CSSゾーンに適宜間隔で多数の突起を形
成した(尚、化学強化したガラス基板に対してもレーザ
ー光照射による突起形成を図2の装置で行ったが、その
際には、パルス幅1〜30μsec、パワー80〜25
0mWの範囲でレーザー光を照射した。)。
念的に示すレーザーテクスチャー装置によって行った。
レーザーテクスチャー装置は、レーザー加工用光源とし
てのCO2パルスレーザー装置6を備え、このCO2パル
スレーザー装置6から発した波長10.6μmのレーザ
ー光Lを、丁度、ガラス基板1表面の所定の位置に焦点
を結ぶように、ミラー7、集光レンズ8を配置した。ま
た、突起が形成されるガラス基板1を、その円周方向に
回転する回転機構と、ガラス基板1をその半径方向に移
動可能な移動機構とを備えた駆動モーター9上に搭載し
た。そして、駆動モーター9上に搭載したガラス基板1
を、所定の速度で回転させつつ半径方向に移動させなが
ら、パルス幅1〜30μsec、パワー100〜300
mWのスポット状のレーザー光をガラス基板1表面に向
けて照射し、CSSゾーンに適宜間隔で多数の突起を形
成した(尚、化学強化したガラス基板に対してもレーザ
ー光照射による突起形成を図2の装置で行ったが、その
際には、パルス幅1〜30μsec、パワー80〜25
0mWの範囲でレーザー光を照射した。)。
【0046】次に、レーザー照射によって突起を形成し
たガラス基板に化学強化を施した。化学強化は、所定温
度に加熱した化学強化溶液中に、ガラス基板を所定時
間、浸潰して行った。この化学強化工程後に得られたガ
ラス基板の突起Bの突起高さ及び突起幅は、図3に示す
ように、化学強化工程前のレーザー照射によって形成さ
れた突起B0に比べて増長されていた。これは、化学強
化処理によって、レーザー光照射によって形成された突
起B0には、図3に示すように圧縮応力が突起の両側か
ら加わり、突起の高さ及び幅が増長されたと考えられ
る。このように、レーザー光の照射による突起形成を化
学強化工程の前にすることによって、突起部分を含むガ
ラス基板表面全面にわたって圧縮応力層が形成されるの
で、CSS動作を繰り返し行っても突起にダメージは起
こらず、ヘッドクラッシュを確実に防止できる。
たガラス基板に化学強化を施した。化学強化は、所定温
度に加熱した化学強化溶液中に、ガラス基板を所定時
間、浸潰して行った。この化学強化工程後に得られたガ
ラス基板の突起Bの突起高さ及び突起幅は、図3に示す
ように、化学強化工程前のレーザー照射によって形成さ
れた突起B0に比べて増長されていた。これは、化学強
化処理によって、レーザー光照射によって形成された突
起B0には、図3に示すように圧縮応力が突起の両側か
ら加わり、突起の高さ及び幅が増長されたと考えられ
る。このように、レーザー光の照射による突起形成を化
学強化工程の前にすることによって、突起部分を含むガ
ラス基板表面全面にわたって圧縮応力層が形成されるの
で、CSS動作を繰り返し行っても突起にダメージは起
こらず、ヘッドクラッシュを確実に防止できる。
【0047】次いで、上記化学強化後のガラス基板面
に、スパッタリング装置を用いて、下地層2、磁性層
3、保護層4を順次成膜した後、保護層4表面に潤滑層
5を形成して磁気ディスクを作製した。
に、スパッタリング装置を用いて、下地層2、磁性層
3、保護層4を順次成膜した後、保護層4表面に潤滑層
5を形成して磁気ディスクを作製した。
【0048】磁気ディスクの下地層2は、磁性層3に応
じて選択される。下地層としては、例えば、Cr,M
o,Ta,Ti,W,V,B,Al,Niなどの非磁性
金属から選ばれる少なくとも一種以上の材料からなる下
地層等が挙げられる。Coを主成分とする磁性層の場合
には、磁気特性向上等の観点からCr単体やCr合金で
あることが好ましい。また、下地層は単層とは限らず、
同一又は異種の層を積層した複数層構造とすることもで
きる。例えば、Cr/Cr、Cr/CrMo、Cr/C
rV、CrV/CrV、Al/Cr/CrMo、Al/
Cr/Cr、Al/Cr/CrV、Al/CrV/Cr
V等の多層下地層が挙げられる。
じて選択される。下地層としては、例えば、Cr,M
o,Ta,Ti,W,V,B,Al,Niなどの非磁性
金属から選ばれる少なくとも一種以上の材料からなる下
地層等が挙げられる。Coを主成分とする磁性層の場合
には、磁気特性向上等の観点からCr単体やCr合金で
あることが好ましい。また、下地層は単層とは限らず、
同一又は異種の層を積層した複数層構造とすることもで
きる。例えば、Cr/Cr、Cr/CrMo、Cr/C
rV、CrV/CrV、Al/Cr/CrMo、Al/
Cr/Cr、Al/Cr/CrV、Al/CrV/Cr
V等の多層下地層が挙げられる。
【0049】磁気ディスクの磁性層3の材料には特に制
限はない。磁性層としては、例えば、Coを主成分とす
るCoPt、CoCr、CoNi、CoNiCr、Co
CrTa、CoPtCr、CoNiPtや、CoNiC
rPt、CoNiCrTa、CoCrTaPt、CoC
rPtTaSiOなどの磁性薄膜が挙げられる。磁性層
は、磁性膜を非磁性膜(例えば、Cr、CrMo、Cr
Vなど)で分割してノイズの低減を図った多層構成(例
えば、CoPtCr/CrMo/CoPtCr、CoC
rTaPt/CrMo/CoCrTaPtなど)として
もよい。
限はない。磁性層としては、例えば、Coを主成分とす
るCoPt、CoCr、CoNi、CoNiCr、Co
CrTa、CoPtCr、CoNiPtや、CoNiC
rPt、CoNiCrTa、CoCrTaPt、CoC
rPtTaSiOなどの磁性薄膜が挙げられる。磁性層
は、磁性膜を非磁性膜(例えば、Cr、CrMo、Cr
Vなど)で分割してノイズの低減を図った多層構成(例
えば、CoPtCr/CrMo/CoPtCr、CoC
rTaPt/CrMo/CoCrTaPtなど)として
もよい。
【0050】磁気抵抗型ヘッド(MRヘッド)又は、大
型磁気抵抗型ヘッド(GMRヘッド)対応の磁性層とし
ては、Co系合金に、Y、Si、希土類元素、Hf、G
e、Sn、Znから選択される不純物元素、又はこれら
の不純物元素の酸化物を含有させたものなども含まれ
る。
型磁気抵抗型ヘッド(GMRヘッド)対応の磁性層とし
ては、Co系合金に、Y、Si、希土類元素、Hf、G
e、Sn、Znから選択される不純物元素、又はこれら
の不純物元素の酸化物を含有させたものなども含まれ
る。
【0051】また、磁性層としては、上記の他、フェラ
イト系、鉄−希土類系や、SiO2、BNなどからなる
非磁性膜中にFe、Co、FeCo、CoNiPt等の
磁性粒子が分散された構造のグラニュラーなどであって
もよい。また、磁性層は、面内型、垂直型のいずれの記
録形式であってもよい。
イト系、鉄−希土類系や、SiO2、BNなどからなる
非磁性膜中にFe、Co、FeCo、CoNiPt等の
磁性粒子が分散された構造のグラニュラーなどであって
もよい。また、磁性層は、面内型、垂直型のいずれの記
録形式であってもよい。
【0052】磁気ディスクの保護層4には特に制限はな
い。保護層としては、例えば、Cr膜、Cr合金膜、カ
ーボン膜、ジルコニア膜、シリカ膜等が挙げられる。こ
れらの保護膜は、下地層、磁性層等とともにインライン
型スパッタ装置等で連続して形成できる。また、これら
の保護膜は、単層としてもよく、或いは、同一又は異種
の膜からなる多層構成としてもよい。
い。保護層としては、例えば、Cr膜、Cr合金膜、カ
ーボン膜、ジルコニア膜、シリカ膜等が挙げられる。こ
れらの保護膜は、下地層、磁性層等とともにインライン
型スパッタ装置等で連続して形成できる。また、これら
の保護膜は、単層としてもよく、或いは、同一又は異種
の膜からなる多層構成としてもよい。
【0053】磁気ディスクの潤滑層5には特に制限はな
い。また、場合によっては省略することも可能である。
潤滑層は、例えば、液体潤滑剤であるパーフルオロエー
テルをフレオン系などの溶媒で希釈し、媒体表面にディ
ップ法、スピンコート法、スプレイ法等によって塗布
し、必要に応じ加熱処理を行って形成する。
い。また、場合によっては省略することも可能である。
潤滑層は、例えば、液体潤滑剤であるパーフルオロエー
テルをフレオン系などの溶媒で希釈し、媒体表面にディ
ップ法、スピンコート法、スプレイ法等によって塗布
し、必要に応じ加熱処理を行って形成する。
【0054】
【実施例】以下、磁気ディスクの製造方法の実施例に基
づき本発明をさらに具体的に説明する。
づき本発明をさらに具体的に説明する。
【0055】(実施例1) (a)ガラス基板の準備工程 アルミノシリケートガラス基板を、外径65mmφ、中
心部の穴径20mmφ、厚さ0.65mmのディスク状
に加工し、その両主表面及び内外周端面をRmaxで0.
5nm以下、Raで0.3nm以下になるように精密研
磨する。この精密研磨したガラス基板を、洗浄機内にお
いて、純水及び純度99.9%以上のイソプロピルアル
コール(IPA)中で、それぞれ5分間超音波洗浄し、
IPA蒸気中に1.5分間放置後、乾燥させてガラス基
板を得た。
心部の穴径20mmφ、厚さ0.65mmのディスク状
に加工し、その両主表面及び内外周端面をRmaxで0.
5nm以下、Raで0.3nm以下になるように精密研
磨する。この精密研磨したガラス基板を、洗浄機内にお
いて、純水及び純度99.9%以上のイソプロピルアル
コール(IPA)中で、それぞれ5分間超音波洗浄し、
IPA蒸気中に1.5分間放置後、乾燥させてガラス基
板を得た。
【0056】尚、アルミノシリケートガラスとしては、
重量%表示で、SiO2:62〜75%、Al2O3:5
〜15%、Li2O:4〜10%、Na2O:4〜12
%、ZrO2:5.5〜15%を主成分として含有する
とともに、Na2O/ZrO2:0.5〜2.0、Al2
O3/ZrO2:0.4〜2.5(例えば、重量%表示
で、SiO2:63.5%、Al2O3:14.0%、L
i2O:6.0%、Na2O:10.0%、ZrO2:
7.0%)を使用した。
重量%表示で、SiO2:62〜75%、Al2O3:5
〜15%、Li2O:4〜10%、Na2O:4〜12
%、ZrO2:5.5〜15%を主成分として含有する
とともに、Na2O/ZrO2:0.5〜2.0、Al2
O3/ZrO2:0.4〜2.5(例えば、重量%表示
で、SiO2:63.5%、Al2O3:14.0%、L
i2O:6.0%、Na2O:10.0%、ZrO2:
7.0%)を使用した。
【0057】(b)レーザー光照射による突起形成工程 次に、上記洗浄したガラス基板の両面に、図2に概念的
に示すレーザーテクスチャー装置によってCSSゾーン
に突起を形成させた。即ち、駆動モーター上に搭載され
たガラス基板を、回転速度120rpmで回転させ、半
径方向の移動速度を9.6mm/minにしながら、パ
ワー200mW、パルス幅20μsec、レーザー光ス
ポット径50μm、隣り合うレーザー光のスポット照射
位置の間隔を80μmとし、レーザー光をガラス基板表
面に向けてレーザー光を照射した。尚、テクスチャー加
工領域は、ディスク半径13.0mm〜16.0mmの
範囲となるように、また、テクスチャーの突起部の配列
が正方格子状になるようにレーザー光を照射した。
に示すレーザーテクスチャー装置によってCSSゾーン
に突起を形成させた。即ち、駆動モーター上に搭載され
たガラス基板を、回転速度120rpmで回転させ、半
径方向の移動速度を9.6mm/minにしながら、パ
ワー200mW、パルス幅20μsec、レーザー光ス
ポット径50μm、隣り合うレーザー光のスポット照射
位置の間隔を80μmとし、レーザー光をガラス基板表
面に向けてレーザー光を照射した。尚、テクスチャー加
工領域は、ディスク半径13.0mm〜16.0mmの
範囲となるように、また、テクスチャーの突起部の配列
が正方格子状になるようにレーザー光を照射した。
【0058】上述のテクスチャー加工後ガラス基板表面
を観察したところ、等間隔に先端が丸みを帯びた突起が
形成されていることが確認された。この突起の突起高さ
及び突起幅を形状測定装置(Wyko製 HD200
0)によって確認したところ、平均突起高さ100Å、
平均突起幅13μmであった。
を観察したところ、等間隔に先端が丸みを帯びた突起が
形成されていることが確認された。この突起の突起高さ
及び突起幅を形状測定装置(Wyko製 HD200
0)によって確認したところ、平均突起高さ100Å、
平均突起幅13μmであった。
【0059】上述と同様に、この得られたガラス基板
を、洗浄機内において、純水及び純度99.9%以上の
イソプロピルアルコール(IPA)中で、それぞれ5分
間超音波洗浄し、IPA蒸気中に1.5分間放置後、乾
燥させてCSSゾーンにのみに突起が形成されたガラス
基板を得た。
を、洗浄機内において、純水及び純度99.9%以上の
イソプロピルアルコール(IPA)中で、それぞれ5分
間超音波洗浄し、IPA蒸気中に1.5分間放置後、乾
燥させてCSSゾーンにのみに突起が形成されたガラス
基板を得た。
【0060】(c)化学強化工程 次に、上記CSSゾーンのみに突起が形成されたガラス
基板に化学強化を施した。化学強化は、硝酸カリウム
(60%)と硝酸ナトリウム(40%)を混合した化学
強化溶液を用意し、この化学強化溶液を400℃に加熱
し、300℃に予熱された洗浄済みのガラス基板を約3
時間浸潰して行った。
基板に化学強化を施した。化学強化は、硝酸カリウム
(60%)と硝酸ナトリウム(40%)を混合した化学
強化溶液を用意し、この化学強化溶液を400℃に加熱
し、300℃に予熱された洗浄済みのガラス基板を約3
時間浸潰して行った。
【0061】上記化学強化を終えたガラス基板を、20
℃の水槽に浸漬して急冷し、約10分間維持した。急冷
を終えたガラス基板を、約40℃に加熱した硫酸に浸漬
し、超音波をかけながら洗浄を行った。
℃の水槽に浸漬して急冷し、約10分間維持した。急冷
を終えたガラス基板を、約40℃に加熱した硫酸に浸漬
し、超音波をかけながら洗浄を行った。
【0062】この化学強化工程後に得られたガラス基板
の突起高さ及び突起幅を上記形状測定装置(Wyko製
HD2000)によって測定したところ、平均突起高
さは、150Å、平均突起幅15μmと、化学強化工程
前に比べて突起が増長されていた。これは、化学強化工
程によって、レーザー光照射によって形成された各突起
には、図3に示すように圧縮応力が突起の両側からかか
り突起高さが増長されたと考えられる。
の突起高さ及び突起幅を上記形状測定装置(Wyko製
HD2000)によって測定したところ、平均突起高
さは、150Å、平均突起幅15μmと、化学強化工程
前に比べて突起が増長されていた。これは、化学強化工
程によって、レーザー光照射によって形成された各突起
には、図3に示すように圧縮応力が突起の両側からかか
り突起高さが増長されたと考えられる。
【0063】また、化学強化溶液に浸漬処理することに
よって、ガラス基板表層のリチウムイオン、ナトリウム
イオンは、化学強化溶液中のナトリウムイオン、カリウ
ムイオンにそれぞれ置換され、ガラス基板表面全体が強
化される。このガラス基板表面を偏光顕微鏡で観察した
が、基板表面に圧縮応力が緩和(開放)された領域は存
在しなかった。
よって、ガラス基板表層のリチウムイオン、ナトリウム
イオンは、化学強化溶液中のナトリウムイオン、カリウ
ムイオンにそれぞれ置換され、ガラス基板表面全体が強
化される。このガラス基板表面を偏光顕微鏡で観察した
が、基板表面に圧縮応力が緩和(開放)された領域は存
在しなかった。
【0064】(d)成膜工程 上述した工程を経て得られた磁気ディスク用ガラス基板
の両面に、インライン型スパッタリング装置を用いて、
Al下地層、Cr下地層、CrMo下地層、CoCrT
aPt磁性層、カーボン保護層を順次成膜し、次いで、
保護層の形成までの工程を終えた基板を、上記インライ
ン型スパッタリング装置から取り出し、その保護層表面
に、浸漬法によってパーフルオロポリエーテル液体潤滑
層を形成して磁気ディスクを得た。
の両面に、インライン型スパッタリング装置を用いて、
Al下地層、Cr下地層、CrMo下地層、CoCrT
aPt磁性層、カーボン保護層を順次成膜し、次いで、
保護層の形成までの工程を終えた基板を、上記インライ
ン型スパッタリング装置から取り出し、その保護層表面
に、浸漬法によってパーフルオロポリエーテル液体潤滑
層を形成して磁気ディスクを得た。
【0065】評価 こうして得られた磁気ディスクを、荷重3gの70%ヘ
ッドスライダを用いた10万回のCSS耐久試験を行っ
たが、磁気ディスクと磁気ヘッドが吸着することはな
く、またヘッドクラッシュも発生せず、CSS耐久性も
良好であった。
ッドスライダを用いた10万回のCSS耐久試験を行っ
たが、磁気ディスクと磁気ヘッドが吸着することはな
く、またヘッドクラッシュも発生せず、CSS耐久性も
良好であった。
【0066】(比較例1)実施例1におけるレーザー光
照射による突起形成工程と、化学強化工程を順序を入れ
替えたこと(「化学強化工程」→「レーザー光照射によ
る突起形成工程」)以外は、実施例1と同様にして磁気
ディスクを得た。尚、レーザー光の照射条件、化学強化
条件は適宜調整して、実施例1とほぼ同じ突起高さ、突
起幅を有するガラス基板を用いた。また、このガラス基
板表面を偏光顕微鏡で観察したところ、突起の頂点近傍
にレーザー光の照射によって圧縮応力層が緩和(開放)
された領域が存在することが確認された。
照射による突起形成工程と、化学強化工程を順序を入れ
替えたこと(「化学強化工程」→「レーザー光照射によ
る突起形成工程」)以外は、実施例1と同様にして磁気
ディスクを得た。尚、レーザー光の照射条件、化学強化
条件は適宜調整して、実施例1とほぼ同じ突起高さ、突
起幅を有するガラス基板を用いた。また、このガラス基
板表面を偏光顕微鏡で観察したところ、突起の頂点近傍
にレーザー光の照射によって圧縮応力層が緩和(開放)
された領域が存在することが確認された。
【0067】評価 こうして得られた磁気ディスクを荷重3gの70%ヘッ
ドスライダを用いた10万回のCSS耐久試験を行った
が、CSSゾーンの中間領域内でヘッドクラッシュが発
生した。このヘッドクラッシュした領域を観察したとこ
ろ、ガラス基板上に形成した膜が剥がれ、かつガラス基
板上に形成した突起が欠けていた。これは、磁気ヘッド
から突起への強い衝撃が繰り返されていくうちに、突起
がその衝撃に耐えられず、欠けたことによるものと思わ
れる。
ドスライダを用いた10万回のCSS耐久試験を行った
が、CSSゾーンの中間領域内でヘッドクラッシュが発
生した。このヘッドクラッシュした領域を観察したとこ
ろ、ガラス基板上に形成した膜が剥がれ、かつガラス基
板上に形成した突起が欠けていた。これは、磁気ヘッド
から突起への強い衝撃が繰り返されていくうちに、突起
がその衝撃に耐えられず、欠けたことによるものと思わ
れる。
【0068】上記の実施例1(「レーザー光照射による
突起形成工程」→「化学強化工程」)と、比較例1
(「化学強化工程」→「レーザー光照射による突起形成
工程」)の製造方法によって得られた磁気ディスクを各
25枚評価したところ、実施例1の磁気ディスクでは全
てヘッドクラッシュは発生せず、CSS耐久性良好なも
のであったが、比較例1の磁気ディスクは、25枚中6
枚が10万回のCSS耐久試験中にヘッドクラッシュが
発生してしまった。
突起形成工程」→「化学強化工程」)と、比較例1
(「化学強化工程」→「レーザー光照射による突起形成
工程」)の製造方法によって得られた磁気ディスクを各
25枚評価したところ、実施例1の磁気ディスクでは全
てヘッドクラッシュは発生せず、CSS耐久性良好なも
のであったが、比較例1の磁気ディスクは、25枚中6
枚が10万回のCSS耐久試験中にヘッドクラッシュが
発生してしまった。
【0069】(実施例2〜6、比較例2〜3)次に、レ
ーザー光照射条件及び、化学強化条件を適宜調整し、ガ
ラス基板上に形成された突起の高さ(Rmax)を15Å
(比較例2)、20Å(実施例2)、50Å(実施例
3)、100Å(実施例4)、200Å(実施例5)、
300Å(実施例6)、320Å(比較例3)にした他
は、実施例1(「レーザー光照射による突起形成工程」
→「化学強化工程」)と同様にして磁気ディスクを得
た。
ーザー光照射条件及び、化学強化条件を適宜調整し、ガ
ラス基板上に形成された突起の高さ(Rmax)を15Å
(比較例2)、20Å(実施例2)、50Å(実施例
3)、100Å(実施例4)、200Å(実施例5)、
300Å(実施例6)、320Å(比較例3)にした他
は、実施例1(「レーザー光照射による突起形成工程」
→「化学強化工程」)と同様にして磁気ディスクを得
た。
【0070】評価 こうして得られた磁気ディスクを荷重3gの70%ヘッ
ドスライダを用いた10万回のCSS耐久試験を行った
結果を表1に示す。
ドスライダを用いた10万回のCSS耐久試験を行った
結果を表1に示す。
【0071】
【表1】 上記の結果から明らかなように、ガラス基板上の突起の
高さが20〜300Åの時、CSS耐久性が良好である
ことがわかる。突起高さが20Å未満の場合、磁気ヘッ
ドと磁気ディスクが吸着してしまい、また突起高さが3
00Åを越えた場合、データゾーンからCSSゾーンへ
のシ−ク動作の際、データゾーンとCSSゾーンの境界
部で磁気ヘッドが突起に衝突してしまいヘッドクラッシ
ュしてしまった。
高さが20〜300Åの時、CSS耐久性が良好である
ことがわかる。突起高さが20Å未満の場合、磁気ヘッ
ドと磁気ディスクが吸着してしまい、また突起高さが3
00Åを越えた場合、データゾーンからCSSゾーンへ
のシ−ク動作の際、データゾーンとCSSゾーンの境界
部で磁気ヘッドが突起に衝突してしまいヘッドクラッシ
ュしてしまった。
【0072】以上好ましい実施例を挙げて本発明を説明
したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
い。
したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
い。
【0073】例えば、上述の実施例及び比較例では、突
起をCSSゾーンにのみ形成したが、データゾーンを含
む基板表面全体にわたって突起を形成してもよい。この
場合、突起の高さは、20〜300Åであることが好ま
しい。20Å未満だと磁気ヘッドが吸着してしまうし、
300Åを越えた場合、磁気ヘッドの低浮上走行化が実
現できず、高密度の記録再生ができないので好ましくな
い。
起をCSSゾーンにのみ形成したが、データゾーンを含
む基板表面全体にわたって突起を形成してもよい。この
場合、突起の高さは、20〜300Åであることが好ま
しい。20Å未満だと磁気ヘッドが吸着してしまうし、
300Åを越えた場合、磁気ヘッドの低浮上走行化が実
現できず、高密度の記録再生ができないので好ましくな
い。
【0074】また、本発明で使用したレーザーは、波長
10.6μmの赤外域のCO2レーザーを使用したが、
これに限らず、紫外域の波長を発生するエキシマレーザ
ーや、YAGレーザーの高調波を利用したものなどガラ
ス基板にテクスチャー加工に可能な波長であれば何でも
よい。
10.6μmの赤外域のCO2レーザーを使用したが、
これに限らず、紫外域の波長を発生するエキシマレーザ
ーや、YAGレーザーの高調波を利用したものなどガラ
ス基板にテクスチャー加工に可能な波長であれば何でも
よい。
【0075】また、突起の形状としては、実施例、比較
例のように単に隆起した突起に限らず、図4(a)のよ
うに、中央部が高く突出した頂部10を有し、その外周
に円環状突出部(ないしリム)11を有する突起や、図
4(b)のように、中央に窪み部12を有し、その外周
に円環状突出部11を有する突起形状などであっても勿
論よい。
例のように単に隆起した突起に限らず、図4(a)のよ
うに、中央部が高く突出した頂部10を有し、その外周
に円環状突出部(ないしリム)11を有する突起や、図
4(b)のように、中央に窪み部12を有し、その外周
に円環状突出部11を有する突起形状などであっても勿
論よい。
【0076】また、上述の実施例及び比較例では、未化
学強化ガラス基板にレーザー光照射を行い突起を形成
し、化学強化処理を行ったが、本発明の磁気ディスク用
ガラス基板を得るために、「化学強化工程」→「レーザ
ー光照射による突起形成工程」→「化学強化工程」とし
てもよい。
学強化ガラス基板にレーザー光照射を行い突起を形成
し、化学強化処理を行ったが、本発明の磁気ディスク用
ガラス基板を得るために、「化学強化工程」→「レーザ
ー光照射による突起形成工程」→「化学強化工程」とし
てもよい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、レーザ
ー照射によって突起を形成したガラス基板の表面が圧縮
応力層などによって確実に強化されているので、繰り返
しCSS動作を行ってもヘッドクラッシュが起きず、信
頼性が高く、低浮上走行・高記録密度化に最適な磁気デ
ィスク用ガラス基板、磁気ディスクが得られる。
ー照射によって突起を形成したガラス基板の表面が圧縮
応力層などによって確実に強化されているので、繰り返
しCSS動作を行ってもヘッドクラッシュが起きず、信
頼性が高く、低浮上走行・高記録密度化に最適な磁気デ
ィスク用ガラス基板、磁気ディスクが得られる。
【図1】本発明に係る磁気ディスクの一実施形態を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】ガラス基板表面に突起を形成するレーザーテク
スチャー装置を示す概略構成図である。
スチャー装置を示す概略構成図である。
【図3】レーザー照射によって突起を形成したガラス基
板に対して、化学強化処理を行ったときの突起の増長過
程を説明するための突起の断面図である。
板に対して、化学強化処理を行ったときの突起の増長過
程を説明するための突起の断面図である。
【図4】レーザー照射によって形成される種々の突起形
状を示す断面図である。
状を示す断面図である。
1 ガラス基板 2 下地層 3 磁性層 4 保護層 5 潤滑層 B 突起 S 圧縮応力層
Claims (9)
- 【請求項1】 ガラス基板表面の所定の領域に、レーザ
ー光の照射によって形成された突起を有する磁気ディス
ク用ガラス基板において、 前記ガラス基板の表面に、圧縮応力が緩和された領域が
実質的に存在しないことを特徴とする磁気ディスク用ガ
ラス基板。 - 【請求項2】 前記突起がCSSゾーンにのみ形成され
ていることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク
用ガラス基板。 - 【請求項3】 ガラス基板の所定の領域にレーザー光を
照射して突起を形成する工程と、 突起を形成した前記ガラス基板を化学強化する工程とを
有することを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製
造方法。 - 【請求項4】 前記化学強化する工程において、前記ガ
ラス基板を浸漬する化学強化処理液の温度と浸漬時間と
を制御して、前記突起を磁気ヘッドとの吸着を防止する
所定高さまで増長させることを特徴とする請求項3に記
載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。 - 【請求項5】 前記突起の高さがRmaxで20〜300
Åであることを特徴とする請求項3又は4に記載の磁気
ディスク用ガラス基板の製造方法。 - 【請求項6】 前記突起がCSSゾーンにのみ形成され
ていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項
に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。 - 【請求項7】 所定の領域に、レーザー光の照射によっ
て形成された突起を有するガラス基板と、このガラス基
板上に順に下地層、磁性層、保護層が形成された磁気デ
ィスクにおいて、 前記ガラス基板の表面に、圧縮応力が緩和された領域が
実質的に存在しないことを特徴とする磁気ディスク。 - 【請求項8】 前記突起がCSSゾーンにのみ形成され
ていることを特徴とする請求項7に記載の磁気ディス
ク。 - 【請求項9】 ガラス基板の所定の領域にレーザー光を
照射して突起を形成する工程と、 突起を形成した前記ガラス基板を化学強化する工程と、 前記化学強化されたガラス基板上に、下地層、磁性層、
保護層を形成する工程とを有することを特徴とする磁気
ディスクの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27832897A JPH11120546A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 磁気ディスク用ガラス基板及びその製造方法、並びに磁気ディスク及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27832897A JPH11120546A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 磁気ディスク用ガラス基板及びその製造方法、並びに磁気ディスク及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11120546A true JPH11120546A (ja) | 1999-04-30 |
Family
ID=17595806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27832897A Pending JPH11120546A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 磁気ディスク用ガラス基板及びその製造方法、並びに磁気ディスク及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11120546A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007091478A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-04-12 | Hoya Corp | 磁気ディスク用ガラス基板の製造方法及び磁気ディスクの製造方法 |
US7227717B1 (en) * | 2001-06-18 | 2007-06-05 | Seagate Technology Llc | Asymmetric disk surface properties in one head disk drives |
WO2008146522A1 (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-04 | Toyo Kohan Co., Ltd. | 磁気ディスク用ガラス基板の表面仕上げ方法及び磁気ディスク用ガラス基板 |
KR20140146186A (ko) * | 2012-04-13 | 2014-12-24 | 코닝 인코포레이티드 | 에칭된 피쳐를 갖는 강화 유리 제품 및 이의 형성방법 |
-
1997
- 1997-10-13 JP JP27832897A patent/JPH11120546A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7227717B1 (en) * | 2001-06-18 | 2007-06-05 | Seagate Technology Llc | Asymmetric disk surface properties in one head disk drives |
JP2007091478A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-04-12 | Hoya Corp | 磁気ディスク用ガラス基板の製造方法及び磁気ディスクの製造方法 |
WO2008146522A1 (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-04 | Toyo Kohan Co., Ltd. | 磁気ディスク用ガラス基板の表面仕上げ方法及び磁気ディスク用ガラス基板 |
US8109808B2 (en) | 2007-05-30 | 2012-02-07 | Toyo Kohan Co., Ltd. | Method of surface-finishing glass substrate for magnetic disks and glass substrate for magnetic disks |
KR20140146186A (ko) * | 2012-04-13 | 2014-12-24 | 코닝 인코포레이티드 | 에칭된 피쳐를 갖는 강화 유리 제품 및 이의 형성방법 |
JP2015525178A (ja) * | 2012-04-13 | 2015-09-03 | コーニング インコーポレイテッド | エッチング特徴を有する強化ガラス物品およびそれを形成する方法 |
US11001523B2 (en) | 2012-04-13 | 2021-05-11 | Corning Incorporated | Strengthened glass articles having etched features and methods of forming the same |
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