JPH11119108A - 遠隔観察システム - Google Patents

遠隔観察システム

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JPH11119108A
JPH11119108A JP9286391A JP28639197A JPH11119108A JP H11119108 A JPH11119108 A JP H11119108A JP 9286391 A JP9286391 A JP 9286391A JP 28639197 A JP28639197 A JP 28639197A JP H11119108 A JPH11119108 A JP H11119108A
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JP
Japan
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sample
microscope
imaging device
image
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JP9286391A
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English (en)
Inventor
Osamu Adachi
修 安達
Hirotake Uezono
大毅 上薗
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークを介する通信遅延を意識するこ
となく、あたかも顕微鏡を操作しながら観察しているか
のように、観察者が見たい観察点を観察できる遠隔観察
システムを提供する。 【解決手段】 検体の全体画像を撮影する撮影装置と、
検体を搭載する検体搭載部と、撮影装置で撮影された検
体の画像データを一時的に蓄積する送信画像データ蓄積
部と、送信画像データ蓄積部に蓄積された画像データを
モニタ装置に転送する送信制御部とを有する顕微鏡撮影
装置と、当該顕微鏡撮影装置とネットワークを介して接
続され、顕微鏡撮影装置から転送された画像データを受
信する受信制御部と、受信した画像データを蓄積する受
信画像データ蓄積部と、受信画像データ蓄積部に蓄積さ
れた画像データを読み込み、任意の倍率でかつ任意の場
所の観察を行うモニタリング部とを有するモニタ装置と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔観察システム
に係わり、特に、顕微鏡検体の観察を、遠隔地で高速か
つ高精度に行う際に有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の遠隔観察システムの概略
構成を示す機能ブロック図である。この図5に示す遠隔
観察システムは、顕微鏡撮影装置101と、顕微鏡撮影
装置101の遠方に設置されるモニタ装置102と、顕
微鏡撮影装置101とモニタ装置102とを接続するL
AN/WAN等のネットワーク103とから構成され
る。
【0003】顕微鏡撮影装置101は、光学顕微鏡10
4と、光学顕微鏡104に搭載されたデジタルカメラ1
05と、光学顕微鏡104の検体を搭載する検体搭載部
106と、検体搭載部106を前後左右に駆動させるた
めの駆動制御部107と、検体搭載部106に搭載され
た検体の任意の場所をデジタルカメラ105で撮影する
ための撮影制御部108と、モニタ装置102との間で
の通信のための回線制御等を行う通信制御部109とか
ら構成される。
【0004】また、モニタ装置102は、顕微鏡撮影装
置101との間での通信ための回線制御等を行う通信制
御部109と、顕微鏡撮影装置101で検体の撮影を行
う際の撮影位置や撮影倍率等の指示情報を入力するため
にキーボードやマウス等の入力手段が設けられた撮影指
示部110と、デジタルカメラ105で撮影した画像や
撮影指示部の入力指示情報を表示するモニタリング部1
11とから構成される。
【0005】図6は、図5に示す従来の遠隔観察システ
ムにおいて、顕微鏡に搭載された検体を、遠方に設置さ
れたモニタ装置から遠隔操作で観察する場合の処理手順
を示すフローチャートである。以下、図6を用いて、従
来の遠隔観察システムにおいて、顕微鏡に搭載された検
体を、遠方に設置されたモニタ装置から遠隔操作で観察
する場合の処理手順を説明する。
【0006】始めに、顕微鏡撮影装置101の検体搭載
部106に検体を搭載した後(ステップ201)、モニ
タ装置102側に検体観察の準備ができたことを通知す
る(ステップ202)。モニタ装置102では、撮影指
示部110で検体の撮影位置、あるいは撮影倍率等の撮
影に必要な情報の入力を行い(ステップ203)、その
入力された指示情報を顕微鏡撮影装置101に送信する
(ステップ204)。
【0007】顕微鏡撮影装置101では、モニタ装置1
02から撮影指示情報を受信し(ステップ205)、そ
の受信した撮影指示情報を基に撮影制御を行い(ステッ
プ206)、検体搭載部106の位置決め制御(ステッ
プ207)、および撮影倍率等の撮影条件の設定を行い
(ステップ208)、検体の画像を撮影する(ステップ
209)。その後、撮影した画像データをネットワーク
103を介してモニタ装置102に送信する(ステップ
210)。
【0008】モニタ装置102では、顕微鏡撮影装置1
01からの画像データを受信し(ステップ211)、受
信した画像データをモニタリング部111に表示する
(ステップ212)。これにより、モニタ装置102か
ら遠隔操作で、顕微鏡検体を観察することができる。ま
た、観察者は、モニタ装置102のモニタリング部11
1に表示された画像を観察して、再度検体の撮影を行う
場合には、再度繰り返して撮影指示のための情報を入力
する(ステップ203)。
【0009】このように、モニタ装置102で入力され
る撮影指示情報に基づき顕微鏡撮影装置101で検体の
任意の位置での画像を撮影し、それをモニタ装置102
へ転送し、モニタリング部111に表示させることを繰
り返すことによって、顕微鏡に搭載された検体の観察を
遠隔操作で行い、最終的には観察者が所望する検体画像
を入手するものである。
【0010】なお、ネットワーク103を介する撮影指
示情報、あるいは画像データの送受信のための通信処理
は一般のデータ通信での処理と同様であるため説明は省
略するが、撮影指示から画像表示までを繰り返し行い、
検体の観察を行っている間はモニタ装置102と顕微鏡
撮影装置101との間に情報伝達路が確保され続けてい
る必要がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示す従来の遠隔観察システムにおいては、以下のような
問題点があった。
【0012】(1)モニタ装置102で入力する撮影指
示情報に基づいて、顕微鏡の撮影条件の設定や検体搭載
部106の位置制御を行うため、指示情報を入力してか
ら画像をモニタリングするまでの処理遅延、あるいは顕
微鏡撮影装置101とモニタ装置102間のネットワー
ク103による通信遅延等により、画像取得のための撮
影指示情報を入力してからその画像をモニタ装置102
のモニタリング部111に表示させるまでに時間的なず
れが生じ、観察者はその時間的なずれを考慮して顕微鏡
撮影の指示と観察を繰り返す必要がありマンマシンイン
タフェースが悪い。
【0013】(2)モニタ装置102のモニタリング部
111に表示される画像を見ながら検体の所期の観察点
を探すような観察においては、撮影指示から画像表示ま
での時間的ずれを考慮し、所期の観察点から行きすぎな
いように注意しながら撮影指示を行うか、あるいは非常
にゆっくりと検体搭載部106を動かすようにしなけれ
ばならず遠隔観察に多大の時間をかけなければならな
い。
【0014】(3)遠隔操作での観察中は、撮影指示情
報と画像データの転送のためにネットワーク103の情
報伝達路を確保しておく必要があり通話コストも嵩むと
いう欠点がある。
【0015】本発明は、前記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、本発明の目的は、遠隔観
察システムにおいて、応答性、操作性および自由度を向
上させ、顕微鏡の撮影条件の設定や画像撮影のための処
理遅延、あるいはネットワークを介する通信遅延を意識
することなく、あたかも顕微鏡を操作しながら観察して
いるかのように、観察者が見たい観察点を観察すること
が可能となる技術を提供することにある。
【0016】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。
【0018】(1)顕微鏡撮影装置と、前記顕微鏡撮影
装置の遠方に設置されるモニタ装置とがネットワークを
介して接続され、前記顕微鏡撮影装置で撮影された検体
の画像をモニタ装置で観察する遠隔観察システムにおい
て、前記顕微鏡撮影装置は、検体の全体画像を撮影する
撮影装置と、検体を搭載する検体搭載部と、前記撮影装
置で撮影された検体の画像データを一時的に蓄積する送
信画像データ蓄積部と、前記送信画像データ蓄積部に蓄
積された画像データをモニタ装置に転送する送信制御部
とを有し、前記モニタ装置は、顕微鏡撮影装置から転送
された画像データを受信する受信制御部と、受信した画
像データを蓄積する受信画像データ蓄積部と、前記受信
画像データ蓄積部に蓄積された画像データを読み込み、
任意の倍率でかつ任意の場所の観察を行うモニタリング
部とを有することを特徴とする。
【0019】(2)顕微鏡撮影装置と、前記顕微鏡撮影
装置の遠方に設置されるモニタ装置とがネットワークを
介して接続され、前記顕微鏡撮影装置で撮影された検体
の画像をモニタ装置で観察する遠隔観察システムにおい
て、前記顕微鏡撮影装置は、検体の全領域を複数の領域
に分割して撮影する撮影装置と、検体を搭載し左右前後
任意の方向に平行移動可能な検体搭載部と、前記検体搭
載部の駆動機構を制御する駆動制御部と、検体の撮影位
置決めと撮影装置の撮影を連動させて制御する撮影制御
部と、前記撮影装置で撮影した複数枚の画像データを一
時的に蓄積する送信画像データ蓄積部と、前記送信画像
データ蓄積部に蓄積された複数枚の画像データをモニタ
装置に転送する送信制御部とを有し、前記モニタ装置
は、顕微鏡撮影装置から転送される複数枚の画像データ
を受信する受信制御部と、受信した複数枚の画像データ
を蓄積する受信画像データ蓄積部と、前記受信画像デー
タ蓄積部に蓄積された複数枚の画像データを1枚の画像
データに合成する画像合成部と、前記画像合成部で合成
された1枚の合成画像データを蓄積する合成画像データ
蓄積部と、前記合成画像データ蓄積部から画像データを
読み込み、任意の倍率でかつ任意の場所の観察を行うモ
ニタリング部とを有することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0021】なお、実施の形態を説明するための全図に
おいて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その
繰り返しの説明は省略する。
【0022】図1は、本発明の実施の形態の遠隔観察シ
ステムの概略構成を示す機能ブロック図である。同図に
示すように、本実施の形態の遠隔観察システムは、顕微
鏡撮影装置1と、顕微鏡撮影装置1の遠方に設置される
モニタ装置2と、前記顕微鏡撮影装置1とモニタ装置2
とを接続するLAN/WAN等のネットワーク3とから
構成される。
【0023】顕微鏡撮影装置1は、光学顕微鏡4と、光
学顕微鏡4に搭載され検体画像を撮影するためのデジタ
ルカメラ(撮影装置)5と、光学顕微鏡4の検体を搭載
する検体搭載部6と、検体搭載部6を前後左右に駆動さ
せるための駆動制御部7と、検体搭載部6に搭載された
検体の全領域の画像撮影を行う場合に、顕微鏡倍率等の
撮影条件の設定あるいは撮影位置の移動と撮影のタイミ
ング等を制御するための撮影制御部8と、撮影した検体
全領域の複数枚の画像データを蓄積するための送信画像
データ蓄積部9と、送信画像データ蓄積部9に蓄積され
た画像データをモニタ装置2側にネットワーク3を介し
て転送するための送信制御を行う送信制御部10とから
構成される。この撮影制御部8は、撮影条件等の撮影制
御情報を入力するためのキーボード、マウス等の入力装
置と情報を確認するためのモニタを有する。
【0024】また、モニタ装置2は、顕微鏡撮影装置1
側から転送されてくる画像データを受信するための受信
制御を行う受信制御部11と、受信した画像データを蓄
積する受信画像データ蓄積部12と、受信画像データ蓄
積部12に蓄積された検体全領域の複数枚の画像データ
をパターンマッチングにより合成し1枚の合成画像デー
タを生成する画像合成部13と、画像合成部13で生成
された検体全領域の1枚の合成画像データを蓄積する合
成画像メモリ(合成画像データ蓄積部)14と、合成画
像メモリ14に蓄積された合成画像データを表示するモ
ニタリング部15とから構成される。このモニタリング
部15は、合成画像データを縮小して検体全領域をモニ
タ画面内に表示したり、あるいは、任意の倍率で任意の
場所を表示したりすることができ、これら表示条件を入
力するためのジョイスティック、マウス、キーボード等
の入力部を有している。
【0025】図2は、本実施の形態の遠隔観察システム
において、顕微鏡に搭載した検体を、遠方に設置された
モニタ装置2から遠隔操作で観察する場合の処理手順を
示すフローチャートである。以下、図2を用いて、本実
施の形態の遠隔観察システムにおいて、顕微鏡に搭載し
た検体を、遠方に設置されたモニタ装置2から遠隔操作
で観察する場合の処理手順を説明する。
【0026】始めに、顕微鏡撮影装置1において、顕微
鏡撮影装置1の検体搭載部6に検体を搭載する(ステッ
プ21)。次に、顕微鏡撮影装置1の撮影制御部8で、
検体の大きさ、撮影倍率、デジタルカメラ5の画素数、
検体の全領域を撮影するための必要な画像データの枚数
等の撮影条件を入力し、撮影の開始命令を指示する(ス
テップ22)。この場合、検体の大きさ、撮影倍率、画
素数等は予め入力してあるデフォルト値を用いても良
い。また、撮影倍率は光学顕微鏡4の有する最大倍率を
上限として送信画像データ蓄積部9あるいは受信画像デ
ータ蓄積部12のメモリ容量等を考慮して任意に設定し
ても良い。
【0027】次に、前記ステップ22で入力した撮影制
御情報に基づいて、光学顕微鏡4の対物レンズ選択、検
体のピント合わせ等の撮影条件の設定を行う(ステップ
23)。このようにして撮影条件が整った時点で、検体
の撮影位置を決めるための位置決め制御を行い検体搭載
部6を移動させる(ステップ24)。位置決め制御は、
後述するように初期位置を予め決めておきその位置から
の移動距離を指定することにより、パルスモータあるい
はDCサーボモータ等により検体全領域が順次撮影でき
るように制御を行う。このようにして撮影する位置が決
定した後に、デジタルカメラ5のシャッタを動作させ、
検体の該当部分の画像を撮影し(ステップ25)、当該
画像データを送信画像データ蓄積部9に蓄積する(ステ
ップ26)。前記ステップ24からステップ26を複数
回繰り返すことによって、全て同じ倍率で撮影した検体
全領域に渡る複数枚の画像データを送信画像データ蓄積
部9に蓄積する。その後、送信制御部10で、モニタ装
置2の受信制御部11との間で画像データを転送するた
めの通信制御を行い、送信画像データ蓄積部9に蓄積さ
れている画像データを全てモニタ装置2側に転送する
(ステップ27)。
【0028】モニタ装置2側では、顕微鏡撮影装置1か
ら送信されてきた画像データを受信制御部11で受信し
(ステップ28)、受信画像データ蓄積部12に蓄積す
る(ステップ29)。検体全領域に渡る複数枚の画像デ
ータを蓄積した後、この画像データを用い、画像合成部
13でパターンマッチングにより、順次画像データの合
成を行い1枚の合成画像データを生成し(ステップ3
0)、当該1枚の合成画像データを合成画像メモリ14
に蓄積する(ステップ31)。この合成画像メモリ14
に蓄積された合成画像データをモニタリング部15に表
示し、画像倍率や位置を変えることによって検体の全領
域に渡って任意の位置を任意の倍率で観察する(ステッ
プ32)。
【0029】なお、前記説明においては、撮影した画像
データを送信画像データ蓄積部9に全て蓄積した後に、
モニタ装置2側に送信する場合について説明したが、検
体画像の撮影および画像データの蓄積と、画像データの
送信とを平行させて行っても良く、同様に、モニタ装置
2において、全画像データを受信、蓄積した後に、画像
データの合成を開始するのではなく、画像データの受
信、蓄積と、画像データの合成を平行して行っても良
い。なお、顕微鏡撮影装置1における、前記ステップ2
2からステップ27に渡る処理、あるいはモニタ装置2
における前記ステップ28からステップ32に渡る処理
は、パソコンやワークステーションを用いれば容易に実
現可能である。また、モニタリング部15で表示する合
成画像データの表示倍率を顕微鏡撮影装置1が有する光
学的な最大倍率を上限として、顕微鏡の有する倍率に合
わせて段階的に変化させることも可能である。
【0030】図3は、本実施の形態において、顕微鏡検
体を撮影する場合の検体と画像データとの相対位置関係
を説明するための概念図である。同図において、16は
検体、イ、ロ、ハ…ヘは、検体16の全領域に渡る複数
枚の画像、Hは各画像の縦寸法、Wは各画像の横寸法を
示す。この図3においては、顕微鏡検体の全領域を
(イ)から(ヘ)までの6枚の画像で撮影する例を示し
ているが、(イ)から(ヘ)までの各画像はその縦と横
の縁が隣接する画像と若干重なるように撮影を行う。ま
た、モニタ装置2での画像データ合成を容易にするため
に、画像番号と検体の撮影位置を関連づけ、検体搭載部
6の初期設定位置で最初に撮影した画像(イ)から順番
に横(あるいは)縦方向に撮影を行う。この場合に、1
個の検体を撮影するため画像の枚数は、顕微鏡撮影装置
1が有する最大倍率を上限として、画像蓄積部(9,1
2)での画像データ蓄積のためのメモリ容量、撮影した
画像データを取り込むための処理時間等を勘案して撮影
制御部8で任意に設定すれば良い。
【0031】図4は、本実施の形態において、顕微鏡撮
影装置1で撮影した複数枚の画像データをネットワーク
3を介してモニタ装置2側に転送する場合の転送フレー
ム構成の一例を示す図である。同図において、17は送
受信アドレス、画像データの枚数やフレーム長等の通信
処理等に必要な情報のフレームヘッダ、18は1画像分
のデータユニットで画像番号とビットマップの画像デー
タ、19はフレームエラー検出用のCRC情報である。
このようなフレーム構成により、顕微鏡撮影装置1の送
信画像データ蓄積部9に蓄積された画像1枚の画像デー
タを遠隔地のモニタ装置2に転送し、このフレーム転送
を繰り返すことにより、検体1個分の複数枚の画像デー
タを遠方のモニタ装置に転送ができる。なお、検体1個
分の全画像データをまとめて1つのフレームで一括して
転送する方式でももちろん良い。
【0032】このように、本実施の形態では、予め検体
の全領域を顕微鏡撮影装置1の有する最大倍率を上限と
して複数枚の画像として撮影し、当該複数枚の画像デー
タを全てモニタ装置2にネットワーク3を介して送信
し、モニタ装置2では送信された全ての画像データを基
に検体全体の画像データ合成を行い、その合成した画像
データの倍率を変えたり位置を変更したりしながら観察
者の意思通りに任意にモニタリング部に表示する。
【0033】即ち、本実施の形態によれば、一旦、検体
全領域の画像データをモニタ装置2にネットワーク3を
介して送信するようにしたので、撮影のための処理遅
延、あるいはネットワークの通信遅延等を意識すること
なく、顕微鏡が設置された場所で、顕微鏡を操作して検
体を観察する場合と同じ条件で、検体を観察することが
可能となり、極めて操作性と自由度に優れた遠隔観察シ
ステムを提供することができる。
【0034】なお、本実施の形態では、予め検体の全領
域を、顕微鏡撮影装置1の有する最大倍率を上限として
複数枚の画像として撮影し、当該複数枚の画像データを
全てモニタ装置2にネットワーク3を介して送信するよ
うにしたが、これに限定されるものではなく、顕微鏡撮
影装置1側で、高精細デジタルカメラを使用し、検体の
全領域を1枚の画像として撮影し、当該1枚の画像デー
タをモニタ装置2にネットワーク3を介して送信するよ
うにしてもよい。この場合には、前記図2に示すステッ
プ24の処理が省略でき、また、ステップ25およびス
テップ26の処理を一回だけで終了させることができる
ばかりでなく、モニタ装置2の画像合成部13および合
成画像メモリ14が不要となり、当然の如く、前記図2
に示すステップ30およびステップ31の処理が不要と
なる。
【0035】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明
は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは
勿論である。
【0036】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。
【0037】(1)本発明によれば、検体全領域の画像
データを、ネットワークを介してモニタ装置に送信し、
モニタ装置側で、当該画像データをモニタリングするよ
うにしたので、従来例の遠隔観察システムのように、ネ
ットワークを介する双方向通信を使用し、遠隔操作で検
体の撮影制御を行いながらモニタリングを行う必要がな
く、あたかも手元で顕微鏡操作を行いながら検体を観察
するようなモニタリングが可能となる。これにより、ネ
ットワークの信号遅延、あるいは撮影制御処理のための
タイムラグ等を意識する必要がなくなる。
【0038】(2)本発明によれば、モニタに表示する
合成画像の倍率や位置を変えることにより、検体の任意
の位置を任意の大きさで自由にリアルタイムに観察する
ことが可能となる。
【0039】(3)本発明によれば、顕微鏡の有する光
学的な最大倍率を上限として顕微鏡と同一の倍率でモニ
タ表示することにより、顕微鏡が設置された場所で、顕
微鏡を操作して検体を観察する場合と同じ条件で観察す
ることが可能である。
【0040】(4)本発明によれば、顕微鏡撮影装置と
モニタ装置との間における通信は顕微鏡撮影装置で撮影
した画像データをモニタ装置側に転送するのみであり、
画像転送用の送受信制御部の構造が簡単となり、システ
ムを安価に構築することが可能となる。
【0041】(5)本発明によれば、画像データの転送
時のみ回線を接続しておけば良く、観察中ネットワーク
を接続状態にしておく必要もないため、運用コストを低
減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の遠隔観察システムの概略
構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本実施の形態の遠隔観察システムにおいて、顕
微鏡に搭載した検体を、遠方に設置されたモニタ装置か
ら遠隔操作で観察する場合の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図3】本実施の形態において、顕微鏡検体を撮影する
場合の検体と画像データとの相対位置関係を説明するた
めの概念図である。
【図4】本実施の形態において、顕微鏡撮影装置で撮影
した複数枚の画像データをネットワークを介してモニタ
装置側に転送する場合の転送フレーム構成の一例を示す
図である。
【図5】従来の遠隔観察システムの概略構成を示す機能
ブロック図である。
【図6】従来の遠隔観察システムにおいて、顕微鏡に搭
載された検体を、遠方に設置されたモニタ装置から遠隔
操作で観察する場合の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1,101…顕微鏡撮影装置、2,102…モニタ装
置、3,103…ネットワーク、4,104…光学顕微
鏡、5,105…デジタルカメラ、6,106…検体搭
載部、7,107…駆動制御部、8,108…撮影制御
部、9,12…画像データ蓄積部、10…送信制御部、
11…受信制御部、13…画像合成部、14…合成画像
メモリ、15,111…モニタリング部、109…通信
制御部、110…撮影指示部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕微鏡撮影装置と、前記顕微鏡撮影装置
    の遠方に設置されるモニタ装置とがネットワークを介し
    て接続され、前記顕微鏡撮影装置で撮影された検体の画
    像をモニタ装置で観察する遠隔観察システムにおいて、 前記顕微鏡撮影装置は、検体の全体画像を撮影する撮影
    装置と、検体を搭載する検体搭載部と、前記撮影装置で
    撮影された検体の画像データを一時的に蓄積する送信画
    像データ蓄積部と、前記送信画像データ蓄積部に蓄積さ
    れた画像データをモニタ装置に転送する送信制御部とを
    有し、 前記モニタ装置は、顕微鏡撮影装置から転送された画像
    データを受信する受信制御部と、受信した画像データを
    蓄積する受信画像データ蓄積部と、前記受信画像データ
    蓄積部に蓄積された画像データを読み込み、任意の倍率
    でかつ任意の場所の観察を行うモニタリング部とを有す
    ることを特徴とする遠隔観察システム。
  2. 【請求項2】 顕微鏡撮影装置と、前記顕微鏡撮影装置
    の遠方に設置されるモニタ装置とがネットワークを介し
    て接続され、前記顕微鏡撮影装置で撮影された検体の画
    像をモニタ装置で観察する遠隔観察システムにおいて、 前記顕微鏡撮影装置は、検体の全領域を複数の領域に分
    割して撮影する撮影装置と、検体を搭載し左右前後任意
    の方向に平行移動可能な検体搭載部と、前記検体搭載部
    の駆動機構を制御する駆動制御部と、検体の撮影位置決
    めと撮影装置の撮影を連動させて制御する撮影制御部
    と、前記撮影装置で撮影した複数枚の画像データを一時
    的に蓄積する送信画像データ蓄積部と、前記送信画像デ
    ータ蓄積部に蓄積された複数枚の画像データをモニタ装
    置に転送する送信制御部とを有し、 前記モニタ装置は、顕微鏡撮影装置から転送される複数
    枚の画像データを受信する受信制御部と、受信した複数
    枚の画像データを蓄積する受信画像データ蓄積部と、前
    記受信画像データ蓄積部に蓄積された複数枚の画像デー
    タを1枚の画像データに合成する画像合成部と、前記画
    像合成部で合成された1枚の合成画像データを蓄積する
    合成画像データ蓄積部と、前記合成画像データ蓄積部か
    ら画像データを読み込み、任意の倍率でかつ任意の場所
    の観察を行うモニタリング部とを有することを特徴とす
    る遠隔観察システム。
  3. 【請求項3】 前記顕微鏡撮影装置は、検体の全領域を
    複数の領域に分割して撮影する際に、前記複数の領域を
    撮影した画像の中の隣り合う各画像間で、その画像の一
    部が互いに重なり合うように撮影することを特徴とする
    請求項2に記載された遠隔観察システム。
  4. 【請求項4】 前記モニタ装置は、前記顕微鏡撮影装置
    の最大倍率で撮影した画像データを、その最大倍率を上
    限として複数段のステップ状の倍率で変化させて観察す
    ることを特徴とする請求項2または請求項3に記載され
    た遠隔観察システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002032241A (ja) * 2000-07-19 2002-01-31 Hudson Soft Co Ltd 携帯電話用コンテンツのデバッグ方法およびデバッグ装置
JP2004191160A (ja) * 2002-12-11 2004-07-08 Yokogawa Electric Corp バイオチップの測定方法および測定装置
JP2007122118A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像連結方法
CN104251811A (zh) * 2013-06-28 2014-12-31 西门子医疗保健诊断公司 一种数字显微镜及其图像识别方法

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