JPH09120031A - 撮像装置及び顕微鏡画像伝送システム - Google Patents

撮像装置及び顕微鏡画像伝送システム

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Publication number
JPH09120031A
JPH09120031A JP27792795A JP27792795A JPH09120031A JP H09120031 A JPH09120031 A JP H09120031A JP 27792795 A JP27792795 A JP 27792795A JP 27792795 A JP27792795 A JP 27792795A JP H09120031 A JPH09120031 A JP H09120031A
Authority
JP
Japan
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stage
image
microscope
absolute coordinates
terminal
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Application number
JP27792795A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nagata
宏 永田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】同一標本の観察を再度行う場合のステージ位置
を正確に指定することができる顕微鏡画像伝送システム
を提供すること。 【解決手段】顕微鏡画像伝送システムにおいて、送信端
末1は、被検体を撮像し、撮像信号を出力するビデオカ
メラ2と、撮像信号に対応する絶対座標を取得する電動
ステージ4と、電動ステージ4によって取得された絶対
座標を受信端末へ送信する通信インターフェース14と
を具備し、受信端末9は、送信された絶対座標を記憶す
る外部記憶部20と、この外部記憶部20に記憶された
絶対座標を読み出して送信端末1へ送信する通信インタ
ーフェース15とを具備し、被検体を電動ステージ4に
再固定する場合、受信端末9から送信された絶対座標に
基づいて電動ステージ4を移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮像装置及びこの撮
像装置によって撮影した顕微鏡画像を通信回線を介して
伝送する顕微鏡画像伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】顕微鏡画像伝送システムは顕微鏡遠隔観
察、特に医療分野における遠隔病理診断の分野において
従来より用いられている。特開昭64−20449号公
報はこのような顕微鏡遠隔観察を実現するシステムを開
示している。この顕微鏡画像伝送システムはビデオカメ
ラが搭載された遠隔制御可能な顕微鏡を有する送信端末
と、通信回線と、顕微鏡から送られてくるビデオ信号を
受信して表示し、かつ顕微鏡遠隔操作の命令を発するた
めの受信端末とによって構成される。
【0003】また、特開平5−300521号公報は他
の顕微鏡画像伝送システムを開示している。このシステ
ムでは、観察開始時に低倍率で撮影した顕微鏡静止画像
を送信端末から受信端末に送る。受信端末側では送られ
てきた顕微鏡静止画像を表示部で表示し、観察者はさら
に拡大して画像上の観察したい位置と対物レンズの倍率
とを指定することができる。この時、送信端末側の顕微
鏡のステージ位置の座標は、受信端末で現在表示中の視
野に対する相対座標で指定される。すなわち、ステージ
を上下方向にどれだけ、左右方向にどれだけ移動するか
の指定が観察者によってなされ、送信端末ではこの指定
を受けて顕微鏡のステージを所定の位置に移動する。
【0004】図9は上記した顕微鏡画像伝送システムに
おいて、送信端末100と受信端末107間で伝送され
る制御コードの流れを説明するための機能ブロック図で
ある。送信端末100において、顕微鏡で観察する標本
(被検体)を撮影するビデオカメラ101は静止画取り
込み部103を介して、受信端末107側の通信インタ
ーフェース108に接続された通信インターフェース1
06に接続されている。また、顕微鏡の電動ステージ1
02は電動ステージ制御部104とステージ相対座標計
算部105とを介して通信インターフェース106に接
続されている。ここで、上記したビデオカメラ101と
電動ステージ102とは顕微鏡部111を構成し、静止
画取り込み部103と電動ステージ制御部104とステ
ージ相対座標計算部105とは送信制御部112を構成
している。
【0005】また、受信端末107側において、通信イ
ンターフェース108には画像表示部109と、この画
像表示部109に接続された次画像撮影位置指定部11
0とが接続されており、これらは受信制御部113を構
成している。
【0006】上記した構成において、送信端末100
は、受信端末107からの制御信号を受けて、電動ステ
ージ102を移動させるための移動信号を発生し、これ
によって電動ステージ102が所定の相対座標位置に移
動される。そして、ステージ移動後、標本をビデオカメ
ラ101によって撮影して得られた映像信号を静止画と
して取り込んで、通信インターフェース106を通して
受信端末107に送信する。
【0007】一方、受信端末107は送られてきた静止
画を画像表示部109に表示する。そして、操作者が次
画像撮影位置指定部110を介して次画像撮影位置とし
ての表示画像上の任意の位置を指定すると、受信端末1
07は表示画像の中心点(あるいは原点として指定され
た座標点)からの相対位置を計算して通信インターフェ
ース108を介して送信端末100に送り返す。
【0008】送信端末100では、受信した相対座標を
もとに電動ステージ102に対して移動信号を発生して
電動ステージ102を移動させる。以下同様の動きを観
察が終了するまで続ける。
【0009】なお、この例では受信端末107には対物
レンズ指定機能が、送信端末100には対物レンズ切り
替えコマンド発生機能が、顕微鏡には電気的制御の可能
な対物レンズレボルバーが設けられているものとしてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の顕微鏡
画像伝送システムにおいては、個々の顕微鏡静止画像と
顕微鏡の電動ステージとの位置関係は、相対的な座標に
よって管理されているが、このことは1つの標本を1回
限りで観察する際には都合がよい。しかしながら、実際
の顕微鏡遠隔観察においては、過去に観察した標本をも
う一度観察し直さなければならないこともしばしば生じ
る。このとき上記したような相対座標のみでは過去に観
察した時のステージ位置に正確に戻すことは困難であ
り、今回の観察で得られた画像と過去の観察で得られた
画像との座標上の関連性が保てなくなるという問題があ
った。
【0011】本発明はこのような課題に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、同一標本の観
察を再度行う場合のステージ位置を正確に指定すること
ができる撮像装置及び顕微鏡画像伝送システムを提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明に係る撮像装置は、被検体を固定する
移動可能なステージと、任意の位置に移動されたステー
ジ上の前記被検体を撮像し、撮像信号を出力する撮像手
段と、前記撮像信号に対応する前記ステージの絶対位置
を表す絶対座標を取得する取得手段と、前記絶対座標を
記憶する記憶手段と、前記被検体を前記ステージに再固
定する場合、前記記憶手段の記憶値に基づいて前記ステ
ージを移動させる移動制御手段とを具備する。
【0013】また、第2の発明は、送信端末において撮
影した顕微鏡画像を通信回線を介して送信して、受信端
末において遠隔観察する顕微鏡画像伝送システムにおい
て、前記送信端末は、被検体を固定する移動可能なステ
ージと、任意の位置に移動されたステージ上の前記被検
体を撮像し、撮像信号を出力する撮像手段と、前記撮像
信号に対応する前記ステージの絶対位置を表す絶対座標
を取得する取得手段と、この取得手段によって取得され
た前記絶対座標を前記受信端末へ送信する第1送信手段
とを具備し、前記受信端末は、前記送信手段によって送
信された前記絶対座標を記憶する記憶手段と、この記憶
手段に記憶された前記絶対座標を読み出して前記送信端
末へ送信する第2送信手段とを具備し、前記被検体を前
記ステージに再固定する場合、前記第2送信手段から送
信された前記絶対座標に基づいて前記ステージを移動さ
せる。
【0014】また、第3の発明は、ステージ位置を表す
絶対座標を出力するステージを有する顕微鏡を含み、こ
の顕微鏡で観察した画像を撮影手段によって撮影して送
信する送信端末と、この送信端末から送信された顕微鏡
画像を受信して表示する受信端末と、これら2つの端末
を接続する通信回線とによって構成される顕微鏡画像伝
送システムにおいて、前記送信端末は、顕微鏡画像を撮
影した際のステージのステージ位置を表す絶対座標を検
出する検出手段と、前記検出された絶対座標を前記撮影
した顕微鏡画像と共に前記受信端末に通信回線を介して
送信する送信手段とを有し、前記受信端末は、前記送信
端末から送られてきた顕微鏡画像とステージ位置を表す
絶対座標とを対応させて記憶する記憶手段と、この記憶
手段で記憶した画像を再生表示する表示手段と、この表
示手段上で次の撮影位置と倍率とを指定する指定手段
と、この指定手段で指定した撮影位置と前記表示手段で
現在表示されている画像の位置、及び、前記指定手段で
指定した倍率と現在の倍率とから、指定された撮影位置
の顕微鏡ステージ上での絶対座標を計算する計算手段
と、この計算手段で求めた絶対座標と前記指定手段で指
定した倍率とを対応させて前記送信端末に伝送する伝送
手段とを有し、前記送信端末は、前記受信端末から伝送
されてきた絶対座標と倍率とに基づいて顕微鏡のステー
ジ移動制御、倍率制御を行った後、顕微鏡画像を撮影
し、この撮影した画像を前記受信端末に前記通信回線を
介して伝送する。
【0015】すなわち、第1の発明に係る撮像装置は、
まず、任意の位置に移動されたステージ上の被検体を撮
像手段によって撮像して撮像信号を出力する。次に、こ
の撮像信号に対応する前記ステージの絶対位置を表す絶
対座標を取得して記憶手段に記憶しておく。そして、前
記被検体を前記ステージに再固定する場合は、前記記憶
手段の記憶値に基づいて前記ステージを移動させるよう
にする。
【0016】また、第2の発明は、送信端末において撮
影した顕微鏡画像を通信回線を介して送信して、受信端
末において遠隔観察する顕微鏡画像伝送システムにおい
て、まず、送信端末では、任意の位置に移動されたステ
ージ上の被検体を撮像して撮像信号を出力し、この撮像
信号に対応する前記ステージの絶対位置を表す絶対座標
を取得して前記受信端末へ送信する。一方、受信端末で
は、送信された前記絶対座標を記憶手段に記憶してお
く。そして、前記被検体を前記ステージに再固定する場
合、この記憶手段に記憶された前記絶対座標を読み出し
て前記送信端末へ送信し、送信された前記絶対座標に基
づいて前記ステージを移動させるようにする。
【0017】また、第3の発明は、ステージ位置を表す
絶対座標を出力するステージを有する顕微鏡を含み、こ
の顕微鏡で観察した画像を撮影手段によって撮影して送
信する送信端末と、この送信端末で撮影した顕微鏡画像
を受信して表示する受信端末と、これら2つの端末を接
続する通信回線とによって構成される顕微鏡画像伝送シ
ステムにおいて、まず、送信端末では、顕微鏡画像を撮
影した際のステージのステージ位置を表す絶対座標を検
出して、この絶対座標を前記撮影した顕微鏡画像と共に
前記受信端末に通信回線を介して送信する。一方、受信
端末では、前記送信端末から送られてきた顕微鏡画像と
ステージ位置を表す絶対座標とを対応させて記憶手段に
記憶しておく。次に、この記憶手段に記憶した画像を再
生表示し、表示手段上で次の撮影位置と倍率とを指定す
る。次に、指定した撮影位置と現在表示されている画像
の位置、及び、指定した倍率と現在の倍率とから、指定
された撮影位置の顕微鏡ステージ上での絶対座標を計算
する。次に、計算した絶対座標と指定した倍率とを対応
させて前記送信端末に伝送する。前記送信端末は、前記
受信端末から伝送されてきた絶対座標と倍率とに基づい
て顕微鏡のステージ移動制御、倍率制御を行った後、顕
微鏡画像を撮影し、この撮影した画像を前記受信端末に
前記通信回線を介して伝送するようにする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。図1は本実施形態に係る顕微
鏡画像伝送システムのハードウエア構成を示す図であ
る。図1の送信端末1側において、顕微鏡3は電動ステ
ージ4と対物レンズレボルバー5とを有し、この顕微鏡
3にはビデオカメラ2が取り付けられている。ビデオカ
メラ2はパーソナルコンピュータ(以下パソコンと呼
ぶ)7の第1接続部に接続され、顕微鏡3はRS232
Cの規格に準拠したインターフェース6を介してパソコ
ン7の第2接続部に接続されている。パソコン7はIS
DN回線8を介して受信端末9側のパソコン10に接続
されている。
【0019】図2は本実施形態の機能ブロック図であ
る。送信端末1側において、撮像手段としてのビデオカ
メラ2は静止画取り込み部11を介して、受信端末9側
の通信インターフェース15に接続された第1送信手段
としての通信インターフェース14に接続されている。
また、対物レンズレボルバー5は対物レンズ制御部12
を介して通信インターフェース14に接続されている。
また、電動ステージ4は電動ステージ制御部13を介し
て通信インターフェース14に接続されている。ここ
で、ビデオカメラ2と対物レンズレボルバー5と電動ス
テージ4とは顕微鏡部21を構成する。また、静止画取
り込み部11と対物レンズ制御部12と電動ステージ制
御部13とは送信制御部22を構成している。
【0020】一方、受信端末9において、第2送信手段
としての通信インターフェース15は対物レンズ指定部
17とステージ絶対位置計算部19と外部記憶部20と
に接続されている。また、次画像取り込み位置指定部1
8は、画像表示部16とステージ絶対位置計算部19と
外部記憶部20とに接続されている。ここで、通信イン
ターフェース15と画像表示部16と対物レンズ指定部
17と次画像取り込み位置指定部18とステージ絶対位
置計算部19と外部記憶部20とは受信制御部23を構
成している。
【0021】なお、上記した電動ステージ4は現在位置
のX−Y方向の絶対座標を取得するための取得手段を有
している。すなわち、図1においてパソコン7から「X
−Y座標を取得せよ」というコマンドをインターフェー
ス6を介して送ると、電動ステージ4は現在のX座標及
びY座標を取得してインターフェース6を介してパソコ
ン7へ返す。ここで、電動ステージ4の絶対座標とは、
電動ステージ4の機械的原点を座標原点としたときのX
−Y座標を指すものである。また、画像の座標とは、取
り込んだ画像の特定位置、たとえば画像の中心点の座標
を指すものとする。
【0022】また、電動ステージ4の絶対位置を表す絶
対座標には計算値と実測値とが考えられるが、本実施形
態ではこれら2つの値は完全に一致している。例えば、
パソコン7からインターフェース6を介して電動ステー
ジ4に対して「座標(X0 、Y0 )に移動せよ」と命令
を出すと電動ステージ4はその位置に移動する。次に、
パソコン7から電動ステージ4に対して「現在位置を取
得せよ」という命令を出すと同じ座標値(X0 、Y0 )
がパソコン7へ返される。したがって、計算値と実測値
のどちらを使用してもよいが、ここでは処理の簡単さの
ために計算値を使用している。
【0023】次に上記した図2の機能ブロック図と、図
3、4に示す顕微鏡画像伝送処理の流れ図を参照して第
1実施形態の作用を説明する。まず、図2の送信端末1
において、電動ステージ制御部13によって電動ステー
ジ4の位置を調整した後、標本を電動ステージ4にセッ
トする。次に、対物レンズ制御部12によって対物レン
ズリボルバー5を制御して撮影倍率を最低倍率に合わせ
て最初の顕微鏡静止画像をビデオカメラ2によって撮影
する。この最初の画像は、顕微鏡3の最低倍率で撮影さ
れるもので、一般的な大きさの標本の全体を1枚の静止
画で見渡せるほどの倍率のものである(倍率1倍あるい
は2倍)。ただしこの場合、観察すべき標本が電動ステ
ージ4のどの位置に載っているかを受信端末9側で予め
知る手段はない。そのため、最初の1枚目の画像につい
てのみ、送信端末1に作業者が付き、マニュアルで電動
ステージ4の移動を行い、標本が視野内に収まるように
して画像取り込みを行う。この画像取り込みの際に、取
得手段としての電動ステージ4は顕微鏡3の電動ステー
ジ4のX−Y方向の絶対座標の取得も行う。そして取り
込まれた静止画像と電動ステージ4の絶対座標は通信イ
ンタフェース14を介して受信端末9に送られる(1−
1、1−2)。
【0024】一方、受信端末9では、受け取った静止画
像と、電動ステージ4の絶対座標及びそのときの撮影倍
率とを対応させて外部記憶部20に記憶する。次に、
(2−2)でさらに観察を続けるか否かを確認し観察を
続ける場合には(2−1)に戻って、次の画像を受信し
てステージ絶対座標とともに外部記憶部20に記憶す
る。また、観察を終了する場合には通信インターフェー
ス15を介して送信端末1に観察終了コマンドを送る。
【0025】一方、送信端末1は受信端末9からの観察
終了コマンドを受信してシステムを終了して当該標本を
顕微鏡3の電動ステージ4から外す(1−3)。同様に
して受信端末9もシステムを終了する(2−3)。
【0026】次に一定期間の経過後、再び同じ標本の観
察を行う場合の作業の手順を図2の機能ブロック図と、
図4に示す顕微鏡画像伝送処理の流れ図を参照して説明
する。
【0027】まず、送信端末1側において、作業者が顕
微鏡3の電動ステージ4に以前観察した標本をセットす
る(3−1)。これに対して、受信端末9側では作業者
は以前の撮影によって得られた当該標本の画像から任意
の画像を選択し、この画像に対応する電動ステージ4の
絶対座標及び撮影倍率を外部記憶部20から読み出して
通信インターフェース15を介して送信端末1に送る
(4−1)。
【0028】送信端末1は受信端末9からの撮影倍率と
電動ステージ4の絶対座標を受信する(3−2)。移動
制御手段としての電動ステージ制御部13は顕微鏡3の
電動ステージ4に対してステージ移動命令を出力すると
ともに、対物レンズ制御部12は対物レンズリボルバー
5に対してレンズ切り替え命令を出力する(3−3)。
次に、ビデオカメラ2によって新しい画像を撮影して前
回の観察の続きを実行する(3−4)。
【0029】次に、本発明の第2実施形態を説明する。
第1実施形態との主な相違点は、受信端末9側で、電動
ステージ4の絶対座標を計算する工程を追加したことで
ある。
【0030】まずこの電動ステージ4の絶対座標の計算
方法を説明する。図5は画像表示部16の表示画面を示
す図である。表示画面の大きさは縦横の表示ドット数に
よって決まるが、ここではこのドット数をA×Bドット
とする。また、画像表示部16の座標の原点を画像表示
部16の表示画面の中心位置に置く。
【0031】さらに、現在、画像表示部16に表示され
ているA×Bドットの画像の電動ステージ4上における
実際のサイズをa×bミクロンとすると、画像表示部1
6に表示されている画像の1ドットあたりのサイズに相
当する電動ステージ4上における実際の画像のサイズ
は、X方向がa/Aミクロン、Y方向がb/Bミクロン
である。なお、上記したa、bの値は画面サイズと倍率
に基づいて計算される。
【0032】ここで、表示画面上の次画像撮影時の座標
位置として、図5に示すように画像表示部16の原点座
標から見て(x(ドット)、y(ドット))だけ離れた
位置を指定したとすると、次画像の電動ステージ4上に
おける撮影位置は、現画像の電動ステージ4上における
撮影位置からX方向にx×(a/A)(ミクロン)、Y
方向にy×(b/B)(ミクロン)だけ移動した位置と
なる。これより、画像表示部16に現在表示されている
画像の電動ステージ4上における絶対座標を(S,T)
とすると、次画像の電動ステージ4上における絶対座標
(P,Q)は、 P=S+x×(a/A) Q=T+y×(b/B) で与えられる。
【0033】次に第2実施形態の作用を、図2の機能ブ
ロック図と、図6、7に示す顕微鏡画像伝送処理の流れ
図を参照して説明する。まず、送信端末1において、電
動ステージ制御部13によって電動ステージ4の位置を
調整した後、標本を電動ステージ4にセットする。次
に、対物レンズ制御部12によって対物レンズリボルバ
ー5を制御して撮影倍率を最低倍率に合わせて最初の顕
微鏡静止画像をビデオカメラ2によって撮影する。第1
実施形態において説明したように、この最初の画像は、
顕微鏡3の最低倍率で撮影されるもので、一般的な大き
さの標本の全体を1枚の静止画で見渡せるほどの倍率の
ものである(倍率1倍あるいは2倍)。ただしこの場
合、観察すべき標本が電動ステージ4のどの位置に載っ
ているかを遠隔地で予め知る手段はない。そのため、最
初の1枚目の画像についてのみ、送信端末1に作業者が
付き、マニュアルでステージ移動を行い、標本が視野内
に収まるようにして画像取り込みを行う。この画像取り
込みの際に、電動ステージ4のX−Y方向の絶対座標の
取得も行う。そして取り込まれた静止画像と電動ステー
ジ4の絶対座標は通信インターフェース14を介して受
信端末9に送られる(5−1、5−2)。
【0034】一方、受信端末9では、受け取った静止画
像と電動ステージ4の絶対座標、および撮影倍率を対応
させて外部記憶部20に記憶する(6−1)。次に記憶
した静止画像を外部記憶部20から読み出して画像表示
部16に再生表示する(6−2)。次に、受信端末9側
の操作者は、次画像取り込み位置指定部18を介して次
画像取り込み位置として、画像表示部16に表示された
表示画像上の任意の位置、例えば、図5に示す(x,
y)の座標位置を指定する。同時に、操作者は対物レン
ズ指定部17を介して次画像を撮影するときの対物レン
ズの倍率も指定する(6−3)。
【0035】次画像取り込み位置が指定されると、次に
ステージ絶対位置計算部19において上記した計算方法
で顕微鏡3の電動ステージ4上での絶対座標が計算され
(6−4)、その結果が通信インターフェース15を介
して対物レンズ指定部17において指定された対物レン
ズの倍率とともに通信インターフェース15を介して送
信端末1に送られる(6−5)。
【0036】送信端末1では、電動ステージ4上での絶
対位置と対物レンズの倍率とを受信して(5−3)、そ
の受信内容に基づいて電動ステージ制御部13から電動
ステージ4に対して移動命令を出力し、同時に対物レン
ズ制御部12から対物レンズレボルバー5に対物レンズ
切り替えの命令を出力する(5−4)。顕微鏡3はこれ
らの命令を受けて電動ステージ4を移動させるとともに
対物レンズレボルバー5によって対物レンズの切り替え
を行う。そしてビデオカメラ2によって新しい画像を撮
影し、この画像を通信インターフェース14を介して受
信端末9に送る(5−5)。
【0037】受信端末9は送信端末1から受信した新し
い画像を上記した電動ステージ4の絶対位置及び撮影倍
率と共に、外部記憶部20に記憶する(6−6)。そし
てさらに観察を続ける場合は、(6−2)に戻る。観察
を終了する場合には観察終了コマンドを通信インターフ
ェース15を介して送信端末1に送る(6−7)。
【0038】送信端末1は受信端末9からの観察終了コ
マンドを受信してシステムを終了する(5−6)。同様
にして受信端末9もシステムを終了する(6−8)。次
に、ある標本に対する観察が終了してこの標本を顕微鏡
3の電動ステージ4から外した後、一定期間の経過後、
再び同じ標本の観察を行う場合の作業の手順を図2の機
能ブロック図と、図8に示す顕微鏡画像伝送処理の流れ
図を参照して説明する。
【0039】まず、送信端末1側において、作業者が顕
微鏡3の電動ステージ4に以前観察した標本をセットす
る(7−1)。これに対して、受信端末9側では作業者
が以前撮影した当該標本の画像から任意の画像を選択し
て外部記憶部20から読み出して画像表示部16に表示
する(8−1)。次に次画像の撮影位置及び撮影倍率を
画像表示部16上で指定する(8−2)。そして、上記
した計算方法で現在表示されている画像に関する電動ス
テージ4の絶対座標を計算し、通信インターフェース1
5を介して送信端末1に送る(8−3)。
【0040】送信端末1は受信端末9からの次画像の撮
影倍率と電動ステージ4の絶対座標を受信して(7−
2)、顕微鏡3に対してステージ移動命令及びレンズ切
り替え命令を出力する(7−3)。次に、ビデオカメラ
2によって新しい画像を撮影して、通信インターフェー
ス14を介して受信端末9に送る(7−4)。
【0041】受信端末9は、送信端末1からの新しい画
像を受信して、上記した電動ステージ4の絶対座標及び
撮影倍率とともに外部記憶部20に記憶する(8−
4)。次に、さらに観察を続ける場合には(8−2)に
戻る。また、観察を終了する場合には通信インターフェ
ース15を介して送信端末1に観察終了コマンドを送る
(8−5)。
【0042】送信端末1は受信端末9からの観察終了コ
マンドを受信してシステムを終了する(7−5)。同様
にして受信端末9はシステムを終了する(8−6)。上
記した実施例によれば、顕微鏡画像のほかに、その画像
を撮影したときの電動ステージ4の絶対座標および倍率
を取得し、記憶しておくことにより、同一標本の遠隔観
察を再度行う際のステージ位置を正確に指定することが
できる。
【0043】なお、通信回線はISDN回線8に限定さ
れるものではない。例えば、アナログ公衆回線や、光フ
ァイバー、LANケーブル、RS232Cケーブル等を
用いても良く、さらには電波や光による通信手段を用い
ても良い。
【0044】また、顕微鏡3がズーム機能を有する場合
は対物レンズを切り替えなくとも撮影倍率を変更するこ
とができるので、対物レンズ制御部12以外の他の撮影
倍率制御部を用いても良く、同様にして、対物レンズ指
定部17以外の他の撮影倍率指定部を用いても良い。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、同一標本の観察を再度
行う場合のステージ位置を正確に指定することができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る顕微鏡画像伝送シス
テムのハードウエア構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る顕微鏡画像伝送シ
ステムの機能ブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る顕微鏡画像伝送の
ようすを示す流れ図である。
【図4】第1実施形態において以前観察した標本を再び
観察する場合の顕微鏡画像伝送のようすを示す流れ図で
ある。
【図5】電動ステージの絶対座標の計算方法を説明する
ための図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る顕微鏡画像伝送の
ようすを示す流れ図の前部である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る顕微鏡画像伝送の
ようすを示す流れ図の後部である。
【図8】第2実施形態において以前観察した標本を再び
観察する場合の顕微鏡画像伝送のようすを示す流れ図で
ある。
【図9】従来の顕微鏡画像伝送システムの機能ブロック
図である。
【符号の説明】
1…送信端末、2…ビデオカメラ、3…顕微鏡、4…電
動ステージ、5…対物レンズリボルバー、6…インター
フェース、7…パソコン、8…ISDN回線、9…受信
端末、10…パソコン、11…静止画取り込み部、12
…対物レンズ制御部、13…電動ステージ制御部、1
4、15…通信インターフェース、16…画像表示部、
17…対物レンズ指定部、18…次画像取り込み位置指
定部、19…ステージ絶対位置計算部、20…外部記憶
部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を固定する移動可能なステージ
    と、 任意の位置に移動されたステージ上の前記被検体を撮像
    し、撮像信号を出力する撮像手段と、 前記撮像信号に対応する前記ステージの絶対位置を表す
    絶対座標を取得する取得手段と、 前記絶対座標を記憶する記憶手段と、 前記被検体を前記ステージに再固定する場合、前記記憶
    手段の記憶値に基づいて前記ステージを移動させる移動
    制御手段と、 を具備したことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 送信端末において撮影した顕微鏡画像を
    通信回線を介して送信して、受信端末において遠隔観察
    する顕微鏡画像伝送システムにおいて、 前記送信端末は、 被検体を固定する移動可能なステージと、 任意の位置に移動されたステージ上の前記被検体を撮像
    し、撮像信号を出力する撮像手段と、 前記撮像信号に対応する前記ステージの絶対位置を表す
    絶対座標を取得する取得手段と、 この取得手段によって取得された前記絶対座標を前記受
    信端末へ送信する第1送信手段とを具備し、 前記受信端末は、 前記送信手段によって送信された前記絶対座標を記憶す
    る記憶手段と、 この記憶手段に記憶された前記絶対座標を読み出して前
    記送信端末へ送信する第2送信手段とを具備し、 前記被検体を前記ステージに再固定する場合、前記第2
    送信手段から送信された前記絶対座標に基づいて前記ス
    テージを移動させるようにしたことを特徴とする顕微鏡
    画像伝送システム。
  3. 【請求項3】 ステージ位置を表す絶対座標を出力する
    ステージを有する顕微鏡を含み、この顕微鏡で撮影した
    画像を撮影する撮影手段によって撮影して送信する送信
    端末と、この送信端末から送信された顕微鏡画像を受信
    して表示する受信端末と、これら2つの端末を接続する
    通信回線とによって構成される顕微鏡画像伝送システム
    において、 前記送信端末は、 顕微鏡画像を撮影した際のステージのステージ位置を表
    す絶対座標を検出する検出手段と、 前記検出された絶対座標を前記撮影した顕微鏡画像と共
    に前記受信端末に通信回線を介して送信する送信手段と
    を有し、 前記受信端末は、 前記送信端末から送られてきた顕微鏡画像とステージ位
    置を表す絶対座標とを対応させて記憶する記憶手段と、 この記憶手段で記憶した画像を再生表示する表示手段
    と、 この表示手段上で次の撮影位置と倍率とを指定する指定
    手段と、 この指定手段で指定した撮影位置と前記表示手段で現在
    表示されている画像の位置、及び、前記指定手段で指定
    した倍率と現在の倍率とから、指定された撮影位置の顕
    微鏡ステージ上での絶対座標を計算する計算手段と、 この計算手段で求めた絶対座標と前記指定手段で指定し
    た倍率とを対応させて前記送信端末に伝送する伝送手段
    とを有し、 前記送信端末は、前記受信端末から伝送されてきた絶対
    座標と倍率とに基づいて顕微鏡のステージ移動制御、倍
    率制御を行った後、顕微鏡画像を撮影し、この撮影した
    画像を前記受信端末に前記通信回線を介して伝送するこ
    とを特徴とする顕微鏡画像伝送システム。
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Cited By (6)

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