JP3826506B2 - 情報表示方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばビデオカメラの撮影方向及び/または撮影画角の遠隔制御を行う際に使用して好適な情報表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばコンピュータのディスプレイ上において、使用者が行った制御等の表示を行う手段として、いわゆるスクロールバーとスライダが用いられている。
【0003】
すなわち図12はそのような表示の一例を示すもので、ここでは例えば遠隔地に設置されたビデオカメラで撮影された画像を観視しながら、撮影方向(Pan/Tilt)、撮影画角(Zoom)及び焦点(Focus)等を遠隔制御を行う例が示されている。そしてこの図において、使用者がそれぞれの遠隔制御を行うと、ディスプレイ上のスクロールバーの中に表示されたスライダの位置で、その制御量が示されるものである。
【0004】
ここでスクロールバーの全体の表示幅は、例えば図13に示すように、そのデータの可動範囲(最小値から最大値)とスライダの幅の和となっている。そしてこの場合に、スライダの中央が現在の情報の値を示しており、使用者がこのスライダの表示位置を操作することで、表示されている情報の値を変更することができるものである。
【0005】
しかしながらこのような情報表示方法において、従来のスクロールバーの幅は固定であって、この幅によって情報が示されることはなかった。またスライダの幅は、例えば表示されている情報がスクロールバーの幅以上に存在する場合にスライダの幅を縮小するなどして、情報の全体に対する表示分の相対的な量を示すようなことはあったが、スライダの幅そのものによって情報が示されることはなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この出願はこのような点に鑑みて成されたものであって、解決しようとする問題点は、従来のスクロールバーとスライダを用いた情報表示方法では、スクロールバー及び/またはスライダの幅によって任意の情報を表示するものはなかったというものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため本発明においては、スクロールバー及び/またはスライダの幅を情報の条件に応じて変化させるようにしたものであって、これによればスクロールバー及び/またはスライダの幅によって必要な情報が表示され、使用者が行う制御等を容易にすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
すなわち本発明は、インターネット通信網を用いて、遠隔地に設置されたビデオカメラで撮影された画像を監視しながら、ビデオカメラの撮影方向及び/または撮影画角の遠隔制御を行う際に使用する情報表示方法において、スクロールバーと、スクロールバー上に表示される前記ビデオカメラの撮影方向及び/または撮影画角の制御を行うスライダと、を備え、スクロールバー上のスライダの位置で撮影方向を示すと共に、スライダの幅を上記撮影画角に応じて変化させてなるものである。
【0009】
ところで、いわゆるインターネット等の情報通信網を用いて、例えば遠隔地に設置されたビデオカメラで撮影された画像を観視しながら、ビデオカメラの撮影方向及び/または撮影画角等を遠隔制御して、所望の画像の観視を行うシステムが提案されている。すなわち図14はそのようなシステムの一例の構成を示す図面である。
【0010】
この図14において、例えばビデオカメラとしての撮像装置1を構成する撮像素子(CCD)11の前面にレンズブロック12が設けられる。このレンズブロック12は、例えばズームモータ13によってその撮影画角が変化されるものである。そしてこの撮像素子11で撮像された映像信号が、サンプルホールド(SH)及びAGC回路14を通じてA/D変換回路15に供給され、変換された信号が信号処理回路16に供給される。
【0011】
この信号処理回路16からの映像信号が、例えばサーバコンピュータ2のビデオキャプチャー装置21に供給され、取り込まれた映像信号が記憶装置22に書き込まれる。そしてこの書き込まれた映像信号が任意の制御プログラム23によって取り出され、ネットワークインターフェイス24を通じてインターネット等の情報通信網に発信される。
【0012】
一方、クライアントコンピュータ3はネットワークインターフェイス31を通じてインターネット等の情報通信網に接続されている。そして上述のサーバコンピュータ2から発信された映像信号は、任意の操作・表示プログラム32によってこのネットワークインターフェイス31を通じて取り込まれ、この取り込まれた映像信号は、例えばモニター33のディスプレイ上に表示34される。
【0013】
また、このクライアントコンピュータ3では、例えばモニター33のディスプレイを見ながら所望の撮影方向及び/または撮影画角等の入力操作を行うマウス等のポインティングデバイス35が設けられる。そしてこのポインティングデバイス35によって入力された遠隔制御の情報が、操作・表示プログラム32に供給され、ネットワークインターフェイス31からインターネット等の情報通信網を通じてサーバコンピュータ2に送信される。
【0014】
そしてこのサーバコンピュータ2では、制御プログラム23によってネットワークインターフェイス24を通じて取り込まれた遠隔制御の情報が、システム制御用のマイクロコンピュータ4に供給され、このマイクロコンピュータ4からの駆動命令がカメラ制御用のマイクロコンピュータ5、及び後述するパンチルタ制御用のマイクロコンピュータ6に供給される。
【0015】
さらにマイクロコンピュータ5からの制御信号が上述の撮像装置1に供給されて、例えばズームモータ13が制御されて撮影画角が制御される。また、マイクロコンピュータ6からの制御信号が、上述の撮像装置1のパン(水平)及びチルト(垂直)方向の撮影方向を制御するパンチルタ装置7に供給されて、これらの制御を行う例えばパンモータ71及びチルトモータ72が駆動される。
【0016】
それと共に、上述のマイクロコンピュータ5及び6で検出された例えば撮影画角及び撮影方向の位置情報がマイクロコンピュータ4に供給される。そしてこのマイクロコンピュータ4で検出された位置情報が、サーバコンピュータ2の制御プログラム23によって取り出され、ネットワークインターフェイス24を通じてインターネット等の情報通信網に発信される。
【0017】
これに対してクライアントコンピュータ3では、上述のサーバコンピュータ2から発信された位置情報が、操作・表示プログラム32によってネットワークインターフェイス31を通じて取り込まれる。そしてこの取り込まれた位置情報は、例えばモニター33のディスプレイ上にスクロールバーとスライダを用いて表示36されるものである。
【0018】
【実施例】
そこで本発明は、例えば上述のようなシステムに用いられるスクロールバーとスライダによる情報の表示において、その表示を例えば以下に述べるようにして行うものである。以下に図面を参照して、本発明による情報表示方法の各実施の形態を説明する。
【0019】
図1は請求項1に対応するものであって、例えば上述のシステムで撮像装置1の撮影画角(ズーム)の制御を行う場合に適用される情報表示方法の一例の構成を示す線図である。この図1において、Aは例えばスクロールバーBの全体を示している。ここで制御量の可変範囲は、例えば上述の図13で述べたように、スライダをそれぞれスクロールバーBの両端部に置いた時の、各スライダの中央aから中央bまでの範囲である。
【0020】
ところが、例えば上述の撮影画角(ズーム)の制御において、いわゆるズームレンズの制御を広角(ワイド)側にしたときと、望遠(テレ)側にしたときとでは、焦点の合わせられる範囲が変化するものがある。すなわちこのようなズームレンズでは、望遠(テレ)側に制御したときに焦点が遠距離側にしか合わなくなってしまうものがある。
【0021】
そこでこのようなズームレンズの制御を行う場合に、例えば図1のB、Cに示すように広角(ワイド)側にしたときと望遠(テレ)側にしたときとでスクロールバーBの全体の幅を変化させる。すなわちズームレンズの制御を広角(ワイド)側にしたときはスクロールバーBの全体の幅を最大にし、望遠(テレ)側にするに従ってスクロールバーBの全体の幅が短くなるように変化させる。
【0022】
また、このときスライダSの表示位置がスクロールバーBの範囲外に在った場合には、スライダSの表示位置にも修正を加えてその位置が制御範囲内となるようにすると共に、焦点距離をその位置に合わせる制御が行われる。
【0023】
これによって、例えば上述の撮像装置1の制御によって、例えばズームレンズが望遠(テレ)側に制御されたときには、近距離側の焦点の合わせられない範囲がスクロールバーBから除外されて、使用者が誤って焦点の合わせられない範囲にスライダSを操作しないように表示を行うことができるものである。
【0024】
なおこのような表示の制御は、例えば図2に示すようなフローチャートによって行うことができる。すなわち図2において処理がスタートされると、まずステップ〔1〕でズームの変化が待機される。そしてズームが変化するとステップ〔2〕で上述の情報通信網を通じて得られる例えば撮像装置1の位置情報から焦点距離の可変範囲が求められて、スクロールバーBの全体の幅が再計算される。
【0025】
さらにステップ〔3〕でその計算結果に応じてスライダSの表示位置が再計算される。そしてステップ〔4〕で、上述のステップ〔2〕〔3〕で再計算された結果に基づいてスクロールバーB及びスライダSの再描画が行われる。これによって、例えば上述の図1のCに示すような表示が行われる。そしてこの再描画が終了すると、ステップ〔1〕に戻されて再びズームの変化が待機される。
【0026】
このようにして例えばズームレンズが望遠(テレ)側に制御されたときには、近距離側の焦点の合わせられない範囲がスクロールバーBから除外されて、使用者が誤って焦点の合わせられない範囲にスライダSを操作しないように表示を行うことができる。
【0027】
なお、上述とは逆に焦点距離が変化した場合には、ズームの可動範囲が変化して例えば焦点距離を近距離にするとズームを望遠側にすることができなくなる。そこで上述の情報表示方法は、このようなシステムにおける情報の表示にも応用することができる。すなわち上述の情報表示方法は、他の値から可動範囲が変化するような制御の全般に使用することができるものである。
【0028】
図3は請求項2に対応するものであって、例えば上述のシステムで撮像装置1の撮影方向の制御を行う場合に適用される情報表示方法の一例の構成を示す線図である。この図3において、Aは例えばスクロールバーBの全体を示している。ここで制御量の可変範囲は、例えば上述の図13に示したように、スライダをそれぞれスクロールバーBの両端部に置いた時の、各スライダの中央aから中央bまでの範囲である。
【0029】
そしてこの場合に、例えば撮像装置1の撮影方向の可動範囲がスクロールバーBの全体の幅によって示されると共に、例えば撮影方向の撮影画角がスライダSの幅によって表示される。すなわち例えば上述の撮像装置1の制御によって撮影画角(ズーム)が変化されると、例えば図3のB、Cに示すようにスライダSの幅がその変化に応じて変化される。
【0030】
これによって、例えば上述の撮像装置1の制御によって、例えばズームレンズが広角(ワイド)側から望遠(テレ)側に制御されたときには、スライダSの幅が撮影画角に比例して小さくされて、使用者に撮影画角の変化を明瞭に示すことができるものである。なお、このような表示の制御は、例えば図4に示すようなフローチャートによって行うことができる。
【0031】
すなわち図4において処理がスタートされると、まずステップ〔5〕でズームの変化が待機される。そしてズームが変化するとステップ〔6〕で上述の情報通信網を通じて得られる例えば撮像装置1の位置情報から撮影方向の撮影画角が求められて、スライダSの幅が再計算される。そしてステップ〔7〕で、上述のステップ〔6〕で再計算された結果に基づいてスクロールバーB及びスライダSの再描画が行われる。
【0032】
これによって、例えば上述の図3のCに示すような表示が行われる。そしてこの再描画が終了すると、ステップ〔5〕に戻されて再びズームの変化が待機される。
【0033】
このようにして例えば上述の撮像装置1の制御によって、例えばズームレンズが広角(ワイド)側から望遠(テレ)側に制御されたときには、スライダSの幅が撮影画角に比例して小さくされて、使用者に撮影画角の変化を明瞭に示すことができるものである。
【0034】
なお上述の図3の例においては、撮影画角が変化しても撮影方向の可動範囲は不変である。このため、例えば望遠(テレ)側では図3のD、Eに示すように撮影画角が小さくなった分、両端部に撮影方向の移動できない範囲が生じることになり、使用者に誤解を与える恐れがある。
【0035】
これに対して、図5は請求項3に対応するものであって、この場合も例えば上述のシステムで撮像装置1の撮影方向の制御を行う場合に適用される情報表示方法の一例の構成を示す線図である。なお、図5において、Aは例えばスクロールバーBの全体を示し、ここでスライダをそれぞれスクロールバーBの両端部に置いた時の、各スライダの中央aから中央bまでが制御量の可変範囲である。
【0036】
そしてこの場合に、例えば撮像装置1の撮影方向の撮影画角がスライダSの幅によって表示されると共に、例えばスクロールバーBの全体の幅が、撮影方向の可動角(可変範囲)と撮影画角との和に応じて変化される。すなわち、例えば上述の撮像装置1の制御によって撮影画角が変化されると、例えば図5のB、Cに示すようにスライダSの幅がその変化に応じて変化されると共に、スクロールバーBの全体の幅がスライダSの幅の変化した分だけ変化される。
【0037】
これによって、例えば上述の撮像装置1の制御によって、例えばズームレンズが広角(ワイド)側から望遠(テレ)側に制御されたときには、スライダSの幅が撮影画角に比例して小さくされると共に、スクロールバーBの全体の幅がその撮影画角の変化した分だけ狭くされて、使用者に撮影画角の変化と撮影可能な画角の変化を明瞭に示すことができるものである。
【0038】
なおこのような表示の制御は、例えば図6に示すようなフローチャートによって行うことができる。すなわち図6において処理がスタートされると、まずステップ〔8〕でズームの変化が待機される。そしてズームが変化するとステップ〔9〕で上述の情報通信網を通じて得られる例えば撮像装置1の位置情報から撮影方向の撮影画角が求められて、スライダSの幅が再計算される。
【0039】
さらにステップ〔10〕では、ステップ〔9〕で再計算されたスライダSの幅と上述の例えば撮像装置1の撮影方向の制御量の可変範囲(a⇔b)の和からスクロールバーBの全体の幅が再計算される。そしてステップ〔11〕でこれらの再計算されたスクロールバーB及びスライダSの再描画が行われる。これによって、例えば上述の図5のCに示すような表示が行われる。そしてこの再描画が終了すると、ステップ〔8〕に戻されて再びズームの変化が待機される。
【0040】
すなわちこの場合に、再描画されるスクロールバーBの全体の幅が撮影方向の可動角と撮影画角との和に応じて変化される。これによって、例えばズームレンズが望遠(テレ)側に制御されたときにはスクロールバーBの全体の幅が狭くされ、図5のD、Eに示すように、スクロールバーBの両端部の移動できない範囲が削除される。
【0041】
このようにして例えば上述の撮像装置1の制御によって、例えばズームレンズが広角(ワイド)側から望遠(テレ)側に制御されたときには、スライダSの幅が撮影画角に比例して小さくされると共に、スクロールバーBの全体の幅が撮影方向の可動角と撮影画角との和に応じて変化されて、使用者に撮影画角の変化と撮影可能な画角の変化を明瞭に示すことができるものである。
【0042】
さらに図7は請求項4に対応するものであって、この場合も例えば上述のシステムで撮像装置1の撮影方向の制御を行う場合に適用される情報表示方法の一例の構成を示す線図である。なお、図7において、Aは例えばスクロールバーBの全体を示し、ここでスライダをそれぞれスクロールバーBの両端部に置いた時の、各スライダの中央aから中央bまでが制御量の可変範囲である。
【0043】
そしてこの場合に、例えば撮像装置1の撮影方向の可動範囲がスクロールバーBの全体の幅によって示されると共に、例えば撮影方向の撮影画角がスライダSの幅によって表示される。それと共に、スライダSの最大幅が、スライダSの両側の線分d、eによって表示される。
【0044】
すなわち例えば上述の撮像装置1の制御によって撮影画角(ズーム)が変化されると、例えば図7のB、Cに示すようにスライダSの幅がその変化に応じて変化されるが、このとき例えばズームレンズが最広角(ワイド)で撮影画角が最大のときのスライダSの最大幅が線分d、eによって表示されるものである。またこのとき、例えば撮像装置1の撮影方向の可動範囲を示すスクロールバーBの全体の幅は変化されないものである。
【0045】
これによって、例えば上述の撮像装置1の制御によって、例えばズームレンズが広角(ワイド)側から望遠(テレ)側に制御されたときには、スライダSの幅が撮影画角に比例して小さくされて、使用者に撮影画角の変化を明瞭に示すことができると共に、最大画角が表示されることによって、使用者は撮影可能な画角を常に把握することができるものである。
【0046】
なお、このような表示の制御は、例えば図8に示すようなフローチャートによって行うことができる。すなわち図8において処理がスタートされると、まずステップ〔12〕で例えばズームレンズが最広角(ワイド)で撮影画角が最大のときのスライダSの最大幅が算出されて記憶される。そしてステップ〔13〕でズームの変化が待機される。
【0047】
さらにズームが変化するとステップ〔14〕で上述の情報通信網を通じて得られる例えば撮像装置1の位置情報から撮影方向の撮影画角が求められて、スライダSの幅が再計算される。そしてステップ〔15〕で、上述のステップ〔12〕〔14〕で記憶及び再計算された結果に基づいてスクロールバーB及びスライダSと線分d、eの再描画が行われる。
【0048】
これによって、例えば上述の図7のCに示すような表示が行われる。そしてこの再描画が終了すると、ステップ〔13〕に戻されて再びズームの変化が待機される。
【0049】
すなわちこの場合に、例えば上述の撮像装置1の制御によって、例えばズームレンズが広角(ワイド)側から望遠(テレ)側に制御されたときには、スライダSの幅が撮影画角に比例して小さくされて、使用者に撮影画角の変化を明瞭に示すことができる。それと共に、最大画角が線分d、eによって表示されることで、使用者は撮影可能な画角を常に把握することができるものである。
【0050】
またこの例においては、スクロールバーBの全体の幅は変わらないので、表示のレイアウト等を変更する必要がなく、上述の図5の例に比べて画面に対する再描画の量を削減することができる。さらにこの例において、線分d、eの表示は、例えば線分d、eとスライダSの間の色彩を変えるなどの方法によっても行うことができる。
【0051】
また、図9〜11は請求項5に対応するものであって、ここでは本発明の情報表示方法を、撮影可能範囲の全体を表示するインデックス画像Iを基に、所望の範囲の撮影を行うシステムに適用したものである。そしてこの例において、スクロールバーBとスライダSを用いた遠隔制御によって撮影されたライブ画像Lが画面の上部に表示されている。
【0052】
従ってこれらの図9〜11において、スクロールバーBは例えばパン/チルト方向の撮影の可能な範囲を示し、またスライダSの幅は撮影画角を表しており、これらのスライダSの表示位置を任意に操作することで、インデックス画像Iに表示された中の任意の部分のライブ画像Lを画面の上部に表示することができるものである。
【0053】
なお、図9はインデックス画像Iと撮影可能範囲が一致している場合である。これに対して、図10ではインデックス画像Iが撮影可能範囲より小さい場合、図11ではインデックス画像Iが撮影可能範囲より大きい場合をそれぞれ示している。
【0054】
従ってこれらの図において、図10の例では、インデックス画像Iの外側にも撮影可能範囲が広がっていることが使用者に示される。また、図11の例ではインデックス画像Iの一部は撮影できないが、使用者に撮像装置の置かれている環境全体を理解させることができるものである。
【0055】
従って本発明の情報表示方法によれば、スクロールバーとスライダを用いて情報の表示を行う情報表示方法において、スクロールバー及び/またはスライダの幅を情報の条件に応じて変化させることにより、スクロールバー及び/またはスライダの幅によって必要な情報が表示され、使用者が行う制御等を容易にすることができるものである。
【0056】
なお、本発明は上述した各種の例に限らず、例えばインターネット等の情報通信網を介さないシステムや、操作/表示と制御を一つのコンピュータで行うシステムにも適用することができるものである。
【0057】
また、本発明における制御の対象は、上述のビデオカメラ(撮像装置)に限らず、一般的な機械などの制御にも応用することができる。さらにスクロールバーやスライダ、あるいは画面の全体の表示の形態は、上述の例に限られるものではなく、画像を含まない表示においても応用することができるものである。
【0058】
【発明の効果】
従って請求項1の発明によれば、スクロールバーとスライダを用いて情報の表示を行う情報表示方法において、スクロールバー及び/またはスライダの幅を情報の条件に応じて変化させることにより、例えばズームレンズが広角(ワイド)側から望遠(テレ)側に制御されたときには、スライダSの幅が撮影画角に比例して小さくされると共に、スクロールバーBの全体の幅がその撮影画角の変化した分だけ狭くされて、使用者に撮影画角の変化と撮影可能な画角の変化を明瞭に示すことができ、また使用者が誤って焦点の合わせられない範囲にスライダSを操作しないように表示を行うことができるものである。
【0061】
さらに請求項2の発明によれば、スクロールバーとスライダを用いて情報の表示を行う情報表示方法において、スクロールバー及び/またはスライダの幅を情報の条件に応じて変化させることにより、例えばズームレンズが広角(ワイド)側から望遠(テレ)側に制御されたときには、スライダSの幅が撮影画角に比例して小さくされて、使用者に撮影画角の変化を明瞭に示すことができると共に、最大画角が表示されることによって、使用者は撮影可能な画角を常に把握することができるものである。
【0062】
また、請求項3の発明によれば、スクロールバーとスライダを用いて情報の表示を行う情報表示方法において、スクロールバー及び/またはスライダの幅を情報の条件に応じて変化させることにより、例えば撮影可能範囲の全体を表示するインデックス画像Iを基に、所望の範囲の撮影を行うシステムに本発明を適用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報表示方法の第1の例の構成図である。
【図2】その処理の説明のための図である。
【図3】本発明の情報表示方法の第2の例の構成図である。
【図4】その処理の説明のための図である。
【図5】本発明の情報表示方法の第3の例の構成図である。
【図6】その処理の説明のための図である。
【図7】本発明の情報表示方法の第4の例の構成図である。
【図8】その処理の説明のための図である。
【図9】本発明の情報表示方法を応用したシステムの一例の説明のための図である。
【図10】本発明の情報表示方法を応用したシステムの一例の説明のための図である。
【図11】本発明の情報表示方法を応用したシステムの一例の説明のための図である。
【図12】従来の情報表示方法の説明のための図である。
【図13】従来の情報表示方法の説明のための図である。
【図14】本発明の適用されるシステムの一例の構成を示す図である。
【符号の説明】
B…スクロールバー、S…スライダ、a,b…スライダの中央を示す線分、d,e…最大幅を示す線分
Claims (3)
- インターネット通信網を用いて、遠隔地に設置されたビデオカメラで撮影された画像を監視しながら、ビデオカメラの撮影方向及び/または撮影画角の遠隔制御を行う際に使用する情報表示方法であって、
スクロールバーと、
前記スクロールバー上に表示される前記ビデオカメラの撮影方向及び/または撮影画角の制御を行うスライダと、を備え、
前記スクロールバー上のスライダの位置で前記撮影方向を示すと共に、
前記スライダの幅を前記撮影画角に応じて変化させる情報表示方法において、
前記スクロールバーの全体の幅を前記撮影方向の可動角と前記撮影画角との和に応じて変化させる
ことを特徴とする情報表示方法。 - インターネット通信網を用いて、遠隔地に設置されたビデオカメラで撮影された画像を監視しながら、ビデオカメラの撮影方向及び/または撮影画角の遠隔制御を行う際に使用する情報表示方法であって、
スクロールバーと、
前記スクロールバー上に表示される前記ビデオカメラの撮影方向及び/または撮影画角の制御を行うスライダと、を備え、
前記スクロールバー上のスライダの位置で前記撮影方向を示すと共に、
前記スライダの幅を前記撮影画角に応じて変化させる情報表示方法において、
前記スライダの最大変化幅を常に表示させる
ことを特徴とする情報表示方法。 - インターネット通信網を用いて、遠隔地に設置されたビデオカメラで撮影された画像を監視しながら、ビデオカメラの撮影方向及び/または撮影画角の遠隔制御を行う際に使用する情報表示方法であって、
スクロールバーと、
前記スクロールバー上に表示される前記ビデオカメラの撮影方向及び/または撮影画角の制御を行うスライダと、を備え、
前記スクロールバー上のスライダの位置で前記撮影方向を示すと共に、
前記スライダの幅を前記撮影画角に応じて変化させる情報表示方法において、
前記ビデオカメラの撮影方向及び/または撮影画角の制御を行う際に、
前記ビデオカメラの全撮影範囲を示す画像を表示し、
この画像に対して前記スクロールバーとスライダを用いて前記撮影方向の可動角及び/または撮影画角の情報の表示を行う
ことを特徴とする情報表示方法。
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