JP3152747B2 - 巨視的映像機能を備えた顕微鏡システム - Google Patents

巨視的映像機能を備えた顕微鏡システム

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JP3152747B2
JP3152747B2 JP16109592A JP16109592A JP3152747B2 JP 3152747 B2 JP3152747 B2 JP 3152747B2 JP 16109592 A JP16109592 A JP 16109592A JP 16109592 A JP16109592 A JP 16109592A JP 3152747 B2 JP3152747 B2 JP 3152747B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として医療や生物系
の顕微鏡観察に利用される顕微鏡システムに係り、特に
標本の巨視的映像を顕微鏡のステージ操作に用いること
により顕微鏡観察を容易に行う巨視的映像機能を備えた
顕微鏡システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、顕微鏡観察、とりわけ病理診断や
生物学における組織標本の観察では、プレパラートなど
試料の全体像、即ちプレパラート上のどの位置にどのよ
うな大きさ、形状、色彩の観察対象が載っているかを把
握することが、見落としのない効率の良い観察を行う為
に重要であるとされている。
【0003】そして、このようにプレパラートの全体像
を把握する為には、検鏡に入る前に肉眼又は拡大鏡で観
察するのが一般的であり、プレパラートをコピーマシン
で複写したり、インスタント写真で撮ることも行われて
いる。さらに、診断や観察上重要な部位や、記録を残し
ておきたい部位の画像は個別に画像記録装置に記録され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、プレパ
ラートの全体像を把握する方法は肉眼観察、又はそれに
準じた方法が採られていた。しかしながら、肉眼観察に
頼る場合には、プレパラートの全体像を検鏡の間、記憶
しておく必要がある。
【0005】また、コピーやポラロイド写真は手元にお
いて、必要に応じて眺めることができるが、画質が悪い
上に顕微鏡の観察像と対応関係を明確にすることが困難
である為、検鏡の効率化にはあまり役に立たない。そし
て、標本の全体像を観て、顕微鏡で観察したい位置を決
めても、ステージをその所望とする位置に移動させるの
に手間が掛かってしまう。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする所は、観察者が肉眼で観察する事な
く効率的な観察を可能とし、更に効率的な画像ファイリ
ングを達成することで、同一標本の再検査の効率を大幅
に向上することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の巨視的映像機能を備えた顕微鏡システム
は、第1のX−Yステージ手段と、第1のX−Yステー
ジ手段に設置された試料を撮影する第1のテレビジョン
カメラとを有する巨視的映像取り込み手段と、電気信号
により制御される第2のX−Yステージ手段を有する顕
微鏡手段と、巨視的映像取り込み手段からのテレビジョ
ン映像を表示するモニタ手段と、モニタ手段により表示
された映像上に、所定領域を示すパターンを表示し、該
パターンにより指定された領域の情報に応じて、第2の
X−Yステージ手段を所望とする位置に移動させる表示
制御手段と、表示制御手段によりモニタ手段の表示画面
上に表示されるパターンを移動させ、所望とする位置に
設定する外部入力手段とを有する情報処理手段とを具備
することを特徴とする。また、本発明の顕微鏡手段は、
第2のX−Yステージ手段に設置された試料を撮影する
ための第2のテレビジョンカメラ手段を有し、顕微鏡シ
ステムは、巨視的映像取り込み手段及び顕微鏡手段から
のテレビジョン映像の入力を切り替えるビデオ信号切り
替え手段を備えており、ビデオ信号切り替え手段を介し
て、モニタ手段に顕微鏡手段からのテレビジョン映像を
切り替えて表示させることを特徴とする。
【0008】
【作用】即ち、本発明の巨視的映像機能を備えた顕微鏡
システムでは、始めに巨視的映像取り込み手段の第1の
X−Yステージ手段を移動させ、該第1のX−Yステー
ジ手段に設置された試料を第1のテレビジョンカメラ手
段により撮影する。次いで、顕微鏡手段の第2のX−Y
ステージ手段に試料を設置する。そして、情報処理手段
のモニタ手段に所定領域を示すパターンを表示させ、こ
の表示された所定のパターンを外部入力手段により表示
画面上で移動させ、所望とする位置に設定がなされる
と、表示制御手段によって第2のX−Yステージ手段は
所望とする位置に自動的に移動制御される。さらに、顕
微鏡手段が、第2のX−Yステージ手段に設置された試
料を撮影するための第2のテレビジョンカメラ手段を有
し、顕微鏡システムが巨視的映像取り込み手段及び顕微
鏡手段からのテレビジョン映像の入力を切り替えるビデ
オ信号切り替え手段を備えることで、顕微鏡手段の第2
のテレビジョンカメラ手段で、第2のX−Yステージ手
段に設置された試料を撮影し、ビデオ信号切り替え手段
を介して、モニタ手段に顕微鏡手段からのテレビジョン
映像を切り替えて表示できる。
【0009】
【実施例】先ず、図1を参照して本発明の巨視的映像機
能を備えた顕微鏡システムの概要について説明する。
【0010】同図に示すように、本発明の巨視的映像機
能を備えた顕微鏡システムは大きく分けて、情報処理部
1、顕微鏡部2、巨視的映像取り込み部3、TVモニタ
部4、ビデオ信号切り替え部5により構成されている。
【0011】まず、上記情報処理部1は、メニュー10
1、フレームメモリ102、ポインティング・デバイス
103、モニタ104を有しており、この他、必須の構
成要件ではないが外部記憶部105を有している。
【0012】そして、上記顕微鏡部2は、光学顕微鏡に
電気信号によって制御されるX−Yステージ201を加
えたもので、この他、必須の構成要件ではないが対物レ
ンズ切り替え部202、TVカメラ203を有してい
る。
【0013】さらに、上記巨視的映像取り込み部3は、
TVカメラ301と、該TVカメラ301を支えるスタ
ンド及び雲台302、試料を載せるためのもので電気信
号によって制御されるX−Yステージ303、そして、
試料を照らすための透過照明部304を有している。
【0014】そして、上記TVモニタ部4は、巨視的映
像取り込み部3や顕微鏡部2から発生するTV映像を表
示し、また情報処理部1から発生する様々な映像パーン
を表示する為のものである。
【0015】さらに、上記ビデオ信号切り替え部5は、
顕微鏡部2側と巨視的映像取り込み部3側のTVカメラ
203,301からの信号を切り替えるために用いられ
るものであり、必須の構成要件ではない。
【0016】これら各部は以下のように接続されてい
る。即ち、顕微鏡部2におけるX−Yステージ201及
び対物レンズ切り替え部202は情報処理部1と、例え
ばRS−232C、GP−IB、パラレル、シリアル等
の一般的な通信インターフェイスを介して接続され、情
報処理部1から発生する電気信号を受けて作動する。
【0017】そして、巨視的映像取り込み部3における
X−Yステージ303は、同様に一般的な通信インター
フェイスによって情報処理部1に接続され、該情報処理
部1から発生する電気信号を受けて作動するTVカメラ
301は情報処理部1におけるフレームメモリ102と
接続されている。
【0018】さらに、このTVカメラ301からの映像
信号は、一旦、フレームメモリ102に送られ、そこか
ら、更にTVモニタ部4に送られて映像が表示される。
また、情報処理部1から発生する様々な映像パターンは
フレームメモリ102に書き込まれた後、TVモニタ部
4に送られて表示される。
【0019】尚、2つのTVカメラ203,301が設
けられている場合には、該TVカメラ203,301は
ビデオ信号切り替え部5を介してフレームメモリ102
に接続され、選択された映像信号がフレームメモリ10
2を介してTVモニタ部4に送られ、観察像が表示され
る。
【0020】以上のように、本発明の巨視的映像機能を
備えた顕微鏡システムでは、プレパラートの全体像をT
V映像としてTVモニタ部4の画面上で観察し、その上
に観察したい位置を指定することで、X−Yステージ2
01が自動的に所望とする位置に移動するようにしたこ
とに特徴を有している。以下、図面を参照して本発明の
実施例について説明する。図2は、第1の実施例に係る
巨視的映像機能を備えた顕微鏡システムの構成を示す図
である。
【0021】同図に示すように、パーソナル・コンピュ
ータ11には、モニタ12、キーボード13、フレーム
メモリ14、マウス15がそれぞれ接続されている。こ
のモニタ12はワークステーションでも良く、また、フ
レームメモリ14はコンピュータ内蔵式のものでもよ
い。そして、パーソナル・コンピュータ11の主記憶部
の容量が十分にある場合には、それで代用してもよい。
【0022】さらに、マウス15はトラックボール、デ
ジタイザ、タッチペンでも代用する事も可能で、これら
のポインティング・デバイスを用いることなく、キーボ
ード13における例えば矢印キーなど特定のキーで代用
することもできる。
【0023】上記パーソナル・コンピュータ11は、例
えばRS−232C、GP−IB、シリアル、パラレル
などの通信インターフェイスによって光学顕微鏡16の
電動式の対物レンズレボルバ17、電動式のX−Yステ
ージ18に接続されている。そして、上記フレームメモ
リ14は、カラーTVカメラ19に接続されており、該
カラーTVカメラ19にはレンズ20が配設されてい
る。ここで、プレパラートの全体像を撮影するためには
1眼レフ用のレンズが適しており、本実施例では50m
mのマクロレンズを使用し、C−マウント・アダプタを
用いてカラーTVカメラ19に装着した。尚、レンズ2
0は必要な画角が取れるものであれば標準レンズ、望遠
レンズ、あるいはズームレンズ等でも良い。上記カラー
TVカメラ19は雲台21、カメラスタンド22により
支持されており、雲台21はスタンド22の支柱に沿っ
て上下に移動自在となっている。
【0024】そして、試料を載せるためのもので電気信
号によって制御可能なX−Yステージ24は、顕微鏡側
のX−Yステージ18と同様、一般的なインターフェイ
スによってパーソナル・コンピュータ11に接続されて
いる。このX−Yステージ24はX−Y方向への十分な
精度を持ったスケールが付いていれば手動式でもよく、
その場合にはステージとコンピュータの接続は不要にな
る。尚、このX−Yステージ24の下には試料を下から
照らすための照明部23が設けられている。
【0025】この他、上記フレームメモリ14はカラー
TVモニタ25にも接続されており、モニタ12が十分
な解像度と画素数を備えていれば顕微鏡画像を表示さ
せ、このカラーTVモニタ25を取り外すこともでき
る。
【0026】このような構成において、巨視的映像取り
込み部によって得られたプレパラート像上の位置と顕微
鏡側のX−Yステージ18上の位置とを一致させるため
には、以下のような方法による。
【0027】まず、位置合わせ用の規則的なパターン、
例えば図3に示すように十字線41と距離補正用の補正
線42を引いたプレパラート40を用意する。この十字
線41と補正線42は一定の間隔、例えば1mmの間隔
で引かれているものとする。次に、図4に示すように、
フレームメモリ14を用いてTVモニタ部4の画面中央
に十字線43を表示する。そして、作業者が位置合わせ
用のプレパラートを巨視的映像取り込み部のX−Yステ
ージ24に載せ、雲台21を上下させて必要な画角に設
定した後、十字線41と十字線43がカラーTVモニタ
画面上45で一致するようにX−Yステージ24を調節
する。
【0028】その時のステージ座標は、通信インターフ
ェイスを介してパーソナル・コンピュータ11に送信
し、記憶させる。この座標を(x1,y1)とし、(x
1,y1)はμ(ミクロン)単位で表す。
【0029】次に、作業者がマウス15を用いて十字線
41と補正線42の交点を指し示し、その時のカラーT
Vモニタ25上の座標をX座標をx3とする。この2つ
のX−Y座標の組から、プレパラート上の1mm、即
ち、1000μの距離がカラーTVモニタ25上の何画
素に相当するか否かが簡単に分かる。
【0030】そして、カラーTVモニタ25のX方向の
画素数をMとすると、1mmに相当する画素数はM/2
−x3画素となる。或いは1画素分の長さが1000/
(M/2−x3)μである。この値を使えば、カラーT
Vモニタ25上でマウス15によって指定された位置の
X−Yステージ24上での座標を求める事ができる。次
に、プレパラートを顕微鏡側のX−Yステージ18に乗
せ替え、適当な倍率下、例えば10倍の対物レンズを用
いて、十字線41が接眼レンズの視野の中央に来るよう
にX−Yステージ18を調節し、その時のステージ座標
(x2,y2)をパーソナル・コンピュータに記憶させ
る。
【0031】これによって、両ステージ間での位置ずれ
はX方向に(x2−x1)μ、Y方向に(y2−y1)
μであることが分かる。顕微鏡側のX−Yステージ18
の座標は、巨視的映像撮影側のX−Yステージ24の座
標から、これらの数値を差し引いた値であることが分か
る。そして、カラーTVモニタ25のプレパラート全体
像上の任意の位置を指定させると、顕微鏡側のX−Yス
テージ18上でのその座標を計算することができる。以
下、図5及び図6のフローチャートを参照して、第1の
実施例の実際の観察の動作について説明する。前述した
ような位置合わせを行った後、観察を開始する(ステッ
プS101)。
【0032】まず、作業者はプレパラートをステージ2
4に載せる(ステップS102)。この時、プレパラー
トの全体像はカラーTVカメラ19によって撮影され、
フレームメモリ14に取り込まれ、この取り込まれた映
像はカラーTVモニタ25に表示される(ステップS1
03)。
【0033】次に、観察者はプレパラートを顕微鏡側の
X−Yステージ18に移す(ステップS104)。そし
て、対物レンズの倍率を指定した後(ステップS10
5)、観察者はモニタ12に示されるメニューを選択し
て、観察領域を指定するための矩形枠をカラーTVモニ
タ25に表示させる(ステップS106)。
【0034】図7は、この時のメニュー画面の一例であ
り、対物レンズの倍率を指定すると、その視野に相当す
る広さの矩形枠がカラーTVモニタ25上に映し出され
るようになっている。
【0035】こうして、観察者はマウス15を用い、上
記矩形枠をカラーTVモニタ25上で移動させ、マウス
のボタンをクリックする事により観察位置を指定する
(ステップS107)。
【0036】こうして、指定が終わるとパーソナル・コ
ンピュータ11が指定された位置の座標を計算し(ステ
ップS108)、X−Yステージ18にその信号を送
り、また対物レンズレボルバ17に信号を送ることによ
り、X−Yステージ18が目的の部位に移動し、対物レ
ンズが切り替えられる(ステップS109,S11
0)。但し、第1の実施例では、対物レンズの切り替え
は手動で行う事になる。
【0037】そして、別部位の観察を行う場合には上記
ステップS105に戻り、別部位の観察を行わない場合
にはステップS112に進み(ステップS111)、全
ての動作を終了する(ステップS112)。
【0038】以上のように、第1の実施例に係る巨視的
映像機能を備えた顕微鏡システムでは、顕微鏡による観
察をより効率的に行うために、カラーTVモニタ25上
のプレパラート映像上に観察位置の他、観察倍率も同時
に指定することを可能とすることで、X−Yステージ1
8の移動を自動化したことに特徴を有している。次に、
本発明の第2の実施例に係る巨視的映像機能を備えた顕
微鏡システムについて説明する。図8は、第2の実施例
の構成を示す図である。
【0039】同図に示すように、第2の実施例は第1の
実施例の構成にTVカメラ26と、2台のTVカメラ1
9及び26からの信号を選択するために用いられるビデ
オ信号切り替え部27を更に有した構成となっている。
以下、図9及び図10のフローチャートを参照して、第
2の実施例の実際の観察について説明する。
【0040】観察を開始し(ステップS201)、先
ず、ステップS202において、ビデオ信号切り替え部
27のスイッチをTVカメラ19からの入力を受ける側
にセットする。
【0041】続いて、作業者はプレパラートをX−Yス
テージ24に載せる(ステップS203)。この時、プ
レパラートの全体像はカラーTVカメラ19によって撮
影され、フレームメモリ14に取り込まれ、この取り込
まれた映像はカラーTVモニタ25に表示される(ステ
ップS204)。
【0042】そして、プレパラートの全体像を取り終わ
った後、作業者はプレパラートを顕微鏡側のX−Yステ
ージ18に載せ替え(ステップS205)、ビデオ信号
切り替え部27のスイッチをTVカメラ26側に切り替
える(ステップS206)。次に、対物レンズの倍率指
定を行い(ステップS207)、指定された倍率の視野
に相当する矩形をカラーTVモニタ25に表示する(ス
テップS208)。そして、第1の実施例と同様にカラ
ーTVモニタ25上に映し出されたプレパラートの全体
像上に顕微鏡観察したい領域を指定する(ステップS2
09)。
【0043】この指定が終わると、パーソナル・コンピ
ュータ11がその座標を計算し(ステップS210)、
X−Yステージ18の移動及び対物レンズ切り替えの信
号を発生する(ステップS211,ステップS21
2)。
【0044】また、TVカメラ26からの信号、即ち、
顕微鏡拡大映像をフレームメモリ14を通してTVモニ
タ25に表示する。この時、先に取り込んでいたプレパ
ラート全体像上はフレームメモリ14上に保存されてい
る。
【0045】そして、フレームメモリ14をフリーズし
てしまうとカラーTVモニタ25を見ながらのピント調
整や絞りの調節が出来なくなるので、顕微鏡拡大映像を
カラーTVモニタ25に表示する際には、フレームメモ
リ14を透過モードに設定する(ステップS213)。
【0046】次に、顕微鏡16のピント、絞りを調節す
る(ステップS214)。また、顕微鏡拡大映像はX−
Yステージの移動が終了してからカラーTVモニタ25
に出力されるようにした。これは、顕微鏡TV映像によ
る船酔現象を防ぐ意味で重要である。
【0047】こうして、指定領域の拡大映像を観察し終
わったら、観察者はメニュー画面を選択し、再びフレー
ムメモリ14上に保存されいるプレパラートの全体像を
カラーTVモニタ25に表示し(ステップS216)、
以上の一連の観察作業を繰り返すことができる。
【0048】以上のように、第2の実施例に係る巨視的
映像機能を備えた顕微鏡システムでは、顕微鏡映像をカ
ラーTVモニタ25に映し出すことによって、観察者の
疲労を防ぐことを目的としたものである。この場合、プ
レパラート全体像はフレームメモリ14に保存し、必要
に応じてカラーTVモニタ25に表示できるようになっ
ている。
【0049】勿論、上記第1及び第2の態様のシステム
と同様に、この全体像上に観察位置を指定できる。ま
た、本実施例では個々の映像がプレパラートのどの位置
に当たるのかを記録し、記録された画像間の位置関係を
明確にした。次に、本発明の第3の実施例について説明
する。
【0050】第3の実施例は、その全体構成は図8にお
けるパーソナルコンピュータ11に外部記憶装置を接続
した点を除いて、図8に示した第2の実施例と同様であ
るので、他の構成については上記第2の実施例を参照さ
れたい。以下、図11及び図12のフローチャートを参
照して、第3の実施例による画像の取り込み、保存につ
いて説明する。第3の実施例における操作手順は、ステ
ップS315,S316を除いて上記第2の実施例の動
作と同じであるので説明を省略する。
【0051】上記ステップS315,316では、作業
者がメニュー画面を操作してカラーTVモニタ25に表
示されている顕微鏡映像を取り込み、外部記憶装置に保
存する。この保存された像はプレパラート全体像、作業
者がその上で指定した観察領域及びその顕微鏡画像であ
る。これらは観察終了後、再生してカラーTVモニタ2
5に表示する事ができる。
【0052】そして、パーソナル・コンピュータ11
に、ソフトウェア又はハードウェアによる画像圧縮・伸
長機能を備えておけば、画像を圧縮して保存できるので
外部記憶装置の容量の節約になる。次に、図13のフロ
ーチャートを参照して上記再生表示について説明する。
【0053】再生表示を開始すると(ステップS40
1)、先ず、再生する標本の指定を行い(ステップS4
02)、巨視的映像の読み込みを行う(ステップS40
3)。続いて、顕微鏡拡大観察位置座標、倍率の情報を
読み込み(ステップS404)、巨視的映像を表示する
(ステップS405)。そして、巨視的映像上に顕微鏡
観察位置を表す矩形枠を表示し(ステップS406)、
マウス15により任意の矩形枠を指定する(ステップS
407)。
【0054】こうして指定された矩形枠に相当する顕微
鏡画像の読み込み、再生、表示を行い(ステップS40
8)、他の顕微鏡画像を観察する場合にはステップS4
05に戻り、観察しない場合にはステップS410に進
み(ステップS409)、全ての動作を終了する(ステ
ップS410)。以上のように、第3の実施例に係る巨
視的映像機能を備えた顕微鏡システムでは、画像ファイ
リング機能を具備したことに特徴を有する。次に、本発
明の第4の実施例に係る巨視的映像機能を備えた顕微鏡
システムについて説明する。第4の実施例のシステム構
成は、上記第2の実施例と同様の構成であり、保存に係
る操作手順もまったく同様である。しかし、第4の実施
例では、顕微鏡画像は保存されず、プレパラート全体
像、顕微鏡観察位置、及びその時の倍率のみが保存され
る点に特徴を有している。
【0055】さらに、これらのデータを使って同じプレ
パラートを再び観察する場合、作業者はメニュー画面を
操作してカラーTVモニタ25に所定のプレパラート全
体像を表示させる。この時、パーソナル・コンピュータ
11が外部記憶装置に保存されている前回観察時の顕微
鏡観察位置及び倍率を読み出し、倍率の視野に対応した
矩形の枠をプレパラート全体像上に描画する。
【0056】そして、作業者がプレパラートを顕微鏡側
のX−Yステージ18にセットし、画面上の任意の矩形
枠をマウス15で指定すると、顕微鏡側のX−Yステー
ジ及び対物レボルバに対して制御信号を送り、所定の位
置、所定の対物レンズにセットされ、顕微鏡映像がカラ
ーTVモニタ25に表示される。
【0057】以上のように、第4の実施例に係る巨視的
映像機能を備えた顕微鏡システムでは、同じプレパラー
トを再度観察する必要が生じた場合に、従来のようにバ
ーガラスにインクやペンで印を着けて注目部位を示すと
いう方法を取ること無く、顕微鏡観察位置の情報のみを
保存しておき、再び同じプレパラートを検鏡する際に前
回の観察で着目した位置に自動的にX−Yステージ18
が移動し、対物レンズが切り替わるようにしたことに特
徴を有している。
【0058】以上詳述したように、本発明の巨視的映像
機能を備えた顕微鏡システムでは、プレパラートの全体
像をTV映像としてモニタ画面上で観察し、その上に観
察したい位置を指定することで、X−Yステージを自動
的に所望とする位置に移動させることができる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、標本の全体像をモニタ
表示することで、肉眼で観察し記憶する事なく効率的な
観察を行う事を可能とし、更に効率的な画像ファイリン
グを達成することで同一の標本の再検査の効率を大幅に
向上した巨視的映像機能を備えた顕微鏡システムを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巨視的映像機能を備えた顕微鏡システ
ムの概要を説明するための図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る巨視的映像機能を
備えた顕微鏡システムの構成を示す図である。
【図3】位置補正用プレパラートを示す図である。
【図4】TVモニタ部4に表示された位置補正用プレパ
ラートの十字線41とフレームメモリ上に書かれた十字
線43とを重ねる補正の様子を示す図である。
【図5】第1の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】第1の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】第1の実施例の倍率設定について説明するため
の図である。
【図8】本発明の第2の実施例に係る巨視的映像機能を
備えた顕微鏡システムの構成を示す図である。
【図9】第2の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図10】第2の実施例の動作を示すフローチャートで
ある。
【図11】第3の実施例の動作を示すフローチャートで
ある。
【図12】第3の実施例の動作を示すフローチャートで
ある。
【図13】第3の実施例の再生表示に関する動作を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1…情報処理部、2…顕微鏡、3…巨視的映像取り込み
部、4…モニタ部、5…ビデオ信号切り替え部、11…
パーソナル・コンピュータ、12…パソコン・モニタ、
13…キーボード、14…フレームメモリ、15…マウ
ス、16…光学式、顕微鏡、17…対物レンズレボル
バ、18…X−Yステージ、19…TVカメラ、20…
レンズ、21…雲台、22…スタンド、23…照明部、
24…X−Yステージ、25…カラーTVモニタ、26
…TVカメラ、27…ビデオ信号切り替え部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−50719(JP,A) 特開 平3−296011(JP,A) 特開 昭64−20449(JP,A) 特開 昭61−156214(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 19/00 - 21/00 G02B 21/04 - 21/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のX−Yステージ手段と、 上記第1のX−Yステージ手段に設置された試料を撮影
    する第1のテレビジョンカメラとを有する巨視的映像取
    り込み手段と、 電気信号により制御される第2のX−Yステージ手段を
    有する顕微鏡手段と、 上記巨視的映像取り込み手段からのテレビジョン映像を
    表示するモニタ手段と、 上記モニタ手段により表示された映像上に、所定領域を
    示すパターンを表示し、該パターンにより指定された領
    域の情報に応じて、上記第2のX−Yステージ手段を所
    望とする位置に移動させる表示制御手段と、 上記表示制御手段により上記モニタ手段の表示画面上に
    表示される上記パターンを移動させ、所望とする位置に
    設定する外部入力手段とを有する情報処理手段とを具備
    することを特徴とする巨視的映像機能を備えた顕微鏡シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記顕微鏡手段は、 上記第2のX−Yステージ手段に設置された試料を撮影
    するための第2のテレビジョンカメラ手段を有し、 前記顕微鏡システムは、 上記巨視的映像取り込み手段及び顕微鏡手段からのテレ
    ビジョン映像の入力を切り替えるビデオ信号切り替え手
    段を備えており、 上記ビデオ信号切り替え手段を介して、モニタ手段に上
    記顕微鏡手段からのテレビジョン映像を切り替えて表示
    することを特徴とする請求項1記載の巨視的映像機能を
    備えた顕微鏡システム。
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