JPH11118239A - 吹出口構造及び該吹出口構造を備えた空気調和機 - Google Patents

吹出口構造及び該吹出口構造を備えた空気調和機

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JPH11118239A
JPH11118239A JP9278824A JP27882497A JPH11118239A JP H11118239 A JPH11118239 A JP H11118239A JP 9278824 A JP9278824 A JP 9278824A JP 27882497 A JP27882497 A JP 27882497A JP H11118239 A JPH11118239 A JP H11118239A
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Japan
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air
wind direction
outlet
direction deflecting
deflecting blade
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JP9278824A
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Inventor
Tsunehisa Sayanagi
恒久 佐柳
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】風向偏向羽根が通風抵抗の増大及び送風音の増
大の一因となるのを回避し得る吹出口構造及び該構造を
備えた空調機の提供。 【解決手段】吹出口32から吹出方向前方への吹き出し
を許容する第1姿勢と該吹出風を側方へ偏向させる第2
姿勢との間でその姿勢が変更可能の偏向羽根10が備え
られるとともに、羽根10を第1姿勢においては吹出口
32の流路32cから壁面32b側に退避され、第2姿
勢においては流路32c内に延出される如く構成した吹
出口構造を空調機の吹出口32部分に適用する。かかる
構成により羽根10が第1姿勢に設定された状態では吹
出口32の通風抵抗の増大が可及的に抑制され、より風
量の増大により高冷暖房力を確保可能となり、羽根10
が第2姿勢に設定された状態では羽根10によって空調
風を効果的に側方へ偏向吹き出させ快適な冷暖房特性を
得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、吹出口構造及び
該吹出口構造を備えた空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6には、従来一般的な空気調和機にお
ける天井埋込型の室内機50の吹出口53部分を示して
いる。この吹出口53は、天井49の下面側(室内側)
からケーシング51の下端面に衝合固定された吹出グリ
ル52の外周部に形成されており、該吹出グリル52の
上面52a側から下面52bに向けて次第に該吹出グリ
ル52の外縁側に接近するように湾曲する外側壁面32
aと内側壁面32bとで囲繞された流路32cを備えて
いる。
【0003】上記吹出口53の流路32cの中央部に
は、風向偏向羽根54が配置されている。この風向偏向
羽根54は、湾曲した断面形状をもち且つ図面奥行き方
向に延びる帯板材で構成されるものであって、枢支軸5
5によりその板厚方向に揺動可能に支持され、且つ図示
しない駆動手段により、同図に実線図示する側方吹出姿
勢と、鎖線図示(符号54′)する下吹出姿勢との間で
姿勢変更可能とされている。
【0004】そして、上記風向偏向羽根54が側方吹出
姿勢に設定された状態では、上記ケーシング51側から
上記吹出口53側に流れてくる吹出風は、該風向偏向羽
根54による偏向作用を受けて上記吹出口53から側方
へ向けて吹き出される。これに対して、上記風向偏向羽
根54が下吹出姿勢に設定された状態では、該風向偏向
羽根54が、上記ケーシング51側から吹出口53に向
かう吹出風の吹出方向と略平行となり、該風向偏向羽根
54は吹出風に対してほとんど偏向作用をせず、従って
吹出風は上記吹出口53から下方(床面)へ向けて吹き
出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる従来
の吹出口構造によれば、上記風向偏向羽根54が上記流
路53cの略中央位置に配置されているため、該風向偏
向羽根54が側方吹出姿勢に設定された状態(即ち、室
内居住者が室内床面側への空調風の到達を望まない状
態)では、該風向偏向羽根54は吹出風に対して有効に
偏向作用を為しそれ本来の目的を十分に達成するが、上
記風向偏向羽根54が下吹出姿勢に設定された状態、即
ち、室内居住者が高い冷暖房能力を欲して空調風を積極
的に室内床面側に導こうとした状態においては、該風向
偏向羽根54は何等偏向作用には関与しないばかりか、
却って上記流路53cの通路面積を狭めて通風抵抗を増
大させ、吹出風量を減少させて冷暖房能力を低下させる
こととなり、室内居住者の要求に反する結果を生じるの
みならず、吹出音を増大させる原因ともなり、冷暖房の
快適性の確保という点において看過し難いものである。
【0006】そこで本願発明では、風向偏向羽根が通風
抵抗の増大及び送風音の増大の一因となるのを回避し得
るようにした吹出口構造、及びかかる吹出口構造を備え
た空気調和機を提供することを目的としてなされたもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0008】本願の第1の発明では、図2〜図4に示す
ように、所定間隔をもって対向する壁面32a,32b
の間を吹出風の流路32cとした吹出口32に、該吹出
口32からの吹出風が吹出方向前方へ吹き出されるのを
許容する第1の姿勢と該吹出風をその吹出方向から側方
へ偏向させる第2の姿勢との間でその姿勢が変更可能と
された風向偏向羽根10が備えられた吹出口構造におい
て、上記風向偏向羽根10を、上記第1の姿勢において
は上記吹出口32の上記流路32cから上記壁面32b
側に退避され、上記第2の姿勢においては上記流路32
c内に延出される如く構成したことを特徴としている。
【0009】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる吹出口構造において、図2に例示するように、上
記風向偏向羽根10を、その板厚方向に揺動可能とし、
その第1の姿勢においては上記吹出口32の上記壁面3
2bに沿い且つこれに近接状態で格納し、その第2の姿
勢においては上記壁面32bから所定間隔をもって離間
した状態で上記流路32c内に延出する如く構成したこ
とを特徴としている。
【0010】本願の第3の発明では、上記第1の発明に
かかる吹出口構造において、図3に例示するように、上
記風向偏向羽根10を、その板厚方向に揺動可能とし、
その第1の姿勢においては上記吹出口32の上記壁面3
2bに沿い且つこれに近接状態で格納し、その第2の姿
勢においては上記壁面32b側にその一端を近接させた
状態でその他端を上記上記流路32c内に延出させる如
く構成したことを特徴としている。
【0011】本願の第4の発明では、上記第1の発明に
かかる吹出口構造において、図4に例示するように、上
記風向偏向羽根10を、その板面方向にスライド可能と
し、その第1の姿勢においては上記流路32cからその
側方へ退避して上記壁面32b側に格納し、その第2の
姿勢においては上記壁面32b側から上記流路32c内
に延出させる如く構成したことを特徴としている。
【0012】本願の第5の発明では、図1に例示するよ
うに、吹出口32を下方へ向けた状態で室内の天井30
側に配置されるとともに、上記吹出口32に、該吹出口
32から吹き出される吹出風の室内床面側への吹き出し
を許容する第1の姿勢と、吹出風を側方へ向けて偏向さ
せる第2の姿勢との間で姿勢が変更可能とされた風向偏
向羽根10が備えられた空気調和機において、上記吹出
口32及び上記風向偏向羽根10に、上記第1,第2,
第3又は第4の発明にかかる吹出口構造を適用したこと
を特徴としている。
【0013】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0014】 本願の第1の発明にかかる吹出口構造
によれば、上記風向偏向羽根10が第2の姿勢に設定さ
れた状態では該風向偏向羽根10が上記流路32c内に
延出されることで、上記吹出口32から吹き出される吹
出風は該風向偏向羽根10の偏向作用を受けて該吹出口
32から側方へ向けて吹き出される。
【0015】これに対して、上記風向偏向羽根10が第
1の姿勢に設定された状態では、該風向偏向羽根10が
上記吹出口32の上記流路32cから上記壁面32b側
に退避されるので、該風向偏向羽根10が吹出風に対し
て通風抵抗となることが可及的に防止される。この結
果、上記吹出口32からの吹出風の風量が十分に確保さ
れるとともに、上記風向偏向羽根10の存在に起因する
送風音の発生が可及的に防止されることになる。
【0016】 本願の第2の発明にかかる吹出口構造
によれば、上記に記載の効果が得られるのに加えて、
次のような特有の効果が奏せられるものである。即ち、
この発明にかかる吹出口構造では、上記風向偏向羽根1
0が上記流路32c内に延出される第2の姿勢において
は、該風向偏向羽根10が上記吹出口32の上記壁面3
2bから所定間隔をもって離間した状態とされるので、
該風向偏向羽根10の吹出方向前方側の側面に吹出風が
回り込むことになる。この結果、例えば、この吹出口構
造が空気調和機の吹出口に適用され且つ該空気調和機が
冷房運転される場合においても、上記吹出口32からの
吹出風上記風向偏向羽根10の吹出方向前方側の側面に
室内空気が回り込み、これが上記吹出口32からの吹出
風、即ち、冷風によって冷却された上記風向偏向羽根1
0に触れて該側面に結露が生じるのが確実に防止される
ことになる。
【0017】 本願の第3の発明にかかる吹出口構造
によれば、上記に記載の効果が得られるのに加えて、
次のような特有の効果が奏せられるものである。即ち、
この発明にかかる吹出口構造では、上記風向偏向羽根1
0が上記流路32c内に延出される第2の姿勢において
は、該風向偏向羽根10がその一端を上記壁面32b側
に近接させた状態でその他端を上記上記流路32c内に
延出させる状態とされるので、該第2の姿勢においては
上記吹出口32内において吹出風の偏向作用に関与する
上記風向偏向羽根10の表面積が大きく、それだけ該風
向偏向羽根10により吹出風に対して効率的な偏向作用
が得られることになる。
【0018】 本願の第4の発明にかかる吹出口構造
によれば、上記に記載の効果が得られるのに加えて、
次のような特有の効果が奏せられるものである。即ち、
この発明にかかる吹出口構造では、上記風向偏向羽根1
0が、その板面方向にスライド可能とされ、その第1の
姿勢においては上記流路32cからその側方へ退避して
上記壁面32b側に格納されるので、該第1の姿勢にお
いては上記風向偏向羽根10が上記吹出口32の流路3
2cを狭めることがなく該流路32cの全域が吹出風の
流路として活用され、それだけ吹出風量のより一層の増
大が可能となるものである。
【0019】 本願の第5の発明にかかる空気調和機
によれば、吹出口32を下方へ向けた状態で室内の天井
30側に配置されるとともに、上記吹出口32に、該吹
出口32から吹き出される吹出風の室内床面側への吹き
出しを許容する第1の姿勢と、吹出風を側方へ向けて偏
向させる第2の姿勢との間で姿勢が変更可能とされた風
向偏向羽根10が備えられたものにおいて、上記吹出口
32及び上記風向偏向羽根10に、上記第1,第2,第
3又は第4の発明にかかる吹出口構造を適用しているの
で、上記風向偏向羽根10が第1の姿勢に設定された状
態では該風向偏向羽根10による上記吹出口32の通風
抵抗の増大が可及的に抑制され、より多量の空調風を室
内床面側に向けて吹き出して高い冷暖房能力を確保する
ことができる一方、上記風向偏向羽根10が第2の姿勢
に設定された状態では上記吹出口32の流路32c内に
延出する上記風向偏向羽根10によって空調風を効果的
に側方へ偏向させて吹き出して快適な冷暖房特性を得る
ことができるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる吹出口構
造及び該吹出口構造を備えた空気調和機を、幾つかの好
適な実施形態に基づいて説明する。
【0021】第1の実施形態 図1には、本願発明にかかる吹出口構造を備えた空気調
和機の第1の実施形態として、天井30の室内側から埋
め込み設置される天井埋込型空気調和機の室内機1を示
しており、同図において符号2はケーシングであり、該
ケーシング2の下端面には室内側から吹出グリル3が装
着されている。上記ケーシング2内には、ベルマウス5
とファン6及び熱交換器7がそれぞれ収容配置されてい
る。また、上記吹出グリル3は、その中央部に吸込口3
1が設けられる一方、該吸込口31よりも外縁寄り位置
には次述する吹出口32が設けられている。尚、上記吸
込口31には、エアフィルター4が装着されている。
【0022】そして、上記室内機1は、上記ファン6の
運転により、上記吸込口31から上記ベルマウス5を介
して吸い込んだ室内空気を上記熱交換器7側に供給し、
該熱交換器7においてその内部を循環する冷媒との間で
熱交換を行わせて冷風あるいは温風とし、これを上記吹
出口32から室内側へ吹き出し、室内の冷房あるいは暖
房を行うものである。
【0023】ここで、上記室内機1により室内の冷房あ
るいは暖房を行う場合、室内居住者の冷暖房に対する要
求として、最も高い冷暖房能力を欲する場合、即ち、室
内床面(居住面)側に多量の空調風(冷風あるいは温
風)を吹き出させることを欲する場合と、さほど高い冷
暖房能力を欲せず、空調風を室内床面側ではなく天井3
0に沿うように側方へ吹き出させることを欲する場合と
がある。かかる室内居住者の空調風の吹出方向に対する
異なる要求に対処するべく、上記吹出口32には次述す
る風向偏向羽根10が備えられている。そして、この実
施形態においては、この風向偏向羽根10の構造に最大
の特徴を有するものである。以下、この風向偏向羽根1
0の具体的構造等を、図2を参照して、上記吹出口32
の構造との関連において詳述する。
【0024】図2において、上記吹出口32は、上記吹
出グリル3の周縁部において、その上面3aから下面3
bに向けて次第に周縁側に近づくように湾曲する流路3
2cで構成され、該流路32cの外側寄りに位置する外
側壁面32aと内側寄りに位置する内側壁面32bとを
備えている。そして、この吹出口32は、上記ケーシン
グ2側の上記熱交換器7の下流側に設けられた通風路9
の下流端に接続され、該通風路9を通して供給される空
調風を室内側へ吹き出すものである。
【0025】上記吹出口32には、上述の如く、該吹出
口32から室内側へ吹き出される空調風の吹出方向を調
整する次述の風向偏向羽根10が備えられている。この
風向偏向羽根10は、湾曲板状の断面形状をもつ所定長
さの板状体で構成されるものであって、その幅方向の適
所にはステー15,15,・・が設けられている。この
風向偏向羽根10は、上記ステー15,15,・・の外
端部を、上記吹出口32の内側壁面32b側に設けた枢
支軸16に軸着することで、該内側壁面32b側に且つ
その板厚方向に揺動可能に取り付けられている。尚、上
記枢支軸16は、例えばステッピングモータ等の図示し
ない駆動手段により弧回動されるようになっており、該
枢支軸16に軸着された上記風向偏向羽根10はこの枢
支軸16の弧回動に伴って揺動せしめられるものであ
る。
【0026】そして、上記風向偏向羽根10は、図2に
鎖線図示(符号10′参照)するように、その裏面10
bが上記内側壁面32bに沿ってこれに近接した第1の
姿勢と、同図に実線図示するように上記内側壁面32b
から離間して上記流路32c内に傾斜状に延出した第2
の姿勢の二つの姿勢の間で姿勢変更可能とされ、しかも
第2の姿勢に設定された状態においては、上記風向偏向
羽根10の前縁10cと上記内側壁面32bとの間に所
定寸法の隙間12が形成されるとともに、その後縁10
dが上記流路32c側に延出している。
【0027】尚、この風向偏向羽根10の姿勢は、室内
居住者の要求(操作)に応じて上記駆動手段が適宜作動
することで達成される。また、上記風向偏向羽根10が
第1の姿勢に設定された状態においては、上記ステー1
5は上記内側壁面32bに形成したステー格納部17に
収容される。
【0028】このような風向偏向羽根10を設けた吹出
口構造を備えると、上記風向偏向羽根10が第2の姿勢
に設定された状態では、該風向偏向羽根10が上記流路
32c内に延出しているので、上記吹出口32から吹き
出される空調風は該風向偏向羽根10により所要の偏向
作用を受け、該吹出口32から上記天井30に沿う如く
側方へ向けて吹き出されることになる(即ち、空調風の
側方吹出の実現)。
【0029】これに対して、上記風向偏向羽根10が第
1の姿勢に設定された状態では、該風向偏向羽根10は
上記吹出口32の上記流路32cから上記壁面32b側
に退避し該内側壁面32bに近接して恰もこれと一体的
に上記流路32cの壁面を構成する状態となる。従っ
て、上記風向偏向羽根10は上記空調風に対して何等の
偏向作用を行わず、空調風は上記吹出口32からそのま
ま下方に向けて室内に吹き出される(即ち、空調風の下
吹出の実現)。そして、この場合、上記風向偏向羽根1
0は、上記内側壁面32b側に格納されることで上記流
路32cを通る空調風に対してほとんど通風抵抗とはな
らず、その結果、上記吹出口32からの空調風の風量が
十分に確保され、高い冷暖房能力が達成されるととも
に、上記風向偏向羽根10の存在に拘わらず送風音の発
生が可及的に防止されることで室内機1の静粛運転が実
現され、延いては上記室内機1の商品価値の向上につな
がるものである。
【0030】さらに、この実施形態のように、上記風向
偏向羽根10が第2の姿勢に設定された状態において該
風向偏向羽根10の前縁10cが上記流路32cの内側
壁面32bから適宜離間してこれらの間に所定の隙間1
2が形成されるようにすることで、空調風は上記風向偏
向羽根10の表面10a側のみならずその裏面10b側
にも回り込み、上記隙間12を通って吹き出されること
になる。従って、例えば上記室内機1が冷房運転されて
上記風向偏向羽根10が空調風によって冷却されている
場合であっても、該風向偏向羽根10の裏面10b側に
室内空気が回り込むということがないので、該室内空気
が冷却された上記風向偏向羽根10の裏面10bに接触
して結露を生じるというようなことが確実に防止される
ことになる。
【0031】尚、この実施形態においては、上述のよう
に、上記吹出口32の内側壁面32b側にステー格納部
17を設け、ここに上記風向偏向羽根10のステー15
を格納するようにしているが、他の実施形態において
は、上記内側壁面32bに上記風向偏向羽根10を格納
し得る凹部を設けて該風向偏向羽根10をこの凹部に格
納するようにしても良い。かかる構成とした場合には、
上記風向偏向羽根10が第1の姿勢に設定された状態に
おいては上記吹出口32の流路32c内に該風向偏向羽
根10が全く存在せず、該流路32cの全てを通風路と
して有効に利用することができるので、空調風量の更な
る増加、あるいは吹き出される空調風による騒音の更な
る低減が図れることになる。
【0032】第2の実施形態 図3には、本願発明の第2の実施形態にかかる吹出口構
造を備えた空気調和機の吹出口32部分を示している。
この実施形態のものは、上記第1の実施形態における上
記風向偏向羽根10が、その断面形状の長さ方向の寸法
が比較的小さく設定され且つ該風向偏向羽根10が第2
の姿勢に設定された状態においては該風向偏向羽根10
の前縁10cが上記吹出口32の内側壁面32bから離
間する構造とされていたのに対して、該風向偏向羽根1
0をその断面形状の長さ方向の寸法を比較的長く設定
し、且つその前縁10c側を直接枢支軸16によって上
記内側壁面32b側に揺動可能に取り付けたものであ
る。
【0033】そして、図3に鎖線図示するように、上記
風向偏向羽根10が第1の姿勢に設定された状態では該
風向偏向羽根10の全体が上記内側壁面32bに沿い且
つこれに近接した状態で格納される。また、同図に実線
図示するように上記風向偏向羽根10が第2の姿勢に設
定された状態ではその前縁10cが上記内側壁面32b
に近接した状態のままその後縁10dが上記流路32c
内に延出するようになっている。
【0034】このような構成の風向偏向羽根10を備え
ることで、上記風向偏向羽根10が第1の姿勢に設定さ
れた状態では、該風向偏向羽根10はほとんど空調風の
通風抵抗とはならず、従って空調風の下吹出が実現され
る。また、上記風向偏向羽根10が第2の姿勢に設定さ
れた状態では、該風向偏向羽根10により空調風の偏向
作用がなされ空調風の側方吹出が実現されるが、この場
合、該風向偏向羽根10の表面積が上記第1の実施形態
の場合よりも大きいところから、該風向偏向羽根10に
よる空調風に対する偏向作用がより一層促進され、空調
風の側方吹出がより確実ならしめられることになる。
【0035】尚、この実施形態においても、上記風向偏
向羽根10をその第1の姿勢において上記吹出口32の
内側壁面32b側に近接状態で格納する構成に変えて、
該内側壁面32b側に上記風向偏向羽根10の格納用凹
部を形成してこの凹部に上記風向偏向羽根10を格納す
るようにしても良い。かかる構成とすることで、上記風
向偏向羽根10が第1の姿勢に設定された状態において
は上記吹出口32の流路32c内に上記風向偏向羽根1
0が全く存在せず、該流路32cの全てを通風路として
有効に利用することができることから、空調風量の更な
る増加、あるいは吹き出される空調風による騒音の更な
る低減が図れることは上記第1の実施形態の場合と同様
である。
【0036】第3の実施形態 図4には、本願発明の第3の実施形態にかかる吹出口構
造を備えた空気調和機の吹出口32部分を示している。
この実施形態のものは、上記第1及び第2の実施形態に
おける風向偏向羽根10が共に上記吹出口32内に揺動
可能に取り付けられていたのに対して、該風向偏向羽根
10を、上記吹出グリル3の下面3bにおける上記吹出
口32の内側壁面32b側の口縁部分に形成したガイド
溝11に、該下面3bに沿って横方向へ摺動可能なる如
く嵌挿配置する構成としている。
【0037】そして、上記風向偏向羽根10は、その第
1の姿勢においては、同図に鎖線図示する如く、上記吹
出口32からほぼ完全に退避して上記ガイド溝11内に
格納され、また第2の姿勢においては、同図に実線図示
する如く断面形状の長さ方向の略半分ほどを上記吹出口
32の流路32c内に延出させた状態とされる。尚、こ
の風向偏向羽根10の上記第1の姿勢と第2の姿勢との
間での姿勢変更は、例えばラックアンドピニオン機構等
を使用した図示しない駆動手段により行われるものであ
る。
【0038】かかる構成の風向偏向羽根10を備えた吹
出口構造によれば、該風向偏向羽根10が第1の姿勢に
設定された状態においては、該風向偏向羽根10が上記
吹出口32の流路32c内に存在しないため、空調風は
上記吹出口32から下方に向かって吹き出されその下吹
出が実現されるとともに、該流路32cの全域を通風路
として活用できることから空調風の風量増大が図れ、且
つ該風向偏向羽根10の存在に起因する騒音の発生も確
実に防止されるものである。
【0039】一方、上記風向偏向羽根10が第2の姿勢
に設定された状態では、該風向偏向羽根10が上記流路
32c内に延出することで、該風向偏向羽根10による
空調風に対する偏向作用が得られ、空調風の側方吹出が
実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかる空気調和機
における室内機の断面図である。
【図2】図1に示した室内機の吹出口部分の拡大図であ
る。
【図3】本願発明の第2の実施形態にかかる空気調和機
における室内機の吹出口部分の断面図である。
【図4】本願発明の第3の実施形態にかかる空気調和機
における室内機の吹出口部分の断面図である。
【図5】図4のV−V矢視図である。
【図6】従来の室内機における吹出口部分の断面図であ
る。
【符号の説明】
1は室内機、2はケーシング、3は吹出グリル、4はエ
アフィルター、5はベルマウス、6はファン、7は熱交
換器、8はドレンパン、10は風向偏向羽根、11はガ
イド溝、15はステー、16は枢支軸、17はステー収
納部、30は天井、31は吸込口、32は吹出口であ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔をもって対向する壁面(32
    a),(32b)の間を吹出風の流路(32c)とした
    吹出口(32)に、該吹出口(32)からの吹出風が吹
    出方向前方へ吹き出されるのを許容する第1の姿勢と該
    吹出風をその吹出方向から側方へ偏向させる第2の姿勢
    との間でその姿勢が変更可能とされた風向偏向羽根(1
    0)が備えられた吹出口構造であって、 上記風向偏向羽根(10)は、上記第1の姿勢において
    は上記吹出口(32)の上記流路(32c)から上記壁
    面(32b)側に退避される一方、上記第2の姿勢にお
    いては上記流路(32c)内に延出される如く構成され
    ていることを特徴とする吹出口構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記風向偏向羽根(10)が、その板厚方向に揺動可能
    とされ、その第1の姿勢においては上記吹出口(32)
    の上記壁面(32b)に沿い且つこれに近接状態で格納
    され、またその第2の姿勢においては上記壁面(32
    b)から所定間隔をもって離間した状態で上記流路(3
    2c)内に延出される如く構成されていることを特徴と
    する吹出口構造。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記風向偏向羽根(10)が、その板厚方向に揺動可能
    とされ、その第1の姿勢においては上記吹出口(32)
    の上記壁面(32b)に沿い且つこれに近接状態で格納
    され、またその第2の姿勢においては上記壁面(32
    b)側にその一端を近接させた状態でその他端が上記流
    路(32c)内に延出される如く構成されていることを
    特徴とする吹出口構造。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記風向偏向羽根(10)が、その板面方向にスライド
    可能とされ、その第1の姿勢においては上記流路(32
    c)からその側方へ退避して上記壁面(32b)側に格
    納され、またその第2の姿勢においては上記壁面(32
    b)側から上記流路(32c)内に延出される如く構成
    されていることを特徴とする吹出口構造。
  5. 【請求項5】 吹出口(32)を下方へ向けた状態で室
    内の天井(30)側に配置されるとともに、上記吹出口
    (32)に、該吹出口(32)から吹き出される吹出風
    の室内床面側への吹き出しを許容する第1の姿勢と、吹
    出風を側方へ向けて偏向させる第2の姿勢との間で姿勢
    が変更可能とされた風向偏向羽根(10)が備えられた
    空気調和機であって、 上記吹出口(32)及び上記風向偏向羽根(10)に、
    請求項1,2,3又は4に記載の吹出口構造が適用され
    ていることを特徴とする空気調和機。
JP9278824A 1997-10-13 1997-10-13 吹出口構造及び該吹出口構造を備えた空気調和機 Pending JPH11118239A (ja)

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Cited By (3)

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