JPH11117761A - 吸音ダクト - Google Patents

吸音ダクト

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JPH11117761A
JPH11117761A JP29633797A JP29633797A JPH11117761A JP H11117761 A JPH11117761 A JP H11117761A JP 29633797 A JP29633797 A JP 29633797A JP 29633797 A JP29633797 A JP 29633797A JP H11117761 A JPH11117761 A JP H11117761A
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JP
Japan
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duct
sound absorbing
passage
engine room
air
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JP29633797A
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English (en)
Inventor
Kuniaki Nakada
国昭 中田
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K11/00Arrangement in connection with cooling of propulsion units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R13/00Elements for body-finishing, identifying, or decorating; Arrangements or adaptations for advertising purposes
    • B60R13/08Insulating elements, e.g. for sound insulation
    • B60R13/0838Insulating elements, e.g. for sound insulation for engine compartments

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  • Transportation (AREA)
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通気抵抗が少なく、かつ高い吸音効果が得ら
れる吸音ダクトを提供する。 【解決手段】 ダクト(21)の内部に、ランダムな波形(2
3)を有する吸音材(22)を貼付し、通路(24)を空気の流れ
に沿って連続的に断面形状にする。空気は矢印のように
図の左方から右方に流れ、騒音は吸音材(22)に吸音され
るとともに、断面形状の変化する箇所で互いに干渉し、
打ち消し合って大きな騒音低減効果が得られる。また、
通路(24)内には障害物がないため、通気抵抗は少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンルームに
設けられて冷却用空気を吸排気するダクトに関わり、特
に通気抵抗が少なく、かつ高い吸音効果が得られる吸音
ダクトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から騒音低減に関しては多数の提案
がなされている。そして本発明に近い技術として、特開
平7−259129号、実開平3−86397号、特開
昭54−005404号、実開昭61−188663
号、実開平3−001396号がある。
【0003】(1)特開平7−259129号は、エン
ジン室の冷却空気導入口にボックスを着脱自在に設け、
上記冷却空気導入口との接続面に開口部を設け、上記接
続面を除く面に外気導入用の開口部を形成した。また、
エンジン室の冷却空気排出口にボックスを着脱自在に設
け、その接続面に開口部を設け、上記接続面を除く面に
排気用の開口部を設けた。また、エンジン室の、上記ボ
ックスの取付け部を除く外面部に騒音低減部材を着脱自
在に取付けたとされている。
【0004】(2)実開平3−86397号は、セラミ
ックス吸音板で作った吸音筒を、その周囲に空気層を設
けて遮音板で包囲した、騒音発生源に接続するセラミッ
クスサイレンサーにおいて、上記吸音筒内に通風を実質
的に妨げない障害物を配置したことを特徴とするとされ
ている。
【0005】(3)特開昭54−005404号は、全
体的に吸音材をもって構成された換気口であって、防音
室の開口部に連続する前部流路及びそれら双方間へのみ
開口された前部反響吸音室と、外部への開口端に連続す
る後部流路及びそれら双方間へのみ開口された後部反響
吸音室と、上記した前後の両流路をいずれか一方の長さ
が他方の約2倍となるように仕切るための障壁と、該障
壁を迂回して上記両流路間を連通させるための前記両反
響吸音室間に配置された中間室とからなり、且つ上記し
た障壁と前記両流路の各端壁と前記した両反響吸音室の
各奥壁とが、いずれも非吸音材からなる反射壁とされて
いることを特徴とするとされている。
【0006】(4)実開昭61−188663号は、旋
回台に取付けたエンジンの上方及び横側方を覆うボンネ
ットを設け、前記エンジンの下方に空気流通開口を形成
したバックホウ作業車において、多数の帯状鉄板を、そ
の巾方向が上下に向かう姿勢で、かつ、互いにほぼ平行
に傾斜する姿勢で、前記エンジンの下方に並設し、前記
帯状鉄板それぞれの上向面に吸音材を備えさせて、前記
空気流通用開口を前記帯状鉄板の下向面と前記吸音材の
上向面との間に配置してあるとされている。
【0007】(5)実開平3−001396号は、騒音
源に連なり同騒音源に近い位置に曲り部を有する気体通
路において、前記曲り部が、内面に吸音材を貼付けたベ
ンドダクトと両面に吸音材を貼付けた整流板とを備えた
ことを特徴とするとされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来技術
には、次のような問題がある。 (1)特開平7−259129号は、冷却空気導入口お
よび空気排出口に設けたボックス内面に貼付した騒音低
減部材の表面が平らであり、音の干渉による騒音低減効
果を望めない。
【0009】(2)実開平3−86397号は、吸音筒
内に空気流れの方向に凹凸の障害物を配置しているた
め、通風を実質的に妨げないとは言うものの、実際には
空気抵抗が大きくなり、通気効率が悪いという問題があ
る。
【0010】(3)特開昭54−005404号は、流
路を仕切って流路長さを長くするとともに屈曲させてい
る。そのため、空気抵抗が大きくなり、通気効率が悪い
という問題がある。
【0011】(4)実開昭61−188663号は、空
気流通開口部に多数の帯状鉄板を傾斜する姿勢で並設し
てあるため、風が急激に向きを変えられるので通気抵抗
が大きい。また、帯状鉄板に備えた吸音材の表面が平ら
なため、騒音低減効果が少ないという問題がある。
【0012】(5)実開平3−001396号は、それ
ぞれの整流板の長さは異なるが、その間隔が同一であ
る。従って長さの短い整流板部の吸音効果と長さの長い
整流板部の吸音効果とが異なることとなり、全体として
の吸音効果が少ないという問題がある。
【0013】本発明は、上記の問題点に鑑み、通気抵抗
が少なく、かつ高い吸音効果が得られる吸音ダクトを提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段、作用および効果】上記目
的を達成するため、本発明に係る吸音ダクトの第1発明
は、エンジンルーム(1) の壁面に設けられ、エンジンル
ーム(1) の内外間を通気自在とするダクト(20)におい
て、ダクト(20)の内壁面に互いに滑らかに連続して連な
る凹凸を多数設け、凹凸によってエンジンルーム(1) 内
の音を減衰させたことを特徴としている。
【0015】上記第1構成によれば、吸音ダクト20の
通路24が互いに滑らかに連続して連なる凹凸によって
通路24内を通過する音が互いに干渉し、打ち消し合っ
て大きな吸音効果を得られる。また通路24内には障害
物が無いため、また凹凸が互いに滑らかに連続して連な
っているため、通気抵抗の増大が少ない。尚、通路24
の凹凸はランダムな波形23、大きさの異なる球形又は
山形の多数の突起部25をランダムに配設しても良い。
波形23や突起部25を吸音材22で構成しても良く、
その他の材料でも良い。また、吸音ダクト20は吸気、
排気のどちらにも使用できる。
【0016】第2に、上記第1の吸音ダクトにおいて、
吸音材(22)を表面に有するリブ(27)を吸音ダクト(20)内
に空気の流れ方向に沿って延設し、もって吸音ダクト(2
0)内に細分化通路(26)を備えたことを特徴としている。
【0017】上記第2構成によれば、吸音材(22)を表面
に有するリブ27を配設して細分化通路26を設けた。
このため、通路面積に対する吸音材22の面積が増大し
て大きな吸音効果を得られる。一方、空気の流れに平行
にリブ27を配設したため通気抵抗の増大が少ない。
尚、上記「吸音材(22)を表面に有するリブ(27)」は「吸
音ダクト20内に吸音材22よりなるリブ(27)」を含む
ものとする。
【0018】第3に、上記第2の吸音ダクトにおいて、
細分化通路(26)は、空気の流れ方向に直角な方向の断面
形状が三角形、波形又は台形であることを特徴としてい
る。
【0019】上記第3構成によれば、予め山形に連続し
て成形したリブ27をダクト21内に挿入することによ
り断面が三角形、波形又は台形の細分化通路26を容易
に形成することができ、吸音効果が大きく、かつ通気抵
抗の増大の少ない吸音ダクトを、安いコストで得ること
ができる。
【0020】第4に、エンジンルーム(1) の壁面に設け
られ、エンジンルーム(1) の内外間を通気自在とするダ
クト(20)において、エンジンルーム(1) 内の空気の流れ
方向にほぼ沿った壁面に設けられたダクト(30)は、その
内壁面に凹凸を多数有すると共に、そのエンジンルーム
(1) 内側の開口近傍に、エンジンルーム(1) 内の空気の
流れ方向を変えてその空気を開口内に導くガイド部(32)
を有することを特徴としている。
【0021】上記第4構成によれば、吸音ダクト30の
空気導入部に設けたガイド部32によって空気の流れが
滑らかになり、多量の空気を少ない抵抗で導入でき、送
風効率が向上する。また、通路33の断面形状を空気流
れに沿って連続的に断面形状にしたため音が互いに干渉
して打ち消し合い、大きな吸音効果を得られる。尚、吸
音ダクト30はエンジンルーム1の外側に突出して設け
ても良く、あるいは内側に突出して設けても良い。
【0022】第5に、エンジンルーム(1) の壁面に設け
られ、エンジンルーム(1) の内外間を通気自在とするダ
クト(20)において、ダクト(20)は、通路長さが異なる複
数の通路(42)でなる多重通路ダクト(40)であると共に、
それぞれの通路(42)は、内部での空気の流れ方向に直角
な方向の断面積がその通路長さに比例し、かつ内壁面に
吸音材(43)を有することを特徴としている。
【0023】上記第5構成によれば、騒音は通路壁に貼
付された吸音材43によって吸音され、低減されてエン
ジンルーム1外に放出される。また、長さの短い通路4
2の通路断面積は、長さの長い通路42aの通路断面積
より少ない。そのため、夫々の通路42の吸音性能がほ
ぼ同一となり、各通路間において均一で良好な消音効果
を得られる。一方、通気抵抗の増大が少なく、かつ各通
路間の通気抵抗も均一化される。また、エンジンルーム
1の内側に多重通路ダクト40を設けることにより外側
が平滑となり、外観デザインを損なうことがない。さら
に、状況に応じて通路42の数を増加させることにより
効率的に排気することができる。尚、各通路42の吸音
性能を均一化する手段として、上記のように各通路面積
を通路42の長さに比例させる方法の他に、通路壁に貼
付する吸音材43の厚さを通路長さに反比例させても良
い。吸音手段としては上記の他に、吸音材43を通路壁
の片側に貼付する方法、両側に貼付する方法がある。両
側に吸音材43を貼付した通路壁を通気性のある材料で
構成すれば、より一層の大きな吸音効果を期待できる。
また、通路壁がヘルムホルツ共鳴器構造を成している
か、共鳴器を備えた構成でも良い。
【0024】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、本発明に係る吸
音ダクトの実施例を図1〜図14を参照して説明する。
【0025】図1は第1実施例のエンジンルーム1の構
成図であり、前方から吸気口2、ラジエータ3、フアン
4、エンジン5、マフラ6、動力装置7が配設されてい
る。冷却空気はエンジンルーム1の前面の吸気口2から
入り、ラジエータ3を通り、エンジンルーム1の後板1
0に設けた第1排気口13、上板11に設けた第2排気
口14、底板12に設けた第3排気口15から排出され
る。第1排気口13には吸音ダクト20が設けられ、第
2排気口14には側面吸音ダクト30が設けられ、第3
排気口15には側面吸音ダクト30aが設けられてい
る。エンジンルーム1内の騒音はフアン4、エンジン
5、マフラ6、動力装置7から発生する。騒音は放射音
として外部に伝わるとともに、エンジンルーム1の吸気
口2、排気口13,14,15から大部分が漏れ出る。
以下に各排気口に設けた吸音ダクトについて詳細説明す
る。
【0026】図2はエンジンルーム1の空気の流れに直
角な後板10に設けた第1排気口13に取着された第1
実施例の吸音ダクト20(図1のA部)の側面断面図で
ある。図の左右方向に開口した箱形のダクト21の内面
にはランダムな波形23を有する吸音材22が貼付され
ており、通路24は空気の流れに沿って連続的に断面形
状を成している。空気は矢印のように図の左方から入
り、騒音は吸音材22に吸音されるとともに、断面形状
の変化する箇所で互いに干渉して打ち消し合い、十分に
低下した後右方に放出される。通路24内には障害物が
無いため通気抵抗は少ない。
【0027】図3は第1排気口13に取着された第2実
施例の吸音ダクト20aの斜視一部断面図である。ダク
ト21の内面には大きさの異なる多数の球形又は山形の
突起部25がランダムに配置された吸音材22が貼付さ
れており、通路24は空気の流れに沿って連続的に断面
形状を成している。作用効果は第1実施例と同様なので
説明は省略する。
【0028】高い吸音性能を必要とする場合には吸音ダ
クト20の通路24を細分化し、通路面積に対する吸音
材22の面積を大きくする方法がある。以下に通路24
の細分化手段について説明する。
【0029】図4は図2のD矢視図であり、ダクト21
内に設けられた第1実施例の細分化通路26を示してい
る。ダクト21の内部には空気流れに平行に、山形に連
続して折り曲げ成形したリブ27が配設され、三角形状
の細分化通路26が設けられている。細分化通路26の
内壁面には吸音材22が貼付されている。これにより通
路面積に対する吸音材の表面積の比率は大きくなり、大
きな吸音効果及び干渉効果が得られ、一方、通気抵抗の
増加は少ない。また、リブ27は連続成形されているた
め、これをダクト21内に挿入することにより容易に三
角形状の細分化通路26を構成することができ、製作が
容易でコストも安くなる。
【0030】図5は第2実施例の細分化通路26aの図
面である。ダクト21の内部には空気流れに平行に、波
形に連続して成形したリブ27aが配設され、トンネル
形状の細分化通路26aが設けられている。細分化通路
26aの内壁面には吸音材22が貼付されている。作用
効果は第1実施例と同様なので説明は省略する。
【0031】図6は第3実施例の細分化通路26bの図
面である。ダクト21の内部には空気流れに平行に、ハ
字形状に連続して成形したリブ27bが配設され、台形
の細分化通路26bが設けられている。細分化通路26
bの内壁面には吸音材22が貼付されている。作用効果
については第1実施例と同様なので説明は省略する。
【0032】尚、上述の吸音ダクト20,20aは上記
の例では排気口に用いているが、吸気口に用いても差し
支えない。また、波形23や突起部25は吸音材22以
外の材料で構成しても良い。
【0033】図7は空気の流れに平行なエンジンルーム
1の上板11に設けた第2排気口14に取着された第1
実施例の側面吸音ダクト30(図1のB部)の側面断面
図である。エンジンルーム1の上板11の外側には第2
排気口14を被覆するように突出して排気ダクト31が
設けられ、エンジンルーム1内の排気ダクト31の空気
導入部にはガイド部32が設けられている。排気ダクト
31の内面には吸音材22が貼付されており、通路33
は空気の流れに沿って連続的な断面形状を成している。
空気は矢印のようにガイド部32にガイドされて滑らか
に通路33内に導入され、騒音は吸音材22により、吸
音及び干渉によって低減される。一方、排気ダクト31
内には障害物が無いため通気抵抗が少ない。
【0034】図8は空気の流れに平行なエンジンルーム
1の底面12に設けた第3排気口15に設けられた第2
実施例の側面吸音ダクト30a(図2のC部)の側面断
面図であり、図9は図8のE−E断面図である。底面1
2の内側には第3排気口15を被覆するように突出して
排気ダクト31aが設けられ、排気ダクト31aの空気
導入部にはガイド部32aが設けられている。排気ダク
ト31aの内面には吸音材22が貼付されている。また
排気ダクト31aの内部には図9に示すように山形のリ
ブ27が配設され、三角形状の細分化通路26が設けら
れている。細分化通路26の内壁面には吸音材22が貼
付されており、空気の流れに沿って連続的な断面形状を
成している。空気は矢印のようにガイド部32aにガイ
ドされて滑らかに細分化通路26内に導入され、騒音は
広い吸音面積の吸音材22により吸音及び干渉によって
一層低減される。通路内には障害物が無いため通気抵抗
は少ない。
【0035】図10は第2実施例のエンジンルーム1a
の構成図であり、図1の第1実施例と同一部分について
は同一符号を付して説明は省略し、異なる部分について
のみ説明する。エンジンルーム1aの上板11に設けら
れた第4排気口16には多重通路ダクト40が、エンジ
ンルーム1a内に突出して設けられている。
【0036】図11は第1実施例の多重通路ダクト40
の断面図である。長さの異なる整流板41,41a,4
1b、41cにより通路42,42a,42bを形成し
ている。整流板41a,41b,41cの片面には吸音
材43が貼付されている。通路42,42a,42bの
通路長さをそれぞれL1,L2,L3とし、通路巾をそ
れぞれW1,W2,W3とした場合、L1<L2<L3
のときにはW1<W2<W3である。即ち、各通路の断
面積は通路長さLに比例している。これにより各通路4
2,42a,42bの吸音性能はほぼ均一化され、良好
な騒音低減効果が得られる。また、整流板41,41
a,41b,41cは湾曲しているため空気の流れの方
向が滑らかに変化し、通気抵抗の少ない湾曲又は平行形
状である。また、前述のように多重通路ダクト40はエ
ンジンルーム1a内に突出して設けられており、外壁が
平坦であるから外観デザインを損なうことがない。
【0037】図12は第2実施例の多重通路ダクト40
aの断面図である。第1実施例と同一部分には同一符号
を付して説明は省略し、異なる部分について説明する。
長さの異なる整流板41a,41b,41cに貼付する
吸音材43の厚さをそれぞれB1,B2,B3とする。
通路長さがL1<L2<L3のとき、B1>B2>B3
である。即ち、各吸音材43の厚さBは通路長さLに反
比例している。作用効果は第1実施例と同様なので説明
は省略する。
【0038】図13は第3実施例の多重通路ダクト40
bの断面図である。第1実施例と同一部分には同一符号
を付して説明は省略し、異なる部分について説明する。
整流板41の片面、および整流板41a、41bの両面
に吸音材43を貼付し、各通路42,42a,42bの
両側面に吸音材43を設ける。これにより、吸音性能は
向上する。
【0039】図14は第4実施例の多重通路ダクト用の
整流板41eの斜視一部断面図である。整流板41eに
複数の孔44を設け、通気性を持たせてあり、その両面
に吸音材43を貼付する。これにより騒音低減効果は増
大する。尚、整流板41eは金網状、その他通気性のあ
るものであれば良い。
【0040】上記の他に、図示しないが、整流板を吸音
材で構成しても良い。また、整流板がヘルムホルツ共鳴
器構造を成していても良く、あるいは共鳴器を備えてい
ても良い。
【0041】上記の多重通路ダクト40は、設置場所に
応じて空気の流れの方向に整流板41の枚数を適宜増加
させることができ、効率的に空気を外部に排出させるこ
とができる。
【0042】上記のような吸音ダクト20、側面吸音ダ
クト30,30aおよび多重通路ダクト40をエンジン
ルーム1に採用することにより、従来構造のダクトに比
して通気抵抗が少なく、ヒートバランス性能が向上す
る。そのためファン回転を低くできるのでファン騒音が
低減し、吸気口、排気口を小さくできるのでエンジンル
ーム1外への騒音の洩れが少なくなる。しかも吸音ダク
ト20、側面吸音ダクト30,30aおよび多重通路ダ
クト40の吸音性能が良いため騒音を大幅に低減させる
ことができる。これに伴い、エンジンルーム1の小型化
も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のエンジンルームの構成図である。
【図2】第1実施例の吸音ダクトの側面断面図である。
【図3】第2実施例の吸音ダクトの斜視一部断面図であ
る。
【図4】第1実施例の細分化通路の正面図である。
【図5】第2実施例の細分化通路の正面図である。
【図6】第3実施例の細分化通路の正面図である。
【図7】第1実施例の側面吸音ダクトの側面断面図であ
る。
【図8】第2実施例の側面吸音ダクトの側面断面図であ
る。
【図9】図8のE矢視図である。
【図10】第2実施例のエンジンルームの構成図であ
る。
【図11】第1実施例の多重通路ダクトの側面断面図で
ある。
【図12】第2実施例の多重通路ダクトの側面断面図で
ある。
【図13】第3実施例の多重通路ダクトの側面断面図で
ある。
【図14】第4実施例の多重通路ダクトの整流板の斜視
図である。
【符号の説明】
1…エンジンルーム、2…吸気口、10…後板、11…
上板、12…底板、13…第1排気口、14…第2排気
口、15…第3排気口、16…第4排気口、20,20
a…吸音ダクト、21…ダクト、22,43…吸音材、
23…波形、24,33,42,42a,42b…通
路、25…突起部、26,26a,26b…細分化通
路、27,27a,27b…リブ、30,30a…側面
吸音ダクト、31,31a…排気ダクト、32,32a
…ガイド部、40,40a,40b…多重通路ダクト、
41,41a〜41c…整流板、44…孔。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンルーム(1) の壁面に設けられ、
    エンジンルーム(1)の内外間を通気自在とするダクト(2
    0)において、ダクト(20)の内壁面に互いに滑らかに連続
    して連なる凹凸を多数設け、凹凸によってエンジンルー
    ム(1) 内の音を減衰させたことを特徴とする吸音ダク
    ト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の吸音ダクトにおいて、吸
    音材(22)を表面に有するリブ(27)をダクト(20)内に空気
    の流れ方向に沿って延設し、もってダクト(20)内に細分
    化通路(26)を備えたことを特徴とする吸音ダクト。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の吸音ダクトにおいて、細
    分化通路(26)は、空気の流れ方向に直角な方向の断面形
    状が三角形、波形又は台形であることを特徴とする吸音
    ダクト。
  4. 【請求項4】 エンジンルーム(1) の壁面に設けられ、
    エンジンルーム(1)の内外間を通気自在とするダクト(2
    0)において、エンジンルーム(1) 内の空気の流れ方向に
    ほぼ沿った壁面に設けられたダクト(30)は、その内壁面
    に凹凸を多数有すると共に、そのエンジンルーム(1) 内
    側の開口近傍に、エンジンルーム(1)内の空気の流れ方
    向を変えてその空気を開口内に導くガイド部(32)を有す
    ることを特徴とする吸音ダクト。
  5. 【請求項5】 エンジンルーム(1) の壁面に設けられ、
    エンジンルーム(1)の内外間を通気自在とするダクト(2
    0)において、ダクト(20)は、通路長さが異なる複数の通
    路(42)でなる多重通路ダクト(40)であると共に、それぞ
    れの通路(42)は、内部での空気の流れ方向に直角な方向
    の断面積がその通路長さに比例し、かつ内壁面に吸音材
    (43)を有することを特徴とする吸音ダクト。
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