JPS5816200B2 - 防音構造体の換気口 - Google Patents

防音構造体の換気口

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JPS5816200B2
JPS5816200B2 JP52070177A JP7017777A JPS5816200B2 JP S5816200 B2 JPS5816200 B2 JP S5816200B2 JP 52070177 A JP52070177 A JP 52070177A JP 7017777 A JP7017777 A JP 7017777A JP S5816200 B2 JPS5816200 B2 JP S5816200B2
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noise
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room
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JP52070177A
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久保元勇
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Kubota Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、防音構造体の換気口に関する改良に係り、
換気口を通じて外部へ伝播しようとする騒音を、広い周
波数域にわたって効果的に消去可能ならしめんとするも
のである。
ところで、機械設備などのような特定の騒音源から周囲
への騒音の伝播を遮断するためには、箱。
状ないしは室状の防音構造体が採用され、その騒音源を
該構造体の内部へ密閉して、発生した騒音を外部へ伝わ
らなくすることがよく行なわれる。
然し乍らこのような防音構造体といえども、内外間の通
気を目的とした換気口が備えられる場合には、その換気
口を通じて純音が伝播することになり、従って防音の目
的を完全には果し得なくなる。
そこで従来に於ては、このような換気口からの騒音の伝
播を防止する目的で、その換気口につき第1図から第3
図に示すような手段が講じられている。
即ち第1図に示す例は、防音構造体1の換気口2を、た
だ単に複数本の流路に分けただけのものであり、第2図
に示す例は、その換気[]2の流路を両端で屈曲させ且
つ該流路の断面寸法をその両端よりも広く採ったもので
あり、第3図に示す例は、その換気口2を数個に分けて
夫々の流路を蛇行させたものである。
ところがこれらの手段は、いずれも換気口2の流路壁を
構成すべく多孔板等にて保持された吸音材の吸音効果を
利用して、騒音を吸収減衰せしめ、附加的には流路の屈
曲を利用して騒音の減衰を図ろうとするだけのものであ
るから、一般に消音効果が低く、所要の消音効果を得る
には、流路長さ等の形状寸法を大きく採らねばならない
ため、コスト高を招き易い欠点がみられた。
またこのような手段は、第11図中の鎖線で示した特性
曲線イより理解される如く、低周波数域の騒音に対して
は余り効果的でなく、従って中、高周波数域の騒音に対
してのみ消音効果を発揮するに止どまる欠点もみられた
本発明は、かかる従来の問題点に対処して、防音構造体
の換気口から伝播しようとする騒音を広い周波数域にわ
たって効果的に消去可能ならしめるため、流路内での吸
音材による吸音減衰と、干渉、拡散、共鳴及び流路の屈
曲等による減衰とを効率よく組み合わせ、これによって
すぐれた消音効果を発揮させようとするものである。
以下これを第4図から第6図に示す実施例について詳述
する。
図に於て11はエンジンその他の騒音源となるような機
械設備を収容する目的で構成された防音構造体としての
防音室、12は該室に備えられた換気口である。
この換気口12は、これの外部への開口端12aから前
記防音室11の開口部11;に至るまでの間で、概略的
には、成る長さをもった流路の両端に反響吸音室を夫々
附属させた構造とされ、詳しくは、防音室の開口部11
aから連続する前部流路13、該換気口の開口端12a
へ連続する後部流路14、上記開口部11aと前部流路
13との間でそれら双方間へのみ開口された前部反響吸
音室15、−F記聞口端12aと後部流路14との間で
それら双方間へのみ開[]された後部反響吸音室16、
及び両反響吸音室15.16間にあって両流路13.1
4間を接続する中間室17からなっている。
然して上記した前後の両流路13.14は、それらの長
手方向と直交する如く配設された障壁18で、いずれか
一方の長さを他方の約2倍となす如く仕切られた状態に
あって、中間室11内を迂回することのみにより連通さ
せられている。
また上記の障壁18は、中間室17に対してはこれのほ
ぼ中程に位置するよう配慮されており、従ってその中間
室17は、換気口12の長手方向に対し7て、これの中
程から前後いずれかに片寄せられ、前後両反響吸音室1
5.16の奥行に長短の差を生じさせている。
更に、前記した前後の両流路13.14は、第5図に示
す如く、広巾のもの一本のみであっても良いが、第6図
に示す如く、仕切壁19をもって。
少なくとも゛ト行な2本に区画されている方が好ま[,
7い。
なお、以上のような構造の換気口12については、前記
した障壁18と、前後両流路13.14の各端壁20,
21と、前後両反響吸音室15.J16の各奥壁22,
23とが、金属厚板等のような非吸音材からなる反射壁
とされ、当該換気口のそれら合壁18.20〜23を除
く残り全体が、防音室11と同様に、多孔板等で保持さ
れた吸音材により構成されているものとする。
一方、上記した構成に於ては、前後両流路13゜14の
長さを夫々11,12とし、それら両流路13.14と
中間室17との間の連通部分における開口長さを夫々1
3,14とし、防音室の開口部11aにおける開口長さ
を15とし、後部流路14から開口端12aに連通ずる
部分の開口長さを46 とし、各流路13,14の巾を
夫々B1 もしくはB2、高さをhl とし、両反響吸
音室15゜16の巾及び高さを夫々B1 y h2とし
、障壁18の高さをh3とし、換気口12の天井及び膣
口と防音室11との間の境壁、それにその換気口内にお
ける各流路13,14と各吸音室15.16との間の境
壁として夫々使用されている吸音材の厚;さを各々t1
.t2.t3 とするとき、それらの各寸法が次のよう
な関係にあるよう定められているものとする。
1、’−i2122. (または 12’E2 l、
)l’;l、 l!5>133.16’q13
4 B、L−f2B2 h2=(o、3〜1.2 ) h、1 r h3””i
h2t1”’i t3 + t2”’i2 tl
また上記に於て、13及び14は0.15〜0.25m
の範囲内、tl は0.03〜OO,6mの範囲内で、
夫々適当に設定されているものとする。
かかる構成に於て、いま防音室11内で騒音が発生する
と、この騒音は、換気口12を経て外部へ伝播しようと
する。
即ちその騒音は、防音室の開口部11aから前部反響吸
音室15へ進入すると共に、前部流路13へ向かい、該
流路からは更に障壁18を避ける如く中間室17内を迂
回して、後部流路14へ進んだ後、後部反響吸音室16
へ進入すると共に、開口端12aから外部へ伝播しよう
とするのである。
然し乍らこの騒音は、換気口12の全体が前記の如く構
成されているをもって、膣口の開口端12aへ達するま
での間に、以下の如く減衰せしめられる。
まず初めに、換気口12の前後における両流路13.1
4及び両反響吸音室15.16を、騒音に対する吸音ダ
クトと看なせは、その騒音は、該ダクト内を伝播する間
に、周囲の吸音材で吸収減衰せしめられることになる。
然してこの場合における最大減衰周波数f。
(Hz )は、上記した吸音ダクトの断面寸法りによっ
てほぼ決定され、またこの周波数f。
と、1騒音波の波長λ。(m)及び音速C(常温空気内
では340771/s)とは、λ。
−C/fo ・・・・・・・・・・・・・・・ (]、
)なる関係にある。
故にダクトの断面寸法りを、λ。
/2<D<λ0の範囲内にあるよう定めるさ、fo酸発
成分音最もよく減衰さイすることになり、その効果は、
騒音周波数をf(Hz)、減衰量をR(dB)として、
一般的には第7図に示す如り均イつれる。
そこでダクト各部の寸法を、 B ’;0.50 m B2’−ro、25 mh
lL−io、1−0m112#0.05mき定め、前記
(1,)式の計算結果を示す後記の別表をもとにして検
討すると、夫々の各寸法に基づく最大減衰周波数f。
は、h2′−;0.05 mによって 4.000Hz
附近、J’;0. ]、 Omによって 2000Hz
附近、B2=’ =0.25 mによって ]−]00
0f(z附近、B1\0.50mによって 500H
z附近、となる。
よって、この吸音ダクト内を通過する騒音は、500〜
4−000 Hzの中、高周波数域に於て、最も良く減
衰させられることになり、その効果は第8図に示す如く
現イつれる。
また、騒音が防音室11から前部流路13内へ更に中間
室17から後部流路14内へ入るさ、その騒音は、それ
らの各流路毎に、夫々の前後両端に位置して反射壁とさ
れた障壁18と端壁20もしくは21とで反射させられ
、それら両壁18゜20間または18.21間を1回以
上往復することになる。
このような騒音の反射は、前後の反響吸音室15.16
内でも起こり、それら各室の奥壁22.23を反射壁と
して、少なくとも1往復程度が認められる。
更にこのような騒音の反射は、中間室17内でも起こり
、上記奥壁22.23の背面を反射壁として、それら両
壁間に1回以上往復することが認められる。
然してそれらの合壁18.20〜23から反射して来る
衝撃波としての反射騒音は、上記の各流路13,14、
各反響吸音室15.16及び中間室17毎に、夫々の内
部で互に干渉し合って減衰することになり、その減衰量
R(dB)は、 R= I Ologlo (1+c、sin KL)
”・−・・(2)なる式により算出できる。
但し上式に於て、c1一定数 、 K−2πf/C L−11(または12) であり、fは騒音周波数(Hz )、Cは音速(340
m/s)である。
従って減衰量R(dB)は、KL=2πfL/C−(π
/2,3π/2.・・L=(π/2,3π/2.・・)
C/2πf・・・(2′)なるとき、最大となる。
そこで上記(2′)式中のfをf。
におきかえて、前記(1)式を応用すれは、■7−(λ
/4,3λ。/4.・・ )・・・・・・・・・(2’
i)となる。
よって、前記した別表をもとにして、前部流路13及び
後部流路14の寸法を、 L= 11# ]、 36 m1L= 12=o、 6
8 mに設定する。
すると当然のこと乍ら、両反響吸音室15.16の奥行
は、上記両流路13,14の各長さ11,12よりも、
夫々短かく設定されることになる。
一方、中間室17の長さは、はぼ(ls±14)であっ
て、前記によれば、13+14= (0,15〜0.2
5m)×2の範囲内で設定されることになる。
かかる設定のもとにおける、換気口12全体の干渉にも
とづく減衰効果は、第9図中の破線で示すように現われ
、低周波数域における騒音を最も良く減衰せしめ得るこ
とが理解される。
なお、第9図中の破線で示す減衰効果は、各流路13.
14及び各反響吸音室15.16の上下左右における周
壁面の吸音効果によって、実際には同図中の実線で示す
ようなものとなる。
更にまた、1騒音が防音室の開口部11aから前部反響
吸音室15及び前部流路13内へ進入する際と、前部流
路13から中間室17内へ進入する際と、中間室17か
ら後部流路14へ進入する際と、後部流路14から後部
反響吸音室16内へ進入する際とに於ては、いずれも騒
音の通路断面積が急激に拡大されるため、その騒音Oま
、その者じ度拡散され、”こイ1に基づいて減衰せしめ
られる。
然してこの場合の減衰量R,(d、B )は、なる式に
より算出てきる。
但し上式に於て、m = A2./A1 であり、前部反響吸音室15については、L−11−1
3 A、=B、l!5 A2・・J3. (l、−13) 前部流路13については、 −11 A、 −B、 65 A2’= B111+ またはA2−2B211中間
室17については、 L’−113+lイ4 A=B l 、 またはA1−2B2131 1
3 A2 = B、 (13+ 77、、 )後部流路14
については、 L=12 A、 = B、 14 A=B/l!、 またはA2−2B2122 1
2 後部反響吸音室16については、 L=12−1゜ A1−B116. またはAI = 2 B216A
2−B、 (12−14) である。
ここに於て、1! ’=3.36m 、 A2’−
=0.68mに設定し、他のついても、これに準じて設
定すれば、このときの減衰効果は、第701.X+に示
す如く現われ、最大減衰周波数f。
は、125Hz附近及び330 Hz附近となり、これ
らの低周波数域における騒音が、最も良く減衰せし7め
られることになる。
以上に述べたような第7図から第10図に示す夫々の減
衰効果は、全体として総合され、更にそれらの相乗効果
か加味されて、第11図中の特性曲線口で示す如くにな
る。
従って防音室11内から換気口12を経て室外へ伝播さ
れようとする騒音は、低周波数域から高周波数域までの
広い範囲にわたって効果的に減衰せしめられることにな
る。
よって、このような本発明によれは、防音構造体の換気
口を通じて伝播されようよする騒音を、従来よりも遥か
に広い周波数域にわた−って効率よく消去せしめること
ができ、然も換気LJ全全体・1法か小さくて良く且つ
その構造が簡易となるので、これの製作を容易ならしめ
得てコストダウンをも図り得、更にほこの換気口におけ
る流体の通過を妨げるような抵抗が少なくて、換気口本
来の目的を充分に達成せしめ得る、等の効果が期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図まではいずれも従来例を示す欠截斜面
図、第4図は本発明の実施例を示す欠截側面図、第5図
は第4図の1−1線及びII−II線よりみた切断端面
図、第6図は同じく他の実施例の切断端面図、第7図か
ら第11図までは騒音に対する減衰効果を示し、た特性
図である。 11・・・・・・防音室、Ila・・・・・・開1」部
、12・・・・・・換気口、12a・・・・・・開[1
端、13・・・・・・前部流路、14・・・・・・後部
流路、15・・・・・・前部反響吸音室、16・・・・
・・後部、反響吸音室、17・・・・・・中間室、18
・・・・・・障壁、20.21・・・・・・端壁、22
、23・・・・・・奥壁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 全体的に吸音材をもって構成された換気工であって
    、防音室の開口部に連続する前部流路及びそれら双方間
    へのみ開口された前部反響吸音室と外部への開口端に連
    続する後部流路及びそれら双方間へのみ開口された後部
    反響吸音室さ、上記した前後の両流路をいずれか一方の
    長さが他方の約2倍となるように仕切るための障壁と、
    該障壁を迂回して上記両流路間を連通させるための前記
    両反響吸音室間に配置された中間室とからなり、且つ上
    記した障壁と前記両流路の各端壁と前記した両反響吸音
    室の各奥壁とが、いずれも非吸音材からなる反射壁とさ
    れていることを特徴とする防音構造体の換気口。
JP52070177A 1977-06-13 1977-06-13 防音構造体の換気口 Expired JPS5816200B2 (ja)

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JPH0533800U (ja) * 1991-02-28 1993-05-07 株式会社フジカ クラツカー付きくす玉

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